魔法使いと雨の午後

    作者:日暮ひかり

    ●intermezzo
     暦は六月半ばにさしかかり、東京は天候の優れない日が増えている。
     そんな中にあって、イヴ・エルフィンストーン(中学生魔法使い・dn0012)は今、校舎の下駄箱前で呆然としていた。
    「なんていうことでしょう……」
     彼女の母国イギリスでは、六月は梅雨ではなく過ごしやすい季節だという。そんな時期に迎える誕生日には、いつも家族や友人と色々な場所へ出かけたものだ。
     ところが今年の六月十二日は、雨の予報。
     祈るように迎えた当日だったが、やはり外は雨模様。イヴは、ため息をつくしかない。
    「こんな所でどうした」
    「あ、鷹神さん! こんにちは」
     そこにやってきたのは鷹神・豊(高校生エクスブレイン・dn0052)であった。
    「うう、どうしましょう、この雨……イヴ、今日は誕生日なんです。本当なら、お空には虹をかけてくれたっていいはずですのに」
    「ほお……。……それは災難だったな。じゃ、行くぞ」
     どこへですか、と問うイヴを置いて、鷹神は湿った廊下をすたすたと引き返していく。
     そして暫しの間の後、ぴたりと足を止め振り返った。
    「来ないのか。少しは良い所に連れていってやる、と言ったんだ」
    「ええっ。そうだったんですか!?」
     
     そして、歩き続けること暫く。
    「鷹神さん。ここが、いい所……ですか?」
    「そうだが。悪かったな、夢もロマンもない場所で」
     仏頂面で構えている鷹神を見て、イヴはくすりと笑う。
     彼の言う『いい所』とは学食らしかった。
     思い思いに食事をとる者、友人と喋ったり遊んだりしている者、昼寝や読書で時間を潰す者。
     誰も彼も雨が降っているせいか、ここに集まっていたようだ。している事は皆ばらばらだが、どこかほっとする空間がそこにある。
    「いいえ。……イヴも、とってもすてきな場所だと思います」
     成程、どれだけ雨が降っていても、これなら淋しくもつまらなくもない。
    「……ふん。君のお役にたてて何より。じゃあな、雨が弱まるまで寛ぐといい」
    「あら? 鷹神さんは?」
    「俺は優等生の名にかけて迅速に下校する」
     おめでとう――思い出したようにそう言って微かに笑うと、案内人は言葉通りの速さで去って行った。
     残されたのは窓の外に広がる暗雲、雨と風の音。それに交わる、仲間たちが起こす心地のよい喧騒。
     窓際の席に座り、温かい紅茶を飲みながら、魔法使いはそれらに目と耳を傾けた。
     日本で過ごす初めての誕生日は、今までのどれとも違うけれど――これも良いじゃないか。今は、そう思える。
     なんだか今日は、思い出に残る日になりそうだった。


    ■リプレイ

    「なんで俺もお前も傘持ってへんねん」
     透明な雫が、窓硝子を次々滑っていく。外の木々を強く揺らす風の音を、近くの席に座る秀憲と有貞の会話が遮った。秀憲の皿のオムライスを二人でのんびりつつき、普通だ、と味気ない感想を呟いている。なぜオムライス好きだと軟弱なんだろう。イヴは首を傾げた。
    「お前それ食ってんの味噌やっけ?」
    「……。悪ぃ聞いてなかった」
    「それ味噌ラーメンやっけ?」
    「くそ取れねぇ……。お?」
    「だから、それ味噌やっけって」
    「やべ、コーンばっか食ってたら麺伸びた」
    「聞けや」
     やっと有貞が返した答えにも秀憲は適当な返事を返し、スマホを弄りだす。同じ『家』へと帰る同士の飾り気ないやりとりは、遠慮しあわない兄弟のようだ。
    「ひみちゃん、聞いて聞いてー……!」
     その隣からは、少女達の弾む声。運動会、プール、学園祭。初めてのこと、そしてこれからの初めてが火蜜とユークレースには沢山だ。学園での毎日を語りあえば、初めての嬉しさも二人分。
    「ユルちゃん、これも美味しいよ?」
     火蜜が一匙掬ったアイスをぱくりと食べる主人を、なっちんがじっと見ている。なっちんにもアイスをあげ、ユークレースは代わりにシュークリームをお裾分け。今日雨が降ってよかった、とはにかむ姿の愛らしさに、火蜜も頬を緩ませ二人の頭を撫でた。きらきらの思い出。テーブルに積まれたお菓子のように、食べ切れない程溢れだす。
     自分もお菓子を持ってくればよかったと思いつつ、リーラは本を捲る。ふと、今日が誕生日だという娘の事をぼんやり思っていると、テーブルに涼しげな水饅頭が置かれる。いろはがリーラに何か囁き始めた時、イヴは二杯目の紅茶を取りに行った。
     券売機前で【千川二の三】の玉藻がうんうん唸りながらメモを取っていた。隣のルーウェンが心配そうに見ている。新参生徒が多いクラス、彼らは食堂の使い方を確認しているようだ。
     手伝える事はありませんかとイヴは気軽に尋ねる。紅茶と一緒にふわふわのカフェラテを頼んだ。
     席では、同じく級友の征十郎がボリューム満点のカツ丼を携え待っていた。
    「休み時間のたびに筋トレしてたらお腹が減っちゃうんですよねえ~」
     照れ笑いを浮かべつつも、一旦箸を割れば掻き込む勢いは止まらない。あまりに美味しそうに食べるものだから、ルーウェンも興味深げに彼を眺める。
    「本当に食べて大丈夫なのか……? なら俺も……」
    「この『かふぇらて』とやらも、不思議な味じゃがなかなかだぞ」
     玉藻もカフェラテが気に召したよう。語らいの時は穏やかに過ぎていく。
     紅茶を嗜むキングを見つけイヴは優雅に礼をする。彼は一つ、王国の言葉を教えてくれた。
    「“dum vivimus, vivamus”」
     一生は一度きりで短い。ゆえに、限られた生を楽しく生きよ。
    「だからアタシともお友達になってくれるかしら? とびっきりの楽しい時間をお約束しちゃうわッ!」
    「はい、喜んでっ。王太子様!」
     友情の誓いにと、魔法使いと王子は固い握手を交す。
    「いやな天気だな。隣いいか」
    「どうぞ!」
     イヴの隣のカウンター席に座ると、牙羅は遅めのランチを摂る。幾らか雑談を交わすうち、背後から声がかかった。
    「お誕生日おめでとう!」
     振り向けは碧月が居た。彼女もイヴの隣に座る。ご存知でしたかと驚くイヴに、私も六月が誕生日なんだと碧月は言った。雨で残念な気持ちも分かるが、素敵な事もある。皆でお喋りできるのもその一つだし、虹がかかるのも雨の後だ。
    「ふふ、今日も綺麗な虹がかかると思うよ!」
    「碧月さんにも虹のプレゼント、あるといいですね」
    「あの、失礼ながら一寸下駄箱でのお話が聞こえてしまいましてね」
     日本の魔女として、お誕生日に日本ならではの虹を。そう声をかけ、恵理は一つの鉢植えを見せた。
     恵みの雨の下、瑞々しく七色に咲き分かれた一叢の紫陽花――魔法のような美しさに歓喜の声を上げるイヴへ、恵理は淑やかに礼をした。
    「Happy birthday,Ms.Eve」

     今日は沢山話しかけられる日だ。
    「私もだが、君の魔法には助けられた者も多い。夢と希望は、それを叶えようとする想いの強さとなる」
     三杯目の紅茶は、士騎の奢りの甘いミルクティー。なりたい君になれるように――ママみたいになりたいですと言われ、士騎はくすりと笑う。
     ならば淑女のように乾杯を。不意に零された祝いの言葉と共に、二つのカップがちりんと鳴った。
     だが、雨があがるように一緒にてるてる坊主を作ろうとの要の言葉にイヴは二つ返事で乗る。まだ大人は遠い。手作りマフィンを分け合いつつ、顔を書いて遊んでいた所に誰か来た。
    「イヴちゃんも雨宿り? わぁ偶然!」
     ひよりとのんびり話すのも春以来。昨日焼いたというクッキーの試食を持ちかけられ、イヴは顔を輝かせた。迷った末にバニラを一口、破顔して噛みしめる。
    「さくさくで甘くって紅茶にぴったり! ひよりさんはお料理のシショーさんです」
     そんなに凄くないよと、ひよりはえへへと笑う。
    「……自分1人じゃ食べきれないんだが」
     今がチャンスとばかりに龍牙は席を立つ。ラッピングされたクッキーをイヴへ渡し、小さく呟いて席へ戻った。慣れないことはするもんじゃない。彼の不器用な『おめでとう』に、イヴは確かな温もりを感じた。
    「お、イヴさんだ。やっぱりイギリスの人ってよく紅茶飲むんだ?」
     そこへ級友の耕平もやってきた。紅茶に合うお菓子談義に花が咲く中、耕平はちらりと他所に目線を送る。
    「最上川くん? 何か……」
     その時、足元でにゃーと鳴き声が。
    「えっ? ……あっ、猫さんです! ふふ、猫さんも雨宿りでしょうか?」
     イヴが頭を撫でると、小さなキジトラ猫――ミリアは喉を鳴らして気持ちよさげに目を細めた。ころんと仰向けに寝転がる猫を無邪気にかまうイヴ。呑気なものだ。裏で秘密の策謀が巡っているとも知らず。
    「計画通り、だね」
     級友達による足止めが成功しているのを遠目に、いろはは隅の席で静かに読書している少女に耳打ちした。菫色の長い髪を揺らし、少女、小夜子は静かに頷くと、再び何も無かったように文学書へ目を落とす。
     井の頭中2年D組の計画とは。謎はまだ、明かされる段階にない。

     脱走した猫を追い、イヴは食堂内をさ迷っていた。道中知った顔がちらほらいる。
    「六月の雨は恵みの雨ですね。ふふ、なんだかイヴさんっぽいと思いますっ」
     今日もはきはきとした敬厳だが、誕生日プレゼントのたいやきを差し出す手は少し自信無さげだ。お小遣いがもっとあればと言う健気さに感動して、イヴはぶんぶん首を振る。
    「イヴ、たいやき大好きですから!」
    「本当ですか?」
     ソフトクリームをご馳走したいと言ってきたのはセイナだ。以前のお礼がしたいからという申し出に甘え、ミックスソフトを頼む。皆さんご一緒に座りませんかと、プリンを持った華凜が手招きした。
    「私、学食のプリン、好きなんです。よかったら、おひとつどうぞ」
     それらは今日、皆と過ごした日常の延長の味。特別なお菓子では無いが、並んで食した思い出の贈り物として、強く心に残るだろう。
    「ん、今日誕生日なの? おめでとう」
     通りすがりの優衣がテーブルを覗き、思いつきで買い込んだパンをどかっと置いていく。イヴは一瞬茫然としたが、風の如く去っていく背へ慌てて礼を述べた。両手いっぱいの幸せを紙袋に詰め、旅を続ける。
    「イヴちゃんのためにお弁当作ったの!」
     話が随分広まったらしい。初対面の寛子も紅白ライスとエスカロップ風とんかつの豪華な手作り弁当、サイン入りのCDまで気前よくくれた。アイドルらしい美声とダンスで誕生日の歌を歌うサービスまでついて、イヴも大喜びで拍手を返す。
    「イヴちゃーん! お誕生日おめでとー!」
     一際賑やかな6人テーブルから、狭霧の声が聞こえる。そこには【落月屋梁】の面々が集っていた。
    「腹減った……ないん、かじらせろー」
    「わしの髪は抹茶味の菓子ではないんじゃよ……」
     下敷きで体を扇ぐケイジは暑さと空腹で見るからにへばっていた。ないんの髪の毛がチョコに見えても仕方ない……のかもしれない。
    「こんな時はお菓子でも食べながらぐだぐだと過ごしましょう」
     蒸し暑いのは部長の一都も同感のよう。皆が持ち寄ったお菓子を並べ始める。今日はお菓子パーティだ。
    「私が持ってきたお菓子は草苺酥ね♪」
     梅朱の故郷、台湾の菓子を手作りしたものだという。珍しさにイヴは目を輝かせた。
    「あ、イヴもほしーか? 混ざれ混ざれ~♪」
     焼きそばパンを齧りつつ飴を転がすケイジの言葉に甘え、一口。クッキーのような生地に甘酸っぱい苺が絡んだ品のある味が広がる。
    「てかこんなめでたい日に雨はないっしょー」
     狭霧も手作りクッキーを並べている。一番まぁるく焼けた一枚を手に、ほら、何だか太陽みたいに見えません? ウインクする彼の笑顔が雨を吹き飛ばしそうで、イヴも笑った。
    「ね、ね、燐音さんのも早く!」
     何でこんなに綺麗に可愛く作れるんだ――皆の手作り菓子に燐音はやや萎縮していたが、イヴが訊くので思い切ってばっと出す。
    「是非皆のと交換で食べれると嬉しいなぁ、なんて……」
     狭霧が太陽と対になるように、燐音のココアクッキー&カップケーキは夜の色。クラブをイメージして作った品だ。
    「わしの手作りとはいかんがの、お店の手作りではあるのじゃよ」
     たけのこの菓子を出し、ないんも菓子をつまむ。豪華ですねぇと声がした方を見ると、一都はアーモンドチョコのチョコだけを綺麗に食べていた。その食べ方を皆で笑いつつ、甘味に舌鼓。一都が言った。
    「じめじめして塞ぎ易い気分が少し晴れてきますね」
    「はっ……イヴ、雨のことすっかり忘れてました!」
     雨雲の上で、彼らの甘い夜は緩やかに続く。
    「誕生日おめでとう」
     それだけで彼女はぱっと笑う。そんなに嬉しいかと驚く峻にイヴは首を傾げた。友達に祝われた事が無いというと、冗談と思われたのか笑われた。
    「では去年の分でっ。ハッピーバースデー関島さん♪」
     イヴがパンを幾つか置いて去った後、背に隠した厚紙を眺め直す。これも初めて。喜んでもらえたら嬉しい。
     飴があると言ったが、ない。大量の包み紙を前に項垂れる十織を尻目に九紡が腹巻を捲れば、なんと腹巻の中から、飴。
    「手品です!!」
     いや隠し持ってただけだろ……そうつっこみつつ、秘蔵の飴を差し出す九紡の頭を撫でる。
    「受け取ってやってくれ。コイツも祝いたいんだとさ」
     包み紙製の帽子と魔法の飴は、一緒にポケットの中へ。
     窓際に座った龍夜が手招きをした。いつもと違う風景、優しい空気。そして雨音に、雨の日の心地良さを感じないかと。座禅の話を思い出しつつ、イヴも自然の声に耳を傾ける。
    「お誕生日おめでとう。新たな年が実り多きものになる事を祈っている」
     良い事、一つ見つけましたと彼女は笑む。雨の日も少し好きになれそうだ。
     そんなこんなで一人用の席へ戻ると、メッセージカードがあった。
    『新しい一年に、これを飲んで今より成長していい女になるんだな』
     名前は無かったが、添えられたコーヒー飲料の缶で大体誰か分かる。
    「もう、幸太郎さんてば……」
     心憎い演出にイヴは笑みを零す。ブラックコーヒーは、確かにまだ飲めない。
     更に紙ナプキンの手裏剣も見つけた。有貞が密かに残した置き土産を、またポケットに入れた。

     徐々に弱まる雨を、アリスはイヴの隣で見上げる。
    「最初の依頼のつぎはぎのお姫様。おひさまみたいに笑いかけてくれたから、だいじょぶだったのです」
     私、イヴさんに憧れているのです――その言葉が嬉しくて嬉しくて。『魔法使い』に一歩近づけた、だろうか。手作りのカードと一緒に喜びを抱きしめていたら、徐々に照明が落ち始めた。
    「心優しい魔法使いに。イヴ、ハッピーバースディ!」
     錠の盛大なかけ声と共に、天井に虹がかかった。錠と葉が作ったサンキャッチャーをライトで照らして生まれた手作りの虹だ。
    「雨が上がるまでの繋ぎな。晴れたらきっと虹も見られるだろ。まぁ、なんだ、誕生日おめっとさん」
     葉が不愛想に言う。少しいびつなその放物線を、俺らの精一杯の魔法もどきだと言って錠は笑った。自分達でもアホだと思う。けれど、本気でやればそれは。
    「もどきじゃありません……本当に、魔法みたいに、嬉しい、です」
     虹を見ると幸せの前触れ――そんな話を、葉は思い出す。
    「間に合ったね。イヴ、誕生日おめでとうだよ」
     大きな色紙を持ったいろはがやってきた。後ろにはクッキーを持ったミリア、耕平に小夜子。イヴは手渡された色紙を覗きこむ。
    「わ……っ」

     お誕生日おめでとう!笑顔いっぱいの一年になりますように♪ ひより
     お誕生日おめでとう。これからの1年がイヴちゃんにとって素敵な1年であることを祈ってるわ。 セイナ
     思い出に残る雨に お誕生日おめでとう 氷美
     おめでとです ユル
     健やかなれ 龍夜
     Happy Birthday! May all your dreams and wishes come true! Alice
     誕生日おめでと……! これからの日々がより良き日々となりますように 燐音
     14歳のお誕生日おめでとう! 狭霧
     おめでとう! また遊ぼーぜ♪ Mr.タテガミ
     生日快楽♪ 梅朱
     お誕生日おめでとうございます。良い一年になりますようにっ。 一都
     理想 士騎
     お誕生日おめでとうございます。6月の空に掛かる虹に負けない日々が貴女を彩りますように。 華凜
     dum vivimus, vivamus King
     お誕生日おめでとうございます。これからもよろしくお願いします ミリア
     Happy Birthday!! 良き一年を! 耕平
     お誕生日おめでとうなの! これからもよろしくなの! 寛子
     おめでとう。貴方にとって素敵な一年になりますように ルーウィン
     お誕生日おめでとう。14歳の一年間が素晴らしいものでありますように。 征十郎
     ……

     紙の上にはいろはの集めた虹が架かっていた。
     七色のペンで書かれた、沢山の飾り絵と祝いの言葉。密かに回していた寄せ書き、それが最後のサプライズプレゼント。
     他にも今日出逢った沢山の名が連なる中、一つ、雨奇晴好――の黒字には記名がない。が、厳めしい程丁寧な筆跡は彼のものだ。
     目をみはるイヴを見て華凜はそっと微笑む。君には敵わないと苦笑された。探した甲斐はあった、と思う。
     虹色の色紙と沢山の贈り物を抱き、感極まったイヴはとびきりの笑顔を浮かべながら泣いた。雨のように泣いた。とめどなく流れる涙は、しかし暖かい。
    「イヴ、皆さんが大好きです。これからもっともっと、頑張ります……!」
     雨奇晴好と彼は言う。
     こんなにも暖かな雨の誕生日が去っていくのを、今は名残惜しいとすら思うのだ。

    作者:日暮ひかり 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2013年6月27日
    難度:簡単
    参加:38人
    結果:成功!
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