「毎日暑いよねー。でも、折角の夏休みだからさ……涼しくて癒されて面白いお出かけに行かない?」
「涼しくて癒されて、面白いお出かけ?」
飛鳥井・遥河(中学生エクスブレイン・dn0040)の誘いに、きょとんと綺月・紗矢(小学生シャドウハンター・dn0017)は首を傾げて。
「夏休みも終盤だしな、確かにどっか出かけたいけど。どこに行くんだ?」
伊勢谷・カイザ(紫紺のあんちゃん・dn0189)のそんな問いに、いつも通りへらりと笑んで。遥河は検索したスマートフォンの画面を皆に見せつつこう答えたのだった。
「恐竜とペンギンが出会った、ちょっと不思議な夜の水族館、なんてどう?」
それから遥河は、興味を示した皆へと、さらに続ける。
「今、恐竜博物館とコラボしたイベントがね、都内の水族館で開催されてるんだって! その水族館は夜まで営業してるから、夕方頃から行けば、もっと涼しい気分になれるかなーって思って」
「恐竜博物館とのコラボイベントか、なんか変わってて面白そうな組み合わせだな! どんなイベントなんだ?」
「館内にね、大きな恐竜の全身標本とか珍しい化石とか生き物とかがあちこち展示されててね、ペンギンさんたちがそんな恐竜たちの足元をよちよちお散歩する姿がすぐ傍で見られたり、ペンギンや恐竜のペーパークラフトが作れたり……あ、あと、ペンギンさんと恐竜さんの期間限定コラボパフェや、ペンギンさんの氷が浮かんだフロートにペンギンモナカサンド、チンアナゴチュロスとかもあるらしいよー」
「! ペンギンさんと恐竜さんの期間限定パフェ、だと……?」
甘い物に目がない紗矢の様子に頷きつつ笑った後、遥河はイベントの詳細が載っているスマホの画面を、順にカイザや皆へと見せて回る。
可愛い沢山のペンギン達や色々な種類の幻想的なクラゲが普段見所であるこの水族館のあちこちに現われたのは――大迫力の恐竜たちをはじめとした、古代の生物たち。
全長4.7メートルの「フクイサウルス」や、全長約8.8メートルの「バリオニクス」の全身標本が、ペンギンや魚が泳ぐ水槽を覗いていて。時間になると、水槽から飛び出したペンギンたちが恐竜に会いに、よちよちお散歩する姿がすぐ傍で見られるのだという。また、ペンギンや恐竜のペーパークラフトを作れる体験プログラムがあったり、水族館オリジナルスイーツが楽しめるカフェでは期間限定でペンギンと恐竜のコラボパフェが食べられるという。
また、アンモナイトの化石やメガロドンの歯の化石や、ダイオウグソクムシやカブトガニなど古代から姿が変わっていない水生生物の展示、博物館員厳選の書籍なども並べられ、夏休みの自由研究がまだ終わっていない人にもオススメの、太古の浪漫溢れる展示も満載だ。より詳しく知りたい場合は、恐竜研究員によるガイドツアーに参加してみるのも面白いかもしれない。
また恐竜に拘らず、幻想的な沢山の種類のクラゲや、サメやエイが優雅に泳ぐ大水槽、オットセイトンネルなど、涼しげな夜の水族館をただゆっくり見て回るのも良いだろう。
それに、水族館オリジナルの可愛い海の生物たちのグッズが沢山揃っていると評判な売店で買い物するのも、とても楽しそうだ。
ひとりで青の世界に浸りながら見て回るのも良し、ロマンティックで幻想的な空間を大事な人や気になるあの人と二人で堪能するも良し、大迫力の恐竜やペンギンをみんなでわいわい楽しむも良し。皆それぞれ、楽しい夏休みの時間を過ごして欲しい。
「普段の水族館も涼しげで幻想的だけど、太古の浪漫感じる夜の水族館も、また違った雰囲気で面白そうだぜ!」
「パフェは勿論、ワークショップの体験も楽しそうだし、ペンギンさんのお散歩も是非見たいところだ。それに、可愛いお土産も何か買いたいな」
そんなカイザや紗矢の言葉に、うんうんと頷いた後。
遥河は貴方にも、こう声を掛けるのだった。
「涼しさと癒しを求めてさ……真夏の夜の水族館に、珍しいペンギンと恐竜の出会いを見に行かない?」
●太古の浪漫と夜の青
大水槽やオットセイトンネルを潜り抜けて。
「凄い凄い、ほんとお星様みたいですっ!」
幻想的なクラゲにはしゃぐ智恵美は、ヴァンと繋いだ手に、内心ドキドキ。
そしてヴァンが癒されるのは、シータ波だけでなく。
キラキラ笑む智恵美と一緒だから。
ペンギンの行進に、手を繋ぐ芥汰と夜深も続いて。
思えば、初デートも水族館。
でもクラゲ揺蕩う海色をした互いの瞳は、その頃よりぐんと近くて。
「……我、眠クなチャた、ネ……だっこ」
おねむなお姫様を抱える王子様。もっと、近くにいたいから。
にょろり揺れる姿はシュールだけど。
「ときどきニシキアナゴも混じって綺麗でしょ?」
本当に好きなんだねと、チンアナゴを見て語る樹に、こう尋ねてみる拓馬。
「水族館って、よく来るのかい?」
恋人をまたひとつ知れたら――何気ない事でも、嬉しいから。
ぎゅっと、手を繋いで。
裕士と夜露が出会ったのは、綺麗なクラゲや大きなエイやサメ。
シロクマさんは……水槽にはいなかったけど。
「お迎えする?」
売店で見つけて、もふもふお迎え!
そして交換するのは買ったプレゼントと……大好きのちゅー。
灯夜の好きな海底の生物が気になりつつも。
「お刺身にしか見えません……」
泳ぐ魚に、藺生は思わずごくり。
そんな彼女の手を取って。
灯夜がエスコートした先には、お散歩する可愛いペンギンが。
そしてお腹も空いたこの後は……やはり海鮮丼!?
「なんとも幻想的ですねぇ……」
そう夜の水族館に反射する光と陰を眺めながら、流希はふと思う。
もし、夕暮れの海を泳げばこんな世界が広がっているのでは、と。
紅緋は紗矢に声をかけ、恐竜を見ながら。心を支えてくれた『龍骨』の素材にお礼を。
そして出てきたペンギンに、視線を。
「……何かな。この親近感……歩き方?」
ペンギンと共に恐竜の間を潜って。
遥か遠い時間に生きた彼等に想いを馳せる華月。
そんなペンギンも気になりつつ、恐竜の大きさに感嘆する無明だが。
「……あれ? ……他の皆は……?」
また道に迷いました??
がんばれ! がんばれ! と。
よちよち恐竜の元へ歩くペンギンたちを見守りながら。
「もっともっと冒険してみよう!」
仁奈と紗も手を繋いで、いざ太古の世界へ!
海に生きている子たちに、兎さんに……もっともっと、『大好き』を共有したいから。
去年はイルカ、今年は一緒にペンギンを。
期間限定の飲み物を買った結城と、好みのペンギンをそれぞれ語りながら。
夕が探してみるのは、気になるコガタペンギン。
「一匹くらいなら連れ帰ってもバレませんよね!?」
いえ、普通にバレると思います!
海の底の様な古代世界を巡る、ゆずるとイコが。
歓声上げる本命も、ペンギンさん!
「白黒ぱんださんにペンギンさん、シャチさんもお好きでしょ?」
当てっこはイコの大正解! 大好きなものに囲まれて。
一緒に笑顔で撮るのは、夏休みの涼しい思い出。
夜だと思うと少し怖いけど……イズルも一緒だから、へっちゃら。
そんなイヅナの目的はペンギン!
「おお、イヅナと同じで、へっちゃらそうに散歩してるな」
一緒に眺め言うイズルに、また意地悪言う、と返して。
大丈夫だよ、と可愛いお散歩を堪能!
はしゃぐ優奈がまた柱に激突しない様に。その手を攫い、握って。
「めーっちゃくちゃ可愛い……!」
「ホント、可愛いわね。あんたも、だけど」
同じペンギン目線の優奈に笑む暁。
そして互いに感じるのは、海に沈む様な感覚と――繋いだ手の温かさ。
恐竜の知識はないが、ペンギンは楽しみな翼。
だがまずは、ディアナが迷子にならぬ様に……。
「はい、これで大丈夫……」
でも、それもお見通し。しっかり彼女に、腕をぎゅーされて。
ぐいぐい引っ張られ少し苦笑しつつも、翼はペンギンさんをちらり。
手を繋いだ理とスヴェトラーナも、ぺんぎんショーへ!
その可愛さに、すごいです! と声を上げながら。
「……ス、スヴェ、その……腕がな……」
無意識にぎゅっと、理の腕を胸に抱えるスヴェトラーナ。
理は狼狽えつつも、そのまま、されるがままに。
確かに、恐竜の足元を歩くペンギンも可愛いが。
でも……クリスの無邪気な姿には敵うまい!
そんな通常運行な桃夜に、可愛いのはペンギンの方だとクリスは言うも。
パフェを奢ってあげると笑む彼から返ってきたのは、勿論。
「クリスの方が可愛い!」
ゆっくりと見ていこう……そう言った矢先。
ペンギンの散歩が始まるという櫻の言葉に。
「櫻くん! 早く早く! 歩くの遅いよ!!」
途端にそわそわするジェレミア。
その姿に肩を竦めつつ、自分とペンギンを見比べる彼に。
櫻が告げるのは、今日のお礼。
ペンギン眺める雨情と何気に写真を撮り、餌付けを見た後。
ふと、雨情の腕を引っ張りつつ悪戯っぽく笑う鷹育。
「ペンギンになれなくて溺れてしまう鳥だとしたら、海の底まででも付いてって酸素を送り付けますから」
昔彼が言った事を、思い出して。
目の前のペンギンが、隣の誰かさんに似てると。
七緒と玲仁は互いにそう言い合って。
「恐竜ですよ。がおー」
恐竜さんパーカー着た七緒と同じ歩調で玲仁が向かうは、パフェを奢る為のカフェ。
そして手を繋ぎ歩く二人の姿は……ペンギンさんのよう?
幻想的な夜の水族館。そして夕眞の色気とクラゲのコラボ!?
そう口走る藍にチョップし、くいくい夕眞が三つ編み引いた先は。
「パフェ、ひと口ちょーだい?」
「一口でも二口でも、好きなだけどうぞだぜ」
目の前の優しい相手と一緒に、パフェタイム!
二人でパフェを食べる、普段と変わらぬ状況なのに。
妙に様子が変な真咲に、熱でもあるのではと手を伸ばす初美。
でも。
「い、いや、だ、大丈夫だから!」
そう反射的に逃げた彼の緊張も当然。
『デート』だと言って、教授を誘ったのは――初めてだから。
ずらり並ぶのは、色とりどりの海のスイーツ。
目指せ全制覇! 今日は太っ腹な千巻の奢り!?
いいえ、伝票は渡さない、そう心に決めた蒼朱だけれど。
――お誕生日おめでとう!
その声と共に渡されたのは……サプライズ嬉しい、誕生日の贈り物。
特大水族館パフェを、あーんしあいながら。
龍也は嵐の頬についたクリームを指ですくって、ぺろり!
久々のデート、周りなんて見えません。
「っ……人前でそういう事すんなよ……馬鹿……」
いや、周りが見えていても――好きな人と一緒だから、幸せです。
仲良くパフェに乗ったペンギンと恐竜。
灯倭は空へと、恐竜さんクッキーをつまんで差し出して。
「じゃ、こっちはペンギン……だけじゃ割に合わないから」
空はお返しに、器用に乗せた、クリームとベリー付きのペンギンを。
そして赤い顔を抑えつつ幸せそうに笑う灯倭に。空も思わず、微笑みを。
エアンは、クリームたっぷり恐竜さんを、オネダリ視線の百花の口へ。
そして彼女が怖がるチンアナゴチュロスの顔を、ぱくり。
「どう? これなら普通のチュロスだ」
それに。
「……間接ちゅうね?」
赤い頬のクールダウンは……ペンギンフロートで?
「バリオニクスの爪、デカかった!」
楽し気に喋る慧樹をにこにこ見ながら。
夜パフェは体重が気になるから……彼と半分この、あーん。
そんな羽衣に、慧樹が手渡すのは。
「コレ、一周年記念、なっ!」
イルカの隣にと――ペンギンさんストラップを。
システィナは生命の神秘溢れる空間に、つい夢中に。
そして目玉のコラボパフェ! ……だけじゃなくて。
「まあ、たくさん召し上がるのね」
いえ、言った光莉も同じ、期間限定には弱いんです。
それからユニークなチンアナゴチュロスを、二人で半分こ。
ペンギンさんに恐竜さん、クラゲさんを見て廻って。
お揃いの白リボンを揺らす甘味好きな亞羽とコッペリアは、コラボパフェを!
そして。
「ん、ぺんぎんさんが飛んで来た」
そっと亞羽がクリームに並べたのは――2匹の仲良しペンギンさんクッキー。
ココメロも数分間パフェを眺めた後。
「なんと言うか……食べるのがもったいなくなるわね?」
そう呟きつつも、美味しくぱくり!
この機会に観察しておきたいのは。
「ペンギンですよ! はわぁ、かわいらしいですねぇ」
ペンギンと、ハイテンションな雹もついでに。
そしてパフェのクリームがついた彼の頬を拭いつつ。
楽しかったかと聴かれた悠は、及第点かな? と、くすり。
よちよちペンギンや水槽を覗く恐竜を見た後。
「ベリーがいいアクセントで美味しい♪」
カイザに声掛けた後、潤子が真琴と一緒に堪能するのもコラボパフェ!
そして自由研究も忘れ交わす話は、今までの感想やこの後見るもの、それにお土産も忘れずに!
異性が誤解しそうな笑顔を宿す浴衣姿の奈央に。
おひとり様なんてどっか抜けてると言われた遥河は。
いいんちょが一緒じゃん、そう笑み返す。
心行くまで一緒に水族館を堪能した水花とカイザが悩むのは、お土産。
やはりここは、ふわもこペンギンのぬいぐるみ……?
普段は格好良いのに、ペンギンを語る優志は何でこんなに子供っぽいのかと。
美夜はふと、彼がもふるペンギンぐるみを拉致して。
「お土産って……え? ちょ……」
ラッピングしたその子を、優志に押し付ける様に渡す。
いつも貰ってばかりだから――お返しに。
●楽しく煌く夏の記憶
いつ行っても楽しい水族館で、初めて会う恐竜。
でも、いざご対面の時。
「どういう生き物か、気にな……!?」
出迎えたその大きな姿に、思わずサズヤは一瞬固まって。
よちよち歩くペンギンをつい追いかける、昭子やメロやユーレリアだけど。
「……だ、だいじょうぶです。います」
「迷子になるとこだったのーよ、有り難うございます」
【Cc】の皆のおかげで、迷子にならずセーフ!
それから、もし、同じ時代を恐竜と一緒に生活出来ていれば――なんて。
そう妄想を展開するユーレリアに。
「そんな風に共存が出来たら、楽しそうだと思いますよ」
「わたしは大きい恐竜とお友達に成って、沢山背中に乗せて貰いたいな」
依子やシェリー、メロやサズヤも一緒に、古代と現代の楽しいコラボに思い馳せてから。
浪漫を堪能した後は、可愛いお土産を探しに。
始まるのは、千花と円理のペーパークラフト『うっかり選手権』!?
そして審判は十織だが。
「そんな勢い良く切ったら指切るだろ! 今凄い音したぞ!?」
二人共、かなりの実力のようです。
そして、ちゃりららーと完成したのは。
凄い存在感な百竜の王と、ダンディ以前なペンギン!?
……ということで!
小さな花冠贈呈の、うっかりキングは円理、千花がクイーンで決定!
可愛いペンギンを夢中で写真に撮る、律花と里桜のその姿を。
各々の彼氏に送りつけようかと、にやり翼が激写!
「しゃ、写真は妹のお土産にってだけで、別に私は……」
「わっ、私も……そう! この写真は土産代わりにだな……!」
バレバレだけど、慌てて弁解する二人。
でも!
「ちょ、それぜってー怒られる!?」
翼が化石と喧嘩しそうな写真を彼女の兄に送るべく、反撃です!
みんなこっちっ! と手招きをして。
我先にシキナが向かうのも、恐竜とペンギンのゾーン。
「恐竜詳しいんですか?」
「うん、ちょっと……何冊か本を読んだ程度だけどっ」
「恐竜の魅力ってやっぱり古代の浪漫なんでしょうか?」
りんごや藍に求められ、由希奈は恐竜の事を丁寧に説明して。
「ティラノサウルスのステーキとか、もきゅもきゅ食べれるのかな」
テトの言葉に、もしかすると美味しいかもねっと笑顔を。
実は恐竜派なパニーニャが好きな化石は、印象的なディプロドクス。
神秘的な太古の浪漫。でも、可愛さにも癒されたいから。
次は、ペンギンショーへ!
「あの子すごいね、一番おっきいかな? ……えーっと、ダイオウペンギン?」
「シキナさん、コウテイコウテイ!」
それっぽく言ったシキナにツッこみ、熱く萌えポイントを語るペンギン好きの悠花。
「よちよち歩く姿可愛いですよね♪」
「ねー、ペンギンさん、可愛いよね!」
そう交わすりんごと麻美に頷きつつ、皆と同じ様にペンギンをお持ち帰りしたくなる藍。
そして、花恋によると鳥の祖先であったという恐竜と、ペンギンと――【花園】の皆で。
「ほら皆、もっと寄って……そうそう!」
「古代の浪漫との遭遇ね……うん、良いもんだねぇ」
記念に1枚、ハイチーズ!
――ご一緒、させて貰おう!
そう足取りも軽やかなメルが【セピア】の皆と追うのは、ペンギンの行列。
そして可愛い行進の先にあったのは……太古の化石の数々。
「あ、あっちにも面白そうな化石があるよ」
メルと心日が睨めっこする図鑑を、ジュリアもふと覗き込んで。
「此方がアンモナイト、此方が三葉虫」
「見よ、アレはアンモナイト。奥は始祖鳥で……ってあぁ! 待ってってばー!」
ペンギンに声を当てるように言ったすずりも。
お揃いのお土産を買いに、慌てて皆と売店へ。
【白狼の里】の皆も、格好良い恐竜をわくわく見上げて。
水中では早く泳ぐのに、陸ではよちよち歩きなペンギンの行進を眺めながら。
「よちよち歩きの後ろをついて一緒にお散歩したくなっちゃいますね!」
「一緒にぺんぎんちゃんの後追いかけてお散歩しよっ!!」
皓と奏樹も、ペンギンと一緒にお散歩!
そんな二人に呼ばれ、後に続いた継嗣は。一人じゃない楽しい時間を、嬉しく思う。
そして写真係のクロノも一緒に。
恐竜を背に、抱っこしたいほど可愛いペンギンに囲まれて――皆で、記念写真を。
1年ぶりの、3人一緒の水族館。
てとてと歩くペンギンさんを、とてとて追う七葉に。
「……なんだか川の向こうで、ペンギンさん達が手を振ってました」
ペンギンショーに見入り過ぎ、酸欠で倒れちゃった藍花!?
それから改めて堪能するのは、コラボパフェ!
銀河は2人と語らいつつも。
「ふふ、ペンギンに夢中な二人も、しっかり目に焼き付けたからね!」
幸せいっぱい、胸いっぱい。
【Little Eden】の皆も、ペンギンと恐竜さんの元へ!
「今見た? 絶対こっち向いたよね」
「あの子、好奇心旺盛なのかな?」
「ひゃーほんまやめっちゃ恐竜見てる!」
その運命的な出会いとペンギンの可愛さに、るりかや香乃果とはしゃいで。
希沙がふと、見て見て、と指した場所に穂純が立ってみれば。
「わー恐竜さん怖いけど楽しい! 面白い!」
恐竜さんに襲われてるみたい!
そして、るりかが目をキラキラさせるのは勿論。
クリームの上でも運命的な出会いを果たした、コラボパフェ!
夜の水族館を廻った【花風通り】の皆も、カフェで甘味を楽しみつつ。
「あのよちよち歩きがラブリー過ぎて……」
「いくら見ていても飽きがこなかったな……」
ペンギンの可愛いお散歩姿にほんわかする千風に、マイスも頷いて。
「瑠璃は……恐竜さんに驚いたの」
「太い骨! 巨大な爪! ……見てるだけでなんだかドキドキしてくるわ」
ペンギンやこの時代に繋がる太古の浪漫を語る、瑠璃と苑。
そんな皆の話を、ペンギンパフェを食べつつ聞いていた蒼夜だが。
「ついて来たみたいだ! 返してくるな」
違和感を感じたその足元には……迷子のペンギンの赤ちゃんが!?
そしてこれでお土産は、ペンギンさんグッズで決まり。
【星空芸能館】の皆も、水族館を堪能中!
「オレちっこい頃からこういうの好きで!」
見てるだけでワクワクする!
にかーとそう笑むマサムネは、恐竜達に瞳を輝かせて。
「顔つきがわんこのチンに似てるからチンアナゴで、珍アナゴやないんやで」
ゆらり揺れるチンアナゴを指し、説明する智恵理。
それからショーを見にペンギン水槽へ!
でも、その時。
「もうすぐ始まるのに……」
柚澄が迷子に!?
ですが無事に、声を掛けたカイザに送って貰えました!
そしてペンギンのお散歩タイム!
「よかろう、ペンギンの歩行を真似たペンギンダンスを見せてやろう」
ファルケが披露するのは音痴な歌ではなく、ペンギンダンス!
それからショーの後は勿論!
「今限定のきょうりゅうパフェだそうです♪」
「や~ん、このペンギンさんもかわいい~ですよ♪」
くるみやえりな、紗矢も共に、甘ーい限定スイーツを堪能して。
そんな女の子のかわいい顔を見るのも、幸せ。
そして。
「かわいいあんこうさんのぬいぐるみです♪ ミルフィ、これ、買って下さい……♪」
「はいアリスお嬢様……♪」
お土産も、忘れずに!
野郎共がペンギンモナカを掲げている状況なんて、この際気にしてはいけません。
そして、乾杯の音頭を取るのは錠!
「二人の誕生月と俺等の変わんねェ友情に乾杯!」
そう――モナカの腹を突き合わせ祝うのは、貫と啓の誕生日!
そんな祝いに不意打ちをくらうも。らいもんの土産に一思案の貫。
終始はしゃぎっ放しな結理も、ぬいぐるみを買いたいと笑みつつ。
「撮ったら恐竜クッキーと一口、あげるよジョー!」
頼んだ恐竜パフェを激写!
そして葉は撮ったペンギン画像をみせながら、モナカを開く啓に尋ねる。
「啓は何撮った?」
そんな啓の手元にあるのは。
ペンギンモナカとペンギンのお腹、色鮮やかなクラゲと――そこかしこに映る、【Quipu】の皆の姿。
作者:志稲愛海 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2014年9月6日
難度:簡単
参加:118人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 16/キャラが大事にされていた 10
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