蒼炎は武の頂へ

    作者:飛翔優

    ●蒼き炎は武を喰らい
     迷いこんでしまったのか、何かに導かれやって来たのか。
     武神大戦天覧儀。アンブレイカブルを中心とする武を求めしダークネスたちの争いに、獅子に似た姿を持つ一匹のイフリートが参戦した。
     とある砂浜。満天の星が見守る中、蒼き炎を溢れさせたイフリートは激しき咆哮を放ち逞しきアンブレイカブルを威嚇。勢い弱まりし拳を右前足で受け止めて、禍々しき顎門から蒼き炎を吐き出した。
     蒼い炎に抱かれながらも、アンブレイカブルは退かない、恐れない。
     肩へ、腹へ関節へ蹴りを放ち、身軽にイフリートの周囲を跳ねまわる。
     イフリートは受けるがまま。肉が破けても、骨が砕けても、ただただギラつく瞳でアンブレイカブルの後を追い、高らかなる咆哮を轟かせた。
     砂が散り、波が押し返されていく。
     熱を孕んだ風も戦場を避けて駆け抜ける。
     アンブレイカブルは吹き飛ばされぬよう、砂に膝を埋もらせ――
     ――!
     即座に、イフリートが噛み付いた。
     持ち上げ、明後日の方角へと投げ捨てた。
     重々しい音と共に砂煙が上がっていく。
    「……見事、見事なり蒼き獣よ! 最期の良き戦い、感謝する!」
     砂煙が晴れた頃、もう、そこにアンブレイカブルの姿はない。
     イフリートの勝利で、今宵の闘いは幕を閉じたのである。

    「……いやぁ、運が良かったねぇ」
     武神大戦天覧儀が繰り広げられる条件を勘案し、この砂浜の調査を行っていた城代・悠(月華氷影・d01379)。一部始終を纏めたメモを確認し、一人小さく頷いた。
    「やりあいたいけど、一人じゃ流石に無理だね。知らせに行こう」
     気付かれぬよう立ち上がり、砂浜に……蒼きイフリートに背を向け立ち去っていく。
     エクスブレインへと伝え、解決策を導くために……。

    ●夕暮れ時の教室にて
    「んじゃ葉月、後はよろしく頼むぜ」
    「はい、悠さんありがとうございました! それでは早速、説明を始めさせていただきますね」
     悠に頭を下げた後、倉科・葉月(高校生エクスブレイン・dn0020)は灼滅者たちへと向き直った。
    「武神大戦天覧儀……ご存知の方もいるかと思われます」
     武神大戦天覧儀。
     日本各地の海が見える場所で、周囲に一般人がいない時間帯に、アンブレイカブルを主とするダークネス同士が戦う。勝利したものが更なる力を獲得する……そんな、業大老一派が新たな師範代を生み出すべく行う儀式のようなもの。
     灼滅者も参加可能。しかし、トドメを刺した灼滅者もまた力を与えられるため、闇堕ちしてしまう。そして……。
    「今回の場合、相手はすでに一勝した……力を得たダークネスが相手になります。余力を残して連戦し、闇堕ちした方を救出する……と言った事は不可能でしょう」
     その代わり……になるかは分からないが、ダークネスを灼滅して闇堕ちした灼滅者は、一勝した有力な天覧儀参加者を灼滅した者として、天覧儀の真髄に近づくことができるかもしれない。
     そう前置きした上で、葉月は地図を広げていく。
    「深夜二時。この新潟の砂浜に、一勝したダークネス……イフリートがやって来ます」
     姿は蒼き炎を纏う獅子。
     力量は、八人で相対してなお苦戦するほど高い。
     思考は攻撃の他にはない。
     近づく者を激しき咆哮によって吹き飛ばし足をすくませる、蒼き炎のブレスを掃射し焼き払う、鋭き牙を持つ禍々しき顎門で噛み付き投げ捨てる……と言った攻撃を仕掛けてくる。
     特に噛み付き投げ捨てる攻撃は、防衛に意識を割いていなければ一撃受けられるかも分からないほどの威力を持つという。
    「以上で説明を終了します」
     地図などを手渡し、葉月は話を続けていく。
    「敵に止めを刺したものが闇堕ちしてしまう……しかも、強敵。いえ、だからこそ……武神大戦天覧儀も佳境ということかもしれません」
     ですのでと、締めくくりに移行した。
    「今回ばかりは言いません。どうか、全力での戦いを、勝利をお願いします。次へ繋げるためにも……!」


    参加者
    巴里・飴(砂糖漬けの禁断少女・d00471)
    城代・悠(月華氷影・d01379)
    橘・蒼朱(アンバランス・d02079)
    黒崎・白(黒白の花・d11436)
    楓・十六夜(蒼燐叛刻・d11790)
    綾河・唯水流(雹嵐の檻・d17780)
    柳葉・司門(痕隠し・d21040)
    風見・兵吾(喧嘩とジャージ以外は一夜漬け・d24204)

    ■リプレイ

    ●蒼炎は夜の砂浜に揺らめいて
     夜空にあまねく広がる星々と白き月が照らす場所、静かな波の音が潮の匂いを運んでくる新潟の砂浜にて、灼滅者たちは待っていた。
     四肢から、背中から、鬣から口から炎をまき散らせし獅子……イフリートの到来を。
     耳を澄ませば、波音に交じる砂浜を駆ける軽快な音色が聞こえてくる。程なくして異質な熱源をも感知し、屈伸運動を行っていた城代・悠(月華氷影・d01379)は公道の方角へと視線を向けた。
    「……少し荒く行くぞ?」
     呼吸を整えながらスレイヤーカードを取り出して、体中から練り上げたオーラを滾らせていく。
     綾河・唯水流(雹嵐の檻・d17780)も悠に倣い向きを変え、高らかなる声を響かせた。
    「龍撃振破、来い、タロウマル! ジロウマル!!」
     青と白を基調とした巨大な斧を、壮麗な杖を召喚し、フードの下から熱源の方角を伺っていく。
     彗星の如き輝きが、どんどんどんどん大きくなる。
     やがて獅子の姿を露わにし、跳躍。灼滅者たちの眼前に、武神大戦天覧儀に一度勝利した存在として降臨した。
     炎に染まりし瞳に見据えられても恐れることなく、唯水流は睨み返していく。
    「君には悪いけど、ここで消えて貰います!」
     呼応するかのように、イフリートは咆哮した。
     砂が吹き飛ぶ、波が砕ける、熱波が灼滅者たちを撫でていく。
     全てが水平線の彼方へと消える頃、力を巡る戦いが開幕した!

     灼滅者側が勝利した時、イフリートにトドメを刺した者は闇堕ちする。
     定められた戦い、覚悟はしてきたと、橘・蒼朱(アンバランス・d02079)は剣を握りしめながらビハインド・ノウンに視線を送った。
    「ごめんな、ノウン。俺の勝手に巻き込んじゃって」
     ノウンは軽く振り向き、小さな仕草で返答。
     だから小さく頷き返し、蒼朱はイフリートへと向き直る。
    「それじゃ、行こうか相棒。まずは、倒さなくちゃ始まらない!」
     背中を押され、ノウンが最前線に向かって駆け出した。
     軽妙に得物を振るい右前足へと叩きつけていく中、蒼朱もまた青き炎を散らすしっぽの側へと回りこむ。
     左後ろ脚を切り裂き駆け抜けたなら、背中に冬に近しき冷気を感じた。
     楓・十六夜(蒼燐叛刻・d11790)だ。
     片氷翼をはためかせし彼がイフリートの周囲に魔力を送り込み、気温を氷点下まで引き下げたのだ。
    「最後まで立っていられるのかわからないからな……端から全力で、出来る事をするとしよう」
     一箇所、二箇所とイフリートの表皮を氷結させ、弱点となりうる場所を生み出していく。
     左わき腹辺りに生み出されし弱点を狙い、悠が意気揚々と殴りかかった。
     一撃、二撃三撃と刻む度、氷が砕け破片を周囲に撒き散らす。熱き炎の皮へと食い込めば、その周囲を氷結させ新たな急所を生み出していく。
     ――!
     刹那、イフリートが小さく吠えると共にバックステップ。後ろ足を折り畳み、勢いを反転させ、退避しようと拳を引き戻していた悠へと飛びかかった。
     すかさず風見・兵吾(喧嘩とジャージ以外は一夜漬け・d24204)が間に割り込んで、禍々しく開かれたあぎとの中へと飛び込んでいく。
    「ぐ……」
     灼熱が肌を焼く。
     特に腰の辺りが一段と熱い。
     腰を噛まれたのだと気づいたのは、両足が砂浜から離れてから。
     暴れる暇もなく無造作に投げ捨てられ、受け身も取れずに墜落した。
    「……ちっ」
     砂浜が黒く染まっていく。
     それでも気合を入れて起き上がった。
    「やべぇな、おい!」
     ヒリヒリと痛む腕をさすりながら、仲間たちへと伝達する。
     恐らく、現時点では俺以外には耐えられない。
     俺ですら、後一撃分重ねられたなら、耐えられる域まで治療できるかも分からない。
     決して受けてはならない。できる限り俺が庇い続けるから……と。
    「……さて」
     大きな深呼吸を刻んだと、盾から吹き出す防衛領域を強化し上半身に与えられた細かな傷跡を消していく。
     治療役の援助を受けた兵吾が再び前線へと戻ってくる気配を感じながら、唯水流は静かに目を細めた。
    「今はまだ、耐える時間。だから……」
     加護を積み重ねていくのだと、オーラを雷へと変換して顎の下へと潜り込む。
     唯水流がアッパーカットをかまして行く中、巴里・飴(砂糖漬けの禁断少女・d00471)は靴を脱ぎ捨て唯水流の後を追う形で飛び込んだ。
     短期決戦は、恐らく望めない。
    「長期戦に備え、倒れないように、楔を打ち込んでいく……!」
     雷を宿した拳を顎へと打ち込み、着地と共にバク転をかまして懐から退避していく。
     後を追うように、イフリートは咆哮した。
     近づこうとしていた前衛陣を吹き飛ばし、激しき風圧にて押さえつけていく。
     噛み付きよりも幾分マシな攻撃だと、灼滅者たちは思考を切り替え改めてイフリートへと近づいていく……。

    ●灼熱のあぎと
     全身を抑えつけるとともに、偽りの恐怖をも植え付けていく咆哮。
     柳葉・司門(痕隠し・d21040)は影響範囲外を駆け回り、笑いながら加速する。
    「ヒャハハ、どうデスどうデス!?」
     死角へと回り込み、最高速に達すると共に跳躍。
     左肩めがけて蹴りを放つ。
     突き刺しながら膝を曲げ、手甲をはめた右腕も握りしめた。
    「まだまだ、この程度じゃないデスよ!」
     左肩を軸に倒れこまん勢いで殴りかかる。
     左側頭部を捉えると共に霊力を解放し、緩くけれども確かな形でイフリートの全身を縛り上げていく。
     今はまだ、動きが大きく鈍るといった事はない。
     重ねていけば致命的な隙を生み出すまでになるだろうと断じながら、黒崎・白(黒白の花・d11436)は兵吾を明るい光で照らしていく。
    「っ!」
     刹那、イフリートが動いた。
     唯水流へと向けられたあぎとの中に、霊犬の黒子が飛び込んでいく。
     白が冷静な眼差しを向ける中、黒子は無造作に投げ捨てられた。
     防衛役を務める仲間と共により多くの炎を浴び、咆哮を受けてきた。治療を欠かさずとも、言えない傷は積み重なっていた。
     役目を終えて薄れていく姿を前にして、白は優しく微笑んでいく。
    「いい子ですね」
     小さく鳴くと共に、黒子が一時的な消滅を迎えた。
     白は瞳を閉ざしながらイフリートへと向き直り、ただ、冷たく微笑する。
    「さて、それでは柳葉さんお願いします。パワーだけしか取り柄のないうすのろに鉄槌を下すためにも」
    「ハイ、ここからはボクも防衛しマス。そう簡単に通したりはしませんヨ!」
     変わらず小気味良い笑い声を響かせている司門は、仲間を守るために最前線へと移動した。
     前線をなぎ払う灼熱の炎を浴びながらも、笑みを絶やさず走り回り続けていく。
     防衛役が仲間を守り、治療役が支える。攻撃役が攻め続ける戦いを続ける中、ノウンもまた悠を庇い一時的に消え去った。
     蒼朱が瞳を細める中、悠はイフリートを睨みつける。
    「……もっとだ!」
     笑えないけど、笑う。
     一手でも多く攻め続けるため、笑いながらオーラを滾らせる。
    「もっとアタシを楽しませろよ!」
     手刀で虚空を切り裂いて、風刃を生み出しイフリートの凍りついた右頬を切り裂いた。
     十六夜もまた虚空を一閃。
     闇を飛ばし、眉間を貫く。
    「一手でも……いや、二手でも三手でも減らしてやる。お前が倒れるまで、な」
     言葉を受け止めたかのように、イフリートが動きを止めた。
     全身から吹き上がる炎も、どことなく弱まったように思えた。
    「ここだぁぁぁ!!」
     動きを観察し、機を伺い続けていた唯水流がすかさず跳び上がり、脳天めがけて青白の杖を振り下ろす。
     捉えた瞬間魔力を爆破。
     氷の破片飛び散る爆風に乗る形で退きながら、手元にオーラを溜めて着地した。
    「まだまだぁ!!」
     ノータイムでオーラの塊を発射して、顎を強く打ち据えていく。
     畳み掛けられた連撃を前に、イフリートは爪で砂をかみながらも四歩分ほど後退した。
     以後も動くことはなく、灼滅者たちの攻撃を受け続けた、
     少しずつ、拘束の力が功をなし始めている。
     一方で、灼滅者側に刻まれた癒やしきれぬ傷も多い。
     故に……否、元より油断などできないと、灼滅者たちは更なる気合と共に立ち向かっていく……。

     防衛役が治療を終えるまでの僅かな隙を狙われた、と言った形だろう。
     交戦を重ねる中、火力役として左後ろ脚を砕くにまで至った悠が禍々しき顎に投げ飛ばされ、沈黙した。
     予め取り決められていた通り海へと……少なくとも戦闘中は安全な場所へと放り投げられていく中、飴が最前線へと移動する。
    「っ!」
     洗礼の如く放たれた咆哮を、膝を曲げ素足で砂を噛み受け止める。ニヤリと口の端を持ち上げながら、深呼吸を始めていく。
    「大丈夫、これなら耐えられます。噛み付きもきっと二度……いいえ、三度までは耐えてみせます!」
    「お願いします。わたしも支え続けますので、どうか、その隙に灯火にもならない炎を消し去って下さい」
     白は巨大な法陣を展開し、前衛陣の痛みを和らげていく。
     和らげど尽きることのない痛みを感じながら、それでも後一撃は耐えられるからと、兵吾は盾を掲げていく。
    「その通りだ! 全力で……こいつを叩き潰すぞ!」
     ――!
     反論の代わり……といった所だろう。
     イフリートは炎を吐き出して、前衛陣をなぎ払う。
     陽炎揺らめく向こう側、誰一人として倒れていない様子を横目に捉え、蒼朱は大地を蹴った。
    「一度重ね、切り開く!」
     糸を振り回し続けてきたが故と左わき腹に刃を差し込んで、深く、深く切り裂いた。
     炎を受けきった司門がすかさず鋼糸を放ち、傷口へと入り込ませていく。
    「そろそろ限界じゃないデス!?」
     気合と共に引き抜けば、より深く、より大きく傷が開いた。
     氷面も半分ほどを覆う形となり、イフリートが身動ぎするたびに冷たき粒子を煌めかせた。
     動きもまた、編みこまれた霊力に、呪詛に囚われ鈍っている。
     それで尚、しっぽを断ち切った唯水流に噛み付き投げ飛ばし、沈黙させるほどのパワーを保ち……。

    ●武の頂に近しきは
     灼熱の暗闇から抜けた先。
     冷たいほど優しい浜風に、今宵の観客たる星々たち。
     砂浜に背中を強打しながらも、飴は口の端を持ち上げた。
    「ギリギリ……でも、大丈夫。もう、必要ないよ」
     立ち上がりながら白を制し、拳にオーラを宿しながら走りだす。
     治療が意味を持たぬと伝えられ、白は手甲をはめた拳に力を込めた。
    「かしこまりました。では、次を与えぬよう立ち回りましょう。……与えません」
     飴の拳が一撃、二撃と右後ろ脚を砕いていく中、白がゆっくりとした足取りで眼前へと向かっていく。
     ギラついた瞳を冷たく見据え、鼻先に拳を打ち込んだ。
    「もう、動かないで下さいませ。その汚れた炎をまき散らさないで下さいませ」
     断る、とでも告げるかのように、イフリートは口を開き――。
    「……」
     ――僅かな炎を散らした後、全身を痙攣させていく。
     一手封じた。
     またとない好機が来たのだと、十六夜が背後へと回りこむ。
    「より深く、より鋭く……」
     砕かれた左後ろ脚の腱を断ち切って、もはや動くこともできない状態へと陥らせた。
     確認はせずに退避して、魔力を練り上げ始めていく。
     抗うかのように、イフリートが炎を吐き出した。
     傷つき、戒められた身では勢いを出すこともできないのだろう。総員、やすやすと回避することに成功した。
    「……」
     静かな眼差しを向けながら、十六夜は大地に剣を刺していく。
     魔法陣を展開し、練り上げた魔力を注いでいく。
     大気が氷結した。
     鬣を残して、イフリートは氷の内側へと閉ざされた。
     後一撃、さすれば勝利を手にできる。
     ためらうことなく、司門が踏み込んだ。
    「ヒャハハ……後を、頼みましたヨ」
     炎熱した足で蹴り砕く。
     イフリートを光の粒子へと変貌させた。
     小気味の良い笑顔は変わらぬまま、全身が闇に包まれて……。

     変わりゆく司門から視線を外し、蒼朱は海に浮かぶ悠の下へと向かった。
    「一人犠牲になるなんてね……」
     しかし、すでに二人の重傷者が出ている状況。
     前線を務めた飴も、兵吾も、立っているのがおかしいくらいの状態だ。
    「……悔しいけど、一時撤退を。絶対救うからね……待ってて」
    「こうなっちまったか…絶対助けてやるからな、待ってろよ!!」
     兵吾もまた唯水流を抱き上げて、学園への撤退を始めていく。
     変わりゆく司門は闇の中、ただ、静かに微笑み続けていて……。

    作者:飛翔優 重傷:城代・悠(月華氷影・d01379) 綾河・唯水流(雹嵐の檻・d17780) 
    死亡:なし
    闇堕ち:柳葉・司門(痕隠し・d21040) 
    種類:
    公開:2014年7月3日
    難度:やや難
    参加:8人
    結果:成功!
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