もこもこに抱かれて眠れ

    作者:鏡水面

    ●羊、来襲
     暖かな風が青い草花を揺らし始める休日のこと。一組のカップルが、河川敷へと昼食を食べに訪れた。
    「あったかい! 今がちょうどいい時期よねぇ」
    「だなあ。これから暑くなる一方だし……」
     他愛ない会話をしつつシートを広げ、腰を下ろす。上に弁当を広げれば、おにぎりに巻いた海苔の香りが香ばしく漂った。
     まさに青春の1ページと言わんばかりに、二人は食事を楽しんでいる。そんな中ふと近付く気配に、男が顔を上げた。
     周囲を見回せば、いつの間に現れたのだろう、10頭の羊が二人を取り囲んでいる。
    「なっ、なんだ? 羊?」
    「あら、かわいいわね」
    「んなこと言ってる場合か」
    「メエェ、メエエェ」
    「メーッ、ヴエェ」
     羊たちは鳴き声を上げながら二人に急接近し、密着する。そうして、もこもこの毛で包み込んでいった。カップルは助けの声を上げる前に強い眠気に襲われ、意識を闇へと落とす……。

     皐月・詩乃(神薙使い・d04795)は、街中である噂を耳にした。
    「知ってる? 最近、河川敷にたくさんの羊がどこからともなく現れるんだって」
     脇を通り過ぎる女子高生たちが、何やらコソコソと話している。
    「近くで誰か飼ってるの?」
    「知らないけど、何でも遭遇した人を取り囲んで眠らせちゃうんだって」
    「それホントに羊?」
     女子高生たちはとくに怖がるわけでもなく、軽い怪談話のノリで話しながら遠ざかっていく。
    (「……もしかしたら、都市伝説かもしれないですね……」)
     羊にまつわる都市伝説、という可能性もある。詩乃はすぐさま、学園へと報告に向かうのだった。

    ●眠らせ羊
    「人を眠らせてしまう羊さんたちのお話を耳にしたのですが、怪しいとは思いませんか?」
     詩乃の言葉に、新妻・教(高校生エクスブレイン・dn0218)はこくりと頷いた。
    「ああ……皐月の予想どおり、その噂は都市伝説の仕業のようだ」
     予知で確かめた情報によると、都内の河川敷に羊の姿をした都市伝説が出現するらしい。
    「どういうわけか彼らは人々を囲いこみ、もこもこの毛で包み込んで眠らせてしまうらしい」
     一度眠ってしまった一般人は、そのまま起きずに死んでしまうという。今はまだ被害は出ていないが、放っておけば予知で見た光景が現実となってしまう。その前に、都市伝説……眠らせ羊を灼滅してほしいとのことだ。
    「数は10頭で、個体自体はそう強くない。10頭でダークネス1体分と考えてくれ。ちなみに、眠らせ羊たちのポジションは10頭ともジャマーだ」
     彼らはこちらに敵意があると気付いた瞬間から攻撃体勢に入る。それまではひたすらに密着しようと近付いてくるだろう。
     戦法は羊だけに体当たりや噛み付きなど、動物的な攻撃を繰り出してくる。また、羊のもこもこに触れた場合、一般人のように強制的に眠らされることはないものの、眠気は刺激されるので注意が必要だ。
    「彼らは、昼間に河川敷でお弁当を広げていれば、どこからともなくやってくる。各自お弁当を用意して河川敷に集まってくれ」
     説明を終えて、教はタブレットに指を走らせる。灼滅者たちへと見せた画面には、可愛らしい羊の写真が映っていた。
    「見た目はただの羊だが、中身はれっきとした都市伝説だ。もこもことつぶらな瞳に惑わされないように十分注意してくれな」


    参加者
    源野・晶子(うっかりライダー・d00352)
    喚島・銘子(空繰車と鋏の狭間・d00652)
    秋津・千穂(カリン・d02870)
    皐月・詩乃(神薙使い・d04795)
    譽・唯(断罪を望んでいた暗殺者・d13114)
    綱司・厳治(真実の求道者・d30563)
    エメラル・フェプラス(エクスペンダブルズ・d32136)
    藤花・アリス(ふたりぼっち・d33962)

    ■リプレイ

    ●行楽日和
     灼滅者たちは目的の河川敷へと到着した。雲ひとつない青空が頭上には広がっている。シートを広げ準備を終えた彼らは、各々お弁当を取り出す。無論、ESPを発動することも忘れない。
     喚島・銘子(空繰車と鋏の狭間・d00652)は、二段のお重を取り出し皆の前に広げた。
    「さて、お昼ごはんにしましょうか。色々と作ってきたのよ。口に合えば良いのだけれど」
    「わあ! おにぎりに、てんぷらに、ポテトサラダに……どれも美味しそうなの!」
     エメラル・フェプラス(エクスペンダブルズ・d32136)が、ふわっと表情を和らげる。譽・唯(断罪を望んでいた暗殺者・d13114)は、甘酢あんの肉団子を皿に取り、ぱくりと口に入れた。
    「もぐっ……このお肉のお団子……ジューシーで……うまうま……です♪」
     可愛らしくも上品な料理の数々と、可憐な少女たちに、もふもふの霊犬たちと猫。そしてその中に。
    (「……この空気……俺は、この場所にいていいのだろうか」)
     ただ一人の男、綱司・厳治(真実の求道者・d30563)は硬い表情で、弁当を食す。そんな彼に、秋津・千穂(カリン・d02870)が、自作のいなり寿司を差し出した。
    「綱司くんも食べない? 桜でんぶと錦糸卵のいなり寿司。美味しいわよ」
     厳治は礼の言葉を告げ、いなり寿司を受け取った。
     食事を楽しむ中、新学期ということもあり今年の目標が話題に上がる。
    「今年はもっと色んな人と仲良くなって、いっぱい遊べると良いなー。こんな風にね」
     源野・晶子(うっかりライダー・d00352)が語れば、エメラルが同意するように頷いた。
    「ボクも! 今日みたいに、みんなと仲良く過ごしていきたいな!」
     藤花・アリス(ふたりぼっち・d33962)も、ゆっくりと口を開く。
    「わたしの、抱負は……えっと、りぼんだけじゃなくて、他にもお友達、作りたい、です」
    「それじゃあ、今日がその第一歩ですねっ。はい、これどーぞ。今日はたくさんお話しましょ」
     晶子は紙コップにジュースを入れ、アリスへと手渡す。アリスは少々照れたように笑んで、コップを手に取った。灼滅者たちが食事を楽しむ中、サーヴァントたちも互いに身を寄せ合うようにじゃれあっている。
     霊犬たちの柔らかな毛並みを撫でながら、皐月・詩乃(神薙使い・d04795)は春の空気を吸い込み、瞳を細める。
    「お仕事でピクニックというのも不思議ですが……作戦とはいえ、戦う前くらいは楽しみたいところですね」
    「そうだな。羊が出るまでは、行楽を楽しむとしようか。……同性が、せめてあと一人くらい、いてくれても良かったんだがな……」
     やはり男一人では息が詰まる。厳治はキントキにクッキーをやりながら、独り言のように呟いた。
     他方、千穂はアリスのウイングキャットを撫でている。頭を擦り付けてくるりぼんに表情を和らげれば、じとっとした視線に気付いた。塩豆の視線だ。
    「ふふ、塩豆が一番だから、そんな顔しないの。ね?」
    「……」
     塩豆はちらりと千穂と目を合わせるも、すぐにふいっと逸らしてしまう。
    「あ、あの……わたしも、わんこを触っても、いいです、か?」
    「もちろんよ」
     千穂の言葉にほっと息を付き、アリスはそっと塩豆に触れた。ふわふわとした毛が、指を擽る。
    「あったかくて、もふもふ……かわいい、です」
     大人しく撫でられる塩豆の横では、杣がぴんと耳を立てて周囲を見張っている。凛々しいその姿に、エメラルは瞳を輝かせた。
    「見張りをしてるんだね、いい子いい子! 背中、触ってもいいかな? 見張りの邪魔になっちゃうかなー……?」
    「その辺は心配しなくても大丈夫よ。とくに気にするような子ではないから」
     エメラルの問いに、銘子はさらりと返す。
    「よかった! それじゃ、遠慮なくもふもふさせてもらうね! よしよし、もっふー!」
     エメラルは楽しげに目を細めて、優しく杣の背を撫でた。
     河川敷には未だ羊は現れず、川の流れる音と共に、ぽかぽかと春の陽気が降り注いでいる。
    「日差しも暖かいし……お弁当は美味しいし……なんだか、眠く……なりますねー……」
    「……すう……」
     唯の言葉に答えを返すような寝息が、詩乃の口から零れる。詩乃は座りながらも、いつの間にかキントキを抱き枕に眠ってしまっていた。
    「あ……本当に……寝てしまって……ますね……釣られて……寝そうです……」
     眠る詩乃を眺めつつ、唯も眠たげに瞳を細めた。
    「これから戦闘とは思えない穏やかさですね……あっ、お茶飲みますか? 少しは眠気が覚めるかもしれません」
     晶子はペットボトルを手に、唯にお茶を勧める。唯が茶を受け取った矢先、どこからともなく羊の鳴き声が響いた。
    「メエェ、メーッ」
     響く声に、灼滅者たちは気を引き締める。眠気をさらに促進させるもこもこが、周囲を取り囲んだ。出していた弁当を素早く片付け、銘子は顔を上げる。
    「現れたわね。お楽しみは後にして、まずはこの子たちを片付けましょ。皐月さん、そろそろ起きてちょうだい」
    「はっ……あまりの気持ち良さにうっかり眠ってしまいました。私としたことが……」
     頬を手のひらでぱんと叩きつつ詩乃は立ち上がり、きっちりと目を覚ます。
    「さあ、羊狩りといこうか。睡眠対策は万全だ」
    (「戦いが始まれば、この何とも言えない気分も紛れるだろう……」)
     心の内で呟きつつ厳治は斬艦刀を構え、鋭い視線で羊たちを見据えた。羊たちは甲高い鳴き声を上げながら、灼滅者たちへと迫る。
     
    ●もこもこ
     戦闘開始と同時、アリスはぬいぐるみを脇に抱えたまま、交通標識をくるりと回した。エネルギーをその先へと集束させる。
    「攻撃に備え、ます。思う存分、戦ってください、です……!」
     直後、標識が黄色の光を帯びた。瞬く光は『BS注意!』の文字を浮かび上がらせる。光が味方に注ぐと同時、りぼんがぴょんと跳び上がった。繰り出されたパンチが、羊へと炸裂する。
    「フニャアッ!」
    「メエェ!?」
     りぼんのパンチは一頭の羊をぼふっと殴り飛ばした。
    「りぼん、その調子……です!」
     アリスの呼び掛けに、りぼんはふるんと尻尾を振った。衝撃に震える羊へと、詩乃が駆ける。
    「これも仕事ですから、手加減なしでいかせてもらいますよ。悪く思わないでくださいね」
     オーラを宿した拳をぐっと握り締め、渾身の打撃を繰り出した。連続で放たれる拳は羊へとめり込み、その体を突き破る。
    「ブェエェ!」
     羊は叫び声を上げ、ぽんっと綿が弾けるように消滅した。感じた柔らかな感触を確認するように、詩乃は拳を開く。
    「あら、中身も柔らかい……何でしょう、ぬいぐるみのような感触です」
    「都市伝説だからかしら。まあ、本物と同様に死なれても痛々しいけれど」
     千穂の言葉に、詩乃は同意するように頷いた。
    「確かにそうですね……あまり想像したくありません」
     羊たちはメェメェと鳴きながら、変わらず灼滅者たちを囲んでいる。
    「……春の河川敷に羊、ね。絵的には長閑だけれど、そうも言ってられないわね」
     千穂は身に纏う帯にエネルギーを流し込み、撃ち放った。羊を貫くと同時、塩豆が駆ける。先程のヤキモチはどこへやら、咥えた刀を振るい、千穂が攻撃した羊を斬り裂く。
    「さすがね! 塩豆」
     千穂の言葉に、塩豆は誇らしげに鼻を鳴らした。
     仲間を殺され、激昂した羊たちは灼滅者たちへと突進する。
     衝撃の後、もこもことした感触が灼滅者たちを襲った。
    「ふにゃ……もっふもふ……あったかい……眠い……です……」
     もこもこに包まれながら、唯が気持ち良さそうに呟く。銘子はタブレットを奥歯で噛み締め、凛と前を見据えた。
    「心地良いけれど、今はまどろんでいる場合ではないわね。シャキッとしましょうか」
    「ワンッ!」
     応えるように、杣が吼える。銘子は精神を研ぎ澄まし、空気を急速に凍らせた。鋭い冷気を帯びた風が、羊たちへと吹き付ける。同時に杣が駆け、猟犬のごとく羊を追い詰める。追い詰めた先目がけ、六文銭を撃ち込んだ。
     極寒の風が吹く中、羊たちがふるふると震えながら灼滅者たちから距離を取る。
    「ほんとに……触ったら、眠くなりましたね……でも……もう……大丈夫……」
     唯は羊たちを追い、羊たちの懐に入り込む。
    「メッ……!?」
    「もこもこの毛……冬のセーターを編むのに……良さそうだから……くださいねー……」
     桜の鞘から刀を抜き、月を描くように閃かせた。淡い花弁が舞うような剣閃が、羊たちの毛を身体ごと薙いでいく。
    「ヴェエエエ!!」
     反撃とばかりに、羊が唯に噛み付こうとする。その牙を、厳治の斬艦刀が受け止めた。
    「思っていたより皆容赦ないな……これなら、遠慮なくやれそうだ」
    「ガウッ!」
     刀へと食い付く羊にキントキが襲い掛かり、鋭い牙を立てた。牙に恐れをなしたのか、羊が刀から離れる。その隙を突き、厳治は得物を大きく振り翳した。
    「もこもこだかつぶらな瞳だか知らんが、所詮都市伝説。問答無用でぶった斬る」
     羊目掛け、巨大な刀を下ろす。勢いのままに下ろされた刃は、羊の体を真二つに叩き斬った。
    「だいぶ数が減ってきたね! あと少し頑張って、残りのピクニックを楽しむの!」
     羊の体当たりをひょういと避け、エメラルは足元に炎を纏わせる。渦巻く炎を警戒するように、羊たちがうるさく鳴き喚いた。
    「かわいいけど倒さなきゃいけないの。ごめんね!」
     小さな真紅の羽を背に風のように駆け、残る羊へと接近する。身軽に宙へと跳び上がり、羊の体へと強烈な蹴りを叩き込んだ。紅蓮の炎が、羊の身を焼き焦がしていく。
     順調に羊は消滅し、残るは一体となった。仲間がいなくなり戦意を喪失したのか、羊は後退し、逃走を図ろうとする。
    「逃がしませんっ。ゲンゾーさん、行きますよ」
     晶子が跨ると同時、ライドキャリバーが低い唸りを上げた。全速力で疾走し、あっという間に羊の背後に付く。キャリバーに乗りながらもライフルをしっかりと構え、羊へと狙いを定めた。集束するエネルギーに、筒の内部が輝く。
    「そろそろ、大人しくしてくださいね!」
     直後、引き金を引いた。銃口から魔力の弾丸が、羊の背へと撃ち込まれる。転倒した羊を、ライドキャリバーが容赦なく撥ね飛ばした。
    「ヴェエアアァ!!!」
     雄叫びを上げながら最後の羊は宙を舞う。力尽き、ちぎれた綿あめが溶けていくように消滅するのであった。
     
    ●晴れ空の下
     羊たちが消え去った河川敷は、平和な昼下がりを取り戻している。灼滅者たちは再び弁当を広げ、のどかな昼食タイムを再開した。
    「ゲンゾーさんに乗って戦うの、かっこよかったの! ボクもちょっとだけ乗ってみてもいいかな?」
     エメラルの問いに、晶子はにこやかに答える。
    「大丈夫ですよ。大きいから、乗る時は気を付けてくださいね」
    「んしょ、っと……うわあ、ほんとにおっきい! ライダーになった気分!」
     エメラルは地面に付かない足を振りながら、上機嫌にハンドルを握った。ライドキャリバーは揺れる足に合わせ、ちかちかとウィンカー音を慣らす。千穂もライドキャリバーの傍に立ち、そっとその表面を撫でる。
    「こう間近で見ると、本当にかっこいいわよね。表面もツヤツヤで、触り心地もいいし」
    「な、なんか照れちゃいますっ……ゲンゾーさんもご機嫌みたいだし……」
     ライドキャリバーの様子を眺め、晶子はふにゃりとゆるい笑みを零した。お弁当の中身を粗方食べ終えたところで、銘子が容器からデザートを取り出した。寒天を材料に作られた涼しげな菓子を、詩乃は興味深げに見つめる。
    「いちごが丸ごと入っていて美味しそうですね。これも手作りですか?」
    「ええ。淡雪かんよ。口触りがさっぱりしてるから、食後にちょうどいいと思うわ」
     皿に分けた淡雪かんを、アリスがぱくりと口に含んだ。
    「甘くて、ぷるっとしてて、柔らかくて……すごくおいしい、です。あっ、クッキーと、スコーンもあるので、どうぞ……」
     アリスはこの機を逃すまいと、袋に入れられた菓子をシートの上に広げる。
    「にゃ……コンビニスイーツも買って……来たので…………皆さんで……食べましょうー♪」
     唯も便乗するように袋からプリンやケーキを取り出し、シート上に並べた。
     よりどりみどりのスイーツでおやつタイムを楽しみつつ、詩乃が思い返すように口を開く。
    「それにしても、以前にも羊絡みの都市伝説が出ましたし、このところ羊にまつわる都市伝説が多い気がします」
    「未年だからかしら? ……毛が残ったら羊毛フェルト用に回収しようと思ったけれど、消えてしまったし、ちょっと残念ね」
     銘子は言いながら、隣で寝そべる杣の背を撫でる。唯も、どこか惜しそうに言葉を零した。
    「……とても……もふもこ……でした……私も……セーター……羊さんの毛で……編みたかったです……」
     皆が各々で会話に花を咲かせる中、厳治は少し離れた場所で、隣に寄り添うキントキの頭を撫でている。
    (「この空気にも、最初に比べればだいぶ慣れたか」)
     それなりに適応するものだなどと思っていると、背中にふわんと温かみを感じる。
    「ん?」
     振り返ると、りぼんが厳治に体を擦り寄せていた。
    「たっ、たぶん……遊んで欲しいのだと、思います、です……」
     アリスは遠慮がちに言葉を紡いだ。千穂が、涼しげな表情の塩豆を抱きながら、にこりと柔らかな笑みを浮かべる。
    「ほら、デザートもたくさんあるし、こっちに来て皆で囲んで食べましょ」
     厳治は目元を僅かに和らげて、その場から腰を上げる。
    「そうだな……せっかく持ってきてくれたのだし、いただこうか」
     灼滅者たちは八人で食事を囲み、気が済むまで、晴れ空の下ピクニックを満喫するのであった。

    作者:鏡水面 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2015年4月21日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 4
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