人食い白焔

    作者:瑞生

     漆黒の帳が下りた森の中で、白炎が爆ぜた。
     女が迸る白き炎をひらりとかわすと、インドの踊り子衣装にも似た衣が揺れる。
     くるん、と身を翻し、女は白炎を放って来た白き狼にも似た敵――スサノオへと攻撃を叩き込んだ。
    「オオオォォォンッ」
     悲鳴を上げて地面に転がったスサノオの体内へと女が手を伸ばし、何かを抜きとった。
     それは、『白い炎』。
     闇夜の中、眩い白を見つめて女は微笑む。
    「ォ……」
     まだ息のあるスサノオになど目もくれず、手中の白き炎を大切そうに抱えて、女はそのまま踵を返し戦場を立ち去った。
     
    ●人食い白焔
    「みんな、聞いて。瀕死のスサノオが、人里に下りて来て人を食べちゃおうとしてるの!」
     教室へ集まった灼滅者たちへと、須藤・まりん(中学生エクスブレイン・dn0003)が説明を始めた。
    「……人を、食べる?」
     灼滅者たちが眉を寄せた。こくり、と頷いてから、まりんは眼鏡の位置を正す。
    「何者かとの戦闘に負けて、命の源を奪われたみたいだね。死を回避しようとして、人を食べようとしている」
     常日頃より朗らかなまりんも顔を顰めた。
    「人を食べる事で、スサノオが本当に生き延びられるのかは分からないけど……このままだと、たくさんの死者が出ちゃう。だからて、みんなにはその前に、スサノオを灼滅して来て欲しいの」
     スサノオが人里へと下りる、その移動経路は概ね判明している。
     まりんがノートに簡単な地図を描いた。カタカナのスに丸を書いた、スサノオを示すマークと、人里。そしてその間に矢印を記す。
    「大体この辺りから、山を下りていくみたい。この矢印に沿った感じで探索していれば、スサノオに遭遇すると思うよ」
     山より下りて来る白き狼の姿を持つスサノオ。その能力も、人狼のサイキックに酷似している。
    「それとね、命の源を奪われて瀕死の状態だから、15分戦闘を耐え抜けば、こちらから手を出さなくても勝手に消滅するよ。だけど、消滅する直前、一時的に戦闘力が上がるみたい」
     15分耐え抜いて消滅を狙うのも手だ。しかし、その前に灼滅しておく方が恐らくは少ない被害で済む事になるだろう。
    「人を食べるなんて、そんなの許せないよ。だから、みんな、必ず灼滅してきてね!」
     よろしくね、とまりんが深々と頭を下げた。


    参加者
    行野・セイ(オブスキュラント・d02746)
    村山・一途(紅蓮破断・d04649)
    天城・兎(赤狼・d09120)
    逢見・莉子(珈琲アロマ・d10150)
    内山・弥太郎(覇山への道・d15775)
    ギーゼルベルト・シュテファン(紅陽に翔けし戦黒鷹・d17892)
    九形・皆無(僧侶系高校生・d25213)
    竜胆・彩愛(花言葉はご自由に・d26403)

    ■リプレイ


     どこまでも暗い森を、彼らは直走る。
     生い茂った木々は、暗闇をより一層深くさせる漆黒の天蓋を思わせた。僅かな隙間さえも無い程に木の葉が繫っている為、頭上を仰げど月も星もほとんど見えない。
     各々が持つ明かりだけが頼りだった。
     けれど、さほど困難な事では無かった。
    「もう少し……か?」
     皆を先導し進みながら、行野・セイ(オブスキュラント・d02746)が尋ねた。隠された森の小路』――その能力のおかげで、太い木々の幹も、しっかりと地面に張られた根も、彼の進路を妨げないようにそろそろと退いてゆく。きちんと皆、登山靴も履いている。おかげで灼滅者たちは予想よりも早く森の中を進軍していた。
    「そうですね、もうそろそろ着いても良い筈……」
     手元の地図に視線を落とし、九形・皆無(僧侶系高校生・d25213)が頷いた。予め地図と照らし合わせ、敵の進路の目星はつけている。そして、そこには灼滅者たちの位置も表示されていた。
     深い森と言えど、どこもかしこも木々が覆っている訳では無い。予測進路の途中には小さな池があった。その辺りなら幾分開けているかもしれない。そう彼らは目星をつけていたのだ。
    「あ……、あれ、でしょうか……?」
     きらりと、竜胆・彩愛(花言葉はご自由に・d26403)が指差したその先で、彼女が身に付けた灯りが反射して煌めいた。
     まるで隧道のような暗闇の先、木々の天蓋が途切れたその先で、最初に視界に飛び込んで来たのは、池の水面だった。池の上には木々も無い。水面は星空を映し出しながら揺れていた。
     池の周囲の木々が他に比べて疎らなのは、かつての住民たちが切り開いたからだろう。人の手をほとんど離れた今でも、確かにそこで人々が尽力した痕跡が窺える。
    「良し、準備、始めよっか!」
     ぱん、と逢見・莉子(珈琲アロマ・d10150)が手を叩くと、傍らのナノナノさんもぱたぱたと羽根を揺らす。
    「了解、早めに終わらせようぜ」
     ギーゼルベルト・シュテファン(紅陽に翔けし戦黒鷹・d17892)が手近な木の根元にランタンを置いた。他の灼滅者たちもそれにならい、戦場となるこの開けた場所を照らし出す。
    「……これも、退けちゃわないとね」
     村山・一途(紅蓮破断・d04649)が木の根元にシャベルを差し込み、根元の土を掘って行く。幾ら灼滅者と言えど、巨木を瞬時に抜く事は難しい。だが、怪力無双で強化した腕力ならそれも容易い。めりめりと音を立てて地面から離れて行った木を、邪魔にならない場所へぽいっと投げ捨てる。
     整地を行う間、ライドキャリバーの清姫に騎乗し、周辺を調べていた天城・兎(赤狼・d09120)が戻って来た。。
    「そうそう人は来ないとは思いますが……」
     念には念を、と内山・弥太郎(覇山への道・d15775)が殺気を周囲へとばら撒いた。
     人里へと降りて来るスサノオの狙いは、人を喰らう事。そんなおぞましい事態を許す事など出来ないと、少年はキッと双眸を細める。
     そのときだった。
    「オォーン……」
     力無き遠吠えと、茂みを掻き分けて駆ける足音。
     身構えた灼滅者たちの視線の奥、闇の中から、白い狼が飛び込んで来る。
     ――スサノオ。その長い毛を揺らして駆ける姿は、まさに白焔のようだった。
     白焔が牙を剥き、灼滅者たちへと襲い掛かる。


     いきなり飛び掛かって来たスサノオの奇襲も、深い森の中であれば成功した事だろう。しかし、先にこの場所に辿り着き、整地を行い、敵の襲撃を予測していた灼滅者たちにとって、迎撃は用意だった。
     月光を反射して煌めく銀爪を、彩愛のビハインドの椿――彼女の兄が受け止める。しかし、その鋭い爪先は、確かに少女の皮膚を抉った。
    「一方的に襲われたっていうのはかわいそうだけど、それで人を襲うっていうなら倒さないといけないからね」
     僅かな同情はあれども、それで見逃してやる道理も無い。莉子の腕を覆う『la deesee』が炎を纏い、鏤められたアイオライトの煌めきの軌跡を残しながら、スサノオへと叩き込まれた。懸命に宙に浮かんだナノナノさんも、炎とは対照的なしゃぼん玉をぽんと放ち、追撃をかける。
    (「……スサノオの炎を奪って何をするつもりなんでしょうね」)
     スサノオの命の源を奪った何者かがいる。その目的はさっぱり見当がつかず、こちらの裏をかかれそうな嫌な予感が一途の心をざわつかせた。そんな心を鎮めるように、『赤備え』でスサノオを殴りつけ、その体を結界で絡め取る。
    「グルル……ッ」
     不快げに唸り声を上げたスサノオを兎は睨みつけた。
    「清、今回は俺から離れるなよ」
     相棒たる清姫へと告げて、同時に駆け出す。摩擦によって生じた橙色の炎を纏った兎の脚が回し蹴りをスサノオの脇腹に叩き込み、そこに清姫の銃撃が炸裂する。
    「人間を喰わせる訳にはいかないな」
     めきめきと音を立てて変化した、ギーゼルベルトの鬼の腕が白き狼を殴り飛ばす。
     ダークネスたちにとって、人間など踏み潰すもの、利用するものでしか無い。それでも、人を喰らう――その行為は、想像するとあまりにおぞましかった。
    (「そこまで切羽詰まっているのか……それとも、我々を誘っているのか」)
     ただ生きる為なのか、それとも何かしらの意図がスサノオにもあるのか。訝しげに、ダークネスの姿へと変じてもそのままの色彩を保った灰の瞳を、皆無が細めて。炎を纏う蹴撃を、スサノオへと浴びせかける。
     セイが放ったオーラの弾丸が、灼滅者たちとの戦闘が始まる前から齎されていたらしい傷口を更に深く抉る。
    「ギャンッ!!」
     不快げな悲鳴をスサノオが上げる、その姿を彼は具に観察していたが――。
    (「この状態で放置する意図があるのか、単に無関心なだけか」)
     いずれにせよ、スサノオの命の源を奪った何者かの行いは、ただ面倒な事態を生んだだけだ、と。煩わしげに彼は僅かに眉を寄せた。
     ぎゅっと祈るような仕草をしてみせたのはセイのビハインド、ナツだ。そんな彼女を一瞥してから、セイがその手からオーラを放ち、スサノオへとぶつける。
     行こう、と傍らの兄へと視線を交わして、彩愛が縛霊手でスサノオを殴打し、椿が霊障波をスサノオへと放つ。
     手負いとはいえ、灼滅者たちの攻撃にびくともしないその姿は流石ダークネスと言うべきか。けれど、勝機は必ずある――そう信じ、灼滅者たちは立ち向かう。
     数分を経て、スサノオも狙うべき相手をある程度絞って来ていた。前線に立つサーヴァントを積極的に狙い、確実に敵の数を減らそうとする行動は理に適っているだろう。手負いの幻獣種も、獣としての闘争本能を失っている訳では無い。血路を開き、命を繋がんと足掻くその姿は、全力で強敵に立ち向かう灼滅者たちと何ら変わりは無いのだ。
     畏れを纏った白き狼の牙を弥太郎の狼爪が受け止め、ギリギリと耳障りな音が戦場へ響き渡る。流石にその鍔迫り合いを押し切ったのはスサノオだった。鋭い牙が、狼の腕へと突き刺さると、少年が僅かに呻きを飲み込むように喉を鳴らす。
    「わんっ!」
     柴犬の姿をした彼の相棒、サイゾーがその瞳に込めた魔力で彼を癒す。ありがとう、と礼を述べて、少年は再び、白き狼へと立ち向かった。宿敵たるスサノオを前に昂る戦意を込めて、聖剣の一撃を叩き込む。
     そして――ピピピピ、と無機質なアラーム音が鳴り響く。皆無が身に着けていたリストウォッチが、10分経過を告げていた。


     ここまでの戦いの流れはけして悪くない。
     スサノオの攻撃能力が単体攻撃のみであった事が幸いした。その威力こそ強大ではあるものの、5体ものサーヴァントがいることで手数の増えた灼滅者たちの戦線は現状、比較的維持されている。
     しかし、多彩な能力を持たない代わりにとでも言うべきか。その膂力と体力は相当のものなのだろう。齎される一撃は重く、ともすれば一瞬で誰かが沈みかねない危険性は依然孕んでおり、また、瀕死とはいえ、まだ相手が倒れる気配は見えない。
     時間は刻一刻と経過している。
    (「……まだ鳴らない。大丈夫だ」)
     懐の中で刻まれるタイマーの事を思う、兎の胸中が、僅かな焦燥に揺れる。まだセットした時間では無い。だが、彼の懐の中のタイマーは、確実に時を刻んでいる。
     どうか、もう少し。そう願いながら、白き炎をその指先に紡ぎ、仲間たちを強化する。その炎の揺らめきは、どこか、狼の姿を思わせた。主から受けた加護に勢いづいたように戦場を駆け回る清姫が白き狼へと突撃し、思い切り体当たりをぶちかます。
     だが、畏れを纏いながら、スサノオが至近距離から清姫を斬り裂いた。しなやかな紫の機体が大きく抉られ――そのまま清姫が消滅する。
    「穿け!」
     皆無が突き出した『鬼神天槍』――禍々しきその槍の穂先が螺旋を描いて、白き狼の体を抉り取る。火の粉が上がるように、滓のような小さな白焔が空中を舞い、消えてゆく。
     傷は互いに深くなってゆく。戦闘の最中では癒し切れない痛みが、確実に前線を少しずつ崩していた。
     灼滅者たちの盾となり動いていた椿の姿が、スサノオの爪を受けて霧散する。
    「いや……っ」
     小さな悲鳴を上げるものの、一呼吸で気持ちを切り替え、彩愛が雷にも似た光を放つオーラを放ち、ギーゼルベルトの傷を癒す。これ以上誰かが倒れる姿は見たくない。その想いが、少女を踏み留まらせていた。
    「助かったぜ!」
     礼を述べて、ギーゼルベルトが軽くなった身体で跳躍した。殴りつけたロッドの先端から流れ込んだ魔力が、轟音を上げて爆発する。
     スサノオの纏う白き炎が、少しずつ――確実に弱まってゆく。
     僅かな隙だ。ナツが放った治癒力を注いだ矢が、兎を貫き、その神経を研ぎ澄まさせる。一方、ナツもスサノオへと迫り、その顔を見せて、白き狼へと衝撃を齎した。
    「わぁん、時間が……」
     不安げな呟きを莉子が漏らして。
    「大丈夫です、まだ時間はあります!」
     それを弥太郎が励ます。わん、と同意するように吠え、斬魔刀で斬りかかるサイゾーの姿が頼もしい。それに鼓舞されたように、莉子がスサノオの頭上から飛び蹴りを放ち、弥太郎が地上から不可視の刃を振り下ろす。
     ナノナノさんが巻き起こした竜巻がスサノオを翻弄し斬り裂く。豊かな白い毛と、その身に纏う白き炎が揺らめく姿は幻想的でさえあった。
    (「……対話できないスサノオは、まだ幼いんだったっけ」)
     狼の姿を取ったスサノオの口から漏れるのは咆哮と唸り声。人語を解するようにはあまり見えないその姿を見つめ、一途は想う。
     瀕死のスサノオにとって、人を喰らおうとするその行為は、生きる為のもの。それに対して、ただ非難するばかりでは無く、思うところが無い訳ではない。
     だが、躊躇は無い。『有明行燈』から放たれた凍てつく魔力が白狼を穿つ。
    「――それでも、必要なら殺せるのが殺人鬼です」
     そして、奪われる人命を見過ごせないのが――灼滅者だ。


    「あと少し……か」
     それは、スサノオの体力の事でもあり、体感的ながら、タイムリミットまでの猶予の事でもあった。だが、セイの静かな声からは焦燥は滲み出ていない。
     元より瀕死だったスサノオに、いよいよ限界が来ている。纏う白い炎は弱々しく、その炎に包まれた白き狼は、大きく身を揺らして必死に呼吸を繰り返し、何とか立っているという状況だ。
    「はい。一気に片をつけましょう!」
     弥太郎が頷き、地を蹴った。セイが放った光の輪が空中を飛び回りながらスサノオに撃ち込まれ、その中を駆けた弥太郎の聖剣がスサノオへと振り下ろされる。
    「ガゥッ!!」
     その攻撃にたたらを踏むように体勢を崩しながらも、スサノオが飛びかかる。その攻撃を、彩愛が受け止めた。
     がりりと皮膚へと埋め込まれ削り取ってゆく爪の一撃は、これまでの比では無い。それを引き剥がすような勢いで、スサノオの横から迫った一途が、死角から一気に白狼の体を斬り裂いた。
    「彩愛ちゃん! ナノナノさんも、お願いっ」
     祭霊光を放つ莉子の声に応じ、ナノナノさんも彩愛へとハートを飛ばす。
    「大丈夫、です……ありがとうござい、ますっ」
     ぐ、と踏み留まった彩愛が、縛霊手でスサノオを殴りつけた。
     たじろぐスサノオへと、赤き狼と白き鬼が手を伸ばす。兎のエアシューズが炎と煙を上げながら唸り、スサノオの体へと叩き込まれ、息を飲んだ白き狼の胴――通常の生物であれば心臓があるだろう位置を、皆無がの手刀が、風の刃を起こして斬り裂く。
     きゃん、と悲鳴を上げたスサノオへと、ギーゼルベルトが一気に距離を詰めた。
    「――終わりだ!」
     刀の鞘と柄とに結びつけられた赤と青の紐が揺れる。絆の意を持つ刃が振り下ろされ、白き炎を断ち切った。
     どさり、とスサノオが地面へと転がり落ちると、白き炎が一瞬強く燃え上がった。目に焼きつく程の眩光を発した炎は、直ぐにその勢いを失い窄んでゆく。
     整地された地面の上へと倒れ込んだ白き狼は、もはや声を発する事すら無く、その炎の中へと熔けるように消えて行き――やがて、炎も失せた。
     ピピピピ、と無慈悲なアラーム音が鳴り響いたのは、まさに戦いの終わりを告げるようなタイミングだった。
     戦場の熱が夜風に押し流されて、漸く戦いが終わった、という実感が込み上げて来る。
     仮面の下でナツがほっと安堵の息を吐き、夜空を見上げた。夜空に鏤められたような星たちは、変わらず瞬いている。
    「この先、何か無いだろうか……」
     兎の金色が見つめた先は、スサノオがやって来た闇の向こう。だが、その先を調べても、スサノオを傷つけた何者かの手掛かりになるようなものは特に残されていないだろう。
    「スサノオを瀕死に追い込んだ……何の為に? 誰が?」
     ギーゼルベルトも思考を巡らせるものの、その答えは出ない。
    (「生命の源を抜き出すような事が出来る存在……一体何者なんだ」)
     スサノオが消えた場所へ手を合わせて冥福を祈り。区切りをつけて立ち上がった皆無が僅かに眉を寄せる。
     スサノオを狙った何者かの凶行。ダークネス同士が抗争する事自体はけして珍しい事では無い。だが、ただの抗争とは思えない、正体の見えない相手の行動を訝らずにはいられない。
     不可思議な事件はこれだけでは無い。都市伝説が現れた場所に現れるHKT六六六を初め、ダークネスたちが何かしら企んでいるらしい事は、これまでにもエクスブレインたちによって予見されている。
    「……わかりませんね、備えましょう」
     その答えが見えないのであれば、警戒を怠らないようにするだけだ。答えの見えない自問を首を振って断ち切り、一途が呟く。
     ひとつずつダークネス達の企みを阻止してゆけば、いつかはその答えに辿り着く筈だ。
     これは何か、大きな異変の前触れ。そう感じながら、灼滅者たとは再び暗闇の森へと踵を返し、在るべき場所への帰路につく。

    作者:瑞生 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2014年11月3日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 5/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 1
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