甘美なる家族の愛。破壊するは、剛勇の拳。

    作者:長野聖夜

     そこは、団欒している家族の景色。今となっては見るのも久しい、3世帯で囲む夕餉の中で、浮世離れした老婆がいる。けれども、周囲の者たちはそれを特に気にしていない。
     彼女にとってそれは、至福の一時。家族という者たちが築く愛に溺れるのが、彼女の一番の望み。
     そんな折、だった。
    「……いたか」
     周囲の景色が一瞬歪み、その家族の場にあまりにも似つかわしくない来訪者が現れる。腰蓑一枚を纏ったその男は、1ミリの無駄もない、筋肉を鎧のように纏っている。老婆の顔が恐怖に歪んだ。
    「き……貴様は!」
     咄嗟に鎌を取り出し攻撃を仕掛ける老婆。男はそれには何も答えず即座に攻撃行動に移る。
     ……程なくして、老婆の悲鳴があがり、それと同時に周囲の家族団欒が崩れ落ちる中、男は、邪笑を浮かべて、悠然とこの場を後にした。
    「……ソウルボード内でシャドウ同士が争い、家族の絆を大事にしていたある少女が死亡してしまう事件が、サイキックアブソーバーで予測されました。原因は、先日起きました獄魔大将アガメムノンによる、コルネリウス派シャドウへの復讐です」
     教室に集まっていた灼滅者達に五十嵐・姫子(高校生エクスブレイン・dn0001)より告げられた其れは、灼滅者達に危機感を抱かせるには十分だった。先日の獄魔覇獄の事件の記憶は未だに鮮明に灼滅者達の脳裏に焼き付いている。
    「彼女の精神世界がそのシャドウ同士の戦いの戦場として不運にも選ばれてしまったとと言うことになります。ですが、こんなことが原因で、罪なき一般人に被害が出るのを見過ごすわけには行きません。皆様には、この少女所に急行して頂き、シャドウの争いから、彼女の精神世界たるシャドウボードを守ってほしいのです」
     姫子の言葉に、灼滅者達は強く首を縦に振った。
    「今回、皆様に救ってほしいのは、美香さん、と言う名の少女です。彼女が普段から大事にしている大切な家族との絆を強く意識するための穏やかな夢に、アクセスして頂くことになります。ですので、アクセス自体はさほど難しくありません。問題はその先にあります」
     予測によれば、アガメムノン勢力とコルネリウス勢力の争いに介入できるのは、2つの勢力に出会ってからです、と姫子は続けた。
    「今回、私達が取っていただくことが出来る方法は2つです。1つ目は、コルネリウス配下の老婆のシャドウを逃がしてから、アガメムノン配下のシャドウと戦う方法です。こうすれば、シャドウ同士の戦いではなくなりますから、彼女の精神世界が消えることはなくなります。……倒すのに時間はかかるかも知れませんが」
     そう言って1つ言葉を区切る姫子に、灼滅者達は頷きを返す。
    「もう一つの方法は、アガメムノン配下のシャドウである彼に協力してコルネリウス配下のシャドウを撃退することです。この方法でしたら、ソウルボードが崩壊するよりも早く彼女を撃退できるでしょう。……恐らくこの2つの方法が最善となる筈です。但し、アガメムノン配下のシャドウは、獄魔覇獄の時の事が有りますから、皆さんも報復相手と見做していることだけは気を付けてください」
    「アガメムノン配下のシャドウは、閃光百裂拳、集気法、トラウナックル、鋼鉄拳、旋風輪、地獄投げを、コルネリウス配下のシャドウは、ブラックフォーム、ブラックウエイブ、虚空ギロチン、デッドブラスター、デスサイズ、トラウナックルを使いこなす様です。くれぐれも気を付けてくださいね」
     姫子の言葉に、灼滅者達は小さく頷いた。
     
    「どちらの方法を取るにせよ、美香さんを救出するのが最優先です。皆さん、どうかそれは忘れないでください。……その上でアガメムノン配下にコルネリウス配下を殺させることが出来れば、シャドウと言う灼滅しにくいダークネスを撃退することがもしかしたら、可能かも知れませんね。……皆さん、どうぞよろしくお願い致します」
     静かに頭を一つ下げる姫子に見送られ、灼滅者達は速やかにその場を後にした。


    参加者
    星祭・祭莉(彷徨える眠り姫・d00322)
    一之瀬・暦(電攻刹華・d02063)
    クラリーベル・ローゼン(青き血と薔薇・d02377)
    霈町・刑一(本日の隔離枠 存在が論外・d02621)
    リュカ・シャリエール(いばらの騎士・d11909)
    ローゼマリー・ランケ(ヴァイスティガー・d15114)
    狩家・利戈(無領無民の王・d15666)
    正木・高瀬(バスターウルフ・d31610)

    ■リプレイ


    「……あんまり悠長なこと、言っていられない気がしてきたよ」 
     星祭・祭莉(彷徨える眠り姫・d00322) が、ソウルボードを開いてその中に入るや否や、感じた印象は其れだった。
     今流行の3世帯住宅で、白くて清潔感のある内装をしている様に見えるソウルボードの中は、ヒシヒシと、何かに圧迫される様な雰囲気を醸し出している。   
     白いペンキが少し剥がれているだけの様にも見える僅かな綻びが、祭莉の言葉を裏付けている様に感じられた。
     急いで周囲を見回した灼滅者達の目に入って来たのは、鎌を持った老婆の姿をしたシャドウが、筋肉隆々とした男から放たれる強烈な拳から、彼女の後ろにいる、少女達を守る様にして戦っている光景だった。
     其れが、件のシャドウたちであることに気が付き、狩家・利戈(無領無民の王・d15666) が飛び出しながら、筋骨隆々のシャドウに飛び掛かる。
    「ひゃっはー! テメェの相手はこっちだぜ!」
     叫びながら放たれたその一撃にシャドウの気が一瞬此方へと逸れる。
     その一瞬の間隙をついて、リュカ・シャリエール(いばらの騎士・d11909) が飛び出して、老婆の後ろにいた少女……美香の手を引き、その隙を見逃さずに態勢を整えた祭莉と、正木・高瀬(バスターウルフ・d31610) に素早く引き渡した。
     驚き、パチクリと瞬きをする美香。
    「美香さん、貴方の大切な夢を護りに来たんだよ。必ず護るから信じて欲しいんだよ」
    「貴方の幸せは守るよ」
     混乱した表情のまま、不安げに灼滅者達を見ている美香に、祭莉と、リュカが声を掛ける。
     彼女たちが美香を宥めている間に、クラリーベル・ローゼン(青き血と薔薇・d02377) が、緋色のオーラを纏った細剣青薔薇を横薙ぎに振るい、それに追随する様にローゼマリー・ランケ(ヴァイスティガー・d15114) が、裏拳でシャドウに殴り掛かる。
    「善悪なき殲滅(ヴァイス・シュヴァルツ)!」
     連続した灼滅者達の攻撃を適度に捌き後退するシャドウに向けて、スレイヤーカードを開放した一之瀬・暦(電攻刹華・d02063) が身の丈3分の2程もある巨大な杭打ち機で、シャドウの心臓に近い部分を貫いた。
    「グオッ……!?」
     微かな苦痛の叫びを上げながら後退し、集気法で自らの傷を癒すシャドウを睨みつけながら、暦は後ろで唖然としているシャドウに告げる。
    「さっさと逃げろ」
    「……なに……?!」
    「奴……アガメムノン配下のシャドウはみども達が請け負うから、逃げよと言っているのだ!」
     クラリーベルの言葉に老婆のシャドウが沈黙する。それからリュカたちによって安全圏で庇われる様にしている美香を少しだけ気遣わしげに見た。
    「アナタがココで戦えば美香サン、ひいてはその家族の方々も不幸にシマス。この場は退いてもらえないデショウカ?」
     背中越しにその様子を感じ取ったローゼマリーの説得が後押しになったのか、老婆のシャドウは1つ頷き、ソウルボードを開いて脱出しようとする。
    「逃がさん!」
     筋骨隆々のシャドウはそんな老婆を追撃しようと無数のオーラを纏い、其れを打ち出して老婆に襲い掛かろうとする。だが……。
    「逃がさないは、お互い様でしょう?」
     霈町・刑一(本日の隔離枠 存在が論外・d02621) の腰に巻かれた帯が射出され、そのオーラを絡め取ることで相殺する。忌々しそうにチラリと此方を見つめて来るシャドウに対して、刑一はへらへらとした笑いを浮かべた。
    「まぁそういうことなんでそこのダイヤの人、コルネリウス一派を追いたければ俺達をなんとかしないとですよ~」
    「フン……どうやらその様だな。……よかろう。お前たちも復讐の対象だ。まずは貴様たちをこの場で八つ裂きにし、後であの逃げたシャドウにも同じ道を辿らせてやる」
     口元に鱶の笑みを浮かべながら、殺気を放ち続けるシャドウの姿に、灼滅者達の背に、少しだけ冷たい汗が流れた。


    「行くぞ」
     小さく呟くと同時に、筋骨隆々のシャドウが何処からともなく取り出した巨大な槍を円の様に回転させて投げつけてくる。
     クルクルと回転しながら襲い掛かって来るその槍からクラッシャーを守る為、利戈達ディフェンダーが立ち塞がった。大きくその肩を切り裂かれて一瞬よろけるその姿を見て、白狼の姿となった高瀬が自らの中に眠る畏れを呼び起こす力を癒しに転じ、彼女の傷を癒す。
    「けっ……中々やってくれるじゃねぇか! 盛り上がって来るぜ!」
     傷を癒され、楽しそうに舌打ちを一つしながら、盾で乱打する利戈。強烈なその一撃だったが、シャドウはその攻撃を片手で受け止めてニヤリと唇に歪んだ笑みを浮かべた。
    「その程度の力では、我が拳を砕くこと等出来んわ!」
     威圧だけで利戈を吹き飛ばしながら叫ぶシャドウに対して、ベルト―シカが素手で殴り掛かり、それに呼応して足を狙ってローゼマリーがミサイルキックを放った。
    「手合せネガオー!」
     ベルトーシカの攻撃は軽くいなされたが、それによって生まれた一瞬の隙を突いたローゼマリーの攻撃がその膝に直撃し、少しだけ傾ぐシャドウに向けて、暦が深く腰を落としながら踏み込み、そのまま、顎に向けて強烈なアッパーを繰り出した。
     雷を帯びたその拳がクリーンヒットし、シャドウがその衝撃からか一時的に体の動きを止める。
    「ドスっと、ギルティ!」
    「みどもの一撃を受けよ!」
     動きが鈍くなったその隙を逃さず、刑一が槍に捻りを加えて突き出し、更にクラリーベルが鞘に納め直していた細剣、青薔薇を抜き打ち様に一閃させる。
     ローゼマリーたちの攻撃によって動きが鈍重となっていたシャドウの胸を槍が貫き、放たれた一撃が深くその胸板を深く切り刻んだ。
    「シャドウハンターの聖域を犯す、お前みたいなシャドウは許さないんだぞ!」
     祭莉が氷の上をスケートで滑る様な動きをしなが妖の槍を滑らかな動作から生まれた遠心力を利用して投げつける。
     高速回転しながら放たれた其れから自分の顔を庇う様にシャドウが手を上げ、空いた脇腹へとガンマから放たれた6つの硬貨が叩きつけられた。威力こそあまりないが、痛みによって呻くシャドウに、リュカが無数の鋼糸を展開させ、その体を絡め取った。
    「その槍をこれ以上使わせはしないよ」
    「フン……この程度で我が拳が揺らぐと思うなよ!」
     馬鹿にしたように鼻息を一つ鳴らしながら、糸を力任せに振り切り、拳に力を籠めて襲い掛かるシャドウ。
     その一撃が無数の乱打となって暦に襲い掛かるが、糸によって僅かに動きを鈍らせていたそのシャドウの攻撃から暦を庇う様に仁王立ちになった利戈が同じく無数の拳による乱打を放つ。
    「見切った、オルア!」
     攻撃を相殺し、少しだけ目を見張るシャドウの隙をついて、刑一がすかさず腰の帯を叩き付けるように攻撃し、更にクラリーベルが掌から叩き付けるように放った炎がシャドウの体を炙った。
     立て続けに攻撃を受けたシャドウに向けて暦が足元から無数の鎖形の影に襲撃を掛けさせる。
     だが、シャドウを飲み込もうと襲い掛かった其れは負傷しながらも態勢を立て直したシャドウの見切りによって躱された。
    「少し、頭を冷やして見ると良いと思いますよ」
     暦の攻撃が回避されたのを確認しながら、高瀬が身に纏う白炎をシャドウの周囲に広げていく。
     白い炎がまるで陽炎の様にシャドウの体に覆いかぶさる様に纏わりつき、みるみるその体を凍り付かせていく。
    「ほう……凍り付く炎か……!」
    「それだけじゃすまないよ」
     呟きながらリュカが再び放つ無数の糸による攻撃が、絡んでいた糸の一部を外したシャドウを再び絡め取り、次の攻撃の手を緩めさせる。そのシャドウに対して、刑一の螺穿槍と、ローゼマリーの裏拳が立て続けに襲い掛かった。
     その間に、祭莉が自らの中に眠るシャドウに少しだけ自分を浸してその力を引き出す。ガンマとベルトーシカが少しでもダメージを与えようとシャドウに攻撃を続けるが、それでも尚、あまり効いている様には見えなかった。
     凍傷が、シャドウを少しだけ痛めつける。けれども、シャドウはその痛みにすら歓喜しているのか、まだまだ余裕を見せている。
    「さあ……第2ラウンドと行こうか」
     周囲のソウルボードより力を吸収することで、自らの体を捕縛しているその糸を破壊しながら笑みを浮かべるシャドウに、灼滅者達は、舌打ちを1つせざるをえなかった。


     苛烈な灼滅者達の攻撃だったが、シャドウは想像以上に手強かった。
     高瀬とローゼマリーが回復に重点を置いていなければ、恐らく重傷者が出ていただろう。それ程までに攻撃力が高く、また硬かった。
     けれども、あまり長引かせ続けるわけには行かない、と灼滅者達は戦闘不能者及び重傷者が出るのを覚悟で一気阿世に攻撃を仕掛ける。
     最初のシャドウ同士の戦いへの介入が少しだけ遅れたため、美香のソウルボードに壊れこそしないが、必要以上に負荷がかかっていたのだ。
     これ以上長引かせてしまえば死亡こそしないものの、現実の美香に何らかの悪影響を及ぼす可能性があった。
    「中々やるな! だが……これで終わりだ!」
     回復が追いつかず傷だらけになりながら、シャドウがリュカによって捕縛されていた槍を力任せに放つ。回転しながら放たれたその槍が、傷だらけになっている前衛を襲うが、ローゼマリーと、ベルトーシカ、そして利戈が全力を以てその攻撃を受け止める。あまりの威力にベルトーシカが戦闘不能になった。
     だが、シャドウの方も連続攻撃でかなり重傷を負っており、槍を投擲した反動でその体をぐらりと傾いがせていた。
    「行きマスヨー!」
     回復せず、攻撃を仕掛けた方が戦闘の終結が早くなる、と判断したローゼマリーがすかさず裏拳を叩きこむ。鋭く放たれたその一撃にシャドウがよろめき、更に傷だらけになった刑一がデッドブラスターを放つ。
    「デストロイ!」
     叫びながら撃たれたその弾丸が、シャドウの心臓を貫き、続けてリュカの斬影刃がシャドウの全身を切り裂いていった。
    「ぐ、グゥ……!」
    「オラオラァ! 潰し、穿ち、ぶち壊してやるぜ!」
    「これ以上、美香さんに負担を掛けるわけには行かないんだよ!」
     まばゆく光り輝く連撃を叩き付ける利戈の声に被せる様に、祭莉が自分に残されたすべての力を使って舞を舞う様な仕草を取りながら漆黒の弾丸を撃ち込む。
     放たれた其れがシャドウの足を貫き、シャドウが苦痛で少しだけ動きを止めた。
    「これでどうだ!」
    「そろそろ終わりにさせて貰いますよ」
     多少動きを鈍らせながらも、刃を煌めかせながら放ったクラリーベルの一閃が身体中傷だらけになっているシャドウを深く切り裂く。
     腿を切り裂かれ、膝をついたシャドウのもう片足を、高瀬の放った制約の弾丸が貫いた。
     シャドウへの痺れが傷口から広がり、両足がほぼ動かない状態になったシャドウの眉間に向かって、暦が再びその右腕に取り付けているバベルブレイカーを突き出す。
    「消えろ。悪夢でも見てな」
     淡々と告げられたその言葉と同時に、杭が吸い込まれる様にシャドウの眉間を貫いた。
    「ぐ……グアァァァ……これ以上は保たぬか……また会おう、灼滅者達よ……!」
     痛みに喘ぎ、苦しみながら掻き消える様に、この場から姿を消したシャドウを見送り、灼滅者達は、フゥ、と安堵の溜息を一つついた。


    「フム……何とかなったか。先ずは美香も、みども達も無事で良かった」
     ほっと胸を撫で下ろしたように呟くクラリーベルの言葉に、灼滅者達の胸の中に、じんわりと、美香のソウルボードを守りきれたと言う満足感が湧き上がってくる。
     そんな彼女たちの安堵を受け止めたかの様に、少しずつ、周囲の景色が薄らいでいく。
     シャドウに侵食されたソウルボードの闇が払われ、現実と言う名の夜明けが訪れようとしているのだと、灼滅者達は直観した。
    「あの……今のは……?」
    「今晩の出来事は悪い夢デス。スグに忘れマショー」
     何が起きたのかよく分からず、ただ不安げに呟いている美香にローゼマリーが優しく声を掛ける。
    「もう大丈夫なんだよ。全部、終わったんだよ」
     祭莉が安心させるようにそっとそう告げ、彼女の肩を軽く叩くと、美香は僅かに目を瞬かせてたが、何となく大丈夫と言う確信を持ったか、コクリと小さく首を縦に振った。
    「一先ず皆、無事だったみたいだね。良かった。……結構手強かったけれど」
     皆疲労と負傷は隠せていないが、辛うじて動くことは出来る状態であるのを確認した暦が心底安心した様に、小さく息を吐く。
    「美香さんにとっても、この人たちとの団欒は、きっと何よりも幸せな時間なんだろうね。……守れてよかった」
     ぼんやりと明けかかっている周囲の景色を見つめながらリュカが、自分のファミーユへの想いと、美香の家族に対する愛情を重ね合わせながら静かにそう呟くと、美香はそれを感じ取ったか、笑顔を向けた。
    「はい。……ありがとうございました」
     ペコリと頭を一つ下げて礼を述べる美香に対して、灼滅者達は微笑み、来る時に使用した玄関のような形をした門を開き、1人、また1人と、その場を立ち去っていく。

     ――少女の幸せを守りきれたことへの暖かい想いを、胸に抱いて。

    作者:長野聖夜 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2015年1月16日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 7/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 2
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