灰皿の中の宇宙

    作者:飛翔優

    ●約束の日に
     穏やかな陽射しが降り注ぎ、風に冷やされた体をじんわりと温めて行くお昼前。町外れの墓所に少女が一人、お墓に向かって語りかけていた。
     名を、水本小夜子。中学二年生。
     墓に眠りし者は彼女の父。
     小学校の頃に父を亡くし、それから月に一回は墓参りに来ていた。けれど、もうすぐやって来る受験生。自分を養ってくれている母のように、自分も中々来れなくなってしまうだろう、と。
    「ごめんね、パパ。でも、受験が終わったらまた今までのように来るからね。だから……」
     優しく微笑みかけながら、たばこを一箱供えていく。
    「しばらくこれで、我慢してね。パパの好きだったタバコ、今日来れないからってお母さんが用意してくれたの。……ほんと、懐かしいなぁ。いくつも、いくつもためてたよね、吸い殻。灰皿に、お母さんに叱られても」
     でも、吸い殻を溜めた分だけ父の疲れとか、必要のない思いとかが剥がれ落ちて灰皿に溜まっていくような気がして、その分だけ良い笑顔を見せてくれているようで、そんな光景がとても大好きだった。もう、見ることもできないのだけど……。
    「……それじゃ、そろそろ行くね。バイバイ、パパ。次はきっと、お母さんと一緒に……」
     ――墓石に頭を下げ振り返ろうとした時、小夜子の足が石の間に引っかかった。不意の衝撃に対応できず、小夜子は仰向けに倒れていく。
    「っ!」
     墓石周囲を囲う石塀に後頭部を強打し、頭を抑えることもできず崩れ落ちた。
    「っ!?」
     呼吸もできなかった小夜子の体が、不意に跳ねる。
     腕が、足が蒼く染まっていく。
     剣呑な雰囲気を悟ったらしい住職が、小夜子の元へと向かってくる途中。その、瞳の中で。
     小夜子がデモノイドと化していく様を……。

    ●夕暮れ時の教室にて
     灼滅者たちを出迎えた倉科・葉月(高校生エクスブレイン・dn0020)は、静かな笑みを湛えたまま説明を開始した。
    「水本小夜子さんという中学二年生の女の子が、闇堕ちしてデモノイドになる……そんな事件が発生しようとしています」
     デモノイドとなった一般人は理性もなく暴れ回り、多くの被害を出してしまう。
     今ならば、デモノイドが事件を起こす直前に現場に突入する事ができる。なんとかデモノイドを灼滅し、被害を未然に防いで欲しい。
    「また、デモノイドになったばかりの状態ならば、多少の人間の心が残っている事があります。その人間の心に訴えかける事ができれば、灼滅した後に、デモノイドヒューマンとして助け出す事ができるかもしれません」
     救出できるかどうかは、小夜子がどれだけ強く人間に戻りたいと願うかどうかにかかっている。
     デモノイドとなった後に人を殺してしまった場合、人間に戻りたいという願いが弱くなってしまうだろうことは想像に難くない。救出は難しくなってしまうだろう。
     また、もし仮に事前に接触してデモノイド化を防いだとしても、いずれまたどこかで小夜子はデモノイドと化したしまう。その際。今回のように止めることができるかと言ったら難しいだろう。故に、今、このタイミングでデモノイド化させ、打ち倒す必要があるのだ。
    「その辺りを留意して行動して下さい。続いて……」
     葉月は地図を取り出し、町外れの墓所を指し示した。
    「小夜子さんは皆さんが赴く当日のお昼前、この墓所に足を運んでいます。父親の墓参りを済ませて帰ろうとした時、足を取られて転び、後頭部を強打し……デモノイドとなる、と言った流れになります」
     接触タイミングは、小夜子が頭をぶつけた時。
     その際、剣呑な雰囲気を感じ取ったか墓所を管理している住職が飛び出してくるため、そちらに対処する必要がある。また、小夜子の他に墓参りに来ている者はいない。
    「つまり、住職さんを逃がせば人が死ぬ心配はなくなる、ということですね……可能ならば、墓所の被害も最小限に抑えてほしいとは思いますけれど……」
     それはそれとして、救出するためにもデモノイドとなった小夜子を打ち倒す必要がある。
     デモノイドと化した小夜子の力量は、八人ならば倒せる程度。
     攻撃面に秀でており、加護を砕く拳、体を麻痺させるキック、腕を剣に変化させ何度も斬りつける、と言った行動を取ってくる。
    「以上で説明を終了します」
     地図などを手渡し、締め括りへと移行した。
    「お墓は死者が安らかに眠る、静寂に満ちているべき場所。小夜子さんも暴れ、破壊するなど……ましてや父親のお墓を壊してしまうことなど、考えてもいないはずです。ですのでどうか、全力での行動を。何よりも無事に帰ってきてくださいね? 約束ですよ?」


    参加者
    千布里・采(夜藍空・d00110)
    アデーレ・クライバー(地下の住人・d16871)
    リステアリス・エールブランシェ(今は幼き金色オオカミ・d17506)
    月叢・諒二(月魎・d20397)
    荒覇・竜鬼(鏖龍・d29121)
    蛇神・あさき(祟り蛇・d30088)
    上里・桃(人らしくなりたい人狼・d30693)
    三好・遥(トークライ・d31724)

    ■リプレイ

    ●蒼の巨人、タバコの思い出
     線香の煙が死者を弔う香りを運んでいく墓所。父親の墓参りに来ていた少女、水本小夜子が石に足を取られて頭を打った。
     陽光を浴びながらデモノイドへと変貌していく様を、異変を気取った住職が走ってくる光景を横目に捉えつつ、灼滅者たちは一斉に飛び出していく。
     千布里・采(夜藍空・d00110)は予め定めていた駐車場へ繋がる道へと躍り出て、月叢・諒二(月魎・d20397)と共に影を放った。
     巨大な胴体を縛め引っ張りながら、落ち着いた声音で語りかけていく。
    「こっちに来てくれはる?」
     返答の代わりに、デモノイドは体を捩った。
     影に更なる力を込めながら、続けていく。
    「そこは、大切なものがあるんやで。例え今は闇の中に沈んでしまっていたとしても。それを壊したら、戻ってこれへんようになります」
     絶対に助ける誓いの下。
    「小夜子さん、その力は、正しく使こたら、お母さんを守れます。お母さんをおいて逝けないと思ったんと違います?」
     想いをも影に託し。
    「手、伸ばしてな? そこから引き上げますよって」
     少しずつ引きずる事のできている巨体を引っ張り、歩き出す。
     隣に並ぶ諒二も、涼しい表情で牽引しながら話しかけた。
    「やあ、どうも。遅れてしか来れなくて本当にすまない」
     変えようのない、理不尽な運命。
     地元の友だちも行きたい学校も他愛のない明日の約束もあったはずなのに、そういう一番守れないといけないものは絶対に守れない。それでも、彼女がそれを諦めないたった一つ、命だけはどうにかできる。
    「残念ながらすべて悪い夢だ、なんてオチすら待っていない残酷な現実だけど」
     それが救いなのか、呪いなのか、それすらも自分たちの手の中なのか。
     嫌だ、と、諒二は抱きながらも続けていく。
    「……それでも、最悪だけからは助けに来たよ。そこから先は君次第だ」
     救うため。
     その手が過ちを犯さぬように。
     少しずつ、少しずつ、デモノイドは灼滅者たちの引っ張る方向に動いていく。
     それは眠る小夜子の意志が力を弱めたのか、あるいはターゲットが二人のどちらかに向けられたのかは分からない。
     ただ、リステアリス・エールブランシェ(今は幼き金色オオカミ・d17506)は気合を入れる。
     盾を掲げ、跳躍。
     胸元に盾突撃をぶちかました!
    「……今日は……敵も、味方も……助ける……よ。……ん、がんばる」
    「こっち……」
     視線がリステアリスへ向けられていく様を横目に、襟で口元を隠す三好・遥(トークライ・d31724)は率先して仲間たちを誘導する。
     さなかにはカンテラから注意を促す色を発生させ、仲間たちに耐えるための力を与えていく。
     蛇神・あさき(祟り蛇・d30088)を除く仲間たちは、デモノイドの誘導に全力を尽くしていく……。

     あさきは一人、力によって眠りについた住職を運んでいた。
     時折背後へ視線を送り、デモノイドが順調に駐車場へ向かっていく様を確認。道中、一部石塀がかけてしまうのは仕方ないと割り切りながら、己も役目を果たし戦いへ赴くのだと走る速度を早めていく。
     桶などが置かれている場所の近くにある住職の住居に到達し、玄関口に座らせ寝かしつけた。
    「……さて」
     頭ぶつけてデモノイド、不運にも程がある。
     しかも、父親の墓もある場所なのだからなおさらだ。
    「それじゃ救いに行こうか」
     瞳を細めると共に、身の丈ほどの日本刀を抜いていく。
     担ぎながら、戦いへの合流を目指して走り出していく……。

    ●思い出という名の宇宙
     駐車場へと到達するなり、デモノイドは拳を振り下ろした。
     リステアリスが盾で受け、止めきれず膝をついていく光景を前に、上里・桃(人らしくなりたい人狼・d30693)は無数の帯で構成されている白い手を放ち治療を試みた。
     入れ替わるように後ろへと引いていくデモノイドを視線で追いかけ、治療を終えた白い手を引き戻しながら静かな言葉を投げかけていく。
    「突然変身してびっくりしてるでしょう。 でもその変身を押さえ込めれば、元の人に戻れます」
     デモノイド。
     魂を蝕むデモノイド寄生体に支配された、理性なき破壊の化身。
    「人に、元の日常に戻りましょう。 きっと日常の中でやりたいことたくさんあるはずです」
     制御すれば、それは司る事のできる力となる。
     制御している者は、わりと沢山いる。
    「お手伝いしますので、小夜子さんもがんばってください」
     何よりも救いたい。
     デモノイド化しても人として生きられるのだから。形は違えど、自分も同じような存在……人らしくなろうと日々努力をしている存在なのだから。
    「……そう。わたしたち灼滅者は、ふしぎな力を使える、人です」
     だから再び白い手を解き放ち、再び拳を受けたリステアリスを治療する。
     治療を受けながら立ち上がっていくリステアリスを横目に、アデーレ・クライバー(地下の住人・d16871)は……。
    「帰る場所がある人がこんな結末を迎えて良い訳がない! 絶対に助け出して見せる!」
     左半身の青痣を鷲の爪に変化させたアデーレは、憤りに任せるままに跳躍。腰に向かって振り下ろした。
     デモノイドがアデーレに視線を向けた時、
     反対側から跳躍した荒覇・竜鬼(鏖龍・d29121)が盾で横っ面をぶん殴る。
     着地と共に後方へと走り、手の届かぬ場所にて立ち止まった。
     後を追いかけようとしたデモノイドの右脹脛に、リステアリスが杖を撃ち込んでいく。
    「っ!」
     振り向く気配を感じ、即座に身構えた。
     立ち止まる勢いのままに放たれた蹴りを、今度こそ完全な形で受け止めた!
    「……」
     なおも力が込められていく脚と押し合いながら、静かな言葉を伝えていく。
    「おとうさん……好き、だった? ……私は、両親を…覚えてない。だから、ちょっと……ちょっとだけ、羨ましい……。誰かを…想って、泣けること……。……私には、思い出……ないから……」
     助けるなら助けたい、苦手な役目も必至にこなす!
     だから……!
    「っ!」
     力が弱まった刹那に押し返し、顔を上げ、デモノイドの瞳を見据えていく。
     瞳は揺れていた。
     それは迷いか、はたまた救いを求める心の現れか。
    「待たせたな!」
     応えることのないデモノイドの背中を、墓所の方角から駆けてきたあさきが切り裂いた。
     僅かによろめいたその巨体を、巨大な影人形が抱いていく。
    「……」
     ここからが本番だと仲間に伝えるかのように、遥は影人形に更なる力を込めていく……。

     刃状に変貌した腕を、アデーレは同様に鷲状に変化した腕で受け止め、弾いた。
     すかさず返してきた斬撃も受け、弾き……打ち合いへと持ち込みながら少しずつ後方に下がっていく。
     下がりながらも、視線はデモノイドの揺れる瞳。
    「自分を見失わないで、誰もこんなの望んで無いでしょう」
     言葉は、眠っている小夜子に届けるため。
    「お父さんが見たいのはそんな姿じゃないでしょう。しっかりなさい!」
     大きく、強く、問いかけながら。
    「家族を失う悲しみ、お母さんにまた味あわせるつもりですか」
     言葉を重ねるたびに力を込め、振るわれていく刃を弾いていく。
    「その力は訓練次第で自由に扱えられます。わたし達にそのお手伝いをさせてください」
     制御の証を示すため、デモノイドの刃を跳ね上げると共に踏み込み腰に爪を立てた。
     食い込んでいく爪が傷だらけだったから、霊犬が治療へと向かっていく。
     後を追う形で……霊犬の影に隠す形で、采は影刃を解き放った。
    「少しずつ、少しずつですが動きが鈍ってます。この調子で、全力尽くしましょ」
    「……」
     言葉を耳に留めながら、竜鬼はわずかによろめくデモノイドに狙いを定めていく。
     引き出した鋼糸に力を込めながら、落ち着いた声音で口を開く。
    「そのような姿、貴方のお父様に見せられるのですか?」
     やはり、救うため
    「貴方は、このまま破壊の化身に堕ちる事を望んでいない筈」
     得意でなければ本意でもないけれど、仕事だから。
    「目を覚ましてください。お父様が悲しまれます」
     だから、大きな反応を見せないデモノイドに、小夜子の父親の墓から拝借してきたたばこを示していく。
     反応の代わりに動きを留めてくれたから、懐にしまうと共に大地を蹴りただまっすぐに斬りかかった。
     蒼き巨体の皮膚が僅かに剥がれていく光景を前に、諒二が静かな息を吐いていく。
     動きはどんどん鈍くなっている。
     重ねてきた力が功をなしてきているからか?
     否。きっと言葉が届いているからだろう。
     それでも手は緩めず、杖に紅蓮のオーラを――。
    「っ、リステアリス君、キックが来ます」
     ――左腿が僅かに緊張する動きが蹴りの前兆だと、警告を放つ。
     警告に従い、リステアリスはバックステップ。
     デモノイドの鈍い動きも重なり、回避する事に成功した。

     あさきが軽い調子で斬撃を受け止め、押しのけた。
     ダメージを負った様子なくとも念のため……と、桃が白い手を放っていく。
    「もう少し、もう少しなはずです。ですから……お願いします」
     願いを託され、遥は放つ。
     制止を意味するシグナルを。
     浴びせられたデモノイドが体を震わせ動きを止めていく様を前に、何気ない調子で語りかけていく。
    「受験するんだってね、合格報告、したい相手がいるんじゃないの」
     すでに、目覚めさせる言葉は沢山重ねられた。
    「そうやって暴れ回るより大切なことあるんでしょ」
     だから、立ち上がり歩き出すための言葉を伝えていく。
    「ただいま、がなきゃ、お帰りも言えないよ、やりたいことがあるなら、難しくてもしがみつかなきゃ」
     自分にはそれしかできないから。
     そちらのほうが性にあっているから。
    「……」
     動きが止まった。
     デモノイドが、震える事もなくなっていた。
     救済の時間だと、リステアリスは痛みを訴える腕を持ち上げデモノイドを指し示した。
    「このまま……救う、の……」
    「さあ、戻ってこい、お前さんのやりたいことのために」
     リステアリスの放つ光が導く先、あさきが腕を肥大化させながら向かっていく。
     下からえぐり込むようなアッパーカットをかまし、デモノイドの体を浮かばせた。
     背後に回りこんでいた諒二は腰を落とし、脚に向かって拳を連打。
     一撃、二撃と重ねるたびに弱まっていく手応えを感じながら、告げていく。
    「次で決めてくれ」
     アデーレが即座に呼応した。
     正面へと回り込み、腕に槍を飲み込ませた。
     鷲の爪状の刃を精製し、ただまっすぐに突き出して――。
    「……これが、制御の証です……!」
     ――えぐりこませ、引きぬくとともに腕を広げ、倒れゆくデモノイドを……小夜子を、その両腕で抱きしめた。
     腕の中、小夜子は安らかな寝息を立てている。
     救い出す事ができたのだと、アデーレは仲間たちに伝達した。
     治療を、介抱を行うのだと、駐車場脇のベンチへと向かっていく……。

    ●自分にできる精一杯を
     治療や後片付けを終えた後、竜鬼はたばこを元の場所に戻した上で一人墓所を後にした。
     柄にもないことをしてしまったと思いながら信号に従い立ち止まり、ふとした調子で墓所の方角へと視線を向けて……。

     竜鬼が一足先に立ち去ってからしばらくして、小夜子は目覚めた。
     状況が飲み込めぬ様子できょろきょろと周囲を見回し始めた小夜子の足元に、霊犬が尻尾を揺らして寄り添っている。
     采は静かなほほ笑みを浮かべながら、空へと視線を向けて語りかけた。
    「おかえりなさい、小夜子さん。えぇ天気やねぇ」
    「あ、はい、いい天気です……って、どうして私の名前を……」
    「お帰りなさい、小夜子さん」
     疑問に答えるため、桃が帰還を祝福する言葉を投げかけ説明を開始した。
     世界の事、ダークネスの事、灼滅者の事、武蔵坂学園の事、己等の事を。
     うっすらと何があったのかは感じ取っていたのか、小夜子は素直に受け入れた。
     その上で、灼滅者たちを見据え語っていく。
    「ありがとう……本当に、私を止めてくれて」
     最初に、お礼を。
    「それで……他にも、私みたいな人がいるんだよね? 私みたいに、みんなの力が必要な人。私だけじゃない、みんなの力がないと守れない人たちも」
     返答を受け、だからと繋げた。
    「私、役に立ちたい。この力を使って。きっと素直に言ったらパパもお母さんも止めると思うけど……でも、できるのにやらないなんて、それ以上に叱られちゃうもの」
     決意を伝えるために。
     それは、茨の道。
     戦いを宿命付けられた道。
     けれども、光の道。
     自ら選び取っている限り、仲間とともにある限り輝き続ける、望む未来に向かうための道……。

    作者:飛翔優 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2015年3月5日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 3
     あなたが購入した「複数ピンナップ(複数バトルピンナップ)」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
     シナリオの通常参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。
    ページトップへ