無道な茶道は許さにゃい

    作者:雪神あゆた

     大阪府堺市の住宅地を、緑の着物姿の女性があるいていた。腰まで届く長髪も緑色。
    「うふふふふふふふふ! 堺市は多くの茶人で知られた街。茶室だってすごいのがあるわ! この場合の茶とは抹茶を指す! だのに、みんな抹茶以外の飲み物を飲んでる!」
     彼女は堺市茶道怪人マッチャア。
     マッチャアは道のわきに設置されていた自販機の前で立ち止まり、
    「というわけで、抹茶以外を置いている自販機はぶっこわーす! そうすれば、みんな抹茶を飲むようになるはず!」
     腕を振り上げた。その手には緑の茶碗。
     その時、近くの家の屋根で
    「にゃにゃーーっ!」
     猫が鳴いた。猫の背中には翼がある。猫は緑の瞳で、怪人を見据えた。
     猫は屋根から自販機の上へ着地。猫は怪人にとびかかる
    「ふふふ、私の、いいえ、堺市の邪魔をするつもり? でも――」
     猫にひっかかれても、マッチャアは微笑する。爪痕ができた顔で。
     そしてマッチャアは腕を振り――手に持った茶碗を自販機にぶつけたのだった。
     
     学園の教室で。姫子が灼滅者たちに説明する。
    「東・喜一(走れヒーロー・d25055)さんの予想に基づき、大阪府堺市を調査したところ、一つの事件が判明しました。
     現在一般人の女子中学生が闇堕ちしてご当地怪人の一人、堺市茶道怪人マッチャアになってしまったのです。
     通常なら、闇堕ちしたダークネスは、すぐさまダークネスとしての意識を持ち人間の意識は消えます。
     が、今回の彼女はダークネスの力を持ちながらも、ダークネスになりきっていない状況。現在、彼女の人としての心は、猫のサーヴァントの姿となって、その悪行を止めようとしています。
     サーヴァントにダークネスを止めることは不可能で、止められていないようですが。
     猫のサーヴァントが、悪事を止めるのを諦めて消えてしまば、彼女は完全に闇堕ちしてしまうでしょう。
     その前に、闇堕ち一般人、怪人マッチャアを撃破してください。猫サーヴァントが消える前に撃破すれば、救出できますから。
     間に合わず、猫サーヴァントが消えてしまった場合は――それ以上の悪事を重ねる前に灼滅してください」
     
     姫子によれば、灼滅者が事件に介入するのに最適な時間は午前10時。
     場所は堺市は住宅地の路上。
     灼滅者がついたとき、怪人マッチャアと猫サーヴァントは自販機を巡って戦闘をする直前だ。
    「皆さんは怪人マッチャアと戦闘し撃破しなければいけません。ですが、注意点があります」
     猫サーヴァントがもし灼滅者が闇堕ち一般人を殺しに来たと誤解した場合は、ダークネスの味方をするかもしれない。
     猫サーヴァントは、灼滅者達が闇堕ち一般人を救出に来た事が理解できれば、戦闘に参加せずに灼滅者達を応援してくれる。
    「猫サーヴァントは人の言葉を理解できるだけの知性があります。うまく説得してあげてください」
     猫サーヴァントを説得できたにせよ、説得できなかったにせよ、怪人マッチャアは撃破しなければならない。
     マッチャアはご当地ビームの抹茶ビーム、巨大な茶器で殴り掛かるロケットスマッシュ相当の打撃、小さな茶器を空から降らせる百億の星相当の投てき技を使う。
     特に抹茶ビームは強力なので、要注意だ。
     なお、マッチャアの人の心は、すべて猫サーヴァントにいっている。なので、怪人マッチャアへの説得は意味がない。
     説明はそこで終わりらしい。姫子はまっすぐ灼滅者である「あなた」を見つめた。
    「皆さんなら、茶道怪人マッチャアになった彼女を助けてあげられると信じています。油断せず、任務に挑んでください。お願いします!」


    参加者
    織凪・柚姫(甘やかな声色を紡ぎ微笑む織姫・d01913)
    四天王寺・大和(聖霊至帝サーカイザー・d03600)
    天雲・戒(紅の守護者・d04253)
    小鳥遊・葵(アイスクロイツ・d05978)
    由比・要(迷いなき迷子・d14600)
    唐都万・蓮爾(亡郷・d16912)
    氷灯・咲姫(月下氷人・d25031)
    堺・丁(ヒロイックエゴトリップ・d25126)

    ■リプレイ


     道に設置された自動販売機の前。二体が睨み合っていた。
     一体は緑色の着物を着た、怪人マッチャア。一体はマッチャアの人の心が変化した、翼の生えた猫サーヴァント。
     マッチャアと猫が互いから視線を逸らす。近づいてきた灼滅者八名に目を向ける。
     堺・丁(ヒロイックエゴトリップ・d25126)は二体の前で自分の掌を当て自己紹介。それから熱い口調で
    「私達はマッチャアを助けに来たんやよ! だって、マッチャアはヒーローやし、私たちもヒーローやし! 何より、私もマッチャアと同じ堺のヒーローやから!」
    『ヒーロー』という語に、丁は特に熱を込める。
     天雲・戒(紅の守護者・d04253)が丁の言にしっかり頷く。
    「ああ、俺たちは助けに来たし、助けることができる。彼女が悪事を働く前に。君が協力してくれたら、間違いなく助けられる」
     戒の声は力強い。
     二人は続けた。
    「私達には助ける力と意思がある。やから、君の主を助けるのに、力、貸してくれへんかな?」
    「君の主は堺と茶道が好きだったんだろ? 彼女を助けたら友達になって茶道を教えてもらいたい。俺たちを信じてほしい」
     猫は前足の肉球を顎に当てた。二人の言葉について考え込んでいる。
     氷灯・咲姫(月下氷人・d25031)と四天王寺・大和(聖霊至帝サーカイザー・d03600)も話し掛ける
    「ご当地の素晴らしさを世界に知れ渡らせたい! その熱意、よーくわかります!」
    「俺にもわかる。堺市は優れた茶人を育て、茶器や着物に至るまで、茶の湯に関わるあらゆる文化を育て続けた。誇りたい想い、よお理解できるわ」
     でも――と咲姫は訴えた。
    「でも、自販機を壊しちゃいけません。そうやってご当地だけに固執するのじゃなく、今はグローバル化の時代。人々のニーズに柔軟に応えることが人気の秘訣! の筈! 
     色々一緒に考えましょう! 例えば、抹茶を使ったお料理とか織物とか!」
     目を輝かせる咲姫。大和も拳を握り力説する。
    「破壊ではなく共に広め、人々の笑顔の中で堺を誇れる様に! 今は俺達に任せてくれ! 俺達は必ず彼女を救い出す!」
     二人の言葉の勢いに心を惹かれたのか、猫は二人をじっと見ている。

     一方、怪人マッチャアは不機嫌そうに、
    「何、言ってるの? 抹茶以外の飲み物は邪魔でしょ? だから堺のために潰す!」
     自販機を殴ろうとする。
     が、自販機とマッチャアの間に、赤衣のビハインド・ゐづみが割り込み、阻止。
     唐都万・蓮爾(亡郷・d16912)は眉を寄せて憂いを見せる。
    「貴方が誇りを持っていらっしゃる故郷を、力で歪めるのは悲しいこと。また他の物を傷つれば、原因の抹茶が嫌われてしまうかもしれません」
     そして、蓮爾は猫の瞳を覗き込む。
    「抹茶を魅力的と思うのでしたら、それを伝えるために尽くすのがいいだろうと思うのです。そのためにも、人に戻るべきではありませんか?」
     由比・要(迷いなき迷子・d14600)は蓮爾の言葉を引き継ぎ、ゆっくりな口調で、
    「うん。君たちは人に戻ったほうがいいよ。今のマッチャアのやり方じゃ町が壊れちゃう。俺は君たちも素敵なこの町も守りたいんだ」
     要はそこで言葉を区切る。目を閉じ、数秒、目を開く。
    「その為には、一度マッチャアを止めなきゃいけないんだけど……許してくれないかな?」
     猫は『止める』という言葉に首を傾けた。
     小鳥遊・葵(アイスクロイツ・d05978)は膝を曲げ、猫と目線の高さを近くする。
    「マッチャアが邪魔している間は戻れないから……マッチャアとしての彼女を倒さないといけない。少し痛いかもしれないけど……」
    「にゃん?!」
     目を見開く猫。彼女の頭に葵は触れる。
    「大丈夫。全てが終わったら目覚めるよ。安心して。――だから頼む。あの子のため、僕らを応援して貰えないかな?」
    「にゃ……」
     猫は眉をよせた。灼滅者を信用しつつあるが、後ほんの一歩、決断しきれないようだ。

     織凪・柚姫(甘やかな声色を紡ぎ微笑む織姫・d01913)は、猫の前足へ手を伸ばした。軽く握る。
    「抹茶が大好きで良さを知ってほしい、その想いが暴発してしまったマッチャア。貴女は彼女を助けたいんですよね? 私達も同じ目的です」
     猫の瞳をまっすぐに見つめ、
    「彼女が仲間と素敵な思い出を紡ぐためにも、絶対に助けます。だから、どうか諦めないで、私たちを信じて」
     猫は暫く黙り、やがて、灼滅者たちに頷いた。二本足で立ち上がり、「にゃあにゃあ」頭をぺこっと下げる。よろしくお願いします、と言いたげに。
     そして猫はマッチャアに向き直り、構える。灼滅者を応援しマッチャアを人に戻すために。


     灼滅者たちは猫が自分たちの言葉を受け入れたのを見、封印を解く。
     大和も、
    「信じてくれるんやな。あんがとな……灼装! 聖霊! 至帝! サー、カイザー!」
     猫への礼の後、青い焔に己を包みヒーロー姿に変身。
     変身した大和は、肩の車輪からリング光線をマッチャアへと発射! ホイールビーム! 同時にライドキャリバーのカイザーサイクルも突撃。
     光線と車体がマッチャアに激突。が――マッチャアは倒れない。着物の裾で口元を押えて笑う。
    「うふ! 私を倒すつもり? 無理。堺と抹茶にひれ伏しなさい! 抹茶ビーム!」
     マッチャアは緑の光線を撃ってくる。光線は大和を狙うが、柚姫が大和の前に立ちはだかる。柚姫は体でビームを止めた。
     強い威力に、柚姫の膝は震えた。が、柚姫は苦痛を顔に出さない。ドラゴンパワーを発動、己を癒し守りを固めた。
    「むっ、回復なんて……きゃっ」
     追い打ちの準備するマッチャアに、翡晃が霊撃を放つ。
     その後も、灼滅者は攻撃を続けた。が、
    「ふふっ、まだよっ」
     マッチャアは天を指さした。次の瞬間には、大量の茶碗が空から降る。
     葵と要も茶碗に頭や肩を打たれてしまう。
    「強いね。でも、僕らは負けない、負ける訳にいかないから」
    「うん。負けられない。猫さんの為にも堺市の為にも……彼女の道の為にも、ね。――いこう!」
     二人は前進。葵が槍の柄を握り螺旋の突きを放つ。思わず後退するマッチャア。彼女に、要の生み出した風の刃が迫り――斬る! マッチャアの悲鳴。

     マッチャアは苛立たしげに喚く。
    「ぶっこわーす!」
     数十秒後には緑髪を振り乱し、茶碗で殴ってくる。一撃が咲姫の頭に直撃。うつぶせに倒れる咲姫。見守っていた猫が不安そうに「にゃあ?!」と鳴き、癒しの光を放った。
     戒も猫の力だけでは癒えきらない傷を治すべく、ダイダロスベルトを握る。ベルトを咲姫の傷口に巻き、止血し回復させる。
     戒は猫に顔を向け、
    「回復してくれてありがとう。俺達も支えるから、もう少しだけ頑張って」
     声を張り勇気づける。
     一分後にはマッチャアは再び咲姫を狙う。ビームで彼女を撃つが、ライドキャリバー・竜神丸が咲姫を護った。
     咲姫は猫と戒、竜神丸に目だけで礼をし、棘を持つ槍「Crazy Horse」の穂先をマッチャアへ向け、魔法の矢を発射! 矢がマッチャアを貫く。
     丁と蓮爾が畳みかけるべく、サーヴァントへ指示をだした。ザインが突撃し、ゐづみが霊撃を繰り出した。
     丁と蓮爾はマッチャアの左右に立つ。
     丁が息を止め、ガムシャラに拳を連打。膝をつくマッチャア。
     蓮爾はふわり体を捻り、煌めく足でマッチャアの顔を、蹴る。


     猫は光を放ち、灼滅者を治療しつつ「にゃあーーっ!」叫ぶ。その声は、灼滅者への声援。
     丁は猫へ親指を立てた。
    「頑張りって言うてくれてるんやね! 任しといて!」
     丁はザインにマッチャアを狙撃させ、自身は杖を中段に構える。
     黒マントをはためかせつつ、杖を振り――打撃と魔力をマッチャアの腹に炸裂させる!
     丁の打撃に吹き飛び、壁に激突するマッチャア。
    「よくもおっ」
     壁に背をつけたまま、激昂するマッチャア。彼女の胸から緑の光線があふれ出る。
     その一撃を、柚姫が受ける。柚姫は守りを固めていた。受けたダメージは比較的軽微。
     マッチャアはさらに激昂して腕を持ち上げるが、翡晃が接近。霊撃でマッチャアを牽制。
     柚姫は唇で弧を描き、柔らかく笑む。
    「來れり紅、踊り散れ華」
     紅い十字架を召喚。柚姫はマッチャアを指さす。十字架からマッチャアへ光を飛ばす
     一分後に、マッチャアは茶碗で殴り掛かるが「きゃあ!」茶碗を己の足に落としてしまう。柚姫の力が、マッチャアの心を乱したのだ。
     好機を逃すまいと、大和はカイザーサイクルを突進させる。マッチャアは突進をジャンプしてかわした。
     大和はマッチャアを追いかけるように跳ぶ。
     空中でマッチャアに拳をたたきつけ「オーシャン・ダイナミック!」マッチャアを地に撃ち落とす。
     墜落し地面に転がるマッチャアに、一本の矢が飛んだ。
     それは要が放った魔法の矢。要の狙いは極めて正確。
     要の矢はマッチャアの左胸に刺さり、体力を大幅に削った。
     満身創痍のマッチャアは、ふらつきつつ立ち上がる。瞳には怒りが強くなりすぎたが故の、狂気。

    「許さないっ! ぶっこわぶっこわ、ぶっこわーすっ!」
     マッチャアの剣幕に猫が身を震わせる。猫に見せつけるように、マッチャアが力を発動。空に、何十もの茶碗が出現。
     大量の茶器が雨の如く、灼滅者後衛に降り注ぐ。
     猫は「にゃにゃ!」慌てた声。
     戒は、心配いらない、と微笑みを向けた。
     戒は肩を打つ茶碗に怯まず、クルセイドソードを天へ掲げた。戒の黒髪が揺れる。風が発生。風は仲間を茶碗で受けたダメージから回復させる。
     その後もマッチャアは無我夢中で反撃を繰り出してくる。戒は猫とともに仲間を治療、戦線を維持していく。
     サーヴァント達も懸命に防御を担当した。今も戒の竜神丸が抹茶ビームを受け止め、機銃で反撃している。
     葵は竜神丸の横を通り抜け、マッチャアに接近。
     助走の勢いを乗せ右拳を突き出した。拳はマッチャアの顎に命中。葵は止まらない。左拳で殴りつけ、また右拳で打つ。
    「う……あっ」
     マッチャアの目が一瞬、虚ろになった。
     咲姫はその瞬間を逃さず、片足をあげる。
    「道産子ですが、炎の扱いも得意なんです!」
     咲姫のハイヒール『Rosa persica』は炎に包まれていた。燃える足の甲でマッチャアの側頭部を、蹴る!
     マッチャアは両膝をついた。ほとんど意識を失いながら、しかしなお攻撃しようとする。
     が、蓮爾はマッチャアの前で腕を刃に変化させた。
    「闇に魅入られた時間はもう終わり。目覚めて人に戻りませう」
     蓮爾は腕を一閃させ――マッチャアの意識を完全に断った。


     猫は立ち上がり、ちょこん、と再び頭を下げた。猫は倒れたマッチャアの上に乗る。そして――猫が消え、同時に怪人マッチャアも、ワンピースを着た一人の少女に戻る。
     しばらくして。少女は意識を取り戻す。
    「申し訳ありませんでした!」
     何度も頭を下げる少女。
     丁は頭を下げる少女にううん、と首を振る。
    「大丈夫やよ。君はやり直せる! 私たちと一緒に堺を広めよう!」
     大和も丁の横に並んだ。少女の肩を軽く叩く。
    「ちょっと道を外れたけど、まだまだやり直せるで。むしろこれからや。一緒に堺を、いや世界を護っていこうや。な? 新しいヒーローさん?」
     要が丁や大和の言葉に頷き、
    「うん。次は見失わないように。それさえ覚えていればいいよ。君の道はもっと……ずっと先まで伸びているんじゃないかなって思うしね」
     少女は三人の言葉を反芻する
    「やり直せる。これから。次は見失わない……はいっ」
     少女から真剣な返事が返ってきた。
     戒も少女に話しかけた。自分の胸に手を当て自己紹介から始める。
    「俺は、天雲・戒。中3だ。君は茶道が好きなんだね? 友達になって茶道を教えてくれないか? それで――俺たちの学園に来てくれたらもっと嬉しい」
     咲姫も少女の両手首を掴み、弾んだ声で、
    「ええ! 学園に来て正義のご当地ヒーローになり、私たちと共に悪を駆逐しませんか!」
     そして戒と咲姫は説明する。自分たちの学園や世界のことを。少女は初めて聞く話に驚いているようだった。
     蓮爾も優しい声で誘う。
    「貴方とともに、歩ませて下さいませんか? お名前をお聞きしたいですし、お点前も是非頂きたいですしね」
     少女は暫く考え、
    「はいっ」
     首を振った。
     柚姫は胸の前で手を合わせて祝福の笑みを浮かべた。
    「では、皆であなたの新しい門出をお祝いしませんか? 美味しい抹茶で乾杯して。よかったら、あなたのお勧めの、抹茶が飲めるお店を教えてください」
     葵も柔らかな笑顔で同意する。
    「賛成。折角だし、ね――。どうかな?」
     葵が問うと、少女は、
    「ぜひ案内させてください。えっと、この近くだと……」
     と、堺にある店の説明を始めた。
     灼滅者たちは少女とともに、太陽の下を歩いていく。賑やかに談笑しながら。

    作者:雪神あゆた 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2015年2月21日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
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