●奪わせまいと
ピンポーン!
毎日同じくらいの時間に鳴らされる玄関のチャイム。今日もまた同じ時間に鳴ったそれに、毛布にくるまっていた莉夕(りゆ)はびくっと身体を震わせた。
とんとんとん、玄関扉を叩く音に加えてかわいらしい声が莉夕を刺激する。
「莉夕ちゃん、今日のお手紙持ってきたよ! 風邪、まだ治らない? 皆心配してるよ!」
毎日プリントなどを持ってきてくれるのは、一番仲の良いあづさ。莉夕の共働きの両親の帰りが遅いことを知っているので、一緒に宿題をしたりして莉夕が一人でいる時間を減らそうとしてくれる優しい子。
(「でも、こんな姿見せたら嫌われちゃう」)
少しずつ水晶化した両足を見せたくない、その思いから呼びかけに応えずにいたのだが、この日の莉夕は様子が違った。
「……あづさ? 今行くからちょっと待ってて」
インターフォン越しにそう応じて、莉夕は包丁を手に玄関へと向かう。だが、彼女しかいないこの家に、彼女の行く手を遮るものがいた。翼の生えた猫だ。猫は懸命に莉夕の行く手を遮ろうとしている。けれども。
「どいて。邪魔だよ」
その小さな身体は押しのけられてしまい、莉夕は玄関へと向かう。
このままでは待っているのが悲劇だとわかっているのだろう。猫は何度でも縋るように彼女を止めようとしていた。
●
「みんな、来てくれて有難う」
教室に足を踏み入れると、神童・瀞真(大学生エクスブレイン・dn0069)が穏やかに灼滅者達を迎えた。彼は椅子に腰を掛けるように示し、全員が座ったのを確認すると和綴じのノートを開く。
「一般人が闇堕ちしてノーライフキングになる事件があるよ」
通常ならば闇堕ちしたダークネスからはすぐさま人間の意識は掻き消える。しかし今回のケースは元の人間としての意識を残したままで、ダークネスの力を持ちながらダークネスには成りきっていないのだ。
「現在彼女の人間としての意識は猫のサーヴァントの姿となって、その悪行を止めようとしているんだ。でもサーヴァントにダークネスを止めることは不可能で、阻止することは出来ない」
猫のサーヴァントが、悪事を止めるのを諦めて消えてしまった時、彼女は完全に闇堕ちしてしまうことだろう。
「その前に闇堕ち仕掛けている彼女を撃破して、救出してほしいんだ。万が一間に合わずに猫サーヴァントが消えてしまった場合は、それ以上の悪事を重ねる前に灼滅して欲しい」
彼女の人間としての意識はすべて猫サーヴァントにあるので、ダークネスで有る彼女を説得しても無駄だと瀞真は付け加えた。
「彼女の名前は花塚・莉夕(はなづか・りゆ)。小学6年生の女の子だよ。何でもできる優等生タイプで近所の評判も先生の印象もいい。小さな頃から両親が共働きのため、親に心配かけないように頑張っているんだろうね。そんな彼女の脚が少しずつ水晶化し始めて、彼女は学校を休んでいるんだ」
風邪という理由で休んでいる彼女に、一番仲の良い友達のあづさが毎日プリント類を届けに来てくれる。でも足を見られて嫌われることを恐れた莉夕は、決して応答しようとしなかった。
「けれどもこの日、ダークネスがあづさ君を殺すべく、玄関の扉を開く。猫サーヴァントがそれを止めようとしているけれど、止めることは出来ないからね」
莉夕がインターフォンで応答してから玄関の扉を開けるまでわずかだけど時間がある。その間にあづさを何とかして巻き込まないようにできるに越したことはない。
「莉夕君は見知らぬ人が来ても扉を開けない。あづさ君の呼びかけに応えて自ら扉を開ける時がチャンスだ。注意して欲しいのは猫のサーヴァントのことだね。猫のサーヴァントは君達が莉夕君を救いに来たのだと理解できれば、君達を応援してくれるだろう。しかし莉夕君を殺しに来たのだと誤解した場合は、莉夕君とともに君たちの前に立ちはだかる」
つまり猫サーヴァントを説得する必要があるということだ。万が一猫サーヴァントが敵になってしまった場合も、戦闘中に説得を続ければわかってもらえるかもしれない。
「莉夕くんの家は比較的大きな一軒家で、玄関入ってすぐに広いリビングがあるから、うまく追い詰めればそこで戦うことが出来るだろう」
猫サーヴァントが残っている状態で莉夕をKOすることで、闇堕ちから救い出すことができる。
「少しこみ入った事件に見るかもしれないけれど、君達なら彼女を救えると信じているよ。頑張って欲しい」
そう言って瀞真はパタンと和綴じノートを閉じた。
参加者 | |
---|---|
桜倉・南守(忘却の鞘苦楽・d02146) |
普・通(正義を探求する凡人・d02987) |
堀瀬・朱那(空色の欠片・d03561) |
海保・眞白(真白色の猟犬・d03845) |
九条院・那月(暁光・d08299) |
レナード・ノア(夜行途・d21577) |
風隼・樹里(ティミッドウルフ・d28501) |
大神・瑠禍(天照・d32576) |
●「助けて」に応えるために
あづさと思しき少女が莉夕の家へと近づいてくる。莉夕に扉を開けさせるには、彼女の協力が不可欠だった。たとえあづさ自身が協力したと認識していなくとも。
「……心配、してくれる、お友達が、いるって……きっと、幸せな、事」
「そうだな。一番の友達を殺させるなんて、そんな悲劇は許しちゃなんねェ……! 一丁気合い入れていくとすっか!」
「……うん。……戦うのは、怖い、けれど……その幸せは、絶対、守るん、だよ……!」
あづさの姿を見たらより一層その気持が強まった。風隼・樹里(ティミッドウルフ・d28501)と海保・眞白(真白色の猟犬・d03845)は顔を見合わせて気合を入れる。
「助けられるなら、なんとか助けてあげたいよね。頑張らないと」
二人の様子を見て普・通(正義を探求する凡人・d02987)が呟く。それを隣で聞いていた桜倉・南守(忘却の鞘苦楽・d02146)は莉夕の心に思いを馳せた。
(「きっとすげー淋しかったんだろうな……でも彼女は一人じゃない。心配してくれる友達がいて、闇堕ちを止めようとする猫もいる」)
そう、彼女はひとりではないのだ。だから。
(「淋しい心を抱えたまま闇に堕ちるなんて、絶対に駄目だ」)
南守が強く、強くそう思ったその時、あづさが莉夕の家の前で足を止めた。玄関に向かい歩き出すのを見て、堀瀬・朱那(空色の欠片・d03561)と九条院・那月(暁光・d08299)、大神・瑠禍(天照・d32576)が動き始める。家の敷地内、玄関扉に近いところに隠れているレナード・ノア(夜行途・d21577)はいつでも飛び出せるように体勢を整えた。
「莉夕ちゃん、今日のお手紙持ってきたよ! 風邪、まだ治らない? 皆心配してるよ!」
手提げから取り出したプリント類を手に、チャイムを鳴らしたあづさ。しばらくしてからインターフォン越しに聞こえてきたのは、莉夕であって莉夕ではない声。
「……あづさ? 今行くからちょっと待ってて」
その声が聞こえた直後、朱那はぽんぽんとあづさの肩を叩いた。ひゃっ、と驚きの声を上げて、彼女が振り返る。
「あづさちゃん、だよね?」
「は、はい」
控えめな服装とマスク、片手に軽食を入れた袋を下げた朱那はプラチナチケットを使用しつつあずさに話しかける。
「あたし達は莉夕ちゃんの親戚。近くまで来たから様子を見に来たんだよ」
「風邪はインフルエンザだったようだな」
「えっ……!」
那月のもたらした情報に驚いたあづさの手を、朱那と瑠禍が引き、玄関から離れさせる。
「うつるといけないから、ちょっとこっちに……! 会うと学校にも行きたくなっちゃうだろうし……ゴメンね」
「もしあづさに移したら、莉夕は責任を感じるのです!」
「あ……そうだよね。莉夕ちゃん、責任感強いから」
二人の言葉にあづさは納得したようで、少しさみしそうに頷いた。
「仲いいって聞いてるよ。お互い会いたい気持ちはわかるけど……」
「大丈夫です! 莉夕ちゃんインフルエンザが治れば学校に来ますよね?」
「もちろんなのです」
瑠禍が両手できゅっとあづさの手を握ると、彼女は安心したように微笑んで、もう片方の手に持っていたプリントの束を差し出した。
「じゃあこれ、莉夕ちゃんに渡しておいて下さい」
「わかったのですー」
「もうすぐ治りそうだって。治ったらまた遊んでね」
「はい」
礼儀正しく朱那と瑠禍に頭を下げて、あづさはゆっくりと離れていった。これで一つ目の懸念は消えた。ふたりは急いで莉夕の家へと戻る。
●声の主を探して
朱那と瑠禍があづさを連れて玄関から離れて少しして。ガチャリと鍵を内側から開ける音が聞こえた後に扉が開いた。
「あづ――きゃっ!」
ガッ! 扉が閉まらないように足を差し入れたレナードは力任せに扉を開いた。莉夕の悲鳴を聞きつけたのだろう、「ニャ!?」と猫の声が聞こえた。だがまずは扉を閉じさせないことが先決。玄関へと足を踏み入れると莉夕は警戒したように後ずさった。
レナードは莉夕と猫を怖がらせたいわけではない。口には出さぬが力になりたいと強く思っている。闇堕ちで味わった経験が、望まぬ闇堕ちなら尚更後悔させたくないと思わせる。たとえ人殺しの身であっても、救えるものなら救いたい、強い思いで足を進める。
「フーー!!」
突然押し入った見知らぬ相手を警戒するのは当然だろう。猫が威嚇を始めた。だが続いて入ってきた那月が声をかけたことで猫の様子が変わる。
「花塚。お前を助けに来た。元に戻るには戦って止めなくてはならない」
名を呼んだ。だが彼の視線は莉夕ではなく猫に注がれている。猫にしてみれば、まるで本物の莉夕が猫の中にいると知っているように思えたことだろう。
「花塚さんですね? 私たち、花塚さんを助けに来ました」
「いきなり来て信じろって言う方が難しいって判ってるよ。でも聞いてくれ、俺達は花塚を助けに来たんだ」
続いて入ってきた通、南守も猫に訴えかける。
「な、なんなのよ、あんた達! 勝手に入ってこないで!」
莉夕が甲高い声を上げるが、レナードを先頭にした一同に気圧されるように彼女は家の奥へと逃げ込んだ。追えば、そこがリビングだと判明した。
「俺は海保・眞白ってんだ! 本当ならゆっくり自己紹介してェとこだが……ッ! 今、見ての通りお前さんの体をよくねェモンが入って操っちまってんだ」
「ニ、ニャア……?」
眞白がしゃがみこんで猫と視線の高さを合わせるようにして名乗ると、猫も最初と比べて警戒を解いてきているようだった。反対に、相手にされていない莉夕が苛立ちを募らせていくのも無理は無い。
「何なのよ、出て行きなさいよっ!」
莉夕の放った光条が真っ直ぐ眞白を狙った。だが、彼の前に飛び出した樹里がそれを小さな身体で代わりに受ける。
「……莉夕さんを、元に、戻したくて……来ました」
「お前さんをあの体に戻すにゃ一度戦って、奴さんの意識を奪わなきゃなんねぇ……」
猫の説得が終わるまでこちらからは手を出さない、それが皆の総意だった。樹里も眞白も猫へ声をかけるのをやめない。
「自分の体が攻撃されるのを見るのは辛いでしょうが、あなたを助けるために必要なことなのです」
樹里へと符を投げながら、通が告げる。莉夕がナイフを手に猫を狙うのを、皆を守るようにシールドを広げていたレナードが身を挺して阻んだ。その時、梓が無事に家から離れるのを見届けていた朱那と瑠禍がリビングに駆け込んできた。二人はすぐに状況を把握し、口を開く。
「ちゃんと、元の莉夕に戻るから。戻って、またあづさちゃんに会わなきゃ!」
「あづさも莉夕をまっているのですよ!」
あづさの名前が出た途端、猫の様子が変わった。にゃぁ、にゃあと懇願するように鳴いて灼滅者達の間をふわふわ浮いて回る。
「彼女、頑張り屋なんだろ? 淋しくても我儘言わずにさ……偉いよな。俺は、そんな花塚にまた友達と笑って遊べるようになって欲しいんだ。大好きな友達を手に掛けるような真似だけは絶対させたくない!」
「お前の体で、お前の大事な友人を傷付けさせない。だからどうか力を貸して欲しい」
そっと手を伸ばすような南守と那月の言葉に、猫はしっぽをゆらゆらと揺らし始めた。
「ちょっと痛いけどな……大切な物を奪うより何倍もマシだから。任せてくれるか」
「にゃん!」
背に莉夕の刃を受けながらも真っ直ぐに真剣な瞳を向けるレナード。その時猫があげた声は、承諾の証。
さあ、後は彼女を救うだけだ。
●受け止めて
猫を皆で守るようにして、莉夕と対峙する。彼女を救うんだ、その気持が皆の原動力。
「もう、みんな消えちゃいなさいよ! 忌々しいんだからっ!」
莉夕が後衛に放った毒の風を、瑠禍とレナードが受け止める。忍耐強いレナードはこれまでどれだけ傷を負っても顔色一つ変えてはいない。もちろん、うめき声を漏らしたりなどもしない。その様子が莉夕を若干焦らせていた。
「あまり待たせたくないんでな……行くぞ」
レナードは一気に莉夕との距離を縮め、懐に入り込んで拳を繰り出す。通がレナードへ符を放っている間に、標識の色を黄色に変えた南守が守りを固めた。
「姿が変わっちゃうのは、怖かったよなぁ。今までよう頑張ったな」
後ろに庇うようにした猫に、朱那はもう一度話しかける。話に聞いてはいても、実際自分の身体が傷つけられるところを見て平静ではいられないと思うから。
「あたしらが絶対助けるから、もうちょい、一緒に踏ん張ろ!」
告げて莉夕との距離を詰める。振りかざした剣でその身体を斬る。
「大丈夫、絶対にお前さんの体を取り戻すからよ」
己の炎を纏わせた『Override:Cherubim』を操る眞白。どう動けば家の中を極力荒らさないで済むか考えて動く。この家にも、莉夕の大切な思い出がたくさんあるだろうから。
「お前がどれだけ頑張っているか分かる。その頑張りを無駄にさせない。一人で頑張らなくて良い、皆が一緒だ」
優しく猫の頭を撫でて、那月は反対の手にはめた指輪から魔法弾を放った。それを追うように、霊犬のいぬが莉夕へと迫る。
「『自分の身体を取り戻す』そう強く願っていてくれ。お前が諦めない限り、まだ光はある。大丈夫だ」
「みゃぁ……」
鳴いた猫の尻尾のリングが光る。すると光が、前衛の傷を癒していった。
「……絶対に、戻るん、だって……友達を、守るって……強く、想って、下さい……! ……その想いに、絶対、応えます、から……!」
気持ちが伝わるように精一杯紡いだ言葉。それを後方にいる猫へと向けて樹里は彼我の距離を詰めて剣を振るった。間髪入れず、傷の癒えた瑠禍が、ぴょんと元気に動く。
「みなさんをお守りするのです。まーかーさーれーよ~なのです! 指一本ふ……ふ……ふれ……あ! 触れさせないのです! わんっ!」
瑠禍が半獣化した腕、鋭い爪で莉夕を切り裂いた所にレナードの放った光条が突き刺さり、莉夕は悲鳴を上げてふらり、後ずさった。その顔に浮かぶのは醜悪な表情。普段の莉夕からはきっと、程遠いもの。
「邪魔をするあんた達、全員傷めつけてやるんだからぁ!」
莉夕が手にしたナイフは那月を深く抉った。だがすかさず通が動く。放たれた符が、那月を癒していった。
赤い標識を手にした南守が思い切り莉夕を殴りつける。その衝撃で彼女の身体は横薙ぎにされるようにバランスを崩した。だが恨めしそうに灼滅者達を見つめるその瞳からは、戦意は消えていない。
●聞こえていたよ
何度目かの攻防で、灼滅者たちより莉夕の傷の方が確実に増えていた。莉夕は時折回復を図るが、焼け石に水で。灼滅者たちにとっては好機であった。
「なんでっ……なんでよっ……!」
思うようにいかないことに苛ついているのか。否、それだけではないだろう、灼滅者達の攻撃が効いているのだ。ダメージだけではないものが莉夕を蝕んでいる。自棄気味に放たれた光条は明後日の方向を狙っていた。それは決着が近いことを意味していると、その場にいた全員が悟る。
次に動いたのは樹里だ。莉夕の視界から眞白を遮る角度で彼女に迫った樹里は、斬り上げた剣の切っ先がゆくのを止めずに、そのまま流れるように身を翻した。
「……今、なんだよ、眞白にぃ……!」
「!!」
身を翻した樹里のすぐ後ろから、眞白が『Override:Cherubim』を突きつける。莉夕が眞白の接近を認識したその時には、すでに『Override:Cherubim』の先は莉夕に触れていた。
「紫明の光芒に……莉夕の体に巣食う邪悪な意志よ、虚無と消えよッ!!」
深い一撃に莉夕の口から漏れたのはぐももった声。
その身体が床に倒れ伏す寸前、南守が受け止めた。猫を見ればその姿が消えかかっている。恐らく莉夕本体を倒したからだろう。
「助けての声はちゃんと聞こえたよ、待たせてごめんな」
消えかけた猫にそっと手を伸ばしたレナードの笑みは優しくて。猫はにゃあ、と小さく鳴いてそのまま消えた。
「先ずは家ン中の片付け、だな……」
「お掃除お片づけ、手伝うのです!」
「オレも手伝うぞ」
莉夕が目覚めるまでにはまだ時間がかかるかもしれない。眞白の提案に瑠禍やレナードが応え、賛同した。皆で手分けして少しずつ片付ければ、元通りとまではいかないがなんとかそれらしく片付けることが出来た。
「……私、……猫!?」
「無事に目が覚めたようだね」
ソファに寝かせた莉夕の側にいた通の言葉に一同の視線が莉夕に集まった。
「ほれ、見てみ。……自分の手、猫の肉球じゃネェだろ?」
眞白の言葉に自分の手をしげしげと眺めた莉夕は、ほっと息をついて身を起こす。那月と朱那が今回莉夕の身に起こったことや学園のことを説明していった。
「……一緒に、学校に、通えたら……嬉しいん、だよ……?」
おどおどと誘う樹里に、莉夕は戸惑うように笑んでみせた。まだ、実感が無いのだろう。
「まずは心配してくれてる友達に、元気な姿見せなきゃな!」
「……うん!」
南守に肩を叩かれ、彼女は大きく頷いた。
彼女が友情を自分の手で壊さずに済んだのは、紛れも無くここにいる八人のおかげである。
作者:篁みゆ |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2015年2月17日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 1/素敵だった 5/キャラが大事にされていた 0
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