未来から来た君と勇気のない僕の恋の行方

    作者:篁みゆ

    ●君と
    「コトネ、どうしたんだ? こんなとこまで連れてきて。これから宮林さんと一緒に帰る約そ……」
     ぎゅっ。
     少年は自分の手を引っ張ってきたサイドテールの少女が振り返った途端、自分の身体を覆った柔らかい感触に身体をこわばらせた。
    「……湧太! どうしよう、あたし、湧太のこと好きになっちゃった」
    「えっ!? で、でもコトネは僕と宮林さんをくっつけるために未来から来たんじゃ……」
    「うん。最初の目的はそれだったんだけど、でも、段々と宮林さんに湧太を渡したくなくなって……ずっと湧太の側にいたい。そんなことしたら時空警察に追われるかもしれないけど、それでも。湧太は、あたしの事、嫌い?」
     至近距離での上目遣い。潤んだ瞳で見上げられれば身体が熱くなっていく。
    「そ、それは……前みたいに、僕の心を読めばいいじゃないか……」
     コトネは以前、未来から来た証拠だと、綺麗な腕輪を媒介に湧太の心を読んだことがあった。それ以外にも不思議な事ができる彼女を、湧太は未来から来たのだと信じたのである。
    「ヤダ……湧太の口から、湧太の言葉で聞きたいの」
    「そ、それは……」
     もごもごと言葉を濁す湧太。コトネの視線に絡めとられて顔も熱くなる。
     ――三塚君、どこー?
    「!!」
     遠くから聞こえてくる自分を呼ぶ声に、湧太は密着していた身体を離した。そして。
    「す、少しだけかんがえさせ、て」
     コトネに背を向けて走りだす。
    (「……僕だって、コトネが好きだ」)
     言葉にしなかったはずのその想い。サイドテールの少女は去りゆく少年の後ろ姿を見つめて、ニヤリと口角をつり上げた。
     

    「まだ活動しているようなんだ」
     神童・瀞真(大学生エクスブレイン・dn0069)は教室に入った灼滅者達を見て、そう口を開いた。
    「聞いたことあると思うけど、一般人を闇堕ちさせて手駒にしようという淫魔達の活動が報告されてるよ。この淫魔達は強力なダークネスになる素質のある一般人男子に狙いを定めて接触し、様々な演出を加えて忠実な配下ダークネスとして覚醒させようとしているらしいね」
     今回ターゲットとなっているのは三塚・湧太(みつか・ゆうた)という中学校3年生の男子。現在闇堕ち直前という状況に陥っているが、淫魔が行っている演出をうまく利用すれば、闇堕ちを防ぐことが可能かもしれない。
    「闇堕ちを防ぐことができればコトネと名乗っている淫魔を灼滅するだけで済むけれど、湧太君が闇堕ちしてしまえば、コトネ以外に強力な六六六人衆となった湧太君とも戦わなければいけなくなるよ。解決方法はいくつか考えられるから、皆で相談して方針を決めて欲しい」
     解決方法としてあげられるのは、まずは変に小細工をせず正面から戦うこと。有無をいわさずコトネを灼滅する。湧太が闇堕ちする隙を与えずにコトネをスピード灼滅できれば、続いて闇堕ちした湧太を相手にしなければならないが、同時に相手取らずに済むだろう。
     次に考えられるのは、二人を引き離してコトネを撃破すること。後でコトネが倒された事を知った湧太が闇堕ちする可能性がある。その可能性を減らすためにはコトネがいなくなったことを納得させたり、湧太のコトネに対する好感度を下げておくなどのフォローが必要だろう。
     他にも、湧太を説得して湧太の目の前でコトネを撃破するという方法も取れる。説得が不十分であれば闇堕ちしてしまうが、この時点で闇堕ちすることがなければもう大丈夫だろう。
    「この他にも色々と対策は考えられるだろうから、知恵を絞って欲しい」
     二人に接触できるのは放課後。告白の返事を聞かせてほしいとコトネが湧太を体育倉庫前へと連れてくる。
    「コトネは自分は『未来から来た湧太の子孫』だとしている。湧太があまりにも意気地なしなので、クラスメイトの宮林という女の子との仲をとりもつために来た、ってね。色々なESPを『未来の技術』として披露して信じさせたようだよ」
     最初は宮林との仲を取り持っていたコトネだが、最初から狙っていたのは湧太の心。一緒にいる時間を増やし、献身的に湧太を導く。だが『未来からきた子孫』であるコトネを好きになることはタブー……その背徳感も更に恋心を加速させたのだろう、コトネが告白する以前から湧太の心はコトネに傾いていた。
    「湧太君がコトネに惚れているのは確かだから、コトネを害する者が現れれば守ろうとするだろうね。それが得体のしれない時空警察とやらでも」
     コトネはそれほど強くない淫魔だ。ゆえに湧太に守ってもらおうと画策している。
     反対に湧太は闇堕ちすれば強力な六六六人衆となる。戦って勝てないことはないが、かなり強いだろう。
    「コトネはサウンドソルジャーの皆と同等のサイキックと断罪輪相当のサイキックを使うよ。湧太君は殺人鬼の皆と同等のサイキックに加えて、妖の槍相当のサイキックを使う」
     放課後の体育倉庫前。もしかしたら運動部の生徒が来るかもしれない。特別教室の入っている校舎が校庭からの視線を遮ってはくれるが、騒げば生徒たちのいる校庭にも声が届くので注意はした方がいいだろう。
    「取れる方策は僕が挙げた他にもあるかもしれない。君達のやりやすい方法で、いい結果を導いて欲しい」
     頼んだよ、と瀞真は微笑んだ。


    参加者
    アリス・バークリー(ホワイトウィッシュ・d00814)
    和泉・風香(ノーブルブラッド・d00975)
    宮瀬・冬人(イノセントキラー・d01830)
    逢瀬・奏夢(番狗の檻・d05485)
    ナハトムジーク・フィルツェーン(黎明の道化師・d12478)
    ミツキ・ブランシュフォード(サンクチュアリ・d18296)
    メリッサ・マリンスノー(ロストウィッチ・d20856)
    ナイ・フォリドルミール(混沌と狂気の信仰者・d23916)

    ■リプレイ

    ●実行
     遠くに生徒達の声が聞こえる体育倉庫前。コトネと湧太の姿を確認した灼滅者達。コトネを逃さぬためとはいえ突然取り囲んだら湧太は驚くかもしれない――時空警察を演じるために屋上で待機中の和泉・風香(ノーブルブラッド・d00975)と、箒に乗って滞空している湧太をさらう役目のアリス・バークリー(ホワイトウィッシュ・d00814)以外の6人は、姿を表すタイミングを図っていた。
    「僕も、コトネとずっと一緒にいたい」
    「湧太っ!」
     心が通じあった瞬間、油断しているだろう二人に近づく影。
    「なっ……!?」
     湧太が見知らぬ男性が駆け寄ってくることに気づいた一拍の後、彼の視界は闇に包まれた。ナハトムジーク・フィルツェーン(黎明の道化師・d12478)の放った上着が彼の視界を奪ったのである。
    「湧太!」
     コトネが慌てて彼の視界を塞ぐ上着に手を伸ばす。だがすでに高度を下げたアリスが湧太の背後まで降りてきていた。背後から湧太を箒に乗せて攫うつもりである。だが、自発的に乗ろうとしない者をどうやって無理矢理乗せるかまでは考えていなくて。咄嗟の判断で伸ばした腕を湧太の腹部に回し、強引に引き寄せた。なんとか箒に腰を掛けさせ、高度を上げようとする。
     コトネの伸ばした手が上着の端を掴んだ。姿を隠していた灼滅者達はすでにコトネを囲むようにに展開している。高度が上がったことでずるりと湧太を覆う上着が滑り落ち――。
    「湧太! 助けて!」
     見知らぬ者が自分達を囲む、この後に起こる事が良い事であるはずはない。鋭く上げられたコトネの悲鳴。だがもしこの時点で囲んでいなければ、彼女は事態を察して逃げ出してしまっただろう。
    「コトネ!?」
     重力に反して身体が持ち上げられていく感覚。戻った視界に入ったのは、コトネを取り囲む見知らぬ男女。辛うじて箒に横座りさせられている湧太の腹部に回されたアリスの腕は、彼を完全に固定することはできない。
     好きな子が助けを求めている。咄嗟に湧太は身体を動かした。
    「ちょっ……!!」
     箒から、アリスの腕から滑り落ちるように湧太の身体が逃げていく。自分の身体が浮かび上がって空を飛ぶ経験などないであろう彼には、現在自分の身体が浮いているという事を理解する時間などなかったのだろう。好きな子が自分に助けを乞う。本能を刺激したそれは、本人も理解できぬ衝動となって。
     まさか彼がそんな行動を見せるとは思わなかったのだろう、アリスとて彼の身体を抑える腕に力を入れたが、一拍遅れた。
    「……っ!!」
     他の者より近くにいた逢瀬・奏夢(番狗の檻・d05485)が身体を前に出す。高度を上げきる前だったこともあり、湧太を受け止めて衝撃に耐えた。駆け寄ってきたコトネが湧太の身体を奪い取り、奏夢と距離を置く。
    「び、びっくりした……コトネ、大丈夫?」
     なんとか体勢を立て直した湧太は心配そうにコトネを見つめて。
    「今はまだ大丈夫だよ。でも……ついにこの時が来ちゃった」
     くい、と湧太の袖を引くコトネ。
    「え!? まさか、時空警察!?」
     湧太の表情が不審から警戒へと変わる。ああ、こうなってしまっては――息をついて灼滅者達は武器を手にし始める。
    「くっ……失敗のようじゃ。急がねば」
     屋上から様子を見ていた風香は、仲間たちと合流すべく急いで屋上を後にする。
    「湧太……あたしを守って!」
     湧太の目の前でコトネを灼滅するしかない、灼滅者達は覚悟を決めた。

    ●対決
     サウンドシャッターが展開された。これで一般人が物音に惹かれて現場を訪れることはないだろう。
    (「あんな、子供だましみたい、な内容に中学生、が騙されちゃうの、ね……。中学生、だから?」)
     湧太はコトネを守ろうと懸命に彼女を守るように立っているが、小さく震えているようだ。震えるのも当然だろう、ぐるりを囲まれているのだから。
     ミツキ・ブランシュフォード(サンクチュアリ・d18296)はするりとコトネに近づき、白光を帯びた斬撃を与える。わざとらしく悲鳴を上げるコトネと彼女を心配する湧太を視界に収めて。
    (「ようやく気負わずお話できるヒト、見つかったのに可哀想、だけど……仕方ない、ね」)
     これは湧太の為でもあるのだ。霊犬のういろうがミツキと同様にコトネを斬りつける。湧太が闇堕ちする隙を与えずにコトネを灼滅できれば、まだ彼を救うことが出来る。
    「これは、急ぐ必要が出てきたようだね」
     ナハトムジークは手にした『フィンフツェーン』に捻りを加えてコトネの腹部を抉る。
    「未来なんて、どこにもない……あるのは嘘と、先の見通せないこの暗闇だけ……」
     湧太のいる場で戦闘になったことに特に不安も焦燥も見せず、メリッサ・マリンスノー(ロストウィッチ・d20856)は異形巨大化した腕でコトネを殴る。衝撃でコトネの身体が大きく揺れ、サイドテールが乱れる。
    「……日常を生きる者を、望まない闘争の世界に惹き込むなど、許される事ではありません……」
     戦闘こそが人の生きる道と考えるナイ・フォリドルミール(混沌と狂気の信仰者・d23916)であるが、ただし戦いは望む者同士でのみ行うものという考えを持っている。ゆえに、常に生きる者を戦場へ引き込むダークネスを認めないのが彼女のスタイル。オーラを纏った打撃を何度も何度もコトネに叩き込んでゆく。
    (「彼自身の想いは決して偽物じゃないだろうから、それをどうこうするのは少し申し訳ない気もするね……」)
     微笑のままに仲間達の動きを見ていた宮瀬・冬人(イノセントキラー・d01830)は指輪から魔法弾を放った。湧太が六六六人衆になってしまうのは絶対防ぎたい。ならばできるだけ早くコトネを灼滅するしかない。それに自身も殺人鬼である冬人には、どんな形・理由であれ湧太を六六六人衆にしようとしているコトネに対する怒りがある。
    「彼はこのままなら平穏に暮らせるんだ。君の思い通りにはさせない」
    「ゆうたぁ、ゆうたぁ……」
     灼滅者達の容赦無い攻撃でコトネは自身の血にまみれている。囲まれている上にどの角度からも的確にコトネを狙う灼滅者達にどう相対したらいいのかわからぬ様子の湧太の制服にも、コトネの血がついていた。
    「なんでコトネにこんなことするんだよ! コトネが僕を好きになったから? 僕がコトネとずっと一緒にいたいと思ったから? 悪いのはコトネじゃない、僕だよ! 僕がコトネを好きにならなかったら、コトネは未来に帰るだろ!」
     湧太は震えながらも精一杯『時空警察』に言葉を投げかける。
     血を見たからか、奏夢の右手に痺れが走った。それは彼の心の奥底に眠る辛く悲しい記憶がもたらす警鐘のようなもの。だが右手が痺れても、現在左利きの奏夢は武器を握れる。
    「思春期の心を弄ぶのは……流石に趣味悪いぜ?」
     盾を思い切り、コトネに叩きつけた。霊犬のキノが追うように刀を光らせる。
    「湧太、あたしも頑張る……だから、湧太も……」
     コトネは口の端から血をこぼしつつも、旋律を紡ぐ。神秘的な歌声がナハトムジークを刺激する。
    「湧太さん、その質問に答えてあげる。普通の人には感じられないけど、彼女がいるだけで未来に続く可能性の糸がぶつぶつ切られて、この町は存在の欠落だらけ。私達はその欠陥を修正するために来たの」
     アリスは冷静に言葉を紡ぐ。湧太が納得してくれれば、コトネを灼滅しても彼が闇堕ちすることはないからだ。
    「彼女も言っていたでしょ、ずっと一緒にはいられないって。今がその時」
     アリスの手から魔法の矢が放たれる。狙い過たずにコトネの身体へ吸い込まれていくそれと辛そうなコトネを見比べて、湧太は言葉を絞り出した。
    「でも、こんなに傷つけて苦しませて、殺そうとする必要はあるのかよ!」
    「お主を傷つけぬのは、お主の命を奪ってしまってはコトネだけでなく他の子孫達も存在せぬことになってしまうからじゃ。こうしてコトネを傷つけるのは」
     駆けつけた風香は言葉を切って、『Lanze』から魔法光線を放つ。
    「こちらでのコトネの存在を徹底的に抹消しなければ、『今』への干渉を断ち切れぬからじゃ」
    「そんな……」
    「ゆう、た、そんなの嘘よ。あたしを、信じて。あたしを、守っ……」
     コトネの演技を断ち切るように、ミツキの蹴撃が彼女を襲った。

    ●速攻
     湧太とコトネの引き離しには失敗したが、元々コトネに対しては早期決着の態勢を整えていたため、攻撃的な布陣の八人の灼滅者達にコトネは確実に押されていた。自己回復を行っても焼け石に水、攻撃を行っても傷を深くする前に回復されてしまう。回復できぬダメージを蓄積させられるとはいえ、コトネ一人では灼滅者達のダメージを蓄積させるよりも自分に蓄積されるダメージのほうが大きい。
    「湧太、ゆうたぁ……」
     だが、湧太が闇堕ちすれば形勢は逆転するかもしれない。少なくとも五分以上にはなるだろう。それを狙ってコトネは必死に甘い声を出す。
     灼滅者達が短期決戦の布陣でなければまだまだ時間はあったはずだ。その間に湧太は闇堕ちしたかもしれない。二人の引き離しには失敗したが、灼滅者達は短期決戦を狙っていた。それが、上手いこと作用している。
    「醜いねぇ」
     溜息とも嘲りともつかぬ声で呟いて、ナハトムジークは裂帛の気合を込めた叫びで纏わりつくコトネの歌の残滓を振り払う。コトネが放った輪が弱々しく灼滅者達を襲う。ミツキとういろうは仲間の分もそれを受け、攻勢へと転じた。
    「……動くな」
     メリッサの無慈悲な宣告。指輪からまっすぐ放たれる弾丸。
    「……お望み通り、時空警察がやってきましたよ……人の未来に害を成す者を、排除する為に……」
     スラリと伸びた脚から強力な一撃を放つのは、ナイ。微笑のまま素早くコトネの死角に入り込んだ冬人は、絡みつくような斬撃を与えて。
    「湧太さん、下がって。危ないわ」
     アリスは忠告したが、湧太は震えながらも首を振る。ため息を付き、アリスは『バトルオーラ『銀沙』』を使用して白いオーラを放った。
    「すぐには理解できぬだろうが、こうするしかないのじゃ」
     風香の赤きのオーラがコトネを切り裂き、コトネはふらつく。そんな彼女を支えようと湧太が伸ばした手が届く前に。
    「キノ」
     小さく家族の名を呼んで共にコトネへと迫る奏夢。斬撃と、炎を纏った蹴撃がコトネを襲う。
    「コトネ!」
     ボロ布のようにふらりと倒れた彼女を腕に抱いて、湧太はその名を呼ぶ。音の伴わぬ唇の開閉を続けるコトネ。もしかしたらそれは闇堕ちしなかった湧太への怨嗟を伴っているかもしれない。けれどもそれは言葉にならず、コトネは光が弾けるように、消えた。

    ●恋の行方
    「コトネ……」
     あまりにも突然の、別れの心構えをする間もない別離だった。地面に座り込んだままの湧太の肩は、悲しみで震えている。その様子をそっと見つめ、ミツキとメリッサ、冬人はその場を後にする。ナハトムジークはぽん、と湧太の頭に軽く手をおいて、先をゆく三人に倣った。
     キノに礼を言った後、奏夢はしゃがんで湧太と視線の高さを合わせて。
    「湧太が持ったその気持は、無駄なものじゃなかったはずだ。きっと、なにか意味がある」
    「でも……」
    「出会えたという事だけでも思い出に仕舞い、それぞれ本来の道に戻るのが正しいのじゃ。宮林と仲良くなれば元々がその目的で来たコトネも帰って安心するじゃろう」
     風香の言葉に、湧太は続きを飲み込んで。
    「……未来に、きっとまた会えますよ。……彼女は貴方の、子孫なのでしょう? ……どうか幸せな未来を築きなさい。彼女もそれを願っている筈ですから……」
     ナイの言葉が風に乗って湧太の肌を撫でる。
    「あなたはもう彼女には会えないけど、伝言があれば伝えるわ」
     少し離れた位置から見下ろすアリスの声に顔を上げて、少しの逡巡の後、湧太は口を開いた。
    「……ありがとう、と。コトネに会えてよかったって、伝えてください……」
     遠くから聞こえる生徒たちの声が、日常を再び構築していく。
     これが、未来から来た君と勇気のない僕の恋の結末。

    作者:篁みゆ 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2014年9月19日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 2/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 3
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