
●甘いのいかが?
河原にピクニックに来ている子供たちの笑い声が響き渡っている。
「みんな、おやつよー!」
優しい声に、小さな子供たちが嬉しそうな声を上げる。それぞれの前にホイップパイを並べた先生が、飲み物を用意するためにそばを離れた。
そのとき、事件が始まったのだった。
「甘ーい」
嬉しそうな声を響かせた子供に、一人が指をさした。
「勝手に食べたらいけないんだぁ!」
「いけないんだぁ!」
一人が始めるとみんなが言い出すのが子供と言うものだ。楽しいおやつタイムがいつの間にか戦場に変わる。
暴れ出した子供たちに、慌てて戻ってきた先生が声を張り上げる。
「やめなさい!」
普段は優しい先生の怒った声に子供たちがピタっと動きを止めた。
「ちゃんと仲直りしてもらいますよ」
そしてふと先生がホイップパイに視線を向けてにこりと笑った。仲直りの方法として先生が選んだのは、ホイップパイの食べさせ合いだった。
可愛らしい子供達がお互いの口にホイップパイを運んでいく。非常に微笑ましい光景に、先生も心から笑顔を浮かべた。
変なものが現れるまでは……。ホイップパイが全てなくなる頃に、そいつは突然現れた。
背中に大きな機械を背負った女は、ホイップパイを手にしている。
「あ、あなたは……」
先生が驚きの声を上げた瞬間に、女はホイップパイを次々と投げてくる。その威力は一般人にはたまったものではない。
遠慮なく投げつけられるホイップパイに子供達が泣き始める。庇うように子供の前にたった先生にもホイップパイは飛んでくる。
止まることなく投げ続けられたホイップパイは積み重なり、先生と子供たちを覆っていく。そして静かになった河原に、山積みのホイップパイだけが残されるのだった。
●食べさせ合い
「また甘いもの食べるっすか……」
肩を落とした天草・水面(神魔調伏・d19614)だったが、気を取り直して仲間を見る。そして須藤・まりん(中学生エクスブレイン・dn0003)からの情報を話し始める。ダークネスの持つバベルの鎖の力による予知をかいくぐるには、まりんたちエクスブレインの未来予測が必要になる。
水面の予感が的中して、ホイップパイを投げまくる都市伝説の存在が明らかになった。女の姿をしていて、喋ることもなくひたすらホイップパイを投げてくる。
この都市伝説の元にになったのは、お菓子作りの好きな女性の噂だ。得意なお菓子はホイップパイ。
そして彼氏にも喜んで振舞っていた。彼氏が別の女とホイップパイの食べさせ合いをしてるところを目撃するまでは……。
仲良くしてる二人を見た女性は、思わず手に持っているホイップパイを投げつけた。それはもう思いっきり。
しかしそれがとんでもない結果を招いた。投げつけたホイップパイが床に転がり、男に詰め寄ろうとした女性が運悪く踏んでしまったのだ。
見事に滑った女性は頭部をぶつけて帰らぬ人となってしまった。それからホイップパイを食べさせ合うと、女性が現れると噂になった。
それがいつの間にか一人歩きを初めて、今回のホイップパイを投げる女となったのだった。ありえない量のホイップパイを投げつけ生き埋めにしてしまうため、みんなに灼滅をお願いしたい。
まず人がいない場所を選んでもらって、ホイップパイの食べさせ合いをしてもらうことになる。ちなみに食べなければいけない量は一個や二個ではないので、大量のホイップパイの用意をお願いする。
そこで仲良く一定量のホイップパイを食べさせ合いすると都市伝説が現れてくれる。ホイップパイ女はガトリングガンと殺人注射器に類似したサイキックを使ってくる。
「甘いものが苦手な人にはなかなかの苦行っすね」
バンダナの上から頭を抱えた水面が小さくため息を吐くのだった。
| 参加者 | |
|---|---|
![]() ミケ・ドール(凍れる白雪・d00803) |
![]() 透純・瀝(エメラルドライド・d02203) |
![]() 比良坂・八津葉(死魂の炉心・d02642) |
![]() 天城・優希那(の鬼神変は肉球ぱんち・d07243) |
![]() 天草・水面(神魔調伏・d19614) |
![]() 類瀬・莉茉(綿色ホイップ・d22592) |
![]() 火原・遥(早過ぎた中二病・d23561) |
![]() 紺懇・羊(真っ白なキャンバス・d25110) |
●堪能ホイップパイ
「莉茉様、いただきますです!」
類瀬・莉茉(綿色ホイップ・d22592)のお手製のホイップパイを天城・優希那(の鬼神変は肉球ぱんち・d07243)が嬉しそうに口に入れる。優希那にホイップパイを差し出しながら、天草・水面(神魔調伏・d19614)が用意されたホイップパイに視線を向ける。
それにしてもこの量は尋常じゃねえ……思わずごくりと唾を飲み込む。甘くてふわふわの食感で美味しいと言うのはわかる。
わかるのだが、一体何枚食べればいいのか。
「豆乳クリーム美味しいのです~幸せなのです~♪」
そんな水面とは正反対に幸せそうにもぐもぐさせる優希那だ。好きと聞いて、優希那のために豆乳クリームも作ってきた莉茉も嬉しそうな笑顔になる。
「はい、どうぞ~ですよ!」
豆乳クリームを堪能した優希那が、今度は水面にホイップパイを差し出す。キャッキャウフフの方がおびき出し易いかもしれないと言う水面の提案通り、優希那があーんと言って差し出す。
甘い味にこの後に虫歯にならないかという心配が水面の頭をよぎる。しかし作戦はキャッキャウフフ。
「美味しいッスね」
笑って見せた水面が、差し出されるホイップパイをさらに口にするのだった。
莉茉もおどおどしながらも器用にフォークでホイップパイを掬って差し出す。食べさせ合いは慣れていない莉茉だが、非常に上品で女性らしい。
目の前に差し出されたホイップパイに、比良坂・八津葉(死魂の炉心・d02642)が気恥ずかしそうに口を開いた。あまり八津葉が意識して女性らしくないせいか、男子相手よりも女子相手の方が気恥ずかしく感じる。
パクリと口に入れると莉茉がそっとフォークを引いてくれる。舌の上に転がったホイップパイが甘く広がっていく。
「美味しいね」
少しぎこちないながらも八津葉が感想を口にすると、心配そうに見ていた莉茉に笑顔が広がる。じゃあ今度はこっちもと、八津葉がホイップパイを差し出す。
そのまま差し出された八津葉のお手製ホイップパイに、莉茉がかじりつく。
「美味しいです……」
ほんわかと笑顔で口にした莉茉がもう一口とホイップパイをかじかじする。人見知りのせいか少しおどおどした感じと、ホイップパイを食べる姿がまるで小動物の様で可愛らしい。
作ってきてくれた莉茉に荷物持ちまではさせられないと、進んでパイを運んできた八津葉が改めて積み上げられたパイを見た。
「人生で初めて見る量のパイね……」
みんなでパイを食べているはずなのに、減っている量はまだわずかだ。
「どんどん食べないとだね」
みんなに飲み物を注いでいた紺懇・羊(真っ白なキャンバス・d25110)が、八津葉の声にホイップパイを見上げた。そして火原・遥(早過ぎた中二病・d23561)の前にも飲み物を置く。
そんな遥の前に座ったミケ・ドール(凍れる白雪・d00803)がホイップパイを差し出した。
「う……」
首を傾げながら差し出してくるミケに、遥はどうしていいかわからないと言う様に身を引いてしまう。しかし意を決した様に顔を上げる。
「……こっこここれしきの事なんて事ねーよ! おっしゃ来い全部食ってやんぜ!」
勢いのまま、ミケが差し出すホイップパイにかぶりつく。
「ほら、口の端にクリームついてる」
特に表情を変えることもなく、ミケが遥の口の端についたクリームを拭く。
「ん……!」
思わず硬直してしまう遥だったが、ミケはお構いなしらしい。
「私にも食べさせてー」
その可愛らしい顔を無防備に晒して口を開けるミケに遥の手が震える。何とかホイップパイをミケの口に押し込むと、ほっと息をつく。
「んー! 甘くておいしい!」
投げるなんて勿体ないよねーと言うミケに羊も同意する。
「せっかく美味しいパイなのに、投げるなんて勿体無いよね」
羊の言葉にうんうんと頷いたミケが新たなホイップパイに手を伸ばす。
「はい、あーん」
再び差し出されたホイップパイを遥が見る。遥の試練はまだまだ終わらないのだった。
「あの、どうぞ」
そして羊もホイップパイを透純・瀝(エメラルドライド・d02203)に差し出した。
「いやあ、女子に貰うってなんかビミョーに照れるなコレ」
と言いながらも、幸せそうにホイップパイを口に入れる。美味いし役得と瀝がへへへと笑う。
正直もう甘いものでも辛いものでもドンと来い状態だ。そして俺からも……とホイップパイに手を伸ばす。
「丸齧りどーぞ」
どーんっとホールで差し出されたホイップパイに、羊がはっとする。瀝が食べているところを見て、頭の中で絵にした時の構図を思い浮かべていたのだった。
慌てて食べなければと顔を前に出す。異性慣れしていないせいでぎこちない羊だが、これも都市伝説を出現させるためと丸いままのホイップパイに齧り付く。
口の中に広がる柔らかいホイップの感触と味に、恥ずかしげだった羊が笑顔を見せる。
「これ、美味しいねぇ」
作って来てくれた八津葉と莉茉に羊が瞳を輝かせる。本当に美味しいと一緒に言っていた瀝が、ふと何かの視線を感じた。
「虹も一口食べてみるか?」
相棒の霊犬、ボーダーコリーの虹だった。食べたいのかと思い差し出した瀝だが、なぜか虹の視線が呆れている様な……。
「なんだよ、言いたい事あるのかよ」
瀝に問われた虹が黙って目を瞑ってしまうのだった。
●ずっこけパイ投げ女
かなりの量を食べる必要があると聞いていたため、キッチリ空腹にしてきた遥だった。腹一杯になる前にでてくんじゃねぇぞ?
とは思っていたが、いい加減そろそろ出てきてもらいたいと思い始める。
「まだ大丈夫かい?」
差し出すホイップパイを口に入れる瀝を見ながら、羊が首を傾げた。大丈夫と言う様にホイップパイを咥えた瀝の表情が一瞬、変わる。
すぐに伸ばされた手が羊の腕を掴んで引っ張った。突然のことに驚いた羊の耳にベシャっと言う音と、何かが抉られる様な音が響く。
さっと振り返った先には、地面を抉ったホイップパイが落ちている。運動神経だけはと言うと語弊がありそうな気もするが、瀝の動きによって羊は不意打ちを避けるのだった。
「……げふ」
最後のホイップパイを飲み込み、ちょっと水を飲んでいいかと飲み物に手を伸ばす瀝の間に凛々しく顔を上げた虹が立ち塞がる。
「駄目か……」
がくりと頭を瀝が落とすのと同時に、ゆっくりとした靴音が響く。
「現れたッスね! ずっこけパイ投げ女!」
待ってましたとばかりに水面が立ち上がろうとするが、静止の声が上がる。
「あ、すいません、ちょっと待って下さい。全部食べたいのです~」
そう言って水面の手にあるホイップパイを優希那がハグハグする。
「食べてる途中に戦うのはお行儀悪いのですよぅ」
「開放(コール)!」
その間に力を開放させた遥が一気に地面を蹴った。こんな面倒な事をさせられた恨み……存分に殴ってやると、ジェット噴射で加速する。
そしてそのまま死の中心点を貫いた。衝撃に女の体は揺らいだ。
しかしすぐにものすごい勢いで前にいる灼滅者にホイップパイを投げ出した。本来食べ物は投げちゃダメだと思っているミケがさっと避ける。
「……っていうかそれで死ぬとかそりゃ化けて出たくもなるよね」
ぼそりと呟いた声に反応したのか、ミケがホイップパイを避けたことに激怒したのか……。女の手は止まることはない。
投げられれば避けるのが当たり前と言う様に、再び避けようとしたミケの体に衝撃が走った。避けることの出来なかったホイップパイが、ミケの体を汚すのと同時に傷つけていく。
「うぇう……」
同じくホイップパイを体に受けた優希那の口から不思議な声が溢れた。明らかに攻撃を受けた声ではない。
どさくさに紛れてそっと女のホイップパイを味見したのだった。恨みのこもったホイップパイは、とても美味しいとは言えない様だ。
涙目になり泣きそうになっている優希那を見れば一目瞭然だった。
「ホイップパイで生き埋め……恐ろしいですね……」
容赦のないホイップパイ攻めを受ける莉茉も、困惑した表情を見せる。なによりホイップパイが勿体無い。
例え優希那が泣いてしまいそうなほどの味だとしても……。同じお菓子作り好きということに親近感を覚えていただけに、容赦なく投げられる手作りのホイップパイを見るのはいい気がしない。
そんな莉茉の後ろから八津葉が飛び出した。軽やかに跳躍しながら、片腕を異形巨大化させていく。
そしてホイップパイを投げ続ける女を殴り飛ばすのだった。
「少しは遠慮ってものを知らないのかしら……」
黒い髪を揺らして着地した八津葉が少し呆れた様に女を見るのだった。
●合言葉は……!
「ヒャッハー!」
そもそも甘いものよりパイ投げが目的だった水面だ。汚れることなど気にはしない。
そう、むしろウェルカム。勢い良く、ホイップパイに埋もれていた水面が飛び出した。
「やられたらやりかえせッス!」
マテリアルロッドの霊施音・亞対螺亞無、そしてシェービングクリームパイを手に駆け出した。流石に手作りのパイを投げることは出来ないと用意していたのだ。
殴りつけるのと同時にシェービングクリームパイを大量に、そして魔力を流し込む。爆破と一緒に大量のクリームが飛び散り、水面にも降りかかった。
しかし先にも言ったように、どんなに汚れようが気にしない。そう、合言葉は……。
「ヒャッハー!」
楽しそうに声を上げる水面の体を、そして周りの仲間を守るように莉茉がシールドを広げていく。さらにまだホイップパイの恩恵を受けていない瀝が、持ち前の運動神経で地面に落ちたホイップパイとシェービングクリームを避けながら前に出た。炎を纏った蹴りが女に決まる。
「燃え尽きろっ!」
上がった炎が揺らめき、女についたシェービングクリームごと体を焼いた。瀝が一回転して離れるのと入れ替わりに、優希那が迫る。
出現させたシールドで女を殴り……地面に落ちたホイップとクリームに足を滑らせた優希那が突っ込んだ。
「あばばっ!」
攻撃な苦手な優希那ではあるのだが、足元のホイップとクリームは予定外。しかし目的通り、女に突っ込んだ優希那は殴りつけるというか、シールドで体当たりするのだった。
まともに攻撃を食らった女の体が後ろに倒れる。一緒に前のめりになった優希那が咄嗟に手のひらで女を押した。
反動で女は地面に倒れ、優希那は受身を取って転がった。
「少し同情するけど、団欒を邪魔しちゃ駄目だよ?」
甘いものだろうが何だろうが、楽しく食べることに意味はある。そんな楽しいを邪魔することは、してはいけないことに感じる。
もちろん先にも言った通り、同情は少しするのだが……。走った影は触手となって、立ち上がった女を絡めとっていく。
そして闇落ちに傾けることによって、生命力と攻撃力を高めたミケがふわりと舞った。一瞬、姿を消したミケがいつの間にか女の死角に回り込みながら斬り裂いた。
予想にもしていなかった斬撃のせいか、女がよろめき眉を寄せる。さっとホイップパイを掴んだ女が優希那に向かって駆け出していく。
避けられないと判断した優希那が身構える。そして瞳を見開いた。再びホイップパイをぶつけられるのだと思っていた。
「うぅうう!」
口に押し込まれたホイップパイに優希那が悲痛な声を上げた。ありえない味と毒に苦しむ優希那を、さっと走り出した虹が癒していく。
同時に八津葉が夜霧を展開していく。瞳をぎらつかせる女を優希那から引き離すように、遥が爆炎の魔力を込めた大量の弾丸を連射するのだった。
●戦いの後
狂った様に大量のホイップパイを投げられて、前にいる灼滅者たちが埋まっていく。さっと優しき風を招いた羊がみんなを回復した。
「アンタも一切れ摘んでみろよ、ほーら」
仲間にホイップパイを投げることに夢中になっている女の口に、瀝がホイップパイを突っ込む。米粒一つでも残したら目が潰れると、爺ちゃんに育てられた瀝だ。
「食らってみな!」
口のホイップパイをどうにかしようとした女に言いながら一気に蹴りを入れる。衝撃にホイップパイを飲み込んだ女が、炎に焼かれながらむせる。
「食べ物は大切にしろって」
わかったかと言う様に女を見た瀝の後ろから、八津葉が飛び出した。流星の煌き、そして重力を宿した飛び蹴りが炸裂する。
八津葉の蹴りに吹き飛ばされた女の体をミケが追う。
「ほらほら都市伝説、キミも喰らいな……トラウマをね」
地面に転がる直前に追いついたミケが、影を宿して女を殴りつける。地面に落ちてもまた立ち上がる女に優希那が向かう。
「あばばば、ごめんなさいですよぅ!」
ぐるぐると手を回して、ポカポカと言う音が似合いそうな駄々っ子パンチを繰り出していく。ふらついた体では、優希那のパンチ全てを避けることは出来ない。
押される女の体を抑えるように、莉茉が影を走らせ絡めとっていく。
「お願いします……」
今が灼滅の時と声を出した莉茉に答えるように、水面と遥が飛び出す。ジェット噴射で一気に迫った遥が、再び死の中心点を貫く。
その間に断罪輪の霊施音・兵武薇にシェービングクリームをたっぷり塗って地面を蹴った。全身を水面が回転させるのと同時に、武器に塗られたシェービングクリームが跳ね飛ぶ。
そして罪を断ち切る鋭い斬撃が女を斬り裂いた。声にならない悲鳴を上げた女の体が崩れ、溶け出しクリームの様になって消えていく。
「最後のパイ投げご苦労さんッス。ヒャッハー!」
満足そうな笑顔を見せた水面の楽しそうな合言葉が河原に響き渡った。しかし、戦いの後は酷いものだ。
「すごい光景だなぁ。片付け大変そう……」
汚れを片し始めながら、羊は興味深げにパイまみれになった光景を見る。
「お疲れ様でした~!」
全員の体を綺麗にしてくれた優希那がこれで完了と言う様に声を上げた。
「皆でホイップパイ食べなおそうよ」
無邪気に言ったミケの言葉に全員が止まった。その様子にみんなが今は甘いものいいかもと思っているのを察したのか、肩を落とす。
「私はまだまだ食べられるんだけどなぁ……」
「甘いモンはあんま好きじゃねーんだが……仕方ねーから食ってやるぜ」
本当は甘いものが好きなのに……、大人ぶりたいお年頃の遥がミケの隣に座ってホイップパイに手を伸ばそうとした。そんな遥に八津葉がずいっと迫る。
「くじ引きなんてどうかしら?」
ペアを決めるのにしたくじ引きが楽しかったらしい。思わず引いてしまった遥に笑い声が響く。
そんな中、全部は食べられないと判断した瀝がお持ち帰り用意を始める。
「兄ちゃんたち喜ぶぞ」
隣でお座りする虹に声をかけて、すぐに指を止めた。
「母ちゃんまた太るって怒るかな……」
瀝の言葉に、さらに笑い声が深まるのだった。
| 作者:奏蛍 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
![]() 公開:2014年6月19日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 8/キャラが大事にされていた 0
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