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武蔵坂学園の修学旅行は、毎年6月である。
今年の修学旅行は、6月24日から6月27日までの4日間。
この日程で、小学6年生・中学2年生・高校2年生の生徒達が、一斉に旅立つのだ。
また、春に進学したばかりの大学1年生が互いに親交を深めるための親睦旅行も、同じ日程とスケジュールで行われる。
行き先は、憧れの南国『沖縄』。
観光はもちろん、特徴溢れるグルメの数々を堪能したり、マリンスポーツや離島巡りをしたり、沖縄ならではの楽しみが満載だ。
――さあ、皆でたくさんの思い出を作ろう!
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修学旅行最終日、那覇空港に向かう前に行けるスポットの一つに『アメリカンビレッジ』がある。
沖縄本島の北谷町美浜にあるここは、その名の通り、アメリカの雰囲気を前面に押し出した一大リゾートだ。
大勢の人々で賑わうショップには、輸入雑貨やアクセサリー、洋服がずらり。カジュアルも、ミリタリーも、アウトドアも、あらゆるジャンルのアメリカンファッションが思いのままだ。
買い物をする合間に、スパイスのきいた本場のホットドッグを食べるのも素敵かもしれない。
本格的にお腹が空いたら、アメリカンスタイルのステーキハウスでランチにしよう。
最大で1ポンド(約450グラム)というボリューム満点の分厚い牛ステーキを始めとして、黒豚にチキン、ハンバーグが勢揃い。シーフード好きなら放っておけないロブスターは、各種ステーキとのセットも可能だ。
景色を楽しみたければ、アメリカンビレッジのシンボルとも言える観覧車に乗ると良い。
15分ほどで一周するゴンドラからは、青い空と海、北谷の街並みを一望することが出来る。
楽しみ方は色々。さて、どこで何をしようか――?
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「アメリカンビレッジ、いいねえ。……この、いかにも『アメリカ』って感じ」
修学旅行に浮き立つ教室で、沖縄のガイドブックを眺めていた陽崎・千哉(高校生神薙使い・dn0092)が口を開く。
彼女は唐突に席を立つと、そこに集っていた灼滅者たちに向けて声を上げた。
「な、折角だから皆でここ行こうぜ。こーいうトコは、やっぱ賑やかに過ごしてナンボだろ」
一口にアメリカンビレッジと言っても、その敷地は広く、施設の数も多い。
具体的に何をするのかと問われて、千哉は少し考えた後に答えた。
「そーだなぁ、買い物すんのも楽しそうだし。ステーキハウスで昼飯ってのも、アメリカっぽくて良さげだよな。このTボーンステーキとか凄くね?」
肉厚の巨大ステーキが映ったガイドブックの写真を見せびらかしながら、そうそう、と思い出したように続ける。
「あと、観覧車も乗りてぇな。高いトコ大好きなんだよ、自分」
何とかと煙は高い所に昇る――なんて言葉を誰かが思い出した時、千哉は白い歯を見せて笑った。
「ってな訳で、一緒にどーよ? てっぺんからの眺めとか、きっと最高だぜ!」
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レンガの歩道と、脇に植えられたヤシの木。カラフルな街並みは、まさに『アメリカ』の一言で。
「わぉアメリカン!」
エマが声を弾ませると、綿花は指を銃に見立てて構えを取り。
「イエーイ、アメリカン!」
西部劇のガンマンよろしくトリガーを引けば、ノリの良いエマは胸を抑えて仰け反った。
はしゃいで店に駆け込み、まずは洋服を物色。
「ほらエマ、チア服あるよ!」
「かわいいじゃん、実は綿花も似合うんじゃね?」
満更でもなさそうな表情を見せる綿花に、エマは悪戯っぽく笑って。
「でも、やっぱこーゆーイメージだよな」
と、花柄のキャミソールワンピースを差し出す。
下着売場で星条旗柄やら三角レースの勝負下着やらを押し付け合った後は、とんぼ玉のストラップを色違いで購入。
次はご飯、とホットドッグ屋に向かう少女達と入れ違いに、よろず屋【武蔵坂本舗】の三人が通りがかった。とはいえ、なかなか珍しい顔ぶれではある。
「どうせならマイハニーと一緒に来たかったんだが……」
ぼやく真咲に、津比呂は陽気な笑みを返し。
「ま、一度楽しく遊べれば皆友達さ~」
「そうそう、これを機会に仲良く……って、全員彼女持ちかよ!」
相槌を打った紀里恵は、直後、衝撃の事実に気付いて思わず突っ込みを入れた。
すぐさま気を取り直し、店で土産選び。玩具のピストルやアメリカ製の菓子は『沖縄らしさ』には欠けるかもしれないが、遊び心があって面白い。
人数分を買い揃えた後、紀里恵はふと水着コーナーの星条旗柄ビキニに目を留めた。
「ツヒロー、彼女にあれとかどう?」
「水着を土産にして彼女に着せる……その手があったか!」
一番過激なものを買おうと張り切る津比呂の傍らで、真咲は恋人用のアクセサリーを手に取る。
「やっぱクロスだよな。それと服も可愛いのを……」
いっそ、カウガール風でフルコーディネートするのが良いだろうか。金はかかるが。
紀里恵らに意見を伺いつつ、服の売場へ。
その頃、高明は女性向けのアクセサリーショップで足を止めていた。
自分の服と家族の土産は購入済みだが、折角のチャンスなので桜花に何か買ってあげたい。何しろ、今は彼女と二人きりなのだ。
しかし、当の桜花はホットドッグ屋を発見するや否やそちらに突撃。
「私は十個……じゃなくて三個でお願いしますわ!」
後を追った高明が同じ物を注文すると、桜花は出来立てのホットドッグを一口食べて。
「すごく美味しいですわね♪」
と、目を輝かせる。
続いて豪快にかぶりついた高明は、そんな彼女の幸せそうな表情を見て。
(「こういうのも桜花ちゃんらしいな」)
思い描いていた場面とは違えど、なかなか悪くないと思う。
この後はさらに食べ歩きますわよ、と笑いかけられ、高明は口の中のホットドッグを飲み込んだ。
買い物を楽しんでいた井の頭キャンパス中学2年C組の面々も、ひとまず休憩。
「これ食べたかったんだよね~♪」
「ん、ちょっとピリッとくるけど美味し。やっぱ来て良かったー」
本場の味と名高いホットドッグは、期待に違わぬ美味しさで。
希紗とリコは、声を弾ませながら舌鼓を打つ。
その傍らで、天花がホットドッグ片手に「色々買っちゃった」と笑った。
入手したばかりの服とアクセサリーを思い出し、表情を緩ませる。狙うは、格好良い系へのイメージチェンジ。
ちなみに、ホットドッグの代金は荷物持ちとして随伴するジェイルが出した。
美卯に押し切られて付いて来ることになった訳だが、彼自身はこれも年長者の務めと割り切っている。つい先程も、彼女のためにリボンやアクセサリーを買い与えたばかりだ。
「みんなは何買ったの?」
天花の声に、希紗が答える。
「そうだね~! 調子に乗っていっぱい買っちゃったよ」
USAのロゴとガラの悪い兎のバックプリントがユニークなTシャツ。流れ星をモチーフにしたネックレス。そして土産の数々……広げられていく品物を見て、リコが「色々買ったんだ?」と目を丸くした。
リコはと言えば、しっくり来る物が見つからず、自分用にはシルバーアクセサリーを数点購入したのみである。友人達のチョイスには、素直に共感出来るのだが。
ホットドッグを食べ終えると、一行は帽子屋に出発することに。
「天花、天花、似合うの見てもらってもいいー?」
リコの言葉に頷きを返すと、天花は美卯とジェイルを促した。
「美卯ちゃん、お兄さん! 行こうよ!」
席を立って級友に答えた後、美卯は隣を一瞥する。
「……勝手にいなくならないで下さいね」
異国情緒溢れる街並みに少し機嫌が良かった彼女も、パートナーにだけは厳しい。
「お手柔らかに願いたいところですねぇ」
美卯達が楽しめるなら、荷物持ちなど幾らでも引き受けるけれど。
軽く肩を竦めた後、ジェイルは彼女らについて歩き出した。
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ステーキハウスは、ランチ目当ての学生達で大賑わい。
鉄板からはみ出さんばかりの肉厚ステーキを前に、一綺が歓声を上げる。
「めっちゃでかいアメリカン肉だー! これはなかなか日本じゃ食べられねーよなー!」
ここは日本だけど、と模糊が胸中で突っ込んだ時、隣の一平がテーブルを叩いた。
「折角の親睦旅行、ただ食うだけじゃ勿体ない! アタシはここに第一回教育学部早食い大会を開催したいと思います!」
降って湧いたイベントに、場が色めき立つ。
「にえに勝負を挑むとは生意気ゴリラですね、良いですよ! やってやるです!」
真っ先に仁恵が応じると、剣と千鶴が彼女の後に続いた。
「いいぜ、喧嘩じゃねえが楽しそうだ」
「正直自信無いけど、楽しまなくちゃ損だよね。その勝負、乗った!」
皆のやる気満々な様子に引き気味の颯も、ひとまずは付き合う構え。結局、アリスを除くメンバーで戦いに臨むことになった。
「では、いざ尋常に……いただきます!」
有栖の号令で両手を合わせ、早食い大会スタート。
久々の肉、気合を入れて食べようとナイフとフォークを握った千鶴は、のっけから飛ばしまくる猛者達を見て目を剥いた。
「早ッ!? 何でそんなに早いの!?」
「ふふふ……俺はこの時のために朝食は珍しく少な目にしたんだ……」
ほくそ笑んで肉をかき込む一綺も、次の瞬間、一平に視線を走らせて絶句する。
――肉を飲んでいる……だと……!?
ガチ体育会系の面目躍如と言うべきか、一平の鉄板からは既に半分以上の肉が消えていた。
(「あ、これ次元が違う」)
彼女である模糊も、流石にドン引き。
愛はあっても、目の色変えて肉を飲まれるのはちょっと、うん。
「アタシの勝負に乗った時点で負けは確定していたと言っても過言ではない! さあ靴をおなめ!」
勢いづく一平に追いつこうと、一綺と剣がペースを上げる。
「くそー! 俺だって!」
「なら、こっからフルに行くぜ!」
途端にむせた男達を一瞥して、アリスが席を立った。
素早く背を叩き、喉を詰まらせかけた二人を救護。
「楽しむのは分かりますが、命を危険にさらさないようにしましょうね」
そんな騒ぎをよそに、有栖はステーキを順調に消化していく。
「んーっ、美味しい♪ お肉食べてるって感じが堪らない♪」
一平には及ばないものの、かなりの速さだ。横から仁恵が「あーん」と自分の肉を差し出し妨害するも、まったく揺らがない。やるからには、女子の意地を見せねば。
その一方で、颯はマイペースにナイフとフォークを動かす。
「流石アメリカンサイズだね」
優勝は望むべくもないが、この際、最下位さえ免れれば問題は無い。
まだ八割以上も残っている自分の鉄板を見下ろし、模糊が溜息をついた。
これでは勝負にならないし、後でロブスターも食べたい。ここは、盟友に倣って策を打たねば。
「はい、一平。あーん」
持つべきものは、肉食(物理)の彼氏か。
トップ争いを諦めて肉を味わう方向にシフトした仁恵が、ふと、横に顔を向けた。
「それはそうと、何でここにいるですか」
学部が違う蔵乃祐が紛れているのを見て、素朴な疑問を口にする。
「いや……ぶっちゃけこういうお店にボッチで入るのには勇気が要るんだって」
「なるほど。大変ですね」
「分かれよ。むしろ分かってくれ」
仁恵と雑談を交えつつ、肉を咀嚼する蔵乃祐。思い切って来た甲斐あって、なかなかに美味い。
「ふぅ。ご馳走様でした」
1ポンドステーキを完食したアリスが顔を上げると、早食い勝負もほぼ決着がついたようだった。アクシデントで遅れを取った剣と一綺を順位で上回った千鶴は、文科系男子だってやれば出来るとご満悦。
「デザート食べよう、デザート!」
まだ余裕を残しているらしい有栖がそう提案すると、パフェが良いと複数の声が上がった。無論、これもアメリカンサイズな訳だが。
「甘いの好きだから、食べるなら付き合うよ?」
意外にも乗り気な颯の前で、一平が呆れ顔で呟いた。
「すげぇわね……こんなに肉食った後でパフェとか。胃袋異次元じゃねぇの」
アンタが言うか。模糊のステーキまで平らげよってからに。
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メニューを開くと、分厚い肉の写真が目に飛び込んできた。
「さ、流石アメリカン……!」
迫力に慄く香の向かい側では、煉夜が1ポンドステーキをチョイス。加えて、ロブスターもセットで頼むという勇者ぶりである。
「一度あのロブスターってやつを豪快に食べてみたかったんだ」
その言葉に共感を覚え、香もロブスター付きのセットを注文。一番少ない量でも結構なボリュームだが、この際やむを得まい。
「美味いぜ!」
「ああ、そりゃー良かったわねー」
届いた料理を食べながら親指を立てる煉夜にナプキンを差し出し、この後の予定を相談。買い物に行きたいと告げると、彼は二つ返事で頷いた。
「何か奢ってくれてもいいのよ?」
「……まぁ、気が向いたら」
一瞬手を止めた煉夜に、なんてね、と言って笑う。
近くの席では、勇也がやはり1ポンドステーキに挑戦していた。
懐には大打撃だが、普段なかなか食べられない大きさとあって誘惑に負けた形である。味も悪くないので、元は取れただろうか。
(「これに感銘を受けて、アメリカご当地怪人のシンパに鞍替えするような輩はいないよなぁ、流石に」)
肉を飲み込んだ時、勇也の心中にふとそんな考えが浮かんだ。
喫茶『夜警』の面々とテーブルを囲むジンザも、場所が場所だけに気になるようで。某コンドルさんがどこかから様子を窺ってやいないかと、さりげなく警戒。
革張りの椅子に座った澄が頭上を見上げると、ワインボトルをシェードにした照明が目に入った。
「店内にあるもののひとつひとつが、いかにもな存在感を放っていますよね~」
「いつもの夜の喫茶店とはまた違って、こういう賑やかなお店でご飯も良いものです」
外国人客が交わす英語のやり取りを聞きつつ、薙が答える。
やがて注文の品が届くと、想希は鉄板の上の巨大ステーキに目を見張った。
「うわ……すご……豪快……!」
彼自身はロブスターを選んだのだが、肉でも良かったかなとつい考えてしまう。
写真を撮らせてもらいながら、彼は1ポンドステーキと向かい合う摩耶に声をかけた。
「なんか量多そうですけど大丈夫ですか?」
心配無用と頷き、得意げに胸を張る摩耶。
「――『夜警』の食姫、神崎摩耶とは私のことだ!」
彼女と同様に1ポンドを頼んだジンザが、涼しい顔で口を開く。
「まぁ、まずは肉ですよね肉」
ドリンクが皆に行き渡ったところで、彼は乾杯の音頭を取った。
何しろ、今日は闇堕ちから戻ったさくらえの復帰祝いも兼ねている。盛大にいかなくては。
「善き友の、無事な快気を祝しまして。Cheers!」
「乾杯!」
「プロージット!」
微妙に三ヶ国語が混ざった乾杯の後、摩耶がさくらえに笑いかけた。
「そのコーラは全部飲み干してもらおうか?」
「え……っ!」
無茶振りに固まるさくらえだが、心配をかけた手前拒否は出来ない。
腹を決めてコーラを煽ると、途中で勢い余ったのか豪快にむせてしまった。
少し落ち着いてから、改めて全員で料理に取り掛かる。量に圧倒されるメンバーが大半だが、1ポンドの二人はなかなかに順調なペース。
薙と想希がステーキとロブスターをシェアする様を見て、さくらえが目を輝かせた。
「想希、ワタシもロブスター食べたいな」
「どうぞ。何なら食べさせましょうか?」
彼らのやり取りを聞き、澄は表情を綻ばせる。
「空腹は最高の調味料、なんていうけれど――みんなで食卓を囲むのだって、素敵な調味料ですよね」
フムフムにも食べさせてあげたかったなあ、とナノナノの名前を出すと、薙が顔を上げて言った。
「一切れ懐へくすねておいて、後でシフォンに齧らせようとか企んでませんよ?」
サーヴァント持ちの考えることは、皆同じか。
最奥の席には、完璧なテーブルマナーでステーキを食すフィクトの姿。
「貴様の首尾はどうだ、アシュクロフト」
キースが顔を上げると、彼は眉一つ動かさずに言葉を重ねた。
「例の場所へ赴いたのだろう。何か変わりはなかったのかと聞いている」
「ああ、なかなかに楽しかったぞ。お前も来れば良かったのに」
そうかと相槌を打ち、付け合わせを口に運ぶ。
「私の方は、今の所目立った収穫はないが……」
「なら、土産でも買っていくか」
意図を先読みしたかのようなキースの言葉に、フィクトはやはり表情を変えずに頷いた。
「そうだな、手ぶらというのも味気ない」
一見すると裏社会の会合とも思える雰囲気だが、これでも彼は楽しんでいるのだろう。
久しぶりに食事を共に出来たことを喜びつつ、キースは口元を綻ばせた。
合衆国のヒーローとして大はしゃぎだったファニーも、そろそろガス欠。級友のタロスに連れられ、ステーキハウスへ。
「アイムハングリーだヨー」
椅子にもたれる彼女の向かい側に座ったタロスは、ここからが本番とばかりにメニューを開く。
「まずはやっぱり、ステーキだな! 一番でかいのを頼むぜ!」
ファニーと共に1ポンドステーキとロブスターのセットを選び、攻略開始。無論、ブログ用の写真は撮影済みだ。
「タロスはよく食べるネー、男の子ってカンジだヨー!」
二人で大量の料理を胃袋に収めつつ、ファニーが笑う。ハンバーグを追加注文した時、千哉が店にやって来た。
記念写真を頼むついでに、少し摘んでいけと肉を勧めるタロス。
「お前線細いしな、遠慮するなって!」
「サンキュ。じゃあ、先に写真な!」
歯を見せて笑い、カメラを手に取る千哉。
ほぼ時を同じくして、近くの席に居た睦はステーキを食べ終えた。
小さめのサイズにはしたものの、長考の末に選んだメニューは期待に違わぬ美味しさで。店内に漂うハンバーグやロブスターの匂いも相まって、満足感はそれ以上である。
「ふふふ、学園に帰ったらクラブのみんなに自慢しよう」
ごちそうさまでした、と手の合わせ、睦は会計のため席を立った。
作者:宮橋輝 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2014年6月27日
難度:簡単
参加:36人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 4
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