●廃ビル入口
「定礎石よー、我らに力を与えたまえー」
三人の琵琶湖ペナント怪人が、廃ビルの一角で謎の祈りを捧げている。その足元には、縛られた人物が数人。いずれも、ペナント怪人により連れてこられた一般人だ。
怪人たちの祈りはますます熱を帯び、人々は次に何が起こるのかと不安に駆られる……その時だ。
「うっ……うわあああ……」
一般人の一人が苦しみ始めた。怪人たちは互いに頷き合い、祈りにさらなる力を篭める!
苦しんでいた男の頭が、内側から弾けるように膨らんだ。皮膚の下から現れたのは……四角い御影石製の新たな頭部!
ペナント怪人たちは彼の縄を解き、彼を同志として迎え入れた。新たなご当地怪人の顔には、筆のような字体でこう刻み込まれている……『定礎 2014.10』。
●武蔵坂学園、教室
「大体、こんな顔でした」
段ボールで作った定礎石を被り、野々宮・迷宵(中学生エクスブレイン・dn0203)は灼滅者たちに告げた。灼滅者たちの尽力により、琵琶湖大橋の戦いが未然に防がれた事で、安土城怪人の息のかかったペナント怪人らが新たな作戦――定礎怪人作成の儀式を開始したようなのだ。
「三人のペナント怪人は、誘拐した一般人を連れて、深夜に儀式をするみたいです。一般人は十人程度、儀式が続けばその中の一人が定礎怪人に、他にも幾人かが強化一般人になってしまいます」
迷宵の全能計算域が伝えたところでは、敵の『バベルの鎖』を掻い潜れるのは、彼らの儀式が始まって以降。けれど、一たび儀式が始まればペナント怪人を撃破するまで儀式は進行し続けるので……定礎怪人が生まれるまでの制限時間は十分しかないのだ。
「時間をかけていいなら引けは取らない敵だと思いますけど、そこだけが注意です」
もっとも怪人らは、一般人が逃げ出すようなら優先的に攻撃するようだが、逃げなければ決して攻撃しない。すなわち一般人の保護を考える必要はないので、灼滅者たちも怪人の撃破だけに注力してよいのが幸いだろう。
「ちなみに、この定礎怪人コスプレは、していってもペナント怪人を騙せないと思います」
迷宵は、今回の敵は小細工より正面から潰す方がいいと言っている……のだと思う。
参加者 | |
---|---|
霧島・竜姫(ダイバードラゴン・d00946) |
峰・清香(高校生ファイアブラッド・d01705) |
狩野・翡翠(翠の一撃・d03021) |
淳・周(赤き暴風・d05550) |
レイン・ティエラ(氷雪の華・d10887) |
亜麻宮・花火(パンドラボックス・d12462) |
久条・統弥(槍天鬼牙・d20758) |
天使・翼(ロワゾブルー・d20929) |
●儀式前の静謐
深夜。通りがかる人々もいない闇を侵食する暖色の光は、ペナント怪人たちの持ち込んだらしいランタンによって形作られていた。
だが、灯りは定礎石の周囲こそ煌々と照らすものの、少し離れれば再び夜が空間の支配を取り戻す。灼滅者たちの姿は闇の帳に覆い隠され、怪人はその存在に気付かない。
(「はっはぁ、ご当地怪人め、ひでぇ事しやがる。これは闇堕ちと同じって事なのかね」)
天使・翼(ロワゾブルー・d20929)は儀式の準備のためあくせく動き回る怪人たちの様子を覗うと、芝居がかった冷笑を真剣な眼差しに変えてから、そっと首を引っ込めた。
儀式の開始までもう少し……その後は、彼のタスクを果たすだけだ。
作戦決行の前の静かな時間は、灼滅者たちにしばし、思索の猶予を与えていた。
(「ペナント怪人がここまで早く動くとは……。もしや怪人の幹部たちによって、あらかじめ計画されていた事なのでしょうか?」)
狩野・翡翠(翠の一撃・d03021)が抱いたような敵の動向に関する疑問は、決して彼女のみのものではない。レイン・ティエラ(氷雪の華・d10887)や亜麻宮・花火(パンドラボックス・d12462)もまた、琵琶湖大橋の戦いの直後に動き出した彼らに対し、不吉な想像を禁じえなかった。
特に、厳島神社のある広島の平和を守る花火にとって、竹生島神社のある琵琶湖は日本三大弁天の繋がりがある場所だ。
(「『ザ・グレート定礎』なんて名前も聞くしね。その布石となるかもしれないし、早めに解決しておかないと」)
日本のご当地幹部らしいその名前は、久条・統弥(槍天鬼牙・d20758)も気にしている。
(「何か、手がかりが掴めればいいんだけど……。今は彼らの動きについて、少しでも多くの情報を手に入れたい」)
彼らが素直に疑問に答えてくれればいいのだが、と呟くと、統弥は怪人たちの様子に目を凝らした。怪人たちはどうやら準備を終えたらしく、揃って定礎石の前に並んでいた。
●騒然
「いつの間にか静かになっていると思ったら、恐怖のあまりに気を失ったか」
「大人しくなってくれて何より。実はずっと喚かれてたせいで気が散って……」
「これで邪魔者は入らぬだろう。早速、例の儀式を始めるとしよう」
三人のペナント怪人は、互いに顔を見合わせると頷いた。そして、一般人たちが眠っている理由など知ろうともせずに、謎の呪文の詠唱を開始する。
(「わざわざ祈って怪人を生むとは……定礎怪人は特異なご当地怪人なのか?」)
そんな思考を浮かべるのと並行して、峰・清香(高校生ファイアブラッド・d01705)の炎が空間を裂く!
慌てて振り向いた怪人のペナントの先に炎が燃え移ったのを見ると、彼女はすぐさま跳び退り、後続の灼滅者たちに道を譲った。スタイルの良いその体は、着地の際の柔らかな衝撃にも揺れる。
「あちゃちゃちゃ! な、何奴……ぐわーっ!?」
大きく『びわ湖』と書かれたペットボトルを取り出し、燃えるペナントにふりかけていた怪人の体が、突如ワイヤーアクションのように後方に飛んでいった。
「さて、怪しげな儀式をしているわるーい怪人はどいつかな?」
レインは怪人を弾き飛ばした蹴りの反動で、霊犬『ギン』の傍らに着地する。俺たちの相手してくれない? そう彼が挑発すると、怪人たちは口々に喚きながら反撃に出る!
「我々を、安土城怪人様の配下と知っての狼藉か!」
「我らの計画を邪魔しようなどとは、生かしては帰さん!」
「くらえ、三連琵琶湖ビー……ぐわーっ!? や、やっぱり二連で頼む!」
ペナント怪人のフォーメーションを崩したのは、彼らに隙ができる瞬間を虎視眈々と狙っていた霧島・竜姫(ダイバードラゴン・d00946)だった。キャリバー『ドラグシルバー』のエンジンが竜の如く雄叫び、威風堂々たるフォルムが戦列に飛び込んで敵の連携を翻弄する間、虹色に燃える剣を掲げた竜姫自身が、一気に怪人の懐に潜り込む!
二本のビームを我が身に受けるのも厭わず、淳・周(赤き暴風・d05550)は自らのオーラを燃料として、燃え盛る拳を突き出した。
「一般人を怪しげな怪人にさせるわけにゃいかねえよ!」
怪人は一歩下がって間合いを外せど、炎だけが意思あるかのように伸びて怪人を包む!
「布製の我々に何という事を!」
「なら、凍ってれば満足か?」
周の指摘を受けて初めて、怪人はペナントにかけた水が凍っている事に気付いたようだった。
「な……いつの間に!」
「この人たちをどうするつもりですか? 一般人の皆さんを守るためなら、琵琶湖の水でも凍らせてみせますよ!?」
翡翠の槍は、冷気を纏って真っ直ぐに、貴様らの知った事ではないと嘯く怪人たちへと向けられていた。
●琵琶湖の力
が、当初は混乱の最中にあった怪人たちも、冷静さを取り戻すまでに時間はかからなかった。
「儀式は、既に始まったのだ……我らを倒さぬ限りは止められぬぞ、灼滅者」
「やってやらぁ。この命に代えても、てめぇらを倒してみせるぜ……絶対にな」
にやりと笑う翼の背の傷から、寄生体が羽の形に飛び出した。それをすぼめて風を切るように駆け出した翼を、怪人は真正面から受け止める。
「ここが琵琶湖畔の屋外であれば、お前は最期に琵琶湖の全貌を目の当たりにできたであろうな。喰らえ、琵琶湖ダイナミック……何っ!?」
怪人が翼に組み付いて、化粧板の剥がれた天井まで跳び上がったその瞬間、羽の付け根が砲塔を生成! 地上の敵を貫くと同時に空中の怪人のバランスを崩させる!
「小癪な!」
もつれ合って床に落ち、もうもうと上がる埃の中に消えた翼に駆け寄る者はいなかった。何故なら……。
(「もうじき二分か。そろそろ一体は倒さないと辛くなるな」)
統弥はちらとストップウォッチに目を遣ると、今しがた敵を突いて引き戻したばかりの槍に影の力を宿し、再び真っ直ぐに突いてゆく。傷ついた仲間を心配する余裕などないし、する気もないし、する事は仲間の誰もが望んでいないと知っていた。ペナント怪人がなぜ量産されるのかも、彼らが何を意図しているのかも気になるが、今は訊いている時じゃない。
ビームが飛び、氷柱が爆ぜる。
「ぐわーっ!?」
上げた悲鳴が何度目か、当の怪人自身も覚えてはいなかった。ただ必死に、燃えたり凍ったりするペナントに琵琶湖の水をかけて、火を消したり氷を融かしたりを繰り返す。
「何をしている同志。湖沼面積日本一の琵琶湖ペナント怪人の誇りはどこへ行った?」
「そう言う同志だって、付け替え前は……ぎゃーっ! 安土城怪人様に栄光あれ!」
琵琶湖ペナント怪人(三下)、遂に果てる! 青いマフラーを棚引かせる花火は怪人に止めを刺したばかりの拳を静かにと引くと、奴は我ら三人の中では一番の小物、などと偉そうに腕を組む割に強さは変わらない別の怪人へと視線を向けた。
「戦い後の行動も素早かったけど、倒されるのも早かったねー」
「小癪な。痩せ我慢する犬ほどよく吠える!」
実際、灼滅者たちが痩せ我慢している事は否めなかった。敵の隙を見極め最大限効果的な一撃を与えんと、一度距離を取ろうとする花火を庇うように、ギンが怪人に掴まれる!
「ギン、もう少しだけ頑張ろう」
ギンを励ますレインもまた、迫る敵を辛うじて両手で受け流している……これが命中に変わるのも、時間の問題だった。
(「ここは耐えどころだな」)
レインが床のさらに下の大地に意識を凝らすと、自ずと笑みが浮かんでくる。
力だ。
大地を駆ける種族の末裔は、森の主たる巨木のように、怪人の攻撃を受けてもびくとも動かず!
戦いの喧騒と極度の集中のために聞く者は少なかったが、清香の歌は、確かに傷ついた翼へと届いていた。
本来なら清香は、血湧き肉躍る戦いに身を置く事で、逆説的に生を実感したい人種だ。より大きな陰謀へと繋がるであろう戦いで、最前線で立ち回りたくないわけがない。
なのに、一歩退いた場所から動かぬ清香の喉からは、次々に涌き出る激励の歌。
魂が、喜んでいた。敵と、時間と、己と向き合う仲間たちと同じ場所にいて、彼らの力となっている、ただその事を!
「搦め手は苦手ですけど……いっけー!」
一度体を丸めたと思ったら兎のように天井まで跳び上がった翡翠の斬艦刀が、緑の風を刀身に纏った……いやよく見ればそれは、緑に輝く高熱の炎!
「ぬうっ……!」
刀身そのものを当てずとも、怪人は広がる炎に包まれた。燃え上がる怪人のコスチュームは、最初こそ包んでいる肉体を炎から守るものの、唐突に飛び込んできた無機質の竜に切り裂かれ、遂に炎の侵入を許す!
「だが我々にとっては、この琵琶湖の水こそが百薬の長! これを飲めば、この程度の炎など……」
怪人が一気に呷った琵琶湖の水が、つうと脇腹を伝って足元に落ちる。
服の傷から侵入したのは、炎だけではなかった。竜姫の剣の虹色が、そこから内臓までを貫いたのだ。
「おの……れ……!」
竜姫は剣を引き抜くと、目を見張る怪人の頭上へと跳躍。そして頭から足元まで……。
「レインボー……スラッシュ!!」
二人目の怪人は、左右に分かれて崩れ落ちた。
●迫る時間
怪人の数はあと一人。だが敵は両手に琵琶湖の水を握り、あくまでも時間を稼ぐ構えを崩さない。
隙はない。今や随所が燃えて戦場を明るく照らす中、ほんの十秒にも満たぬ筈だが永遠にも思える睨み合いの時間が過ぎてゆく。
その時ピピッと、場違いな電子音が鳴った。周が、あらかじめ七分の時点に設定しておいたアラームだ。
周は動いた。
張り詰めた精神は、たった一つのイレギュラーをも許し得ぬ。その事が、今集中している事柄に対する危機かどうかを、あらん限りの能力を総動員して分析にあたる。
ゆえに怪人は、周の動きに気付くのが遅れる。慌てて必殺のビームを放ったのは、周の拳が幾度も振るわれ、彼を吹き飛ばした僅か後!
止まっていた時間が動き出す。
まず、怪人の放った強烈なビームは、翼の広げた羽に止められる。寄生体が焦げた際の刺激臭が広がるが、己が命への執着すら忘れた男にとっては、それも甘美な芳香でしかない。
次に、焼け落ちた羽の寄生体の青の代わりに、別の青がひるがえる。
「時間稼ぎするんじゃなかったんだ?」
「しまった! 謀ったな灼滅者!」
勝手に慌てて自滅しただけなんじゃ、と思いながらダイナミック。敵の懐に潜り込んで天井へ、お次は床へと叩きつける花火を前に、怪人の意識も一瞬、遠くなりかける。
床からよろよろと立ち上がった怪人に殺到する、灼滅者たち。斬られ、撃たれ、叩かれ、燃やされてもなお、怪人は水を飲んで二たび、三たび立ち上がる!
戦闘開始から、八分と少しが経過。統弥はもう一度ストップウォッチの表示を見てから、慌てて皆に大声で伝えた。
「急いで! もう、あと二分も残ってないよ!」
そして自身も床を蹴る。鏡のように磨き上げられた刀身はしかし、体を捻った怪人に避けられた。だが本命は……統弥自身の体から突如飛び出す、デモノイドの剣!
膨れ上がる虹色のオーラ。竜姫の連打はビートに乗って、怪人の体を打ちつける。怪人は揺られながらも水を飲む。ふらついていたはずの足が力を取り戻し、竜姫の勢いを床へと逃がす。それでも止まらぬレインボービート。ドラグシルバーの突撃も加わり、怪人は再び吹き飛ばされる!
くぐもった呻きが聞こえてきた。見れば縛られていたうちの一人が体をくの字に折り曲げて、苦痛の表情を浮かべている。
「もう変化が始まったのか! 怪人にされきる前にブッ潰すぜ!」
周の全身が真っ赤に燃えた。纏う炎はさらに熱く、琵琶湖の水をも沸騰させる。回復する傍から致命的な炎を与えてゆくさまは、まさに焼け石に水を体現するかのよう!
翡翠の大剣は、そんな満身創痍の怪人へと、大きく空中で振りかぶられた。あれほど緑に燃え上がっていた炎を振り払うほどの勢いで、剣は真っ直ぐに敵の肩口を捉える!
「効かぬ……安土城怪人様のご期待に応えるまでは!」
呪詛にも近い声を上げるペナント怪人の希望を打ち砕くかのように、初撃の後、ずっと回復に専念していた清香までもが動いた。仮にここで倒しきれねば、定礎怪人との戦いを不利にする捨て身の賭け……その結果は!
「……甘いわ! 琵琶湖の加護は我にあり!」
僅かに足らず! 万事休す!
「……と、思ったか?」
気付けばペナント怪人の背後には、狩人と、猟犬というには愛らしい相棒の姿があった。怪人の振り向きざまの一撃を、狩人――レインは片手で受け止める。
「バァイ。怨むなら、自分の運命を怨むんだな」
舞う刃。
怪人のペナントが千切れ飛ぶと同時に、苦しんでいた男もまた安らかな寝顔に戻っていった。
●陰謀の礎を砕いて
「タスク完了、ってとこだな」
翼の背からは寄生体が消え、代わりに表情には斜に構えた気楽さが戻ってきていた。
「さぁてと。起こしとくかねえ、助けた奴らを」
翼の声に応えるかのように、竜姫の剣が生贄にされかけていた人々の縄を次々と切り、統弥が解放された彼らの様子を順に診てゆく。
「縛られていた部分が痣になっているくらいで、大した怪我はないようだね。怪人になりそうだった人も同じかな」
そうと判れば長居は無用。万が一にも儀式の跡が何か悪影響を及ぼさぬうちに、彼らを立ち去らせるのが懸命というものだった。
「ささ、みんな疲れたでしょ。これをどーぞ! 助かった皆さんも落ち着ける場所で!」
花火がどうしてもみじ饅頭を振舞うのか、解放された人々はさっぱり判らなかった。が、誰かが思わず吹き出したのを皮切りに、笑いの輪が広がってゆく。
人々が全て助かったのは確かだったが、翡翠は少しばかり残念さを隠せなかった。というのも、怪人たちから目的を聞き出したいという望みは、時間に追われた戦いの中では実行に移す余裕すらなかったからだ。
(「後は、私たちで調べるしかありませんね……」)
その時、そういやさ、と周が何かを思い出した。
「定礎石って、タイムカプセルになってる事もあるんだっけ? このビルのには何か入ってんのかな」
「可能性はあるな。調べてみようか」
試しに石の周囲を調べてみたレインだったが……しばらくするとお手上げのポーズ。
「ダメだな。あったとしても、ビルごと取り壊さなきゃ取り出せそうにない」
そんなやり取りを聞きながら、清香は何かを思いついたようだった。だがそれは、真理であったかもしれないし、逆に丸っきりの気の迷いだったかもしれない。
作者:るう |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2014年10月23日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 4/感動した 1/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 0
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