「皆でシルバーアクセサリーを手作りせえへんか!」
くるみは手にした小箱を高々と掲げると、集まった生徒に問いかけた。
「こないだ店をプラプラしとったらな、銀粘土っちゅーのを見かけてん! 粘土の要領で、形造って焼いて磨くとな、純度の高いシルバーアクセサリーになるっちゅー優れモンや! バレンタインのプレゼントにちょうどええって思わへん?」
くるみはワクワクした様子で、銀粘土細工の作り方の本を開いた。
銀粘土は、粘土細工の要領で形を作り、ドライヤーで乾燥後ガスコンロや電気釜等で焼き上げた後磨くと、純度の高いシルバーアクセサリーになる。
指輪やイヤリング、ネックレスやペンダントトップといったアクセサリーだけでなく、スマホピアスや栞等、アイデア次第で色々な物を作ることができる。
アクセサリーの金具や、埋め込んで使えそうな小さなカラーストーンは色々揃っている。
「うちは渡す相手もおらへんし、自分へのご褒美に銀のスプーン型のキーホルダーでも作ろうか思うてんねん! 一生食うに困らんようになるとええなぁ。とりあえず、後で自分用にバレンタイン限定チョコを買いに行かな! 毎年これが楽しみやねん!」
心底楽しそうに、くるみはにかっと笑った。
工作室には、賑やかな声が響いていた。
銀粘土をこねて、作りたい形にしてドライヤーで乾燥。
焼いて冷まして磨けば、アクセサリが完成する。
「埋め込む石はどうするかな?」
リングを磨く手を止めた花月は、とりどりの石が置かれたテーブルを見た。
石を探しに行きそうな花月に、隣でリングを磨く舜は顔を上げた。
「……ちなみに、焼く前に石付けると天然石は炭になる」
「炭化か、悲惨だな。当然の事と言えばそうなんだが」
浮かしかけた腰を下ろした花月は、黙々と作業する舜の横顔をそっと見た。
『真剣に作業している舜の横顔って、何と言うか……。独特の美しさがあるんだよな』
思わず見とれる花月の視線に気付いた舜は、再び顔を上げた。
「……ん、何か言った?」
「うん? 何でもないよ、独り言」
そうか、と再び指輪磨きに没頭する舜に、花月はそれと判らない程微かに微笑んだ。
「一般論として、弾丸は好きかしら?」
マーテルーニェの突然の質問に、花之介は思わず面食らった。
「だ、弾丸ですか?」
「弾丸形というのは、お守りっぽい気がしますので」
マーテルーニェの真剣な眼差しに、花之介は察して頷いた。
「好きっていうか、かっこいいなって思いますよ」
「そう」
マーテルーニェが銀粘土を弾丸の形に整える隣で、花之介は自分の粘土をこねた。
彼女に似合う二枚の羽根には、色の違うラインストーンをあしらう予定だ。
マーテルーニェもまた、弾丸に羽根デザインを取り入れたのを知るのは、もう少し先のことだった。
お世話になっている部長をイメージしながら、空は銀粘土を猫の横顔の形に整えた。
マフラーを巻いた所まで作った空は、少し首を傾げた。
『あともう少し、工夫したいかな?』
もっと探偵っぽくするには……と考えた空は、猫の頭にハンチング帽をかぶせた。
焼き上がったバッジは、白っぽい銀色。
空は日頃の感謝を込めながら、ぴかぴかに磨くのだった。
シェリーが描いたストラップの原案に、七狼は微笑んだ。
小さいハートと、中央をくりぬいた大きなハート。それぞれを重ねたら一つになるのだ。
「原案描いて来てクレタのか? 有難うシェリー」
「えへへ。でも粘土細工ってあまりしたこと無くて」
「任せて欲しい。俺も初めてだが……。少しコツが解れば出来る気がするから」
心づいよい七狼の言葉に、シェリーは安心してハート形を作り始めた。
調整しながら作った二つのハートは、ぴったりと重なる。
互いに包み合う二つのハートは、それぞれのスマホに飾られたのだった。
「うーん……むむー」
翠は悩みながら、烈也をちらちら見た。
彼に似合うようデザインしたのは、太陽モチーフのペンダントトップだった。
角を落とした四角いプレートに、太陽を彫り込んで。
けがをしないように、チェーンはレザーにするつもりだ。
粘土をこねる翠は、耳元に感じた気配に驚いて顔を上げた。
あまり大きくない月型に、鎖をつけたデザインのイヤリング、我ながら納得の出来だ。
「こんな感じか?」
「あ、うん」
びっくりした翠は、照れたように微笑んだ。
幼馴染の、しっとりとした艶やかな黒髪を思い出しながら、希沙はできあがった簪に仕上げを施した。
桜の花弁の中央に、緑のカラーストーンを埋めて。
鈴なりになるように、でも取れてしまわないようにバランスには注意して。
簪を身に着けてくれた彼女の笑顔を思い浮かべた希沙は、こそりと笑みを浮かべた。
喜んで貰えますように。
供助は一人、黙々と作業に集中していた。
作るのは、のばらモチーフのピアス。
花弁と葉っぱを一枚ずつ薄く作り、小さな穴をあけて。
焼成したら、一枚一枚丁寧に磨き上げ、テグスで繋いで台座に接着。葉っぱパーツも忘れない。
中央に黄色のビーズをはめたピアスが完成した時、供助はホッと息を吐いた。
渡した結果がどうでも、何もしないよりもずっといいだろう。
彩歌は翡翠をじっと見ながら、彼女に渡すものを考えていた。
やはり翡翠はうさぎのイメージが強い。
うさぎをかたどったペンダントトップを作ることに決めた彩歌の隣で、翡翠は歌う小鳥モチーフのペンダントトップを作っていた。
「小鳥は幸運の使者で、恋する魂の象徴だそうです。……彩歌さんにピッタリですよね?」
いたずらっ子のように聞く翡翠に、彩歌は冗談混じりで返した。
「翡翠さんは気になる誰かに贈り物とかするんですか? バレンタインデーはアピールのちゃんすですよ!」
「ふえっ……そんな相手居ませんよ~!?」
真っ赤になってしまった翡翠は、彩歌と笑い合う。
家族や友達の分も作りながら、二人はとても楽しくあたたかい時間を過ごした。
雪の結晶をモチーフにしたストラップを作る勇騎を、里桜はチラリと見た。
板状に伸ばした粘土に彫り込むようにして雪の結晶を描いて、それぞれ中央に赤と青のカラーストーンを嵌める。
初めてとも思えない慣れた手つきに、里桜は感心したように言った。
「……勇騎、なんだか手慣れてるように見える」
「マジパンの人形作ったりするからな。あれも粘土細工みたいなもんだし。
納得した里桜は、改めて自分の作業に向き合った。
粘土を板状に伸ばしてから、予め買っておいた小さな猫と鷹の型で抜いて。
猫の方はタンザナイト、鷹の方はトパーズの目を入れるのだ。
「そういえば、勇騎。……猫と鷹ならどっちがいい?」
「んー……。持ち歩くなら鷹、かねぇ……」
返ってきた答えに、里桜は鷹モチーフのためのラッピングを選びに行った。
リングを作ろうと自分の指を見た仙は、自分の指輪のサイズさえ知らないことに気が付いた。
「普段身に着けてないと、自分のサイズって分らないよな」
そう言って志水が差し出したリングスケールを、仙は感心しながら受け取った。
「さすが初心者向け、何でも揃ってるね。でもどの指を測れば……。志水はどういう基準で指輪を付けているのか?」
「俺の場合は単純に邪魔にならないようにだな」
答える志水の指を、仙はむにむにと触る。
「指の形も違うよね」
「俺も糸木乃にぴったりなの作らないとな」
一通り形を決めた二人は、似合う指輪を作るのだった。
「……あああああ! 良く考えたらあたしこういう細かい作業、ちょー嫌いだった!」
頭を抱えながら、夜桜は思わず叫んだ。
何度も諦めそうになりながらも、そのたび気を取り直す。
最後まで完璧な形を追求しながら、夜桜は形を完成させた。
時々叫ぶ夜桜を気にかけつつ、灯倭はライオンのキーホルダーを形作った。
普通のライオンではつまらないので、翼を生やしてみる。
キーホルダーを磨き終えた灯倭は、同じくできあがった夜桜のヘアピンに歓声を上げた。
「わぁ、夜桜ちゃんのとっても上手できれ、い……」
三日月に星が乗ったデザインのヘアピンを、夜桜は差し出した。
「あたしにとっての『空』のイメージってこれだわ」
「こっちは『夜桜ちゃん』のイメージだよ」
お互いにイメージし合ったアクセサリーは、お互いにとてもよく似合っていた。
お揃いの指輪を作るために、セシルは銀粘土と真剣に向き合っていた。
「粘土弄りなんて昔やった以来だなー。いざとなったら、フォローよろしく♪」
「こういう細かい作業、苦手なんだよなぁ」
同じく粘土をこねながら同時に呟くジークを、セシルは思わず振り返った。
「ジークもこーいうの苦手なのかよ!」
「セシルも苦手なのね!」
顔を見合わせた二人は、思わず吹き出した。
「……ま、よく考えりゃ思い出作りなんだし。そこまで厳密に作んなくても大丈夫か」
「一緒に楽しみながら作れるのが良いんだし、何より思い出になる」
頷き合った二人は、それぞれにしか作れない指輪を作り上げるのだった。
「accessory……。私は何を作りましょう……」
「僕はやはり……『月』をモチーフに作る予定。そういう君は?」
銀粘土を前に考えるルナに、无凱は尋ねた。
ルナは无凱を見ると、少しだけ微笑む。
「ふふ、完成してからのお楽しみ、です」
そのあとは、お互い黙ってアクセサリーを作る。
ルナは大きな翼が石を包み込むようなペンダントトップを、丁寧に想いを込めながら作り上げた。
自由への憧れを象徴する翼が、アメジストをそっと抱いている。
无凱が敢えてフリーハンドで作り上げたのは、月の舟にちょこんと座る月猫。
スターローズクオーツをはめ込んだ目が、无凱の想いを受け止め輝いていた。
「「「お店の人も驚くくらい、むしろ店に並ぶくらいカッコいいアクセを作ろう!」」」
そういい合って作品に向き合っていた千穂は、出来上がった作品を前に嬉しそうな声を上げた。
「屋上ピンズのかーんせい!」
コーギーと黒芝と雀が並ぶピンズに、瑛多は感心したような声を上げた。
「おお、屋上黒柴軍団! やっぱ千穂センパイこういうの上手いなー」
「瑛多くんって、こういう時器用よね。さすがにバッシュは細かすぎて私も無理だわー」
瑛多が作ったのは、バスケットボールとバッシュの形のストラップ。
細かい所まで再現された、なかなかの出来だった。
お互いの作品を見せ合った千穂と瑛多は、同時にすずめの作品を覗き込んだ。
「ほらほら、結構似てない? 自信作!」
出来上がったペンダントトップは、辛うじて犬の顔っぽい形をしている。
「すずめ画伯の最新作は……ヒトデ?」
「画伯ってなによー! お兄ちゃんの犬に変身した姿をスマホで見ながら作ったんだけどー」
「え、俺なの!? 俺はこんな、ぐにゃぐにゃしてねーぞ」
仲良くじゃれ合う二人に、千穂は笑いながら仲裁に入った。
「はいはい喧嘩しないの」
一緒にいると、本当の姉弟みたいだ。千穂は心があったかくなるのを感じていた。
生まれて初めて作るアクセサリーに、春虎は取り組んでいた。
「にゃー、形が歪んでうまくいかないのですー……」
しばらくこねていたけれど、なかなか納得いく仕上がりにならない。
不器用ではないのだが、これは少し勝手が違う。
頑張って作ってぴかぴかに磨かれたアクセサリーには、ルビーが埋め込まれていた。
シグマは銀粘土を慎重にこねていた。
拘って作った形が壊れないようにこねて形を作るだけではなく、彫って作るのも有りだろう。
上手くできるよう、気持ちを込めたアクセサリーに、シグマは三色のカラーストーンをはめ込んだ。
アンカーは銀粘土で、箒を象ったアクセサリーを作った。
銀の丸カンを取り付けて、ストラップになるようにもしてある。
「いかにも魔法使いっぽいだろう? 銀製カン使用ストラップといったところだな」
アンカーは満足げに、焼き上がったストラップを磨き上げた。
クラスメイトと参加した榛名は、十字架のネックレスを作っていた。
十字の交わる部分には、皆お揃いの青い石。
困っている人を手助けしながら、思い出に残るひと時は過ぎていった。
榛名の隣で、千朝はバタフライモチーフのペンダントトップを作っていた。
散りばめられた青のラインストーンは、皆とお揃いのもの。遠く離れた恋人を思いながら作ったアクセは、なかなかの出来だった。
「わたし、ラッピングは苦手……」
ラッピングは不恰好になってしまったが、思いは沢山込められていた。
榛名の隣で、鈴響ははしゃいだ声を上げた。
「ねぇねぇ、見て見て! ボク、鯉のペンダントを作ってみたアルヨ! 目はミンナと同じ青のカラーストーンアルヨ。我ながら、よくできてると思うアル!」
タイヤキにも見える鯉のアクセサリーには、滝を登る鯉のように、艱難辛苦を乗り越えていくという決意が込められていた。
「オレはリリークロスの指輪を作ったぜっ!」
涼介は得意げに、出来上がったリングを示した。
青いカラーストーンが、華やかなリリークロスにアクセントを添える。
「チーズケーキを焼いたから、後で切り分けて食べようぜ!」
涼介の提案に、皆嬉しそうに頷いた。
●
シャーティはペンダントトップが冷めるのを待ちながら、手製のタルトを切り分けた。
白苺とブルーベリー、チョコクリームたっぷりのタルトはとびきり甘い。
「飲み物は、メロンソーダかキャラメルコーヒーをお願いいたしますの」
飲み物をオーダーしながら、水に浸かった豪華なペンダントトップに笑みを浮かべた。
珈琲豆入チョコレートケーキを出した想希は、さくらえに休憩しようと声を掛けた。
「結構しっかりした味だから、君の珈琲にも合うと思うんですけど……。どうでしょうか?」
「さすが想希。先日の珈琲にこんな豪華なお伴が来るとは思わなんだ」
ケーキに目を輝かせたさくらえは、早速口に運んだ。
一口食べて満面の笑みを浮かべるさくらえに、想希は自分もケーキを口に運んだ。
「まぁ、今日の分の貸しはまだ返せ切れないんですけど」
「くれるというなら、いつでもどーぞ」
可笑しそうに笑うさくらえに、想希もまた笑みを浮かべるのだった。
杏理の横顔を見ながら、無常はふと思った。
戦うのは、殴っていればいいから簡単だ。だが、それじゃあ、良くない。
「日常を過ごす、って、難しい気がする」
ぽつり呟いた無常は、十字架に小さな花を散りばめたアクセサリを磨く手を止めた。
「何か大変だったら手伝おうか? 言ってくれれば何でもするよ」
「じゃあ、磨いてもらえる?」
スマホピアスを無常に手渡した杏理は、ラッピング資材コーナーへと向かった。
碧色のカラーストーンを埋め込んだマルタ十字に、ロレーヌ十字のぶら下がっているという、真面目な人に怒られそうなデザインだが、気にしない。
ラッピング資材を見て回っている時、中身分かってるのに張り切ってしまった自分に気が付いた。
「でも面白かったからいっか」
厚紙を手に取った杏理は、真剣にスマホピアスを磨く無常を振り返った。
夢中になって星型チャームを磨いていた潤子は、完成したチャームを光に当てた。
少し不恰好だが、磨いていくうちに少しずつ銀色に光っていくのを見守ったチャームだ。
「自分で作るってこんなに嬉しいんだね」
料理とは違う「嬉しい」を発見した潤子は、ラッピング資材を選ぶために席を立った。
お気に入りのお茶とお菓子で休憩した菜々乃は、ラッピング資材コーナーへ向かった。
色も素材も様々な資材に、菜々乃は他の生徒のラッピングを参考にいくつか素材を選んだ。
「くるみさん! 銀のスプーン、見せて戴いてもよろしいですか?」
「ええで! ……菜々乃はんの、綺麗やなぁ! 猫と星の栞かいな!」
同じくラッピングを選びに来たくるみと話しながら、菜々乃は自分の席へ戻った。
教授の作った物が気になって、真咲は手元を覗き込む。
「どんなの作ったの?」
「ん? もう少し秘密だよ。後で渡すのだからお預け、ステイ、だ」
言いながら、初美は黒に近い茶色の包装紙で小箱をくるんだ。
赤色のリボンがくるくると巻かれ、真咲好みの小箱が現れた。
「教授、これ……」
「? 君は確かリボンとかが好きだし……。色合いもこれを好んだはずだが?」
「いや、覚えてくれてるとは思わなかったからさ。ありがとう、嬉しい」
「これでも一応覚えてたんだよ?」
若干むすっとした初美は、真咲の笑顔に自然と頬が緩むのだった。
「ところで月村は誰かにプレゼントすンのか?」
何でもない風を装って、虎鉄は隣の奏に問いかけた。
奏はぷう、と口を膨らませると、少し不服そうに虎鉄をねめつけた。
「月村は嫌です、奏って呼んでください」
虎鉄は明らかに狼狽したが、観念したように口を開いた。
「……か、かなで……。なんかこっぱずかしいぞオイ」
「はい。えへへへ。ようやく名前で呼んでくれましたね」
「そっちの願いは聞いてやったんだ。誰に渡すかぐらい教えやがれ」
照れ隠しに宙を見る虎鉄の前に、奏は歩み寄った。
「ヒントは今私の目の前にいる方です」
「……あ、オレに? おう、あんがとよ」
「それよりも虎鉄さんはどなたに?」
「オレはその……お前だよ。こういうの似合うと思ってデザインしてみた」
虎鉄はハートと翼のペンダントトップを奏に手渡した。
「……ありがとうございます。かわいいペンダント、大事にしますね!」
嬉しそうな奏に、虎鉄も頬を緩めるのだった。
磨き上げたシルバーチェーンを手早く器用に包装した真咲は、仕上げに真っ赤なリボンをあしらった。
月華はハートを刻み込んだ丸いペンダントトップを鎖に通すと、エニシアの首にかけた。
留め金を止めた月華は、エニシアの耳元でそっと囁いた。
「愛してる」
そのまま抱きしめる月華に、エニシアは一気に鼓動が早くなるのを感じた。
真っ赤になってドキドキする心臓をなだめながら、エニシアも月華にペンダントをつけてあげた。
小さなハート型リングを、同じ形のリングに通したペンダントトップが、月華の胸元を飾る。
緊張で何も言えないエニシアは、月華の目に浮かぶ涙に驚いた。
再び抱きしめる月華を、目を閉じ抱きしめ返そうとするエニシア。
クリスマスの誓いを新たに、思いを確かめ合うのだった。
●
「みんな、今日は集まってくれて、ほんまおおきに! うち、嬉しいわ!」
寮のカギを通したシルバースプーンを握り締めながら、くるみは嬉しそうに微笑んだ。
「皆、ハッピーバレンタインや! 楽しい時を、過ごしたってや!」
くるみはにかっと笑うと、ぺこりと頭を下げた。
作者:三ノ木咲紀 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2015年2月13日
難度:簡単
参加:46人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 3/キャラが大事にされていた 4
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