マスクを付けた女の襲撃

    作者:梅田男

    ●恐怖! 都市伝説マスク女
     ここは九州のとある田舎町。女子学生のさとことゆりえは、街灯の無い暗い夜道を2人で手を繫いで歩いている。
    「はーっ、毎日塾は疲れる。今日もこんなに夜遅くなっちゃった」
     さとこはよほど疲れたのか、大きくため息をつく。
    「本当に疲れるよね。……全く、何で塾とかあるのかしら? 学校の授業をちゃんと聞いているだけではだめなのかしら? 」
     ゆりえは日頃の塾通いによほど不満なのか、やたらと強い語気を込めて言った。
    「うんうん。塾なんか行く必要ないよ。学校の授業を真面目に聞いていたら、それで充分だよ」
     ピューッ。さとことゆりえに強烈な北風が吹き付ける。
    「きゃーっ、寒い」
     さとこは冷たい北風を体に浴びて、悲鳴にも似た叫び声を上げる。
    「ねえ、さとこ。こんな都市伝説を聞いた事ある? 冬にロングスカートを履いた女が街中を歩くと、そのロングスカートを履いた女に冷たい北風が吹き付けてマスクを付けた女が出現するって……」
     ゆりえの発言にさとこは首を横に振る。さとこの表情は固まっており、ゆりえの発言が理解出来ないようであった。
    「ロングスカートを履いていると、マスクを付けた女が出現しちゃうのよ。早く、私みたいなミニスカートになりなさい」
     ゆりえの発言にさとこは、酷く嫌そうな顔をして首を振る。
    「嫌よ。何で私がゆりえみたいな、エッチな格好をしなくちゃいけないのよ? 」
     さとこの言葉に、ゆりえは激しい怒りに満ちた顔をする。
    「何よ? エッチな格好って。……あんた、私の事馬鹿にしてんの? こうなったら意地でもミニスカート姿にしてやるんだから」
     ゆりえはさとこを捕まえようとさとこに手を伸ばすが、さとこは走ってゆりえの手から逃れる。
    「うぎゃーっ」
     マスクを付けた女の姿をした都市伝説が、突然ゆりえとさとこの前に現れる。
    「きゃーっ」
    「きゃーっ」
     ゆりえとさとこは、マスクを付けた女の姿をした都市伝説の出現に、恐怖を感じ叫び声を上げる。
    ●灼滅者よ! 教室に集まれ
    「灼滅者の皆さん。今日は私どもの呼びかけに、お集まりいただき有難うございます」
     西園寺・アベル(高校生エクスブレイン・dn0191)は、教室に集まった灼滅者達に頭を下げる。
    「料理が教えてくれた情報を、皆さんにお伝えします」
     アベルは自分が作った鳥の唐揚げを灼滅者に見せる。灼滅者はアベルの作った、美味しそうな唐揚げを見て歓声を上げる。
    「今日の夜に九州の田舎町で、女子学生のさとことゆりえの女2人組が、廃屋同然の洋館の前を通ります。そこで、さとこがマスクを付けた女の都市伝説の出現条件である、冬にロングスカートを履いた人間が、洋館の前を通るを満たしてしまい、都市伝説が出現してしまいます」
     灼滅者達はアベルの話を熱心な顔をして聞く。
    「灼滅者の皆さんは、まずさとことゆりえを安全な場所に避難させてください。さとことゆりえを安全な場所へ避難させた後は、灼滅者の皆さんの内誰か一人が、ロングスカートを履いて洋館の前を通って都市伝説を出現させてください」
     アベルは鳥の唐揚げの入った皿を皆に見せ力説する。
     
    「都市伝説の戦闘方法は、咎人の大鎌に似たような武器を使って攻撃してくるようです。使ってくる攻撃は、虚空ギロチン、ブラックウェイブ、デスサイズです。都市伝説の戦闘能力は、都市伝説の中では平均的なようです」
     灼滅者はアベルの話にふむふむと頷く。
    「料理が告げるには、都市伝説は防御よりも攻撃のほうを得意としているようです。……ですから、長期戦になれば灼滅者の皆さんが有利であると思われます。もちろん、灼滅者の皆さんが長期戦ではなく、短期戦を選んでも良いです。具体的な戦闘方法は灼滅者の皆さんにお任せします。灼滅者の皆さんが、都市伝説を灼滅する最適な方法を考えて、都市伝説と戦ってください」
     アベルは鳥の唐揚げを机の上に置いて、灼滅者の顔を見回す。
    ●打倒! マスクを付けた女の都市伝説
    「都市伝説は、決して楽に勝てる相手ではありませんが、みなさんが団結できれば必ず勝利できるでしょう。皆さんのご健闘を祈っています。頑張ってください。……それと料理が言うには、何か嫌な予感がするようです。もし、皆さんの身に何かあると大変ですから、事件解決後は速やかに学園に帰ってくるようにしてください。お願いします」
     アベルの言葉に、灼滅者達は一斉に首を縦に振って同意した後、都市伝説が出現した九州の田舎町に向かう。


    参加者
    神凪・朔夜(月読・d02935)
    八嶋・源一郎(颶風扇・d03269)
    前田・光明(高校生神薙使い・d03420)
    神凪・燐(伊邪那美・d06868)
    立花・銀二(黒沈む白・d08733)
    杠・嵐(花に嵐・d15801)
    ポルター・インビジビリティ(至高堕天・d17263)
    ルチノーイ・プラチヴァタミヨト(バーストブルーライトニング・d28514)

    ■リプレイ

    ●さとことゆりえを保護せよ!
     灼滅者達はさとことゆりえを保護する役を、神凪・朔夜(月読・d02935)に任せる事に決めた。そして囮となって、ロングスカートを履いて、洋館の前を通り過ぎる役には、朔夜の実姉である神凪・燐(伊邪那美・d06868)が、八嶋・源一郎(颶風扇・d03269)と前田・光明(高校生神薙使い・d03420)と立花・銀二(黒沈む白・d08733)と杠・嵐(花に嵐・d15801)とポルター・インビジビリティ(至高堕天・d17263)とルチノーイ・プラチヴァタミヨト(バーストブルーライトニング・d28514)は、燐が囮となって上手く都市伝説おびき出すまで、物陰に隠れて待機する事になった。
    「燐姉、大丈夫? 都市伝説に襲われたら、すぐにまずは身を守る事を考えて。無理して反撃して怪我とかしたら大変だよ」
     朔夜は実姉の燐を心配そうな顔をして見ている。
    「大丈夫よ。都市伝説なんて大した事ないわ。私は強いんだから」
     燐は朔夜に誇らしげに胸を張って言う。朔夜と燐を周囲にいる源一郎、光明、銀二、嵐、ポルター、ルチノーイは燐と朔夜を優しげな顔をして見つめる。
    「安心するんじゃ。が都市伝説に襲われたら、直ぐに私達が助けに行くからのう」
     源一郎は朔夜を安心させるように、穏やかな口調で言う。光明と銀二と嵐とポルターとルチノーイも、源一郎と同じ意見らしく、源一郎の言葉にうんうんと頷く。
    「八嶋さんの言う通りです。神凪さんが都市伝説に襲われたら、私達が直ぐ助けに行きます」
     ルチノーイは顔に正義感をみなぎらせて強い口調で言う。
    「私も八嶋とプラチヴァタミヨトと同じ意見だわ。同じ灼滅者同士ですもの……助け合わなければいけないわ」
      ポルターは小さな声でつぶやくように言う。
    「そうだな。燐が襲われたら、あたし達みんなで全力で助ける。……だから、朔夜は安心して良いと思う」
     嵐は朔夜を見つめて言った。灼滅者達は、嵐の細い体から発せられるアルトボイスにすっかり魅了されてしまい。周囲からは、ため息がもれる。
    「……そうだな。女性が襲われたら助けないとな。それが、男としての当然の義務というものだろう」
     光明はいつもの彼らしい、男らしい口調で言う。光明は余裕たっぷりと言った感じの顔をしており、俺に任せておけば安心さと言っているような感じだ。
    「はっ、はっ、はっ、そうですね。僕も皆さんと同じ意見ですねー。神凪 君が襲われたら、僕も助けに行きますよ」
     銀二はスーパーアイドルぽい口調で言う。銀二の言葉遣いに周囲の灼滅者達は、何となく頼もしさを感じた。
    「みんな有難う」
     朔夜は嬉しげな顔をして、灼滅者達の顔を見回す。
    「おっ、女子学生達がもう来たようじゃな! 」
     源一郎が指差す先には、塾から帰宅する途中のさとことゆりえが見えた。
    「じゃ、さとこさんとゆりえさんを、保護しに行ってくるよ」
     朔夜はさとことゆりえのいる場所へ走って行った。

    ●マスクを付けた女が現る
     さとことゆりえを保護した後、朔夜は灼滅者のいる場所へ走って戻る。
    「朔夜、さとこさんとゆりえさんは? 」
     燐は朔夜の顔を見つめて言った。
    「さとこさんとゆりえさんは、僕が安全な場所へ避難させたよ」
     朔夜の言葉に、燐は安堵の表情を浮かべる。
    「よしっ、次は私の番ね。朔夜はみんなと一緒に電柱の影に隠れて」
     燐の言葉に朔夜は無言で頷き、朔夜は他の灼滅者達がいる電柱の影に隠れる。
    「さてと、頑張らなくちゃね! 」
     燐はロングスカートを履いた状態で、洋館の前まで進む。
    「ねえ、私美人でしょ? 物凄く美人でしょ? 」
     都市伝説マスクを付けた女が、燐の前に現れる。
    「ギャー! マスク女ギャー! 」
     銀二は真っ青な顔をして、都市伝説の顔を見ている。銀二のその表情からして彼が、都市伝説の事を相当怖がっているのは間違い無いようだ。
    「……見た目は普通の人間ですね。……でもこれは人間では無く、都市伝説。都市伝説とは不思議な存在なのです」
     ルチノーイは、マスクを付けた女の見た目が普通の人間なのに、人間に危害を加える都市伝説であるというのが不思議らしく、都市伝説を不思議そうな顔をして見ている。
    「この都市伝説は口裂けの可能性が高いわね」
     ポルターは都市伝説を見て、つぶやくように言う。ポルターの言葉に、電柱の影に隠れている灼滅者達は一斉に頷く。どうやら、みんなあのマスクを付けた女の都市伝説は、口裂け女の可能性が高いと判断したようだ。
    「……しかし、見た目は普通なのに、やけに不気味な雰囲気だな」
     嵐は目の前にいる都市伝説があまり好きでは無いらしく、不快げな顔をして都市伝説を見ている。
    「……うーむ、これはもしかするとかなり強い敵かも知れんな」
     源一郎は嬉しげな顔をして都市伝説を見ている。彼は、都市伝説がかなり強い敵かも知れないと期待して、心をわくわくさせているようだ。
    「ねえ、私、美人でしょ? 物凄く美人でしょ? 」
     都市伝説は自分が付けているマスクを右手で取り外して自分の素顔をさらす。都市伝説は、やはり灼滅者達が予想した通り、口裂け女だった。都市伝説の裂けた口の中には、まるでライオンのようにやたらと尖った金色の歯が並んでいるその姿は不気味というほか無い。
    「うわっ、気持ち悪い」
     燐は都市伝説の裂けた口を見て不快感を持ったらしく、気持ち悪そうな顔をしている。
    「うーん、ナイスマダムなら落ち着きになりたいものだと思っていたが、これはただの不気味な化け物だな」
     光明は都市伝説を残念そうな顔をして見ている。
    「燐姉を助けないと……」
     朔夜は都市伝説のいる場所に向かって走る。他の灼滅者達も、朔夜に続いて都市伝説の元へと走る。

    ●都市伝説との戦いの始まり!
     灼滅者達は都市伝説の周りを取り囲んで、都市伝説が逃げ出さないようにする。
    「ねえ、私、美人でしょ? 物凄く美人でしょ? 」
     都市伝説は不気味に微笑んで朔夜に近づいてくる。
    「全く、不気味な敵だな」
     朔夜は都市伝説を不快げな表情で見つめた後、妖の槍に螺旋の如き唸りを加えて突き出し、都市伝説を穿つ。
    「うぎゃー」
     都市伝説は不気味な叫び声をあげる。灼滅者達は都市伝説の不気味な叫び声に震えあがる。そんな中、源一郎ただ一人だけは、なぜか嬉しそうである。
    「ほっ、ほっ、ほっ、中々威勢の良い、都市伝説じゃのう」
     源一郎は満足そうな顔をしてそう言った後、百錬手甲で殴りつけると同時に網状の霊力を放射し、都市伝説を縛り付けた。
    「うー、うぎゃー」
     都市伝説は源一郎の百錬手甲で縛られて、悲痛な叫び声をあげる。
    「ふっ、このような不気味な化け物、さっさと蹴散らしちまわねえとな」
     光明は妖の槍に螺旋の如き唸りを加えて突き出し、都市伝説を穿つ。
    「うぎゃ、うごーっ」
     都市伝説は光明に攻撃された苦痛で、おぞましい雄叫び声をあげる。
    「都市伝説、覚悟しなさい」
      燐はオーラを拳に集中して、凄まじい連打を都市伝説に向かって繰り返す。
    「うーっ、うーっ」
     都市伝説は燐に連打された体の箇所を抑えて、唸り声をあげる。不気味に唸り声をあげる姿は、まさに化け物その物と言った感じだ。
    「はーい、いよいよ僕の番ですね」
     銀二はそう嬉しげに微笑んで言うと、都市伝説を切り裂くように赤オーラの逆十字を出現させる。引き裂かれた都市伝説は、同時に精神を損傷する。
    「ねーっ、私、美人でしょ? 私美人でしょ? 」
     都市伝説は銀二に向かって、死の力を宿した断罪の刃を振り下ろす。都市伝説の攻撃を受けた銀二は、都市伝説に付けられた傷口を手で抑える。
    「おいっ、ナノナノ」
     銀二は自分の所有するナノナノに向かって、悲痛な顔を見せる。ナノナノは自分の主人である銀二が受けたダメージを、ふわふわハートを使って回復する。
    「ねーっ、私、とーっても美人でしょう? 」
     都市伝説はルチノーイに、死の力を宿した断罪の刃を振り下ろす。都市伝説の攻撃を受けたルチノーイは、とても痛そうな顔をして都市伝説を見つめる。
    「さっきの攻撃はとっても痛かったのですよ。……都市伝説」
     ルチノーイは、流星の煌きと重力を宿した飛び蹴りを炸裂させ、都市伝説の機動力を奪う。
    「……蒼き寄生の猛毒……DCPキャノン」
     ポルターは己の利き腕を巨大な砲台に変え、高い毒性を持つ死の光線を都市伝説に浴びせる。
    「うぎゃーっ」
     都市伝説はポルターの攻撃を受けて、両手で頭を抑えてもがく。その様子は不気味で異様だった。
    「見れば……見るほど不気味な敵だな」
     嵐はそう言うと、影の先端を鋭い刃に変えて、都市伝説を切り裂く。
    「ぎゃーっ」
     嵐の攻撃を受けた都市伝説は、悲鳴をあげる。ポルターのナノナノが、ふわふわハートで、ルチノーイのダメージを回復する。
    「ナノナノ、ありがとう」
     ルチノーイは自分のダメージを回復してくれたナノナノに、嬉しげな顔をして礼を言う。
     
    ●都市伝説、マスクを付けた女の最後!
    「都市伝説、覚悟は出来ているんだろうなぁ? 」
     朔夜はマテリアルロッドで、都市伝説を殴りつけると同時に、都市伝説の都市伝説を体内から爆破する。
    「うおっぷ」
     都市伝説は朔夜に自分の体内を爆破され、苦しげな顔をしてもがく。
    「さてっ、あまり戦いを長引かせる訳にはいかないからのう」
     源一郎は闘気を雷に変換して拳に宿し、飛び上がりながらアッパーカットを繰り出す。
    「うごーっ」
     源一郎の攻撃が相当こたえたのか、都市伝説は激しく悶える。
    「……本当に不気味だな、この都市伝説は。……もしや、マスクを取ったら美人な女性かもと思ったのだが、それは完全な間違いだったな」
     光明は都市伝説をため息をつきながらじーっと見つめた後、思い直したように真剣な表情になる。
    「行くぞ」
     光明は槍の妖気を冷気のつららに変換し、都市伝説に打ち出す。光明の攻撃を受けた都市伝説は、ブンブンと激しく首を振り悶える。
    「都市伝説……マスクを付けた女。確かに強いけど、私達が本気を出せば必ず勝てるわ」
     燐は高純度に圧縮された魔法の矢を、都市伝説に向かって飛ばす。都市伝説は燐の攻撃を受けて、しばらくの間悶えるものの、やがて体制を立て直す。
    「ねえっ、私キレイでしょう? 」
     都市伝説は鎌に宿りし咎の力を黒き波動に変え、朔夜と源一郎を薙ぎ払う。
    「うーっ、さっきのはちょっと効いたな」
     朔夜は苦しげな顔をしている。朔夜は都市伝説によるさっきの攻撃が、相当堪えたようだ。
    「かなり強い攻撃じゃったのう」
     源一郎は余裕そうに笑みをこぼして言った。源一郎も、さっきの都市伝説によるダメージは受けていたが、強い敵は嫌いではないらしく、都市伝説から攻撃を受けても、恐怖や不快感は感じなかったようだ。
    「マスク女は僕がやっつけちゃいます」
     銀二はローラーダッシュを摩擦を利用して、炎を纏った激しい蹴りを都市伝説に向かって放つ。
    「ぎゅわーっ」
     都市伝説は裂けた口を大きく開けて、体を激しくゆすり始める。その様子は見ている灼滅達は皆、気色悪さを感じる。ナノナノが源一郎のダメージを、ふわふわハートで回復する。
    「すまんのー、立花のナノナノ」
     源一郎は申し訳無さげな顔をして、銀二のナノナノを見つめた。
    「都市伝説、貴方に大ダメージを与えてやるのです」
     ルチノーイはそう言って都市伝説を指さした後、都市伝説の急所を正確な斬撃で摘出する。
    「うぎゃー、うぎゃー」
     ルチノーイの攻撃を受けた都市伝説は、大声でわめきながら激しく体を震わす。その様子から、都市伝説が後もう少しで倒れるというのは、誰の目から見ても一目瞭然であった。
    「蒼き寄生の大刃、対象割断」
     ポルターは己の利き腕を巨大な刀に変えて、都市伝説を切り裂く。都市伝説は灼滅されて地上から姿を消した。
    「何か、すごく不気味な敵だったな」
     朔夜は気色悪そうにして、さっきまで都市伝説と戦っていた戦場所をじっと見つめる。
    「……そうね。あんまり良い雰囲気の敵ではなかったわね」
     ポルターは淡々とした口調で、朔夜の言葉に同意した。 
    「ま、俺が想像してよりも強かった事は確かだな。……都市伝説は、灼滅者が力を合わせねえとかてねぇって事だな」
     嵐の言葉に灼滅者達は皆同感らしく、一斉に首を縦に振る。
    「西園寺さんが、早く学園に帰ってくるように言ってましたし、早く帰るです」
     ルチノーイは他の灼滅者達を急かすように言う。
    「そうじゃな。早く学園に帰ったほうが良いじゃろうな」
     源一郎は飄々とした口調でそう言うと、学園に歩いて帰り始める。他の灼滅者達も源一郎の後ろについて、学園に向かって歩いて帰る。

    作者:梅田男 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2014年12月25日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
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