
●食べるだけでは済まない飯店
焼き肉レストラン風のボックス席にて。
「はい、あーん♪」
「あーん♪」
男の隣に座ったウェイトレスが、口元に焼き肉を運んだ。
「おいしいですかぁ?」
男の腕に身をすり寄せるウェイトレス。黒いジャンプスカートに白いブラウスという制服は「胸はここです! ここが胸なんです!」と力説しているかのようなデザインであった。
「ウシシッ! おいしいでシ! 次はなに食べようかなー」
メニューをめくる男の手が、ピタリ、止まった。
「こここ、この、おっぱいしゃぶしゃぶって……?」
「うふふ、おっぱいしゃぶしゃぶっていうのはぁー……」
いたずらっぽく微笑みながらブラウスのボタンを外していくウェイトレス。ボタンが一つ外れる度に、拘束を緩めたおっぱいが揺れる。ウェイトレスはノーブラであった。
「おっぱいに好きなタレをつけてぇー……」
ポケットからコンデンスミルクやチョコホイップを取り出して男に手渡す。
「おっぱいをぉー、しゃぶ、しゃぶ、ってするのです。やってみますぅ?」
ブラウスをつまみ、ぎりぎり見えない角度でぴらぴらさせるウェイトレス。
「ウシシ……やってみるでシ!」
男はブラウスの隙間にコンデンスミルクを垂らすと、にやにやしながら鼻先を突っ込んだ。
「しゃぶ、しゃぶ」
「あんっ、あんっ」
「ぺろ、ぺろ」
「やんっ、やんっ」
「しゃぶ、しゃぶ……」
「あんっ、あっ」
「モー、辛抱たまらんモーッ!」
「きゃああー♪」
男がウェイトレスを押し倒した!
「モーモー♪ モーモーモー♪」
「あんあんっ♪ やんやんやんっ♪」
ソファーの背もたれが邪魔で何が起きているのかぜんぜんわからない!
――数十分後。
「ミルクさま、お呼びで……」
オールバックのウェイターが、ボックス席に来るなりカクッと会釈した。
「このヒト、刺青してたんですけどぉー……」
素肌にブラウスを羽織っただけのミルクが、素っ裸で床にうつ伏せになっている男を見下ろした。カラッカラに干からびたその背中には、牛乳パックに描かれているような牧歌的な牛達の姿が!
「ははっ。直ちに鹿児島へ輸送します!」
カクッと会釈するウェイター。しかしその目は、ミルクのおっぱいを凝視していた。
「しゃぶしゃぶしたいのぉ? いいよ、おいでぇー」
両腕を広げるミルクの胸に、サササッとすり寄るウェイターであった。
●
「やっぱりあったのですね……美味しいお肉を食べたり食べられたりするお店……!」
「やっぱりあったよ! 響野の推理、大当たりだ!」
逢見・賢一(大学生エクスブレイン・dn0099)が、響野・ちから(ポップンガール・d02734)を指さした。
「という訳で、キミ達には九州に飛んでもらいたい」
賢一が説明を始めた。
中洲にHKT六六六の経営するいかがわしいお店がある。店長はHKT六六六の強化一般人で、名前はミルク。
焼き肉レストラン風なお店なんだけど、この店に入った刺青の客が次々と拉致されている。刺青を持っていなくても、ミルクに魅了された客はHKT六六六に協力するようになる。それを防ぐためにも、キミ達にはこのお店を潰して貰いたい。
やっかいな話だけど、ミルク達は邪魔者が来たらいつでも逃げ出せるように準備している。逃がさない為には工夫が必要になるね。やり方は二つあるよ。
一つ目は囮作戦。
これは、誰かが囮になってミルクを引きつけるっていう作戦。ミルクに仕事をさせつつ、その隙に退路を断ってしまおう、という作戦だね。ミルクの相手をした人は、アレやコレやの末にカラッカラに干からびて戦闘不能になるから注意してね。
二つ目は籠絡作戦。
ミルクの部下達はミルクの魅力に取り憑かれて絶対の忠誠を誓っている。ミルクのためなら何でもするっていう強化一般人なんだ。でも、この忠誠心を揺さぶることができれば、ミルクの撤退を阻止できるかもしれない。その為には、ミルクの魅力を上回る何かを演出できればいけないんだ。
部下達は、色んな所をしゃぶしゃぶさせてくれるミルクの優しさに心酔している。その辺の好みを上手く刺激できれば、籠絡出来るかもしれない。ウェイトレスになりたいと言えばボックス席で部下に面接されると思うから、そこでうまく籠絡してね。
この二つの方法が難しい場合は、普通に戦闘するしかない。その場合、ミルクは簡単に逃げてしまうだろうから、根本的な解決にはならない。
四人の部下を撃退してお店を潰せば作戦は成功だよ!
暇な人は、普通にお客さんとして焼き肉を食べたりウェイトレスとお喋りしながら、戦いの時を待てば良いんじゃないかな。
とにかく、ボックス席の背もたれに隠れてえっちなことをするような店を、これ以上野放しにするわけにはいかない。中洲の平和は、キミ達の活躍にかかっている!
それじゃ、よろしくね♪
| 参加者 | |
|---|---|
![]() 襟裳・岬(にゃるらとほてぷ・d00930) |
![]() 響野・ちから(ポップンガール・d02734) |
ストレリチア・ミセリコルデ(筋肉おっぱい・d04238) |
![]() ンーバルバパヤ・モチモチムール(ニョホホランド固有種・d09511) |
![]() 佐渡・夢(ストレイキャット・d14907) |
![]() 巳越・愛華(ピンクブーケ・d15290) |
![]() 焔野・秀煉(鮮血の焔・d17423) |
![]() 龍宮・白姫(白金の静龍・d26134) |
●
「焼き肉食べ放題! サイコーだヨ!」
ンーバルバパヤ・モチモチムール(ニョホホランド固有種・d09511)は、一人、ムッシャムッシャと肉を食いまくっていた。同じ席に座った二人は、退路を断つために席を外している。
「はい、極上ロースです♪ 極上ですから、生でもイケますよ♪」
おっとりしたウェイトレスが、ンーバルバパヤの前に皿を並べる。
「あと、ウチは別に食べ放題じゃないんですけどぉー……」
「ウルセー! メニューの高い奴から持ってこいヨー!」
「は、はいぃっ!」
ンーバルバパヤは特上ロースを網の上にぶちまけると、片っ端から食べていった。
「おいしいヨー♪」
甘く、ジューシーな肉に至福の笑顔を見せるンーバルバパヤであった。
●
「どうぉ? ウチの店のカルビ、おいしい?」
「おいひい!」
襟裳・岬(にゃるらとほてぷ・d00930)がアホ毛をピコピコ動かしながら答えた。ミルクは嬉しそうに微笑み、慣れた手つきで肉をひっくり返す。その度に、ブラウスの膨らみが、たぷん、ぽよん、と動いた。
「うふふ、岬ちゃんてば、さっきから私の胸、チラチラ見てるけどぉー……もしかして、女の子に興味あるの?」
いたずらっぽい笑みを浮かべながら、岬に身体をすり寄せる。
「ぬっふっふ、実は――」
怪しげに笑いつつ、パラパラとメニューをめくる岬。その手がぴたり止まり、アホ毛が天を突いた。メニューとミルクに視線を往復させつつ。
「こ、これは……!」
ブビーッ!
鼻血を噴出!
「大丈夫、岬ちゃん?」
「だ、だいじょーぶだいじょーぶ……それより、このおっぱいしゃぶしゃぶ、ください!」
とても爽やかな笑顔で注文!
「えーっ、これ、女の子向けのメニューじゃないんだけどぉー……」
ゆっくりとブラウスのボタンを外していくミルク。白い肌と谷間が露わになる度に、岬の鼻の下が伸びていった。
「はい、チョコホイップとコンデンスミルク……」
「調味料はいらーん!」
「きゃっ」
岬がミルクをソファーに押し倒した! ブラウスに顔をつっこんだ! しゃぶしゃぶした! ぺろぺろした! ウィンウィンした!
「やんっ、やんっ♪ 岬ちゃんっ……激しすぎっ……!」
頬を赤らめて瞳を潤ませるミルク。
それを見下ろす岬の顔に、???(トリプルクエスチョン)さんのような邪悪な笑みが浮かんだ。
「しんぼうたまらーん! クロスッアウッ!」
「やーんっ、えっちー♪」
背もたれの陰へと身を沈める二人。
岬とミルクの衣類が、ぽぽぽぽーんと宙を舞うのだった。
●
「ウェーッハハハハッ! ちからちゃんの生足ぃぃ~! ペロッペロッペロッペロッ! ウィンウィンウィンウィンッ!」
「あはっ、あははははっ、おにーさん、くすぐったいですよぉ~!」
響野・ちから(ポップンガール・d02734)が、ソファーに仰向けになってジタバタした。
黒スーツのオールバック男が、ちからの足をペロペロしたり頬ずりしたりしている。
つま先から太股の内側までペロペロされて、ちからはなんだかゾクゾクしてきた。
「ふふふ……おにーさん、メープルメロンパンもいかがなのです?」
ちからはブラウスを肩からはだけると、ビキニに挟んだメロンパンにメープルシロップを垂らした。
「ウェーイ♪ ちからちゃんのメロンパン、丸かじりィー♪」
「おにーさん、がっつきすぎぃ……!」
メロンパンはあっという間に食い尽くされてしまった!
「ちからちゃん、このメロンパン、レーズンが入ってるのかな? ペロッペロッ♪」
「ひゃふっ、ちがっ……よく見て、それ、ウチの……あんっ」
「ふむふむ、レーズンにしては、色素が薄すぎるな……しゃぶしゃぶ」
「ひゃ、ひゃうんっ……!」
ちからは精一杯胸を反らしながら、男の頭をきつく抱きしめるのであった。
●
「えっとその、特別サービスみたいなメニューがあるって聞いたんですけど……」
恥ずかしそうに身をくねらせながら、巳越・愛華(ピンクブーケ・d15290)が言った。抱き心地の良さそうなぽちゃ気味巨乳バディーが、ピンクのフレンチメイド服に包まれている。
「フッ、いろいろあるぜ」
愛華好みのイケメン中年男が、さっとメニューを開いた。
「お、おっぱいしゃぶしゃぶ?!」
「出来ねえのかい? ならこれで面接は終わりだ。家に帰りな。お嬢ちゃん」
考えを巡らす愛華の耳に、ちからの切なげな声が、断続的に聞こえてきた。
――ちからちゃんも頑張ってるんだ。それなら、わたしだって……!
「だ、大丈夫、できますっ」
腰を浮かせた男の手を、愛華はぎゅっと握りしめた。
「……あの、今ここで練習しておきたいんですけど、お手伝いしていただけますか……?」
「フッ、もちろんだぜ」
男は愛華を抱き寄せると、慣れた手つきでメイド服のボタンを外し始めた。
「あっ……!」
急に胸がスースーして、愛華は頬を赤らめた。忘れていたが、ブラカップはメイド服に付いていたのだ。直後、愛華のカラダがピクン、と反応した。冷たい蜜が胸を伝ってこぼれるのが分かる。
「こうして胸に蜜を塗り込んでから――」
差し込まれた男の手が、メイド服の中で円を描いた。
「ひゃっ、ああんっ……!」
「好きなようにナメ回すんだ。良いかい?」
とろんとした顔で男を見つめながら、小さくうなずく愛華であった。
●
「ウマイッ! 自分の働いてる店だけど、こうして奢ってもらえると、美味さも格別だなあ。ありがとう、ストレリチアちゃん!」
「喜んでいただけたようで何よりですわ♪」
ストレリチア・ミセリコルデ(筋肉おっぱい・d04238)が微笑んだ。いい具合に焼けたハラミを、ふうふうしてから、男の口へと運ぶ。
「ンマーイ♪」
言いつつ、男はストレリチアの肩を抱き寄せた。
「そろそろ、実技もテストしちゃおうかな」
狼耳に口をつけるようにして囁く。ブラウスの胸元に指を引っかけ、豊満な胸の谷間を覗き見た。
「ええ……どうぞ、お好きになさって……」
ブラウスのボタンを外し、胸に蜜を垂らすストレリチア。
男は、蜜で透けたブラウスをなめ回した。
「ンー、ストレリチアちゃんのおっぱいしゃぶしゃぶは、格別だなあ♪ ペロペロッ! しゃぶしゃぶっ!」
「うふふ、存分に味わってくださいませ……あんっ」
男の頭を胸に抱き、男の喜びを我が事のように喜ぶストレリチア。
「ときにストレリチアちゃん、このお店には、もっといろいろなメニューがあるんだよ。教えてあげるから、ちゃーんと勉強しようね」
ストレリチアの胸をいいようにまさぐりながら、男がメニューをめくった。
「これ。フランクフルトしゃぶしゃぶ。これはね、お客様の……」
「ええ、存じておりますわ」
ストレリチアがうっとりとした瞳で微笑んだ。皿に盛られた巨大ソーセージを指で摘み、男を見つめながら舌を這わせる。
「ほうひへ……ほうはっへ……」
ソーセージを口一杯に頬張り。
「ひはをはらえ……」
舌を絡め。
「……んっ、喉の奥まで使って、タレがでたら飲み下しますわ」
「ぬふっ、分かってるね、ストレリチアちゃん! それじゃ、頼むよ♪」
男がストレリチアの頭をなでた。
ストレリチアは妖艶に微笑みながら、テーブルの下へと頭を沈めた。
●
「っしゃ、これでよしっと」
焔野・秀煉(鮮血の焔・d17423)は針金でぐるぐる巻きになったドアノブを見て、満足げに笑った。
隣では、ビハインド『風野・飛雄威』が、やれやれと首を振っている。
「そんな顔で人を見んな! 情けねぇけどしゃーねーだろ!」
寒々とした裏口で自分なりに充実した一時を過ごしていた秀煉だが、もっと別の未来があったのでは、と思わなくもない。たとえば、暖かい店内で、おいしいお肉を美女に食べさせてもらい、ついでに美女のお肉もいただきますしちゃうという――。
「べ、別に気後れしたわけじゃないですじょ??」
飛雄威の視線から逃れるように店内へと戻る秀煉。
ボックス席を見やれば、大人になったストレリチアが男の頭を抱いて髪と息を弾ませていた。
「ぬをををっ!」
慌てて目を閉じる秀煉。しかし、まぶたの裏にはストレリチアの姿が焼き付いている。ストレリチアは、服を着ていなかった――ような気がする。
おそるおそる目を開けると、背もたれから突きだしたお尻が目に飛び込んできた。円く厚みのあるお尻。そこから生えた尻尾が、嬉しそうにブンブンと揺れている。反対を向けば、愛華がイケメン中年男に手足を絡ませて喘いでいた。
「クソッ、なんて店だ……!」
前傾姿勢になりつつ、ンーバルバパヤの居る席までダッシュする秀煉であった。
●
「ペロペロは駄目だってばっ」
佐渡・夢(ストレイキャット・d14907)は、頬を真っ赤に染めて男の顔を剥がした。
「ぐぎぎ……そのような事を申されても、ペロペロしゃぶしゃぶするのがおっしゃぶの趣旨でゴザるし……!」
「ペロペロは、もっと仲良くなってから……!」
男に押し倒されそうになりつつも、必死で抵抗する夢。ジタバタする度に、はだけたブラウスから覗く胸が、ぷるるん、と揺れた。
「こんなにも美味しそうなおっぱいをペロペロできないなんて!」
男が夢の胸を両手で鷲掴みにした。
「あ……っ、駄目よ。イケない店員さんねっ」
「ふぉぉーっ、夢殿のおっぱい、やわらかいでゴザる! もみもみもみもみっ!」
男の閃光百揉み拳が炸裂!
「あっ、ああーっ!」
夢は意識が吹っ飛び掛けた。もともと胸は感じやすいのだ。全身が熱くなり、力が抜けてしまった。
「今でゴザる! ペロペロしまくるでゴザるよー♪」
「ペロペロは駄目だってばっ」
夢は、頬を真っ赤に染めて男の顔を剥がした。
「ぐぎぎ……そのような事を申されても……」
「も、揉むだけなら、いくらでも揉んで良いから、ね?」
必死に笑顔を作る夢。
「もちろん、言われなくても揉むでゴザる。でも拙者は夢殿を味わいたいでゴザる! 耳しゃぶは駄目でゴザるか?」
耳元に男の吐息を感じ、夢は、ひぃぃーっと首を振った。
「脇しゃぶは?」
男にバンザイさせられ、夢はジタバタもがいた。
「ならやっぱり、おっぱいしゃぶしゃぶふぉ……?!」
「もう、ここでじっとしてなさいっ」
男の顔を胸に突っ込ませ、物理的に黙らせる夢であった。
●
「……思うのですけど、誘惑なんかしなくても、普通に焼肉店やってれば、お金が儲かって配下集まった気がするんですよね……」
退路を塞ぎ終えた龍宮・白姫(白金の静龍・d26134)が、ずずずーっとお茶をすすりつつ言った。テーブルには、放心した秀煉と、山のように積まれた皿と、呼び鈴を連打するンーバルバパヤが居た。
「お、お待たせしました……特上ミノ、特上レバーです。あと、特上ロースは、これで最後です」
疲れ切った顔のウェイトレスが、テーブルに皿を並べた。前傾姿勢になったとき、テーブルに突っ伏していた秀煉の頬に、おっぱいがむにゅっと当たった。
「それでは、ごゆっくり……」
「待ちくたびれたヨー!」
ガンガン肉を並べるンーバルバパヤを横目に、特上ロースを一切れ確保して静かに網に乗せる白姫。秀煉は、先ほどの感触を脳内で何度も再生していた。
――十分後。
「……おいしいお肉でした……では、そろそろ……」
「よし、行くか!」
「E? 戦闘? 食い放題して終わりじゃないとか聞いてないヨ!」
ンーバルバパヤの声を背に、秀煉が猛ダッシュ。岬とミルクが居るボックス席でズザザーッと急ブレーキしつつ止まった。
そこには、カラッカラになってうつ伏せに横たわる岬の姿が!
秀煉は、うっ、と瞳を潤ませると、やり遂げた勇士に敬意を払うかのように、そっと上着を着せてあげるのだった。
「なんかねぇー、楽しい女の子だったよぉー……って、あれ? お客さん?」
素肌にブラウスを羽織っただけのミルクが、秀煉をキョトンと見つめた。
「ここまでだHKT六六六人衆ミルク! 襟裳のカタキは、俺がとる!」
「なにおーっ! それっ、催眠くるくるー♪」
「そんな催眠、ごくマレにしかきかねえ! 喰らえ、レーヴァ、テイン!」
炎を纏った秀煉の両手が、ミルクのおっぱいを鷲掴みにした!
「きゃっ、服がっ」
ブラウスがボボボッと燃えあがった。
「あ、秀煉くん、ついにヤル気になったのね!」
駆けつけた夢が、秀煉をからかった。
「ち、違う! これは、手が勝手に……!」
「……とりあえず、じっとしてもらいましょう……」
白姫が左手を掲げると、中指の指輪が光り、三本の閃光となってミルクを貫いた。
「きゃ……なんか痺れるよぉぉ~っ!」
びくんびくんしながら身悶えるミルクの胸に、ンーバルバパヤののびーる影業が絡みついた。
「どうだ胸部装甲の分厚い人! 参ったなら、隠してる特上ロース持ってこいヨー!」
「ぜーんぜん、平気よ、このちびっこぺったんこ!」
「ち、ちび……!」
ガガーン、とショックを受けるンーバルバパヤ。
「小学五年生の女の子に、ヒドいことを言うのはやめるのです!」
駆けつけたちからが、断罪輪をぐるるーんと回しながらミルクに突撃。
「あいたたたたっ」
「性悪乙女は顔面轢殺の系なのです!」
断罪輪でスココココーンと殴打した後、車輪跡がつくレベルで蹴り抜いた。
「きゃあーーっ」
吹っ飛んだミルクが、秀煉と白姫とンーバルバパヤに激突!
四人はこんがらがってソファーに倒れた。
「痛ってえー……」
もぞもぞと起きあがろうとする秀煉の顔が、柔らかい何かにむにゅっと包まれた。
「はうっ」
慌てた修練がジタバタすると、右手にむにゅっとした感触。さらに、左手にもむにゅっと……!
「ふがふがっ」
訳も分からず首を振る秀煉。その視界が、ぱっと開けた。秀煉の首に、ンーバルバパヤが座っていた。右手にはミルクのおっぱい、左手には白姫のおっぱい。もう一度見上げれば、顔を真っ赤にしたンーバルバパヤが秀煉を睨んでいた。
「ギャー! 何すんだヨ!」
「違う、これは……!」
べきょっ!
ンーバルバパヤのパンチが秀煉に炸裂!
「ぶふぉおおおっ!」
思いっきり殴られ、何の罪もない秀煉がずさーっと吹っ飛んでいった。
「こんなお店は閉店閉店! わたしはべつに楽しんでなんかなかったもーん……!」
愛華のフォースブレイクがミルクに炸裂!
白姫は乱れた服を直しつつ、吹っ飛ぶミルクに右手の弓を向けた。
「……おいしいお肉でした。ごちそうさまです……」
白姫の放った魔法の矢がミルクを貫いた。
ミルクは短く叫ぶと、パッと散って消えてしまった。
「……ったく、ひでえ目に遭ったぜ……って、おい、まだ食うのかよ!」
「まだまだ足りないヨ! ほら、シューレン、冷蔵庫から肉持って来いヨー!」
「ウチも食べるのです! お腹ぺこぺこー!」
ムッシャー! っと肉を食いまくるンーバルバパヤとちからに、秀煉もつき合うことにした。
そんなこんなで、中洲ウシシ飯店は、めでたく閉店の運びとなったのであった。
| 作者:本山創助 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
![]() 公開:2014年10月13日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 4/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 4
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