山梨ものづくり帝国の逆襲

    作者:るう

    ●甲府盆地の町工場
    「大変です社長! 顧客から、四月からはうちへの発注を取り止める、と!」
     工場内は、てんやわんやの大騒ぎ。売り上げの大半をこの一社に依存していた工場にとって、その通達は倒産しろと言われたにも等しい!
    「確かにうちの工場は設備も古いし、技術者はパソコンもろくに使えない老人ばかり。ほとんどお情けで仕事を貰ってた事は確か……だが!」
     社長の心配は、たった五人の社員たち、その家族……そして中学生になったばかりの息子の事。親父から継いだこの会社を、せめて息子の成人までは保たせたかった……。
     社長ががっくりとうなだれた、その時。
    「聞いたよ、父さん」
     気付くとそこに、当の息子の姿があった。少年は小さな工場内を見回すと、父に言う。
    「今の時代、大企業と中小企業は主人と召使じゃない。対等……いや、やり方次第では中小企業が主導権を握る事すらできるんだ。任せてくれ父さん……俺はこの工場から、一大帝国を築き上げる!」
     決意を固めた少年の全身を、工作機械が包み込む!

    ●武蔵坂学園、教室
    「一人の少年が『山梨ものづくり帝国』の皇子を名乗り、山梨征服に乗り出したようだ!」
     もっとも自称はものものしいながら、実態は闇堕ちしたばかりのご当地怪人のようだ、と神崎・ヤマト(中学生エクスブレイン・dn0002)。
     少年の名はサク。甲府盆地にある金属加工工場の一人息子で、自身もNC旋盤やマシニングセンターといった高度な工作機械を使いこなす。
    「サクは社員たちを戦闘員に仕立て上げ、工場内に篭もっている! このままでは顧客企業の担当者が、連絡の取れなくなった工場の様子を見に行きリンチを受けてしまう!」
     けれどそれもこれも、サクに言わせてみれば工場愛、ひいては同じような工場の多い山梨県への地元愛なのだ。
    「だが幸い、サクはまだ人間としての意識を残しているようだ。これが灼滅者としての素質の表れだとすれば、今なら説得により、闇から救い出せるかもしれない!」

     帝国領内……もとい工場の敷地内には、強化一般人となった見張りの社員がうろついている。侵入すればすぐに見つかってしまうだろう。
    「もっとも、彼らの排除自体は難しくない。だが問題は、それが皇子に知れたなら、皇子の機嫌を損ね、説得が困難になりかねない事だ!」
     ならば、どうするか?
    「皇子の自負は、職人魂・工作機械・高品質の製品……日本のものづくり精神にある! お前たちはそれに感銘して訪問した事にすればいいだろう! そして正しいものづくり愛の方法を皇子に見せつけ、サクの魂に、怪人のやり方では何も好転しないと悟らせろ!」
     いかに切削機やプレス機で完全武装した皇子であっても、内なる魂に力による支配を否定されれば、能力を発揮できようはずもない。社員たちは支配から解放されて一般人に戻り、また皇子自身の攻撃も精彩を欠くようになるだろう。後は彼を打ち倒し、サク自身も闇から解放するだけだ。
    「男にとって、機械はロマンだ! だがそれは、正義のために使われるからこそ!」
     だからヤマトは信じている。本来のサクも、きっと、同じ考えの持ち主であると!


    参加者
    睦月・恵理(北の魔女・d00531)
    藤平・晴汰(灯陽・d04373)
    黒木・摩那(昏黒の悪夢・d04566)
    護宮・サクラコ(猟虎丫天使・d08128)
    雑釈谷・ヒョコ(光害・d08159)
    天里・寵(超新星・d17789)
    唐沢・一也(残響を聞く者・d22673)
    平・和守(用意周到動脈硬化・d31867)

    ■リプレイ

    ●『国境』警備員
     その金属製の門は、固く閉ざされていた。
     門の向こう側に見えるのは、気難しそうに佇み、時折工具か何かを手持ち無沙汰に手の中で転がす老人がただ一人。その顔は疲労、怒り、焦り、そして時代に必要とされなくなった者の悲しみを色濃く映していた。
     そんな老人に、護宮・サクラコ(猟虎丫天使・d08128)が問い掛けた。
    「何をしていらっしゃるのでいすか?」
    「ちょっと、体操をね」
     老人は自嘲的な微笑みを浮かべた。それから寂しそうに目を伏せて付け加える。
    「危険だから、あまり近付かない方がいいよ。ここは工場だからね」
     老人の顔に悲壮な覚悟とも言うべきものが浮かんでいた事に、黒木・摩那(昏黒の悪夢・d04566)は気がついた。もしかしたら彼も『皇子』の過ちを知りながらも、同時にそれに従う以外の方法を思いつかなかったのかもしれない。
    「大丈夫だにゃあ」
     深刻そうな空気を吹き飛ばすように、天里・寵(超新星・d17789)がおどけた。それからふと──目元に真剣さを浮かべて言う。
    「実は僕たち、ものづくり大国日本を支える現場を間近で見てみたいにゃあ。よかったら、見学させていただけませんか?」

    ●『皇子』との謁見
    「はるばるの長旅、ご苦労であった!」
     まずは事務所に案内された灼滅者たちを、傀儡に据えた父の脇に控えた皇子が精一杯の威厳を作り、ねぎらった。
    「が、生憎父は昨今の心労が祟り、十分なもてなしができない。代わりに俺……余がそなたらの話を聞こう!」
     すると雑釈谷・ヒョコ(光害・d08159)が進み出て曰く。
    「この工場で作ってるものを知って、すごいなって思って。どんな風に作ってるのか知りたくて来ちゃった!」
    「ほう……我が帝国の製品は、常人が目にするものではないはず。一体、どこで知ったというのだ?」
     皇子の疑問には、藤平・晴汰(灯陽・d04373)は、さも当然のように答えてみせた。
    「一見、一般人には関係ないように思えても、車の部品だって、ペットボトルだって、金型は工作機械で作ってる。それは『この』工場ではなかったとしても、『こういう』工場で作られてる。違うかな?」
     そして、人目につかずとも人の生活になくてはならないものを作れるなんて凄い、とも。
    「もし良かったら、実際に作っているところを一通り見せて貰いたいのだが。例え小さな工場であっても、高度な技術がその中に詰まっていると聞いてな」
     平・和守(用意周到動脈硬化・d31867)が求めると、サクはマジかよと照れたような笑みを浮かべてから、慌てて厳めしい表情を取り繕った。それからホントは堅苦しいのは苦手なんだと頭を掻くと、ジェスチャーで灼滅者たちについてくるよう促した。

    ●中小企業の自負
    「こういうのに興味を持つのは、男ばっかりだと思ってたんだけどな」
    「使う道具こそ違うかもしれませんが、何かを作りたいという想いに男女の違いはないのではありませんか?」
     睦月・恵理(北の魔女・d00531)はそう言って、自作した青銅板細工をサクに見せた。
    「山景を彫り込んだレリーフか。工芸家が工業製品に共感する事はないと思ってたけど、どうやら間違ってたみたいだ」
     それからサクは、工場内の機械を順番に案内して回る。
    「これがマシニングセンター。工具を自動交換しながら金属塊を削ったり、穴を開けたりできる。この放電加工機は、ドリルやエンドミルではどうしても角が丸くなってしまう部分をアーク放電で融かして仕上げるんだ」
    「おお、NC制御! 熟練の技術を人の手に拠らず、機械で何度でも再現できるようになったのは偉大な進歩ですよね! 加工時間も時間単位から分単位にまで短縮できますし!」
    「わかってくれるか!? けれど、いかに加工が機械化されたって、質の高いデータを作るにはやっぱり熟練の技術は欠かせないんだ」
     寵と饒舌に語りあうサクが、どれほどものづくりに情熱を傾けているものかは、唐沢・一也(残響を聞く者・d22673)にも痛いほどよく伝わってきていた。
    (「それも、闇堕ちしちまう程にな……。ダメなら灼滅するっきゃねえとはいえ、できれば助けてやりてえぜ」)
     確かに今のサクは、ただの機械好きの少年のように見える。けれど、今の彼はご当地怪人なのだ。一也は願う。彼が純粋な気持ちを真に取り戻し、気の毒な社員や父親を支配から解放してくれる事を。

    「なるほど。古い機械に見えますが、頑張って動いてくれているでいす。大切に扱われてきたのですねい」
     螺旋状の金属屑をもりもりと吐き出しながら加工を続ける機械を覗き窓から覗き込み、サクラコはほっと溜め息をついた。これでも、この中じゃ新しい方なんだけどなと、苦笑するサク。
     その時、彼が纏う雰囲気が一瞬にして変化したのを、サクラコは見逃しはしなかった。摩那が、同じ機械を使い続けているからこそ発揮できる技術もあるのでしょうね、と感心すると、サクは深刻そうに首を振る。
    「けれど、最新ソフトを最新パソコンに入れて、最新の機械用のデータを作れば、似たような事がより簡単にできてしまう」
     それから彼は、うわ言のように言葉を並べ立てた。
    「確かに素晴らしい進歩だ。熟練工は今までの仕事を機械に任せ、より本質的な作業に取り掛かれるようになるのだから。だが……」
     そして彼は呻き、頭を抱える。
    「それも全て、その機械があればの話! 巷では、コスト削減の名の下に下請けに設備投資を控えさせながら、職人と最新式の機械を比べるような横暴がまかり通っている。しかも比較は製品の出来ではなく、コストと納期を対象に! 俺は、それに対抗する力を溜めなければならない……」
     サクの吐露が終わるまで、和守はじっと目を瞑って聞いていた。そしてゆっくりと両目を開くと、強く優しい眼差しで彼を射抜く。
    「職人の皆さんを信じていなければ、今の言葉は生まれないでしょう。素晴らしい技術と誇りをお持ちなのですね」
     深く頷くサク。だが和守の目が、不意に厳しいものへと変わった。
    「ですが……帝国を作りこの地を征服して得た力で、貴殿は何を変えられるのですか?」
    「零細企業の力を終結し、彼らに資金を供出させる圧力とする……もしもその邪魔をするなら、お前たちといえども打倒せねばならない!」

    ●避けえぬ戦い
    「感謝しよう……戦いの場を、この駐車場と定めてくれた事に」
    「サク君のやり方は間違っていると思うけど、君がこの工場を大切に思う気持ち、俺たちも大切にしたいからね」
     晴汰はぐるりと敷地内を見回した。
     辺りには灼滅者たちとサクの他、戦闘に加わる者はない。きっと灼滅者たちの、ものづくりに携わる人々への尊敬がサクにも伝わり、大切な彼らを危険に晒す意義を失ったに違いない。
     それでもサクは……戦いを選ぶ!
    「止める奴は、中小企業を使い捨てる大企業と同罪だ! 食らえ……レーザーカッタービーム!!」
     悲痛な叫びを輝きに変え、一条の光が宙を裂く。
    「その通りです。中小企業は大企業の召使ではありません」
     だが光とは逆向きに、恵理から帯が飛び出した!
    「……ですが、帝国を作って人々を支配? それは貴方の憎む欲の亡者たちと、一体何が違うのですか?」
     一見柔らかな布帯でも、上手く隙間に入り込めれば、サク……いや皇子を覆う機械の鎧も貫く事ができる。一方の強烈なレーザー光は、灼滅者たちを貫くに至らない! ヒョコの指先から放たれた神秘の光が、攻撃的な皇子のビームを和らげているのだ。
    「いいものを作れる人がえらいのは、それを作ってもらってうれしい人がいるからだよね? ものを作る人と作ってもらう人の間にあるのって、支配じゃなくて、尊敬とかありがとうとか、そういう関係だと思うよ!」
    「ヒョコの言う通りだにゃあ。『帝国』なんて独りよがりな方法じゃ倒れちゃうよ、ゲームとかでもそうだろ?」
     寵の赤と青の螺旋が、装甲を穿つ。そりゃ寵だって、皇帝以外になんてなりたくないさ。むしろ寵は、自分がこの世の皇帝であって当然とさえ思っている。でもそれは、と寵は自分の心に呼びかける。それは君みたいなクズのための地位なんだ!
    「独りよがりか……」
     サクは頷いた。けれども彼は、意志を曲げはしなかった。大地を駆ける機械鎧。
    「……けれど、今はそれも必要悪。まずは大きく集まらなければ、本来の目的すらも敵わない!」
    「そもそも、田舎にゃよくある話じゃねぇか。他所はそんな事してねぇんだから、お前の空回りじゃねぇのかよ?」
     迎え撃つ一也。だが、彼がどれだけ皇子を斬りつけても、皇子の足は止まらなかった。
    「してないんじゃない。できないんだ! だから俺がやる!」
    「甘いわね!」
     寵を両側から押し潰すように挟み込もうとした皇子の両腕の間に、摩那の黒槍が突っ張った。
    「甘いのはどちらだ……俺たちは決して、慈善事業をしてるわけじゃない!」
     ますます力を込める皇子の鎧が、自らの力で歪み始める。摩那も、業物の槍を折られてなるものかと両腕に力を入れる!
    「それは、顧客だって同じ事でしょう? あなた達も、日々の改善を欠かさなければ、コスト削減の波にさらわれる事もなかったかもしれません。だからこんな帝国なんて作ってる暇があったら、今からでも日進月歩で進む技術を取り込んでいかないといけないはずですよ」
    「そうです。他人の強欲にも、自分の強欲にも、ものを作らされてはいけない。兎に角作るんです! サクさん!」
     恵理の刀が煌めいた時、皇子は遂に摩那を槍ごと押し潰すのを諦めた。灼滅者たちから、一度大きく跳躍して距離を取る……が、その肩を良く見れば、刀は油圧ホースを一本だけ断ち切っている。
    「くそっ……パワーが出ない! ……だが!」
     先程のビームを再び放つ。その時吼えたのは和守だ!
    「受けて立つ! FH70ビームッ!!」
     迎え撃つのは図太いビーム! ライドキャリバー『ヒトマル』の機銃音に彩られた155ミリの咆哮が、富士の麓にこだまする!
    「たかが一社から切られたくらいで、貴殿方のものづくり精神は朽ちるのですか!?」
    「たった一社だけの顧客に切られて、朽ちずに済む方法などあるものか!」
    「あるよっ!」

    ●生き残る術
    「あるよっ!」
     ヒョコは再び、大声で叫んだ。
    「例えば、個人向けの加工をしてみるとか。欲しがってる人はいっぱいいるはずだよ? そうして作ったものがその人たちの役に立つことができれば、朽ちたりなんてしないんじゃない?」
     笑顔を浮かべるヒョコは、輝いていた。使う人を想像しながら、完璧に作れたものをニヤニヤ眺める、あの楽しい気持ち!
     皇子の動きが一瞬止まる。その好機に、一也は最愛の人の幻影と頷きあうと、一気にものものしい機械を封じにかかる!
    「お前の使ってる機械は、他人を傷つけるためのもんなんかよ?」
     一体何のためのものなのか、思い出せよ、と一也。
    「親父さんも、お前にそんな使い方をして欲しくて加工機の扱いを教えたわけじゃねぇんだろ?」
    「お前たちに……何がわかる……」
     力なく睨みつける皇子の前に、今度は晴汰が立った。
    「俺、昔さ。壊れたラジオを分解したことがあってさ」
     霊力の網が、言葉が皇子に絡みつく。
    「元に戻せるか不安だったけど……でも、ちゃんと戻せた。すっごく嬉しかったのを憶えてる。……君だって同じだよ、元に戻れるよ。だから俺、君が正しい方法でやり直してくれると嬉しいんだ」
    「零細企業を組織化して大企業に対抗する以外の生き残る道が、お前たちは本当にあると言うのか……?」
     今、サクの瞳に宿るのは、憎悪でも憤怒でもない。微かな希望を追い求める少年の姿が、そこにはあった。
    「モノづくりの心が通じたのですねい!」
     サクラコが喜んだ……が、実際にはもう少し必要な事がある、とサクは言う。
     懇願するサク。
    「俺には、もうこの高ぶる怒りを押さえつける事はできないんだ……だから頼む! 俺を、力ずくで止めてくれ!」
    「もちろんでいす!」
     サクラコの拳は踊るように軽やかに、皇子へと連打を浴びせていった。サクラコには機械のことも、ものづくりの事もわからないが、サクが心地良さそうな顔を見せるのは、彼が周期的な拳の音響に、工作機の奏でるサーボモーター音のような心地よさを感じているからだろうか?
     摩那が突く。皇子はいなして跳び上がる。
     落ちざまの攻撃を、一也が止める。激突の衝撃を和らげるのは和守のリング!
     恵理が鎧背面のケーブルを切断すれば、晴汰の拳が保護停止したマシンを避けて、皇子の顎を揺さぶった。
    「なら……これは止められるか!」
     一連の攻撃が途切れた瞬間、サクは腰を落として構えを取った。来る……ヒョコが慌てて回復を準備する!
    「食らえ! 必殺、G00……」

    ●誇り高き道へ
    「……武装を外してよ。そんな攻撃したら、機械の精度が悪くなっちゃうにゃー」
     燃える寵の爪先が、サクの顔面へとめり込んでいた。同時にサクの全身から、工作機がパーツに分かれて剥がれ落ちる。
     早送り移動中の工具がいかに高速で材料に衝突しても、壊れるのは機械の方なのだ。
    「頭冷やして取り戻したか? お前の、いっちょ前のものづくりへの情熱をよぉ」
     一也が乱暴に手を引っ張り上げると、サクは自分の足で大地に立った。多分な、と頷くサク。
    「怒りだけじゃ、何も生み出さない。職人や製品だけじゃなく、道具や顧客も愛してこそのものづくり精神だ……そう言いたかったんだろ?」
    「わかってくれればいいのでいす! もう、余計な気を起こす心配はないでいすか?」
     問うサクラコに、けれどサクは悔しげに答える。
    「けれど……この工場の危機を解決できなければ、俺にはそう約束する事はできない……」
     沈黙。それをすぐに、摩那が両手を打ち鳴らして止めた。
    「悩んでたって始まらないわ。根本的な解決にはならないけれど、兎に角今は、次の仕事を探すのが先決よね?」
     摩那は恵理を見る。恵理は、武蔵坂学園の活動を思い浮かべながら語り始めた。
    「私たちの学校は……」

    「……なるほど。そこに行けば、俺の怒りをコントロールしながら様々な事を学べるのか」
    「そうすればサク君のお父さんも、安心して会社再建に打ち込めるよ。俺たちと一緒に、もう一度頑張ってみない? 今度は正義のためにさ!」
     ああ、と力強く答えて、サクは晴汰の手を握る。順に重なってゆく九つの手。
     イタズラっぽく、ヒョコがにやけた。
    「てゆーかね……私たちにはさ、きみが必要なんだよ。何故か武蔵坂学園には……山梨のご当地ヒーローがものすごく少ないんだよ! ほしいんだよね、その情熱とパワーが!」
    「そ……そうなのか?」
    「もっとも、人の価値は他人のせいで変わるものではないでしょう」
     にやりと、和守が笑う。
    「技術大国日本は、貴殿方のような技術者に支えられているんです。どうか、その誇りだけは忘れずに」

    作者:るう 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2015年3月3日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 0/感動した 1/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 5
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