冬到来! 大雪合戦

    作者:陵かなめ

     吐き出す息が白い。そろそろ冬の訪れである。
     テレビでは、雪の積もった北国の映像が流れている。
     そんな頃、オフィーリア・レーグネン(沈み征くローレライ・d26971)はこのような噂を耳にした。
    「雪の化け物の話、知ってる?」
    「え、雪男とか……?」
    「うーん。ちょっと違うんだけどね。何か、雪合戦をして盛り上がっていると、雪だるまが襲ってくるんだって!」
    「……え、雪だるまって、重いよね? そんなのが襲ってきたら怖いんですけど」
     そんなことになったら、せっかくの楽しい気分が台無しである。むしろ、大惨事である。
     それは、雪合戦を狙った恐ろしい都市伝説の話だった。
     
    ●依頼
    「と、言うわけで、都市伝説の灼滅依頼なんだよ」
     千歳緑・太郎(中学生エクスブレイン・dn0146)が説明を始めた。
     雪の深い町で楽しく雪合戦をしていると、襲ってくる雪だるまが現れるらしい。
    「なるほど、それで、楽しく雪合戦をして誘い出そうって言うわけだね」
     空色・紺子(高校生魔法使い・dn0105)の言葉に太郎が頷く。
     とにかく楽しく雪合戦を盛り上げて、都市伝説を呼び出せばよいのだ。
    「広い場所? どんな風に雪合戦をしてもいいのね?」
    「そうだね。とっても広い場所だから、結構大胆に遊んでいいみたいだよ。雪合戦の方法は任せるから、とにかく楽しく盛り上げてね」
    「おっけーおっけー! さー、頑張って雪合戦だよ♪」
     ただし寒い場所なので、寒さが苦手な人は防寒対策を忘れずに。太郎はそう注意してから都市伝説についても説明する。
    「現れる都市伝説は、大きな雪だるま1体と、配下の小さな雪だるま2体だよ」
     大きな雪だるまは、主に突進と体当たり。小さな雪だるまは吹雪や雪だまのロングレンジ攻撃を仕掛けてくる。
     配下の雪だるまはそれほど強くないけれど、【氷】 効果がつく事があるので注意したい。
     また、相手は見た目雪でできているが、炎で溶けると言うことは無い。普通にサイキックによる攻撃で倒してほしいと言うことだ。
    「それじゃあ、皆よろしくお願いします。油断しなければ大丈夫だと思うけど、気をつけて。無事帰ってきてね」
     太郎はそう締めくくり、説明を終えた。


    参加者
    巽・空(白き龍・d00219)
    小坂・翠里(いつかの私にサヨナラを・d00229)
    幌月・藺生(葬去の白・d01473)
    天城・優希那(の鬼神変は肉球ぱんち・d07243)
    リッタ・バレッタ(陽の花・d16521)
    奏川・狛(獅子狛楽士シサリウム・d23567)
    天原・京香(信じるものを守る少女・d24476)
    狼久保・惟元(白の守人・d27459)

    ■リプレイ

    ●雪合戦だっ!
     その広い場所には、十分な雪が降り積もっていた。見渡す限り銀世界だ。
     今は雪は降っておらず、絶好の雪合戦日和というわけだ。
     あらかじめ殺界形成とサウンドシャッターで人払いを済ませているので、この場に居るのは灼滅者達だけ。皆思い思いの方法で雪合戦を楽しんでいた。
     飛び交う雪玉は様々で、緩やかに飛んでいるものもあれば、何気なく本気の雪玉が鋭く空を裂く様子も窺える。
    「わ、っとっと」
     飛んできた玉を避けようとして小坂・翠里(いつかの私にサヨナラを・d00229)がバランスを崩す。何とか踏ん張ろうとした足は、雪の上をすべりついに雪の上で転んでしまった。ふわふわの雪の上は転んでもあまり痛くない。
     けれども。
    「気は抜けないっすね。頑張るっす」
     と言う訳で、身体を起こしきょろきょろと辺りを見た。そういえば、霊犬の蒼はどこだろう。狙われているのを知らせてくれるはずなのだが……?
     その頃蒼は、少し離れたところで雪にせっせと穴を掘っていた。とっても楽しそうだった。
     さて、翠里は動いている人物にしっかりと狙いを定め、雪玉を投げつける。
     ざくざくと足元の雪を踏んでいた狼久保・惟元(白の守人・d27459)がひらりと跳んだ。
    「まさかダークネスとの戦闘前に雪合戦するとは思いませんでした。よっと」
     飛んで来た雪玉を器用に避けたのだ。
    「む。やるっすね」
     俄然やる気が出てきた。翠里は更に次の雪玉を手に取る。いくつか雪玉を投げ、ついに惟元の足に雪玉が当たった。
    「うーん。ひとまず退散ですね」
     惟元は距離を取るように逃げながら、身体を屈めて近くの雪を手に取る。最初に強く握り、新しい雪を付け足しころころと形作っていった。
     東北出身の身としては、雪を見るとそわそわする。
     だがしかし、自分以外は女子なのでちゃんと加減も心得ている。
     惟元は、ひょいひょいと雪の上を移動しながらいくつか雪玉を抱え、狙えそうな相手を見つけ雪玉を投げた。
    「あ、こっちきた、こっちきたー!!」
     紺子が両手を広げて逃げ惑う。
     暖かそうなダウンのコートを着込み、イヤーマフにマフラーと手袋で完全防寒を目指した格好だ。
    「逃げるのです、逃げるのです」
     近くにいた幌月・藺生(葬去の白・d01473)も一緒になって走る。藺生もまた、手袋帽子マフラーに防寒靴と、寒さ対策は万全だ。
     しかし、2人のモコモコした防寒具に2つ3つと玉が命中した。
    「とりゃー、このスノーソルジャーを盾にするんだよっ!」
     その時、リッタ・バレッタ(陽の花・d16521)が、木の枝や葉っぱで装飾を施した雪だるまを抱えて飛び込んできた。
     スノーソルジャーで雪玉を受け、ナノナノのジェームズに雪玉を渡す。
    「行きますよジェームズさん。アターック!」
     リッタとジェームズは、手当たり次第に雪玉を投げた。
    「おー!」
    「凄いのです」
     紺子と藺生が拍手を贈る。2人とも手袋で拍手なので、ぼふりぼふりと言う音が鳴った。
    「さあ、反撃だよっ」
     ムートンブーツに纏わりついた雪を払いながらリッタが言うと、藺生がせっせと雪玉を作り始めた。
    「しかし、流石にこれだけ着込むと寒くないねえ。動いていたら暖かいし」
     ふと、紺子が顔を上げる。
     リッタの姿も、コートにニット帽、イヤーマフ、マフラー手袋と見るからに温かそうな格好だ。
    「私は服の中にカイロを貼っているのです。貼るカイロ最強伝説なのです」
     藺生が出来上がった雪玉を抱え、少しばかり胸をそらす。
     モコモコっとした3人は、抱えた雪玉をどんどん投げ始めた。
    「タダで被弾するつもりはないです」
     奏川・狛(獅子狛楽士シサリウム・d23567)は飛んできた雪玉を避けて、積み上げた雪の陰に滑り込む。いくつかの雪玉が雪の壁に当たって崩れる音がする。
     ちらりと壁の端から辺りを窺った。
     飛んでくる雪玉は、それほど強いものではない。
     隙を見て身を乗り出し壁越しに雪玉を投げ返す。
    「やる以上は楽しんでやりましょうか」
     言いながら、また1つ雪玉を投げた。
     上手く雪の壁を使い、身を隠す。そしてタイミングを見計らって応酬するという作戦は上手く行き、狛は最小限の被弾でいくつもの雪玉を相手にぶつける事が出来た。
    「マッキ様、がんばりましょうね~ですよ! えい!」
     みんなの雪合戦をする姿を見て、天城・優希那(の鬼神変は肉球ぱんち・d07243)も一生懸命雪玉を投げた。
     そして、その雪玉は……へにょりと言う感じで少しだけ飛び、ぽてっと雪の上に落ちた。
     飛距離は、目測で50センチほどだろうか。残念ながら誰の元へも届かなかった……。
    「…………えぐ……」
     優希那は涙目でマッキをじっと見た。
    「……あ、こういうの苦手なんだね。よしよし」
     何かを察し、マッキが頭を撫でる。
     2人は役割を交代し、優希那の作った雪玉をマッキが投げるという形で落ち着いた。
    「わ~い♪ 雪合戦楽いのです~♪」
     優希那は雪合戦の中で楽しそうにはしゃぐ。転んだって、笑顔で立ち上がって、またせっせと雪玉を作るのだ。
    「げ、ゆきながんばって雪玉作り過ぎ!」
     手が冷えてしまっているとマッキは優希那の手を握り締めた。

    ●仲間達と雪合戦だぞっ!
    「どうぞ、思いっきりやっちゃってください」
     そう言って、レイラは頭大の雪玉をそっと文音に手渡した。他にも、『仲間』に渡す雪玉をせっせと作っていく。
     自身は氷の塊の入った雪玉を目一杯振りかぶり投げつけた。狙うは天原・京香(信じるものを守る少女・d24476)……の胸だ。嫉妬たっぷりにっ! 思いと勢いを込めて叩き付けるっ!!
    「へぶぅっ!!」
     狙われた京香は玉の勢いに押され吹き飛んだ。
    「京香お姉ちゃーん」
     それを見て彩華が京香の名を呼ぶ。
     彩華と京香は義姉弟の関係だ。その2人ならばきっと互いを気遣い、和やかに雪合戦を……。などと言うような考えは大間違いだった。
     彩華は闘志をたぎらせ雪玉を強く握り締めた。出来上がったのは、それはそれは固い氷塊だ。ああ、とっても痛そうだ。これが命中したらきっと足も止まるだろう。
     ふっと肩の力を抜き、身体全体の力を腕に伝えるような美しいフォームで投擲するっ!
     生み出された超剛速球は、京香の足を打ち抜いた。
    「にょあ?!」
     京香の身体が雪の上をごろごろと転がっていく。
     今がその時だと、ライラが雪玉を構えた。
    「……これがシリアスブレイクというものよ」
     投げた球は、ノビのある弾丸のよう。京香の手前でぐんと伸び、実際よりも数段早く感じる。
    「……とりあえず一番狙われている人を狙っておくわ」
     続けて清音も雪玉を京香に集中させる。
     一人狙われ、散々友の雪玉攻撃を受けていた京香がふらりと立ち上がった。
    「ふっ。ふっふっふ」
     いや、京香としてはそれほどやる気があった訳ではないのだ。
     雪玉発射用のライフルに雪玉を装填し、素早く雪の壁に滑り込む。
    「彩華ちゃん、みんなも。そうね。雪合戦なんて、子供じゃあるまいし」
     次にライフル射撃の低い体勢を取り、狙いを定める。
    「まあね。依頼だから仕方が無いわよね」
     そして引き金を容赦なく引く。飛び出した雪玉が仲間に命中し、小さくガッツポーズを取った。
     それからはっと辺りを見回しそっぽを向く。
    「べ、別に楽しそうとか思って何かないんだからね!?」
     そう言っている間にも、次々雪玉が飛んでくる。
     激戦待ったなし。京香はややムキになりながら雪玉を乱射し応戦した。正直、楽しいと思う。ほんのちょっとだけだからね?! 楽しいなんて、ちょっとだけなんだからね?!
     だが、飛んでくる雪玉の量が半端無い……。雪玉が飛び交う合戦場に、京香の悲鳴が響いた。

    ●ふわもこ着ぐるみでがんばるよー!
     さて、合戦場の一角では着ぐるみの集団が戦いを繰り広げていた。
     あったかふわもこで、防寒対策もバッチリ。きっとそう。
    「我慢なのです……今は耐えるのです……!」
     色んな方面から雪玉をぶつけられながらも、巽・空(白き龍・d00219)はせっせと雪玉を作っていた。じっとその場に座り、それはせっせと作っているのだ。寒くて何となく動きが鈍ってきた気がするけれども。あと、もう少しだけ頑張る。
     そう思って顔を上げた途端バランスを崩してしまった。
    「あっ」
     なすすべも無く滑って転び、雪玉の集中攻撃を受けてしまう。
    「いざ、尋常に勝負ーっ♪」
     と言いつつ、雪玉を次々と投げているのはヒマワリの着ぐるみを着たミカエラだ。
    「ぼふっ!?」
     被弾したのは目付きの悪いクロネコの着ぐるみを着用した直哉。
     だいじょうぶ。着ぐるみだから痛くないし!!
     そう言って、すぐに玉を投げ返す。
     いつの間にかすっかり雪まみれになり、クロネコがシロネコに近づいている。
    「こうやって遊ぶのも本当に楽しいですね」
     藍が雪まみれの皆を眺めた。投げあった雪が着ぐるみに纏わり付き、みんなの着ぐるみが白いのだ。
    「さて」
     ようやく起き上がり、空が手元の雪玉を見た。
     これだけの数があればもう十分だろう。
    「反撃、開始しちゃいますよ~っ!」
     言いながら、雪玉を投げる作業に入る。
    「リア獣ばくはつしろ~!」
     勢いの良い空の掛け声があたりにこだました。

    ●雪だるま現る
     雪合戦が大いに盛り上がってきた頃、どこからとも無く巨大な雪だるまがその場に乱入してきた。
     灼滅者達がはっと目を見張る。
     左右に小さな雪だるまを従えているところから、都市伝説に間違いなかった。
     すぐさま、仲間達が走る。
    「紺子さん、よろしくお願いします」
    「おっけー! サポートは任せて!」
     紺子に戦闘の確認をとりながら、惟元は己の左腕を半獣化させた。
     小雪だるま目掛けて走りこみ、爪をかけ力任せに引き裂いてみせる。
    「ユユユユユユ、ユッキー?!」
     それを見て怒ったのか、大雪だるまが飛び上がり巨大なボディの全体重をかけて惟元に体当たりしてきた。体当たりと言うより、重圧でプレスされているようだ。
    「ぐっ」
     致命傷を避けようと、必死に身体を捩り逃げる。
     続けて小雪だるまたちはけん制するように吹雪を吐き出した。
    「あばばばっ! しっかりして下さい~」
     仲間に纏わりつく氷に気付き、優希那が急いで清めの風を巻き起こす。見た目はとっても可愛い雪だるまだけれども、それだけではすまないようだ。
     優希那の呼んだ浄化の風が、仲間達から氷を消して行く。
    「ジェームズさん、お願いしますっ」
     ナノナノに声をかけながら、リッタもすぐに動いた。
     惟元に向けて癒しの矢を放ち、傷を回復させる。
    「楽しい雪合戦に水……じゃなくて雪を差す雪だるまさんは、一足先に溶けてもらうよっ!」
     雷の闘気を拳に宿し、空が跳んだ。
     雪合戦ですっかり温まった体は、軽快なダンスの動きを自由に再現させる。
     軽やかに距離をつめ、小雪だるまに向かって強烈なアッパーカットを放った。
     攻撃を受けた小雪だるまが、よろよろとその場で回転する。
    「蒼、行くっすよ!」
     翠里が霊犬と共にタイミング良く踏み込む。
     蒼の斬魔刀が見事に小雪だるまを斬り付けた。
     続けて、翠里がガトリングガンで敵を蜂の巣にする。
     息の合った攻撃に、小雪だるまは崩れて消えていった。
    「もう一体も、やっつけるのです」
     槍を構えた藺生が、残った小雪だるまに向かって行く。
     一息で距離を詰め、捻りを加えた一突きで敵を抉った。
     手応えありだ。
     小雪だるまのボディが、一部崩れる。
    「っ、そこっ」
     チャンスと見て取り、京香がブレイジングバーストで畳み掛けた。
     小雪だるまのボディが更に崩れ、だんだん小さくなっていく。
     皆が小雪だるまに向かう中、戦う姿シサリウムとなった狛は大雪だるまを狙っていた。
    「牙無き人達の脅威となるなら……シーサーの牙でかみ砕くグースッ! シーサービームッ!」
     狙いを定めてシーサーの形をしたビームを解き放つ。
     大雪だるまは攻撃を受けぶるぶると震えた。

    ●雪合戦は終わらない?!
     攻撃を繰り返し、灼滅者達はまず小雪だるまを追い詰める。サポートの仲間の援護もあり、戦いは灼滅者有利に進んだ。
    「雪だるまにトラウマってあるんすかね……?」
     ちょっぴり疑問に思いながら、翠里は大きく影を伸ばした。影は小雪だるまを飲み込み、十分にダメージを与えて吐き出す。
     もはや小雪だるまの限界は近い。
     それに気付き、狛が小雪だるまに狙いを定めた。
    「これで……島唐辛子のフラッペになるグース! コーレーグースキャノンッ」
     両手に集中させたオーラを一気に放ち、敵を撃つ。
     小雪だるまは、それで崩れ落ちた。
    「残るはキミだけだよねっ」
     空が大雪だるまを見る。
    「ユユユユ、ユー!」
     敵は大きく咆哮を上げ、再び飛び上がった。
     それにあわせて、空もダッシュする。
     摩擦の熱を纏い、大雪だるまが攻撃する前に激しく蹴りつけた。
     敵のボディに炎が燃え移り、ちろちろと纏わりつく。
     だが、やはり溶けない。まるで、雪が燃えているようだ。
    「こんな光景めったに見られないよね……」
     空は思わず苦笑いを浮かべる。
    「ユッキー!!」
     攻撃を受けた大雪だるまは、構わず藺生に向かって突進してきた。
     重い攻撃に押しつぶされそうになる。
    「すぐに回復するからねっ」
    「だ、だだ、大丈夫ですか~?!」
     急ぎ、リッタと優希那が回復のサイキックを飛ばした。
    「こ、の、お~なのです」
     体力が回復した藺生が、逆に大雪だるまを蹴り上げる。
     吹き飛んだ敵に向かって京香が追撃した。
    「あともう一息ね!」
     大雪だるまの身体を破壊した手応えを感じ、仲間に叫ぶ。
    「僕が行きます」
     畏れを纏い、獣化した腕を振り上げ、惟元が敵に迫った。
     鬼気迫る斬撃で、大雪だるまのボディを斬り裂いて行く。
    「ユ、ユ、ユー……」
     大雪だるまは、なすすべ無く崩れて消えた。

     こうして、雪だるまの都市伝説は消えた。
     後に残ったのは、広い雪の広場だけ。
     狛はふと思った。大雪だるまたちは、何故雪合戦をしている人達を狙って襲ったのだろう?
     その答えは、誰も知らなかった。
     敵が消えたことを確認し、雪合戦の続きをしようと言う意見でまとまった。
    「動いていれば寒さも平気っすよね。まだまだ頑張るっす!」
     翠里が言うと、皆もそれぞれ雪玉を手に取り出す。
    「日が暮れるか体力の限界を感じるまで遊び倒したいよねっ!」
     言いながら、リッタはじりじりと仲間達と距離を取った。
    「思う存分楽しんでから帰りましょう」
     そこに、惟元が雪玉を軽く投げる。
     みんなもそれぞれ動き出した。
     そして、この日遅くまで、灼滅者達は雪合戦を楽しんだのだった。

    作者:陵かなめ 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2014年12月27日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 10
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