六六六人衆・時崎美沙が内定を取ったそうです

    作者:J九郎

     都内にあるファミリーレストランの一角で、20代半ばくらいの女性と、仕立ての良いスーツを着た40代くらいの男性が、向かい合って座っていた。
    「どうでしょう。我が社としては、あなたのような優秀な六六六人衆には、是非とも入社して頂きたいのですが」
     契約書を指し示しながら、男が柔らかな笑みを浮かべる。
    「もし賃金や労働条件に不満があるようでしたら、可能な限り譲歩を……」
    「ねえ、あなたの会社、武蔵坂の子達に目を付けられてるんでしょ?」
     男の言葉を途中で遮り、女はそう切り出した。
    「……ええ。確かに弊社の採用活動が何度か妨害されています。私どもにとっては、たちの悪いクレーマーのような存在ですね、彼らは」
    「入社してあげる代わりに、武蔵坂の子達が現れたら真っ先に私に教えるって条件を付け加えてくれる?」
    「それは構いませんが、何か彼らと因縁でも?」
    「履歴書にも書いたでしょ? わたしは子供を殺すのが大好きなの。子供達の持つ未来への無限の可能性、それを断ち切ることこそが至上の喜びなの。武蔵坂にはわたしのターゲットとなる子供達がいっぱいいるでしょう? ただ、それだけよ」
     女の言葉に、男は愉快そうにクツクツと喉を鳴らす。
    「いいでしょう! あなたの条件を飲みましょう。さあ、では契約書のこの部分にサインを。これで晴れて、雇用契約成立です!」
     
    「嗚呼、サイキックアブソーバーの声が聞こえる……。人事部長と呼ばれる強力な六六六人衆が、各地の六六六人衆をヘッドハンティングして、配下に加えようとしていると」
     集まった灼滅者達に、神堂・妖(目隠れエクスブレイン・dn0137)は真剣な表情でそう告げた。
    「……最近、就活中の人が闇堕ちする事件が多発してたけど、その事件と関係があるみたい。彼らは、獄魔覇獄にも関係しているようだし、このままでは、強力なダークネス組織になってしまう可能性もある」
     それを阻止するため、ヘッドハンティングされようとする六六六人衆を灼滅して欲しいのだと、妖は続けた。
    「……今回ヘッドハンティングされようとしてる六六六人衆は序列六〇六番の時崎・美沙(ときさき・みさ)。毎年、こどもの日に現れては小学生以下の子供達を殺して回っている六六六人衆」
     美沙と接触できるのは、雇用契約が結ばれた直後。場所はファミリーレストランになる。幸いピークを過ぎているので客はほとんどいないし、美沙がターゲットとする子供もいないようだ。
    「……人事部長は、戦闘になればすぐに撤退してしまうけど、六六六人衆を二人も相手には出来ないから、今回は放っておいてかまわない」
     要は、美沙だけを相手にすればいいということだ。
    「……人事部長は撤退前に、みんなを蹴散らすように美沙に命令を下すから、今回美沙が撤退することはない。これは逆に言えば、過去に何度か取り逃がしてる美沙を灼滅するチャンス」
     それに、今回灼滅者側が撤退した場合、美沙は追撃はしてこないという。
    「……今回は人事部長と戦うことはできないけど、手駒となるべき六六六人衆を倒す事で、敵の戦力を大幅に下げることができるはず。だからみんな、美沙との因縁も、この辺りで終わりにして欲しい」
     そう言って妖は、灼滅者達を送り出したのだった。


    参加者
    天祢・皐(大学生ダンピール・d00808)
    御神・白焔(死ヲ語ル双ツ月・d03806)
    吉沢・昴(ダブルフェイス・d09361)
    逆神・冥(復讐者は何を語る・d10857)
    三雨・リャーナ(森は生きている・d14909)
    ベリザリオ・カストロー(罪を犯した断罪者・d16065)
    ハノン・ミラー(ダメな研究所のダメな生物兵器・d17118)
    鳥辺野・祝(架空線・d23681)

    ■リプレイ

    ●初仕事
    「さあ、では契約書のこの部分にサインを。これで晴れて、雇用契約成立です!」
     人事部長の差し出した契約書に、美沙がサインする。
     その瞬間。
     天井から、何かが降ってきた。いや、何か、ではない。降ってきたのは、人だった。
     そのつま先に雷を宿らせた御神・白焔(死ヲ語ル双ツ月・d03806)が、天井を蹴って落下の勢いも乗せた蹴りを美沙に叩きつけたのだ。
     突然の奇襲に、さすがの六六六人衆も反応が遅れた。美沙は咄嗟に長く伸びた爪を振り上げ、蹴りを受け止めるも、態勢が大きく崩れる。
    「いい風向きです!」
     そこへ、諸刃刀『春一番』を構えた三雨・リャーナ(森は生きている・d14909)が正面から斬りかかった。
    「くっ!」
     美沙は足を跳ね上げ、ハイヒールの底に仕込んだ刃で『春一番』を辛うじて受け流す。が、
    「まだだ」
     目深に被っていたハンチング帽を脱ぎ捨てつつ吉沢・昴(ダブルフェイス・d09361)が放った、音すら発さぬ神速の突きが、美沙の軸足を捉えた。
    「ちっ!」
     美沙は顔を歪めつつも、態勢を整えるべく驚くべき身体能力で後方へ飛び退く。
    「これはこれは、武蔵坂の灼滅者のみなさんですか。全く、我々のリクルート活動を、どうやって嗅ぎつけてくるのやら」
     平然と席に座ったままコーヒーカップを口に運んでいた人事部長が、ゆっくりと立ち上がり、美沙に目を向ける。
    「しかし時崎君、これはまさに貴女の望んだ状況だ。我が社の社員としての初仕事として、ここにいる灼滅者達を軽く蹴散らしてやって下さい」
     そう言い残すと、人事部長は悠然とレジへと向かっていき――、そして初めて、店内に店員を含めた一般人が誰もいないことに気付いた。ベリザリオ・カストロー(罪を犯した断罪者・d16065)が展開した『殺界形成 』の効果で、一般人は既に店内から逃げだしていたのだ。
    「個人で好き勝手してる六六六人衆を組織的にまとめて動かされたら大変ですの。個人的にもこのお話は潰しておきたいですわ」
     ベリザリオの言葉が聞こえたのかどうか、人事部長は何事もなかったようにレジに千円札を置く。
    「やれやれ、これではお会計もできないね。時崎君、店員が戻ってきたら『お釣りは要りません』と伝えておいて下さい」
     そして人事部長は、平然と店外へ出て行ったのだった。
    (「人事部長、その顔、覚えたからな」)
     鳥辺野・祝(架空線・d23681)は、人事部長の姿を記憶に焼け付けるように見つめていたが、彼が外に出たのを機に、店内に視線を向け直す。
    (「戦力的には問題無いのに退くとは、何か裏があるのか、警戒しているのか」)
     同じく人事部長の挙動に注目していた天祢・皐(大学生ダンピール・d00808)も、今は美沙の灼滅が優先と、気持ちを切り替えた。
    「ほんと、あなた達っていっつも私の邪魔をしに来るわよね。でも、どうせ来るのなら小学生の子の方が殺し甲斐があるのに」
     美沙は自分を包囲する灼滅者の姿を一人一人確認していき――、その視線が、ハノン・ミラー(ダメな研究所のダメな生物兵器・d17118)の前で止まった。
    「あら、あなた。以前にも会ったわよね?」
     美沙の言葉に、ハノンの顔に険悪な表情が浮かぶ。
    「ぶっ殺してやる。今度はこっちが可能性を摘む番だから」
    「そう、思い出したわ! 以前に殺し損なった子よね? あの時はトドメを差してあげられずにごめんなさい。でも、せっかくまた来てくれたんですもの! 今日こそきちんと、未来の可能性を摘んであげるわっ!」
     歓喜の表情を浮かべて、美沙が足を踏み出さんとする。その時、
    「能書きは不要だ、死ね」
     逆神・冥(復讐者は何を語る・d10857)の手にした村正『氷血』が、音もなく振るわれた。次の瞬間、美沙の肩から血が噴き出す。
    「……ああもう! 邪魔しないで欲しいわっ!」
     美沙は滴る血を気にした様子もなく、ハイヒールを履いた足を高々と振り上げると、竜巻の如き回し蹴りを放ち、前衛の灼滅者達を吹き飛ばしたのだった。

    ●包囲
    「六六六人衆、できれば自分の手で仕留めたいものですわ」
     ベリザリオは美沙の集中攻撃からハノンを庇いつつ、『Escudo de luna llena』の結界を、少しずつ仲間達に広げていく。
    「それにしても六六六人衆が就活とは……。ダークネスも表面上は働かなくてはならないとは、中々世知辛い世の中ですね」
     そう呟く皐の影から犬のシルエットが飛び出し、美沙に飛びかかっていった。
    「しつこいわね。私はあなた達みたいな大きな子には興味ないのよ!」
     影の犬の攻撃を長く伸びた爪で弾き返しながら、美沙はハイヒールを床に摺り合わせた。摩擦熱でハイヒールに仕込まれた刃が炎を吹き上げる。
    「さあ、刺し殺されるのがお好み? それとも焼け死ぬ方がいいかしら!?」
     美沙の炎を纏った蹴りがハノンを切り裂き、たちまちその身が炎に包まれていった。
    「お前がどんな趣味でも性癖でもいいんだけどな! 武蔵坂には恩義がある。仁義を欠いちゃァ立つ瀬がないなあ!」
     しかし祝の縛霊手から放たれた暖かい光が、たちまち炎を鎮火していく。
    「ああ、本当に邪魔な子達。いいわ、部長さんからもあなた達を蹴散らすように言われてるし、全員相手してあげる」
     そう言った美沙の全身から、どす黒い殺気が噴き出した。それは物理的な圧力となり、灼滅者達を圧倒していく。
    「殺すのは経済活動にマイナスしか無い筈なんだがな。ま、俺も殺る側だが」
     白焔が美沙の殺気を押しのけ、皆の盾になるように一歩前に出た。と見ると、急速に加速し、美沙に迫る。
    「どうせなら閻魔の所で働けよ。鬼が足りないそうだぜ」
     爪を体の前で交差させて守りの態勢に入った美沙だったが、白焔は鋭角に高速の方向転換を行い、美沙の守りをかいくぐった。
     そして放たれたのは、下方から水月をえぐる回し蹴り。
    「なっ!?」
     予想外の一撃に、美沙がよろめく。その一瞬を好機と、次に仕掛けたのはリャーナだ。
    「森の中では生存競争が『仕事』でした。その為には確かに、他の生命を狩ることはしてます。けれど、貴女のそれは違うってリャーナにだって分かりますよ」
     刀を持った右手以外の三肢を全て地に着け、まるで狼のごとく姿勢を低く構えていたリャーナが、美沙の脇を駆け抜けつつ、素早く刀を振るう。
    「……調子に乗って!」
     美沙は脇腹を切り裂かれつつも、爪を振るってリャーナを捉えようとした。だが、それよりも早く、ハノンが動いていた。『グッナイアラモゴード』と名付けられたサイキックソードで、美沙の爪を受け止める。
    「もう、そんなに焦らなくても、あなたは今日ここで、確実に殺してあげるわよ」
     鍔迫り合いのような形になり、微笑む美沙を、ハノンは睨み付けた。
    「あの闇堕ちゲームの一件以来、他にも闇堕ちゲームに行ってみたりした。六六六人衆って、善悪を全く考えてないみたいだね」
     ハノンの言葉に、美沙は愛おしそうに目を細める。
    「善悪? どうして殺すことにそんな大義名分が必要なの? 私達は、殺したいから殺すのよ。分かる? 今もあなたを殺したくてうずうずしてるの!」
    「ハノン殿、離れろ」
     そこへ、冥の霊犬・鬼茂が飛び込んできた。その口に咥えられた斬魔刀が美沙の頬を切り裂き、その隙にハノンが後方へ飛び退く。そして、追いすがろうとした美沙を、村正『氷血』を構えた冥の上段からの斬撃が襲う。
    「本当、うっとおしいわっ!」
     スーツを切り裂かれつつも、美沙はお返しとばかりにハイヒールに仕込まれた刃で、冥に反撃した。傷を負った冥を、すぐさま祝の放った祭霊光が包み込み、そして、
    「冥、交代だ」
     昴が、更に追撃しようとする美沙と冥の間に割って入る。昴は数回美沙の爪と愛刀『毛抜形太刀』を打ち合わせつつ、独特の歩法で美沙の間合を狂わせ、完璧な無拍子で攻撃を繰り出した。その一撃は美沙の足を切り裂き、その動きを鈍らせる。
    「調子に、乗らないことね!」
     灼滅者達の包囲を崩すべく、美沙が再び殺気を放出した。昴達がひるんだ隙に、一旦距離を取る美沙。だが、明らかにその動きは鈍ってきていた。

    ●狂気
     余裕の表情で灼滅者達の攻撃を受け流し、隙を見ては反撃を加えながらも、美沙は内心焦りを抑えられなかった。過去二回、灼滅者と遭遇した時は、美沙は終始優勢に戦いを進めていた。だが今日は、わずかだが美沙が押されているのだ。以前殺す寸前にまで追い込んだハノンという少女も、明らかに以前よりも強くなっている。武蔵坂の戦力が全体的に底上げされていることを、美沙は認めざるを得なかった。
     だが、だからといって撤退は出来ない。自分より序列が上の六六六人衆である人事部長の命令に逆らったりしたら、例えこの場を切り抜けても、待つのは死あるのみだ。
    「……大丈夫です。勝利の風は今、リャーナたちの背中に追い風です!」
     美沙の心中の動揺を感じ取ったリャーナが、皆を励ますように声をかけつつ、美沙の周囲を自在に駆け回り、切り裂いていく。
     だが、美沙の目にはリャーナの姿は映っていなかった。追い詰められつつある今、美沙のやるべきことは一つしかない。
    「もう、他の子に構ってる暇はないわ! 今すぐあなたの未来の可能性を摘んであげる!」
     美沙が捉えるのは、かつて殺し損ね、現状この場にいる唯一の小学生であるハノンの姿のみ。
    「そう言わずに、わたくしの相手もしてくださいな」
     狙いを察したベリザリオが美沙の前に立ちはだかり、そのおっとりとした雰囲気と容姿に似合わぬ筋肉質の腕を更に鬼神化させ、連続で殴りかかる。
    「こんなところで人を殺さずとも、彼岸には亡者が溢れてるぞ。殺してももう死なないから殺り放題だ。良かったな」
     白焔がその隙にハノンをかばえる位置に移動し、ハノン自身は美沙の攻撃に耐えるべく、集気法で自らの負っていた傷を癒していった。
    「ああもう、邪魔しないで!」
     美沙は竜巻のように連続して回し蹴りを繰り出し、立ちはだかるベルザリオと白焔を無理矢理に引き剥がす。
    「お待たせ。さあ、今度こそきちんと殺してあげるわ!」
     美沙の爪が閃き、ハノンを切り裂いた。だが、守りを固めたハノンはその程度では倒れない。そして、美沙がハノンのみに集中している今、他の灼滅者達にとっては攻めの好機でもあった。
    「人を殺す奴の世界は、自ずと閉ざされるものだ。例外は無い」
     音もなく美沙を間合いに捉えた昴は、肩口から腕への斬撃を正確に繰り出した。美沙の右腕が力を失い、爪を振るうことが出来なくなる。
     だが、美沙は右腕の傷を気にする素振りも見せず、炎を纏ったハイヒールをハノンのみぞおちに叩き込んだ。その強烈な一撃で、ハノンの意識が闇に飲まれかかる。
    (「いけない。このままじゃ、前回と同じだ」)
     ハノンは薄れゆく意識を必死につなぎ止めようと、以前の美沙との戦いを思い出していた。
    (「確かに恨みはあるけど、やっぱり悔しいってのが大きいんだよね」)
     あんなに悔しい思いは、もう、したくない。そしてその強い想いが、ハノンに限界を超えさせる。
    「もう、わたしはあなたに屈したりしないよ!」
     魂が肉体を凌駕したハノンの構えた殺人注射器『天使の涙』が、美沙の腹部に突き立てられた。美沙は信じられないというように目を瞠っている。
     そして、美沙の動揺を見逃すほど、冥は甘くなかった。
    「未来が潰えるのは……貴様の方だ。後悔を抱きながら死ね」
     冥は武器を解体ナイフに持ち替え、美沙の体を複雑に切り裂いていく。
    「くっ……」
     反射的に、美沙は飛び退こうとするが、
    「此処で逃すと禍根を残す。断ち切られるのは、お前だよ」
     祝の縛霊手から放たれた霊力の網が美沙を捉え、その撤退を許さない。
     そこへすかさず飛び込んできたのは、無敵斬艦刀を構えた皐だ。美沙は無事な左腕の爪で皐の一撃を防ごうとするが、無敵斬艦刀の一撃はその爪を粉々に折り砕いていく。
    「私達からの内定祝いです。遠慮なく受け取って下さい」
     そして、皐は返す刃で美沙の体を切り上げた。美沙の目が見開かれ、その全身から力が抜けていく。
    「……私が、灼滅される? いや、いやよ、そんなの! 私はもっと殺さなきゃいけないの。もっともっと、子供達の未来の可能性を摘み取らないと……」
     その言葉を最期に、美沙の体が、崩れ落ちた。
    「六六六人衆になった時点で、あなたはいつか灼滅される運命だったんですわ」
     ベリザリオの声が聞こえたのかどうか。美沙の目がゆっくりと閉じられ、そしてその体が全く動かなくなった。
    「本当に死んだのか? 死んだふりではないだろうな」
     冥が、倒れた美沙に解体ナイフを構えたまま近づいていく。まるで、まだ殺し足りないというように。そんな冥を、昴が止める。
    「もう完全に死んでるよ。お疲れさん、皆でどっかで飯食って帰るか?」
     戦闘中とは一変して軽いノリに戻った昴の様子に、冥も気が抜けたように解体ナイフの構えを解いた。
     一方で、白焔は黙々と店内の片付けを始めている。
    「――生きてさえいりゃあ、なんだってどうにかなるんだよ」
     祝がふと呟いたそんな言葉が、美沙への手向けのように、その場に漂った。

    作者:J九郎 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2014年11月26日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
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