「悔しい、悔しい、悔しい……!」
豪奢な長い金の髪を振り乱し、その女はただ屈辱だけを想い、嘆いていた。
「あんな成り損ないに、わたくしが辱められ、貶められるなんて……!!」
だが、夜の街にその声は響かない。
何故なら、彼女は既に『喪われたもの』だったから。
「大丈夫、私にはあなたが見えます。灼滅されて尚、残留思念が囚われているのですね」
不意に女の傍らへと現れた人影が、静かにそう声を掛ける。
「私は『慈愛のコルネリウス』。傷つき嘆く者を見捨てたりはしません」
「何を偉そうに! お前もまた、わたくしを隷属させ、貶めようというの!?」
その言葉が示すものはおそらく、死してなお首元に嵌められた、忌まわしい意匠の首輪。
「いいえ。私があなたへ与えるのは、心からの安らぎだけ……」
狂気じみた残留思念の感情に、しかしコルネリウスは慈愛に満ちた微笑を浮かべ、宝石のようなその瞳で暗い夜空を見上げた。
「プレスター・ジョン、聞こえますか? この哀れな吸血鬼を、あなたの国にかくまってください」
●
「『慈愛のコルネリウス』というシャドウの名前に、聞き覚えのある人はいるかな?」
教室に入るなり、宮乃・戒(高校生エクスブレイン・dn0178)はそう話を切り出した。
「彼女は、灼滅者に倒されたダークネスの残留思念に力を与えて、どこかに送ろうとしているらしいんだ」
力を与えられた残留思念がすぐに事件を起こすという事はないようだが、だからといってこのまま放置する事はできない。
「だから、皆には慈愛のコルネリウスが残留思念に呼びかけを行った所に乱入して、彼女の作戦の妨害を行ってほしいんだ」
慈愛のコルネリウスは強力なシャドウのため、現実世界に出てくることは出来ない。
そのため、事件現場のコルネリウスは、幻のように実体をもたない状態だ。戦闘力は持っておらず、また、灼滅者に対して強い不信感を抱いているため、交渉などを行うのも不可能だろう。
一方、残留思念は自分を灼滅した灼滅者達を強く恨んでいる。コルネリウスから分け与えられた力を使って復讐を遂げようとする為、戦闘は避けられない。
「高位のシャドウであるコルネリウスの力を得た残留思念は、ダークネスに匹敵する戦闘力を持つ。……油断すれば、多分、こっちが危ないくらいだ」
戒の表情の険しさに、自然と教室内の緊張感が高まっていく。
「今回、コルネリウスが接触する残留思念は、ヴァンパイアのエリーゼ。2ヶ月ほど前に灼滅された、奴隷級ヴァンパイアの1人だよ」
爵位級ヴァンパイアと呼ばれる存在によって野に放たれ、快楽殺人を行っていた女。気位が非常に高く、奴隷と化した己を許せないとばかりに振る舞っていた、紫の瞳の美女。
その戦闘力は遭遇時とほぼ変わらない。本来ならもっと強力な力を持っているはずなのだが、灼滅されてなお首輪の呪縛に囚われているためだろう、と戒は語る。
使用サイキックはダンピールと同じものに加え、鞭剣による蛇咬斬、ブレイドサイクロン。
出現場所は、駅から住宅街へ続く細い路地。時刻は真夜中。――灼滅されたのと同じ時間、同じ場所だ。人気はないが、念のため最低限の人払いは必要だろう。
「慈愛のコルネリウスというダークネスは、何を考えているかわからない。……けれど、だからといって放置しておけば、それこそ何が起こるかわからないから」
くれぐれも、気を付けて。
念押しするようにそう告げて、戒は緊張の面持ちで灼滅者達を送り出すのだった。
参加者 | |
---|---|
高宮・琥太郎(ロジカライズ・d01463) |
或田・仲次郎(好物はササニシキ・d06741) |
アイスバーン・サマータイム(精神世界警備員・d11770) |
鈴虫・伊万里(黒豹・d12923) |
契葉・刹那(響震者・d15537) |
端城・うさぎ(メテオラ・d24346) |
竜胆・彩愛(花言葉はご自由に・d26403) |
天枷・雪(あの懐かしき日々は・d28053) |
●
静かに更けた夜。
あらかじめ二手に分かれて事件現場へ向かい、灼滅者達は闇に紛れるように身を隠す。
「プレスター・ジョン、聞こえますか? この哀れな吸血鬼を、あなたの国にかくまってください」
やがて聞こえてきたその声は、『慈愛のコルネリウス』のもの。そっと様子を窺えば、彼女は虚空へと手をかざしていた。指先から零れた光の粒子が、やがて1人の女の姿を形作る。
ヴァンパイア、エリーゼ。灼滅者達によって倒された吸血鬼の残留思念。
(「コルネリウスか……いまいち何考えてるかわかんないんだよね」)
潜伏場所の片側、高宮・琥太郎(ロジカライズ・d01463)は胸中でそう呟いた。悪意こそ感じないものの、その行動は理解不能。自らの理想の世界を作り、そこに引きこもりたいだけのようにすら思える。
――反対側の物陰、竜胆・彩愛(花言葉はご自由に・d26403)も小さく息を飲み。
(「目的が何であっても……その力、使わせるわけにはいきません」)
絶対に止めてみせます、と。藍色の瞳に浮かぶ決意。
その隣、アイスバーン・サマータイム(精神世界警備員・d11770)は困惑を露わにする。
エリーゼは奴隷級ヴァンパイアとして使役されていたと聞いている。その彼女がコルネリウスの力を得るという光景は、爵位級からシャドウへ主人がすり替わっただけのようにしか見えない。
ダークネス界隈、なんというブラック人事。
「えと……ブラックは嫌です。一生ゴロゴロしたいです……」
おどおどと呟くアイスバーン。鈴虫・伊万里(黒豹・d12923)は思わず苦笑するも、すぐに緊張を浮かべた。
コルネリウスとは、幸福な悪夢事件の際に因縁がある。とはいえ、今日は残留思念を叩く方が先決。快楽殺人に勤しもうとしていたダークネスを放置しておくわけにはいかない。
『……なら、利用させて貰うわ。あの成り損ない達を、この手で引き裂くために!』
「それが、あなたの心の安らぎになるのであれば……」
エリーゼの言葉に、叶えましょう、と告げるコルネリウス。
灼滅者達はそれぞれ、潜伏場所を同じくした仲間達と視線を交し合い――頷いて。
「状況、開始ですっ!」
鋭く響く伊万里の声を合図に、灼滅者達はダークネスの前後を挟むように飛び出した。懐中電灯が敵の姿を照らし出す。
「コルネリウスさん。貴女は何故、安息した魂を苦しみに戻すんです?」
或田・仲次郎(好物はササニシキ・d06741)は珍しく真面目にそう問いかけた。だが、コルネリウスは返答の代わりに姿を消し。
街灯の下、1人残ったエリーゼは鞭剣を鋭く地面に打ち付け、甲高い笑い声を上げた。
『探す手間が省けた、というところかしら?』
エリーゼの瞳が確信と共に捉えたのは契葉・刹那(響震者・d15537)。かつて彼女を灼滅した者の1人。
「まさか、こうしてまた会うことになるなんて……」
対し、吸血鬼を見つめる刹那の瞳には、愁い。
残留思念が本人と呼べるかはわからないが、こうして力を与えられたということは、即ち、死んでもなお彷徨い続けなければいけないということ。
果たして――それは本当に『救済』で、『慈愛』なのだろうか?
「エリーゼさん、もう一度眠って下さい……!」
決意を込めた言葉と同時に、刹那はサウンドシャッターを展開。
向かい側に立つ仲次郎も、温和な笑みの内側から膨大な殺気を滲ませて。
「これで私達だけですよー、十分に殺りあいましょうかー」
「エリーゼさんにも譲れないもの、大事なものがあると思うけれど、あたしたちにも、負けられないものが、あるの」
端城・うさぎ(メテオラ・d24346)は、わずかな怯えを滲ませつつも、目の前の敵を睨みつけ。
「だから……ここは、退けない、よ」
『ええ、望むところよっ!』
ヒステリックな絶叫と共に振るわれる鞭剣。ぎりぎりで回避しつつ、天枷・雪(あの懐かしき日々は・d28053)はカプセル状の薬剤を苦々しく飲み込んだ。
「……死して尚、誰かの手の平の上で踊るのね」
爵位級、そしてシャドウ。首輪付きの女吸血鬼に与えられた運命はどこまでも縛られている。
なら――。
再び跳ねる鞭剣に、灼滅者達もそれぞれの武器を構えた。
●
エリーゼの体から吹き出す魔力の霧。その只中へ飛び込むように琥太郎が駆ける。
「キレーなおねーさん、オレの相手してくれる?」
螺旋の如く突き出すグラーシーザがエリーゼの胴を抉った――が、浅い。
小さく舌打ち、一旦下がる琥太郎。その横をすり抜けるように素早く走るうさぎ。
「ちょっと、じっとしてて、ねっ」
振り下ろされる縛霊撃。網状の霊力がエリーゼの体に食い込んでいく。
『っ、こんなもの……!』
だが、エリーゼが振り払うよりも早く、その喉元目掛けて放たれるオーラキャノン。
「えと……できることなら、わたしは未練からも、隷属からもあなたを解き放ってあげたい、って思います」
と、アイスバーンは再びエリーゼの喉元を――そこに嵌ったままの奴隷の証たる首輪へ、狙いを定め。
「その、だから早く諦めて、大人しくして下さいっ……!」
態度や口調こそ弱気なものの、攻撃の狙いは正確だ。再度放たれた一撃に、エリーゼの顔が苦痛に歪む。だが、首輪に変化はない。おそらくは、首輪そのものが既に残留思念の一部と化しているためだろう。
『黙りなさい! わたくしはもう、誰からの指図も受けるつもりはないわ!』
しかし、エリーゼはそのことに気付く様子もないまま鞭剣を振るった。狙いは――アイスバーン。
だが、次の瞬間。刹那のライドキャリバーが滑り込むように疾走、攻撃を受け止めた。
ダメージに大きく転倒する車体。エリーゼは忌々しげに舌打ちし、鞭剣を引き戻す。
その隙を突き、伊万里はヴァサーゴで滑るように疾走。グラインドファイアで敵の体を燃え上がらせる。
「まあ、そう言わずに……コルネリウスさんのことは、犬にかまれたと思って! 大人しく忘れて、灼滅されましょう?」
女性に手を上げるのはかなり抵抗がある。だからこそ素早く灼滅してしまいたいのだが、相手はヴァンパイア。そう簡単に倒れてはくれなさそうだ、と伊万里は小さくため息。
『成り損ないの分際で勝手なことを……!』
対するエリーゼは怒りも露わに唇を噛み締める。だが、炎はその体へ確実に燃え上がり。
「まあまあ、落ち着いて。ほら、どうせ一度は灼滅されているんですから」
と、不意にエリーゼの死角から繰り出された刃は仲次郎のものだ。正確に急所を切り裂き、敵を強固に足止めする。
「だから、ここはもう綺麗さっぱり諦めませんか? ええと……すみませーん、名前しか知らないのでエリーゼ君って呼ばせてもらいますねー」
冗談とも本気ともつかないゆるい言葉は、さらにエリーゼの心を逆撫でする――が、体は思うように動かない。そこに仮・轟天号が突撃。速度も勢いも既にフルスロットルだ。
攻撃を受け止め、大きく後退したエリーゼへ放たれるのは、魂を削る炎。後方、雪は静かに彼女を見据え。
「私は……コルネリウスの力で、あなたの心が安らぐとは思わないわ」
首輪に縛られ、慈愛の思惑に操られ……彼女のダークネスとしての『生』はどこまでも報われない、と雪には感じられて。
冷たい炎までもをその身に受け、燃え上がるエリーゼの体。しかしその顔は、未だ灼滅者達への怒りをきつく浮かべる。
灼滅者とダークネス。どちらが言葉を尽くしたところで、却って立ち位置を明確に分けていくばかり。
エリーゼが真紅の逆十字を生み出す。放たれたそれは、ディフェンダーのビハインド、竜胆・椿の守護をすり抜け、今まさにエリーゼへ接近しようと走る彩愛を襲った。
「きゃっ……!」
直撃は避けるも、痛みは容赦なく体を焼く。彩愛の瞳に涙が滲む――が、駆け抜ける足は止めずレガリアスサイクロン。生み出された暴風が、エリーゼを取り巻く魔力の霧を振り払った。
「竜胆さんっ!」
間髪入れず、刹那のエンジェリックボイスが彩愛を癒す。だが、その殺傷力はかなりのもの。小さく息を飲み、刹那は眼前のエリーゼを見据えた。
「まるで、呪いですね」
もう一度こうして戦う運命へ導かれたことも、それでもなお女吸血鬼を縛め続ける首輪も、何もかも。
その言葉に滲む憐れみに気付いたのか、エリーゼは不服とばかりに片眉を跳ね上げて。
『今のわたくしは醜いでしょうね。奴隷の身へと成り下がり、滅してなお他者を頼り……けれど、矜持を捨ててもお前達に復讐すると決めたのよ!』
その手に握る鞭剣が紅のオーラを宿す。
『さあ! お前達の血で、わたくしの身を赤く飾り立てなさい!』
再び振り上げられた鞭剣に、刹那は――灼滅者達はそれぞれの役割を果たすために散開した。
●
エリーゼの振るう、幾度目かも分からないブレイドサイクロン。
「わ、わ。来る、よ!」
いち早く察知したうさぎを始めとして、ディフェンダーが食い止めに走る。が、すり抜けた刃は確実に前衛を切り裂き、体力を消耗させていた。幸いなのは、防御面を備えていたため、致命傷に至らないことだろう。
とはいえ、前衛、後衛共に確実にダメージは蓄積している。前衛が攻撃の手を休め、回復を行う機会も増えていた。
対するエリーゼは元より強力なダークネス。かなりのダメージを与えたはずだが、未だ倒れる様子はない。
「あ、えっと、回復する、よ……!」
あまり長引けば、不利になるのは――と。不安を抱くより、今は目の前の戦いに集中しなければ。うさぎは絶えず敵の状態を把握しながら、祭霊光を傷ついた仲間へ撃ち出す。
彩愛はエリーゼ目掛け疾走。回復手段を未所持のため、自分に出来るのは戦うことだけだ、と炎を纏う蹴りを放つ。続けてビハインドも霊障波を放つが、エリーゼが反撃に振るった蛇咬斬から主人を庇い、その姿を霧散させた。
彩愛はわずかに表情を曇らせたが、すぐに顔を上げ、凛とした瞳で。
「絶対に止めてみせます……!」
「ええ、私も全面的に同意ですよー」
漆黒の殺気を纏い、仲次郎がガトリングガンを構えた。のんびりとした様子とは裏腹に激しく放たれる弾雨は、爆炎と化してエリーゼの体を包み込む。ライドキャリバーの機銃もそこに重なる。
炎と足止め。仲次郎が計画的に与え続けた行動阻害は、ここに至って、ヴァンパイアミストですら癒し切れないほどの痛手を与え始めていた。
「いやあ、よく燃えてますねー。血よりもそちらの方がお似合いなのでは?」
仲次郎の言葉に憎々しく舌打ちするエリーゼ。だが、生み出し、纏う霧は確実にその破壊力を高めて。
――どこまでも戦い、わずかな矜持に縋ろうとするその姿は、脅威であると同時に哀れだった。
「可哀想な子。今、鎖を断ち切ってあげるわ」
再び鞭剣を構えるエリーゼへ、雪が放つ断罪転輪斬。縛られ続ける彼女の罪業を、少しでも断ち切りたいと願って。
断罪輪の凄まじい回転が敵の体を鋭く抉る。その唇から、ついに苦痛の声が漏れた。
だが。
『一度ならず、二度までも……わたくしがお前達に敗北するなど、許されないことよ!』
鋭い鞭剣が、雪の体を捕らえる――寸前、滑り込むのは刹那のライドキャリバー。鞭剣に拘束されると共に、その姿が闇へと掻き消える。
それでも、刹那が怯むことはなかった。回復一辺倒だった手を休め、足元から素早く影業を伸ばす。
これは、好機だ。
「止まって下さいっ……!」
放たれた影の触手はエリーゼの足首に巻き付き、その動きを阻害する。同時に、破壊力を高める魔力の霧が散って。
可哀想なひとだ――と、伊万里は微かに眉を寄せた。が、その拳に躊躇いはない。
「さようなら、エリーゼさん」
鋼鉄の如き右ストレートを深々と突き刺し、伊万里は拳を戻すと共に真上へ跳躍。続いて飛び込むアイスバーンが、間髪入れず、影を宿した一撃を叩き付けた。
「えと、これでいくつかな? その、早く諦めちゃわないと、もっとトラウマを増やしちゃいますよ?」
しかし、アイスバーンの言葉に返る声はない。トラウマに蝕まれ、エリーゼは頭を抱えてよろめき、体勢を崩していた。
『あ、ああ……わたくしはまた、こんなところで……!』
悲鳴と共に炎が舞い上がる。
その隙を逃すことなく、琥太郎は素早く敵へと肉薄。
「悪いけど、もう1回眠ってもらうよ」
放たれる閃光百裂拳が、幾度となくエリーゼの胴を抉る。
そして、追撃までもが決まる頃――彼女は、ゆっくりと地面へ崩れ落ちた。
●
動きを止めたエリーゼの体は、光の粒子へと変わり、儚く消えていく。
「なんとか……倒せた、ね……」
緊張の糸が切れたのか、うさぎはその場に座り込み、額に滲む汗を拭った。
「えと、コルネリウスさんは結局何がしたいのでしょうね?」
「残留思念のまま意識が続くって、よくわかりませんけど。ダークネスって灼滅しても消えないんですか?」
アイスバーンの困惑に、伊万里も首を捻る。上位ダークネスの力はどこまでも未知数だ。
傍らで会話を聞いていた琥太郎も、小さく肩を竦めるばかり。結局のところ、コルネリウスの思惑が見えてこない限り、何もわからないのだ。
一方、消えていくエリーゼを、刹那はどこか寂しそうに見つめていた。
残留思念は、力を失った状態でプレスター・ジョンの国へと送られるようだ。
だが、それはもはや、存在の残滓に過ぎない。
慈愛によって得た蘇り。けれど、それが彼女から眠りすら奪ったとすれば。
「本当に、かわいそう」
小さく呟いて、刹那は痛ましげに首を振る。
これは、エリーゼ自身が望んだからこその結末。それ以上でも、それ以下でもないのだ。
「竜胆のこの魔法の力――呪われた力は、少しでもあなたの助けになることができましたか……?」
彩愛は、ふわりと虚空へそう問うた。答える声がないと、わかっていても。
念のため、仲次郎もエリーゼの魂の安息を祈って。
((まぁ、そんな事敵にされても安眠出来るとは思いませんですけれどねー))
「おやすみなさい。あなたに自由な翼が与えられん事を」
静かにそう告げる雪の言葉を締め括りに、灼滅者達はその場を後にした。
作者:悠久 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2014年7月24日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 2/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 3
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