獄魔覇獄前哨戦~錯綜する力と意思の行方

    作者:六堂ぱるな

     
     神奈川県南部、東京湾と相模湾に面する海の町、横須賀市。
     その横須賀市の海底から、大きな、大きすぎる力が上陸しようとしていた。
     怪しく光る光球の中にあるのは、光の束で縛られた小柄な人影。

     その光球は、海から地上に上がるとふらふらと空中を漂い、横須賀市のほぼ中央へと到達すると、地面にふわりと着地した。

    「あれ? ここは、どこ、どうして、こんな所に? たしか私はパワースポット巡りを……」

     たった、一人のラグナロクであった。
     
    ●獄魔覇獄前哨戦

     8名の獄魔大将に告ぐ。
     獄魔覇獄の戦いの火蓋が切って落とされた。
     横須賀市中央部に放たれた、ラグナロクを奪い合え。
     この前哨戦で、ラグナロクを捕らえ確保したものが、獄魔覇獄の戦いをリードする事になるだろう。

     ラグナロクの確保に全力をつくすのも良いだろう。
     獄魔覇獄の戦いの為に戦力を温存するのも良いだろう。
     敵戦力を見極める事に重点を置く戦いも悪くは無い。
     
     獄魔大将として、軍を率い、そして、自らの目的を果たすがいい。
     
    ●風雲急を告げ
     猫乃目・ブレイブに告げられたのは、獄魔覇獄の前哨戦の開始。
     埜楼・玄乃(中学生エクスブレイン・dn0167)は教室に集まった一同に資料を配布した。
     横須賀に放り出されたラグナロクは今、自分自身で戦う力は皆無。もちろん体内に膨大なサイキックエナジーを溜め込んでいる。
     灼滅者たちは何をするかを選ばなくてはならない。

     現れる勢力は、武蔵坂以外に7つ。
     その全てがラグナロク奪取を狙っているわけではない。

     ブエル兵達は住宅街を虱潰しに探しまわっているようだ。その際新たなブエル兵を生みだし、戦力増強しながら捜索している。
     
     獄魔大将シン・ライリーの勢力は本人を含め少数精鋭の部隊が、他の獄魔大将の力を見極める為密かに横須賀入り。表立って活動はしていないが、シン・ライリーが灼滅されれば彼の勢力は敗北となる。

     クロキバ勢力は犬猫眷属を派遣してラグナロクの捜索を行っている。主力のイフリートは殆ど派遣していない為、ラグナロクを発見したとしても、確保する戦力はないだろう。

     六六六人衆勢力は人事部長と呼ばれる六六六人衆が指揮を取り、新入社員(六六六人衆)と派遣社員(強化一般人)を動員してラグナロク捜索中だ。灼滅者を警戒しており、灼滅者の撃破を優先的に行おうとするだろう。

     デスギガス配下のシャドウ達は横須賀市民のソウルボードを移動しながら、状況を伺っているようだ。情報収集を優先しているようだが、ラグナロクが発見された場合、強奪の為襲撃をかけてくるかもしれない。

     カンナビスの勢力は病院の灼滅者の死体から生み出した実験体アンデッドを多数繰り出し、ラグナロクの確保を行おうとしている。また、病院の灼滅者のアンデッド達の外見を灼滅者であるように偽装し、自勢力の情報を他の獄魔大将に隠そうとしているようだ。

     スサノオの姫、ナミダはラグナロクの探索は行わず、多数の『古の畏れ』を横須賀市内に出現させ、無差別に敵を襲わせようとしている。敵の戦力を測るのが目的と思われるが、他に目的があるかもしれない。

     現状把握している情報をざっくりと説明し、玄乃は話をまとめた。
    「ラグナロクの捜索、奪取されるのを防ぐための戦闘。いずれも重要だ。役割をよく考え、力を貸して貰いたい」


    参加者
    久瑠瀬・撫子(華蝶封月・d01168)
    無堂・理央(鉄砕拳姫・d01858)
    桜倉・南守(忘却の鞘苦楽・d02146)
    普・通(正義を探求する凡人・d02987)
    雪乃城・菖蒲(平々凡々な白・d11444)
    プリュイ・プリエール(まほろばの葉・d18955)
    津島・陽太(ダイヤの原石・d20788)
    神隠・雪雨(虚往実帰・d23924)

    ■リプレイ

    ●街をさまよう
     田浦駅を過ぎ、ラグナロク捜索チーム北西班は少しずつ展開しながら捜索に入った。
     互いに目視できる距離を保ち、灼滅者とは傍目には分かりにくいよう注意しながらだ。スーパーGPSで現在位置を正確に把握できる神隠・雪雨(虚往実帰・d23924)を中心に、一行は北上した。
     まずは地域最北端に向かい、南下しながら虱潰しにラグナロクの少女を捜索する予定だ。とはいえすれ違いになっても困るので、北上を急ぎながらも周辺に目を配ることは忘れない。
    (「さらって、賞品に仕立て上げて、放り出す。そんなの理不尽だ」)
     ラグナロクの少女を完全に景品扱いした状況に、普・通(正義を探求する凡人・d02987)は憤りを覚えていた。そんなことを許しておいてはいけない。
    (「急に放り出されテ、キット不安でショウね」)
     目に入ったお寺の本堂を覗きこみながら、プリュイ・プリエール(まほろばの葉・d18955)もこの待ちのどこかに放り出された少女のことを思う。
    「スミマセン、おジャマしまス……誰か居まスか?」
     静寂の中に気配はない。念の為境内も確認して、プリュイは捜索済みの場所として仲間に寺号を伝え、道へと戻った。
     見通しの悪い木立の奥を『隠された森の小路』で手早く捜索し、無堂・理央(鉄砕拳姫・d01858)がため息をつく。草むらを抜けた先にいた雪乃城・菖蒲(平々凡々な白・d11444)が微笑みかけた。
    「占うと言うか予知でしょうか……興味深いですね。占いとおまじないは私もやってますから、是非仲良くなりたいですね~、頑張って助けましょう!!」
    「もちろん。奥の木立を見てくるよ」
     頷いて、理央は駆けだした。そこを抜ければ住宅地までかなり見通せる。
     菖蒲は通りかかった外国人女性に『ハイパーリンガル』で聞き込みを始めた。なにしろラグナロクの少女の髪飾りは特徴的だ。
     ダークネスとの遭遇戦で一般人に被害がでないかが懸念の津島・陽太(ダイヤの原石・d20788)は、住宅地に近い大きな通りを慎重に北上していた。住宅地を虱潰しにしているというブエル兵との遭遇も考えられる。
     一度チーム全員で、担当区域の交通網やパワースポットたりうる神社などの配置は頭に入れてある。高い場所から情報収集しようと『ダブルジャンプ』で木の高い枝に飛び乗った桜倉・南守(忘却の鞘苦楽・d02146)は、猫といきなり顔を突き合わせることになった。
    「どわ! 吃驚した……脅かしてゴメンな」
     猫が細い鳴き声をあげる。
    「な、赤い飾りを付けた女の子、見てないか? ……なーんて流石に無理か」
     ラグナロクだからじゃなく、助けを求めている人が居るのなら行くしかない。一刻も早く見つけて安心させてやらないと、とは思うが、広い街から一人を探し出すのは難しい。
     はは、と笑ってふと首を巡らせると、そこには予想もしない風景があった。
    「……何だよ、あれ……!」
     木の上で南守が茫然とした声を漏らしたと時を同じくし、海側へ向かう道に出た久瑠瀬・撫子(華蝶封月・d01168)の前にも異形は唐突に姿を現していた。咄嗟に北方面捜索班や付近の戦闘班へ呼び掛ける。
    「これは……北西班より通達!」
     否、幹線道路沿いに移動を続けていた雪雨も、西側の住宅地を確認していた理央も、市街地寄りを進んでいた陽太も見た。聞き込みをしていた菖蒲やプリュイの前にすら、地響きをたててそれは現れた。
     雪崩をうつように南下してくるのは、さまざまな物の怪たち。
     ひと目みれば、このチームだけで対応できる数でないことはわかる。撫子は続けてマイクに叫んだ。
    「横須賀市北部より、古の畏れの南下を確認! 戦闘班の急行を願います!」

    ●溢れ出た畏れ
     もしこの怒涛のような古の畏れのむこうに、ラグナロクの少女がいるとしたら。
     そして古の畏れはほとんどが南下していったが、運悪く一般人の悲鳴を聞き咎めたらしい一体が、ここで足を止めてしまっていた。
    「逃ゲてくだサイ!……ノマ!」
     茫然とする近くの一般人を押しやり、プリュイは声を張り上げた。すぐさま彼女の傍らに、ナノナノのノマがふわりと姿を現す。
    「避難してください! 急いで!」
     古の畏れから一般人を遠ざけながら、陽太がプリュイと仲間のもとへと駆け寄ってきた。別の通りの角から駆けよってきた菖蒲が問いかける。
    「ここはどの辺りですか?」
    「追浜駅までもうすぐですが、困りましたね。なでしこさん、戦闘班の方はどうでしょう?」
     菖蒲に応じた雪雨の問いに、撫子は通信を終えて古の畏れへ目をやった。
     一般人を避難させていたため気を引いてしまったらしい。路上を滑るように近づいてくるのは上に入母屋造りの屋根と真紅の門を四方に戴く建物――いや、箱を乗せた大きな和船だった。船の周りには黒い波がたゆたい、路上に漆黒の泥のような跡を引いている。
    「戦闘班が来てくれますが、北方面の他の場所でも畏れが出ているようです。我々もここを突破せざるを得ないでしょう」
     捜索を優先したいところだが、この市街地で古の畏れを放置することはできない。予定どおり、短期決戦で撃破するだけだ。
    「北西班は追浜駅の南西市街地に現れた古の畏れに対応。撃破後捜索を再開します」
    「了解! 俺は木の上から狙撃するよ」
     チーム内に雪雨からの通信が飛び、少し離れた木の上で南守が手を振った。
     着物の袖からカードを取り出し軽く口付け、撫子はそっと囁く。
    「『殺戮・兵装(ゲート・オープン』」
     身の丈より長い十文字鎌槍がその手に現れた。
     せめて戦闘の物音で人を近づけないよう、プリュイが周辺の音を断つ。

     かつて海の果てに、極楽浄土があると信じられていた。
     修行の果てに行者は外へ出られない箱に籠もり、艪も櫂も、帆すらない渡海船という船に乗せられ沖へと流される捨身行に挑み、死の向こうの悟りを得ようとしていた。
     しかし全ての行者が当初の覚悟のまま、死を迎えられたわけではない。かくて無念の最期を遂げた行者を乗せた渡海船は、人を誘い海へ引き込む魔物となった。
     古の畏れ、『補陀落渡海』である。
     付き従うは引き込まれた人の成れの果て、時折漆黒の人の姿をとる黒い二つの波頭。

     戦いの火蓋は切られた。

     渡海船の中から太鼓の伴奏つきで、読経とも歌ともとれるような不思議な響きが流れる。それは強烈な催眠効果と衝撃を伴って前列を襲った。
     通と雪雨、陽太がその旋律に捕えられるが、雪雨へのダメージを引き受けたのは飛び込んだ理央だった。ぐらりと頭の芯が霞みかける。
     同じく前衛へ遅いかかってくる黒い波頭へ、撫子が一歩も引かず十文字鎌槍を閃めかせた。穂先に踊った炎は桜の花弁のように舞い散り、したたか突き入れて炎を灯す。悶え苦しむような漆黒の波へ、後に続いた雪雨の身体が身軽に舞って蹴り抜いた。今この街のどこかで逃げ惑っているラグナロクの少女のことを思うと、いたたまれない気持ちになる。
     渡海船の周りを回る黒い二つの波頭に、南守は縛霊手から祭壇を展開すると動きを封じにかかった。軋むような音をたて、立ち上がった結界の白い光が波頭の動きを抑制する。
     その隙を見逃さず、通の腕が異音を上げて膨れ上がった。
    「なんとかラグナロクの娘の助けにならないと!」
     鉤爪を備えた鬼のものと化した腕が、撫子の攻撃を受けた方の波頭をアスファルトへ叩きつけた。容易く砕けたアスファルトにめり込んだ黒い塊が、悲鳴のような音をあげる。
    「ジャマさせませンよ」
     指先に集めた催眠を払う霊力を理央へ放ち、プリュイが強い口調で古の畏れに告げた。傍らを舞うノマもまた、陽太へふわりとハートの癒しの力を飛ばす。

    ●常世へ還し
     もう一体の波頭が千々に砕けると、黒い雨のようになって撫子を襲った。粒のひとつひとつがまるで銃弾のように肌を叩く。
     そちらには構わず、陽太は先ほどから攻撃が命中している方の波めがけて槍を振るった。螺旋を描いてその鋭さを増し、槍は深々と波を抉る。続いた理央が死角へ回り込み引き裂くと、波は断末魔のような音をたててアスファルトにびしゃりと落ちた。
    「全く……この極なんとかは何がしたいんですかね、迷惑過ぎですよ全く!」
     吐息をついた菖蒲のクルセイドソードが破邪の光を宿した。残された波頭に強烈な斬撃を加えると、再び悲鳴のような音が漏れる。
     渡海船は太鼓の音を響かせながらくるりと舳先を回し、再び一行に向き直った。その黒い波をまとう船底から白い光が五芒星の形に奔り出る。またしても前列を襲ったのは、足に嫌な痺れを残す光の攻撃だった。避け損なったのはほぼ全員。
     プリュイが再び、仲間を侵す異常を解く癒しの光を雪雨に放った。ノマのハートは撫子を癒し、雪雨は黒い波へとしたたか槍を突き入れ、その奥の何かを的確に引き裂いた。
     心なしか動きが鈍くなったそれの間合いに飛び込み、陽太がたて続けに拳の連打を見舞う。波にしか見えないが、その手応えは水の入った袋に近い感触だった。だが、もちろんダメージは入っている。
    「ラグナロクだけじゃない、仲間にもそう簡単に近付けさせねーぞ!」
     南守の放つバスタービームが、後ろに控える渡海船の船底を狙って迸った。しかしその火線上に黒い波が飛び込んでくる。穴が穿たれた波は震え、手近にいた陽太を呑み込もうと膨れ上がる。
     咄嗟に間に割り込んだ通が代わりに呑まれ、なんとか内側から転がり出ると同時に魔杖を捩じ込む。流し込まれた魔力に内側から破壊された波がぶるりと震えた。
    「大丈夫ですか?」
     ダメージの蓄積を嫌った菖蒲が通にオーラを変換した癒しの力をもたらす。のたうつ波の死角へと回りこんだ撫子が目にも止まらぬ鋭い刺突を見舞った。袖の翻る音が終わるより早く貫通した突きは、黒い波を激しく弱らせたようだ。
     軽いステップでインファイトの距離に踏み込んだ理央の拳が、鋼鉄すら打ち砕く力で思い切り叩き込まれる。勢い余って吹き飛んだ波は、びしゃりと音をたてて塀に叩きつけられるとその厚みを失った。

     残るは渡海船のみ。
     少々の傷の回復は後回しにし、短期決戦で押し切るとした戦法は奏功していた。
     徹底してダメージを積み重ね、動きを抑え込むことで目立って動きが鈍くなる。

     再び渡海船から意識を蝕むような、読経とも怨念の歌とも取れる響きが流れて戦場を席巻する。響く太鼓の音は灼滅者の意識を掻き回す――しかし、それも盾を失った今、あがきに過ぎない。
     撫子がゆるやかに、舞いを舞うように十文字鎌槍を手に回る。長い髪がそのたおやかな身体に従って回った次の瞬間、ぴたりと船を狙った穂先から氷の弾が撃ち込まれた。
    「とっとと倒れろ!」
     苛立ちを込めた陽太の魔杖が船縁を打ち砕き、中へ弾けるような魔力を流しこむ。軋む音をたてた船が旋回するより早く、南守の縛霊手が動きを封じ込める結界で捕えた。
     ぎりぎりと力が拮抗する中、プリュイは地を蹴った。一見繊細な身体には、敵するものと拳を交えることを辞さない誇り高い魂があった。
    「ダークネスさン達に渡スワケにハ行かなイのでス! ラグナロクさンは、ココロを無視して利用されル為ノ存在じゃありませン!」
     行者を外界から隔絶する渡海船の船、その上の箱。かつては閉じ込める檻だったものは、今や彼の鎧となっている。その全てを打ち抜くように、プリュイの小さな拳は激しい衝撃音をたててめりこんだ。和船に亀裂が走り、船の側面に据え付けてあった真紅の菩提門が崩れ落ちる。
    「ええ、そのとおり。覚悟しなさい!」
     雪雨の放ったオーラの一撃が、遂に渡海船を貫通する。ひびが船の全体に回ると、ぼろり、ぼろりと船は欠け始めた。宙を走り続けていた船が解体されていく。
     断面には得体の知れない黒い渦が見え、中から泣き声とも呻きとも取れる響きが迸った。
     折れた信仰と怨念から人の生命を奪う魔物と化した船。それは徐々に欠け、アスファルトに落ちるや黒いしみと化し、そのしみすら消え失せていった。

    ●未だ明けは見えず
     プリュイは素早く治療を始めた。またいつ畏れが現れるとも限らないし、まだ探索が済んだわけではない。とその時、携帯が一斉送信を伝えた。
    『対象を確保、これより撤退します』
     どうやら東の探索班がラグナロクを発見、確保したようだ。
     保護して撤退するというもうひと幕があるにせよ、発見できたという安堵が灼滅者たちに笑顔を浮かべさせた。
    「彼女の不安や疑問に応えられているといいんだけど」
    「大丈夫だと思いますよ。皆彼女の心配をしていましたから」
     気遣わしげな通に、微笑んで撫子が声をかける。それには南守も同意した。
    「俺等の事、占ってみてくれたらわかるんじゃないかな?」
     ともあれ、早く合流して学園まで無事に撤退したいところだ。菖蒲が声を弾ませる。
    「安全なところまでお守りして、安心してもらいたいですね」
    「ええ、本当に」
     彼女の明日の為に尽力する。その覚悟を固めてきた雪雨が頷いた。せめて不安を与えないように笑顔で傍にいて――彼女のとびきりの笑顔が見たい。
    「皆サマ、もうオ怪我はありまセンね?」
     仲間の治療を一通り終えたプリュイの確認に、全員から大丈夫の声が返る。
     ふと足を止め、陽太は静けさを取り戻した一帯を振り返った。ラグナロクはいなかったけれど、一般人を被害から守れたことは陽太にとって大きな収穫だった。
    「行こう、津島君」
    「はい!」
     理央に声をかけられた陽太が気を取り直し、気合いの入った返事を返す。一行は北捜索班と連絡を取り合うと移動を始めた。

     彼らはやがて、思いがけない戦局を知ることになる。
     今はその結末を知ることなく、一行は仲間とラグナロクの少女がいるはずの場所へ急いだのだった。

    作者:六堂ぱるな 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2014年12月12日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
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