武蔵坂学園内掃討戦~迷い馬、逃走中

    作者:聖山葵

    「ブルルッ」
     頭を振ったそれは、中庭で立ち止まると周囲を見回した。
    「ブルッ」
     オレンジ色に染まる窓ガラスに映るは、頭部に『頭鎧』を浮かび上がらせた黒い馬。
     それがただの馬でないことは、一目瞭然だった。この日何があったかを鑑みても、肉体に刻まれた青白い『死の刻印』を見ても。
    「ヒヒーンッ」
     二度ほど前足で中庭に地面を掻いた黒馬はいななきをあげると再び走り出す。
     ただ、この眷属は知らない。駆ける先が袋小路になっていることなど。
     

    「えっと、サイキックアブソーバーを守ってくれてありがとう……ホントに凄いよね、あの襲撃から守りきれるなんて」
     物陰から身体を半分だけ出して頭を下げたエクスブレインの少女は、君達をひとしきり賞賛すると、少し言いにくそうにしながら「ただ、まだ問題があるんだよね」と切り出した。
    「作戦が失敗したことで、爵位級吸血鬼と一緒にだいたいの敵は逃げていったんだけど、全部じゃないんだよ」
     武蔵坂学園の中にはこの時取り残されてしまったダークネスやその眷属が施設内に籠城したり潜伏していると少女は言う。
    「そこで、みんなには残敵掃討作戦の一端を担って欲しいんだ」
     
     お願いしつつ少女が明かした情報によると、君達が向かう先は中庭の先にある敷地の端。今あるのは空っぽの自転車置き場だけだ。
    「ちょうど行き止まりになっててね、みんながそこに向かうと中庭の方からそっちに向かった黒馬の姿をした眷属を追い込む形になると思う」
     ペイルホース、死の馬とも称されるこの眷属の数は二頭。
    「逃げ場所を探してるのか、主人を捜してるのか、時々周囲を見回したりしてるけど、みんなと遭遇すればまず襲いかかってくるよ」
     そもそも、眷属達からすれば袋小路に追い込まれた状況での接触となるのだ。
    「みんなのうち誰かを倒して突破しようとすると思うから、打たれ弱いひとは特に注意してね」
     戦いになった場合、この眷属達は後ろ足で立ち上がった姿勢からの前足で踏みつける強力な単体攻撃と助走をつけてから敵陣を駆け回って遠くにいる複数の対象を跳ね飛ばす範囲攻撃を駆使して応戦してくる。
    「他にも身体に刻まれた刻印の力で身体能力を高めながら自分の傷を癒すことも出来るみたいだから、こっちにも注意してね」
     高められた身体能力によって破壊力を増した踏みつけは脅威であり、敵の回復は戦いを長引かせることにも繋がるのだ。
    「追いつめられた敵こそ手強いものだよね……ほら、窮鼠猫を噛むって言うし」
     油断は禁物だ。
    「戦いの後で申し訳ないけど、よろしくね」
     説明を終えた少女は、再び物陰から頭を下げて君達を送り出すのだった。
     


    参加者
    赤威・緋世子(赤の拳・d03316)
    炎導・淼(ー・d04945)
    崇田・來鯉(ニシキゴイキッド・d16213)
    不渡平・あると(相当カッカしやすい女・d16338)
    泉夜・星嘉(星降り・d17860)
    花衣・葵(桜雨詩・d20215)
    シュクレーム・エルテール(スケープゴート・d21624)
    天城・呉羽(蒼き鋼の聖女・d26855)

    ■リプレイ

    ●追う者達の
    (「朱雀門の奴ら、馬を乗り回したりしてきたんだよな。いいなー」)
     ちと羨ましいと声には出さず赤威・緋世子(赤の拳・d03316)の見つめる先にあったのは、自転車置き場の方へと駆けて行く黒馬の姿だった。
    「いっそ捕まえて、武蔵坂の新しいサーヴァントにしたりできないかな?」
    「っ! だよな?」
     振り返った緋世子が天城・呉羽(蒼き鋼の聖女・d26855)の顔を見たのは、自分と似通ったことを考える人物が意外と近くにいると知ったからか。更に同志がいれば、一二頭くらい武蔵坂にも欲しいくらいだぜと続けたかも知れない。
    「馬を手懐ける方法は2種類。一つは家族だと思わせる事、もう一つはボスだと認めさせる事……」
     わざわざそんなことを炎導・淼(ー・d04945)が口にしたのは、二人の会話を聞いていたからか。
    「まぁ、吸血鬼の馬なんて手懐ける気さらさらねぇがよ!」
     ただ、個人的な意見に関してはまるで正反対であった。
    「馬乗りたい……ダメ?」
     だからだろうか、呉羽は淼に視線をやって無表情のまま、首を傾げ。
    「あー、試してみるのを止めるつもりはねぇが……」
    「馬なんで聞き分けもねえだろうしな」
     淼の言葉を継いだのは、先程から先の戦いで逃げ去った敵への罵声を口にしていた不渡平・あると(相当カッカしやすい女・d16338)だった。
    「無事学園も守れた……と思ったら、厄介なモン置いていきやがってよ。朱雀門のヤロウ! 大ッ嫌いだ! バーカ! 畜生めー!」
     ぼそりと呟くと、憤りが再燃したのか、ぷるーんぷるんと豊かな胸を激しく自己主張させながらあるとは吸血鬼達罵る。
    「そうよね。ここで逃したら学園の周りの人達にも被害が出るかも知れないし」
     厄介という点で同意した崇田・來鯉(ニシキゴイキッド・d16213)も走りながら黒馬の背を見つめ、ぎゅっと拳を握る。
    (「この学校は僕等の帰る場所なんだ! 主人とはぐれた事には同情するけど……此処を攻めてきた以上、容赦はしない!」)
     おそらくペイルホース達はまだ気づいていないのだろう、自分達の向かう先が袋小路であることに。ただ灼滅者達の気配から逃れようとするかの様に前方を駆けている。
    「今はまだ知らず、か」
     ポツリと漏らしたシュクレーム・エルテール(スケープゴート・d21624)ならずとも、この後どうなるかを追っ手達は知っていた。
    「僕たちの担当はあの馬だな!」
     と、泉夜・星嘉(星降り・d17860)が遠目で黒馬の姿を捕らえ確認するかの如く口にする前から。
    「はる君、馬さん達気づいたみたいね」
    「みてぇだな」
     前方で聞こえた馬の嘶きを二頭の眷属達が状況に気づいてあげたモノと悟った花衣・葵(桜雨詩・d20215)の声に相づちを打ち淼は少しだけ振り返って、言う。
    「葵はあんまし無茶すんなよ? 怪我されても困るからな」
    「っ……大丈夫よ、注意はするし」
     視線を合わせず葵が答えたのは、気遣いに照れたからか。
    「Undbetrogenworden!」
    「セイクリッド・クロスアウッ」
     迫り来る戦いの気配に、あるとがスレイヤーカードを掲げて封印を解けば、呉羽も修道服を脱ぎ捨てる。
    「全裸だよ」
    「いや、誰も聞いてないぜ、そんなこと」
     身体の一部である水晶のビキニアーマーを夕日のオレンジに輝かせる呉羽へとりあえず緋世子はツッコみ。
    「さあ、もう逃げらんねーぞバーカ!」
    「ヒヒーンッ」
    「っ」
     あるとの声で状況を悟ったという訳ではないだろうが、こちらに向かって駆けてくる黒馬を見て察した。
    「ふふん、正面衝突であるな」
     このままであれば、シュクレームの言葉通りな事態に一分も経たずして達することを。

    ●衝突
    「二匹が協力して一点突破してくるのなら面倒であるが、さて……どうなるやら」
     もはや戦闘突入まで秒読みであるにも関わらず、シュクレームは冷静だった。
    「仕方ない、潰そう」
     あと、呉羽は全裸だった。
    「学園に被害出す前に、とっとと消えてもらうぜこのアンポンタンが!」
     自重をコンクリに激しく蹄で叩き付けながら押し寄せてくるペイルホース達にあるとが吼え、射出された光輪が黒馬の片割れを出迎える。
    「ヒヒーンッ」
    「緋世子先輩っ」
    「おっしゃぁあ!」
     身体をリングスラッシャーに斬り裂かれ黒馬の足が鈍ったところで名を呼ばれ、強く地面を蹴った緋世子の拳に宿るのは、火花を散らす雷。
    「ボディがお留守だぜ!」
    「ブッ」
     低い体勢から突き上げた拳は、馬の巨体を浮き上がらせた。
    「ミッキー」
    「わうっ」
     オーラの方陣を展開しながら來鯉が味方の迎撃するさまを目に収める中、霊犬のミッキーは主の期待に応え六文銭を黒馬へと放つ。
    「足ぃ止めたのは失敗だったな」
     怒濤の連係攻撃と言う歓迎に黒馬の突進速度が鈍るのは無理からぬこと、だがそれ故に目の前でマテリアルロッドを振り上げる淼を跳ね飛ばすことも脇を突破することも手荒い歓迎真っ最中のペイルホースにはかなわなかった。
    「はる君、今よ! 狙って」
     ましてや、黒馬の体躯はいつの間にか構築されていた「霊的因子を強制停止させる結界」の中にあって――。
    「うおおおおおっ!」
     葵の声に淼は手にした殲術道具を全力で叩き付ける。
    「ブッ」
     打撃に蹌踉めいた黒馬を包み始めたのは、マテリアルロッドに宿した炎の紅。
    「平和な学園に戻す為に、行くぞはやぶさ!! 種子島宇宙センタービームっ」
     たたらを踏むペイルホース目掛け、星嘉はご当地の力を宿したビームを撃ち出した。
    「がうっ」
     霊犬のはやぶさも主を補佐するように六文銭を飛ばし。
    「角で受けるのである!!」
     頭を下げ角からぶつかってゆくシュクレームともう一頭の黒馬のシルエットが交差したのはこの瞬間。
    「うあっ」
     シュクレームは撥ね飛ばされて綺麗な放物線を描き。
    「速度も勢いも見事、だがな……」
     落下する中、瞳の光彩を消しながら冷ややかに賞賛の言葉を贈った相手を見やる。
    「ブルッ?!」
     上下反転した景色の中、凍てついてゆく黒馬の姿を視界に収め。
    「ふっ、本命を見抜……うがっ」
     シリアスな空気を纏わせたまま、頭から地面に落ちて、角で地面に突き刺さった。
    「平気?」
     何とも言い難い空気の中、刺さったシュクレームへ声をかけたのは、温かな光で自身を照らす呉羽。
    「ヒヒーンッ」
     たてがみを凍らせた黒馬は二人目以降を跳ね飛ばそうと前衛の灼滅者で出来た壁を擦る様に進路を変え。
    「はる君危ない!」
    「ちぃっ」
     葵の警告を耳にした淼は竿立ちになり踏みつけようとする黒馬の蹄を前にして更に踏み込んだ。

    ●一歩、先に
    「馬ごときに怯む程度じゃ、イフリート相手出来る訳ねぇからよっ!」
     警告が聞こえていなかった訳ではない、一撃を貰う覚悟を最初からしていたのだ。
    「喰らっとけぇぇっ」
     回避よりも出来る中で全力の攻撃を。雷を宿した拳から繰り出すアッパーカットは自分に向けて落ちてくる蹄と交差し。
    「自分の軍勢の後始末も出来ねえヴァンパイアなんてぇ」
    「ブッ」
    「大ッ嫌いだ!」
     すれ違う二つの攻撃が互いに届くよりも早く、黒馬の身体にウロボロスブレイドが絡み付き、拘束された体躯を引っ張られたペイルホースはバランスを崩す。
    「大人しくしやがれ! 俺も乗せろ!」
     これを背中へ跨る好機と見たのかは、解らない。ただ、杭を高速回転させながら緋世子はウロボロスブレイドに「捕縛」された黒馬へ飛びかかる、丁度抗雷撃を叩き込まれた直後のところへと。
    「みっきー、みんなの回復を! 臨兵闘者皆陣列在前……」
     霊犬に指示を出しつつ、來鯉もこれに合わせる形で九眼天呪法を唱え。
    「はる君、他の人も大丈夫? 今癒すね」
     葵は優しき風を招くと、駆け回ったもう一頭の黒馬に撥ね飛ばされた仲間達を癒す。
    「今のところ、協力して攻める様子はなさそうであるが」
     そは、片方が集中攻撃を受け足並みが乱れた結果か。
    「まだ解らない」
     首を横に振った呉羽は剣に刻まれた「祝福の言葉」を風に変えて解放しながらじっとペイルホースを見据える。
    「ブルルッ」
     敵意の籠もった視線で刺しながら、黒馬は前足で地面を掻き。
    「そうだな、油断は出来ない。はやぶさも危なくなった時は頼むぞ」
    「がうっ」
    「うん、良い返事だ」
     鳴くことで応えた霊犬の頭を星嘉はしゃがみ込んで撫でると、身体を傾け飛び出した。
    「喰らえっ」
     急速な加速で助走を得、跳躍して放つは流星の煌めきと重力を宿した蹴り。
    「ヒヒーンッ」
    「悪いがここは通行止めである」
     黒馬は身をかわすべく加速しようとするが、飛び込んできたシュクレームに行く手を遮られ。
    「それに、お前達の主はどうせ……消されてるであろう?」
     白光を放つ強烈な斬撃を繰り出しながらすれ違ったは冷酷に言い放つと、殲術道具についた血を振り払う。
    「だからこそ、ここで消えればよいと言うのに」
     先程の一瞬だけでも斬撃と蹴りを喰らい、ここまでに随分手傷をっていると言うのに黒馬の戦意は萎えない。
    「確かに、しぶといわね。馬っていうのも厄介なところかしら、足が速いし」
     葵が同意する間にもペイルホースは一撃を貰いながらも反撃に転じていた。
    「ヒヒーン」
    「っ」
     丁度少し前に淼がやって見せたように、攻撃されるのに構わず自分の攻撃をぶち当てることを優先したのだ。
    「大丈夫か? はやぶさ、回復を」
    「うぐっ、ま、まだまだいけるぜー!」
     馬蹄を肩へモロに喰らった緋世子へ呼びかけながら星嘉は霊犬に指示を出し。
    「倒れさせはしない」
     呉羽も指先に集めた霊力を緋世子へ撃ち出す。馬蹄による踏みつけの威力は高いものの、一撃で灼滅者を倒すほどではない。仲間達の回復が集中すれば持ち直すだろう、ただ。
    「ここで追い打ちされたら不味いわね、だったら――」
     葵は魔導書を開くとその殲術道具を介して黒馬たちに原罪の紋章を刻み込む。
    「馬さんこちら手のなる方へって事かな、馬鹿なら猪突猛進ってね」
    「ブルルッ」
     怒りを自分に向けさせたことで、確かにペイルホース達の注意は緋世子から逸れた。だが、それは同時に自分が攻撃の矢面に立たされると言うことをも意味する。
    「ちょっと待」
    「ヒヒーンッ」
     淼が声をかけようとした時、黒馬はもう葵を目掛けて駆け出していた。あちこちから出血し、満身創痍といった態ではあったが、止まる様子は全くない。
    「くそっ、おおおおおっ」
     威力に長けたサイキックを用意してきていたら削り切れていたかも知れないが、無いモノは仕方ない。間に合うことを願いながら淼はエアシューズで駆け。
    「届けぇっ」
     ローラーダッシュの摩擦を利用して足を炎で包むと地面を蹴った。
    「あ」
     両者の間にあったのは、ほんの僅かな差だった。だが、僅かに早かったのは、馬蹄の方で。
    「っ、んの野郎ぉ」
     コンマ数秒遅れて到達したの蹴りが葵を踏みつけ、無防備になっていた黒馬の身体を蹴り飛ばす。
    「ウチの女……じゃなかった。ウチの部員に手出しといて、生きて帰れると思うなよ?」
     倒れ込みもがくペイルホースはもはやほぼ死にかけの態ではあったが、関係なかった。
    「だ、そうだ。と言う訳で、とっとと死にやがれバーカ!」
     何とか起きあがろうとする黒馬めがけ、淼の言葉を継いだあるとが斬りかかったのはこの直後。
    「畜生めー!」
     緋色のオーラを宿した斬撃が馬の首を刎ね飛ばし。
    「残りは一頭か。ミッキーは花衣ねーちゃんをお願いね」
    「わうっ」
     傷ついた仲間を霊犬に託し、來鯉はをめくるともう一頭のペイルホースに向けて魔力の光線を放つ。
    「これで残り半分か。そんじゃ暴れ馬は沈静して貰うんだぜー!」
     まだ一頭が大した消耗もせず残っている訳ではあるが、戦力の差は明白。
    「もう回復の補助に回る必要はなさそうであるな」
     相変わらずの冷たい目で、黒馬を見ながらシュクレームは刃を鳴らし、ペイルホースの死角へ回り込む。
    「終わらせてしまうぞ、はやぶさ。ダメージの残ってる二人は任せた」
     霊犬に声をかけてから星嘉は走り出す。こうして始まった集中攻撃の時間、二頭目が灼滅されるまでには一頭目の時ほどの時間はかからなかった。

    ●帰路へ
    「ふう、手間かけさせやがって……」
     倒れ伏した黒馬が消えた場所を見つめて、あるとは言い放った。
    「うーむ。あの頭鎧、見た目かっこいいから持ち帰りたかったであるが……」
    「跡形もないな。ハミの切れ端すら落ちてないぜ」
     諦めきれないのか、何かを探すように屈み込むシュクレームと緋世子の影がオレンジに染まったコンクリートの上で揺れ。
    「しっかし、なぁ……」
     釣られて自分の影に一瞬視線を落としたあるとは空を仰ぐ。
    「こうやって戦後処理に手を取らせてる間に、朱雀門もまた次の手を打ってくる……ってのは考えすぎか?」
     誰かに答えを求めた問いかけではない。
    「ま、何にしても馬は倒せたんだしよ」
    「そうだな。はやぶさもこっちの子も良くやってくれたし」
     何処かで虫が鳴き出す中、口開いた淼に同意すると星嘉は來鯉の霊犬を抱き上げる。
    「うん、わんこっていいな」
     その背をじっとはやぶさが見つめていることには気づいているのだろうか。
    「じゃ、戻るとすっか。報告待ってるだろうしな」
     呟いたのは誰だったか。
    「そうであるな」
     歩き出した灼滅者達を地面を黒く切り取っていた影法師が倣い、無人に戻った自転車置き場は日常へと回帰する。学生達に利用されるごく普通の駐輪場という明日に。
     

    作者:聖山葵 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2014年9月16日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 4/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 2
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