迷彩柄のカッパは強敵とのバトルがお好き?

    ●噂
     この田舎町は、2つの村が数年前に合併して町となった。
     町を東西に二分する川には、カッパが棲んでいると言われていた。そう言われるようになったのは、文献に従えば、江戸時代のことだ。
     カッパに殺されると言われていたため、人々はこの川に近付かないようにしていた。
     水汲みや魚釣りといった用事があるときは、別の川に──カッパがいない川に行った。東側の住人は東にある川に、西側の住人は西にある川に。
     カッパがいる川に近付かない以上、川の向こう側にも行きようがない。
     結果、川を挟んで隣り合う2つの村には、まともな交流はなかった。
     その影響なのか、川の東側の地域と西側の地域とでは、現在もほとんど交流がない。合併して1つの町になったものの、町民たちの感覚では2つの村のまま。川の向こう側に行く習慣もない。
     噂話もそうだ。基本的に、噂は川を越えない。
     東側では有名な噂だからと言って、西側の住人が知っているとは限らない。西側で流行っている噂でも、東側の人間が知らないのは珍しくない。
     ゆえに、川の向こうに住む人は、この噂を知らないだろう──。
    「迷彩柄のカッパがいるんだとさ」
    「め……迷彩柄?」
    「どっかの組織のプロジェクト何とかって研究グループだか研究チームだかが、銃を開発したんだとさ」
    「あれ? カッパの話は?」
    「ある時、その銃の試作品が上流から流れてきたんだとさ」
    「まあ、下流からは流れてこないだろうな」
    「その銃を拾ったら、あら不思議」
    「あら不思議?」
    「普通に緑色だったカッパさんは、迷彩柄のカッパさんになりました。めでたしめでたし」
    「めでたいのか?」
    「迷彩柄になってパワーアップしたんだし、めでたいんじゃないの?」
    「そういうもんかね?」
    「さあ?」

    「迷彩柄のカッパねー」
     噂を聞いた鳥辺野・祝(架空線・d23681)は、かつてシマガッパと戦った。剣を握っているときはそれなりにカッコいいのに、剣から手を放しているときはアレなカッパだった。
    「今度のカッパはカッコイイのかな?」
     祝は学園に報告することにした。

    ●教室にて
    「みんな! 迷彩柄のカッパを倒してきて欲しいんだかっぱ!」
     奇妙な語尾で言ったのは、カッパ(緑色)の着ぐるみを着た少女──野々宮・迷宵(中学生エクスブレイン・dn0203)だ。着ぐるみの顔の部分はくり抜かれており、そこから迷宵の顔が出ている。
    「祝ちゃんのおかげで、迷彩柄のカッパの出現を察知できたんだかっぱ! 迷彩柄のカッパは、カッパの都市伝説が頻繁に出現する例の川に現れるんだかっぱ!」
     緑のカッパ……じゃなくて迷宵が、黒板に張られた地図を指差した。とある田舎町の、とある川だ。
    「迷彩柄のカッパは、強敵とのバトルを求めているんだかっぱ! 灼滅者が川に近付けば、迷彩柄のカッパが川から出てくるはずだかっぱ!」
     迷彩柄のカッパが陸に上がったところで戦闘だ。相手は、好戦的な上に人を襲う習性がある都市伝説。川に逃げられる心配はない。
     一般人でも近付ける場所ではあるが、この時期、積極的に川に近付こうとする者はいないだろう。
    「迷彩柄のカッパは、魔力弾を放つ銃で攻撃をするんだかっぱ!」
     射撃だけではなく、打撃にも使えるように設計された銃らしい。
     なお、頭の皿は弱点というわけではない。
    「みんな! 迷彩柄のカッパを倒してきてくれだかっぱ! 川に行くときには……特に必要なものはないから、サイキックの活性化や装備品の確認を忘れずに、だかっぱ!」


    参加者
    海野・歩(ちびっこ拳士・d00124)
    ベルタ・ユーゴー(アベノ・d00617)
    オデット・ロレーヌ(スワンブレイク・d02232)
    犬蓼・蕨(犬視狼歩の妖異幻怪・d09580)
    楠木・朱音(勲の詠手・d15137)
    鹿島・悠(赤にして黒のキュウビ・d21071)
    桜乃宮・萌愛(閑花素琴・d22357)
    鳥辺野・祝(架空線・d23681)

    ■リプレイ

    ●迷彩柄
     迷彩柄は、大きく2種類に分けられる。単色迷彩と分割迷彩だ。
     前者は1色から成る迷彩柄。1色の濃淡で迷彩柄を作るものだ。
     一方の後者は、複数の色から成る。よく見られるものは、緑や茶色や黒などを用いたものだろうか。
     この川には、迷彩柄のカッパがいるらしい。
    「噂話からカッパが生まれ、色の数だけ個性がある、かー」
     シマガッパと戦った灼滅者の1人──鳥辺野・祝(架空線・d23681)が言った。
    「……納得しそうになるんだけど、何でカッパなんだこれ!」
     この田舎町では、カッパの噂が広まりやすいのだろう。カッパじゃなかったら、都市伝説が実体化する前に噂が消えていたのかもしれない。
    「カッパって、日本の昔話によく出てくるアレよね?」
     オデット・ロレーヌ(スワンブレイク・d02232)は、おとぎ話やそれに類するものを好む少女だ。洋の東西は問わないとか。
    「念のため、一般人が来ないように殺界形成を発動させておくわ」
    「……カッパさんの種類……あといくつあるのでしょう?」
     桜乃宮・萌愛(閑花素琴・d22357)が指を折って数えていた。
     これまで、この川には10以上のカッパが現れている。おそらく、これからも現れ続けるだろう。
     灼滅者たちが川に近付く。迷彩柄のカッパは、強い者の気配を感じて出てくるはずだ。
    「あうっ…………」
     石にでもつまずいたのか、萌愛が尻もちをついてしまった。
    「人生は『No rose without a thorn』です……」
    「かっぱっぱ~っ♪ 迷彩かっぱ討伐隊? 戦い好きのかっぱっぱと勝負~だよっ♪」
    「わう、わうっ」
     元気いっぱいな海野・歩(ちびっこ拳士・d00124)の隣には、柴犬霊犬のぽち。
    「目標地点まで、あと3メートルくらい」
     迷彩服を着たベルタ・ユーゴー(アベノ・d00617)は、匍匐前進で川に向かう。胸がつっかえているからか、スピードは出ない。
     衛生兵ということなのか、腕章には赤い十字が描かれていた。
    「迷彩カッパ出ておいでー。強敵と戦いたいならお相手しよう」
     川にいるはずの迷彩柄のカッパに向けて、祝が言った。
    「──こっちとしても、武器持ったカッパなんて放置できないんだ」
    「ならば、自分と戦って貰おうか」
     川から声が聞こえてきた。
     その直後、カッパが──迷彩柄のカッパが川から飛び出した。その手には、魔力弾を撃ち出すという銃が握られている。
    「カッパさん……初めて見ました!」
     萌愛がカッパを見たのは、これが最初だったようだ。
    「何者かと思えば……人間だったのか。これは驚いたぞ。まさか、このような気配を纏う人間がいるとはな」
     迷彩柄のカッパには、強者か弱者かが判別できるようだ。灼滅者が放つ気配は、一般人のそれとは異なるのだろう。
    「人間じゃない者もいるようだが」
     人間じゃない者──ここには、2体のサーヴァントがいる。ぽちの他に、ビハインドが1体。鹿島・悠(赤にして黒のキュウビ・d21071)の相棒たる十字架だ。
    「そこにいるのは犬の獣人……いや、獣人と人間の中間か」
    「わうっ!! わんこじゃないよ!! オオカミだよ!!」
     犬耳と犬尻尾(取れないらしい)を装着した犬蓼・蕨(犬視狼歩の妖異幻怪・d09580)が、殺気を放ちながら怒った。犬にしか見えないが。
    「おこだよ!! 激おこだよ!!!」
    「おこ……?」
    「オオカミだよ!! がおー!! がおー!!」
    「……そうか。まあ、犬だろうが狼だろうが人間だろうが構わん。敵と遭遇すれば、そこは戦場だ」
    「そんじゃ、行きますか」
     楠木・朱音(勲の詠手・d15137)がスレイヤーカードを取り出す。
    「厄介事が起こる前に、早々に始めて終わらせよう!」
    「Get,ready! Go!」
     悠が、MWPF(Multiple-Weapon PlatForm)を右腕に装着。
     それは、複数の武器を同一規格で扱うためのガントレット。
     腰にはブースターを装着。お尻には、赤と黒の2色で構成された9本の狐尻尾。
    「さ~て、ぽち。どっちがお皿割るか勝負だよ~っ♪」
    「わうっ!」
     ぽんっ。
     歩がぽちの背中に触れると、少年の体をオレンジ色のオーラが覆った。
    「戦闘開始っ♪」
     わんわんオーラ──その名の通りに、犬の形をしたオーラである。こちらは狼ではない。
    「迷彩カッパはん、この戦場で出会ったんが運のツキや。キリッ」
     キリッとした表情を作って、ベルタが言った。
    「気配が普通じゃないとは思っていたが、戦士だったか」
     合点がいったという表情をした迷彩柄のカッパは、銃口を灼滅者たちに向けた。
    「起動」
    『システムチェック開始。システムチェック完了。起動します。──この銃は、プロジェクトMとプロジェクトEが共同で開発したものです。フレンドリーファイアを防止する機能は搭載されておりません。ご注意ください』
    「構わん。自分の周りにいるのは、敵だけだ」
    『また、試作段階のため、神を殺す機能は搭載されておりません。ご注意ください』
    「問題ない。さすがに、彼らが神であるとは思えん。──さあ、少年少女よ。ここで、命を落として貰おうか」

    ●戦う理由
    「ファイア」
    『ファイア』
     銃口から放たれたのは赤い魔力弾──炎属性の魔力弾である。
    「させませんよ」
     仲間を庇った萌愛を見て、迷彩柄のカッパが笑みを浮かべた。
    「自ら弾丸の前に飛び出すか。勇敢な少女だ」
    「……これくらいの攻撃なら、大丈夫です」
    「さあ──」
     朱音が、純白の武術棍──双金冠白鋼棍をくるりと1回転させた。
    「一緒に踊って貰おうか!」
     彼が披露するのは、演武であると同時に演舞であるような情熱的な踊り。
     エアシューズ──Blitz Caliberを駆り、戦場を舞台へと変える。
     それは、雷光の如き疾さで、いかなる障害をも踏破すると言う。
    「ほう……この攻撃、人間とは思えぬ威力だな」
    「わっふ~、あったれ~っ!」
     歩がオーラを放出。狙いは敵の頭部──頭にある皿。
    「くっ……!」
     迷彩柄のカッパが苦い顔をする。弱点ではないものの、皿を攻撃されるのは不快な様子。
    「えへへ、あたった~っ♪」
    「わうっ!」
     ぽちが六文銭を放つ。皿を狙うが、こちらは外れた。
    「わう……」
    「カッパ!! 私の宿敵!!」
     蕨が帯を射出する。彼女の狙いもまた、敵の頭部だった。
    「宿敵? カッパが?」
    「いつかぶちのめしてやろうと思ってたのさ! なんでかって? 私が、カッパ巻きが大嫌いだから!!」
    「…………。ん?」
    「カッパ肉が入っていると見せかけて、きゅうりを入れているなんて……! 詐欺だよ! おこだよ!! 緑っていったらカッパ肉って思うじゃん!!」
    「……カッパの肉を喰うつもりだったのか……」
    「シマガッパとは大違いだな、お前」
     祝が槍を突き出す。螺旋状に回転させながら。
    「ほう……サジオウロォを知っていたか」
    「サジ……?」
    「サジオウロォ。先祖達の言葉で『英雄』を意味する、奴の名だ。そうか、奴を知っていたのか。戦場での出会いとは、不思議なものだな」
    「敵ながらあっぱれな剣士だったよ。性格は兎も角な! 性格は兎も角!」
    「確かに、奴は剣士としては優秀だったな。……うむ、剣士としては。あくまでも、剣士としてはな」
    「そんな迷彩模様で背景に溶け込もうとしたって…………溶け込んでないわね……。川辺で迷彩って、あんまり意味ないんじゃない? だまされてなんてあげないんだから!」
     オデットが羽飾りのついた杖──Cygnus des etoileで敵を打つ。
     インパクトの瞬間、白鳥のように白い杖から魔力があふれだした。
    「迷彩って……ニンジャが使う隠れ身の術みたいに、風景と同化して敵の目を欺くためのものよね?」
     オデットは、忍者大好き少女である。
    「ぜんぜん隠れてない気がするわ」
    「当然だろう。この体は、隠れるためのものではないからな。この銃を手にした時にこうなっただけのこと。自分には、忍者やカメレオンの真似事は出来ん」
    「迷彩柄……サバイバルゲームのようですね」
     祝と同様に、萌愛も槍で攻撃する。螺旋の軌跡を描いた槍が、敵を突く。
     後方では、ベルタがハンドサイン(サバゲーでは、よくハンドサインを用いる)を出していた。適当に手を動かしているだけかもしれないが。
    「サバイバルゲーム……それなら知っているぞ。あれは、自分の性には合わんだろうな。自分は、隠れたり不意を突いたりは好まん」
    「心行くまで勝負を楽しんでもらおう……ボク達も、力試しをさせてもらう」
    「来たまえ」
    「十字架!」
     悠の指示を受け、まずは十字架が斬りかかる。その間に、すでに悠が接近していた。
    「クロススラッシュ──!」
     MWPFには、剣が接続されている。破邪の光を伴う斬撃が、迷彩柄のカッパを襲った。
    「幽霊や幽霊遣いと戦う日が来るとは……夢にも思わなかったぞ」
    「回復したるでー」
     ベルタは「回復する」みたいなハンドサイン(適当)を出し、剣を掲げる。
     その剣に刻まれている祝福の言葉が、風となって癒しをもたらす。
    「どうやら、君達は攻める方が得意なようだ。自分と同じだな」
     今回の灼滅者たちの布陣は、攻撃を重視したものになっていた。
    「つまりこれは、どちらが攻め勝つかの勝負というわけだ。──面白い」
     口元に笑みを浮かべた迷彩柄のカッパが、銃口を攻撃対象へと向ける。
    「君達は、なぜ戦う? 自分は、戦っている時にこそ、生きている事を感じる。愚かだと笑ってくれて構わない。自分が生きている事を確かめるために、他者の命を奪おうと言うのだからな。これほど暴力的な生き方もないだろう」
     そう言って迷彩柄のカッパが浮かべた笑みは、自嘲的なものだった。
    「それでも自分は、戦いの中でしか生きる事が出来ないのだ。生きるために戦い、戦うために生きている──!」

    ●戦う者
    「ショット」
    『ショット』
     銃口から放たれたのは、青白い魔力弾。
    「わうっ!?」
     その弾丸が射抜いたのは、蕨だった。
    「め、メディック……!」
    「メディックやで!」
     赤い十字が描かれた腕章でアピールするベルタが、癒しの力に変換したオーラを飛ばす。
    「わんわん影さんだよっ♪」
     歩の足元から伸びる影は、わんわんシャドウ。その名の通り、犬型の影である。
     小さな影犬の群れが敵に飛びかかり、続けざま、ぽちが飛びかかる。
    「わうっ!」
     くわえた刀が閃き、頭の皿に斬りかかった。
    「……厄介な仔犬どもだ」
    「行くぞ……見様見真似・疾風突き!」
     朱音の体に巻き付いたダイダロスベルト──Totenbuchから、帯が撃ち出される。
     ヒエログリフが刻まれた聖布が、敵を突く。
    「ふむ……人間は斬新な武器を使うものだ」
    「……迷彩色の河童も斬新だと思うけどな」
    「オオカミにきゅうりを食べさせた恨みは一生忘れないから! お前で! 発散してやるのさ!! オオカミの破壊力を思い知るんだよ!!」
     蕨の体から、ダイダロスベルトが翼のように広がる。
    「カッパ巻きの恨みは忘れないんだよ、絶対に!!」
    「八つ当たりもここまでくると、いっそ清々しいな。……迷惑ではあるが」
    「……そのお皿……狙ってくださいって言ってるようなものですね。どれくらい硬いのでしょうか?」
     摩擦熱で炎を発生させ、萌愛が蹴りを放つ。
    「人間はカッパの皿に興味があるのか? 皿は弱点と言うわけではないのだがな。弱点ならば、何かで防御するだろう? 頑丈でなければ、晒しはしない」
    「なるほど。それもそうですね」
    「今日は特別に、連続でフォースブレイクよ!」
     Cygnus des etoileが迷彩柄のカッパを打ち抜く。
    「……躱したつもりだったが……やるではないか」
    「カッパはお相撲が好きって聞いたけど、あなたはお相撲しないの?」
    「しないこともない。強くなるために様々な事をしたからな。格闘技、剣術、槍術……この銃を拾うまでは、銃を扱った事はなかったがな」
    「パワーアップ……してるの、よね?」
    「この銃が、自分を覚醒させた。戦闘力は、以前の3倍程だろう。以前の自分でも、君達が1人や2人では、勝負にすらならなかっただろうな。無論、自分が勝つという意味だ」
    「お前相手に油断なんかしないよ──」
    「いつの間に……!」
     祝が死角を突いた。そこから斬撃を繰り出す。
    「お前に勝つために、こっちはチームで来たんだ!」
    「それでいい。敵を倒すために数を揃えるのは当然の事。1人の犠牲者も出さないようにするのであれば、それだけの数も必要となるだろう」
    「十字架、ボク達の連携攻撃を見せてやろう!」
     十字架が顔を晒す。迷彩柄のカッパは、少し驚いたような表情をした。
     そこに、ブースターを噴射して悠が肉迫する。彼が繰り出すのは、オーラを纏った左ストレート。攻撃はその1発では終わらない。連撃が繰り出された。
    「うぐっ……これが人間どもの力か。ははは……ははははは! いつの間に、人間はこんなに強くなったのだ? 人間に、これ程の力があるとは思わなかったぞ。ははは! 自分の負けだ! 自分の最期の一撃、受けて頂こう! インパクト!」
    『インパクト』
    「この銃には、こういう使い方もあるのだ!」
     迷彩柄のカッパが駆け出す。
     渾身の力を振り絞り、銃で祝を打つ。撃つのではなく、打つ。
     祝は倒れない。
    「なあ、迷彩カッパ」
    「何だ? 少女よ」
    「お前の名前は? 憶えとくから、名乗ると良い」
    「クトゥアグヌ。先祖達の言葉で『戦う者』という意味だ。君は?」
    「鳥辺野祝」
    「そうか。その名を、冥土の土産に頂戴しよう。来い!」
    「行くぞ──」
     祝の足元で炎が生まれた。六道辻という名の下駄が、摩擦熱で発生させたものだ。
    「これが、一方通行の境界線だ!」
     炎の蹴りが炸裂する。
     痛烈な一撃が、迷彩柄のカッパに敗北をもたらす。
    「見事だ。人間達よ」
     そう言って、迷彩柄のカッパは消滅した──。

    作者:Kirariha 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2015年2月17日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 5/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 1
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