『ボクが負けるなんて間違ってる……こんなのクソゲーだよ……』
人の居ない夜の公園に、誰にも聞こえない慟哭が木霊する。
「可哀想に、灼滅されて尚、残留思念が囚われているのですね」
美しい少女が幻のように現われる。そして何も無い空間に話しかけた。
『ロード、ロードするんだ……負けるなんてありえない……やり直すんだ……負けたって勝つまでロードすればなんの問題もない……ロード、ロード、ロード……ロードボタンはぁぁどこぉぉ!?』
思考の堂々巡りを繰り返す存在は、少年の形となり延々と独り言を続ける。
「私は『慈愛のコルネリウス』。傷つき嘆く者を見捨てたりはしません」
コルネリウスは優しく少年の姿をした思念に手を差し出した。
『ボクはセーブはよくするタイプなんだ……だからだから大丈夫……続きから遊ぶよ……』
少年の思念は迷うことなくその手を掴んだ。
「……プレスター・ジョン。この哀れな少年をあなたの国にかくまってください」
「やあ、みんな集まってくれたみたいだね」
教室で待っていた能登・誠一郎(高校生エクスブレイン・dn0103)が、入ってきた灼滅者に話かける。
「みんな、慈愛のコルネリウスを知ってるよね?」
その質問に灼滅者は頷く。以前活動していた強力なシャドウの名前だ。
「どうやらその慈愛のコルネリウスがまた動き出したらしいんだ」
誠一郎はそう言いながら資料を回す。
「以前灼滅したダークネスの残留思念に力を与え、どこかに送ろうとしているみたいなんだ」
資料には倒した六六六人衆の情報が書かれている。
「残念だけど現場に現われるコルネリウスには実体が無いから接触できないよ。だから残留思念の方を倒して、敵の企みを阻止して欲しいんだ」
コルネリウスは灼滅者に不信感を持っている為、交渉も難しい。
「残留思念は元六六六人衆の1人、新田慎二だよ。ゲーム好きの少年だったけど、ゲーム感覚で人を殺し回っているのを灼滅したんだ」
残留思念だが与えられた力によって以前の強さのまま、戦闘能力についても以前と変わりないようだ。
「現われる場所は倒したのと同じ、公園だよ。夜だから一般人は居ないみたいだね」
死んだ場所でずっと思念が留まっていたのだろう。
「一度倒した敵だからね、油断しなければ問題なく倒せると思うよ」
新田は灼滅者を憎んでおり、遭遇すれば襲い掛かってくる。
「コルネリウスは慈愛の名の通りに、良い事をしているようにも見えるけど、ダークネスの価値観だと、大抵は碌な事にならないからね。今の内に何とかして欲しいんだ、お願いするよ」
誠一郎に見送られ、灼滅者は事件の起きる公園へと向かう。
参加者 | |
---|---|
蛙石・徹太(キベルネテス・d02052) |
紫空・暁(霄鴉の絵空事・d03770) |
鳴神・千代(星渡り・d05646) |
西院鬼・織久(西院鬼一門・d08504) |
柳・晴夜(我は鏡像にして影・d12814) |
森里・祠(和魂・d25571) |
鳥居・薫(影照らす光たれ・d27244) |
黒乃・夜霧(求愛・d28037) |
●残留思念
誰も居ない夜の公園にふっと前触れ無く少女が現われる。その少女は誰も居ない場所に語りかけ、手を伸ばした。その時、誰も居ないと思っていた背後から声をかけられる。
「はいストップ、コルネリウス」
振り返れば蛙石・徹太(キベルネテス・d02052)が大きなライフルを担いで立っていた。
「必死で勝ったのを水の泡にされたくないんでな」
邪魔させてもらうと、鋭い視線で見下ろす。
「慈しみ愛することと際限なく甘やかすことは違いますよ」
駆け抜ける着物姿の森里・祠(和魂・d25571)がコルネリウスにポツリと呟きながら、残留思念に向き合う。見れば他の灼滅者達も現われて取り囲んでいた。
「お前が噂に聞くコルネリウスか……。お前の企み、阻止しに来たぜ」
鳥居・薫(影照らす光たれ・d27244)はコルネリウスに宣言しながら杖を構えた。
「聞かせて下さい。貴女は私達も……私も愛してくださいますか? 貴女の愛は真実の愛なのですか? 私が貴女を愛したならば、貴女は私を愛してくださいますか?」
黒乃・夜霧(求愛・d28037)の問いに、コルネリウスは興味を失ったのか見向きもしない。その視線は残留思念にのみ向けられていた。
「応えてはくれないのですね……」
悲しそうな顔で夜霧は呟き、顔を伏せた。
『獲物だ!』
灼滅者達を見た少年が声を張り上げる。
『獲物が来た! ボクにゲームの続きをさせて!』
「それがあなたの願いならば、私が叶えましょう」
コルネリウスが手を伸ばし少年の手を掴む。するとコルネリウスの姿が薄く消えていき、逆に少年の姿が鮮明に世界に現われた。
「ありがとうおねえちゃん! これでゲームの続きが楽しめるよっ!」
コルネリウスが消えた後に残ったのは、ランドセルを背負った少年だった。
「ロード完了! さあ、ゲームの続きを始めよう!」
「――エンカウントってヤツかしら?」
周囲に音を遮断する結界を張りながら、笑みを浮かべた紫空・暁(霄鴉の絵空事・d03770)は正面から新田を見据える。
「――ねぇ、遊びましょ?」
すっと腕を上げ指差すと魔力の弾丸が放たれる。
「そんなの当たらないよ!」
新田は横に跳躍しながら鞄から取り出した鉛筆を投げる。それをビハインドの漣が代わりに受けた。
着地しようとしたところに死角からボールが投げつけられる。カラーボールが新田の背中に当たりべったりと塗料が付く。
「ゲームはガンシューが一番好きなんだ。こんなでかい的外す気がしないな」
ボールを投げた徹太はそのままライフルを構えて引き金を引いた。
「うわっ!」
咄嗟に背を向けてランドセルで光線を防ぐ。
「こんのっまたか! また強いエンカウントモンスターなのかよぉ!」
「君と私たち、どっちがモンスターに見えるかな? 正直今の君はモンスターにしか見えないよ」
バランスを崩しながらも周囲を見渡して突破口を探す新田に、鳴神・千代(星渡り・d05646)の足元から影が伸びていた。
「わわっ」
驚いて跳び退くとろこへ、霊犬の千代菊が駆け寄り口に咥えた刀で脚を斬る。
「いってーっ、犬っころのくせによくもやったな!」
ランドセルから突き出ているリコーダーを抜くと、新田は構えて千代菊に向けて跳び掛かった。
「二度と苦しまぬよう思念体すら消滅させる。ある意味慈愛ですね」
その前にゆらりと西院鬼・織久(西院鬼一門・d08504)が立ち塞がり、振り下ろされるリコーダーの一撃を赤黒い槍で受け止めた。
「ク、クク……そうとも、大した慈愛ではないか、見える事無く消えた我等が怨敵。それを我等の手で消させてくれるのだからな」
無表情から一転、暗い笑みに口元を歪めて織久は押し返しながら槍を突く。脇腹を抉った穂先を捻り傷口を広げる。
「痛いってば! あいかわらず難易度の高いクソゲーだな! でも、今度はクリアしてみせる!」
槍をリコーダーで押し戻して刃を弾くと、傷口を押さえながら睨む。
「ゲーム、か……そうだな、確かにこの世はゲーム、そりゃ間違ってねぇよ。だがこれは難易度至難、セーブもロードもシステムにゃねーんだよ」
右目にスペードの模様が浮かんだ柳・晴夜(我は鏡像にして影・d12814)は殺気を周囲に放つ。
「つー訳で、今のお前はバグです。さっさと消えろ、くだらない亡霊」
殺気が周囲を黒く染めながら全てを覆い尽くす。体を侵食するそれを新田はリコーダーで斬り裂いた。
●ゲームロード
「バグってるのはそっちの方だろ! 序盤の敵なのに強すぎなんだよ!」
新田は怒鳴りながら鉛筆を投げる。
「コルネリウスさんは消えてしまいましたか……。……おっといけない、ボクらしくないノリだった☆」
真剣なな雰囲気から一転、夜霧はお茶目な口調で飛来する鉛筆を魔法の弾で撃ち落とす。
「改めて……真実の愛の探求者、黒乃☆夜霧ちゃん参上だよっ☆」
夜霧がポーズを取りながら名乗ると、新田は続けて鉛筆を投げてくる。
「モンスターの登場ムービー中は攻撃のチャンスだよ!」
「残念だがこれは現実だ。そんなチャンスは存在しねえよ」
薫は杖を向け雷を放つ。宙を奔る閃光は鉛筆を弾き新田の胸を焼いた。
「あちっ魔法使いタイプか!」
「ゲーム感覚で人殺しなんて、絶対いけないんだよ!」
怯んだところへ千代と千代菊が挟撃を仕掛ける。千代菊が刀で斬り付けると、新田はジャンプして避ける。そこへ千代の影が触手のように足に巻きついた。
「ク、クッ……まずはその脚を貰おう」
着地して動きの止まったところで、背後から織久が槍で太股を貫いた。
「うぐっ、こんな超絶バトルして、どこがゲームじゃないっていうんだよ!」
ランドセルを左手に構えながら下敷きを出し、脇の下に挟んで擦った。
「これでもくらえ! 電撃魔法だ!」
下敷きが帯電し周囲に閃光が奔る。千代と織久が光を浴びて電流が全身を駆け抜ける。思わず膝をついたところで、新田は追い討ちの鉛筆を投げながら駆け出す。晴夜がそれを影で弾いてる間に滑り台の裏へと跳び込んだ。
「え、何、逃げんの? ゲーマーが逃げんの? へたれだなおい」
「逃げるんじゃないやい! 今からが狩りの本番だよ。1人残らずみんな狩ってやる!」
晴夜の軽い挑発に、ムキになって新田が言い返す。
「今のうちね、傷を治しておくわ」
暁が剣を抜くと、風が吹き抜けて千代と織久の体の麻痺を消してしまう。
「まずは回復する奴から倒す!」
そこへ新田は滑り台を駆け上って鉛筆を投げつけた。頭部を狙ったその一撃を、割り込んだ漣が腕で受ける。
「そこに上ったら良い的だぞ」
徹太が狙いを定め、ライフルから炎の弾丸を撃ち込んだ。
「うわぁ!」
引火しながら新田は滑り台から跳躍すると、包囲を抜けて木々に紛れ込む。
「身を隠そうとされるのは結構ですが、それでは、また汚点を増やすだけですよ。そんなことで以前の屈辱を雪げるとお思いですか?」
「うるさいうるさい! 逃げるわけじゃないって言ってるだろ!」
新田は祠の言葉に反応して声を上げる。そこに向けて祠はナイフを抜き舞うように風の刃を放った。草木が切り裂かれカラーボールの跡が光る新田の姿が現われた。
「見つかった?! ならこれでどうだ!」
手にした三角定規を投げつける。それは千代の横を外れて飛んで行く。だが闇夜に消えたと思った三角定規はくるくると回転しながら弧を描き、暁を背後から襲い掛かった。
「残念ね」
暁に直撃する直前、漣が体で受け止める。
「回復潰しはゲームの定石だものね。狙ってくると思ってたわ」
暁はすぐさま指輪から漣に力を注ぎ込み、受けた傷を塞ぐ。
「もぉ! 回復ばっかりして! ずるいよ!」
「何だ? 負けたときの言い訳か? それじゃ結局、今回もお前の負け確定だな」
死角から接近した晴夜は、からかいながら手にしたナイフを脚に突き立てた。
「……マジで小学生かよ」
苦々しい表情で徹太は引き金を引く。光に打ち抜かれ新田はよろめく。
「うあああっこんのーー!」
痛みに顔を歪めながら下敷きを振り周囲に電撃を放つ。その光が目を眩ませた機に乗じて新田はまた姿を隠した。
●狩りの時間
「どこに隠れたのかな? 大丈夫、怖くないから出てきなよっ!」
夜霧の声に反応したのか、木々の隙間から鉛筆が飛んでくる。
「それがキミの愛なのかな!」
夜霧は鉛筆を弾きながら飛んで来た方向へ魔弾を飛ばす。だが手応えは無く弾は空を切る。
「逃げ足だけははえーな」
薫は懐中電灯で茂みを照らす。光が反射したと思った瞬間、目の前に鉛筆が迫る。
「チッ」
舌打ちしながら薫は杖で弾くが、肩に突き刺さってしまう。赤く染まる刺さった場所から、侵食するように肌が紫に染まり毒が回る。
「毒が……! すぐに浄化します」
それを見た祠は、着物の袖を振るように腕を伸ばす。すると一陣の風が吹き抜け、薫の毒を消し去り出血を止めた。だがその動きを止めたタイミングで上空から飛来する三角定規が祠の肩に突き刺さった。
「この程度の痛みなど、前衛で戦う方達に比べれば……!」
祠は三角定規を抜き、苦痛に耐えながら自らの傷を癒す。
「そんなこそこそ逃げ回って、それでもゲーマーなのか? ゲーマーならガチンコでやってみろや」
晴夜の言葉にがさりと草木が揺れた。そこへ駆け込み縛霊手を叩き込む。だがそこには誰も居なかった。その時上から人が落ちてくる。
「まずは1人! 勇者ニッタの会心の一撃をくらえ!」
登った木から飛び降りた新田が、晴夜の頭にリコーダーを振り下ろす。キンッと金属のぶつかる甲高い音。晴夜の頭を砕く寸前に、千代菊が刀で受けていた。
「また……ならまずは犬っころからだ!」
リコーダーを横に振り千代菊を斬り付ける。晴夜はそこへ向けてナイフを突き入れるが、新田は千代菊を蹴り飛ばして反動で木に跳び移り、陰に姿を隠してしまう。
「それで隠れたつもりか」
小さく徹太が呟きライフルを構えた。その先には木の陰に光るカラーボールの跡が見えていた。
「逃がさん」
それに気付いた織久も回り込むように向かう。
「悪いな……」
徹太は引き金を引く。同時に織久も大鎌を横に振り抜いた。光が貫き、血色の炎を纏う大鎌は隠れている木ごと薙ぎ払う。
だがそこには肉を斬る手応えが無い。その時だった、ドンッと衝撃と共に織久の脇腹に熱いものが奔る。見ればそこにはリコーダーを突き刺す新田の姿があった。そして服装が変わっている事に気付く。カラーボールの跡に気付きシャツを脱いだのだ。囮となったカラーボールの跡がついた服は燃え尽きて消えた。
「どうだ! 同じ手がボクに通じるわけないだろ! やっつけてやる!」
「クク……クハ、クハハハ!」
自信満々にリコーダーを捻じ込もうとする新田を見下ろし、狂気に侵された様に口を曲げ、織久は刺されたまま大鎌を振り抜く。傷が大きくなるのも構わずにランドセルを構える新田を吹き飛ばす。
「これで最後。もうロードなんかさせないよ!」
千代は鬼の如く腕を変形させてランドセルごと殴りつける。ランドセルが破れ新田は木に叩きつけられる。
「はっあ……こんなバカな!? クソックソッ、どうしてこんな事に……ボクが狩る側のはずだろ! 何でボクばっかりこんな大勢に攻撃されないといけないんだ!」
「――理由? 気に入らないだけよ」
深手を負い、木に寄り掛かりながらリコーダーを構えるところへ、暁から影が伸びる。深い黒を宿したそれは新田の体に絡み付き動きを封じた。
「ボクの愛を受け入れてよっ!」
夜霧が背後に忍び寄り魔力を込めた一撃で木ごと背中を貫いた。
「クソォーー! またボクが負けるのか!? セーブ、早くセーブしないと!」
「現実にはセーブとかロードとか、そんな逃げ道なんてねぇ。だからクソゲーでも目の前の現実を精一杯生きるしかねーんだよ!」
薫は影を纏った杖で殴りつける。殴られながらも新田は影の戒めを斬り払い逃げ出す。
「おねえちゃん! もう1度ボクに力をちょうだい! もう一度やり直したら今度こそ勝つから!」
「何度やり直しても、あなた自身が齎した結果を省みなくては意味がありません」
祠はナイフを舞うように振るい、袖を蝶のようにひらひらと靡かせると風が巻き起こった、逃げようとする新田の体を浮かしながら切り裂く。地面に落ち、それでも脚を止めぬ新田の目の前に飛来した槍が突き立つ。
「ヒ、ヒハハハハハ……さあ、穿ち、刻み、塵にしてやる」
「ひぁっ」
思わず脚を止め振り返ると、織久が大鎌を薙ぎ払うところだった。ランドセルが真っ二つに裂かれ、刃は肋骨を砕き内臓を貫く。
「これでゲームオーバーだよ」
千代が符を投げる。それが張り付くと新田は意識を失いそうになって脚が止まる。
「い……やだ、まだ……負けてない、ボクはゲームを続けるんだ……」
「とっくにゲームオーバーだよ、お前」
晴夜はナイフを背中に突き立てる。新田は最後の力を振り絞り跳躍する。だがその背を光が撃ち抜いた。力を失いそのまま地上へと落下する。
「なんでこんなガキが堕ちるんだ……」
ライフルを下ろした徹太は苦虫を噛み潰したように歯噛みした。
●ゲームオーバー
「まだ、ボクはまだやれるんだ……ロードできればこんな……」
「もうゲームオーバーよ、ロードなんて二度と無いわ」
血塗れで倒れたまま動けない新田に、暁が冷たく言い放つ。
「ううう……ボクが二度も、負けるなんて」
「気は済んだか」
徹太は新田の頭を撫でてやる。
「お前も、ただの人になれたら、今度は対戦でも協力プレイでもやってやる」
「そうだな、次は普通のゲームで遊ぶんだな。それならちゃんと相手してやるよ」
晴夜も頷いて笑みを見せる。
「ソロじゃ無理ゲーとか、パーティを組めば……勝てたのかな……」
ほんとクソゲーだと呟くと、新田は弱々しく目を閉じた。すると体が光の粒となって消失していく。
「ク……慈愛は届きましたかね」
歪む口元を手で隠し、織久は正気に戻ったように静かにその光景を見やった。
「なんでこうなっちゃったのかなー……」
「こうして二度も苦しみを与えるような真似が慈しむ事である筈がありません」
千代は消えて行く粒子を見ながら寂しそうに呟き、隣で祠もまた顔を伏せた。
「せっかくコルネリウスちゃんと会えたのに、あまり話せなかったね……残念」
夜霧はおちゃらけた態度を崩さない。だがその拳は、まるで溢れる感情を閉じ込めるように強く握り締められていた。
「何を企んでるかはオレにはわからない。でも、必ず阻止してみせる。その先に幸福なんてないはずだから」
ここには居ないコルネリウスに向け、薫は自らに誓うように言葉を紡いだ。
命を賭けたゲームは終わった。だがコルネリウスが健在である以上、まだまだ事件は続く。
新田の思念は消え、もうロードする事もないだろう。勇者新田の冒険は完全にここで終わりを告げた。
作者:天木一 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2014年6月17日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 7/感動した 1/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 0
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