●ヘッドハンティング
夕日に照らされた埠頭に、一組の男女の姿が見える。仕立ての良いスーツを着た40代くらいの男と、裾に真っ赤な薔薇の柄が描かれた白いドレスにショールを纏った女。
「私にメリットは有りまして?」
「勿論です。我が社に入社して頂いたあかつきには、そのドレスを返り血で真っ赤に染める『舞踏会』に好きなだけご招待いたしましょう。あなたのそのドレス、赤がもっとプラスされればあなたをさらに引き立ててくれる」
男のその言葉に女――龍院・紅華は真っ赤なルージュを弾いた唇を笑みの形にして。
「ふふ、言葉にせずとも私の望みを理解してくれる男は好きよ。このドレス、形は気に入ったのだけれどこの色しかなかったの。だから、お願いね」
「ということは、我が社に入社していただけると?」
男の言葉に頷く代わりに、紅華は男の腕に自分の腕を絡めた。
「あなたの会社まで、エスコートして頂戴」
彼女が求めるのは夕日の朱よりも血の紅。
二人は、そのまま埠頭から姿を消した。
●
「よく来てくれたね」
灼滅者達が教室へ集まると、神童・瀞真(大学生エクスブレイン・dn0069)が和綴じのノートから顔を上げた。
「就活中の者が闇堕ちする事件が多発しているけれど、その事件で新しい動きがあったよ」
瀞真は灼滅者達が席についたのを確認すると、続けて言葉を紡いだ。
「人事部長と呼ばれる強力な六六六人衆が、各地の六六六人衆をヘッドハンティングして、配下に加えようとしているみたいなんだ。彼らは獄魔覇獄に関係しているらしく、このままでは、強力なダークネス組織となってしまう事は想像に難くない」
それを阻止するためにヘッドハンティングされようとしている六六六人衆を灼滅すること、それが今回の目的だ。
「ヘッドハンティングされる六六六人衆は、序列五三四位の龍院・紅華(りゅういん・べにか)――この名前に聞き覚えのある人もいるだろうね。舞踏会で武蔵坂の灼滅者達に対して闇堕ちゲームを仕掛けた六六六人衆だよ」
夕方の埠頭で人事部長は紅華をヘッドハンティングし、雇用契約を結ぶ。その直後に接触することが出来るだろう。
「人事部長は紅華に灼滅者達を蹴散らすように命じるだろう。社員となった紅華はその命令に従う……つまり撤退することはないだろうね。今回は彼女を灼滅するチャンスだ」
万が一灼滅者達が撤退を選んだ場合、蹴散らせという命令を果たしたことになるので追ってくることはないだろう。
紅華は以前と同様、殺人鬼相当のサイキックと影業相当のサイキックとシャウトを使用してくるという。
「人事部長は紅華に命令を下したあと撤退してしまうので彼と戦うことはできないけれど、紅華を灼滅する絶好のチャンスだよ」
それに手駒となるべき六六六人衆を倒す事で敵の戦力を大幅に下げることができるだろう。
「皆が無事で帰って来ることを願っているよ」
瀞真はノートを閉じて微笑んだ。
参加者 | |
---|---|
周防・雛(少女グランギニョル・d00356) |
龍海・柊夜(牙ヲ折ル者・d01176) |
火之迦具・真澄(火群之血・d04303) |
流阿武・知信(炎纏いし鉄の盾・d20203) |
高柳・一葉(ビビッドダーク・d20301) |
獅子鳳・天摩(謎のゴーグルさん・d25098) |
結川・叶世(夢先の歩・d25518) |
ヘルマイ・アストロラーベ(エトランジェ・d25807) |
●契約
「龍院・紅華、いよいよ出てきたね。えっと……大丈夫、かな?」
埠頭に降り立った灼滅者達。まだ目的の二人までは距離がある。その距離をゆっくりと縮めながら、流阿武・知信(炎纏いし鉄の盾・d20203)は隣に立つヘルマイ・アストロラーベ(エトランジェ・d25807)の顔をのぞき込んだ。信頼する友の気遣いにヘルマイは微笑を浮かべる。
「うん。知信達が教えてくれた灼滅者としての『光』を失うことは、決してないから」
紅華はヘルマイにとっては浅からぬ因縁の相手。けれども取り戻した日常、そして『光』を二度と手放すまいと誓っていた。
夕日に染まった埠頭に立つ仕立ての良いスーツを纏った男と、ドレスにショールを纏った女。一見しただけではオトナのカップルに見えるだろう。埠頭にいる他の男女もそう思わせることに一役買っている。だが彼らの関係が愛の絡まぬ利益関係であることを知っている灼滅者達は、迷わず彼らに近づいた。
「ども、灼滅者っす。今宵の踊りの相手をつとめさせてもらうっすよ」
「ボンソワール、マドモアゼル」
ライドキャリバーに乗って近くのカップルと紅華達の間に乗り付けた獅子鳳・天摩(謎のゴーグルさん・d25098)と別の角度から二人に向かい合った周防・雛(少女グランギニョル・d00356)が声をかけた。腕を組んで埠頭から離れようとしていた二人が足を止める。
「あら、まぁ!」
紅華の瞳が多少の驚きと多大な歓喜で見開かれていった。
紅華達に声をかけた直後に殺界形成を発動させた高柳・一葉(ビビッドダーク・d20301)は、ライドキャリバーのキャリーカート君と共に近くのカップルへの車線を遮るように立つ。
「灼滅者、ですか」
人事部長が愉快そうに呟き、紅華に視線を落とす。
「我が社の社員となった記念の舞踏会の相手に不足はなさそうですね。彼らを蹴散らしてください」
「ふふ、早速の命令というわけね。楽しませてもらうわ」
組んでいた人事部長の腕からすっと自分の腕を引きぬき、紅華は艶やかな笑顔を浮かべる。
「では、あとはお任せします」
人事部長は躊躇いなくこの場を去ろうとするが、灼滅者達は後を追わない。今回の相手は紅華だとわかっているからだ。命令に従う彼女は撤退しないだろうと言われている。ならば、何が何でも彼女を灼滅してみせる――。
「あの女は殺人鬼っす。ここにいたら危ないっす。逃げるっす!」
天摩は近くのカップルに叫んだ。ライドキャリバーのミドガルドの乗って避難するように命じたのだが、一般人がライドキャリバーを乗りこなすのは難しそうで。天摩が運転して乗せて避難するなら大丈夫だが、一般人だけで乗るには落下や事故が心配だった。
「私が、先導するよ」
「頼むっす」
そこで名乗りでたのは結川・叶世(夢先の歩・d25518)だった。引きずってでも避難させてみせると叶世はカップルに声をかける。やや戸惑い気味のカップル。灼滅者を蹴散らす命を受けた紅華が一般人を狙う可能性は低そうだが、もしかしたらあてつけに一般人を狙ってくるかもしれない。可能性はゼロではないから、一刻も早く避難させたかった。
「ソイツについて逃げな!」
と、パニックテレパスを発動させた火之迦具・真澄(火群之血・d04303)が叫んだ。戸惑いに混乱がプラスされたカップルだったが、真澄の指示のお陰で「早く、こっちに逃げて」と声を掛ける叶世についていくことが出来た。
仲間達が一般人の避難にあたってくれている間、他の灼滅者達は紅華とまっすぐ対峙していた。
「やあ、久しぶり」
「誰かと思えば『ゲーム』の時の坊やじゃない。せっかく堕としたのにもう戻ってしまったのね、つまらないわ」
紅華と対峙するヘルマイの瞳の奥に殺意が燃えている。今までの戦いよりもはるかに剥き出しにされたそれ。『闇堕ちゲーム』で闇堕ちさせられた時のことを、忘れてはいない。
(「……龍院・紅華。今度はきっちり息の根を止めようじゃないか。こないだのお返しに、ね」)
浅からぬ因縁の相手を見つめ、ヘルマイは素早く動く。
「僕が君を、赤く穢してあげる」
振るわれた腕、飛び出した網状の霊力が紅華に絡みつく。
(「龍院・紅華。ヘルマイくんを闇堕ちさせた六六六人衆」)
サウンドシャッターを展開していた知信はヘルマイを追うように接敵し、槍を突き出す。復讐や仕返しは好きではない。けれど、紅華を殺すことに躊躇いは感じていなかった。
いつの間にか紅華の死角に入っていたのは龍海・柊夜(牙ヲ折ル者・d01176)。『Traitor』で斬りつけて、素早く離れる。
「綺麗なドレスね、真赤な薔薇のがらが素敵。だけど、返り血を与えれば、もっと綺麗な赤に染まると思うわ」
白いスカートの裾に真っ赤な薔薇のがらのドレス。紅華は当然自分の殺した相手の返り血で赤く染めることを願っているだろう。だが。
「……無論、材料は貴女の血ですけども」
雛は勿論、自分達の血で染めることなど考えていない。染めるなら、紅華自身の血で。仮面をつけ、影から人形を召喚した。
「サァ、アソビマショ!」
仮面の奥の瞳にバベルの鎖を集中させて自身を強化した雛。幾つもの鋭い視線に射抜かれている紅華だったが、全く動じた様子はなく。むしろ自身に向けられた殺気を嬉しそうに受け止めている。
「ふふ、楽しい舞踏会になりそうだわ」
明るい口調とは裏腹に、紅華から放たれたどす黒い殺気は前衛を包み込む。むせ返るほどの殺気に息苦しさを感じると同時にこれが六六六人衆の力なのだと、灼滅者達は気を引き締めた。
(「アタシゃ六六六とやりあうンは初だが、噂はよく聞いてるさ。暴力振りまくだけのカスの集まりってこたァね」)
どうやら聞いていた通りのようだ。真澄は目の前の、美しいが棘だらけの女を見据えて『七支刀・白銀』に炎を宿した。そして彼我の距離を詰めて斬りつける。
「今日は使えるものはなんでも使わせてもらうっすよ」
魂を一時闇堕ちに傾けたことで、天摩の胸元にスペードの印が浮かび上がる。表情も先程より冷たくなり、その分彼の身体に力が宿った。ミドガルドは紅華へと迫る。
「ドレスで舞うには殺風景な場所だよね。終らせるには逆にお似合い、かな?」
問いかけるように呟いた一葉は、持参したチョコレートを口の中に放り込んで、祝福の言葉を風に変える。風は前衛を包み込み、その傷を癒していった。キャリーカート君は撹乱するように動きながら紅華を目指す。
「あなた達も紅く染め上げてあげるわ」
にこり、笑んだ紅華の姿が灼滅者達の視界から消えた――否、圧倒的な早さで真澄の死角へと入り込んだのだ。そのことに気がつくより早く、紅華は真澄を斬りつける。深く斬りつけられた身体から、血が、溢れだした。
「ぐっ……」
痛みに息が詰まった。けれどもまだ、立っていられる。視線を上げると血を見た紅華は嬉しそうに微笑んでいた。
●圧倒的なほど
カップルを誘導した叶世は、急いで戦場へと向かっていた。遠目からでもその異様な空気と殺気は感じられて、肌をピリピリと刺激する。
(「私ね、置いていく覚悟なんてない。それに置いていかれるのもいや、なんだ」)
すぐに追いつくから――ともすればもつれそうになる足を懸命に動かす。
(「だからみんなで、みんなで学校に帰るのよ」)
誰一人欠けてもダメ。だから叶世は仲間の元へと向かう。仲間達を支えるために。
「くっ……」
誰かの口から声が漏れた。紅華の攻撃は一撃一撃が重く、そして深く灼滅者達を苛んでいる。同じだけの量、彼女に攻撃を当てられているとは思えなかった。けれども。
「おぉぉぉっ!」
巨大な刀を大振りする知信。それを軽々と避ける紅華。
「外した……けど!」
彼女が回避に注力したその瞬間を、ヘルマイは見逃さない。知信が作ってくれた、大切なチャンスだから。
「隙を見せてしまったね、紅華。君が求めていた赤だよ……どうだい、美しいかい?」
宿した赤い炎を。斬りつけるとそれは紅華へと燃え移り、赤く赫く。
「あぁぁぁぁぁぁっ!」
意図せず纏った炎に歓喜か苦痛かわからぬ悲鳴を上げた紅華に、柊夜の『フリュスケータ』から放たれた魔法弾が撃ち込まれる。
「ヒナも舞踏会が好きだったわ、とりわけ夜のパーティはね」
事前に決めていた対象を強化し終えた雛は、紅華の死角へと入る。
「素敵なカドリーユを踊りましょ?」
自分達のダメージが増えているだけでなく、紅華への攻撃が段々と当たりやすくなっていることに灼滅者達は気づいていた。雛は斬撃の手応えを感じる。
(「確かに前にヘルマイがカマされただけの強さはある。だが」)
己の血に濡れた刀の柄を握り直し、真澄は振るう。
「なかなかやるじゃないの……楽しい舞踏会だわ」
紅華の影が鋭い刃となって狙う。だがそれは彼に届く前にミドガルドによって阻まれた。そのミドガルドの姿が消える。これまで何度か仲間を庇い、そして攻撃も受けていたからだ。
「ミドガルド! よくやったっすよ」
天摩は相棒の労をねぎらい、そして『トリニティダークカスタム』を構える。放たれた弾丸は紅華から逸れたように見えたが、彼女の背後、何もないところで跳弾したかのように軌道を変え、彼女の背を穿った。
「回復するよっ!」
一葉は風で後衛を癒やしながら、紅華にちらりと視線を投げる。毎度のように六六六人衆には親近感と嫌悪感を覚えるから不思議だ。キャリーカート君はそんな紅華に迷わず突っ込んでいった。
「おまたせ」
仲間のもとに合流を果たした叶世は霧を呼んで後衛を覆う。初めて対峙する純粋なダークネスである紅華を見て、抱いたのは疑問。綺麗な純白のドレスを汚してまで血を求める理由が、叶世にはわからない。紅華からは迷うも恐れも感じない。だから彼女は人間じゃないのだと、本能に似たものが告げていた。
●転機
文字通り盾となる――ディフェンダーとしては出来る限り仲間への攻撃を庇いたい。けれどもやはりすべての攻撃を庇うことは叶わない。同時に癒やせぬダメージが蓄積していく。戦闘が長引けば長引くほど、増えていくのだ。
柊夜にも、仲間にも疲労が蓄積されている。だがそれは相手も同じはずだ、紅華への攻撃の命中率が上がったことがそれを示している。
蓄積された傷で身体が重い。それでも、柊夜は紅華へと迫る。非物質化させた剣で、斬りつける。この一撃で紅華が纏う強化を破壊できれば、このあと楽になるに違いないからだ。
「っ……私のワルツの相手をしてくれるの?」
柊夜が飛び退くより早く、紅華の影が柊夜を締め付ける。
「ぅ……」
小さく漏れた呻き声。身体中を襲う痛みは皮下に差しこむようだ。強くなる締めつけに、意識が遠くなる。
「お行きなさい、我が眷属達! アーレ!」
雛が『殺戮人形「オベロン&ティタニア」』を放った。紅華の影はそれを避けようとして柊夜を手放したが、地面に落とされた柊夜は動くことが出来なかった。そのまま、意識が落ちる。
「やってくれたね」
仲間が減らされていくことに危機感を覚えないわけではない。けれどもここで手を緩めては今までの動きが水の泡になる。真澄は刀に炎宿して紅華を斬る!
一葉は前衛を癒やし、キャリーカート君が撹乱しながら攻撃をしている間に叶世も霧を操る。
「私はね、傷付く仲間を見るの、苦しいよ。叫びそうなのを堪えて、それでも此処に立つの。光で霧で、私の仲間を守るのよ」
意志の籠められた強い言葉は誓いのようで。宣戦布告にも似ていた。
「私はあなた達の心も体も切り裂いてあげる。もっともっと赤を見たいのよ」
狂った様に笑って紅華が動いた。だが最初の頃のように消えたようには見えない。天摩の瞳に写ったのは、知信の死角へと入ろうとする紅華。何かを考えるより先に、身体が動いた。
「ぐっ……」
「天摩くん!」
深い斬撃を受けて、口元からも血が漏れる。ふらふらと身体が揺れて、痛みと失血で気が遠くなる。知信の声が、近くで聞こえた。
「珍しく熱くなってるじゃないっすか。冷ませなんて言わないっす。思う存分その熱をぶつけてくるっすよ……」
視界に入れたはずの知信の顔がはっきりと見えない。身体から力が抜け、意識が飛ぶのとどちらが早いか、天摩は地面へと倒れこんだ。
「今なら動きが見える……これなら!」
天摩に庇ってもらったチャンスだ。知信は紅華の懐に入り込み、力の限り無数の拳を繰り出した。とにかく全力で。
「紅華……これ以上はさせないよ」
ヘルマイの軽やかな蹴撃が、紅華の側頭部に決まった。ふらり、彼女がふらついたのが分かる。灼滅者達はその隙を見逃さない。
「サヴァ……まだ、踊り足りなくってよ?」
雛は『操糸「ドールズウォー」』を繰る。
「血を肥やしにする花なんざ花じゃねェ。……腐って、折れな」
真澄の斬撃に、紅華が大きく痙攣する。
「キャリーカート君、私達もっ!」
ここは押し切るべきだ、そう判断した一葉は、キャリーカート君とタイミングを合わせて紅華を攻め立てた。
「確実に弱っているよ。畳み掛けよう!」
叶世も手にオーラを集めて紅華を狙う。
「ヘルマイくん」
「うん」
知信が大きな刀を、ヘルマイが『ケーリュケイオン』を振り下ろす。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
真っ二つになりそうなほどの思い一撃と、体内をめぐり爆ぜる莫大な魔力に紅華が叫び、そしてのたうち回る。
だが次第にその声も動きも、弱々しくなっていった。
●紅は沈む
「あなたは私達人には要らないの。どうして『そうなったか』なんて、もう意味は無くて、ただ私はあなたを止めたくって殺す。さよなら、紅華さん」
動かなくなった紅華が灰のように姿を変えて海の風に流されていく。一葉はその姿に声をかけた。
「ドレスの似合う貴女は美しかった。でも貴女になりたいと思わない。人を貶めても厭わない心がその潔さを生むなら、その強さはいらない。臆病なままの私で、構わない」
叶世もまた、散りゆく紅華に言葉をかける。それは、決意のようでもあった。
天摩に肩を貸した知信は、陽の落ちた海を眺めて。
(「……僕は堕ちた友達を取り戻して、その仇を討った。だけど……彼女はもう、戻ってくることはないんだろうな」)
感傷のような複雑な気持ちが知信の心に広がっていった。
「僕に紅い悪夢に堕とした令嬢は、この手で確かに散らした」
柊夜に肩を貸して立ち上がりながら、ヘルマイは呟く。
(「彼女の血は、どんな味だったのだろう――」)
「僕達は本質的には同じで、だからこそ消さなければならなかったんだ」
紅く照らされていた埠頭は段々と闇の色に侵食されていく。
紅は夕日と共に、海の底へと沈んだのだ――。
作者:篁みゆ |
重傷:龍海・柊夜(牙ヲ折ル者・d01176) 獅子鳳・天摩(幻夜の銃声・d25098) 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2014年11月28日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 7/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
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