死人花悲願奇譚

    作者:一縷野望

     死んでしまった人にどうしても逢いたいと心が引き裂かれんばかりに傷むのならば、季節外れの彼岸花を探すといい。
     彼岸花は沢山の別名を持つ花でね、毒があるからか特に『死人』に関わる名が多い――ほら、そもそもが『彼岸』花って言うだろ?
    「……季節外れにぽつりと咲く彼岸花の前で、死したる想い人を浮かべれば、泡沫の面影となりと現われるでしょう、とな?」
    「――かっ」
     紅い花のような髪の少年は苦しげに眉を顰めて噎せ返った。その様子に黒コートを纏った男は糸目を弓のように撓らせ嗤う。
    「いやいや、綺麗な怪談話だ」
     悦楽と共に掴んだ指に力を入れれば、少年の姿をした都市伝説はガクガクと身を震わせて、
     ――ぽとり。
     彼岸花が突如花を落とし朽ちるように、
     ――がくり。
     都市伝説の首が、折れた。
    「私の糧となるに相応しい」
     言葉通りに男……タタリガミは、彼岸花をなぞらえた都市伝説の力を、喰った。
    「ご安心なさい。彼岸花のお話は私がちゃあーんと行ってさしあげますから」
     懐から出したスマフォの盤上にて語る。
    『季節外れの彼岸花のお噺。死したる想い人に逢いし後、あなたはその人の元へゆけるでしょう――』
     私が殺すから。
     

    「最近学園の仲間になった七不思議使いさん、彼らの裏側に潜むのはタタリガミ」
     灯道・標(小学生エクスブレイン・dn0085)曰わく、そんなタタリガミの事件を予測した、と。
    「タタリガミは『都市伝説』を生み出し喰らい進化するってのは知ってるよね? ボクが見たのは、彼岸花になぞらえた都市伝説を喰らうタタリガミだよ」
     奴を逃がさず介入できるのは、タタリガミが『季節外れの彼岸花の都市伝説』を喰らった直後だ。
    「場所は、ある田舎町の草ボウボウの土地。戦うには申し分ない広さがあるよ」
     幸いにも人通りもなく、巻き込まれている人もいない。速やかに戦闘を開始し、このダークネスを葬り去って欲しい。
    「奴は、七不思議使いと魔導書のサイキックに似た攻撃してくるよ」
     かの花が毒を持つように不吉だと謳われるように、灼滅者達を血色で染めんとす。
     身に融かした花をより赫く色付かせたいと、彼岸花を語り黄泉路へと誘うのだ。
     
     タタリガミは都市伝説より遙かに強い。8人で掛かっても油断すれば押し切る力を持つダークネスである。
    「皆の命も、季節外れの彼岸花も、戦いを終えた後にちゃんと咲いてるコト、ボクは願ってるよ」
     放って置かれた場所に隠れるように咲く彼岸花、それに願わねば逢えぬ存在になど成り果てぬように、努々油断はなさらずに。


    参加者
    ニコ・ベルクシュタイン(花冠の幻・d03078)
    詩夜・沙月(紅華の守護者・d03124)
    八槻・十織(黙さぬ箱・d05764)
    城守・千波耶(裏腹ラプンツェル・d07563)
    三和・悠仁(夢縊り・d17133)
    鳥辺野・祝(架空線・d23681)
    アガーテ・ゼット(光合成・d26080)
    赤阪・楓(死線の斜め上・d27333)

    ■リプレイ

     ――いちめんのあか、あか、あか。
     ――その花をすぎた先に、あなたはいるのでしょうか?
     ――いちめんのあか、あか、あか。
     ――うたかた炎の花よ、今ひとたびのおうせへみちびいておくれ。
     誰が語り誰が名付けたか『死人花悲願奇譚』より。

    ●一
     この世で一番難しい事を挙げよと問われたら、死者との邂逅ではなかろうか?
     其れをマヤカシとはいえ叶える力を持つモノは、たった今あっさり手折られた。
    「……喰らう前に手出しできんのはもどかしいなぁ」
     ナノナノ九紡の腹巻きとお揃いのパッションピンクのネクタイ、緩め締めを繰り返す八槻・十織(黙さぬ箱・d05764)の面差しにはやるせなさが滲む。
    「亡くして悲しいだとか、もう一度逢いたいとかを餌にしようなんて……」
     嫌いだわ――城守・千波耶(裏腹ラプンツェル・d07563)の吐露に声は発さずに、詩夜・沙月(紅華の守護者・d03124)は微かに頭を縦に揺らした。
     盾となり剣となりて護ってくれた代償に魂を明け渡してしまった彼への想いが、押し当てた掌の奥でずっと静かに揺らめくから……その願い、痛い程に。
    「なんかなあ」
     一方、金瞳の上飾る華奢な眉を寄せて鳥辺野・祝(架空線・d23681)は、明確な同意を顕した。
     彼岸花に良く似た組紐を指に巻き付けて、視線は携帯端末に指を滑らせるにやついた神父へ厳しく刺さる。
    「元の有り様を歪めちゃあいけないだろ」
    「ああ」
     書く事への渇望を詰め込んだピンクのノートパソコンを一旦スリープモードへ落とす赤阪・楓(死線の斜め上・d27333)は、都市伝説の持つ美しさと背中合わせの寂莫への思慕を唇に乗せる。
    「その寂しさを台無しにするなんて、解せないな」
     ――クッ。
     タタリガミが悦に入り思わず鳴った喉の音は酷く不愉快だった。だから、その音を消す様に己の舌が鳴ったのか。
     自覚した時にはニコ・ベルクシュタイン(花冠の幻・d03078)は戦場に、いた。
    「何だ其の格好は、死を以て救済と為すとでも?」
    『あなたの格好も此の国ではどうかと思いますよ?」
     魔法使い然とした見目を揶揄する、辛うじて弾き逸らした拳の重たさへの感慨は底に隠し。
    「……まぁ」
     三和・悠仁(夢縊り・d17133)のあげた声音は、受容。
    「死人に逢いたいのなら自分も死ぬのが確かに道理だとは思うが」
     だが指先で描くは存在の、拒絶。
     手首取られ防がれても悠仁は怯まず腕を捻り逃れ、タタリガミがこの場から遁げ出さぬよう立ち位置を定めた。
     二人の男を皮切りに、一気に攻撃を仕掛ける灼滅者達。
     黒の裾を翻し躱すタタリガミは疎ましげにスマフォを胸元へ仕舞うと、聖書めいた書物を開く。
     ぱきり。
     氷割るような音と相反するように、白の頁から迸る炎は瞬く間に広がった。
     黒紅が前衛を包み燃えさかる様を瞳に収め、アガーテ・ゼット(光合成・d26080)は引き絞った唇をつかの間解く。
    「完全に狂い咲きって感じね」
     其れは足下で頼りなくも何処か手折られぬ自信露わに咲く彼岸花に向けてか、それともタタリガミが操る炎の花に対してか。
     ……何にしても『標的』は隠れてしまった、狙うのは骨。
     隙を作るように大振りで回し蹴りを演じた十織と、紅袖翻し影としてくれた祝へしばし浮かぶ申し訳なさ。しかし後ろ手に揺れる手達な心が軽くなった。
     ――定めた狙いは、此処で。
     射手の本領発揮。仲間の標と為るように、足の腱を刻む。

    ●二
     千波耶により音を封じられた一角でまた散る血花。だが彼岸花はゆたりゆたり悠然と在る。
     説法を怪奇話に変え語る神父からの否定と拒絶を塗り込めた言霊へ、悠仁は躊躇い無く身を投げ出した。
     心がばらけてしまう一撃は、彼の普段の自問自答に何処か似ている。其れが闇を自覚し力を手にしたきっかけでもあるためか、肉体についた疵ほどの痛みは感じない。
    「生憎俺には想い人なんざいないんでな」
     むしろこの言葉の方が痛い……のか?
    「そのうち行くから、それまで代わりにあの世で良さそうな人探しといてくれ」
     やれ征け喰らえと向かう球体は、果たして血を含み闇に赤挿して戻った。
    「そのスマホ、武器ってわけじゃないんだ」
     庇われた楓はキャスケット帽を押え一息。片手でくるり廻した交通標識は黄色、注意よりは元気を散蒔くように楓はにっと笑み仲間の炎を弱め疵を癒した。
     姉の手伝いがきっかけで踏み込んだ綴り人の世界、続けて知った世界の絡繰り。自らに潜む闇の形を目の前に、楓は恐怖より好奇で胸を躍らせる。
    『武器ですよ? 情報伝播は私には最重要事項なのですから』
    「成程、噂は人の口に乗るからこそ価値がある、か」
     赤を灯した交通標識駆り鋭い一打を見舞ったアガーテは、仮説の内の『情報媒体』説へ印をつけた。ただそれが一般的な物かタタリガミの一部か……そもそも全てのタタリガミについて共通するのか、検証するには情報が足りない。
    (「出せる情報は全て吐き出して欲しい所だな」)
     目配せの祝に同意の肯首。
     それはそれとして、此方のヒット率を鑑みて次も足止めを重ねるとアガーテは定めるのを忘れない。
    「ナーノ!」
    「ありがとう、九紡ちゃん」
     沙月に続き千波耶へハート飛ばす傍ら、十織はタタリガミの有様を凝視、僅かに左足首を庇う所作を見つけた。
    「綺麗な花には何とやら。毒など、秘めてこその美しさ」
     弱みもまたしかり。
     花汚さぬ道選び回り込み、しばしスマフォ狙いはなかろうと今度は最小限の動きで十織は膝を折るように何度も蹴り飛ばす。
    「撒き散らす前に刈らせて貰おう」
     ぐらり。
     傾いた上半身、怒気孕む捻れあがった口元。其処へ届く、ぽっくりぽっくりまろやかな足音。
    「彼岸花は私も好きだけど、あれは積極的に捕食する質のものじゃないだろ」
     紅背に庇い、祝は華奢な指で抱え込んだ杭を淡々とした所作で振り上げ下ろす。
    「花言葉は、また会う日をたのしみに、だったか」 
     ばきり。
     柘榴の如く弾ける肩にまた咲く血の花。
    「……」
     そんな意味もあったのかと、柄を握る沙月は僅かに眉を下げた。
    「花に願いを掛けて心慰める位、許してやったらどうだ」
     仲間の状態を素早く把握したニコは、葬送八点鐘から足下へ意識を移す。
    『叶えるつもりですよ喰らうた噺の儘に……ッつう』
     再び聖書へ伸びた指を叩き斬る清廉なる白銀。
    「神父様、その服が飾りでないのなら少しは聖職者らしい事をしては如何ですか」
     毅然とした沙月へ届く、ひゅという刀鳴り。
     嗚呼其れは彼人が連れた音。もう響かせる人はこの世にはいない、けれど。
    『浅はかな噂に頼ったモノどもの末路は死が相応しい』
    「貴方は食べた都市伝説がどんなに綺麗なものでも醜く変えてしまうみたいね」
     可哀相と都市伝説への慈悲の愁い。
     侮蔑籠めたタタリガミへの灼滅への意志。
     断罪の輪が千波耶の心を顕すように幾重にも其の身を裂いた。
    『逢うだけ? それでは生者は未来へ針を進め死者はずっと死者の儘』
     血だらけの胸に手をあて、タタリガミは心外だと人を喰った笑みで首を傾ける。
    『分かたれた悲劇より、未来永劫地獄で添い遂げる方がより美しくも優しいお噺でしょう?』
     指の隙間から滲み出る光がぬぐい去るように疵の一部を消していく。
    「クソが」
     いけしゃあしゃあと嘯く様は不快だ、けれど……果たして、ある日唐突に死という別離を突きつけられた時、自分は嗟嘆に呑まれずあれるだろうか?
     感傷は尾首にも出さずニコは地を蹴った。外された戒めの蝕み再び、魔法使いはヒールにて苛烈な一打を押しつける。

    ●三
    『綺麗な怪談噺ですが、些か苦悩が足りません』
     わかりますかと諭す神父の眼差しをアガーテは怜悧な瞳で迎え撃つ。
    『私ならこうアレンジします。恋人に逢いにきたら男は情人を連れ舞い戻った。娘の流した血の涙で元は白かった彼岸花が……』
     伸びる指は紅組紐と絹のようにさらさらの黒髪で遮られた。悠仁へ「私が行く」と言い置いて飛び出した少女だ。
    「本当に無粋な奴だな」
     突き刺さる鍵爪が蠢いても眉一つ動かさず、割り込んだ祝は呪詛めいた怪談を語るタタリガミを見据える。
    「もとの有り様を歪めるってなら、返してもらおう」
     追撃を留めるように手首を掴む祝を助けるように、悠仁は背後から脇を断つように指を刺し、抜く。ほぼ同時にアガーテは自らの蒼と決して混ざらぬ闇影を尖らせ胸を突いた。
     ぺきり。
     その音は果たして情報端末が壊れた音か其れともタタリガミのナニカが砕けた音か。
    (「確かめるのは倒すまでお預けか」)
    「黄泉路にゆくのは、お前だよ」
     横に吹っ飛ばされる神父を目で追うアガーテは、冷静さを崩さない。
    「大きな疵は俺が塞ぐ」
     起き上がりこぼしのようにタタリガミが身を起こすのを横目に、巨大な祭壇を掲げるニコ。
    「全体の底上げは任せてください、ニコ先輩」
     ぱっと笑う楓の隣、九紡も忘れないでと羽をぱたぱた。

     仲間の被弾に注意を払う護り手癒し手、射手の生んだ戒めで敵の動きに歪みが出ればすかさずその歪みを広げる妨害手。後に行く程にそれらが攻撃手の効率をあげていく。
    「紅葉鬼奇譚」
     ここは一押しと、楓は弓のように撓らせた笑み解き自らの噺を語る語る。
    「その鬼は紅葉の木々の中を駆け、幸福な人々の命を喰らう」
     こんな風にと嘯けば浮かぶ奴の冷や汗、その様に思わず十織は心底感心したように顎を撫でた。
    「上手い事話すもんだなぁ。いや本当に……」
     くるん。
     十織が弄ぶ注射器の中には、お菓子のようなドきついピンクの液体が満たされている。
    「あんたよかよっぽど上手い」
     世間話で気を反らし刺さる痛みを和らげるベテラン看護師のような、十織の手つきもまた鮮やか。
    「ヤツ先輩ったら……そんな事言ったら可哀相」
     千波耶、ちっともそう思っていないのがありあり。まるで日常の一コマのようにころころ笑う娘は、渾身の力を籠めて漆黒のバトンを額へ叩きつける。
     くるん。
     頂きにある蒼からの追撃。
     痙攣する背を叩き伸ばすように祝の杭が背骨へ突き刺さる。
    「どうやらそろそろ店仕舞いのようだな」
     蹈鞴を踏む神父の服は、もはや黒ではなく無数の彼岸花を描きこんだように、赫い。
    「……」
     腱断たれでたらめに揺れる腕を疎ましげに、タタリガミは顔ひとつ分大きな男の睥睨に舌打ちする。
    「遅かれ早かれ人は死ぬ」
     画然と動くニコの唇。
    「誰もが何時かは逢いに行く」
     その言葉に月光の輝き満たした護符を仕舞い沙月は唇を噛んだ。
     ――逢いに、行く。
     逢いに行っていいのか、自分が。きっと甘えてしまうのに――。
     雪のように冷涼な仲間の微細な揺らぎを背負い、ニコは力強くつきだした拳が腹に刺さった時点で鋭利に寄せ開く。
    「余計な真似をしてくれるな」
     喀血で更に咲く彼岸花。
    「呑み込まれそうな赫い海だった」
     悠仁の中浮かぶは架空の彼岸花の群れ。
     此処の一輪は仲間を求めやしないのか? 養分奪い枯らしたくなるからいらぬのか?
     いつもの思索に呑まれた男が指差し込むのを、沙月は介錯の時を手繰るように中段の構えで黙して待つ。
    『死人花……はぁ……』
    「花言葉は『悲しい思い出』、そして『想うはあなた一人』」
     ほうと祝が瞳を丸くするのを背に沙月は区切るように、祓う。
    「想い人との再会を望む程に心が傷付いた方の命を奪おうとするのは許せません」
     望めど叶わじではなく叶え方を知りてなお其れを行使しない。妹を護ると誓ったから。
     崩れ去るタタリガミから指を引き抜き悠仁は漏らす。
    「また会う日を楽しみに」
     と。

    ●終
     血なまぐさい地面の香りすら涼しげ荷受け流し、彼岸花は変わらぬ佇まい。
     ……恐らくはこのすまし顔があやしげな物語と結びつくのだろうと、悠仁は沼の底のような瞳に紅を映し小さく笑う。そういえば、彼岸花に振り回され大騒ぎしたお芝居は愉しかった、とても。
    「スマフォは残らずか」
     アガーテは嘆息と共にとんとんと肩を叩く。
    「全てが跡形もなく消えてしまったな」
     喰われた都市伝説もタタリガミもと祝は拳を握る。
     勿論、都市伝説として相まみえても灼滅には変わりはない。ただ、在りようをねじ曲げられた無念さがその指に力を籠めさせた。
     なるべくスマフォが仕舞われた辺りを狙ったが、終ぞ壊れた感触はなかったしタタリガミの焦りも感じられなかったと、アガーテは報告の様に付け足す。
     感慨は、ない。
     でも花が綺麗な儘護れた事には安堵を覚えている。
    「……どうか」
     沙月はタタリガミがこしらえた足跡が、やはり彼岸花を避けていたコトに気付いた。だから其の跡へ向けて声にせず祈る。
     ――彼が信じた神の御許へ行けますように。
     瞼を下ろす沙月の脇で、千波耶はスマフォを楓はパソコンを立ち上げる。
    「あったわ……」
    「僕も見つけたよ。千波耶先輩とは違うサイト」
     画面にはタタリガミが流布した噂が踊る。
    「どうしようかしら、これ」
    「んー……」
     できればもっと救いのある物にしたいと、二人の心は同じ。しばし考えそれぞれこう書き込んだ。
    『死したる想い人は、貴方の想いを抱きしめて天上に――』
    『死したる想い人に逢いし後、その元へゆけるでしょう――いつか、きっと』
     そう。
     遅かれ早かれ人は死ぬ、誰もが何時かは逢いに行く――されどその時は他者がねじ曲げ早めて良い物ではない。
     生きる限り前へ。
     其れは決して、時計の止まった誰かをないがしろにしているわけではないはずだとニコは一人思う。
    「死したる想い人、か」
     彼岸花護れた安堵に心とネクタイを緩め、十織は空を見上げた。赤ばかり目にしていたからか殊更空の蒼が目に染みる。
    「俺はそうだな……」
     ぽふり。
     九紡からのぬくもりに瞳眇め一拍、破顔。
    「こっちにいるヤツらで十分だ」
     黄泉路逝くは時期尚早。
     天蓋花と呼ばれし花も頷くように風に押されて頭をゆらり。此の地で命はもう散らぬ、そんな未来を描き寿いだ。

    作者:一縷野望 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2015年4月4日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 1/感動した 1/素敵だった 6/キャラが大事にされていた 0
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