血濡れた館の白き姫君

    作者:baron

    ●白く塗り込めた館の、血塗られた姫君
    「ほねーちゃん。まだお姫様のいうこと聞かないの?」
    「あんたは騙されてるんだって。いい加減目を覚ましなっ」
     トロンとした目でちっちゃな女の子が、ぺちぺちと年上の少女を叩いた。
     縛られたまま叩かれても悲鳴を上げるのではなく……。
     蓮っ葉な言葉でハスキーな声をあげ、夢見るような妹をたしなめる。
     そして奥座敷に住まう、白い少女を睨んだ。
    「あたしの妹に何したんだっ。このドヘンタイ!」
    『あらっ。何ってナニ? 言葉にすると面倒だけど……オトモダチになってもらっただけよ? 貴女とも仲良くしたいのだけど』
     白い塔の中にある、白い奥座敷に住まう少女は奇妙だった。
     抜けるような白い肌、月の様に輝く白銀の髪。
     血よりも赤い瞳でこちらに流し目を送る……。
     それだけで駆けよって世話を焼きたくなってしまうが、縛られた少女は縄の存在もあって動けない。
     いや、まあ。妹を操られた時点で、世話を焼きたいとは、心の奥底では思っていないのかもしれない。
    「ふんっ。遊びたいって言うならこっちに来いよ。それとも怖くて出られないってのか?」
    『……そうしたいのは山々なのだけれども。生憎と私、ここから動けないのよ。ごめんなさいね』
     頭を下げられた瞬間に、思わず否定してこっちこそゴメンと謝りたくなる。
     そして正気に帰ると自己嫌悪して、自分はどうかしてしまったのかと嫌になった。
     唇を噛み締めて奇妙な気持ちに抗いながら……、妹の首から流れる赤い血を、他人事のように見つめる。
    ●偶然か、必然か
    「捜索というてもな……。面倒じゃのう」
     水門・いなこ(影守宮・d05294)は仲間達と巡回に訪れた軽井沢で、捜し歩くのが面倒になった。
     ただしくは箒で空を飛んでいるのだが、それも面倒になったのだ。
     この辺りの別荘で、吸血鬼たちが見かけられたと言っても……。彼女にとってはちょっと広すぎる。
    「そういえば、この辺に来た事のある館があったはず、しばし休んでいくか」
     見覚えのある湖畔を見つけ、いなこは見知った館を目指した。
     しかしその建物は、細部が記憶と違っていたのである。

     記憶にある限り、中庭を囲んで『コ』の字状をしていた屋敷は中心にある塔を囲むように配置されている。
     温室や馬小屋など、後から付け足した建物を用いて、一度に内外の出入りが出来ない様になっているのだ。
    「これはまるで天主を守る城……、いや外に出てくれるなと言う結界かえ? 音や匂いが直進せぬようになっておるが、封じておらぬ所を見ると……。完全に塞げぬツワモノか」
     いなこは姿を変えた屋敷の正体を知っていた。
     ブレイズゲート。
     見えている姿かたちがそもそも嘘臭く、変容しているのではなく理解が出来ていないのかもしれない。
     だが、この先に居る『モノ』に関しては、想像する事が出来た。
    「ねえさまとやらは、死んだ親玉では無く……。上位者に使えるモノであったかのう。であれば上が落ちた瞬間に、下の物共まとめて堕ちたのやもしれんな。さて……」
     いなこは好奇心を満たす事よりも先に、携帯を使うことにした。
     メールを送信して反応が無いので、とりあえず電波が立つところまで移動して、仲間達の来援を待ちわびる。
     一人で対処するのは死にフラグであるが、……ものぐさな彼女のこと。
     面倒になったのかもしれない。


    参加者
    不動・祐一(炎撃武・d00978)
    遊木月・瑪瑙(ストリキニーネ・d01468)
    夕凪・千歳(あの日の燠火・d02512)
    水門・いなこ(影守宮・d05294)
    ハイナ・アルバストル(持たざる者・d09743)
    オリキア・アルムウェン(翡翠の欠片・d12809)
    天城・翡桜(碧色奇術・d15645)
    久瀬・隼人(反英雄・d19457)

    ■リプレイ


    「おー待っておったぞ。ぬ、その湯気はなんじゃ」
     水門・いなこ(影守宮・d05294)は霧よりも何よりも、吐く息の白さにヘキヘキする。
     日頃部屋の中でパラダイスを築いている彼女にとって、お外は地獄だ。
     一刻も早く解決してぬくぬくしたい。
    「道中寒かったからね。水門さんは巡回お疲れさま」
    「差し入れとは気が効くの」
     遊木月・瑪瑙(ストリキニーネ・d01468)は余ったホット御汁粉をいなこにトス。
     残りの数本を近場の仲間に配った。
    「サンキュ。前回倒した玉巻ちゃんのお姉さん……? なのかな」
    「うむ。いわゆる血族堕ちという奴じゃな。てっぺんかその直ぐ下かしらんが」
     御茶を受け取りつつ夕凪・千歳(あの日の燠火・d02512)は記憶を辿る。
     たしか織物の得意な女中吸血鬼を、いなこ達と共に倒したのだ。

    「血族堕ちは上下関係ごと堕ちるから面倒だよねぇ。あの子の時点でかなり強敵だったのに、厄介な事になったもんだ」
    「吸血鬼と戦う機会が何故か多い気がしますが……、その辺りも原因かもしれませんね」
     千歳の呟きを拾って天城・翡桜(碧色奇術・d15645)も頷いた。
     格の高い吸血種が闇に堕ちる時、愛する者たちを巻き込む血族堕ちと呼ばれる現象は危険の極みだ。
     瑪瑙に目礼で紅茶の礼を告げつつ、そのまま目を閉じて色々と考えを馳せる。
    「吸血鬼の迷信を信じる訳でもありませんが、封印した方が楽観的とも思えません。今回は相手が全力を出せないのが救いでしょうか」
    「どっちかというと、封印よりは出るのが面倒くさいポイけどね。何しろ前回は日向ぼっこするプリティさだから」
     翡桜の言葉に千歳は吸血鬼の欠点に関する迷信を思いだした。
     いわく、水を渡れない。
     いわく、招かれないと立ち入れない。
     迷信よりはむしろ、動き回る気が無いだけかもしれない。何しろ大きな御屋敷である、歩くのも一苦労だ。
    「出歩かん自分ルールとはの。妙な所で気は合うゆえ、ちと遊んでくれるか」
    「生憎とヴァンパイアと仲良くするつもりはないんだけどね。まあ『遊ぶ』くらいはできるか」
     いなこがクツクツと笑うのを聞きながら、瑪瑙は面倒くさそうに屋敷の扉をくぐった。


    「血の臭いとれるかなあ。さっきからずっとこのまま~」
     オリキア・アルムウェン(翡翠の欠片・d12809)は立ち止まった仲間たちの影で、鼻をつまんだ。
     噎せ返る血の匂いは吸血鬼の屋敷に相応しく、過去にはさぞ、凄惨な光景が繰り広げられただろうと思わせる。
    「どうしたの? 行き止まり?」
    「いんや。新しい区画が内側にな。大型の洋館一つ丸ごと別荘かー豪勢なこったな」
     オリキアの質問に、不動・祐一(炎撃武・d00978)の広い背中が応える。
     振り向かずに警戒態勢を維持した背筋が、今の状況を如実に告げていた。
     それを自らの肉体で封じ込めるべく、不快感に対して真正面から彼はただ、歩く
    「塔……かな。中央にあるならこれが本丸だろうよ、気ぃ抜くなよ」
    「気を抜いた事など一度もないよ。気張った事もないけどね。僕は時々思うのだ、退屈と窮屈のどちらがマシだろうかと」
     祐一の守護圏ギリギリの範囲で、唄うようにハイナ・アルバストル(持たざる者・d09743)は言葉を紡いだ。
     生きるもよし、死ぬもよしと背筋を走り抜ける危機感に背を向けて彼はただ、歩く。
    「どっちも一緒だと思うがね。強いて言うなら退屈の方が苦手だな」
    「僕は思うのだ。窮屈は死に勝る苦痛だと。ゆえにこうも思うのだ。……あやつは哀れな奴だと」
     過程から来る使命を良しとして歩く祐一と、結果から来る虚無感のままに歩くハイナはある種の魔逆だ。
     真逆ではなく魔逆。
     造られた笑顔の人間未満と、表情の無い欠格者が、笑顔豊かなバケモノと出会った。

     塔の根元に造られた貴賓室……というには歪な、白木造りの座敷牢。
     そこに小さな子たちに囲まれた、銀髪赤目の少女が住んでいた。
    『あらあら、こんなにお客様が見えられるなんて。今日は素敵な日ね』
    「蚊が言葉を喋るな。地獄で門番共が誤解するだろうが」
     屋敷の主人らしい白い少女の言葉を、久瀬・隼人(反英雄・d19457)が切り捨てた。
     挨拶する気などない、ダークネスの行先は一つだけだ。
     そんな風に態度で表しながら、ひそかに仲間へ指先を走らせる。
    「(……周りに一般人が三、いや四か? どいつもこいつも正気には見えねえ)」
    「いやいや、挨拶くらいはしておこう。互いの事を知り合えば不幸も避けられるやもしれん。ごきげんようねえさま、玉巻は元気をしておるかぇ?」
    『どこかで外出着の支度でもしてるのではないかしら? そのうち他の子と一緒に御茶でも持ってきてくれると思うのだけれど……』
     隼人のテレパスを受けて、いなこは適当に言葉を綴った。
     話の内容に意味は無く、黒幕なり隠された真実でもあれば良しというだけだ。
    「随分と良いお屋敷に住んでおるの誰にこしらえて貰ったのじゃ?」
    『昔の事だから忘れてしまったわ。外の御話も聞きたいし、ゆっくりしていらして』
     いなこと少女が交わす会話の裏で、仲間たちは、現在の状況を確認して行く。
     油断なく四方に展開し、一足飛びには切り掛かれない位置をキープ。
    「(子供たちは操られているようですね。はじめ……白い少女の事だと思いますけど、世話を焼かなければと思ってるようです)」
    「(よくわかんねェ敵だがまァ、なんか勝手に縛られてるみてェだし適当に済ませちまおうぜ)」
     翡桜が探った思考と動きを聴いて、隼人は目線で返した。
     敵である朔(はじめ)の思惑などどうでもいい。
     貴人ゆえ自ら動かないのならば……。
    「……好都合だ」
    「(そういうこった。面倒はさっさとすませるに限る)」
     かすれそうなほど低い瑪瑙の声にうなづく代わりに、隼人は全身のナイフへ神経を向けた。
     いつでも投げつけられるように態勢を改めて、開戦の狼煙を静かに待つ。


    「メリークリスマス姫君。早速だけど死んで欲しい」
    「さぁ、ここで終わらせるよ」
     面倒だし……と。ハイナが口火を切た瞬間、千歳たちはむしろ遠ざかった。
    「行け。邪魔者は早めに片付けるに限る」
    「へいへい、人使いの粗いこって」
     隼人が放ったナイフの嵐に紛れて、祐一は手近な子供達に迫った。
     むろん怪しい意味では無く、支配から解放してやる為だ。
    「はじめねえちゃんの邪魔スンナ!」
    「……クリスマスに俺見てーなのが相手でわりーけどちっと付き合ってもらうぜ?」
     似合わない大斧を振りまわすお子様を眺め、祐一は静かに手を挙げた。
     一瞬止まったのは躊躇……したからではなく、その子の役割を確認したのだ。
     迫る斧をぶん殴り、カウンター気味に手元、そして痕の残る首筋を軽く叩いた。
     あっけなく崩れ落ちる子供を、抱きとめる余裕はない。

     何故ならば彼の身につけた着物の裾が一瞬はためき……。
     次の瞬間には、彼が火だるまに成ったから。
    「不動!」
    『可愛い妹たちにナニをするの? 少し酷いのではなくって?」
     誰かの上げた叫びは、忠告か? それとも悲鳴か?
     だが、誰の声であったか区別はつかない。
    「酷いねえ。……無私の働きって聞こえはいいけどお前らには無理だよ。俺が保障する。神様の代わりにさ」
    「祐一くん無事だった? いざとなったら言ってね。俺が、変わるから」
     祐一が荒い息をついた時、吐きだした血が真っ赤に燃える。
     それはファイアブラッドの能力であり、無事な証拠だと千歳はどこか冷徹な瞳で眺めた。
     そのまま不死鳥の羽を広げて守護下に置く。
    「大丈夫大丈夫。次は見切って見せるぜ」
     流れ出る血と炎を抑えながら、祐一は防具効果を再認識した。
     恐ろしく速いが予兆は判る。二手三手となれば、慣れる事も可能だろう。
    「……なら次ぎ、行こうか。邪魔、されても困るしね」
    「そうだね……」
     どこか他人事のように、瑪瑙とハイナは別々の子供たちに向かった。
     二人の心の動きは緩慢で、それゆえに冷静。
     淡々と淡々と、鬼の剛力や得物の端で殴打し、子供たちに夜の眠りをもたらす。
     どうせ今はこうするしかないのだ。さっさとやっておこう。


    「お姫様、いじめたら、らめ~」
    「その子は幼な過ぎます。少し手加減をお願いできますか?」
    「無視した方が早いんじゃねえの? まあどうでもいいがな」
     一番小さな子が鞭を降りあげた時、翡桜は初めて躊躇したかのような言葉を交える。
     隼人は全く心を動かされた様子もなく、ただ無視する事を決め込んだ。
     勿論これは擬態だ。
    『あら。流石に幼き童へは手を出し難いの? そうねえ、その方が色々と助かるわ』
    「……別にそっちの都合に合わせた訳じゃないが、ね」
     どこか楽しそうな朔の反応に、隼人は言葉を吐き捨てた。
     単にその態度は、遊びたがる吸血鬼のサガを利用した封印と言えるだろう。
     優位にあると錯覚させたまま、倒しきるために、躊躇したフリを擬態する。
     そのまま子供を無視して槍を構えて、突進していった。
    『せっかくだから、貴女たちも躾けてあげるわ。一緒に遊びましょ』
    「ぶーっ。そんな余裕ぶってられるのも今の内なんだよ。ボクらがやっつけちゃうんだから」
     仲間の突進を朔は半ば無視するようにあしらい、オリキア達に語りかけて来た。
     捩じり抉る歩先を引き抜き、微笑みながら誰から倒そうかと思案しているのだろう。
     オリキアは少しだけ不機嫌そうに光を束ね、祐一の怪我を今の内に塞ぎきって置く。
    「ともあれ強敵です。油断しない様に少しずつ状況を勧めましょう」
    「面倒じゃのう。なんというか、こう。パパっと愉快にいかんもんか」
     翡桜はいなこの無茶ぶりに、結構おこってるなーと苦笑した。
     子供たちを操りけしかけて来るのが許せないらしい。

     ならばせめて愉快な方くらいはと、手元からハンカチを取り出して弾けさせる。
    「それでは御一つ芸を披露しましょう」
    『手妻? 無聊を慰めるには良いかもしれないわね』
     翡桜がハンカチの手元でクラッカーを弾けさせ、それに紛れて腰元の帯を延ばす。
     手品に見惚れた訳でもあるまいに、その攻撃も避けはしない。
     いや、それだけでは無く……。
    「これも避けんか。その油断がいつか命取りになるぞえ?」
    『そう?』
     いなこが張った除霊用の結界を無かったかのように、朔は腕を再び振るった。
     それだけで流れ出る血潮は空を割き、仲間の誰かを引き裂いて行く。


    「大丈夫か? 悪い子はお注射したら駆け付けるのじゃー、良い子でも注射するがの」
    「え? うん、まあ。この程度だよ」
     初手は子供対策に散開していた事もあってか、いなこ達のカバーが全員に届かなかった。
     自分の傷すら他人事のように眺める瑪瑙の声を聴きながら、苦笑いをチクっとするのじゃー♪ と微笑みに変える。
     骨が露出する程の傷を受けても、瑪瑙は心配させまいと無事なフリをしているのだ。ここで驚いては彼の思いを無駄にすることに成るだろう。
     まあ……実際は、強がりでは無く鈍いだけなのかもしれない。
    「どんどん反撃、してもいいんだよ? 色んな技を見せてよ」
    『じゃあこっちに来なさいな。遊んであげるわ』
     瑪瑙は傷ついた身体のまま、影を津波のように変えて朔に放った。
     津波は少女を呑みこむと途中で数本の刃に変え、内側から突き立て始める。
    「効いてない訳じゃないだろうけど……。相当な物だよねぇ」
    「あーなんつーの厚かましいおばさん。みたいな感じだよな。攻撃されても動かねーって相当だ」
     千歳と祐一は仲間の傷を塞ぎつつ、相手の力を測った。
     避けれないのではなく、避ける必要が無い程の実力。
     恐るべき相手ではあるが……、同時にそれは大きな油断であった。

     戦い慣れた吸血鬼の幹部であれば、同じくらいの余裕を持とうとも、それなりの防御を固めるだろう。
    「万が一本気になったら総力戦だね。面倒だし、その前に倒そう」
    「伝説級の吸血鬼を考えれば軽い物だぜ。楽勝じゃねえの?」
     ハイナと隼人は視線で合図を送り合うと、交差するように駆け出した。
     ただし前に出るのは弾丸だけ。
     漆黒の弾とオーラの弾が、不吉な運命よりも速く空を駆ける。
    「対策だけは立てておくけど、みんなガンバだよ」
    「できればこのまま、動かないままのうちに倒しておいてしまいたいところですね」
     万が位置にそなえてオリキアは味方に帯の盾を施し、その間に翡桜たちは責め立て続ける。
     サーバント達も参加して一心不乱の攻撃を掛け、攻撃はなんとか治療が間に合った。

     だが、結局は油断が、そして一同の作戦が物を行ったのだろう。
     技を見切ることで、徐々に朔の攻撃を回避。やがて手数で押し切って行った。
    「しっかし洋館ごと燃やせたら早かったんだろうなー。せっかくだし捜索でもすっか」
    「それもじゃが。子供らを終えたら家まで送ってやらんとの……」
     ボロボロになった身体で、祐一やいなこ達ディフェンダー陣が立ちあがった。
     彼らが恐るべき攻撃を受け止め見切った事が、勝利に繋がったと言えるだろう。
    『まさか私が滅びるとは。少し眠っている間に、人も随分と変わったものですわね』
    「人の事言えないけど、キミも随分だね。聞くだけ聞くけど、ゲートの親玉に心当たりは?」
     ボロボロと崩れ堕ち始める朔に向けて、瑪瑙は最後に質問を掛けた。
     だが首を振るばかりで答えは無く、既に倒されていたり、あるいは隠れているかなどは不明のままだ。
    「そしてついでにこうも思うのだ。……クリスマスに何やってるんだろう僕たちと」
    「それは言わない御約束だよ~。ふえー」
     ハイナは気づいていないようだが、ぼっちの彼にクリスマスに予定は無かったり。
     彼につっこみが入るのと、オリキアが急いで帰還するのと、どっちが先かはあえて語るまい。
     灼滅者は崩れ落ちる白い屋敷を後にして、帰還するのであった。

    作者:baron 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2014年12月31日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
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