●都市伝説のカード
カタパルトカンパニー。
それは大作ファンタジーTCGを作成しようとして頓挫し廃業、その後、社長及び社員の何人かが自殺したという曰くのあるゲーム会社だ。
それから幾許かの時を経た現在、会社があったビルを中心にブレイズゲートが生じてしまった。
倒産により企画が消失したといっても作られていたカードの数は膨大。
そして今――件のカードは都市伝説となり、実体を持って現れようとしている。
灼滅者達は今、ブレイズゲートに訪れていた。
探索を進めて最後に踏み入ったのはビルの屋上。ここに件の都市伝説が現れることが多いと聞き、君達は身構える。
そして、丁度そのとき――真っ白な光を纏う一枚のカードが出現した。
雪のようにひらひらと舞うそれは眩い光を放つ。カードは幾度か淡く明滅した後、何かを形作る。そして、それがひときわ眩く瞬いた瞬間、白い羽が舞い散った。
●白の悪魔
光の中から現れたのは幼い少年だった。
周囲を見回した少年は年の頃にして八、九歳ほど。くるくるとした巻き毛は金髪、柔らかそうな頬は血色がよく、とても愛らしい見た目をしている。
「こんにちは。ボクの名前はノワゼットだよ」
愛想良く挨拶をした少年は自分の名を『守護悪魔ノワゼット』と名乗った。
件のTCGの設定によれば、このカードの所属は天使魔界エンジェアモンという世界だ。其処に棲むモノ達は外見こそ愛らしい天使のように見えるが、魔界の住人として悪しき心を持つ悪魔らしい。
悪魔達は人間に対して我儘を言い続け、それを叶えるように強要する。
最初は小さな願いだが、徐々に叶えるのが難しい願いとなり、願いを叶えられなくなると対象を殺して食ってしまうという。
そんな内面はおくびにも出さず、少年悪魔は灼滅者のひとりの傍に駆け寄った。
「ねえ、お願いがあるんだ。あのね……ボクをまもって!」
悪魔が仲間に触れた瞬間、眩い光が辺りに満ちる。
思わず目を閉じた君達が再び目蓋を開いたとき、其処には驚くべき光景があった。
笑顔を浮かべる悪魔。その前方には先程ノワゼットに触れられた仲間が居た。その瞳は淀み、正気ではないことがわかる。
そのうえ、かの仲間はこちらに敵意を向けているではないか。
「これでこの人はボクの『守護者』になったよ」
仲間を盾にするように立つ悪魔は残る灼滅者達を軽く見遣った。
おそらく強力な催眠のようなものがかけられたのだろう。仲間には今、悪魔の方ではなく灼滅者の方が敵に見えているらしい。
敵を自分の守護者にする能力。それが守護悪魔と名乗った少年の力に違いない。
そして、くすくすと笑んだノワゼットは催眠にかかった灼滅者に非情な命令した。
「さあ、ボクのために戦って。同士討ちっていうのをみせてほしいな」
その瞬間、空気が張り詰める。
正気を失った仲間と戦うという状況もそうだが、卑劣な少年悪魔もかなりの力を持っていることが分かったからだ。
否応なしに始まる戦いを前に君達は考えを巡らせる。
悪魔を倒すか、それとも先に仲間を止める方が良いのか。どうするのが最善なのかを導き、選び取る。今こそ――覚悟を決める時だ。
参加者 | |
---|---|
冨合・英瑠(天真爛漫応援少女・d26944) |
フィオル・ファミオール(蒼空に響く双曲を奏でる・d27116) |
樹雨・幽(守銭奴・d27969) |
杠・狐狗狸子(銀の刃の背に乗って・d28066) |
ジュリアン・レダ(鮮血の詩人・d28156) |
小瀬羽・洋子(清貧清楚・d28603) |
透間・明人(無色透明な殺意・d28674) |
朝臣・姫華(姫番長・d30695) |
●守護者と悪魔
例えるならば、心が深く沈んでいくような感覚。
見えているのに視えない。身体を動かそうにも自由がきかない。仲間であるはずの灼滅者の前に立ち塞がり、透間・明人(無色透明な殺意・d28674)は槍を構えた。
「さあ、だれから殺そうか。守護者のキミはどうおもう?」
明人の後方では少年悪魔が嘲笑を浮かべ、灼滅者達を指差している。
「なんと卑劣な相手じゃ……。妾達に仲間と戦えというのじゃな」
朝臣・姫華(姫番長・d30695)は悪魔を見据え、悔しげに唇を噛み締めた。相手は自分と同じ年の頃に見えるというのに何と卑怯なのか。カードとして作られた故に致し方がないと解っていても、気持ちは収まらない。
「皆でがんばりましょーか! って言いたいトコだけど、なかなか悪趣味なことしてくれるじゃない、ゲームのキャラの癖に……!」
杠・狐狗狸子(銀の刃の背に乗って・d28066)はノワゼットを指差し返し、憤りをあらわにした。その傍ら、シャーレイも同意する姿勢を取っている。
樹雨・幽(守銭奴・d27969)は悪魔と明人の様子を見遣り、判断した。
彼に呼び掛けて理性を取り戻させるのは悪魔を倒すよりも難しそうだ、と――。
「このゲーム企画した奴は、性格悪そうだな、おい」
怒りの矛先をカードを製作した会社に向け、幽は拳を握る。全くだと幽の言葉に頷いたジュリアン・レダ(鮮血の詩人・d28156)は、ふと疑問を覚えた。
(「透間さん、さっきワザと敵の的になりにいかなかったか?」)
だが、今は考えても仕方のないことだ。
明人を見据えたジュリアンが静かに身構えると、冨合・英瑠(天真爛漫応援少女・d26944)も気合を入れる。
「やるからにハ、全力勝負ですヨ☆」
英瑠の言葉に呼応するように、ライドキャリバーのトライアングラーも駆動音を鳴らした。明人を倒すことを決めた灼滅者達の様子に気付き、悪魔は意外そうに首を傾げる。
「ふーん、それがお兄さんたちの選択なんだ」
おもしろい、と少年が小さく笑んだそのとき、操られている明人の口が開いた。
「……皆さん、お願い……致します」
「まだ自分でしゃべれるの? いいからボクをまもってよ」
それは明人自身からの言葉なのだろうが、悪魔は不機嫌そうに強力な命令を下す。すると、明人は少年を護る形で布陣した。
おそらく、この後の彼は忠実な悪魔の守護者として動くだけだろう。
フィオル・ファミオール(蒼空に響く双曲を奏でる・d27116)も傍に控えている霊犬、シーザーと頷きを交わしあう。そして、フィオルは思いの丈を言い放った。
「天使のような悪魔くん。そんな嫌な手を使う君には、容赦しないよ!」
「味方と戦うのは甚だ抵抗がございますが、こうなれば致し方ありませんわ」
小瀬羽・洋子(清貧清楚・d28603)は心を決め、自らが身に纏う影を揺らめかせた。
灼滅者達は覚悟を抱き、其々の思いを裡に秘めた。
一度決めたなら後は単純明快。最後の最後まで、この意志を貫くだけ。
●敵と味方
戦いが幕開けた直後、悪魔が天使の翼を広げた。
羽が舞い散ったかと思うや否や、鋭い刃となった翼が灼滅者達を襲ってゆく。
即座にトライアングラーとシャーレイが幽や狐狗狸子の盾となり、衝撃を肩代わりした。
サーヴァント達が気を引いてくれている間に姫華が仲間の合間を縫って駆け、己の腕を鬼のそれへと変化させる。
「操られたのなら仕方ないのう。気は進まぬが明人を戦闘できぬようにしてからじゃな」
溜息と共に振り下ろされた爪が標的を抉った。
同様に幽も明人との距離を詰め、閃光を纏う拳を振るいあげる。
「これも戦いってな。ま、悪く思うなよ明人」
一片の容赦もなく見舞われた一撃は相手を貫き、大きな衝撃を与えた。
だが、彼は守護者として護りに入っている。少々の痛みではびくともしないだろうと察し、洋子は更なる覚悟を抱く。
「さあ! 敵も敵に操られている方も、まったくお構いなく戦わせていただきますの」
己に絶対不敗の暗示をかけ、魂を燃え上がらせた洋子は明人を見つめた。
言葉が心の奥にまで届かないと解っていても、ただ攻撃するだけは忍びない。そんな中でジュリアンは、もし自分が守護者の立場だったら、と考える。
「オレが悪魔に囚われても構わず撃破しろと言うだろう」
ならば、速やかに終わらせるのが誠意。
殺気を放出したジュリアンは守護者に狙いを定め、僅かな衝撃を与えると同時に己の力を高めた。
狐狗狸子も悪魔は後回しとばかりに回り込み、明人との距離を詰める。
「そこそこ長い付き合いだけど、直接戦ったことはなかったわね!」
黒死の斬撃を見舞い、狐狗狸子は彼を見据えた。
今、明人には自分達がどう見えているのだろうか。浮かんだ問いに答える者はいなかったが、狐狗狸子の視線を感じた明人は攻撃に移る。
明人は魔道書を開き、禁呪の焔を迸らせた。
「…………」
あれ以降、明人が自分の意思で喋ることができないのは、もとよりさほど抵抗する気がないからだろう。擦り硝子を通したかのような視界と意識の中、明人はただ淡々と仲間を攻撃し続ける。
「仲間をかんたんにたおすって決めるなんて、ハクジョウなんだね」
その間にノワゼットも光の一閃を解き放ち、灼滅者達をわざと煽ってゆく。フィオルは悪魔の卑劣さを改めて感じ、違うよ、と首を振った。
幽も悪魔の考えの浅さに溜息を吐く。だが、幽自身は面倒なのでわざわざ説明してやるようなことはしない。
皆、明人がどうでもいいから守護者を倒すと決めたのではない。
下手に手を抜けば全員が危うくなると判断したからだ。そう示すようにフィオルは標識を掲げ、仲間達の補助を担っていった。
「一切の手加減無用! あとで癒してあげるからね」
彼女と同時にシーザーも駆け、斬魔刀を振るう。
巡る戦いの中、天使や明人から齎される痛みは激しい。だが、ダメージが与えられるたびに英瑠が援護にまわり、すぐに傷を癒していた。
「皆さん、フレーフレーですヨ☆」
盾の防護で癒しを施し、チアダンスで仲間を鼓舞する英瑠は何処までも明るい。
仲間の後押しを受け、姫華は魔力を紡ぐ。
悪魔は薄く笑んでおり、まるで同士討ちになりかけている現状を楽しんでいるようだった。姫華はふん、とそっぽを向き、悪魔への嫌悪を言葉にする。
「お主の思惑通りになるのは業腹じゃが、その後は覚えておくと良いのじゃ」
そうして、解き放たれた魔力の奔流は明人を穿った。
彼の体力が削れていることに気付き、ジュリアンは真っ直ぐに告げる。
「約束する。これから貴方に与える痛み以上の損害を悪魔に与えて、疾く解き放つと」
「痛いでしょうが我慢してくださいませ!」
洋子もジュリアンに合わせ、二人の放った一閃が明人を貫いた。
狐狗狸子も明人の動きを視線で追い、小さく笑む。彼とは何度も一緒に戦っている。だからこそ、行動が読める。
「アンタの売りは、一瞬透明になったかって思うような気配の消し方……!」
隙をついた狐狗狸子の斬撃は見事に狙いを果たした。その衝撃によって彼の身体が揺らぎ、倒れかける。
そのとき――ノワゼットがつまらなさそうに片目を瞑る。
「この守護者はよわいね。もういらないや」
呆れ交じりの溜息と共に、悪魔は翼を広げた。そして、あろうことか此方だけではなく明人をも巻き込んだ攻撃を放つ。
咄嗟にシャーレイが仲間を庇い、トライアングラーも防護に動いた。
だが、操られている明人は悪魔の攻撃には抵抗すらできない。一瞬で致命傷を負った彼は守護者でなくなると同時にその場に倒れた。
フィオルはわなわなと震え、悪魔が行った所業に怒りを覚える。
「くっ、よくも……よくも大切な仲間を! こんな目に! 絶対に許さないよ!!」
「妾達を怒らせるとどうなるか、身を以て教えてやるのじゃ」
姫華も指先を悪魔に突き付け、凛と言い放った。
明人が弱かったのではない。早々に彼が倒れたのは皆が狙いをひとつにして戦ったからだ。血塗れで伏した仲間を思い、灼滅者達はノワゼットを見据えた。
●散る純白
向けられた視線を受け止め、悪魔は不敵に口元を歪める。
「さて、ボクも本気をだすね。みんな……しんじゃえ」
それは今まで本気を出していなかったということだろうか。姫華が言葉の意味を考える暇もなく、解き放たれた光が幽を貫こうと迫る。
だが、飛び出した狐狗狸子が即座に幽を庇った。
「っ……ほら、アンタがメイン火力よ、もっと頑張んなさい! 後でご褒美あげるから!」
そう告げた狐狗狸子は、幽の力を更に引き出す為に呼び掛ける。
幽は以前にハンバーガーの割引券で誤魔化されたことを思い返したが、すかさず狐狗狸子が「今度は本物の報酬だから」と付け加えた。
「その言葉に嘘はねぇな。仕方ない、やるか」
やる気がない訳じゃねえが、と口にした幽は大鎌を振り上げる。瞬間、赤き逆十字が悪魔の目の前に出現し、敵を切り裂く斬撃へと変わってゆく。
もう一回、と鎌を回転させた幽は隙を突き、二度目の攻撃へ転じた。
十字がノワゼットを激しく斬りつける中、英瑠はトライアングラーに突撃を願う。
「ドーンといっちゃいまショー☆」
情け容赦のない全力の轢き逃げアタックを悪魔にくらわせ、英瑠も炎の蹴りを見舞った。それでもノワゼットはまだ余裕の表情だ。
フィオルは何故か悲しさを覚え、少年悪魔への思いを零す。
「惑わせて操って、傍に置いたとしても……君は、一人だよ」
「悪魔にはね、仲間なんていらないんだよ?」
くすくすと笑う少年は聞く耳など持っていない。守護者とて最初から使い捨ての心算でいたのだろう。ジュリアンは双眸を鋭く細め、悪魔に魔帯の切先を向けた。
「守護者のイカサマは終わったからさ、そろそろカタをつけようか」
しかし、放った一閃は難なく躱されてしまう。
次の瞬間――お返しだよ、と語ったノワゼットはジュリアンに狙いを定め、裁きの光を解き放つ。狐狗狸子が庇いに向かおうとするが間に合わず、ジュリアンはその場に崩れ落ちて意識を失った。
悪魔の本気これほどまでに強力なのか。
倒れた仲間を背にして布陣し直し、狐狗狸子は歯噛みした。洋子も悪魔に敵意を向け、斬影の刃を差し向ける。
「許せませんわ、守護悪魔。なんとしても倒さなければ気が済みませんわね!」
これまで以上に一切の手加減抜きで向かうべきかもしれない。
洋子の放った斬撃が悪魔を貫き、仲間達も全力を振り絞って攻撃を行ってゆく。
巡る攻防の中、灼滅者達は徐々にノワゼットを押していった。しかし、衝撃が積み重なった結果、盾役を担っていたトライアングラーが先ず消滅し、その後にシーザーとシャーレイも悪魔の舞い飛ばした羽によって倒れた。
それでも、フィオルは怯むことなく癒しに回り続けた。
「私が支えるから、皆は安心して戦ってっ!」
「了解じゃ。あと一歩……踏み込めばお主を倒せるはずじゃ!」
姫華は鬼神の力を解放し、ノワゼットに斬り込む。もし少年が本当は心優しかったならば家来にしてやろうとも考えていた。しかし、目の前のカードの化身は悪意の塊でしかなく、屠ることが最善だ。
「こんなところでボクは、やられないよ……」
悪魔は抵抗するが、弱ってきているのは明白だ。狐狗狸子は素早く回り込んで悪魔の服を斬り裂き、敵の隙を作り出す。
「そういいながらも息が切れてるじゃない。幽、頼んだわよ!」
名を呼ばれた幽は寄生体に殲術道具を飲み込ませ、己の腕を巨大な刀に変えた。
「報酬、忘れんなよ」
狐狗狸子を一瞥した幽はひといきに駆けた。
一瞬後、迷いも衒いもなく振り下ろされた刃は悪魔の身を貫き、白翼を散らした。
●カードの眠り
淡い光が少年悪魔を包み込み、一瞬で収束する。
ひらひらと宙に舞うのは守護悪魔ノワゼットのカード。風に揺られるそれを見上げ、洋子は戦いが終わったのだと実感した。
「長く苦しい戦いでしたわね。ですが、私たちの勝利ですわ!」
洋子が高らかに宣言すれば、フィオル達も頷く。
そして、はっとしたフィオルは倒れた仲間の元へと駆け寄り、英瑠も怪我をした者達に労いの笑顔を向ける。
「お怪我の具合は大丈夫ですカ☆」
「妾は平気じゃが、それよりも明人じゃ……」
意識を失ったままの明人を心配げに見遣り、姫華は肩を落とした。命に別状はないようだが、悪魔に不意打ちを食らった形の明人は重傷だ。
幸い、ジュリアンの怪我はそれほどでもなく、フィオルの手当てで事なきを得る。
「いけ好かないトコもあったけど『設定』だものね」
「うん……カードの設定に忠実だからこそ、あんなに非情だったんだね」
ジュリアンの言葉に同意したフィオルはほんの少しだけ瞳を伏せた。だが、俯いてばかりはいられない。それに自分達は無事に役目を果たしたのだ。
仲間を見遣った幽は「ま、死にゃしないだろ」と呟いて、両腕を頭の後ろで組む。
そして、彼は狐狗狸子に問うた。
「で、肝心の報酬ってのは?」
「あ。えーと……そうね、そうだわ! 肩叩き券をあげましょう」
しまった、と呟いた狐狗狸子はあさっての方向を向き、帰ったら手書きの券を作る旨を説明した。どう考えてもそれは苦し紛れであり、幽の表情がみるみる変わっていく。
「……またかよ。ただじゃおかねぇ」
「――っ!」
狐狗狸子が慌てて逃げ出し、その後を幽が追う。
仲間達の後ろ姿を見送りながら、姫華は地面に落ちたカードを拾い上げた。英瑠もその手元を覗き込み、天使めいた少年悪魔が描かれたカードに目を細める。
「これが元のカードですカ。すごく綺麗ですネ☆」
「何にせよ、一件落着というところじゃな」
姫華はやれやれと息を吐き、『守護悪魔ノワゼット』を英瑠に手渡した。
この厄介な能力の所為で仲間が酷く傷付いてしまったことは事実だ。しかし、灼滅者達はまたひとつ、都市伝説を封じたのだ。
「さあ、帰りましょうか。皆様もきっと待っていますわ!」
洋子が皆に呼びかけると、残っていた者もブレイズゲートの出口に向かう。
今後、もう二度とこのカードが実体化することはないだろう。
少しの代償と確かな事実。そして――勝利を胸に抱き、仲間達は帰路についた。
作者:犬彦 |
重傷:透間・明人(蜃気楼・d28674) 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2015年1月31日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 6/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
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