世界よ、タオルで包まれろ

    作者:泰月

    ●紙製品がタオルになっちゃう事件
     タオルの街として有名な、今治。
     その地で、奇妙な事件が多発していた。
    「どぉしてぇぇぇ!? なんでポケットティッシュがタオルになってるの!? って言うか、まだノルマ残ってたのにー!?」
     ポケットティッシュの入っていた筈の段ボールの中身が、ふわっふわのタオルになっていて、困惑する女性。
     或いは、開店前のホームセンターで。
    「店長、大変だっ!! 特売予定のキッチンペーパーが、タオルになってる!」
    「ティッシュペーパーとトイレットペーパーも、タオルになってます!」
    「なんだってぇ!?」
     紙製品の大半がタオルに変わって、慌てる店長と店員達。
    『ふっ。紙が無ければ、タオルを使えば良い。この調子で紙をタオルに変えまくってタオルを全世界に普及させ、この今治タオル怪人がタオルで世界征服してくれる!』
     事件の犯人は、吹き荒ぶ風に白いタオルをなびかせた、今治タオル怪人である。

    ●白いタオルをなびかせて
    「と、まあ、そんな事件が今治で起きている事が、茨姫さんのおかげで判明したわ」
    「紙が無ければタオルを使えば良いって、本当に言ってるんだ」
     夏月・柊子(高校生エクスブレイン・dn0090)の話を聞いて、古城・茨姫(東京ミッドナイト・d09417)は青い瞳を瞬かせて、呟いた。
    「そうね。今はまだ、紙製の日用品くらいしか対象になってないけど、放っておいたら次第にエスカレートして、いつかは紙と言う紙を対象にし出すみたいよ」
     今治タオル怪人の描く世界に、紙は残っていないかもしれない。
    「紙に出来てタオルに出来ない事などない、が持論みたい」
     そうでもなさそうなものだが、その辺の(怪人にとって)細かい事を気にせず我が道を行くご当地怪人は、まあ割といるものである。
    「怪人は今治のあちこちで事件を起こしてるけど、深夜、今治城近くのコンビニに箱ティッシュを狙って現れるわ」
     闇雲に後を追ったり探すより、そこで待ち伏せる方が疲れないし、バベルの鎖で気付かれる心配もないので確実だ。
     深夜のコンビニなら、注意すべき一般人も、店員くらいだ。
    「外見だけど、一言で言うならタオルミイラ」
     頭から指先まで、タオルでぐーるぐる。特に顔は念入りに。
     風に良くなびく首元からの長いタオルが、怪人の拘りポイント。
    「で、やっぱりタオルを武器にするわ」
     鞭の様に振り回して打ち付けたり、長いタオルで縛って来たり。
     カッチカチに凍ったタオルを投げ、更に自分に巻きつけてガードを固め。
     ご当地の力を使った投げ技も、タオルを巻きつけ投げ落とすタオルッぷり。
    「見た目も攻撃もタオルだけど、相手はダークネスで、タオル攻撃もサイキックよ。見た目で油断はしないでね。それじゃ気をつけて、行ってらっしゃい」


    参加者
    枷々・戦(異世界冒険奇譚・d02124)
    マリーゴールド・スクラロース(中学生ファイアブラッド・d04680)
    上尾・正四郎(一天四海・d06164)
    古城・茨姫(東京ミッドナイト・d09417)
    柾・菊乃(ノンフライ鯛焼き着ぐるみ水着・d12039)
    篁・アリス(梅園の国のアリス・d14432)
    朱屋・雄斗(黒犬・d17629)
    ミツキ・ブランシュフォード(サンクチュアリ・d18296)

    ■リプレイ


     とある日の夜中。
     今治城の見えるコンビニ前で、灼滅者達がたむろしていた。
    「寒くなったし、おでん美味しいね」
    「ナノ」
     熱々のおでんを分け合う、マリーゴールド・スクラロース(中学生ファイアブラッド・d04680)とナノナノの菜々花。
    「おでんも良かったかな。夜は好きだけど、風が冷たくてさっむいし、早く体動かして帰りたいよ!」
     夜風の冷たさに思わず愚痴るように良いながら、古城・茨姫(東京ミッドナイト・d09417)は手にした肉まんをぱくり。
    「烽、お前食べる?」
     枷々・戦(異世界冒険奇譚・d02124)は、2つに分けた肉まんの片方を己と瓜二つの姿のビハインドに差し出し、残る半分を頬張る。
    (「学生が、夜中にコンビニ前で、たむろってるのは、治安的にどうなのって話もあるけど……」)
     と、ミツキ・ブランシュフォード(サンクチュアリ・d18296)は胸中で呟くも、思い思いに小腹を満たす仲間達の多くは、その辺を気にしている様子はない。
    「……うん。気にしない。ね、ういろ」
     続きを小声で口に出して、黒芝に似た霊犬ういろうを抱きかかえる。
     一方その頃、コンビニ店内では。
    「あの……お仕事お疲れ様です」
     蒸し器に肉まんを補充していた男性店員を、柾・菊乃(ノンフライ鯛焼き着ぐるみ水着・d12039)がESPで誘惑しにかかっていた。
    (「と、殿方への誘惑というものには慣れませんが……がんばりますっ!」)
     動揺を隠し胸中で意気込んで、菊乃は言葉を続ける。
    「客足もないですし、よろしければ一緒に夜空を眺めながら肉まんを食べませんか?」
    「そ、そうっすね。少しくらいなら……」
     顔を赤くして2つ返事で頷いた店員の手を引いて外に出た菊乃は、篁・アリス(梅園の国のアリス・d14432)にそっと目配せをした。
     魅了の力が解かれ、殺気が広がる。
    「……やっぱ俺、レジ空けられないっす。ごめんなさい!」
     次の瞬間、店員はそう言うなり、菊乃の手を解いて踵を返した。
     魅了の力による熱が消えた所に、無意識にその場から離れたくなった店員は、最も近く且つ放っておけない店の中に逃げ込んだのだ。
     当てが外れた所に、事態は更なる動きを迎える。
    「なあ……あれ、そうじゃないか?」
     真っ直ぐこちらに向かってくる白い人影に気付いて、上尾・正四郎(一天四海・d06164)がそれを指差す。
    「……眠らせてくる」
     朱屋・雄斗(黒犬・d17629)は短く告げると、肉まんの包み紙をゴミ箱に放り込んでからコンビニ店内に戻り、爽やかな風を吹かせる。
    (「ほんとにいるとは思わなかった……我ながら何で察知できたのか不思議だよ」)
     全身に巻いたタオルで妙に膨らんでいる白い姿を見つめながら、茨姫は思わず胸中で呟いていた。
    「あ、菜々花。お汁で汚れちゃってる、拭いてあげるね」
    「ナノ~」
    「こういう時はウェットティッシュが便利だよね、濡れたタオルは持ち歩き難いし」
    「ナノナノ~」
     敵の気を引こうと、マリーゴールドはわざと聞こえる声で言いながらナノナノの口元を紙で拭う。
    「拭くならタオルよりティッシュの方がいいよねー」
     茨姫も声に出し、頷いてみせる。
    「タオルよりティッシュだと? そこは今治タオルを使え!」
     そんな灼滅者達の挑発に、タオル人間――今治タオル怪人はあっさり引っかかった。
    「っていうか、全部タオルになっちゃった、ら、ふつーに、困る、の……」
    「困らない事を、証明してやろう!」
     ミツキの正論に無駄に力強く返し、怪人は店内に足を向ける。
    「待てよ、お前が探してるのってこれだろ?」
     怪人を呼び止めた戦は、背中に隠していた積み上げた箱ティッシュを見せ付けた。
    「残念だが、店の中にはもうティッシュは無いぜ。ここにあるのが全部だ」
     そこに店から出てきた雄斗が、重ねて告げる。
    「既に運び出しているだと!? 俺の活動に賛同した今治タオルの同志がついに現れたと言うのだな!」
    『違う』
     すっげえ自分に都合良く解釈した怪人に、8人分のツッコミが唱和する。
    「今治タオル怪人! きさまの好きにはさせないぞー! 変身!!」
     ぎりりとグローブを握りしめたアリスの宣言で、怪人もやっと状況を理解する。
    「灼滅者だったか! 邪魔するつもりなら、纏めてタオルでふん縛ってくれる!」
    「今治タオルは好きだが、ふざけた使い方をする奴を許してはおけない! 行くぞ、天地上下!」
     正四郎が怪人に言い放つのと同時に、ライドキャリバーがエンジン音を響かせた。


    「タオルも便利だけどさ、紙じゃないと出来ないことだっていっぱいあるぜ?」
    「そんなものなどない!」
     挑発的な戦の言葉を、タオルを振り回し否定す怪人。
    「タオルに文字は書けないし、紙飛行機だって作れないし!」
     言い放つと同時に、戦は杭打ち機を怪人に叩き付け、ドリルの様に回転する杭をタオルが巻かれた怪人の身体に突き立てる。
    「文字はマジックで書け! タオル飛行機、作れば良いだろう! その頬のガーゼも、タオルに変えろ!」
     しかし怪人の力によるタオルは分厚く、完全に貫くには至らなかった。
    「タオルで尻が拭けるか! お前の行為がタオルを貶めている事に気づけっ!」
    「尻だと? 幾らでも拭ける!」
     雷気を纏った拳を振り上げる正四郎の後ろから、時間差をつけてライドキャリバーが突っ込んでくる。
     だが、怪人が伸ばした2本のタオルが拳と車輪に絡み付き、方向を逸らしてしまう。
    「尻と言わず、頭の先から足の裏まで、お前達の全身を拭いてやろう!」
     怪人は新たなタオルを伸ばすと、それを鞭の様に高速で振り回して正四郎達を纏めて打ち据える。
     縦横に振り回されるタオルは止まらず、他の灼滅者達へと迫る。
    「そうなんでもかんでもタオルにすればいいというものでも無い。紙には紙の存在理由があるんだからな」
     タオルの乱打から仲間を庇った雄斗は、顔色を変えずに杭打ち機を叩き付けた。
     激しく回転する杭が放たれたが、とっさに飛び退いた怪人の身体に巻かれたタオルの表面を削ったに過ぎない。
     だが、そこに雄斗の後ろから巫女風くノ一装束に身を包んだ菊乃が飛び出し、怪人に追いすがる。
     細い腕が巨大に変異し、鬼の拳が怪人に叩き込まれる。
    「ういろ」
     短く霊犬の名を呼んで、ミツキが地を蹴った。
    「ペーパーたちはできる、けど、タオルに、はできないコトだ、って、ある、のに」
     仲間の頭上を飛び越えたミツキが、煌きと重力を纏った重たい蹴りを叩き込み、霊犬が咥えた刃で怪人に斬りつける。
    「紙がなくなったら本やノートも無くなっちゃいます。タオルじゃ代用出来ませんよ!」
     使い分けなんか判ってなさそうな怪人に、それでもマリーゴールドが言い放つ。
    「ナノ!」
     ナノナノが雄斗に飛ばしたハートを追い越し、怪人に縛霊手の拳を叩き付け、霊力の網が怪人に絡みつく。
     そして下がるマリーゴールドと入れ替わりで、茨姫が間合いを詰めた。
     叩き付けた鬼の拳から、ふわっもふっとした感触が伝わる。
     一瞬、茨姫の脳裏に、良く干した布団が浮かんだ。
    「見た時からさわり心地よさそうって思ってたけど、ホントに良いのが腹立つわ。超ふっかふか……! 毒気抜かれるなぁ、もうっ」
     思わず毒づいた茨姫の横を、アリスが駆け抜けた。
    「夕張メロンもおいしかったけど、うちも負けてないのよー!」
     地を蹴って跳んだアリスが振り上げるは、梅の花の銘を持つ長く大きな黄金の剣。
    「サンダァァァッ! スマァァッシュッ!!」
    「なんのっ!」
     雷の様な輝きを放つ巨大な刃の一撃をを、怪人は両腕を掲げて受け止める。
     激突の衝撃で空気が弾け飛び、2人の首元で赤と白がなびいた。
    「ここまでの攻撃に紙が耐えられるか! タオルより優れた紙など存在しないのだ!」
     腕のタオルが陥没しながらも、タオルを誇る怪人。
     その理屈は兎も角、怪人の防御力はかなりのものである事は、誰もが感じていた。


    「紙はたまに指が切れて地味に痛いが、タオルならそんな危険はない!」
     散々タオルで攻撃しておきながら、そんな事をのたまう怪人。
    「逆恨み、にも程がある、の……」
     表情は変えないまま小さな溜息混じり呟いて、ミツキは冷気渦巻く槍を向ける。
     冷たく鋭い氷が放たれ、怪人の全身を覆うタオルを凍らせていく。
    「そもそも、なんで新年の挨拶とかでタオル配るんですか。はっきり言って配られ過ぎて邪魔なんですよ!」
    「ナノ~!」
     そんな八つ当たりの声と共に、マリーゴールドは制約の光を放ち怪人を撃ち抜く。
    「何枚あってもタオルは便利だ!」
     しかし怪人は怯む事無く、両手から幾つものタオルを放った。
    「烽、頼む!」
     戦の声に応えて、マリーゴールドへ伸びるタオルの前にビハインドが割り込む。
     タオルに絡みつかれたビハインドに、直ぐに戦が駆け寄りオーラを変えた癒しの力を注ぎ込む。
    「ベソかくまで叩きのめして、タオルが水吸い易くなる様にくったくたにしてやる!」
    「今治タオルの吸水性はもとより抜群! たっぷり水を吸ってカッチカチに凍ったタオルを喰らえ!」
     飛び出した正四郎が攻撃を放つより早く、凍ったタオルが放たれ突き刺さる。
     ぐらり、と倒れかけた正四郎だったが、踏みとどまるとオーラを纏わせた両拳を連続で叩き込んだ。
    「ぐっ……」
     連打の衝撃はタオルの奥に届いて、怪人に苦悶の呻きを漏らさせる。
    「凍ったタオルなんて、見た目が寒いよ。折角、体動かして暖まって来たのに!」
     茨姫が風を操り、渦巻かせる。
     放たれた風の刃が、怪人のタオルの奥までも斬り裂いた。
    「うぐっ……寒さも、今治タオルを巻けば良い! お前もタオルで巻いてやろうか!」
     更に苦悶の呻きを漏らしながらも、タオル推しを忘れない怪人。
    「タオルに出来ない事、ありますよ」
     後ろから聞こえたその声に、怪人が咄嗟に振り向く。
    「冷めた肉まんを温める事、タオルに出来ますか?」
     振り向く動きに合わせて死角に潜り込むと、菊乃は包丁の様な刀を振るう。
     タオルでは包丁は大人しくならず、怪人の足を深く斬り裂いた。
    「ぐおっ……か、乾布摩擦で温めれられる!」
    「無茶言ってんじゃねえよ」
     体勢を崩しながら、強引な答えをひねり出した怪人に、摩擦の炎を纏った雄斗の蹴りが凍ったタオルを砕いて炎が燃え移る。
    「ぐぬぬっ。こんな筈はっ。タオルは紙よりも優れている筈だ!」
     2、3度地面を転がった怪人は、それでもまだ立ち上がってきた。
     だが、その足元は大分覚束なくなっているのは見て明らかだ。
    「タオルとペーパー達、って……そもそも役割、が大分違う、と思うんだけ、ど」
     そう冷静に告げながら間合いを詰めたミツキは、ふらつく怪人の足を掴んで、抱え上げて投げ落とす。
    「もうさっさと使い古されて雑巾になっちゃえ!」
    「ナノナノ!」
     爆発が起きたそこに、マリーゴールドが飛び込んだ。
     ナノナノの声に押される様にして、星の煌きを纏った重たい蹴りを叩き込む。
    「どっかのゆるキャラの腹巻きにでもなって、後悔しろ!」
     先ほど拳に纏わせたオーラを、両手から砲弾にして放つ正四郎。
     それを追う形で突っ込んだライドキャリバーが、怪人の足にぶち当たる。
    「こ、のぉ!」
     通り過ぎたライドキャリバーへ、タオルを伸ばそうとする怪人。
    「させん!」
     そこに飛び込んだ雄斗が、回転する杭を叩き込んだ。
     杭は厚みを減じたタオルを貫いて、捻じ切り、痛みで怪人の動きが止まる。
    「人に迷惑かけちまうなら、今ここで灼滅するしかねえよな!」
    「三千の梅の力を借りて! 今、必殺の!」
     そこに、戦とアリスが左右から同時に跳びかかった。
    「これが炎だ!」
    「水戸六名木! 月影キィィィィィィィックッ!!」
     炎を纏った蹴りと、ご当地の力の篭った蹴りを同時にくらい、大きく吹っ飛ばされた怪人が地面に叩きつけられる。
    「お、おのれ……だが、タオル怪人が俺で終わりだと思」
     ――ッドォォォンッ!
     断末魔を言い切る前に、怪人の体が膨れ上がり、爆散した。

     千切れたタオルの破片が夜空に舞い上がり、空中で消えて行く。
    「――」
     それを見届けながら、雄斗は口中で静かに手向けの経を詠んで送る。
    「勝ったか……」
     膝をつきライドキャリバーにもたれる正四郎。これ以上戦闘が長引いたら、彼は倒れていたかもしれない。
    「今治タオル怪人……恐ろしい相手だった。ていうかアレ実際ミイラ怪人よね」
    「そう言えば、タオルの下の顔、見てないな」
     共に安堵した様子で、アリスの言葉に戦が思わず頷く。
    「少々冷めてしまいましたが、やっぱりこの季節の肉まんは格別ですね♪」
     菊乃も安堵した様子で、食べ損ねていた肉まんを味わっている。
    「菜々花、後でお土産に可愛いタオル、買ってあげるね」
    「ナノナノ~♪」
     マリーゴールドに労われ、短い手を嬉しそうにパタパタと動かすナノナノ。
    「タオルマフラーなら、前に今治に来た時にお城の近くで売ってたのよー」
     アリスが今治を訪れるのは、これで二度目。お土産情報も覚えている。
    「お土産、なら、あれ、も」
     また霊犬をしっかりと抱きかかえたミツキが視線で指した先には、怪人の気を引くために買い込んだ箱ティッシュが積み上げられていた。

    作者:泰月 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2014年11月20日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
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