魔人生徒会より~もふもふパラダイス

    作者:海乃もずく

    ●『もふもふパラダイス』開催!
     武蔵坂学園のどこかのキャンパス、どこかの教室。数人の生徒が集まり、話し合いの場がもうけられていた。 
     提案者は、魔法使いのようなローブ姿の、細身の男子生徒。フードに隠れて、顔は見えない。
     彼は、今期の魔人生徒会の役員。
    「――『もふもふパラダイス』というイベントはどうだろう?」
     彼の頭上には、紺のマントをつけたナノナノが浮いている。
    「広い芝生を借りきって、もふもふした動物達を集めて触れ合うんだ。きっと日頃の疲れも、悩みも、吹き飛ぶんじゃないかな」
     芝居がかった口調で説明を続け、軽く口角を上げる。ギザギザの歯が、口元からちらりと覗いた。

    ●参加者募集中(動物もこっそり募集中)
    「………え、動物が足りない……?」
    「はい、困りました。どうしましょう?」
     『もふもふパラダイス』の準備を手伝うひなたが、イベント提案者の男子生徒に相談を持ち掛けたのは、数日後。
     魔人生徒会は謎の生徒会。ゆえに、ひなたの前にも魔人生徒会は正体を洗わさない。ひなたの話す相手は、紺のマントのナノナノ。
     本人はどこかに潜み、届くのは声だけ。
    「せっかく来てもらったのに、動物に触れなかったら、さみしいですね」
    「それはそうやんね……どうしよ」
     無意識にか、関西風のイントネーションで呟き、彼はしばらく考え込む。
    「いっそ、動物変身のESP持ちや、モフモフした人造の人を裏で募集しておくとか」
    「……それはちょっと……」
     途中まで言いかけて、ひなたも言葉を途切れさせた。
     それはそれで、いいアイディアかもしれない。

    ●かくして、開催へ
     『もふもふパラダイス』。
     もふもふとした動物たちと触れ合い、一緒に遊ぶひととき。
     犬、猫、ウサギ、フェレット、ハムスター、馬、羊、アルパカ。
     もっふもふで、ふわっふわの動物達が集まったら壮観だろう。あたり一面ふわふわで、もふもふで、ほわほわの、ふかふか。
     そこで、思う存分動物達と触れ合える。
     どんな動物とどのように遊ぶか、どんな餌をあげるのかは自由。
    「お一人でも、グループでも。お気軽に来てくださいね。楽しく過ごしましょう!」
     ポスターには、そう書かれている。現在、参加者募集中。

     ――動物役が足りないので、動物変身ができる人、もふもふした人造の人たちも、裏でこっそり募集中。


    ■リプレイ

    ●もふ
     魔神生徒会プレゼンツ・もふもふパラダイス!
     サイズも毛並みもさまざまのもふもふ達。もふり、もふられる会場はこちらです。

    「お、おお……ここは楽園か天国か極楽ですか!?」
     【あかいくま】の司(d00813)は灰色熊のワーブ(d24609)にぎゅー、はぐはぐもふもふ。
    「きゃーっ! ちっちゃくてふわふわでもこもこ!」
     春陽(d17714)はうさぎに変身して、動物たちともふりもふられ。
    「もふもふはいいですよね。小さい動物がわらわらと群れあっている様とかもう……!」
     今回は人造灼滅者の方もいるから、大きいもふもふもいますね、と嘉月(d01013)。
    「うっウサギさん位なら、もっもふれるのだけれど……」
     ワーブお兄ちゃんは、ちょっと、まだ……と、翠(d15649)はうさぎをおそるおそる撫で撫で。アーネスト(d11002)もうさぎを抱いて。
    「可愛くて、溜まらないですね」
     嘉月の巧みな撫で方に、春陽はすっかりリラックス。
    (「んんー、流石寺見部長は撫で上手ね」)
    「にゅ、春陽先輩の毛並み、フワサラで気持ち良いのですー♪」
    (「月夜ちゃんのも気持ち良い……あぅ、そこはちょっとくすぐったいってば」)
     月夜(d01738)のもふりには、春陽は耳ぱたぱた。
    (「……月夜さんや翠さんもまとめて抱き締め……って、それは嫌がられそう……」
     でもやりたい、と司が葛藤しているうちに、遊び疲れた春陽は翠の膝の上でおねむ。
     嘉月とアーネストは動物へのもふり続行。
    「動物は眺めるのもいいですけど、間近で触れ合うのも……」
    「猛獣チームや見慣れないものまであるのが、ここの特徴ですかね」
     ひつじやアルパカ、うさぎに人造。
    「みっみんな、凄く触ってる……いっいいなぁ」
     遊び疲れて昼寝の月夜、司を、柱の影から除く翠。
     近くのひなたも呼び止め、もふもふ堪能はまだ続く。みんなで一緒にもふもふを!

     ……決して、ふかふかもふもふに釣られた訳じゃ無い。
    「たまたまここに、ふかふかもふもふの動物達が居ただけだ……ウム」
    「……そうだね、たまたまだよね」
     煉(d04756)と陽丞(d04224)は、動物達に囲まれてゆっくりと。
    「しかし沢山居るな……うぅむ、此れは迷う……」
     煉は人懐こそうな子をブラッシング、そしてもふもふ。陽丞は猫にそっと手を伸ばし。
     こんな日がとても幸せで、煉も同じように思ってくれていたらと願いつつ。
    「煉くん、誕生日おめでとう」

     近寄ってかがんで……手をそっと……。
    (「もふもふ……もふ……」)
     リュシー(d26240)の手から、わんこがするりと逃げていく。
    「……あっ」
     動物に本能的に怖がられる、その原因は気合の入り過ぎ。
     そんなリュシーを見かねたのか、近づく黒毛のメインクーン、銀嶺(d14175)。普段から変身しているから、場慣れはしている。
     おそるおそる手を伸ばして、そっと撫で始めるリュシー。
    「ふふ……かわいい」
     ガル(d24565)もうきうき近寄って。
     尻尾を差し出し、もふもふされれば「わうー♪」と一声。
     尻尾パタパタ、お腹見せる降参のポーズと、サービスいっぱいのガル。リュシーはそっと、スマホのカメラを取り出して。

     萌絵(d18624)が抱っこするのは、ウサギの美里(d19905)。
    「美里は兎変身しても可愛いなぁ」
     時々美里はウサギの姿で、他の人にもふられに。霊犬の白叡ももふられてきなさーい。もふられまくりの美里に、萌絵は自慢げ。
    「人参食べるのかな?」
     萌絵はスティックのニンジンを取り出して。出されたニンジンを美里はポリポリ。
    「うん、おいし」

     【緑目トリオ】の小太郎(d00795)の、パーカーの中には熟睡中フェレット。
     小太郎似のハムスターと張り合って、希沙(d03465)と千佳(d02379)の頬袋対決!
    「目離した隙に花澤さんが随分縮んで……。……いやモルモットか」
     呟く小太郎、千佳の膝にはモルモットがわらわら。頭にも1匹。同化が進行中?
    「こた父こた父、娘を是非1枚!」
     希沙は千佳ごとぎゅーとして記念撮影。可愛すぎて母きゅん死ぬ。
     一族大集合を撮ろうとしたその時、寝惚けフェレットが覗き込み。
    「……ブレて巨大モルモットに見える、奇跡の一枚が撮れた」
     次は馬とも遊ぼうと、三人一緒によーいどん。
     頬袋対決、仲良し母娘写真、写りたがりフェレット、三人でも撮って。今日も画像フォルダは大豊作。

     綾鷹(d10144)と眞沙希(d11577)は、もふもふ調査。犬猫、どちらがよりもふられる?
     ペット達も一緒に、綾鷹自身も動物変身。もふりもふられ一石二鳥。
     眞沙希は千変万化、ニホンオオカミになり、猫になり。じーく、にゃんこ! 猫たちを連れ、ひなたにもふられにゴー。
    「どっちもネコ科なんやから、のどなでるとゴロゴロいうんやで?」
    「可愛いです……も、もっふもふ……!」
     ひとしきりもふって、もふられて。最後は2人で、もふりあい。
    (「やはり眞沙希のが、一番です」)

    ●もふもふ
     巨大ヒトデが、芝生の上に静かに横たわる。
     彼女は海星(d28788)。
     ……誰も来なくても泣かない。
    「ぅな~!」
     来たのは一匹の猫――ではなく、限りなく猫科のクッキー(d24202)。
     ぴこぴこ腕? を揺らして海星はアピール。クッキーは前肢でちょいちょい。
    「何しとるんじゃいのう?」
     そこに伸びるごつい腕。翔(d26687)はひょいとクッキーを抱き上げる。
    「もふもふされにきたよ!」
     海星は元気に断言。
    (「果たして、需要はあるのじゃろうか?」)
     翔はクッキーを抱いたまま、片手の指であごを掻く。

     クッキーと一緒に【MM出張所】に戻ってきた翔が見たのは、猫まみれの夜姫(d29432)。
    「あははっ、くすぐったいよ!」
    「夜姫も、楽しそうじゃのう」
     猫好きの翔も、猫をもふもふ。うつ伏せになった夜姫の背中を、猫が歩いてマッサージ。
    「あっ……そこ気持ちいい……」
    「うなんなー」
     翔に下ろされたクッキーも、夜姫の背中をふみふみ。
    「アタシってガサツだから、小動物にはすぐに逃げられちゃうんだよね」
     可愛いの好きなんだけど、と真昼(d25529)はうさぎになった緋月(d25835)を抱き上げる。繊細なガラスを触るように、そーっと。
     うさぎ緋月はつぶらな瞳で、真昼にすりっと頬寄せて。
    「えへへ…」
     ウサギに、犬に、ナノナノ。啓太郎(d25104)は毛玉にすっぽりと埋もれ中。
    「あー……僕住む…もうここに住む……」
     啓太郎が卵ボーロを取り出すと、食べていい? と見上げる、ルクルド(d26139)の霊犬・田中。
    「みんなこう、毛ダルマが好きなんですねぇ」
     ルクルドはもふもふを、というより、みんなの雰囲気を楽しんでいる。ぼんやりと手近のもふもふを撫でて、首をかしげる。
    「もふもふというより、ふさふさ……?」
     ルクルドが見上げると、それはゴリラ。つまり、グレゴリー(d26911)。
     体が大きく威圧感バリバリのグレゴリーだけど、こうやって誰かと遊んでれば、怖がってる人も警戒を解いてくれるかも?
    「ぅな……」
     グレゴリーの思いが通じたのか、真昼が腕にいたクッキーが、大きな胸から抜け出して、グレゴリーの背中をよじよじと。

     悩んだけれど、今日の峯(d28286)はもふられる側に。
    (「あ!! 狼の姿だと、名前が分からないよね」)
     首輪には『井の頭キャンパス 高校2年4組 真神峯』の名札、ナノナノのちぇっくんにも名札。
    「二人共、もふもふ攻撃させてもらうよ」
     来たのはシスティナ(d19975)、峯の大好きな首の辺りとか、気持ちいいところを集中的に。お礼にどうぞと水まんじゅう。
    「峯さん、ちぇっくん」
     次に合流したのはルクルド、そしてうさぎ緋月。ルクルドはちぇっくんをなでなで、うさぎ緋月は峯へとぎゅーっ!
     もふもふたわむれる峯たちを眺めながら、システィナはハムスターやカピバラをもふもふ。なぜか続々と寄ってくるアルパカ達。
     基本寄って来てくれるもふもふは全部好き。モフモフ万歳!

    「もふもふがいっぱい……まさに天国ですね」
     紫桜里(d07253)は色々な動物をもふもふ。
    「良いですよねぇ、もふもふ……」
     紫桜里と話していた啓太郎は、ひなたを見つけて声をかける。
    「演劇、感想くれてありがとー!」
    「あ、帽子屋さん。こんにちは」
     膝にうさぎを乗せた状態で、ひなたは片手で、短毛の犬を撫でている。
    「この子、大人しいですね?」
    「はい。さっきから、ここを動かなくて」
     紫桜里がのぞき込むと、短毛の犬――こと、貢(d23454)は尻尾をぱたぱた。
    (「いや、尻尾を振るのも接待であって……」)
    「お腹も見せてくれるんです、ほら」
    (「これも接待であって……いや、彼女ならまあいいが、いや……」)
     何かに気づいた紫桜里も、貢をもふもふ。動物変身や人造関係なら、遠慮なくもふれる。
     そこに来たのは、猫タワーと化した三月(d28647)。カピバラ軍曹の着ぐるみを着て。
     猫に好かれすぎて猫大集合。もふるはずがもふられてしまう謎現象に。
    「人としての尊厳が奪われにゃーーーーーっ!」

     うさぎに囲まれた【百合水仙】。
    「可愛いもふもふがいっぱいで楽しいぞ!」
     オメガ(d28019)が抱くうさぎを、見つめる洋子(d28603)。
    「まあ、桜井さん。撫でてもよろしいですの? 噛まれたりはしないのでしょうか?」
    「洋子ももふもふするといいんだぞ!」
     オメガはうさぎを洋子へと。洋子は少しびくびくしながらも、興味津々でうさぎに触れて。
    「かわいいねぇ、かわいいねぇ」
     しきりに同意を求めつつ、千巻(d00396)はうさぎを膝の上へ。
    「こんなにももふもふに囲まれる日が来ようとは……!」
     蒼朱(d02079)はニンジンスティックをひょいひょい。取れるかー、取れないだろー?
    「有栖のネコミミももふもふしたいぞ!」
    「触ってもいいヨ♪ ただし優しく触ってネ♪」
     猫じゃらしで猫と遊ぶ有栖(d27088)の立派なネコミミを、オメガはもふもふ。リィザ(d27789)も一緒にもふもふすれば、有栖からフニャーンと反応が。尻尾も立派だけれど、こっちはお触り厳禁です。
    「見て見て、蒼朱様! この子すっごく可愛いです!」
     リィザの肩を登るうさぎは、ずいぶんといたずらっ子。服を引っ張り、膝の上を元気に跳ねる。
     でも、蒼朱にくすぐられたらぴゅーっと逃げていき。……しばらく後に戻ってきたのは、赤い顔をした千巻
    「動物もびっくりするから、くすぐるの、ほどほどにするのがイイと思うなっ」
     ……そういえば途中から、千巻の姿が見えなかった。
    「やたらやんちゃなウサギがいるとは思っていたが変身だとは……!」
     気づかなかった、と悔しがる蒼朱。
     みんなの笑顔と可愛い動物、折角なのでと蒼朱は写メをぱしゃり。
    「ちょ、ちょっと、何撮ってるんですかっ」
     恥ずかしがりながらも、リィザもこっそり撮り返し。

    ●もふもふもふ
    「動物が沢山っすねぇ。おや、馬までいるんすか」
     それならと、にあ(d24441)とギィ(d01039)は乗馬デート。
     デートの3文字が気恥ずかしいというにあをエスコートし、ギィは手綱を手に。よろしくお願いしますね、とにあは馬の鬣を撫で撫で。
     いつもと違う風を感じて、コースをぐるりと一回り。馬には、お疲れ様と声をかけ。
    「ギィさんも、有難うございました」
     答えるギィは、密着できて、ずっと乗っていたい気分でやした、と。

    「もふもふがいっぱいなんだよー」
    「なでるのもなでられるのも大好きですー」
     【イフリートのねどこ】の毬衣(d02897)は金色の狼犬。椚(d24161)はカピバラサイズの大きなネズミ。もふられもふるために参加!
    「くぬぎ、ねずみにしてはちょっと大きいですかねー?」
     さすがに人造は、まあ、大体わかるかも。
     ヘキサ(d12401)と紅花(d19903)は、片端からもふもふをぎゅっとして、飛びついて、すりすり。
    「もふもふした動物って、何であンなに可愛いンだろーなァ……」
    「もふもふしにいきますよっ、もふもふっ」
    「おっ、椚と毬衣発見!」
     毬衣は尻尾をふりふり近づいて、なでなでを要求。
    「ン? 撫でて欲しいのか? にへへ、可愛いヤツらめッ」
    「そうだ、ビーフジャーキー食べますか?」
     紅花はビーフジャーキーを毬衣に。椚にはにんじんを差し出すけれど、実はチーズのほうが好きらしい。
    「はぁ、最高なんだよ……」
     全力でもふって、もふられて。動物に囲まれる幸せを堪能。

    「噛みつきません」のボードを下げた、紅色の大きな虎。
    「ぐふふ……もふもふイイだろー?」
     紅虎(d23713)は、もふもふ・らぶ。
     ひなたが撫でると、心地いい手触り。のどをごろごろ、尻尾ぱたぱた。虎の威厳はどこへやら。
    「ちゃんと食べられる筈だけど……」
     円(d27710)が持参したのは、ラムミンチと白菜の、動物用蒸し餃子。
    「もふもふパラダイス、素晴らしい響きでございます……!」
     動物達と遊ぶロジオン(d24010)のもとへは、次から次へと動物がやってくる。
    「あっ、でもその、あまりいっぱい集まってこないでください待ってやめっ……!」
    「あー、ロジオンさんに円さんに紅虎さんもいるー。皆遊んでなんだよー!」
    「動物変身だろーが関係無ェ! お前ら全員、もーふーらーせーろォー!」
     ロジオンの体に飛び込む、毬衣とヘキサ。
    「毬衣と円を発見なの。いざ、吶喊なの」
     美海(d15441)も、突撃してぎゅーっ!
    「……此処が、私の探してた理想郷かもしれないの」
     小さいのは、抱えて。大きいのは、抱きついて。
     ロジオンの毛並みも、円のふりふり尻尾も、もふるには最高!

     メルフェス(d09004)の目的は、普段は触れ合えない大きい動物。普段は割りと抑え目だけど、今は大きな羊に頬ずり、アルパカにもふもふ。
     捨六(d05578)の目の前には、予想外にタガが外れたご主人様。
     これは貴重なシャッターチャンス。
     ……結局、メルフェスに没収されて、スマートフォンのデータは削除。
    「これで弱みを握る気だったのかしらね?」
    「いえいえ、惚れるが負けで従者やっているので、惚れてもらえるまで負けっぱなしですよ」

    「うわっほー、もふもふー! 俺アルパカ初めて見た!」
     雄一(d23659)は、終始ハイテンション!
     こっちの動物もかわいいなぁ、なんか動きがぎこちないけど。
     ……動物変身も可愛いと、自分が変身することも考えてみたり?
     羽和(d26729)は、『因幡のうさぎさんと触れ合おう!』コーナー開催中。
    「ちょっとだけでいいから、触ってごらんよ!!」
     因幡の真っ白なうさぎ達、今なら触り放題。
     羽和自身も我慢できなくなって、手当たり次第に耳をもふもふ。
    「ん゛も゛ぉお゛~~~~う。」
     そんなうさぎたちの中にどんといるホルスタイン牛、ミルク(d30428)。
     伏せていたらうさぎ達によじのぼられて、不思議な白いオブジェに。
     うさぎ達の間を移動し、時々ちょっかいを出す猫は、流希(d10975)。
     無害な猫のままも面白みが無いので、時々不自然なことをしてみたり。
    (「しかし、どれだけの人が動物変身しているのでしょうかねぇ……」)

    「一面のもふもふ……。何て素敵で幸せな空間なんだろう……」
     うっとり眺めるゆま(d09774)のもとへ、メインクーンが1匹とてとて。
    「かっ……可愛い……っ!」
     ちょっと面倒そうな様子が、義兄を思い出す。
     ゆまの手にすりすりするメインクーンの正体は、義兄の律(d09731)。
    (「……まぁ、変身した甲斐があったってモンだな」)
     でも、別のもふもふを探すゆまに、ちょっとムカ。律はじゃれついてひきとめて。今日は1日一緒に遊ぼう。

    ●もふもふもふもふ
    「ほら、クレア。君も抱いてみないかい?」
     秋夜(d08958)が抱き上げたのは、白いトイプードル。
    「え、え!?  ぼ、ボクは遠慮し……む、むぅ」
    (「……い、生きてる動物って、なんだかちょっと怖いような……っ」)
     本やTVとは違う、触れ合える距離の動物達。
     クレメンティーネ(d14962)の腕の中、すっぽりおさまる小さなもこもこ。
    「ふふ、この子も喜んでるみたいじゃないか。ねぇ?」
     秋夜はクレアを微笑ましく眺め、クレアは気恥ずかしさに視線をそらして。

     ルミっぽいイメージの、おそろいのパーカー。今日の七緒(d07209)は、ミカ(d14951)の霊犬、ルミと遊びまくり!
     ジャーキーあげて、ボールで遊んで。七緒は霊犬大好き。……動物は炎を見せると、怖がられちゃうから。
    「かわいいなぁ……僕の正義感じゃこんな子は生まれないんだろうなぁ」
     ミカの狙いは羊。って、羊でかっ! これは迫力すら感じるもふもふ……!
    「あ、ミカ浮気してるよ」
     僕代わりにご主人になってあげようか? ね?
    「連れてっちゃ嫌ぁ~! ルミ~!」

     黒曜(d27584)は犬をもふりに。猫は近づいてこないけれど、犬は次々と寄ってくる。 その中で、ひときわ目立つ、一匹の白狼。
    (「ふふん、どうじゃね、ゆーの威厳溢れる姿は!」)
     変身した悠(d28799)は、ほれほれ、と黒曜の前でポーズ。無造作に手を伸ばす黒曜。
    (「……ちょ、き、気安く撫でるでな……あっ、そこ、もそっとかきかきして……ううむ、極楽なのじゃ……」)
     愛玩犬と化した気もするけれど、きっとこれはカリスマゆえ。たぶん、きっと。

     秋晴れの気持ちのいい日に、芝生の上でもふもふ。
    「すごく気持ちいいな♪ 動物のもふもふは最高だな……」
     ソフィア(d15002)が手を伸ばすのは、毛並みの長い大型犬。どの動物のもふもふも大好きだけれど、もふりがいがあるのがいい。
    「狼犬などいますでしょうか?」
     人じゃないのを見極めて、日向(d15183)もお目当ての子を発見。
    「日向はもふもふどうだ? 楽しめてるか?」
     はい、と答える日向のすぐ近く、もう1人の『ひなた』が名前に反応して顔を上げる。
    「私が呼ばれたのかと……日向とひなたで、同じ名前なんですね」
     これからもよろしく、ひなたさん。

    「わぁぁ、もふもふがいっぱいっ!」
    「モフモフは良きものですものね!」
     静香(d16584)と薫子(d14471)も、目をきらきら。
     悠花(d01386)のコセイと、静香のフレーズは、【花園】女子に大人気。
     りんご(d13538)はコセイを抱っこして、すりすりもふもふ。
    「相変わらず可愛らしいですわ♪」
    「わふっ」
     藍(d22880)も鯛焼き持参でコセイを抱っこ。
     羨ましそうに見ていた麻美(d02239)も続き、薫子も精一杯コセイをもふもふ。
    「ちっちゃくて、今日もかわいいっ……♪」
    「ふぁわぁ……気持ちいい可愛いんですの~」
     フレーズは芝生の上のんびりひなたぼっこ……な時間も長くは続かず。
    「わふんっ!?」
     りんごに捕まり、もふもふの毛並みを堪能されて。今度はフレーズが、皆にもふもふされる番。
     りんごが周囲を見回すと、小さな黒狼姿のちとせ(d28190)を、むぎゅっと抱きしめる藍がいて。
    (「……あら、藍さんの巨峰(比喩表現)にじゃれ付いている狼が」)
    「ちとせちゃん、狼でもふもふ~」
     ちとせは、藍の胸を前足でてしてし。藍ちゃんおおきい!
    「わたくしも混ぜてくださいな♪」
     ちとせはしっぽをぶんぶん振って大歓迎。りんごはちとせごと藍をぎゅっ。
    「りんごさん!? 私をまきこんでもふもふしなくても……」
    「いい毛並みですねぇ。それに藍さんの巨峰も柔らかくていい気持ち♪」
    「わんこも巨峰も、もふもふー!」
     悠花も合流、ちとせ狼を抱きしめて、藍の巨峰をもふもふもふ。
    「……私もあれぐらい……いえいえ、私は私ですのっ」
     薫子は煩悩を取り払って、悠花の追加した動物たちをもふもふ。
     いろんな動物たちをもふもふして、今日は1日いろいろ堪能♪

    「もふ天国って、このことなのねーっ」
     たくさんもふもふしていた杏子(d17363)は、一緒に遊びたくなって、ぽんっと猫変身。
    (「あっ!ミカエラせんぱいなのーっ!」)
    「あれ、見たことある白いおリボンの子が」
     だーっと芝生を駆け、杏子にゃんこはミカエラ(d03125)に猫ぱんち!
    「わわわっ。よっし、反撃だーっ!」
     ミカエラも猫変身、ぱんち返し!
     存分に遊んで顔を上げれば、秋空に赤とんぼ。何だかうれしい気持ちになって。
     ミカエラはその後、悠花のコセイをもふもふ。歩き回って、遭遇したのは黒毛の狼、ヴォルフ(d01952)。
     シャー! と威嚇するけれど、ヴォルフは寝そべったまま。
    「にゃ?」
     ミカエラにゃんこは黒毛の狼をクッションにしたり、枕にしたり。何か忘れている気がするけど、まあそこはそれ。

     川原家の世寿(d00953)、咲夜(d04950)、悠樹(d21030)は、ハツカネズミをもふもふ。
    「ほら、咲夜と、悠樹も、のせて、みる?」
     世寿からハツカネズミを差し出され、悠樹はおそるおそる手のひらへ。
    「は、はぅ、かわいいのー!」
    「こっちも可愛いですよ~」
     咲夜が餌で集めたたくさんのハツカネズミが、悠樹の肩の上にも、頭の上にも。
    「はうぅぅ、もふもふに溶けてしまいそうなの~」
     これこそもふもふ地獄(パラダイス)!
    「姉さんには、日頃の感謝も込めて特別増量っ」
    「……って咲夜?!どこにいれてるのですか!!!」
     もふもふ山に埋もれる二人を見て、咲夜はほっこり♪
     世寿の反撃を受ける前にと、咲夜は銀白の兎に変身して隠れ……きれず。結局、咲夜ももふられまくり。

     今日の翔也(d16435)は、兎変身モードでゴロゴロ。
    「わあっ! この兎さんは翔也兎さんにそっくりです!」
     翔也そっくりの兎を見つけた薫(d11808)は、思わず抱き上げてぎゅーっ!
    「ああっ、毛並みもつやつやでもふもふで、まるで翔也兎さんみたいです!」
    (「ばれてはいないようだし、このまま名乗らずもふられましょう」)
     ……結局、最後まで薫は気づくことなく。
     翔也も正体を明かすことなく……それでも。
    (「……んー……幸せ♪」)

     たくさんもふもふして、たくさんもふもふされて。
     心にいつももふもふを、それでは、また次のもふり日和まで――。

    作者:海乃もずく 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2014年9月19日
    難度:簡単
    参加:80人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 7/キャラが大事にされていた 13
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