ぬるぬるスライムなんかに負けたりしない!

    ●都内某所
     銀・ゆのか(銀屋の若女将・d04387)が調査した結果、この地域で都市伝説の発生が確認された。
     都市伝説はぬるぬるとしたスライムで、身体に硬さを変化させて、温水プールで泳ぐ一般人達に纏わりつき、あんな事やこんな事をしているようである。
     そのため、一般人達は温水プールから出る事が出来ず、とてもエッチな事をされて、頭の中が真っ白になってしまっているようだ。
     それが原因で、都市伝説の手足の如く動いており、新たな犠牲者を増やすべく、温水プールの中で待ち構えているらしい。
     そんな状況をこれ以上、拡大させないため、ゆのかがその場に仲間達を集めた。
     都市伝説は常に形を変化させているため、攻撃してもダメージを与える事が出来ず、ほとんど無敵状態。
     ただし、コアの部分だけは、とても脆く、容易に破壊する事が出来るので、そこを集中的に狙うといいだろう。
    「な、何だか嫌な予感しかしませんけど、だ、大丈夫ですよね? と、とにかく頑張りましょう!」
     そう言って、ゆのかが苦笑いを浮かべて、仲間達に協力を求めるのであった。


    参加者
    ミルドレッド・ウェルズ(吸血殲姫・d01019)
    日野森・翠(緩瀬の守り巫女・d03366)
    銀・ゆのか(銀屋の若女将・d04387)
    皆川・綾(闇に抗い始めた者・d07933)
    一条・京(爽涼雅遊・d27844)
    深夜白・樹(心は未だ薄氷の上・d32058)
    不知火・桂花(幻双鏡・d32619)
    非道岩・りんご(間隙に注ぐ紅月・d37335)

    ■リプレイ

    ●都内某所
    「……スライムかぁ。また、へんなの見つけてきたね、ゆのか。まあ、ボクと翠が無事に終われば、それでいいけども……終わるのかなぁ……」
     ミルドレッド・ウェルズ(吸血殲姫・d01019)は都市伝説が確認された温水プールの中にある更衣室で、黒ビキニ姿になった。
     都市伝説はぬるぬるのスライムで、普段は温水プールに潜んで、獲物が来るのを待ち構えているようである。
     そのため、温水プール自体は閉鎖されているものの、都市伝説に捕まった一般人達は逃げ出す事さえ出来ず、休む暇なくイケナイ事をされているようだ。
    「いいリフレッシュの機会……かと思ったのですけどね~。何だか逆に疲れてしまうかもしれませんね~」
     銀・ゆのか(銀屋の若女将・d04387)が競泳水着姿で、乾いた笑いを響かせる。
     違う意味でリフレッシュする事が出来るかも知れないが、場合によっては足腰が立たなくなってしまうだろう。
    「猛烈に嫌な予感がするし、早く終わらせたいわね……」
     不知火・桂花(幻双鏡・d32619)が、気まずい様子で汗を流す。
     この時点で嫌な予感しかしていないため、出来る事なら回れ右をして帰りたいものの、まったく無関係の一般人達が都市伝説に捕まっている以上、そうも言ってはいられない。
    「すらいむの、ぬるぬるに、かつためには、こちらがさきに、ぬるぬるに、なれば、いいの、だー!」
     皆川・綾(闇に抗い始めた者・d07933)が蒼のビキニ姿で、ぬるぬるのローションを高々と掲げた。
     どうやら、これを使う事によって、都市伝説のヌルヌルを防ぐつもりでいるようだ。
    「とりあえず、言い出しっぺの綾さんには、たっぷり塗らないといけませんね~」
     ゆのかが含みのある笑みを浮かべ、綾にぬるぬるのローションを塗りたくる。
    「ひゃんっ! やった、なー!」
     綾もお返しとばかりに、ゆのかの身体にぬるぬるのローションを塗り始めた。
    「……って、意表つけるのでしょうか……? ほ、本当に大丈夫ですか、これ……? 何だか逆効果な気が……」
     日野森・翠(緩瀬の守り巫女・d03366)が湯浴み着っぽい白の単衣姿で、不安げな表情を浮かべる。
     先程から何やら危険なフラグが立て続けに立っているため、色々な意味で嫌な予感しかしないようだ。
     それでも、『大丈夫、心配ない。心配ない……はず!』と呪文の如く唱えつつ、ローションを塗りたくっているものの、不幸の前触れ的なモノを感じるため、不安な気持ちしか芽生えなかった。
    「ああ、素晴らしいですわ……ぬるぬるをかぶったおみ足の輝きは、どんな宝石よりも眩しく、穂波が風に揺れるが如く艷やかで……」
     そんな中、非道岩・りんご(間隙に注ぐ紅月・d37335)がウットリとした表情を浮かべ、ゆのかとミルドレッドにローションを塗られていく。
     そのせいで気持ちが昂って来たものの、都市伝説との戦いを考えると、我慢しておく必要があった。
     そうしておかなければ、逆に都市伝説を引き付けてしまうため、ある意味で自殺行為である。。
    「ま、まあ、すぐに倒せば問題ないと思うし、今回は大丈夫……」
     それとは対照的に、一条・京(爽涼雅遊・d27844)が紫のビキニにパレオ姿で、乾いた笑いを響かせた。
     その途端、ピコーンとフラグが立つ軽快な音が聞こえたような気もしたが、単なる気のせいだと自分自身に言い聞かせ、心のゴミ箱に放り込んだ。
    「それじゃ、あぶないスライムに負けないように、みんなで一致団結していきましょうー!」
     そんな事になっているとは全く気付かず、深夜白・樹(心は未だ薄氷の上・d32058)が白ビキニ姿で元気よく拳を上げ、都市伝説が確認された温水プールに足を踏み入れるのであった。

    ●都市伝説
    「それにしても……、ぬるぬるになれば怖くないって、なんだかおかしい気が……。何だか妙なスイッチ入っちゃっている人もいるし、本当に大丈夫かなぁ。後でお返しに、みんなも気持ち良くさせないと、釣り合わないよ……」
     京がブツブツと愚痴をこぼしながら、殺界形成を発動させる。
     都市伝説が確認された温水プールはシーンと静まり返っていたが、グッタリとした一般人が不自然な形で浮かんでいるため、色々な意味で危険な雰囲気が漂っていた。
     そのため、これがあからさまに罠である事が分かったものの、完全に無視するわけにもいかないため、対応に困る状況であった。
     しかも、一般人達の大半が助けを求めるだけの余裕がなく、虚ろな表情を浮かべて京達の事を見つめていた。
    「ひぅうっ、何か足にカラんできたぁ!? わぶっ!? ちょ、何するの? にゃああああっ! アタシの……、アタシの美脚……ひぃあああっ!? ちょっ! ちょっ! ちょっとおおおおおおおおおおおお!」
     次の瞬間、桂花の足に触手が絡まり、温水プールの中にズルズルと引きずり込まれていった。
     その拍子に温水プールの水が飛び散り、桂花達の服を溶かしていく。
    「……なにこれ、スライムのぬるぬるで水着溶けてない? ひょっとして、ローションのぬるぬるが足らなかったのかな? とにかく、翠のぎるてぃな胸や、お尻に塗っておかないと……」
     ミルドレッドが危機感を覚えて、翠の身体にローションを塗り始めた。
     しかし、塗れば塗るほど白の単衣がドロドロに溶けていき、あっという間に布切れと化した。
    「……って、ミリーさん! これじゃ、逆効……んんっ!」
     翠がほんのり頬を染め、甘い声を響かせた。
     こどうやら、お湯に溶けたスライムが肌に吸い付き、とってもイケナイ気持ちになってしまったらしく、荒く息を吐きながらミルドレッドに肌を擦り寄せていた。
    「やっぱり、ぬるぬるなの効果ないよぉ……」
     京がドロドロに溶けた紫の布切れを押さえ、京が困った様子で頬を染める。
     しかし、スライムと化した都市伝説が纏わりついてきたせいで、イケナイ気持ちがムクムクと膨らんできた。
    「イヤっ、ダメ! 水着のソコ、入らな……!? きゃふっ!? やっ!! ひぃ、あっ……ああぁあぁっ!!!」
     そんな中、桂花が都市伝説によって自由を奪われ、ビクンビクンと体を震わせた。
    「りんご、こういうの好きでしょ」
     そう言って京がりんごに太腿を擦り寄せ、含みのある笑みを浮かべる。
    「……うん! いいですわね、とっても……。いいですわぁ……。ミリーさんも、いかがですか?」
     りんごもとろんとした表情を浮かべ、ミルドレッドにローションと混ざったスライムを塗っていく。
    「ねぇ、みんなも、もっと気持ちよくなろう……」
     ミルドレッドが露になった翠の胸に吸い付いた後、全身ベトベトになってゆのか達に迫る。
    「……ってふぁ、ちょと、ミリーさん!? こ、困りますから、揉まないで! 折角、水着でぎゅーって締め付けたのに、零れちゃ……ひゃぅ! ん、ぁぅ……や、やだ……ふぁんっ! あ、綾さん、へるぷ、ですっ……ひぁぅ!」
     その途端、ゆのかが顔を真っ赤にして、傍にいた綾に助けを求めた。
    「おおー、これは、けっこうな、モノを、お持ち、ですなー。ほれほれ、ここか、ここが、いいのんかー?」
     だが、綾は既に催淫状態。
     本能の赴くまま、身体をまさぐり、欲望の限りを尽くす。
    「……と言うか、皆さん落ち着いて……えっ? そんな……。みんなで一斉に襲い掛かってくるのは、はんそくですぅー!」
     その巻き添えを食らって、樹が仲間達によって攻められ、激しく果てるのであった。

    ●ヌルヌルドロドロ
    「ハアハア……、さっきから……好き勝手な事ばかりしてぇ! い、いい加減に……しろぉ! 鏡華ぁ! 早くっ! ぬるスラのコアを……!」
     桂花が朦朧とする意識の中で、霊犬の鏡華に指示を出す。
     その指示を従って、鏡華が都市伝説のコアを探す。
     都市伝説のコアが何処にあるのか分からないが、操り人形と化した一般人が集まっている場所があった。
     そこにはコアっぽいモノがあり、怪しくテカテカと黒光りしていた。
    「全裸になっちゃう前に、ティアーズリッパーしないとっ」
     それに気づいたミルドレッドが理性と欲望の狭間で、樹を盾代わりにして突っ込んでいく。
    「……へ? ミ、ミリーさ、きゃああああぁっ! あ、あの……だ、駄目……きをしっかり、持たない……と……。で、でも、スライムが……その……こ、このままだと、わ、わらひ、もうらめになっちゃいますぅぅぅ!」
     それと同時に大量のスライムが樹の局部に集まり、どっぷりとしたモノをドクドクと注ぎ込んだ。
    「ねぇ、スライムさん、一緒に来ない?」
     そんな中、京が蝋燭を高々と掲げ、都市伝説に語り掛けた。
     都市伝説は『それも……悪くない……』と言わんばかりに、七不思議のひとつとして取り込まれた。
    「スライムさんは何とかなりましたが、まだちょっと物足りないですわね……」
     それを確認したりんごが、物凄く残念そうにする。
     灼滅しなかっただけ、まだマシかも知れないが、中途半端に止められてしまったため、悶々としているようだ。
    「みんな、ぬるぬる、だし、ゆのかさんの、おんせんに、いきませうー」
     綾が色々と察した様子で、仲間達を温泉に誘う。
    「その前に、お持ちのローションで、もっとぬるぬるを楽しみませんか?」
     りんごがローションをヌルヌルさせながら、含みのある笑みを浮かべる。
    「だったら、このひんやり寒くなるローションで、ミリーちゃんをお仕置きですっ」
     ゆのかがローションをぐっと握り締め、ミルドレッドに視線を送る。
    「それなら、続きを……。あ、あの……途中でしたし……このままだと……その……自分で……どうにかしないといけなく……なりますし……
     翠もミルドレッドの袖を掴んで、先程の続きをおねだり。
    「それじゃ、決まりね」
     京も『待っていました』とばかりに、取り込んだばかりのスライムを嗾けた。
    「わぅ……(訳:ダメだ、こいつら)」
     そんな仲間達を見つめながら、鏡華がやれやれと言わんばかりに首を振るのであった。

    作者:ゆうきつかさ 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2017年1月26日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 4
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