鷹合・湯里(鷹甘の青龍・d03864)は、こんな噂を耳にした。
『強力な催眠によって、強制的にヌルヌルする触手とレスリングさせられる場所がある』と……。
この触手は都市伝説で、普段は廃工場に潜んでおり、甘い匂いを漂わせて、女性達を引き寄せているようだ。
この匂いには催眠効果があるらしく、自分の意思に反して、都市伝説とレスリングがしたくなってしまうようである。
しかも、触手がヌルヌルしているせいで、レスリングをしている間に服が脱げてしまうため、ほとんど裸に近い状態になってしまう。
それでも、気にせず都市伝説とレスリングをしてしまうため、衰弱死してしまうのも時間の問題。
そうなる前に、女性達の助け出す事が、今回の目的である。
また、都市伝説は催眠効果のある触手を絡ませ、真っ白な粘液を飛ばして、レスリングをしたくなってしまうため、色々な意味で注意が必要だろう。
参加者 | |
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鷹合・湯里(鷹甘の青龍・d03864) |
東雲・蔓(求める兎・d07465) |
水走・ハンナ(東大阪エヴォルヴド・d09975) |
テレシー・フォリナー(第三の傍観者・d10905) |
ジェルトルーデ・カペッレッティ(サイバーブラストガード・d26659) |
影守・討魔(影守忍者・d29787) |
平賀・メリト(科学と魔術の結晶・d30338) |
ユーリ・ベルトラン(影絵の騎士・d30857) |
●禁断のヌルヌル
「都市伝説……か。非科学的もいいところだな。さっさと片付けてしまおう。……しかし、レスリングがしたくなる匂いとはどんなのだ。それに触手とレスリングとはどうやるんだ……? いや、気になっていないし、催眠にもやられていないからな? だがまぁ……科学者の端くれとしては、未知のものを目の前にして素通りするというのもな……」
平賀・メリト(科学と魔術の結晶・d30338)は仲間達と共に、都市伝説が確認された場所に向かっていた。
都市伝説はヌルヌルとした触手で、強力な催眠によって相手を催眠状態にさせて、強制的にレスリングをしているようだ。
「……正直、どうしてこんな事になったんだか。……と言うか、こんな噂を最初に言い出したのは誰だァ! 触手とレスリング、単発で噂に上るんならわかるけど、『何故、合体させたし!』。しかも、色々な意味で、合体事故が起こりそうで危険だわ!」
水走・ハンナ(東大阪エヴォルヴド・d09975)が、青ざめた表情を浮かべる。
単体でも危険な存在になりかねないような存在が、ひとつになって暴れているのだから笑えない。
「自分が耳にした噂に対して言うのもなんですが、一体どうやってこんな噂が出来上がったんでしょうか……」
鷹合・湯里(鷹甘の青龍・d03864)も、気まずい様子で汗を流す。
触手とレスリング……、どちらも嫌な思い出しかない。
それがひとつになって都市伝説と化したのだから、シャレにならないほど最悪の存在であると言えるだろう。
「ぬるぬる☆レスリング……か。何てすけべな人に優しい都市伝説なんだ! そして、一部の参加者の、あの期待に満ちた目は、何だというのだー。まあ、触手って言うと、あーいうのしか思いつかないんだけど……。ぐふふ、今日は撮り甲斐がありそうですな」
テレシー・フォリナー(第三の傍観者・d10905)が、含みのある笑みを浮かべる。
想像するだけでも期待が膨らみ、妄想が今にも爆発しそうになった。
「ところで、ヌルヌル……って、テレビとかで、ドッキリに、使うやつ、だよね! 何だか、たのしそう!」
ジェルトルーデ・カペッレッティ(サイバーブラストガード・d26659)も、瞳をランランと輝かせる。
都市伝説については謎だらけだが、会う前からワクワクが止まらない。
「いや、これは……、どう考えても女の敵でござる。女性を引き寄せ、催眠をかける触手など、ましてや服を脱がすなど同じ女として、決して許しておく事はできん……、殲滅でござる!」
影守・討魔(影守忍者・d29787)が、自分の気持ちを引き締めた。
しかし、この時点で嫌な予感しかしない。
気のせいか、先程の一言で幾つかフラグを立ててしまったような気がする。
「関節技はまず無理だとして打撃……も、あんまり効果なさそうなんだけど。……まぁ、攻撃し続ければ倒せるかな?」
東雲・蔓(求める兎・d07465)が、苦笑いを浮かべた。
事前に渡された資料を見る限り、都市伝説は強敵そのものだが、能力がエロスに特化しているようなので、頑張れば何とかなりそうである。
「……妙な都市伝説ですが、私は使命を全うするのみです」
ユーリ・ベルトラン(影絵の騎士・d30857)が、力強い足取りで歩き出す。
そして、ユーリ達は沢山の女性達とレスリングを繰り広げる、都市伝説を発見した。
●絡まる触手
「……酷い光景ですね」
都市伝説を目の当たりにしたユーリが、嫌悪感をあらわにした。
沢山の女性がヌルヌルの触手とレスリングをしており、あられもない姿で甘い声をあげていた。
「げへへ、今日はめっちゃいい絵が取れそうや!」
テレシーがビデオカメラを構えて、いやらしい笑みを浮かべたが、その途端に都市伝説の触手がパチン!
あっという間に、ビデオカメラが壊れて、絶望のどん底に……。
おそらく、心のアルバムに刻めという事なのだろう。
何やら目に見えない大人の事情が絡んでいるような気もするが、こうなったら女性達の痴態を魂に刻むだけである。
「ふあっ、触手、弄ってたら、しろいのでた!」
ジェルトルーデが驚いた様子で声を上げる。
都市伝説の触手を刺激し過ぎたせいで、頭から足まで真っ白な粘液まみれ。
「なるほど……ん、こうやって、あっ……これは、きょ、興味深い……」
メリトも興味津々な様子で、都市伝説の触手をいじっている。
「おい、触手! ぬるぬるは良い……なのに、なぜ服を脱がす!? そこは着衣のまま締め上げ、体のラインをくっきり浮かばせた後、服をスケスケにして下着を覗くのが最高なのに……、なぜだ!? なぜ貴様は裸体に拘る!? エロスは着衣にもあるという事を知れぇ!」
蔓が都市伝説を説教するようにして叫び声を響かせた。
その途端、都市伝説が触手の先端から、真っ白な粘液をビュビュッと撒き散らす。
「ひゃうっ!」
すぐさま、湯里が後ろに飛び退いたが、避けるのが間に合わず真っ白な液体が胸の谷間に落ちて溜まっている。
「怪我はありませんか? 相手の得意な土俵で戦うのも騎士の務め。レスリングでお相手しましょう」
ユーリが湯里を守るようにして陣取った。
それに気づいた都市伝説が触手をウネらせ、まるで威嚇するようにして、再び真っ白な粘液を飛ばしていく。
「触手なんかに絶対、負けたりはしません!」
湯里が覚悟を決めた様子で、都市伝説をジロリと睨む。
しかし、体が熱い。
真っ白な粘液を浴びるたび、体が燃えるようにして、熱くなってきた。
「二度とこんな噂が流れないように、完膚なきまでに灼滅してくれるわ」
ハンナも真っ白な粘液を払いのけ、スレイヤーカードを構える。
だが、その気持ちとは裏腹に、体が熱って、都市伝説の触手が愛おしく思えてきた。
「拙者の衣装や体つきからして、すぐに脱がされてしまいそうでござるが……まわりには女性しかいないし、旅の恥はかき捨て。拙者はクノ一、ヌルヌルレスリング、どんとこい!」
そんな事になっているとは露知らず、討魔が都市伝説を挑発する。
都市伝説はその挑発に乗って、ネットリとした触手を、体に絡ませてきた。
「え、ちょ……っ、レスリングでも、そこは駄目……ひゃあん!?」
ユーリが驚いた様子で悲鳴をあげる。
しかし、触手はおかまいなし。
真っ白な粘液を撒き散らせつつ、無数の触手で体を締め上げてきた。
「……ふぇ? ちょ、恥ずかし! だめ、だめでござるぅ~!?」
討魔も身の危険を感じて、都市伝説の触手を掴む。
だが、都市伝説の触手は、粘液まみれでヌッルヌル!
あっという間に、服の中に入られ、引き千切るようにして、ビリリッと脱がされた。
「……ん? ま、待て! な、なんだ、この状況は!? ……や、本当に、ちょ、止め……ひゃ!?」
メリトも自分が置かれている状況に気づいて、必死に抵抗!
それを邪魔するようにして、催眠状態にある女性達が、指を絡ませ、肌を擦り合わせてきた。
「……ひいっ! ……ってか、何で触手まで巻きついてくるのよ! マジで脱げるって! やぁっ! だ、だめよ! そんな所を……!」
その横でハンナが、顔を真っ赤にする。
しかし、都市伝説の触手は、抵抗すればするほど、奥へ奥へと入り込む。
「あ、あの……これ以上は……! ひっ! やっ! やめて下さい……! あっ……! だ、ダメです! そこは……! アッー!!」
そして、湯里はハンナ達と抱き合うようにして、まわりにいた女性達と一緒に……果てた。
●禁断の世界
「ねえ、これ……レスリング?」
まわりに倒れた仲間達を見つめ、ジェルトルーデが不思議そうに首を傾げる。
よく分からないが、何か違う気がする、何となく。
どこがどう違うのか、説明しろと言われると困ってしまうのだが、とにかく何かが違う。それだけは間違いない。
「確か、プロレスって……、場外乱闘が華なんだよねぇ? しかも、そこでは何でもやって良かったはず……」
蔓が含みのある笑みを浮かべて、触手の発射口にグリグリと釘バットを捩じり込む。
その途端、物凄い量の粘液が、釘バットを押し出す勢いで、噴き出してきた。
「あ、やっぱダメ、無理! ヌルヌルはいや! 触手はいやぁぁ!?」
討魔が真っ白な粘液を大量に浴び、ハッと我に返って起き上がり、這うようにして逃げる。
その間に都市伝説の触手が、蔓の体にネットリと絡みつく。
「あ、ボクに巻きつくのだけは……。や、やめて! 敏感だか……んきゃぁぁぁ!?」
しかも、激しい攻めに、蔓がグッタリ!
それでも、執拗に攻め立てて、天国の向こう側に連れて行っている。
「こ、こうなったら、全力を持って触手を絞め殺してくれようぞ! おらっぁああ、レスリングぅうう! ザッシュ、そっち抑えてー!」
テレシーが霊犬のザッシュと連携を取りつつ、都市伝説に攻撃を仕掛けていく。
既に、都市伝説は絞りカス。
大半の粘液を撒き散らして、カラカラになっていた。
「在るべき場所へ……、お還りなさい!」
それと同時に湯里がフラつきながら、フォースブレイクを仕掛ける。
その一撃を食らった都市伝説が弾け飛び、溶けるようにして無くなった。
「我が東大阪市のォ科学力はァァ世界一ィィィ!」
そして、ハンナは全裸に近い格好で起き上がり、高々と勝利を宣言した。
「うぅ……だから、非科学的なやつは嫌いなんだ。……ぐすっ」
我に返ったメリトが、薄っすら浮かんだ涙を拭う。
何がどうとは言わないが、とにかく酷い目に遭った。
思い出したくもないほどに……!
とにかく、今すぐ忘れよう。
今日の出来事がトラウマになる前に……!
「でも、なんか不思議な気持ち……まぁ、気のせいですね」
そう言って、ユーリが疼く体を誤魔化すようにして、軽く流すのであった。
作者:ゆうきつかさ |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2014年10月13日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 6/キャラが大事にされていた 0
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