女神の悪戯

    作者:小茄

    「ふふっ♪ あのガリ勉君達、笑えたわぁ。ゆでだこみたいに真っ赤になっちゃってさぁ」
     夜、ビルの屋上で楽しげに笑う少女。長い黒髪が夜風で微かに揺れるが、寒そうな素振りも見せない。
    「にゃーん」
    「アンタも見たでしょ、ちょっと頬にキスして上げただけなのにさぁ。あの様子じゃ、授業の内容が頭に入ってこないだろうね。あははっ」
    「にゃー!」
     眼下に広がる夜の繁華街。そこから少し視線を移せば、予備校や進学塾が多く建ち並ぶ区画も存在する。この時期、受験生は最後の追い込みに入っている筈だ。
    「次のターゲットにはもっとすごい事して上げちゃおうかなぁ。勉強なんか一切手につかなくして、受験失敗させちゃうの。楽しそうじゃない? アナタもそう思うでしょ」
    「に゛ゃー!!」
    「そうねぇ、例えばアドレス交換して定期的にエッチな写メ送っちゃうとかぁ? もう直接、授業サボって私と楽しい事しない? って誘惑しちゃうとかぁ♪」
    「フーッ! フーッ!!」
     羽の生えた猫のような、その不思議な生き物は、更に悪戯をエスカレートさせる気満々の少女を思いとどまらせるように激しく鳴き声を上げるが、必死の訴えも届きそうにない。
     
    「女子高校生が闇堕ちし、淫魔になって活動を活発化していますわ。ただちに対応して頂きたいのですけれど……」
     本来であれば完全にダークネスとなった者は、灼滅せねばならないが、今回は少し事情が異なると、有朱・絵梨佳(小学生エクスブレイン・dn0043)は言う。
    「彼女……エミと言うのだけれど……自身は完全な淫魔になってしまっているけれど、彼女の人間としての意識はまだ残っていますの。猫サーヴァントの中にね」
     エミが悪事を働こうとする都度、猫サーヴァントはそれを止めさせようとしているのも、それ故だろう。
     つまりは、猫サーヴァントが諦め消えてしまった時、彼女は完全にダークネスとなる。
    「そうなる前に彼女を倒し、救い出して下さいまし」
     猫サーヴァントが存在する状況でKOする事で、彼女を闇堕ちから救い出す事が出来るだろうと言う。
     
    「彼女は受験生を標的にして誘惑し、勉強を手に付かなくさせると言う悪事に励んでいる様ですわ。雑居ビルの屋上から獲物を物色している様なので、そこに乗り込むのが手っ取り早そうですわ」
     くだんの猫サーヴァントは、灼滅者達が彼女を救うために来たと理解すれば、戦闘に参加せず灼滅者を応援してくれる。逆に、エミを殺害しに来た敵であると看做せば、敵として参戦するだろうと言う。
    「戦いの前、もしくは戦いの最中に、猫サーヴァントを上手く説得出来るかどうかがキーになり得ますわね。期待していますわ」
     
    「それでは、吉報をお待ちしておりますわ。行ってらっしゃいまし」
     そう言うと、絵梨佳は手を振って灼滅者達を送り出すのだった。


    参加者
    喜屋武・波琉那(淫魔の踊り子・d01788)
    結島・静菜(清濁のそよぎ・d02781)
    逆霧・夜兎(深闇・d02876)
    中島九十三式・銀都(シーヴァナタラージャ・d03248)
    永舘・紅鳥(氷炎纏いて・d14388)
    阿久津・悠里(キュマイラ・d26858)
    上海・いさな(巫月・d29418)
    村岡・ユウト(死に急ぐような速さで・d30910)

    ■リプレイ


     午後6時過ぎ。駅の周辺は行き交う人々で大いに賑わっている。
     一日の労働を終えた人々の表情は明るく足取りも軽いが、それとは対照的に、張り詰めた表情で駅を出る者達も居る。
     十代前半から後半がその大半を占める彼らは、入学試験を間近に控えた受験生達である。
    「来た来た、こんな寒い中ご苦労さんだわぁ♪」
     そして、それぞれの塾や予備校に向かう彼らを、ビルの屋上から物色する一人の少女。エミと言う名の彼女は、つい数週間前まではごく普通の女子高校生であったが、闇に魅入られ今は淫魔と成り果てていた。
    「受験勉強なんかより、もっと面白くてドキドキする事があるって、教えてあげよ。ね、勉強して良い学校いって、敷かれたレールの上を生きる様な人生って、スリルが無いと思わない?」
    「にゃーお!」
     小悪魔的な笑みを浮かべるエミ。その傍らには、背中に羽、尻尾にリングを備えた猫の様な生き物が、同意を求めるエミの言葉にかぶりを振る。
    「ふん……アンタさぁ、ほんと真面目ちゃんだよね。つまんないつまんない」
    「にゃー!」
    「ま、アンタが何と言おうと私はやるけどね♪」
     鳴き声を上げて悪行を制止しようとする猫(?)に、ニヤリと悪そうな笑顔を向け、エミはきびすを返す。受験生達を誘惑しに行こうと言うのだ。
    「ちょいと待った。平和は乱すが正義は守るものっ、中島九十三式・銀都参上!」
    「やあ、待ってもいないだろうけど、助けに来た」
    「なっ?!」
     しかし、振り返った彼女の視線の先に居たのは、中島九十三式・銀都(シーヴァナタラージャ・d03248)、阿久津・悠里(キュマイラ・d26858)ら8人の灼滅者達。
    「何なのアンタ達、いつからそこに……って言うか、私に何か用? そこ退いて欲しいんだけど」
    「残念だけどここは通せないよ☆」
     灼滅者達を睨み付けながら、ゆっくりと歩み寄るエミに対し、村岡・ユウト(死に急ぐような速さで・d30910)は軽く肩を竦めつつそう返す。
    「にゃーん」
     両者の間に走る緊張感を察して、猫もその鳴き声に警戒の色を篭める。
    「おう、そこのニャンコ。俺らもお前と同じ心持ちでここに来たんだ。引き戻すの、手伝わせてもらうぜ!」
     永舘・紅鳥(氷炎纏いて・d14388)は、そんな猫の警戒心を和らげるべく声を掛ける。
    「にゃお」
     突然現れた人間からの要請に、一層目を丸くする猫。
    「オレ達もエミを助けたい。一緒に元の真面目で優しいエミに戻そう」
    「その為に、あなたに協力してほしいんだけど……どうかな?」
     畳みかけるように、猫へ言葉を紡ぐ逆霧・夜兎(深闇・d02876)と、殺界を形成しつつ言う喜屋武・波琉那(淫魔の踊り子・d01788)。
    「ちょっと待ちなさいよ! 何を訳の分からない事を、しかも私をスルーして猫と話してるの? 大体、この猫は……いつから居たか知らないけど、別に私の飼い猫でもないし、なんで私を元に戻すとか何とか言う話になってるわけ?」
     苛立ちを隠そうともせず、捲し立てながら灼滅者と猫の会話を遮るエミ。
    「学生故に、勉学に関する挫折は非常にストレスが大きいですものね。私自身過去に闇堕ちから救助された身ですので、闇に抗うのがどれだけ大変なのかは理解しているつもりです」
    「っ……な、何……私は挫折なんかしてないし……」
     猫の方にばかり意識がいっていたかと思えば、上海・いさな(巫月・d29418)がエミに掛けた言葉は、彼女の過去に言及するものだった。到底他人が知り得るはずもない心の傷に触れられ、一層狼狽えるエミ。
    「なぁ、人にはよ、勝手に他人の人生歪ませて良い権利なんて無いんだぜ? 自分がちょっぴりミスったからって他人を巻き込むなよ」
    「うるさい! 私は新しい力を得たの! 今は凄く楽しいし、最高の気分だから! それを邪魔する者は容赦無く消す!」
     あくまで認めようとしない彼女に対し、言い聞かせる様な口調で説得に当たる紅鳥。しかし冷静さを失ったエミは、益々激しく喚き散らすばかり。
    「それがきみの本当の姿か? そうじゃないだろう。そいつは別人、ダークネス。きみはきみだ。ダークネスはきみの本性ですらない。そんなものに体を明け渡してはいけない。――私たちが必ず助ける。力を貸しておくれ、エミ」
    「……にゃー」
     悠里の言葉に、頷くような素振りを見せた猫は、エミの傍を離れて灼滅者達の元へと移動する。
    「ありがとうございます、エミさん」
     結島・静菜(清濁のそよぎ・d02781)は、羽の生えたその猫を一撫でして迎えると、自分達の背後へ下がらせる。
    「っ……エミは私! そんな訳の分からない猫を勝手に人の名前で呼ばないでよ!」
    「エミさんの姿で、悪戯をしないで頂けませんか。羽の生えた猫さん……あなたが本当のエミさんですよね。知ってますよ、エミさん、本当はあんな子じゃないのですよね」
     エミの抗議を物ともせず、彼女の残された良心の化身である猫サーヴァントに語りかける静菜。
    「安心してよ、これからボク達が倒すのはエミじゃなく淫魔だからね」
     ユウトもまた、猫に対しにこりと笑って告げる。
    「……あー、もう許せないわ。人がせっかく良い気分で遊ぼうとしてたのに、アンタ達のせいで台無し。落とし前つけて貰うから!」
     ぎりりと奥歯を噛み締め、その身を纏う闇の気配を強めるエミ。もはや、自分の楽しみを妨害する者を排除する事に、何の躊躇いも持たない様だ。
    「では戦争を始めよう。精々いい声で歌うがいいさ」
     悠里は事も無げに言い放つと、その右腕を獣の腕にも似た殲術道具で覆う。
     身も心も闇に堕ちてしまった彼女を救い出すべく、灼滅者達は一斉にスレイヤーカードを解放する。


    「はぁっ!」
     ――タンッ!
     軽やかな足取りで地面を蹴ったエミは、肉食獣の如き俊敏さで灼滅者達の間を駆け抜ける。
    「くっ?!」
    「アハハ! 動ける、跳べる! こんなに速く!」
     同時に振るわれたナイフは、鋭利な牙となって灼滅者の身体を傷つける。元々の運動神経の良さにダークネスとしての力が加わり、初の実戦である事を全く感じさせない。
     しかし灼滅者達もまた、豊富な実戦経験と連携を活かし、エミを攻め立てる。
    「エミちゃん、その突然備わった異能の力……正しく使い方を覚えれば人を守り、助ける事だって出来る。でもそのままじゃ、本来のエミちゃんはどこにも居なくなっちゃうんだよ?」
     波琉那は縛霊手より結界を展開しながら、彼女へ言葉を掛ける。波琉那もまた、淫魔に堕ち救い出された過去を持つ。エミの境遇は他人事ではないのだ。
     ――ガキッ!
    「っ……私は私……いえ、これこそが本当の私よ! やりたいようにやる……何者も私を縛れない! 良い子に思われたいだけの、つまらない私なんて私じゃない!」
     とは言え、その親身な言葉も今のエミには容易には届かない。
    「淫魔さん、真面目なエミさんを侮辱するのは、許しませんよ!」
     声を荒げるエミに対し、ぴしゃりと言い放つのは静菜。と同時に、鬼神の力を宿した腕を振り下ろす。
     ――ブンッ!
    「くっ?!」
    「君を闇から救い出すには、少々荒治療が必要だ。悪いな、少し大人しくしててくれ」
     逆方向から間合いを詰めた夜兎。闘気を宿したその拳が、炸裂する閃光の様に降り注ぐ。
    「せっかく……楽しくなってきたって言うのに、邪魔されてたまるかっ……」
    「人の努力を邪魔する暇があれば、己と向き合うべきだ。闇の心に負けるんじゃねぇ」
     高速回転するバベルブレイカーの杭を、真っ向から叩き込む銀都。
     灼滅者の波状攻撃によって、ジリジリと劣勢に立たされ始めるエミだが、その戦意は高まるばかりだ。
    「なぁ、人にはよ、勝手に他人の人生歪ませて良い権利なんて無いんだぜ?」
    「そんな理屈に興味は無い……私にはそれが出来るんだから! あなた達こそ、正義の味方気取りで余計なお世話! 私は元に戻してくれなんて頼んでもいないし、望んでも居ない!」
    「俺らはまぁ、ある意味他人じゃねーしな。出来る出来ねーって言うなら、暴れちまってるあんたを唯一止められるのも俺らだ」
     紅鳥はヒステリックに喚くエミの言葉を受け流し、ダイダロスベルトから数条の帯を放つ。
    「ぐ……っ……この程度!」
    「淫魔よ、その体は返してもらうよ。未来の我々の友人のためにね。好き勝手に何人もの人生を狂わせてるんだ、私たちにこうして追い詰められるリスクも承知の上でのことだろう?」
     微かによろめいたエミの背後に回り込み、アイロニカルに告げる悠里。そして直後、拳から放たれた網状の霊力によって彼女の身体を縛める。
    「こ、このっ……邪魔するなっ! 私は……」
    「もし貴女が自責の念さえ抱かぬ淫魔に成り果てていたなら、この猫さんも生まれなかったでしょう。貴女はまだ人間です」
     いさなは尚も抵抗を続けるエミの言葉を遮って言うと、日本刀を正眼に構える。
    「少々手荒ですが……急所は外します、ご安心を」
     ――ガキィンッ!!
    「ぐ、ううっ……!」
     渾身の力によって振り下ろされた白刃は、エミのナイフと交錯して火花を散らす。走る大きな衝撃に表情を歪ませ、数歩後ずさるエミ。
    「忌まわしく低俗な淫魔に、我が身を渡して良いのかい? 受験の失敗は幾らでも取り返せるけど、淫魔になったら戻れない。それは最も愚かなことだよ」
     ユウトはその期を逃すこと無く、槍の穂先に集中させた冷気を氷柱と化して叩きつける。
    「ぐ、あぁっ!?」
     肩口を貫かれ、苦悶の叫びを上げるエミ。猫がピクリと身体を強張らせる。
    「ゴチャゴチャと……うるさいんだよ! アンタ達の……いや、親だろうと教師だろうと……誰の指図も私は受けない!」
     ――シャッ!
    「っ!?」
     再びナイフを翻し、鳥の如く舞うエミ。灼滅者達との戦いの中で、彼女もまた戦い方を学習しつつあるのだろうか。その斬撃の鋭さは先ほどよりも増している様に感じられた。
    「悪しきモノは全て祓い清めましょう」
     直ちに清めの風を起こし、治療に当たるいさな。夜兎のナノナノと宗近も、ふわふわハートを飛ばしこれを手伝う。
    「にゃあん」
     と、猫サーヴァントの尻尾のリングが輝き、灼滅者の治癒を助ける。
    「アンタ! 私を裏切ってそんな奴らを……!」
    「それじゃ、そろそろ終わらせよっか」
     浮き足立つエミに肉薄する波琉那は、霊犬の援護射撃と共に、高熱を帯びたエアシューズによるハイキックを見舞う。
    「大丈夫、私達が必ずあなたを助けますよ」
     静菜は猫サーヴァントの援護にそんな言葉で応えつつ、通行止めの標識を叩き込む。
    「あぐうっ!?」
    「さぁ、エミそろそろ悪い夢から覚める時間だよ」
     夜兎の足下から伸びる影が、フラつくエミの足首を絡め取る。
    「失敗は成功の元っていうし、やり直せるチャンスはまだあるぜ?」
     紅鳥は茜色に輝くCRiMSoN CRoSSを螺旋状に繰り出し、エミの腹部を突く。
    「ぐふっ……! こんな……はず……」
    「後味が悪いのは御免だ。嫌だと言っても救わせて貰う」
     ライドキャリバーのイグゾーションが突進すると同時に、流星の如き蹴りを見舞う悠里。
    「ぐあぁーっ!」
     屋上のコンクリートに叩きつけられるが、尚も身体を起こそうとするエミ。
    「お別れだよ、淫魔」
    「俺の正義が真紅に燃える! 正気を取り戻せと無駄に叫ぶっ! 食らいやがれ、必殺! ど根性ふぁいあーっ!」
     努めて感情を籠めず、妖の槍を振り下ろすユウト。対照的に銀都は、裂帛の気合と共に燃えさかる逆朱雀を一閃。
     闇に堕ちた淫魔は、ついに力尽きてその場に倒れ伏した。


    「ううっ……」
    「……気付かれましたか、ご気分は?」
    「ご主人様が起きたみたいだぞ」
    「にゃーん」
    「え、っと……はい、大丈夫です……あの、私は……」
     いさなに助け起こされながら、エミは灼滅者達の顔を見回す。猫サーヴァントを撫でつつ、少し口元を緩ませる夜兎。
    「ご無事で何よりです。申し遅れました、私達は武蔵坂学園です。掻い摘まんで説明すると――」
    「……そう、なんですか……身をもって体験した以上、信じるしか無いですね。と言うか、助けて下さって有難うございました。私、とんでもないことになる所だったんですよね……」
     簡単な自己紹介をする静菜の言葉に、エミは困惑気味に、しかししっかりとした口調でそう応える。
    「キミを救ったのは、ボク達だけじゃない。この猫もさ」
    「そ、そうでした……あなたも、有難う」
     にこりと笑みつつ、猫サーヴァントに視線を向けるユウト。
    「で、私達と共に来るか?」
    「えっ? わ、私がですか?」
     と、単刀直入に尋ねる悠里の言葉に、エミは思わず目を丸くする。
    「うんうん、もし……エミちゃんがその気になってくれるのなら、ウチの学校で異能の力の使い方を学んでみない? もちろん強制なんかじゃなくて気が向いたらってことだけど……」
     微笑みつつ、波琉那が言葉を引き継ぐ。
    「……行きます。違う自分になりたいんです……もちろん、良い意味で」
    「そか、ようこそ、学園にだぜ」
     銀都は手をさしのべ、握手ついでにエミを立ち上がらせる。
    「決まりだな、じゃ行こうぜ。ここはビル風で冷える」
    「くしゅっ……ほんとですね。私なんでこんな薄着で……」
     いそいそときびすを返した紅鳥。これに続くエミと共に、一同も屋上を後にする。

     かくして、淫魔になりかけた少女と、彼女の猫サーヴァントを救う事に成功した灼滅者は、凱旋の途についたのであった。

    作者:小茄 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2015年2月16日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
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