音痴の歌に価値はなし

    作者:夏雨

     都内のカラオケ店。学校帰りの男子高校生3人が集うカラオケルームの室内。
     「うまい」なんてお世辞を言うのすら苦しいド下手くそ2人のバラード系のロックのデュエット曲を聴きながら、1人は自分の番が来るまでの暇潰しにスマホを操作し続けている。
     あえて正直に「下手くそ」などと言う空気を読まない発言はしない。歌っている本人はとても気分の良い思いをしているのだから。
    「こンのド下手クソがあああああああ!」
     ドアを隔てた廊下から誰かの怒号が響いたかと思うと、とてつもない力でドアが突き破られ、外れたドアがソファのところまで吹き飛んできた。
    「ぎゃあああああああああああああ!」
     予想外の出来事に、3人は一斉に悲鳴をあげた。幸い誰も怪我はしていない。ドアを突き破った人物が部屋に入ってくるのを黙って見ていた。
    「どいつもこいつも、よくそんなド底辺の歌唱力を人前で披露できるな」
     黒い革ジャンにブーツ、濃いアイメイク、いわゆるパンクロッカーのファッションに身を包んだ女性が乗り込んできた。目を見張るような美人だが、言動がまともとは思えない。
    「……理解できない。私が本物の歌というものを教えてやろう!」
     女が自前のスタンドマイクを構えると、どこからともなくギターやベースの音が流れてくる。奏でられる曲に合わせて、女は力強い歌声で曲の1節を歌いあげる。女の歌は文句なしにうまく、カラオケ店のドアを蹴り破るような非常識な行動を取ったことなど忘れるくらい3人は感動していた。
     曲が途切れると、女は無言で腰に下げていたムチを構える。
     3人は女の行動が理解できず動揺する。
    「てめぇらは歌を冒涜しやがった……その罪を今ここで償え」
    「な……な……!」
     女の振るうムチの音が店中に響き渡った。
     スパァァァァァァァァン。
    「ぎゃあああああああああ!」
     ズパァァァァァァァァン。
    「ひぎゃああああっ!」
     パッアァァァァァァァン。
    「ありがとうございますっ!」

     近い未来、淫魔が都内のカラオケ店に現れ、店の客たちを次々と襲撃することがわかった。
    「『音痴には歌う価値なし』という偏った信条を持った淫魔のようだな、こいつは」
     ろくでもない理由で人をムチでしばき倒す、実に迷惑な淫魔である。しかし、淫魔がカラオケ店に現れた理由はそれだけではないと神崎・ヤマト(中学生エクスブレイン・dn0002)は説明する。
    「『セリア』と名乗るこの淫魔は、自分のように歌がプロ並みにうまい者を探している。そいつを闇堕ちさせ自分の配下にし、いずれは自分好みの歌うま軍団を作ることが目標らしい。襲撃される予測があるカラオケ店では、理想の相手は見つからないようだ。ここで止めなければ、いずれまた別の店を襲撃する恐れがある……」
     初めの襲撃を受けるカラオケ店でセリアを灼滅することができれば、セリアの陰謀を阻止することができる。
    「自分の組織を作ろうと考えるだけあって、相手は手強いぞ。正面からセリアに接触しようとすれば、バベルの鎖の影響を受けてしまう。セリアから接触してくるように仕組む必要がある」
     セリアの注意を引きつけるには、歌が最も有効だ。セリアが認めるような超絶にうまい歌か、誰もが認めるクソ音痴な歌をカラオケで歌うかのどちらかである。セリアは部屋から漏れる声を聞き、歌っている人物をスカウトしようと喜び勇んでやって来るか、怒り心頭で音痴な歌を垂れ流す奴を制裁しようと乗り込んでくるだろう。その不意を突くことができれば、戦いを有利に進められる。
    「セリアが現れるのは放課後の時間帯だ。他の客に注意が向かないよう工作も必要だな」
     セリアはムチによる攻撃を得意とし、歌声には催眠の効果があるという。また、セリアはサイキックエナジーを楽器に吹き込むことで眷属として使役している。ギターとベースの眷属を従えるが、セリアに比べれば大した障害にはならない。
    「しかし……音痴よりはうまい奴の歌を聴きたいと思うのは当然だが、歌うことはすべての人間が共有できるものだとは思わないか?」


    参加者
    宮廻・絢矢(群像英雄譚・d01017)
    司城・銀河(タイニーミルキーウェイ・d02950)
    二十世・紀人(ボエリスト・d07907)
    羊飼丘・子羊(北国のニューヒーロー・d08166)
    エルシャ・プルート(スケッチブックと百面相・d11544)
    麻崎・沙耶々(ユアーオンリープリンセス・d25180)
    焼杉・ひよ(飛べない鶏の子・d28160)
    アリエス・オデュッセイア(アルゴノーツ・d29761)

    ■リプレイ

     都内の某カラオケ店。5人でもまだ広すぎるくらいのパーティールームを貸し切り、一同はセリアを待ち構えていた。入り口に最も近い大人数向けのパーティールームには、20人ほどは座れるL字型のソファーが壁際に設置されている。セリアが乗り込んできた後の戦闘に備え、部屋にあったテーブルは壁際に移動させた。
    「ぴよ~♪ 広いでちー」
     焼杉・ひよ(飛べない鶏の子・d28160)は黄色いひよこ姿でころんとソファーの上に横になる。アリエス・オデュッセイア(アルゴノーツ・d29761)はタッチパネル式のリモコンを持って座りながら、
    「2人で歌うなら……何の曲がいいかしら?」
     アリエスのライドキャリバーの『フォルテッシモ』は、店員の目を盗んでカラオケ機器の横に待機させている。
     麻崎・沙耶々(ユアーオンリープリンセス・d25180)もアリエスの隣りに座り、
    「ちょっと緊張するねぇ、普通に一緒に歌うだけならもっと楽しめるんだけど……」
    「2人の歌声なら、きっとセリアも満足するでしょ」
     カラオケ店のメニュー表を眺めながら、宮廻・絢矢(群像英雄譚・d01017)はのんびり構える。
    「サウンドソルジャーの人って当然というか、歌うまい人ばっかりだよねぇ」
     二十世・紀人(ボエリスト・d07907)は絢矢の一言で、注文したコーラを飲む手を一瞬止めた。
    「あ、ひよちゃん。お菓子の盛り合わせとかあるよ、頼もうか」
    「たのむでちー! ひよ、お菓子食べたいでち」
     お菓子と聞いて、ひよは絢矢の隣りに寄っていく。
     沙耶々はマイクを持って立ち上がると、
    「じゃあ、わたしたちは軽く練習させてもらうね」
     アリエスもマイクを手に取り、
    「リハーサルは大事よね」

    「ご当地ソングってどれくらい入ってるんだろうね?」
     羊飼丘・子羊(北国のニューヒーロー・d08166)はカラオケの目次本をめくりながらつぶやいた。
     5人がいる大部屋の丁度向かい側、少人数用のカラオケルームには、子羊と司城・銀河(タイニーミルキーウェイ・d02950)、エルシャ・プルート(スケッチブックと百面相・d11544)の3人が待機している。3人はアリエスと沙耶々の居る大部屋に誘き寄せられたセリアを奇襲するための奇襲班だ。
     部屋の前を横切る客が多くなってきたことから、3人はカラオケよりも外の様子に集中し始める。アリエスと沙耶々の歌声が、3人の部屋まで響いてくる。
    「お~、2人とも素敵な声だねえ」
     銀河が2人の歌に感心していると、エルシャは『淫魔にもいろんなのがいるんだね』と書かれたスケッチブックを見せる。
    「そうですね、歌いたいから歌う歌に、上手いとか下手とか関係無いし!」
     銀河はセリアの信条を強く否定するように頷いた。
     子羊は無邪気な笑顔で、
    「紀人くんもサウンドソルジャーなんだよね? どんな風に歌うのかな♪」

     アリエスと沙耶々のデュエットを聴きながら、お菓子を食べたり、拍手をしたり、タンバリンで合いの手を打ったり、普通にカラオケを楽しんでいるように見えるが、淫魔のセリアがうまく食いつくかどうかが2人の歌声にかかっている。
    「おうた上手でちー♪」
    「いいね~、惚れそうだぜお二人さん」
     ひよと紀人がはやし立てると、アリエスは間奏の合間になると照れ臭そうに、
    「普段から練習してるもの、これくらい当然よ」
    「わたしもアリエスさんと歌ってて気持ちいいよ♪ 絶対成功させようね」
     沙耶々の素直な反応に、アリエスは無意識に顔を赤くしながら嬉しそうに、
    「も、もちろんよ!」
     再び歌い始めると、沙耶々はふとドアの方に視線を向ける。ドアの窓を通して誰かがドアに張りついていることに気づき、沙耶々は驚いて思わず声が裏返る。沙耶々はそのまま歌い続け、皆に目配せで知らせようとした。
     絢矢は沙耶々の視線に気づき、さり気なくドアの方を見る。ドアに張りついていたのは、店員でもなければただの客でもない。あの黒い革ジャンは間違いなくセリアだ。絢矢は向かいの部屋にいる3人に奇襲の合図を知らせるため、ハンドフォンの用意をした。その瞬間、セリアは凄まじい勢いでドアを開け放ち、壁の一部が音を立てて崩れた。セリアのいきなりの出現に、ひよと紀人とアリエスは思わず声をあげた。
     セリアの第一声は、
    「すばらしい歌声を持っているじゃないかっ!」
     ソファーに座っている絢矢たちのことは、まるで眼中にないようにしゃべる。
    「私はセリア……お前たち2人は私の組織に迎え入れるに相応しい人材――」
    「日本列島! 全国各地! ご当地愛がある限り!――」
     ヒーローらしく名乗りをあげる子羊は、槍を構えてセリアの背後に突撃し、
    「北国のニュー☆ヒーロー羊飼丘・子羊、参上!」
     そのままセリアを突き飛ばした。セリアは派手にこけたように見えたが、長髪を振り乱しながら受け身を取り、子羊の方に向き直る。
     子羊の後に続き、エルシャと銀河もセリアの前に現れる。紀人と銀河のESPが展開されたのを感じ取り、セリアはムチを構える。エルシャは目立つようにセリアに向けて『お姉さん、そこまでだよ!』と書かれたスケッチブックを掲げる。
    「私の邪魔をするとは、いい度胸だな……」
     セリアの視線の先には、銀河とエルシャの背後に忍び寄る眷属の影があった。ひとりでに宙に浮く赤いギターと黒いベースが2人に襲いかかるが、銀河とエルシャは攻撃を回避する。まるで透明人間が楽器を構えているようで、ギターとベースはセリアを守るように寄り添う。
    「わたしもアリエスさんも、あなたの部下にはならないよっ!」
     沙耶々はそう言うと眷属たちを先に始末しようと、『除霊結界』を展開する。強力な霊力に縛られ、ふわふわと浮いていた眷属たちはガタガタと揺れ動く。
     エルシャはスケッチブックを放り出し、ギターに向けて槍を突き出す。エルシャの一撃で、ギターは粉々に砕けた。セリアは大きく舌打ちすると、エルシャに向けてムチを振るう。エルシャはセリアの攻撃を槍で防ごうとしたが、セリアのムチは生き物のように曲がりくねって不規則な動きを見せ、エルシャの手を出血するほど痛めつけた。
    「痛ッ……!」
     エルシャはその拍子に槍を取り落とす。
     銀河はエルシャのお返しと言わんばかりにセリアに殴りかかるが、ベースが盾となってセリアへの攻撃を防いでしまう。銀河の『縛霊撃』を受けたベースは動かなくなり、セリアは次の攻撃に備える。
    「いくら美人のお姉さんでも、横暴を許す訳にはいかないね」
     そう言いながら、絢矢は身に着けていた花柄のストールを素早く振り下ろす。ストールは瞬時に槍のように細く鋭く尖り、セリアの体に突き立てられようとした。セリアはそれをかわしてみせるが、かわした先にはフォルテッシモの追撃が待っていた。セリアは寸でのところで追撃をかわし、悪態をつく。
    「こんなところに連れ込んでんじゃねーよ! 非常識だろっ」
    「あなたに言われたくないわよ!」
     アリエスはセリアに冷静にツッコミを入れ、エネルギー障壁のシールドを広げて防御を固める。
     紀人は天星弓の封印を解除すると、エルシャに向けて弓を引く。癒しの力が込められた矢はエルシャの体をすり抜け、星のような輝きを放って傷を癒す。
    「ひよ、こわいお姉さんはきらいでち!」
     ひよは結界を生み出すが、能力を発動する直前でセリアは結界の外へ退く。
    「ひよこの分際で、私に傷を負わせられると思ったか?」
     セリアはひよの攻撃を嘲笑い、ひよに向けてムチを振るう。
    「ぴ……っ!」
     セリアの予測できないムチの動きに翻弄され、ひよは逃げ道を見い出せなくなる。そんなひよの目の前に絢矢は飛び出し、ムチの攻撃を受け止めた。セリアのムチは絢矢の左腕に巻きつき、絢矢を引き倒そうとする。ムチを引くセリアに、銀河はソファーの上から跳び蹴りをして応戦し、避けようとしたセリアの右腕を強打した。セリアはムチを落としたが、絢矢に絡みつくムチはヘビのように全身に巻きついてくる。
     子羊は山吹色のオーラをまとい、セリアに拳の連撃を繰り出す。セリアはすべての攻撃を受け流すことはできず、ソファーの方へと追い詰められる。エルシャは槍を手にセリアを仕留めようと進み出る。エルシャの槍はセリアの脇腹を切り裂き、勢い余ってソファーに突き刺さる。突き刺さった槍を素早く跳び越え、セリアはソファーの上に仁王立ちになると、
    「調子に乗んじゃねえ! 私の歌の前にひれ伏せえぇっ!」
     部屋中にセリアの歌声が響き渡る。
    「愚鈍なお前らに私の歌声を~聴かせて・聴かせてやろう♪」
     セリアの歌を聴いた1人は、目の前が眩むような感覚を覚えた。
    「オイ、そこの赤髪! この私のためにすることがあるだろう?」
     艶っぽい笑みを浮かべるセリアの視線の先には、催眠状態に陥った紀人がいた。
     絢矢は紀人の異変に気づくが、ムチの拘束を解くことができずに必死にもがく。
    「ちょ……二十世さん! 惑わされちゃダメだ!」
     絢矢は拘束されながらも指輪から魔法弾を放つが、うまくは狙えない。セリアにはあっさり避けられた。
    「どこを狙っている? さあ、お前の能力を私のために発揮しろ!」
     紀人は深く息を吸い込み、歌い出した。セリアの歌に惑わされ、紀人は敵であるセリアのために癒しの力を与える。傷を癒されたはずのセリアは、紀人に対し険しい表情を見せる。一心不乱に全力で歌い続ける紀人に、全員の視線が注がれていた。
    (「オ……音痴……!」)
     紀人が披露する音痴な歌は、一瞬皆の注意を引きつけた。
     音痴な歌を歌う者が許せないセリアは、紀人にただならぬ憤りを抱き、
    「歌うなあああああ、そこの音痴! なんでお前の歌なんかに治されなきゃならないんじゃあああああ」
    「紀人せんぱい! 目を覚ましてでち!」
     ひよは浄化の光を指先に集め、紀人に向けて撃ち出した。
    「き~みぃぃぃの笑顔が~♪ …………あ、え?」
     紀人は歌うのをやめ、一瞬記憶が飛んでいた状況に驚く。
    「それじゃあ、私たちの歌を聴かせてあげるわよ。私たちの歌に酔いなさい!」
     アリエスはマイクを構え、歌姫の本領を発揮する。沙耶々もアリエスの後に続き、すべてを魅了する2人のハーモニーを奏でる。2人の歌の力は淫魔にも強く響き、気を取られたセリアはフォルテッシモの機銃掃射をまともに受ける。傷を負ってよろけるセリアに対し、
    「いっくよー☆」
     子羊はガラスの羊の付いたロッドをバットのように振り下ろし、セリアの体に膨大な量の魔力を送り込む。より大きな痛手を負ったせいか、セリアは悲鳴をあげて膝をつく。セリアの体からは白い煙が立ちのぼり、苦しそうに息を継ぐ。戦闘の終わりが見え始め、銀河たちは攻撃を畳みかけた。
     銀河は思いの丈をセリアにぶつける。
    「心が込められた歌に、上手いとか下手とか関係ないんだよ!」
     銀河の渾身の一撃に、絢矢の鋭い斬撃、エルシャの高速の槍に狙われ、セリアはボロボロになりながらも、最後の足掻きを歌にすべて込める。再度誰かを催眠状態に落そうとしたが、セリアの歌にかぶせるように紀人は歌い出し、響き渡る声でセリアの声を掻き消す。
    「クッソォ! 邪魔してんじゃねえええええ!」
     顔を真っ赤にして激怒するセリアの様子を見て、紀人はニヤニヤ笑いながら、
    「おっかねぇな~。あんたの歌がうまいのは充分わかったし、そろそろお別れしようや……」
    「それじゃあ、バイバイ☆」
     子羊は無邪気そのものの笑顔でセリアに別れを告げ、再びロッドの魔力をセリアに向けて発散させた。最後の力を振り絞って踏ん張っていたセリアも遂に力尽き、その場にくずおれる。セリアの体は足先から黒い花びらとなって崩れ去り、セリアの居た後には大量の花びらだけが残された。
    「やったね紀人くん!」
    「ん? おうよ」
     紀人は屈んで子羊のハイタッチに応じた。しかし子羊の次の一言で、2人の芽生えた友情に亀裂が入る。
    「紀人くんて、音痴だったんだね☆」
    「おいコラ。無邪気な笑顔で言いやがって」
     引きつった笑顔を浮かべる紀人の横で、エルシャは子羊に向けてスケッチブックを見せる。用紙には、『音痴の人に向かって音痴なんて言っちゃダメだよ』と書かれていた。それを見た沙耶々は思わず指摘した。
    「フォローになってないよ、エルシャちゃん!」
    (「でもセリアは、紀人の歌に癒されたことに1番傷ついていたような気が……」)
     銀河は空気を読んで口には出さなかった。
    「楽しく歌えればいいんだよ! そうだよね、司城さん?」
     「上手いとか下手とか関係ない」とセリアに立ち向かっていた銀河に対し、絢矢は同意を求めた。
    「そ、そうですよ! 楽しく歌わなきゃねっ」
    「まだ時間余ってるし、何か歌おうよ」
     そう言う絢矢と同じく、沙耶々も歌う気満々でいた。
    「もちろん歌うよ! もう邪魔するような淫魔もいないしね」
     ひよはぴょこっと手を挙げて、
    「ひよ、お正月のおうたうたいたいでちー!」
    「おー入れろ入れろ。何ならデュエットしてや――」
     ひよは紀人の発言を素でスルーする。
    「みんなでおうた歌うでち♪」
     ざっと部屋の状態を元に戻し、8人はカラオケを再開した。部屋からは懐かしい音楽と共に、8人の歌声が響いていた。

    作者:夏雨 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2014年12月16日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 5
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