乱反射

    作者:来野

     深夜。臨海工業地帯の防波堤を波が洗う。
     まどろむような波音を、しかし、アンブレイカブルの女は聞く余裕も無かった。
    「このっ」
     対戦相手を求めて訪れた埠頭。しかし現れたのは、虫唾が走りそうな色男だった。どこからどう見ても同胞ではない。
     胸を開けたシャツにサマースーツ、あえてラフなパドックブーツ。癖のある髪と、逆に青い匂いの整髪剤。こいつは――
     淫魔。
    「お呼びじゃないんだよ、虫けら!」
     突き出した拳はしかし頬を掠めて背後に抜ける。当たらない。直前でかわされる。認めたくはないが、見切られている。
    「悲しいことを言うねえ」
     どうせ、大仰に肩でもすくめて見せるんだろう。そう決め付けた女の眼前で、男は両の拳を顎の位置まで上げた。黒い瞳を真っ直ぐに据える。
    「虫けらにもな、魂ってもんがあるんだ」
     ザワリと波がうねった。胴着の女が息を飲む。まさか、この男、心底から武を求める剛の者か。
     ならば、敬意をもって戦わねばならない。そう思った一瞬が、波音と同時に裏切られた。
    「……なぁんてな?」
    「なっ!」
     女の腹に食い込んだ拳には四つの太い指輪が並んでる。淫魔が白い歯を見せて笑うと、指輪は四本の太い針へと変じてアンブレイカブルの背に抜けた。
    「クソがっ、は……アアアッ!!」
     卑怯者と波が鳴く。光る海面に散る女の残骸。ゆらゆらと立ち昇る力を得て、淫魔はプラントの光を仰いだ。
     祈りも惜しみもしないが、笑いも嘲りもしない。ただ、身に降り注ぐものを全身で受け止めて、無の顔をしていた。
     
     天神・ウルル(イルミナティ・d08820)から一報を受け、石切・峻(高校生エクスブレイン・dn0153)は言葉を失った。共に近場の教室に現れるまでに、そう時間を要さない。
    「天神さんの危惧が現実となった。至急、川崎に向かって下さい」
     いきなり切り出して我に返り、ウルルへと椅子を勧める。改めて礼を述べ、教室内へと向き直った。
    「『武神大戦天覧儀』については、皆、耳にしていると思う。本来アンブレイカブル同士が試合を行って勝者が力を得るというものだが、そこに淫魔が乱入して相手を倒し、力を得ることが判明した」
     この事実は動かない。つまり、敵は通常の天覧儀で相対する者よりもかなり強い。
    「どうか、この淫魔を逃さずに灼滅して欲しい。ただ、お願いしておいて心苦しいが、リスクがある」
     天覧儀において対戦相手に止めを刺した灼滅者は、一気に強大な力を得るために闇堕ちを免れない。しかも。
     ふっと上がったウルルの視線を受け、峻は頷いた。
    「今回は敵が既に一勝しているため、闇堕ちの際に得る力も大きい。連戦による救出は無理だ」
     言い切った当人が、苦い顔をする。
    「戦いの上でも気持ちの上でも、かなりきつい。けれど、更に一歩深く踏み込むこの機会を、俺は見逃せない」
     お願いしますと、頭を下げた。
    「対象の淫魔は男性で、元はバックダンサーだった。非常に柔軟で動きが速い。その上、言葉や態度を翻す。どれが本音かわからないため、一本気なアンブレイカブルは翻弄されて隙を突かれた」
     まともに受け止めることはできないが、ヒラヒラやりあっていたのでは決着がつかない。場合が場合だけに厄介だ。
     使うサイキックはサウンドソルジャー同様の二種類と、自己治癒、ナックル代わりの指輪から発せられるブレイク付きの殴りと、スパイク変化による追撃付き刺突。場所は京浜工業地帯の埠頭。時刻は深夜24時。天候は晴れ。
     そこまで説明して、峻は首を捻った。
    「なぜ、淫魔が乱入するのか、俺にはわからない。ただ、この男も以前予測したスアダム同様、通称を名乗る。出身国が同じなのだろう。呼び名はナンヌアン」
     仮に過去何らかの繋がりがあったとしても、恐らくは人であった頃の個人的なこと。惑わされる必要はない。
     峻は告げる。
    「武神大戦天覧儀も山場を迎えているのかもしれない。大変な戦いとなることは必至だけれども、君たちを信じて託したい。どうか、お願いします」


    参加者
    セリル・メルトース(ブリザードアクトレス・d00671)
    月見里・都々(どんどん・d01729)
    神宮時・蒼(大地に咲く旋律・d03337)
    武神・勇也(ストームヴァンガード・d04222)
    天神・ウルル(イミテーションガール・d08820)
    万道・透(カウンターバランス・d18760)
    アイリスエル・ローゼスフォルト(戦場のマエストロ・d22427)
    榎並・柚亜(人の形の魔術師・d25422)

    ■リプレイ

     波は揺りかごの重さでうねり、ぬめりながら青白く照る。
     夜も眠らぬ工業地帯の海。光の真砂はあまりにも眩い。目を背けることはならず、そして、何も見えなくなる。
     
    ●それをいかにして手にしよう
     あの光と白煙の下で、無数の人々が働いている。名も知られぬ黒い蟻のように。
     食い入るように見つめていたダークネスが、ふと歩き始めた。
     武神・勇也(ストームヴァンガード・d04222)が、闇の中からそれを追う。いくつもの修羅場をくぐり抜けて来たが、淫魔を相手取るのは初めてだ。
     海沿いの防波堤は広く、視界を遮るものはない。今はそれが幸いと思える。
     アイリスエル・ローゼスフォルト(戦場のマエストロ・d22427)が、背後に追いついた。
    (「闇堕ち必至か。覚悟は決めなきゃね」)
     セリル・メルトース(ブリザードアクトレス・d00671)がスレイヤーカードを手にした。
     武神大戦天覧儀。本来はアンブレイカブル同士の殺し合いのはずだ。淫魔の介入は偶然か、あるいは必然なのか。
     ふつふつと湧く疑問の泡を、頭の一振りで心中から追い払う。どうでも良いこと。
    (「――さぁ、行こうか」)
     前も後ろも結局は『今』の連続。ならば全ては通過点に過ぎない。大きく踏み出した。月見里・都々(どんどん・d01729)の声が耳に届く。
    「リベレイション!」
     するりと伸びるスーツの長い兎耳。傍らに浮くナノナノ・ぷに夫。マラカスのリズムは、軽快に夜を彩る。暗さも寂寥も恐怖もおいやるかのように。
    「君がナンヌアン?」
     淫魔が歩みを止めた。肩から振り返る。
    「そうだよ。君は……ウサギ?」
     明朗な都々の笑顔。
    「久しぶりに全力でやれるからねっ。暴れる場所募集中だったわけ! だから今回はうってつけ!」
     淫魔の眼差しに好奇の色が浮かんだ。だが、前に出る者たちが駆け込んで来るのを知って跳び退る。靴裏で背後を探りながら、一つ、二つ、狂いのない二拍子。
     上手く距離が詰まらない。敵の動きが速い。苛立たしい数瞬の後、榎並・柚亜(人の形の魔術師・d25422)が逸早く射程距離をつかむ。槍を脇構えに構えた。
    (「武闘の儀式に乱入する淫魔、その狙いは……今、気にすることじゃないね」)
    「対象補足、攻撃を開始するよ」
     時ならぬ冷気を放って、つららの群れが闇を裂く。きらめきは霜の白さ。後ろに下がろうとしたナンヌアンは、ならずに横へと避けた。タタッという靴音。
    「問答無用か」
     その場でターンを切って放つ一発が、唸りながら地を這う。力みのない動きに反して、それは足許を揺るがせる地響きを伴って灼滅者たちの脛の高さへ。ひび割れの走る埠頭。
     万道・透(カウンターバランス・d18760)を庇った勇也、そしてセリルと天神・ウルル(イミテーションガール・d08820)が砕けたコンクリートの地に叩き付けられた。防波堤に飛び散る鮮血は、夜に彩度を失って黒い。殴打が続いているかのような激しい頭痛と耳鳴りの渦。一気に体力を削り取られる。
    「つ……っ」
     激痛が彼らの闘志を試す。勝敗以前に、まずは生き残りを考えねばならない。そんなただ中で援護に向かう透は、敵から視線を外さない。亀裂を踏んで他の盾役たちと位置を入れ替える。
    「見た目に関わらず油断は出来ないな」
    「君こそ。前に立つとは度胸がある」
     伏し目がちに彼を見て、淫魔は返す。
     殺すよ――陰惨な宣告を塗りつぶすかのように、都々が問いを重ねた。
    「スアダムって子は知り合いなの?」
     魔は、ゆっくりと首を傾けた。
    「多分。僕の知るヤツは、いい年こいてる」
     そこへ、ぷに夫が攻撃を突っ込む。考えがちに避けた敵に、小さな隙ができた。神宮時・蒼(大地に咲く旋律・d03337)の指輪が輝く。
    (「……敵勢力の、乱入、ですか……。……いったい、どこから、情報が、漏れた、んでしょうね……」)
     淫魔へと撃ち込む初弾は制約の弾丸。
    「……気には、なりますが、ひとまず……。お相手、願いましょう、か……」
     ヒットした。肩先を抉られてダークネスの動きが乱れる。下がる動きが揺らめき、
    「ハ……ッ、きっつ……」
     苦痛げに笑って見せた。
     痛いのは嘘じゃないのだろう。だからといって立ち止まりもしない。
     理解してやる理由はどこにもなかった。

    ●口惜しさを踏み越える方法
     敵の動きは、鈍らない。平然と避けて、くすぶる苛立ちに怒りの火種を注ぎ足そうとしてくる。
     セリルが真白の聖剣『Glacial Light & Snow Dust Repulser』を抜き、斬り込んだ。闇と潮風とを縫って、軌跡が眩い。
    「雪華の騎士、セリル・メルトース――其の悪夢を、此処で断ち切る」
     ゆらりと動く残像を斬り、手応えのなさに鋭く振り返った。その首に回されるのは、淫魔の腕。人の肌で作った鞭のように絡み付いてくる。
    「っ?!」
     五つの指が持ち上がり、セリルの頬を辿る。
    「もったいないな、その形相」
     柄頭で振り払って抜け出す彼女に、まさに残念という顔をしてダークネスは首を傾けた。その腹に、鋭い蹴りが飛ぶ。夜風に翻る赤茶の髪。アイリスエルだった。
    「どうだい? 他の奴からスポットライトを奪ってみた気分は……最高だろ脇役君?」
     後ろへと宙返りを切って避けた淫魔だが、距離をとり切らずに脛を打たれた。
    「君が、っ欲しいのはそれなの」
     砂埃を上げて着地し、片手で埠頭を打つ。
    「所詮君は脇役、主役は無理だ……ステージの脇で踊ってるのがお似合いなのさ」
     身軽に着地したアイリスエルの背に何かが触れた。次の瞬間、腹から生える血塗れのスパイク。
    「そうだね。脇だろうと貫くのはいつも難しい」
     歯噛みにも似た声だった。抉るときと同じ不気味な異物感を残して、太く鋭利な針が傷の中から消える。一拍おいて噴出す血煙。傷を押さえ、それでもアイリスエルは何とか意識を保った。都々がオーラの尾を引いて突っ込み、勇也が敵と仲間の間に割り込む。援護の邪魔をさせるわけにはいかない。
     その時、ダークネスの頬へと砂埃が飛んだ。飛び退るのを先回りしてそちらに回るのは、ウルル。
    「あの人を倒したのは私達なのですよ」
     その声には間延びの気配もなかった。砂を蹴った彼女の脚の合間にナンヌアンの爪先が割り込む。
    「8人がかりで滅多打ちにしてやったのです。弱かったですねぇ、あの人」
    「そう」
     一歩、次の一歩、コンパスを二つ回すように互いが互いの脚を逃さない。蹴りを膝で牽制し、拳を掌で受けて、二つの円が回る。回る。コンクリートの破片が弾け飛ぶ。
    「信じるけれど、イヤな言い方だね」
     淫魔が眉をひそめる。脚の動きが、速さを増した。言葉短く、確実にスウェーして拳を受けない。ウルルの四肢の装甲は赤黒い残像を描き、風を切る。まるで優雅に踊っているかのように触れ合わないが、圧された空気は火花を上げそうだ。紫の瞳が闇に光る。
    「私と貴方って似てますね。その手段も表情も」
    「どうだろう」
    「どんな手段を使ってでも勝つ。それって悪い事なのです?」
    「僕の土俵で戦う自信は、すごいと思うよ。真似できない」
    「私は強くなりたい。強い力が欲しい。だから貴方を倒します――その力を、寄越せ!」
     ウルルの拳が淫魔のみぞおちに入った。
    「ガ……ッ!」
     身をくの字に折ってえずいたナンヌアンの左手が動く。一見、すがるかのようにウルルの肘につかみかかっていた。
    「ハ……」
    「……っ」
     振り払おうとした彼女の肘をくぐり、その懐に飛び込んでくる。ウルルの頬に敵の血が跳ねた。
    「やらない、よ」
     渾身の力で振り抜くアッパーは顎へ。ウルルの脳裏に紫の火花を炸裂させる。
    「闇を拒む者らになど!」
     顔の前に上げた拳は灼滅者たちの血と体液で濡れ光っている。淫魔はその陰で口の中を舌で探り、血反吐を吐き捨てる。
    「僕は、未来永劫ダークネスだ」
     八人を見渡した。
    「放棄するなら、何のつもりで欲しがる。灼滅者」
     憎悪もあからさまに、それはまるで愛のようだ。

    ●支える杖と執着の檻
     淫魔の拳がぷに夫を殴り倒した。柚亜が利き手を固く握り込む。
    「その言葉が考慮に値するかは、君を無力化した後で判断するよ……悪いね、つまらない話し相手で」
     真っ直ぐに駆け込んだ。誰が叫んだのだろう。危ない。その声は聞こえていた。
    「だったらこいつで話そうか」
     交錯する二つの拳。淫魔は表情を歪ませて顔を横に振っており、柚亜は喉に四つのスパイクを呑んで真後ろに突き出している。
     ザンッと波が鳴った。
     背後へと倒れ込んだ柚亜の背に赤黒い染みがゆっくりと広がっていく。瞬きの中から意識が消えていく。
     勇也が蹴りを放って敵を突き放し、透がシールドを構えて柚亜の確保に向かう。
    (「こういうタイプの奴に力を持たせて碌なことはないからな。ここでしっかり止める」)
     その背が急に冷えた。何かが来る。
     セリルが駆け出し、ウルルが立ち上がろうとするが間に合わない。ダークネスの声が血の匂いと共に囁く。
    「いい目なのに」
     語尾がすっと消えた。そして、鼓膜を突き破るようなすさまじい異音に変じる。それは猛々しい水鳥の絶叫。
    「――っ!!」
     透の全身が埠頭に叩き付けられる。それでも手は柚亜に伸ばしていた。指先が手首をつかみかけて痙攣し、皮膚を小さく引っかき、そして力を失う。
     二人目。意識と一緒に催眠の魔の手も闇に消える。
    「残念だ」
     ふざけろとばかりに勇也が巨大な刃を振り上げる。『無銘』大業物。そのさまは鉄塊以外の何物でもない。太刀風がコンクリート片を弾く。
     ザ、という一撃が魔の肩に埋まった。
    「ギ……ッ!!」
     肉を裂き骨を断つ生々しい手応え。それが武器であるだけに、やたらと人間くさい肉体を保っている。それでも引くわけにはいかない。
    「く……っ」
     すさまじい重量感のある刃を、勇也は更に押し下げる。
     そこに白く六花の輝きがきらめき、散った。
    「此処で、断ち切る!」
     セリルのマテリアルロッド・Eirvito Gainstoulが打ち込むのは、フォースブレイク。邪魔もしないが大人しく聞き入れるつもりもない。問答無用の一撃が炸裂する。
    「アガ、アアッ」
     ナンヌアンの手が、そのロッドを握り止めようとあがいた。
    「……ッァ、ア、ア、アァ」
     絶叫と聞こえた声が、おかしな音律を持ち始める。腕を断ち落とそうという勇也の大剣が、閉じ始めた肉に食い止められて軋んだ。
     この期に及んでもまだ優男めいた顔が、ガクリと後ろに仰け反って戻る。柔らかな笑みは消えていない。
     負傷者を背に庇いながら、都々がウサギの影を走らせた。それは埠頭の上を跳ね進み、じわりと踏み出した淫魔の足許へ。
    「悪いけど、絶対に逃がさないよ!」
     捕らえた。だが、不気味なほどの力を帯びた敵は、まだ動いている。間近な者たちを抱き込めようとしながら。喉を反らし、血塗れの唇で鋭く息を吸った。
     攻撃が来る。その直線状にいた蒼が腕を掲げた。
    (「……虚偽と、奸計……。……碌でも、ない、ですね……」)
     やらなくてはならない。
     細く小さな手が見る間に巨大化を始め、天を指す。
    「……奈落へ、堕ちろ……」
     切れ切れにでも確固と宣言し、突っ込んでいった。ダークネスの攻撃は、小柄な頭上を背後に抜ける。
     ザッと振り抜く巨腕の一撃。
    「ア……」
     血の雨が降る。
    (「元の人格を、知る由も、ない、ですが……。せめて、安らかな、眠りを……」)
     蒼の心もまた、ナンヌアンには知る術がない。だが、血に汚れる少女の顔をガクリと見下ろした。額に触れようとした魔の手が崩れ始める。
    「ハ――」
     どっと崩れ落ちる髪、皮膚、肉、骨。その合間から轟々と吹き荒れる力の嵐。舞い上がる白い髪。圧縮されたかのように濃い奔流に巻かれ、蒼の身に獣の徴が現れる。耳が、尾が。
     全てを呑み込んだ彼女の唇が、小さく動いた。
    「……ご迷惑を、おかけ、します……」
     静かに一言発し、その身は狂おしいまでの闇の衝動を瀬戸際で凍りつかせていた。

    ●断章
     ゴッ、という鈍い音が皆の耳朶を打った。
     コンクリートに食い込んだ刃を、勇也が渾身で引っこ抜く音だ。セリルがロッドを切り返す。都々のウルルの許に投げかけられる蒼でもある者の影。
     アイリスエルのエアシューズが、鋭く向きを転じた。誰もが満身創痍。負傷して動けない仲間の許へと駆けつけ、少しでも体力のある者たちがその身を担ぐ。
     必死だった。
     どうやって離脱したのかもわからない。ただ、彼らが駆けたその後には、長く赤黒く負傷者の血の帯が引かれて残った。深い夜闇の奥へ。
     黒い海がうねり、眠らぬ光がそれを見ていた。
     

    作者:来野 重傷:万道・透(カウンターバランス・d18760) 榎並・柚亜(人の形の魔術師・d25422) 
    死亡:なし
    闇堕ち:神宮時・蒼(大地に咲く旋律・d03337) 
    種類:
    公開:2014年7月4日
    難度:やや難
    参加:8人
    結果:成功!
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