地方都市の集合住宅に幻の原始部族を見た!

    作者:小茄

     ――ドンドッドッドドンドッドッド……。
     打ち鳴らされる打楽器に、歌詞を伴わない単調な旋律。
     服と言うより布きれと言った方が相応しい衣装を纏い、肌に思い思いの紋様を描いた人々が、たき火を中心に踊っている。
     どこかの秘境であれば違和感のない光景なのだろうが、その儀式めいた行動が行われているのは日本の……団地の屋上である。
     火であぶった肉を素手で掴みワイルドに食らいつく者や、木の枝を削って槍の様な道具を作る者なども居り、異様な世界観が広がっていた。
     
    「イフリートは猛獣の姿をしたダークネスなのですけれど、今回のイフリートは大型爬虫類……もしくは恐竜の様な姿をしていますわ」
     有朱・絵梨佳(小学生エクスブレイン・dn0043)の説明によると、外見のみならず、能力や行動もこれまでのイフリートとは別物だと言う。
    「今回のイフリートは、知性を嫌い、人の姿をとることもありませんわ。でも、自分の周囲の気温を上昇させ、その範囲内の一般人を『原始人化』すると言う能力を持っていますの」
     最初は非常に限られた範囲だが、それは次第に拡大していき、放置すれば都市一つが原始時代化してしまう恐れがある。
     イフリートは効果範囲の中心地点に居るので、発見は難しくない。急ぎ灼滅する必要がありそうだ。
     
    「イフリートはTレックスを小型化した様な、いかにも恐竜っぽい外見をしていますわ。鋭い爪や牙による噛みつき、尻尾で叩きつけると言った、見た目通りのシンプルな攻撃を仕掛けてきますわね」
     加えて厄介なのは、原始化した一般人達だ。彼らは、特に現代文明に敵愾心を燃やしており、そうした匂いを嗅ぎ付けると襲いかかって来る。
     強化一般人として戦闘力の高い個体もおり、かなり厄介な存在と言って良いだろう。
    「上手く交渉すれば、戦闘を避けることも出来るかも知れませんわね。あくまで敵と見做すのは現代文明ですから。交渉と言っても言葉は通じないけれど……」
     むろん、いざ戦闘となったら彼らを蹴散らしながらイフリートの元へ行き、倒さねばならないだろう。
     
    「少し厄介な任務ですけれど、貴方達なら成し遂げられるはずですわ。それでは、行ってらっしゃいまし」
     そう言うと、絵梨佳は一行を送り出すのだった。


    参加者
    向井・アロア(お天気パンケーキ・d00565)
    不動・祐一(代魂灼者・d00978)
    神代・煉(紅と黒の境界を揺蕩うモノ・d04756)
    フランキスカ・ハルベルト(フラムシュヴァリエ・d07509)
    八重沢・桜(泡沫ブロッサム・d17551)
    月叢・諒二(月魎・d20397)
    鹿島・悠(赤にして黒のキュウビ・d21071)
    炎道・極志(飛びたいロケット・d25257)

    ■リプレイ


     関東近県、所謂ベッドタウンと呼ばれるこの地域に、その巨大な集合住宅は存在した。
     いわば文明社会の象徴とも言えるそれら巨大建造物群も、今は原始時代を生きる彼らのシンボルでしかない。
    「ここで暫く文明とはお別れですね」
    「だな……」
     ふうっと一つ息をつき、改めて心の準備をする八重沢・桜(泡沫ブロッサム・d17551)。
     現代っ子達で構成される灼滅者一行は、携帯やスマホといった文明の利器を始め、普段纏っている洋服さえも捨て去り、今まさにこの原始のテリトリーに踏み入ろうとしていた。
     シャーマンクロスや腰布、毛皮と言ったいかにも原始的な服装を纏い、肌にペイントを施すと言った偽装によって架空の部族に扮しての潜入である。
    「やん、ちょー恥ずかしいんだけど」
     無論、下着などと言った近代の発明品を装着する事は許されない為、露出度は概して高めである。向井・アロア(お天気パンケーキ・d00565)も、しきりに心許ない衣装と露出のバランスを気にしている。
    「……うーむ」
     普段はさらしによってしっかり抑えている胸も、今回は水着と聖骸布によって隠すしかなかった神代・煉(紅と黒の境界を揺蕩うモノ・d04756)。ボリューム的な意味では、全くと言って良い程隠し切れていない。
    「ウレシイバ!ウレシイバ!」
    「ウレシイバ! シイバウレウレシイバ!!」
     見た目も中身も、ウレシイバ族なる架空の部族になりきって飛び跳ねているのは月叢・諒二(月魎・d20397)と不動・祐一(代魂灼者・d00978)の二人。
     こちらはむしろ、女子の原始ルックが見られるとあって自然とテンションも高めの様だ。
    「……う、ウホ」
     一方、フランキスカ・ハルベルト(フラムシュヴァリエ・d07509)は、外見的な恥ずかしさよりも原始人になりきる事の方に多少の抵抗を感じている様子。申し訳程度に、盛り上がる男子に紛れて原始アピールに自分を慣らして行く。
     ――ヒュンッ!
    「危ないっ!」
     と、そんな一行に向けて放たれたのは一本の矢。呼びかける鹿島・悠(赤にして黒のキュウビ・d21071)の声が響くとほぼ同時、足下に突き刺さる。
    「アワワワワ!」「アワワワワワ!」
     弓や槍を手に、ぞろぞろと姿を現すのはこの団地の住人であったらしい男達。
     ひ弱そうな肌の白い少年や、バーコードヘアの中年男性など、違和感バリバリではあるが、見慣れぬ侵入者に対し警戒心を露わにしている。
    「バンボバンボ!」
    「……」
     すぐさまドラムを叩きながら踊りを踊り、敵意が無い事を示そうとする炎道・極志(飛びたいロケット・d25257)。
     原始人達は各々顔を見合わせ、警戒態勢を維持したままこちらを値定めしている。
    「ウレシイバ!!」
    「ウレシイバ……シイウレシイバ!」
     更に警戒心を解すべく、木製のバイオレンスギターを掻き鳴らし歌詞の無い歌を口ずさむ祐一。諒二も遅れじとボイスパーカッションによって原始の音楽を盛り上げて行く。
    「……」
     それに加え、意を決した様に舞を始めるアロア。
    「ホウ……」
     原始だろうと未来だろうと、女性の健康的な色気に魅了されない男は居ないと言う事か、鼻の下を長くして舞に見とれる原始人達。
    「う、ウホウッホウホホ、ンッホー……?」
     と、この期を逃さず交渉を始めるフランキスカ。言葉は通じないので、身振り手振りで友好をアピールするしかない。
    「……オンゴゴ……アンガー。シウィニ?」
    「ウォロロ?」
     ひそひそと何やら相談している様子のバーコード原始人ともやし原始人。
     しかし当初と比べれば、明らかに警戒心は薄まっている様に感じられる。もう一息だろうか。
    「い、いえーす……うぉろろ……?」
     相手の言語を真似しつつ、にこやかに言う桜。
    「「ウォロロー!!」」
    「?!」
     一斉に拳や槍を突き上げ、叫び出す原始人。もしかしてとんでもない地雷を踏んでしまったのか? 一行に緊張が走る。
    「オイオイオイオイ!」
     が、どうやらそうでは無かったらしい。そのまま彼らもリズムに乗って踊り出した。
     音楽と色気は、国境やら時代やら色んなものを超えて二つの部族を結んだのである。
    「アンガーアンガー」
    「う、ウホホ……ウッホ」
     原始人達の手厚い歓待を受ける事となった一行。否応なく通訳をする羽目になったフランキスカは、相変わらず身振り手振りで謝意を伝える。
    (「何でしょう、人として大事な物を失って行く様な……」)
     束の間、遠い目になった彼女の目尻にうっすらと涙が浮かぶのは、たき火の煙が目にしみたから……だけではないのかも知れない。
    「タノシイバ!! シバシイバタノ!」
     一方、たき火を囲むサークルに加わって飛び跳ねている祐一。やはり原始ルックのOLやヤンママ達に混じって、とても楽しそうである。
    「バシイレシウレシシイバ!! ウレッシィーバ!」
     諒二……もとい、ウレシイバ族のシャーマンツキムラ曰く、揺れるものあらばガン見し、それによって跳躍の呼吸を合わせ、更なる高みに登ることが出来るのだと言う。
    (「ちょっとあんまりじろじろ見ないでよね……」)
     巫女アロアは、そんな邪(?)な視線を気にしつつ、しかし否応なく踊り続けるのだった。


    「アアエ、イユウイアンアウオオ! アイイアイイ!」
    「ウォロローウォロロー」
     現地人達の歓迎を受け、英気を養った一行は、いよいよ原始化の中心地であるイフリートの元へ出発する。手を振る現地人達に、拳を突き上げて応える極志。
    「お肉も喜んでくれたし、争い事にならないでよかったです……」
     ほっと胸をなで下ろす桜。持参した手土産も渡し、彼らと近隣の部族からの警戒心を解くことが出来た。
    「それとこれ……大ざっぱですけど、バナナと貝殻をあげたら地図を書いてくれました」
     悠が手にしているのは、石版にこの団地の地図を記した物。
    「やはりイフリートは、団地中央の公園に居る様だな」
     煉は石版を指差し、現在地と最短ルートを辿る。まだ幾つかの部族のテリトリーを通過せねばならない様だ。
    「まだ踊らなきゃいけないのかなー」
    「まだ通訳しなきゃいけないのでしょうか……」
     心なしか、早くも疲労の色が濃いアロアとフランキスカ。
    「ウレシイバ! ウレシイバ!」
     ハイテンションを維持したままの祐一と諒二。多少の温度差はありながらも、一行は更に団地の奥深くへと侵入してゆく。

    「……なんか、暑いっすね……この格好でむしろ助かったっていうか」
     可能な限り、現地人のテリトリーを避けつつ進む一行。極志は額の汗を拭いつつ呟く。
     温度の高まりは、イフリートに近づいている事の証明でもある。
    「アーアァー!」
    「「!?」」
     唐突に団地に響き渡る声。それは、どう考えてもターザンの影響を受けていると思しき雄叫びだ。
    「あ、あれ!」
     悠の指さす先、棟から別の棟へ張られたロープにぶら下がり、腰布一枚の男が今まさに跳躍せんとしていた。白髪混じりの頭に、下腹は軽くメタボ気味だ。
     ――タンッ。
    「行ったー!?」
    「アァァァァー……」
     屋上を蹴った男は、振り子のように大きく宙を舞い……そしてそのまま手が離れ、遠心力によって彼方へ飛んでいった。
    「無茶しやがって……」
     普段文化的な生活を送っている人間が、いきなりワイルドな事をしようとしてもそれは無理という物である。
     便利な生活を送ると言う事は、人類が本来持っている動物的な力を退化させる事と言えるのかも知れない。メタボターザンの尊い犠牲は、文明に依存しすぎた人間社会への警鐘なのだ!
     その後も、侵入者を拒む様な危険な罠の数々。獰猛な肉食獣(野良犬)、猛毒を持つ虫(蚊や蜂)の洗礼を受けつつ、一行はようやく、団地中央の公園へと辿り着いたのだった。
     ――ヒュンッ! ドスッ。
    「うわ、また……」
     公園に立ち入ろうとした一行の足下に突き刺さるのは、鋭い木製の槍。
    「オロロロロ!」
    「レリリー!」
     そして姿を現すのは、これまでのなんちゃって原始人と比べてやや完成度の高い屈強な男達。小麦色に焼けた肌に、複雑な紋様の化粧を施した戦士達だ。
    「(先ほどの部族の人達が言っていた、首狩り族ですね)」
    「(一応交渉してみるか)」
     悠の言葉に頷き、前に進み出る諒二。
    「ウレシイバ!」
     片手を揚げ、にこやかに挨拶。
    「……」
     これを見て、目配せをし合う首狩り族。
    「「オロロロロ!!」」
    「うおっ……カナシイバ……シカタナシイバ」
     暫しの沈黙の後、一斉に槍の穂先を突きだしてくる。諒二は慌ててそれを回避し、仲間達の元へ戻ってくる。
    「(やはり駄目か……ここは巫女アロアの踊りで)」
    「(いや、無理でしょこの人達は……)」
     ヒソヒソと作戦会議をしている間にも、首狩り族達はジワジワと包囲を狭めてくる。
    「……あー……ワタシタチ、ココトオリタイ」
     と、前に進み出て交渉を始めたのは煉。
    「(む、無茶だ、危ないぞ!)」
     息を呑んで見守る一同。相手は完全にこちらを侵入者と看做しており、見るからに殺気立っている。いかに煉の野性的色気をもってしても、彼らを鎮めることは困難なはずだ。
    「アライヤー!」「ライアー!」
     男達は槍を手に、口々に奇声を発し始める。万事休す!
     ――かと思われた次の瞬間、戦士の一人が持ってきたのは小さな花輪。それを煉の頭にそっと乗せる。
    「……」
     彼女の放つラブフェロモンは、単体ではここまでの効果を発揮する事は無かっただろう。常用のさらしを捨ててまで原始人ルックになりきろうと言う鉄の意志と相俟って、首狩り族の心を射止めたと考えるのが自然である。
    「ウ、ウホウホ……ホッ?」
     ようやく会話可能な状態になったのを見計らい、すっかり交渉役になってしまったフランキスカが身振り手振りで語りかける。
    「(どうやら、歓迎してくれてるみたいっすね?)」
    「(ですね……このままイフリートの所まで案内してもらいましょう)」
     ひそひそと囁き合う極志と悠。
     一行は戦士達に先導され、公園の中央へと向かう。


     ――ドンドッドッドドンドッドッド……。
     次第に聞こえてくるのは、単調な太鼓のリズムと歌声の様な物。
     案内された公園の中央には、燃えさかるたき火と周囲で踊る人達。そして、肉食恐竜の様なイフリートの姿があった。
    「(この人達は……あの恐竜さんっぽいのを、神様だと思ってるみたいですね……)」
     桜の見立て通り、イフリートは彼らの神というポジションに収まっている様だ。あれを倒す為には、ここに居る強化一般人との戦いは避けられそうに無い。
    「もうさっさとやっつけちゃおう! むむたん」
     つけてない&はいてない状態から解放されるには、一刻も早くイフリートを灼滅するしかない。アロアはさっさと剣と盾を装着し、ナノナノのむむたんを召喚する。
    「ウレシイバ族の戦士が一人ユーイチは悪竜を打倒しその躯を部族でもっとも美しく乳揺らす巫女アロアに捧げシイバ!!」
    「彼の竜を倒し部族でもっとも可憐にはいてなさを演出する巫女アロアに捧げシイバ!!」
     一方、相変わらずノリノリの祐一と諒二。
    「フラー!? オロロロロ!」
     臨戦態勢を取った灼滅者を見て、一斉に槍を手にする戦士達。
     かくて二つの部族……もとい、ダークネスと灼滅者の戦いの幕が切って落とされた。
    「済まんな」
     煉は自分をエスコートしてきた男達に短く告げると、半獣化した腕を叩き込む。
    「生け贄は……遠慮したいです」
     目を血走らせながら襲いかかって来る原始人達の矢をかわしつつ、せっせと防護符を放つ桜。
    「ヒャッハァ!! 2度目だな! ドラゴン!!」
     極志の掌から放たれるのは、炎の奔流。戦士達もろともイフリートを飲み込んでゆく。
    「クラエシイバ!」
     敵の穂先を撥ね除け、逆に螺旋突きを見舞う諒二。
    「オロロロロ!」
    「楽しそうだけど文明否定はね」
     サーヴァントの十字架と共に、次々繰り出される槍の攻撃をいなすゆく悠。お返しとばかりに流星の如き蹴りを見舞う。
    「魔手シイバハンド!」
     間髪を入れず、閃光の如く繰り出される祐一の拳。
     いかに屈強な戦士といえど、灼滅者達の攻撃の前に一人、また一人と倒れ伏す。
    「いっけぇ」
     跳躍したアロアは、煌く光刃に体重と重力を乗せ、イフリートの左足をピンポイントに打ち抜く。
    「グォォーッ!!」
     大木のような尻尾を振り回し、咆吼を上げるイフリート。
    「邪法、この一刃にて断つべし。斬り伏せる」
     一気に間合いを詰めたフランキスカは、暴れる獣の腹部を、非物質化した騎士剣レオンハルトで斬り付ける。
     一般人部族との戦闘を避けここまで体力を温存してきた一行にとって、イフリート達はもはや強敵では無かったのだ。
    「恐竜さんの上に乗るのは……ちょっと夢だったんですよね」
     回復の必要なしと判断した桜は、跳躍して敵の背中目掛けてスターゲイザーを見舞う。
    「いきましょう、トドメを!」
     火花散らすエアシューズを頭部に叩き込む悠。彼に続き、極志の剣が深々と突き立てられる。
    「オォォォォー……」
    「祓魔の騎士・ハルベルトの名に於いて、汝を討つ。燃え尽きよ!」
     ダメ押しとばかり、フランキスカのドゥルガ=ゲイザーがイフリートを貫き、一層激しい炎に包み込む。
     ――ドスンッ……!
     地面を揺らし倒れ込んだイフリートは、そのまま跡形も無く燃え尽きた。


    「うおっ、ちょ……なんだこれ」
    「きゃー!?」
    「な、何これ!? 有り得ないんだけどー!」
    「気付いたらこんな格好で池のど真ん中に落ちてたんだが……」
    「た、多分熱中症っすよ」
    「やっぱりそうなりますよねー……」
     意識を取り戻した団地の住人達に、スポーツドリンクやタオルを手渡す極志。もはやフォローも諦めて達観した表情の桜。
     バベルの鎖が無ければ、これもこれでちょっとした事件になる所である。
    「ボク達も帰りましょうか……」
    「賛成だ。さっさと着替えたい」
     控えめに提案する悠と、速やかに同意する煉。
    「さんせー、このカッコちょー恥ずかしいし」
     もちろん、アロアも我慢の限界の様だ。
    「シイバ! カナシイバ!」
    「シイバー!」
    「もういいから……」
     最後の最後までぶれること無くキャラを崩壊させた諒二。見納めとばかりにガン見しまくりの祐一。
    「人智とは・文明とは、かくも素晴らしいものだったのですね……」
     そして、夕焼けの空を見上げる物憂げな表情のフランキスカ。

     かくして、団地丸ごとの原始化を阻止する事に成功した灼滅者達。
     彼らは文明の偉大さ、そしてそれさえも及ばない大自然の圧倒的力を胸に、帰途へ着いたのであった。

    作者:小茄 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2014年9月1日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
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