デス・フォーク

    作者:本山創助

    ●駅前
     夜。
     駅前の広場で、少年がしみじみとフォークソングを歌っていた。カラフルなチューリップハットとパンタロンが特徴的で、どことなく六十年代の香りがする。
     少年の周りには、人だかりが出来ていた。
    「あなたをー、殺したいぃー、殺すぅー、殺すぅぅー♪」
     最初はありきたりなラブソングだったが、だんだん歌詞が物騒になっていく。
    「ナイフでー、めった刺しー、あなたはー、血まみれー♪」
     聴衆が、一人、また一人と去っていった。
    「あなたのー、首をー、ノコギリでー、ぎこぎこー♪」
    「なあ少年」
     少年の前に、ヒゲ面のおじさんが立った。
    「……なんスか?」
    「世の中腐ってるし、人生色々辛いこともあるが、だからって人殺しの歌をそんな風に嬉々として歌うもんじゃねえぜ。少年の悩み、おじさんに話してみ――」
    「るっせえっ!」
     少年は、おじさんの頭めがけてフォークギターをフルスイング。
     不協和音と共におじさんの首が吹っ飛び、つぶれたトマトのような染みを、駅の壁に作った。

    ●教室
    「一般人が六六六人衆になる事件を予知したよ」
     賢一が説明を始めた。

     彼の名は須良・輝(すら・てる)。中学二年の男の子だ。すでに六六六人衆になりかけているけど、まだ完全には闇堕ちしていない。
     輝は殺人衝動を歌にすることで衝動に耐えていたのだけど、おじさんに歌を止められたことがキッカケで殺人を犯し、完全に闇堕ちしてしまう。その後、駅前の人々を無差別に殺し始める。この事件を食い止めるためにも、君たちには輝をKOしてもらいたい。
     接触の方法だけど、輝が歌ってる時にして欲しい。歌ってるときなら、輝のバベルの鎖を避けることが出来る。輝は夕方から歌い始めるよ。最初の殺人が起きるまでに一時間は猶予があるから、それまでに何とかして欲しい。
     輝は完全には闇堕ちしていないから、説得によって闇の力を弱めることが出来るかもしれない。輝に灼滅者としての才能があれば、学園に迎え入れることも出来るよ。
     輝は殺人鬼とバイオレンスギター相当のサイキックを使ってくる。ポジションはキャスター。倒せそうな相手に集中して攻撃してくるから、気をつけてね。
     完全ではないとはいえ、相手は六六六人衆だ。
     くれぐれも、油断しないようにね。それじゃ、頼んだよ!


    参加者
    アナスタシア・ケレンスキー(チェレステの瞳・d00044)
    因幡・雪之丞(青春ニトロ・d00328)
    久瑠瀬・撫子(華蝶封月・d01168)
    神代・紫(宵猫メランコリー・d01774)
    アイティア・ゲファリヒト(見習いシスター・d03354)
    猪坂・仁恵(贖罪の羊・d10512)
    狂舞・刑(縁の鎖を手繰る者・d18053)
    ナイ・フォリドルミール(混沌と狂気の信仰者・d23916)

    ■リプレイ


     沈む夕日が、レンガ敷きの駅前広場を赤く染める。
    「赤い~、ハンカチが~、ヒラヒラ~、ゆれるぅ~♪ だから~、君が~、好き~♪」
     フォークギターを爪弾きながら、虹色のチューリップハットをかぶった少年が歌っていた。植え込みの縁に腰掛け、足を組んでいる。水色のパンタロンが、長い足に良く似合っていた。
     少年の隣にギターアンプが置かれた。少年は歌いながら顔を上げる。プラチナブロンドのお姉さんが、黙々とキーボードをセッティングしていた。
     少年は構わずに歌い続けた。しばらくすると、少年の歌にピアノの音色がとけ込んできた。さっきのお姉さん――猪坂・仁恵(贖罪の羊・d10512)が、即興で伴奏しているのだ。
     少年の顔に、笑みがこぼれた。
     仁恵の伴奏は、特に自己主張することなく、少年のギターの隙間を縫うように展開する。
     二人の演奏は、多くの聴衆を惹きつけた。
    (「なんだ、結構楽しそうじゃねぇか」)
     狂舞・刑(縁の鎖を手繰る者・d18053)は、少し拍子抜けした。もっと苦しげな輝を想像していたが、輝の表情は明るい。仁恵が加わったからだろうか。
    (「なぜオレは、人を殺さない方法で空虚を消せないのか」)
     刑は苦い顔をした。己の中に巣くう空虚を、あんなふうに埋めることが出来たら、と思う。出来ない自分に、苛立つ。
    (「闇堕ちを我慢できるくらい音楽が好きなんだね……」)
     アナスタシア・ケレンスキー(チェレステの瞳・d00044)は、輝の歌を聴きながら、両手をぎゅっと握った。アナスタシアは、皆に闇堕ちから救われて学園に招かれた。だから、輝の事は他人事とは思えない。
    (「同じように楽しい人生を送れるように、ゼッタイ助け出すよ!」)
     それから三〇分ほど過ぎただろうか。
     輝の目に狂気が宿り始めた。歌詞もだんだん物騒になっていく。
    「あなたがー、好きだからー、殺さないー♪ 本当だよ、だから、僕のそばにおいでよー♪ あなただけはー、たぶん、殺さないー♪」
     神代・紫(宵猫メランコリー・d01774)が、眉をひそめた。輝のギターも、直線的で激しいリズムに変わっていく。
    「殺す殺す殺す殺すぅぅー♪ やっぱりあなたも殺すぅぅー♪ うっうー♪」
    (「なんだかちょっと、物騒になってきたね。デスメタルチックな……ま、まぁそれだけ追いつめられてるのよね」)
     嬉々として「殺す」を連呼する輝に理解を示そうとする紫。だが、他の人の反応は、もっと素直だ。聴衆がどんどん減っていく。
     輝と仁恵の演奏は、どんどんエスカレートしていった。仁恵は輝にシンクロし、ありったけの殺意と狂気を一六分音符に乗せた。
     そこへ、ヒゲ面のおじさんが、ふらりとやってきた。
    「なあ少年――」
    「私としましては、前半の内容の方が好きなんですけれどね~」
     おじさんの言葉を遮り、久瑠瀬・撫子(華蝶封月・d01168)が割って入った。同時に、駅前周辺がパニックに陥った。アイティア・ゲファリヒト(見習いシスター・d03354)のESP『パニックテレパス』だ。ヒゲ面のおじさんも、完全に気が動転しておろおろしている。
    「ここは危ないので離れてー!」
     アイティアが叫ぶと、広場の人々がサッと離れていった。
     呆然とした表情で、一連の出来事を眺める輝。
    「なあ輝、ひとつ教えてくれ」
     因幡・雪之丞(青春ニトロ・d00328)が輝の前に立った。
    「……なんスか?」
    「お前、なんでここで歌ってるんだ? 歌うだけで満足できるなら、別に――」
    「るっせえっ!!」
     輝は、雪之丞の頭めがけてフォークギターをフルスイングした。


    「ハハッ!」
     雪之丞が笑った。この攻撃は読めている。輝の一撃を上体を反らして回避。バックステップで距離を取ると、言葉を続けた。
    「歌うだけで満足できるなら、別に河川敷でもカラオケボックスでもいいだろ。苦しいんだって、誰かに分かって欲しかったんじゃねぇのか?」
    「……あんま難しいこと言わねーで欲しいっスね。俺、ごちゃごちゃ考えるの、ニガテなんスよ」
    「心の戦いは、貴方自身の闘争です……」
     輝の前に、無表情なシスター服の少女が立った。ナイ・フォリドルミール(混沌と狂気の信仰者・d23916)だ。
     何か言おうとした輝の体が、くの字に折れた。スカートからのびる白い脚が、輝のみぞおちにめり込んでいる。
    「弱き心を打ち破る、手助けをしましょう……」
     回し蹴りを放った姿勢のまま、ナイが言った。輝は、驚きに満ちた顔で、自分の腹をさする。
    「……どうなってんだこれ……あんまり痛くねえ」
     ニヤリと笑う輝。直後、輝の体からドス黒い殺気が大量にあふれ出た。ナイは弾けたように後転。輝から距離を取る。だが、迫る殺気は、あっと言う間にナイを飲み込んだ。ドス黒い狂気が、当てられた者の肉体を破壊する。
    「しーね♪ しーね♪ しねしねしーね♪」
     輝が「しね」と言う度に、前衛陣の全身に激痛が走った。
    「アンタの歌声、悪くねぇな。歌詞さえどうにかすりゃあ良い音楽家になれるだろうよ」
    「あ?」
     鏖殺領域の外から語りかける声に、輝が振り向く。
     狂人が居た。
     狂った笑みを浮かべながら、全身から吹き出すドス黒い奔流に、銀色の髪を揺らしている。グネグネと動く男の影は、いつの間にか無数の鎖となり、蛇のように鎌首をもたげた。その中の一本を手に取り、左腕に巻き付けながら、男――刑が言った。
    「宴を始めよう」
     刑の殺意が輝に襲いかかる。
    「俺と同じことができるのか……?!」
     刑の殺意に飲まれ、輝は、胸に大穴が空いたような気がした。肺が無くなってしまったかのように、息が詰まる。
     突如、巨大なオーラの法陣が足下から浮かび上がった。回転し、輝の殺気を吹き飛ばす。前衛陣を襲った激痛が、和らいだ。
     輝は、ピンと伸ばした人差し指の上で断罪輪を回す仁恵を見た。
    「なんスか……キー子さんも敵だったんスか」
    「にえです。敵じゃねーですよ」
    「私達は、輝さんを助けに来たんだよ」
     アイティアが言った。
    「人を殺したいっていうその気持ち……私達なら、それを押さえつける方法をしってるよ」
    「殺すんだろ! こうやってェ!」
     姿勢を低くした輝が、瞬時にアナスタシアの後ろを取った。ギターを振りかぶり、その後頭部を狙う。
    「人の話はちゃんと聞きなさい」
     声と同時に、輝が横っ飛びした。輝のいた場所には、炎を纏った長い十文字槍が伸びている。着物の袖と長い髪をなびかせながら、十文字槍をくるりと回す撫子。槍の先端で尾を引く炎が、桜の花びらの様に舞い散った。
     輝は、自分の脇腹が血で塗れているのに気づいた。
    「……あっそ。やっぱり俺を殺しに来たんスね」
    「輝君の身に起きている事を解決するには、この荒治療に耐えてもらわねばなりません」
     撫子の言葉を聞きながら、輝は自分の前に立ちはだかるアナスタシア、紫、紫の霊犬『久遠』、そして刑のビハインド『クルーエル』を見た。
    「歌で殺人衝動を抑えてたんだから、歌には強い想いがあるんだよね? 大好きな歌をこんなことに使うのは、間違ってるよ!」
     アナスタシアがWOKシールドを構えた。
    「だから殺すっつってんスよ!」
     ギターを構える輝に、紫が語りかける。
    「その衝動に身を委ねた先には未来なんて無いと思うの。意識をしっかりと持って……自分自身に負けないで!」
     アナスタシアと久遠と紫が、同時に飛びかかった。身を伏せてアナスタシアの裏拳を避ける輝。久遠が六文銭を飛ばすが、これも首を振って回避。そこに、紫のすくい上げるようなシールドバッシュが炸裂。輝の顎が跳ね上がった。輝の目に、逆立ちしたナイの姿が映る。
     次の瞬間、輝は後頭部から地面に叩きつけられた。ナイのフードがはずれ、前髪がふわりと上がる。それを見て、後転からの振り下ろすような蹴りに首を刈られたのだと、輝は理解した。
    「へえ、そんな事も出来るんスね」
     輝はネックスプリングで跳ね起きると、首を鳴らした。
    「俺、こんなに運動神経よかったっけ?」
     言うやいなや、輝が姿を消した。


     紫の目の前で、クルーエルがギターでブン殴られていた。狙われたのは自分で、クルーエルが自分を庇ってくれたのだと紫が理解した頃には、輝は紫をそばを離れ、ナイと撫子の攻撃を避けていた。
    「速い……!」
     輝は、沸き上がるダークネスの力を徐々に使いこなしていった。灼滅者達の説得は輝の心の闇を軽減するものではなく、輝は六六六人衆の力をフルに発揮した。灼滅者達は輝の猛攻に圧倒され、形勢は目に見えて悪くなっていった。
    「すーころすーころすー♪ ころころすーころすーころすっすっスー♪ ウラァ!」
     輝の声とともに、雪之丞の腹に輝の指が埋まった。口から血を吐き、両膝をつく雪之丞。
    「この後どんな風に指を動かせばアンタが死ぬのか、よーく分かるっス。アンタの内蔵が、セロファンみたいに透けて見えるっスよ」
     それでも雪之丞は、笑った。
    「なに笑って――」
     そこまで言って、輝はアイティアを振り返った。
    「ごめん……ちょっと痛いかもだけど……!」
     アイティアが異形巨大化した右腕を振りかぶる。
    「その腕……!」
     目を丸くする輝の顔面に、巨大な右ストレートが炸裂。輝は吹っ飛び、地を転がった。
    「すーころすーころすー♪」
     仁恵が歌った。歌詞とは裏腹に、その歌声は雪之丞の傷を癒す。
    「……なぜ笑ってるかって?」
     口元の血を拭いながら、雪之丞が立ち上がった。
    「これから仲間になる奴を迎えに行くんだ。辛気臭い顔するやつはいねーよ!」
    「仲間……?」
     輝の動きが止まる。
    「ねえ、君は歌が好きなんですよね。君の殺したい気持ちがマシになる程に」
     仁恵が言った。
    「でも、今は我慢できなくなっちゃったんですよね。だから暴れていいですよ」
     輝が仁恵を見た。『だから』の接続が理解できなかった。いいのか、暴れて。
    「もっと暴れていいですよ。おもいっきり受け止めてあげるです」
     仁恵が、輝をまっすぐ見つめた。
    「アンタの殺意はこの身でしっかりと受け止めてやる。それが、殺人鬼の先輩としてのオレの在り方だ」
     輝の手刀で血まみれになった刑が、ニヤリと笑った。
    「まるで、俺のストレス解消のためにつき合ってくれてるみたいな言い方っスね」
     輝が笑った。
    「それじゃあ、遠慮なく、殺すっス!」
     刑に飛びかかる輝。その体に、地面から生えた鎖がツタのように絡みついた。刑の影縛りだ。
    「輝の相手は――」
    「私達ですよ!」
     アナスタシアと紫が、身動きを封じられた輝の顔面をWOKシールドで殴りつけた。よろけた輝の顔が、怒りで紅潮する。
    「この――」
     紫につかみかかろうとした腕に、久遠が斬魔刀を浴びせた。輝は腕を引っ込めて回避。コメカミに風圧。見れば、ナイのかかとが迫っている。輝は状態を反らして回避。見上げた夜空に、炎の桜が舞っていた。直後、輝は縦に振られた十字槍に胸を刺され、地に背中をつけた。
    「クッソ……体が追いつかねえ……!」
     輝は十字槍をはねのけると、後転しながら灼滅者達と距離をとった。
     闇の力は、急速に弱まっていった。


     槍先の炎に照らされた長い髪が、右に揺れ左に揺れ、時に一回転しながら滑るように前進する。圧されて後退するのは、チューリップハットの少年、輝。撫子の槍捌きをかろうじて避けているが、撫子は二手先、三手先を読むかのような体捌きで、舞うように輝を追いつめる。
     輝が、不意に転んだ。左足のアキレス腱が、スパッと切れている。
    「ギヒヒャハハハハハハ!」
     姿勢を低くした刑が、血に塗れたナイフを構えて笑った。輝は転がりながら撫子の槍を避け、側転からのバックステップで距離をとろうとする。
     その背後に、巨大なハンマーの影。その一端がジェット噴射し、ハンマーを握るアナスタシアをブン回すかのようなフルスイングが輝の後頭部に炸裂。輝は折れた釘の様に額を地面に打ちつけた。
     その背中に、撫子の槍の柄が突き立つ。
     輝は地に這いつくばった。
    「目を覚ましなさい」
    「クソッ……殺せよ!」
     輝が叫んだ。
    「俺はモンスターなんだよ! 好きとか嫌いとか関係なしに、誰も彼も殺したくてしかたねーんだ! 頭が変なんだ! 狂ってんだ俺は!」
    「オラァッ!」
     輝の顔面を、刑が蹴り上げた。輝は派手に転がり、植え込みのレンガに激突した。
    「オレも狂ってんだよ! それでもオレは生きている。アンタも生きろよ。オレなんかよりも、よほど上手く出来るはずだ」
     刑が言った。
    「諦めちゃダメだよ、輝さん! 私達は、輝さんを助けたいの!」
     アイティアが叫んだ。輝は胸をかきむしった。
    「……殺意の衝動は、晴れましたか?」
     ナイが輝の前に立った。輝がよろよろと立ち上がる。
    「全部吐き出しなさい。その殺意を治めるには、何かで晴らす他ないのですから……」
    「るっせえ!!」
     ナイのコメカミめがけて、ギターをフルスイングする輝。ナイは回転しながら上体を伏せ、輝のコメカミに回し蹴りを食らわせた。
     輝はキリモミしながら吹っ飛び、倒れた。

     輝は、犬に頬をなめられているのを感じ、目を覚ました。
    「輝さん、大丈夫?」
    「あ、ハイ」
     心配そうに顔をのぞき込む紫に、輝は頬を赤らめながら答えた。
    「よかったあああああー! 輝よかったあああああー!」
     雪之丞が輝に抱きついた。
    「ちょ、なんスか」
     心底うれしそうな雪之丞に、輝が照れたように笑った。雪之丞は、この戦いのさなか、輝を救えなかったらどうしようと、内心恐怖していたのだ。
    「本当に、よかった……」
     アイティアも、胸をなで下ろした。嬉しくて、涙がでそうになる。
    「立てる? 大丈夫……?」
    「あ、どうも」
     差し出されたアイティアの手をとり、立ち上がる輝。体の傷は癒えていた。なによりも心が軽い。
    「輝君には灼滅者としての素質があったようですね」
    「灼滅者?」
     輝が首を傾げた。撫子は、輝の身に起きたことと、学園のことを丁寧に分かりやすく説明した。
    「私達と一緒に、学園に来ませんか?」
    「でも俺……」
    「アナも闇堕ちから助けてもらって学園生活を送れているんだよ。輝ならきっと大丈夫だよ!」
     アナスタシアが微笑みかける。
     輝の耳に、キーボードの音が届いた。
    「歌は一人で歌うのも楽しいけれど、人と楽しむともっと楽しくなるのですよ」
     輝の曲を弾きながら、仁恵が言った。
    「キー子さん……」
    「にえです」
    「ありがとうございますキー子さん! 俺、学園生活をエンジョイするっス!」
     輝が笑った。
     こうして、学園に新たな灼滅者が加わった。

    作者:本山創助 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2014年9月6日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 4/感動した 1/素敵だった 7/キャラが大事にされていた 2
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