●某月某日、魔人生徒会の会合にて
「似顔絵大会をいたしませんか?」
彼女は声音に悪戯っぽい響きを湛え、提案した。
魔人生徒会の一員である彼女は、その例に漏れず謎に包まれている。初夏の風に揺れる金髪、上品な淡桃色の服で装った豊満な肢体。ロングスカートを着こなす姿は楚々とした令嬢を思わせるが、金色でデコレーションされたオートバイに優雅に腰掛ける姿はある意味とても目を惹くものだ。
「お互いの顔をじっくり見ることって、ありませんものね。これを機に大切な方としっかり向き合うのは如何でしょう」
確かに相手をモデルにするということは、一挙一動をきちんと眺めて描く事に他ならない。言葉だけではないコミュニケーションのひとつの形として、交流を図る術になるかもしれない。
だが魔人生徒会のメンバーからは懸念を示す声も上がった。美術が苦手な生徒も少なからずいるがどう考えているのか、という提議だった。
けれど彼女は茶目っ気たっぷりに、けれど優美に微笑んだ。
「芸術はハートですわ、ハート」
●きみの似顔絵
廊下に掲示されたのは魔人生徒会が主催する似顔絵大会の参加者募集チラシ。
お互いの絵を描きあったり、モデルとしてポーズを取ったり。普段どおりの生活では出てこないような一面や魅力を、きっと見る事が叶うだろう。
「絵を描くのか……」
鴻崎・翔(高校生殺人鬼・dn0006)が非常に鎮痛な面持ちでチラシを見ている。その呟きが耳に入ったのか、小鳥居・鞠花(高校生エクスブレイン・dn0083)がひょこりと顔を覗かせる。
「ああ、魔人生徒会からの告知チラシね。……鴻崎、あんた顔色真っ青よ」
「小鳥居は知っているだろう、俺の美術の成績の酷さを」
どんな強敵のダークネスと対峙したときでも漏らさないような苦しげな溜息に、頬を掻きながら鞠花は呟く。
「……うんまあそうね。あんたは猫を描こうとしてカバになっちゃう人間だものね」
クリティカル。
凌駕出来ずにうなだれる翔は胃の辺りを掴んでいる。触れないのが優しさだと理解した鞠花は再びチラシに視線を遣った。
『芸術はハートですわ♪』
確かにそれは真実なのだろうと、思う。
たとえ多少絵心に疎くても、真直ぐに相手を見て相手の魅力を引き出す事が出来たなら。とっておきの笑顔を描く事が出来たなら。
きっとそれはお互いにとって何よりの宝物になるに違いない。
「皆どんな似顔絵を描くのかしら、楽しみね」
「そうだな……」
瞳を輝かせる鞠花に弱々しい声を返し、翔はもう一度ポスターを眺める。己が描く事を脇に避けておきさえすれば、翔も似顔絵大会自体は楽しみなのだ。スケッチブックやキャンバスを通じ、皆はどんな心を描き出すのだろう。
さあ、あなたはどんな似顔絵を描きますか?
●カーマインの悪戯
互いに向き合い互いを描く、似顔絵大会の開始だ。
「まずは2人で向かい合って描きっこね! ルシアは絵は得意?」
「絵は……見る方が好きですけれど、嗜む程度には」
上品に眦を下げるルシアに、アリエスは胸中の不安を読まれたような気がして息を呑む。
「うっ……絵はそんなに得意じゃないんだけど……が、頑張るわ!」
そして滑らせる鉛筆。色を乗せ、自分なりに懸命に描いてみた絵をアリエスが見せると、
「まあ素敵! コンクールの入賞作品みたいですわ。小学生の」
瞳を輝かせるルシアに恐らく悪気はないのだろうが、心のどこかを折られてアリエスは胃のあたりを押さえる。流石に癪だからとルシアの絵を見て絶句した。
「な、なんでそんなに上手いのよ……」
「芸術は心ですわよ♪」
人差し指をぴっと立てて、ふわりとルシアは微笑んだ。
ずっと一緒に居た朔之助を、史明が描けない筈がない。朔之助だって史明の顔を見なくたって描けるくらいだ。
「実物より美人に描いてみせるから安心してね」
嘯いて筆を進めるも、腕に自信がない史明は徐々に無口に。だって目の前の朔之助のほうが、ずっとずっと綺麗だ。
「朔の方はどんな感じ?」
起死回生を図って様子を窺えば。
「ほら、カッコよく描けてんだろ!」
描いているうちに端正な顔立ちに見惚れた事は内緒にして、朔之助が見せたのは薔薇を背負って王冠を被った似顔絵だった。
「何これ。朔には僕が王子様に見えているっていう解釈でいいの??」
もしかして僕が君にとってたった一人の王子様なら。
「もちろん見えてるぞ! 下まで描けたら完璧だったんだが……!」
なぜか悔しげな姿にはっと気づく。
もしかして下半身はかぼちゃぱんつ……!!
一正が持ち込んだのは筆と墨。ゆるりと筆を動かし、水墨画で自画像を描き始める。
人物画を描く場合どの箇所から手を付けるかは人による。一正の場合は鼻から、そして目や口、輪郭を辿って仕上げていく。いい具合に進めれば余裕も出来てくるもので、
「誰を描いているんだ?」
「大好きなじーちゃんとばーちゃんの似顔絵だよー」
話しかけられれば千明は表情を緩め愛おしさを表情に湛える。
資料は笑っている二人の写真。これはいつの写真だったろう、思い出せないけれどとてもいい笑顔だから、きっととても素敵な日の写真に違いない。
クレヨンと色鉛筆で塗り塗り。完成したら『いつもありがとう だいすき!』と描いて、はい完成!
千明はもう一枚描いていた似顔絵を取り出して、鴻崎・翔(高校生殺人鬼・dn0006)の前にひらりと翳す。
「あ、翔! いいところに。これあげるー」
視線があさっての方向に向いている事からして、どうやらこっそり描いていたらしい。気恥ずかしさに頬を掻いて、翔は眦を下げた。
「あ、ありがとう……全然気づいていなかったよ」
デフォルメされたイラストという風情だが、それもまたあたたかさが感じられる。千明は盗み見のわりには上手に描けたんだよー? なんて、茶目っ気たっぷりに微笑んだ。
●インディゴの秘密
「いやまぁ、苦手科目を克服する意味でも、参加してみたのですが……」
流希は形になってきた似顔絵を前に首を傾げる。そこに描かれていたのは、似顔絵というにはいささか流麗で古めかしい風情のある水墨画。今回は人物画だから美人画のようにも見える。
「これはこれで個性があっていいと、俺は思うけれど……」
モデルになった翔が恐縮しながら言い添えた。
「似顔絵は、わたし、描くのは初めてかもしれないわ。もし似なくても、笑わないでね」
「似顔絵って、そう言えばボクも描くのは初めてかも……それ以前に美術系ってすっごい苦手なんだけど」
光莉を描くんだから真面目にやらなきゃ、そうシスティナが呟くと、光莉も桜花の如き淡い微笑みを浮かべた。
向き合ってお互いの顔をしっかりと眺めて。濃さの異なる鉛筆二本と色鉛筆とを、それぞれが懸命に重ねていく。
「どうかしら、システィナさん」
「あ……うん……なんかゴメンね……いつもよりかは上手くいったはず……なんだけど……」
がっくりとうなだれながらシスティナが見せた似顔絵はちょっと前衛的だったけれど、それでも丁寧に描いた事が伝わってくるから。光莉は大丈夫よ、嬉しいわと本心で伝える。
光莉の絵は陰影が美しい似顔絵で、システィナが感嘆の息を漏らしたのはその後のお話。
「あのね、モデルはやっぱりヴァニラ! 今日の為におめかししてきたもんねー♪」
一緒にお絵描きしようと誘われた翔の目の前には、紗の大切なナノナノのヴァニラの姿。心なしかいつもよりふんわり真っ白なヴァニラを翔が見つめると、照れたのか紗の後ろに隠れてしまった。
「お昼寝してもいいから、このクッションで静かにしててね?」
ぽふりとヴァニラが座ったら、いよいよ開始!
紗が鉛筆と色鉛筆を走らせて、柔らかくも可愛いヴァニラを描いていく。大事な存在だしおとなしくしてくれているし、普通の絵画よりずっと描き易いのはきっとらぶのせい。
「翔さんは、どんな感じになった?」
わくわくしながら尋ねると、申し訳なさのせいか震えながら翔が紙を差し出す。何故かひょろりと細長い気もするが、紗はヴァニラ可愛いー! と絶賛する。
「えへへ、ヴァニラの可愛さを分かって貰えてたら嬉しいな」
「……きっと、紫堂が大切にしているからこそ、可愛いんだろうな」
紗と翔が視線を交わして微笑めば、ヴァニラがくるりと一回転してみせた。
姉様の美しくて格好いい姿をちゃんと描かなくちゃ! と心に決めるこころの姿に、天代は唇に薄く笑みを引く。
(「……ふふ。おえかき、なんて……こどものころ以来、ね。なつかしい、わ」)
天代は墨で、こころは水彩と色鉛筆を用いて。それぞれが思う互いの姿を紙上に写し取っていく。天代は水墨画の要領ながらも向日葵のように笑う妹を描き、こころは目を瞑っていても描ける大切な姉を丁寧に描く。
思い通わす気持ちは、きっと同じ。
「姉様! どうかしら……上手く描けたでしょう? 持って帰って日輪の皆にも見てもらいましょうね」
「……ふふ、そうね。皆に、みてもらわないと……」
こころの紙に天代が筆を伸ばした後には、仲睦まじく寄り添う二頭の狼が佇んでいたという。
●タンジェリンの夢
付き合い始めたばかりで初々しさが残る恋人同士。
リィザから誘われて参加した催しだけれど、実のところ恭輔は絵を描くのがあまり得意ではない。とはいえたまにはこういうのもいいか、と鉛筆を滑らせていく。対するリィザは至極嬉しそうに絵筆を走らせる。
あんまりにこにこ幸せそうだから、恭輔は気分転換がてら声をかける。
「表情緩んでて描き辛いんですけどお」
目を瞬いて――少しむっとしたのかもしれない――リィザは金の髪を揺らしてにこり微笑んだ。
「あらごめんなさい。世界一かっこいい彼氏さんを見ていたら、ドキドキしちゃって」
言った傍から頬が赤いから、実際桃色の服に包まれた胸は高鳴っているのだろう。思わぬ仕返しに恭輔の鉛筆が音を立てて折れ、芯はあらぬ方向に飛んでいく。
「はあ、さいですか……」
これは薮蛇だったと、諦めておこうか。
三人と二体、互いの顔を見ながら
「ん、銀河さんも藍花さんもビハインドさんも可愛らしく描きたいね」
七葉は真面目な面持ちで水彩絵の具を筆先に含ませる。ちなみにウイングキャットのノエルは七葉の足元で丸くなっている。まるでアンモナイトならぬアンモニャイトだ。お手伝いする気はないらしい。
これでも絵心はある方なのだと鼻歌交じりで描いているのは銀河、じっくり眺めながらの作業は、皆可愛いなと再認識させられて。
(「その可愛いさ、しっかり表現しないとね!」)
そして藍花は傍らのビハインドと相談しながら筆を走らせる。時にビハインドが筆を加えたりも。
「七葉さんは私と同い年、に見えないですよね……、銀河お姉様は、そこはもっとボンッと、……ノエルさんは如何に可愛く描くかが全てでしょう」
ある意味とても正確かつ分かりやすい捉え方だ。そうこうするうちに似顔絵が完成すれば、互いに相手を思いやり大切に思うからこそ描けた笑顔に、揃って破顔する。
「……絵に描き手の特徴がでて面白いですね、それに、こういう風に見られてたのかなって、興味深い感じです」
「確かに。それにしても二人とも才能あるね」
「うん、皆、すごく個性的だね。何より、しっかりじっくり見て描いて貰えたのが嬉しいのだ」
控えめに、穏やかに、満面の。それぞれの笑顔を咲かせて、互いに似顔絵をプレゼント。
「ふふ、ありがとう、宝物にするね!」
ノエルが長い欠伸をする、初夏の柔らかなひと時。
「成程、売り言葉に買い言葉で似顔絵対決になったのね」
小鳥居・鞠花(高校生エクスブレイン・dn0083)が僭越ながら判定員やりまーすと手を上げれば、幽と狐狗狸子の間に火花が迸った。
互いにそこそこの腕前を自負する者同士、真面目に筆を走らせていく。
幽は胸元にまな板を持たせた絵を描いて、飄々と嘯く。
「特に深い意味はねぇぜ?」
何やら嫌な予感を感じとって、狐狗狸子はため息交じりに囁いた。
「黙ってたらそこそこ見られる顔なのにねぇ……」
きちんと描いた似顔絵の横に目を$マークにした漫画絵を追加したりして。
さて、判定結果は狐狗狸子に軍配が上がった。鞠花曰く、女子を馬鹿にするのはいただけないわねーという理由らしい。幽は音がするほど歯ぎしりをし、狐狗狸子はふふんと唇の端を上げ、
「あーらあら、奢りになっちゃったわねー? 大好きなお金様が飛んじゃうわよー」
「……てめぇ、ここから出たら覚えておけよ……!」
なんて言い合っては再び火花を散らせる。
「ねー喧嘩するほど仲がいいって言葉知ってる?」
知らなくていい!! と一触即発な空気になりつつも気の置けない関係を思わせて、鞠花は健闘を祈るわと軽く笑みを浮かべた。
●バーントシェンナの輪郭
写生する柳の表情は真剣で、懸命さが肌にまで伝わるよう。烏芥は今まで様々な人形の顔を操ってきた自負があるが、初めて見る表情だと思いが過る。
柳自身は美術が不得手な自覚があるから、だからこその真剣さを筆に乗せる。捉えるべく向ける眼差しも真直ぐになりがちで、ぱちりと視線と視線がぶつかった。肩が跳ねて眼を伏せる烏芥のそれは癖で、まだ治りそうにはないのだけれど――。
「……キレイ、ですね」
硝子越しの瞳が、情熱を帯びた彩が。そう告げると、
「……奇白さんはたまに、なかなか照れくさいことを言いますよねぇ」
その瞳に紗を被せるような眼鏡は伊達なのだという。
「見えすぎるのも見られすぎるのも……実は少々苦手でして。一枚レンズを通すことで、和らぐものもありましょう」
自分も、同じだと思った。
だから言葉に意図が掬い取れた事に少しくすぐったさを感じ、だけれどそれは親しみ深いものだと知る。
柳は迷いながらも薄ら色を重ねる。瞳や髪飾りには強く橙を添えよう。
夕暮れ時のような静かな深みと潜む温もりを、彼のイメージと重ね表せますように。
対して烏芥は宵空に水を透した様な彩を筆に乗せる。高校生になった彼を輪郭を描こう。
(「瞳……いい彩でしたので、」)
完成させるは眼鏡を外した柳の似顔絵だ。
澄んだ瞳が柔らかく微笑んでいる、彼の。
写実的に下絵を済ませれば、流れるように透明水彩で色彩を加えていく。ミストラルが見たままに、目の前の少女を描く。不幸を孕んだ無表情、しかし透き通る綺麗さと純粋さを宿して。
モニカも懸命に筆を進めるも、ピアノ一辺倒だった事もあり絵には不慣れ。それでもと描いていく少年は、漫画の中の輝く王子様のように。
ふと見遣れば、絵よりもずっと深い感情を覗かせるミストラルの笑顔があった。
「……で。モニカの絵は……僕を描いているつもりなのかな? 別に二次元的な絵でも問題ないけど……お世辞にも上手いとは言えないよ」
その腕前でよく誘えたねと切って捨てる言葉に容赦はない。
「ご、ごめんなさい。自分の絵か上手か下手かも、よくわかってなくて……」
狼狽して只管謝るモニカに、ミストラルは聞こえよがしにため息を吐く。どう見えてるか、見るのが目的だったから、いいけど――その呟きは彼女の耳に届いただろうか。
「でも、ミストラルくんの絵が、凄く嬉しいです」
――絵のモニカも、やっぱり笑ってませんけどね。そう小さく零した声を、ミストラルは聞き逃さない。
「だってモニカが笑ったところ見た事ないから分からないよ? 描いてほしいなら表情浮かべてよね」
冷たい笑みを薄く刷き、言い捨てる。その先に見えるのは、どんな彩だろう。
「ん。動かないで」
「ふふ、宜しくお願いします」
アレクシスは鉛筆でスケッチブックに似顔絵を描いていく。モデルはメイドのソラ、輪郭をなぞるように髪を撫でるように。丁寧に優しく絵を描きこんでいく。
さらり艶やかな黒髪、穏やかで優しい目元、柔らかく微笑む口元。
(「こんなにちゃんと見たの初めてだな」)
アレクシスはソラをきちんと眺めるのは初めてだった。否、おつきのメイドを個人としてきちんと認識するのが初めてといったほうが正しいか。
(「メイドなんて、みんな同じだと思ってた。だけど、僕の知っているメイドは、こんな優しい顔、しなかった」)
――どうして、僕が怖くないの?
表情が、思考が、ぐるぐると動転していく。
答えを求めるようについ髪に手を伸ばした。ソラの声が跳ねる。肩が揺れる。
「っ動かないでよ」
「ひゃっ……も、申し訳ありません」
ただモデルとしての務めを果たさんと努めるソラは、高鳴る鼓動を懸命に堪える。こんなに熱心なアレクシスは、初めてだったから。
交錯する『初めて』が形になる頃、似顔絵が完成を迎える。
スケッチブックの中に佇むのは鉛筆の濃淡で表現されたソラの慈しむような微笑みだ。アレクシスは言葉を声に出来ないまま、視線を逸らしながら無言で絵をソラへ差し出す。
受け取った彼女は、眦を下げて心からの感謝を囁く。
「まぁ、素敵……有り難うございます」
自室で飾りましょうと弾むソラの声は年相応の歓びに満ちている。その表情を見てアレクシスは、自分もほっと安堵している事に気付く。
まだ不恰好で不器用で、距離感はうまく測れないけれど。
今はこのしあわせを、大切にしよう。
互いを描くという事は、きっと互いを見つめる事。
お互いに抱く想いを余す事無く描く事が出来ますように。
作者:中川沙智 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2015年5月18日
難度:簡単
参加:25人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 3/キャラが大事にされていた 2
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