何処か行きたいところある? と。
そう聞かれた、綺月・紗矢(中学生シャドウハンター・dn0017)は。
「そうだな、わたしも中学生になったことだし……たまには少し足を伸ばして、買い物にでも行きたい、かな。スイーツやカフェなんかも楽しめたらいいな」
……と、少し考えた末に答えたのだった。
その返答に、自称・オサレお出かけ案内人な飛鳥井・遥河(高校生エクスブレイン・dn0040)は、すかさず提案する。
「じゃあ、紗矢っちも中学生になって、誕生日も迎えたことだしさ! 学生向けなプチプラで買い物や食べ歩きが楽しめる、原宿とかどう? あ、ちょっぴり背伸びして大人っぽさを求めるなら、原宿の傍の表参道もいいかもね! 大勢でわいわいでも、ラブラブなデートでも、勿論個人でも、みんなが楽しめる街じゃないかなっ」
「原宿とか表参道か……!」
紗矢は、手馴れたようにスマホで原宿や表参道の情報を検索し始めた遥河の声に、興味を示したように瞳を輝かせて。
「お、なんか紗矢にぴったりな感じだな。クレープとかパンケーキとかポップコーンとか、目一杯食べ歩きできそうなイメージだぜ」
「クレープやパンケーキやポップコーンか……中学生になったことだし、スイーツは一通り制覇しなければだな!」
「いや、小学生の頃から十分制覇してた気がするんだけど……」
伊勢谷・カイザ(紫紺のあんちゃん・dn0189)の言葉を聞いてより気合十分な紗矢に、遥河は一応ツッこんでから。
まずは、原宿や表参道のグルメ情報を検索する。
「カイザの言うように、原宿といえば食べ歩きのメッカ、定番はやっぱりクレープだよね! それにパンケーキやポップコーン、チョコレートバーやアイスケーキの専門店とか他にもたくさんスイーツが堪能できるし、学生に優しいお得なランチもいっぱいあるみたいだよー。表参道の方には、オサレなカフェとかたくさんあるから、ちょっぴり大人な雰囲気を味わいたいなら表参道がおすすめだねー」
そんなグルメ情報に、キラキラと瞳を輝かせる紗矢。
だが、ハッと我に返ったように、こう続ける。
「い、いや、グルメももちろん楽しみたいが……やはりわたしも中学生になったから、買い物もじっくりしてみたいと思っている。可愛い雑貨屋もみて回りたいし、洋服とかアクセサリーとか選び合ったりするのも楽しそうだ」
「うんうんっ。原宿だと、竹下通りのお店とかは学生に優しいプチプラショップとか多くて、見てるだけでもすっごく楽しそうだよね! 人混みが少し苦手だなーって場合は裏道にもオサレなお店多いし、裏原とかも面白そうだし、古着屋巡りとかもいいかもっ。表参道はお洒落で都会的なお店も多いしね! それに原宿・表参道エリアって、雑貨屋さんもすごく多いんだよねーっ」
「武蔵坂の近くの吉祥寺も色々買い物できるけど、原宿や表参道だと、また雰囲気が違う感じがして面白そうだな。原宿のプチプラショップでいろいろ買うのも楽しそうだし、表参道のオサレな雰囲気の店で買い物とかもしてみたいぜ」
「友達同士で洋服選びっこしたり、食べ歩いてスイーツ制覇もいいし。恋人同士でお揃いのアクセサリー買ったり、オサレなお店でランチしたり、オサレな並木道を歩きながらデートもできるしさ。安くて可愛い雑貨屋さん巡りとか、その他にも色々なお店巡ったりできそうだよね!」
紗矢はそんな皆の言葉を聞きながら、原宿・表参道エリアの見所をひとつひとつチェックしつつも。
「今度の休みにでも、早速遊びに行ってみたいな」
そう、微笑むのだった。
賑やかで活気溢れる若者の街・原宿。
そしてけやき並木が綺麗な、お洒落で大人な街・表参道。
友達同士わいわいと楽しむのも良し、恋人同士でデートを楽しむのにも最適。勿論、気楽にお一人様でも十分楽しめるだろう。
貴方も今度の休日、そんな東京散歩に出かけませんか?
●
「よーし、買うぞー!」
そう夏の新作に衣替えしたマネキンを眺めるミケは、気合十分!
何だかデートっぽい気がするけれど、当然沙雪も楽しむ所存!
そんな沙雪にと、ミケが選んだ一品は。
「ヘアピンとかどうだー。可愛いよコレ」
沙雪も満足の、和風のヘアピン。
そして入ったカフェで荷物を持ってあげつつ、沙雪はミケを席までエスコートして。
戦果を聞いている内に運ばれてきたのは、フルーツいっぱいの甘ーいパンケーキとビターなショコラスイーツ。
「そっちのも美味しそうだな」
「……ん、何、沙雪……私のスイーツを狙ってるのか……!」
でも、ここは当然、お互いのスイーツを分け合いっこ!
その方が、色々楽しめてお得気分だから。
待ち合わせも好きだったけれど、一緒に出て戻れる、今の幸せ。
それにしても、少ない引越し荷物が気になったし。
お姫さんがお洒落好きなのは知ってるから――手を繋いで、今日はお買い物。
でも、やっぱり。
「優志はこういうのあんまり着ない?」
「この色合いなら手持ちの服にも合わせ易い。ところでお前……自分の分は?」
自分のより、他の子や優志の服をつい考えちゃう美夜。
そんな美夜の選んだ空色のロングパーカーを買った優志は、満足気なお姫さんをクレープ屋へ誘って。
「……別に、自分の選ぶの忘れてた訳じゃないわよ?」
荷物持ち、覚悟してよね、と。そう言う美夜の手を引きながら笑みを宿す。
忘れてたんだろうなぁ、と。
互いの指と指を絡ませ、手を繋いで。
表参道の店で、色々な服を自分に当てつつ、うんうん悩む流に。
「うーん……ニーナはなんか気になるのあるか?」
「靴が、よくみえるのが、いい。あと、白か黒以外の色がいい、なー」
誕生日に貰った赤いリボンがついた黒いパンプスを鳴らしながら、そう返すスヴェンニーナ。
どうせなら……全部、彼の好みの彩に染められたいから。
そして――誰よりも近くで君の笑顔を見る為なら、俺の時間など惜しくないよ、と。
そう語る彼の優しい視線と瞳が交わって、少しだけ、恥ずかしいけれど。
「もう、服、ちゃんとえらんでくれている?」
ハグしたいこの気持ちは……店を出るまで、ちょっとだけ我慢。
颯と真花は、表参道のカフェで軽食を取りながら、行き先相談中。
「私は雑貨とか小物とか見てみたいかな。家に飾るお花とか」
「真花は本当に花が好きだね」
颯はサンドイッチを摘みつつ、パンケーキを食べる真花にそう返して。
「食べたら色々見て回ろうか。目的を持たずに歩くのも、きっと楽しいよ」
ぶらり、二人でお洒落な街並みを歩くだけでも、十分楽しめそう。
「あ、アクセサリーとか見てみたいな。可愛いのがあったらお揃いで買わない?」
お花の雑貨屋や小物の店に、お揃いアクセサリー探し。颯希望のアクセサリーはシンプルめ。
そんな作戦会議だけでも心躍るけれど。
「それじゃ行こうか」
これからの散策は……もっともっと、楽しい時間になりそう。
「紗矢さーん、お、でーと、しま、しょー」
そう飛びついてきた綾に、紗矢は嬉し気に頷いて。
「お化粧やお洒落なんかのご興味はありますか?」
「興味はあるが、どういうものが良いかは……」
まだ食い気の方が勝る紗矢に、綾は贈り物を。
「それなら、とりあえず、こんなの、どーで、しょー?」
紗矢を飾るアクセントになりそうな――真っ赤な石のペンダント。
原宿を代表するビルにできた、ロリータ服の体験サロン。
早速【サーカス小屋】の面々も、ロリータ服を纏ったお姫様に変身!
今日はちょっぴり雰囲気を変えて。雛のチョイスは、甘いお菓子模様のキュートな甘ロリ。
そして先輩ロリータとして、皆のお見立て役を。
「エステルもひよりんも、折角だから白黒じゃない物を着てみたら?」
「にゅー、ピンクのふりふりもたまには着てみようかな~」
雛に勧められたピンクのロリータ服を手にして、私が一番お姫様になるの~♪ と袖を通すエステル。
そして白や黒、赤や青も気になる緋頼だけど。
「どうです? 似合ってますでしょうか?」
今日の気分は、優雅な緑。ロングドレス風なクラシカルロリータの着こなしもバッチリ!
そんな皆の選ぶものを見つつ、自分も選んでみようとするけれど。
「どんなのが、いいかな……?」
沢山の洋服に、雨は思わずきょろきょろ。
そんな彼女にと、敏腕コーディネーター・雛が選んだデザインは、ピンクのお姫様風。
「ほら、貴方の旦那様、こういうの好きそうですから」
くすりと笑む雛のそんな言葉に思わず真っ赤になりながらも、雨もキュートなお姫様に。
そして可愛くなった後は、記念撮影!
普段とは違う雰囲気の皆に新鮮さを感じる雨の隣で、エステルは笑って~と、貴族っぽいポーズを取る緋頼をつんつん。
それからおめかししたお姫様達は、外のテラスで、優雅にお茶会を。
前から気になっていた、童話モチーフのお店。
煉と紗矢はその店で、お互いのものを選び合いっこ。
そしてメルヘンちっくな店内で、煉が見つけたのは。
「……お、これなんて如何だろう?」
トランプのスートや物語にちなんだチャームが散りばめられた、ブレスレット。
そして喜ぶ紗矢が煉に選んだのは、御伽の国の懐中時計。
出会いは、まさに突然。
手に取った推理小説が同じだった少女に、ちょっと話さない? と引き止められて。
「あなたもこの本が好きなんですか?」
適当に流そうとした永夜は、興味があると返ってきた言葉に続き、再び訊ねてみる。
「ところで……誰ですか?」
「ボク、風野千歳。よろしくね!」
そして自己紹介の後、話している内に気になった千歳は、一緒に行かないかと誘ってみるも。本屋にいたい永夜に、一度は断られてしまう。
……でも。
「いいからいいから! ねっ? 一緒に色々な所回ろうよ!」
断られると、さらに気になってしまうもの。
それから永夜は、無理矢理にでも連れまわすと決めた千歳に、振り回されることに。
お洒落な店が並ぶ表参道を抜ければ、静かな『和』の趣がそこに。
華丸と茶子が訪れたのは、竹林に囲まれた美術館。
お目当ては勿論、光琳の『燕子花と紅白梅』。
「紅白梅図は何度観ても金箔の屏風に観えるよねー?」
金箔か未だ定かでない背景に、紅白の梅花咲く樹と末広がりの水流。
そして緑と青の杜若が咲き誇るのは、金色の世界に留まらず。
「マジで屏風の中に来ちまったかと思った」
屏風の世界から抜け出たような日本庭園でも、丁度見頃の花盛り。
『現にも夢にもあらまし杜若はるばる来たる道を思わす』――自分達には、非現実が現実で。
『屏風から抜け出た様な杜若今業平を気取って散歩』――散歩の後は、源氏物語の衣装も一緒に堪能しに。
●
原宿の醍醐味といえば、買い食い!
「紗矢さんのクレープはデザート系です?」
紗矢と並んで歩く紅緋の手には、ソーセージ入りの甘くないクレープ。
「ああ、プリン入りだ」
逆に紗矢の両手には、デザート系の甘いクレープ。
まだ少し、中一同士では気が引けるけれど……二人一緒なら、心強くて楽しいから。
次は、ポップコーン店へ!
蓮が御凛を誘ってやって来たのは、チョコレートバー。
「へぇ、チョコレートのピザなんてあるんだ」
「……食べすぎ、かな?」
目の前並ぶのは、チョコレートのピザとチョコフォンデュにドリンク。
「さすが専門店、フォンデュが美味しいわね」
マシュマロやフルーツをくるり、絶品チョコに浸していって。
「御凛、あーん」
蓮から差し出されたフォンデュのお礼に、御凛もあーんのお返しを!
その甘ーい美味しさに、楽しく微笑み合いながらも。
「お土産にも……欲しいね」
「チョコクレープとかいいかしら」
どれも美味しそうで、メニューと再び睨めっこ。お土産も悩みます!
クリスと桃夜は、カイザや遥河も誘って。パンケーキ店で、紗矢のお祝いを!
「ささっ、サヤ! ここはトーヤのおごりでどんどん食べると良いよ★」
「そうそう、オレの奢りでどんどん食べてよ! ……えっ? あれ? オレの? 奢り?」
「ね、トーヤ? 僕はアイスとベリーが沢山乗ったパンケーキがいいなぁ」
そう甘えるクリスのお願いには、抗えませんよね!
さらに、紗矢は大食い。注文はプリン乗せパンケーキ5人前!
しかも何故か全員に奢る羽目になっている桃夜。
でも、財布の確認はバッチリ!
それに。
「うーん! パンケーキうまいっ!!」
すごく幸せそうなクリス。紗矢達も、嬉しそう。
「ほらほら、みんな沢山食べてね~」
ということで今日は遠慮なく、ゴチになります!
何だか不思議で浮き足立ってしまうのは……どうやら、隣の友人も同じようだ。
樹も巽も、互いに主人に仕えるのが常。でも今日は、友人の立場で買い物に来ているから。
それでも、やはり。
「二人きりの時くらい仕事を忘れよう、巽」
「そうだね、今くらいは普通の高校生として楽しむべきかな……」
ポップコーン店でつい目がいくのは、主人好みのフレーバー。
そんな職業病に少々苦戦しつつも、巽は通りかかった紗矢にも一袋、祝いのお裾分けをして。
どうも初デートでもした気分だ、と冗談を言いつつも。
「菓子だけ買って帰っては何をしに来たんだか」
巽の腕を引く樹は、少しくらいハメを外してみよう、と笑って。
ありがとう――今日一日を共に過ごす友人に、巽はそう穏やかに礼を伝える。
今日は勝負ではなく、純粋にお祝いを。
「お誕生日のお祝い、だよ。おめでとうございます」
表参道のブラッスリーに紗矢を誘った七葉は、パンケーキとワッフルをご馳走しながら。
ありがとう、と照れた様に笑んだ後、至福の表情で甘い物を堪能する紗矢を眺めつつ瞳を細める。
幸せそうに食べる姿は、見ていて楽しいから。
地方出身同士、今日は都会を楽しむおのぼりさんに!
「な、どれにする?」
有名パンケーキ店の中は案の定、女性客ばかり。
笑ってしまったり苦笑を返したりしつつも、啓太郎と善之はメニューを眺めて。
パンケーキが運ばれれば……女子力半端ない。
いや、女子力だけではなく。
「……あ、甘っ……思いのほか甘い……ぞ」
啓太郎のバナナのパンケーキは、甘ーいホイップクリーム山盛り!
善之にもたっぷり、クリームのお裾分け……いや、押し付け!
それを貰った善之も、甘ぇ、と一緒に呟きながら。
「甘いのばっかじゃ飽きるだろ?」
苺やブルーベリーの、爽やかなフルーツのお返しを。
甘ーいクリームも、女の子だらけの空間も。
慣れてしまえば――美味しくて、楽しい。
スイーツ制覇を目指す紗矢に、ささやかなお祝いの支援をと。
水花はカイザと共に、紗矢にクレープを奢るべく、食べ歩きを。
そして、沢山の店を見て回りながら。
「ジェラートが難しそうなら、ケーキが良いでしょうか」
「そうだな、お洒落だったり珍しいケーキとかありそうだしな!」
カイザと楽しく、弟や妹へのお土産選びを。
普段は控えているクリーム系も、今日は解禁!?
「た、食べるけどその分歩けば良いんだ」
初めての原宿を見回す結生に、宇宙も頷いて。
「お! あの店のサラダクレープ美味そう」
まずは早速、サラダクレープ購入!
そう――二人の目的は、食べ歩き!
女子率高めな人混みを、逸れぬよう歩き回って。
「すげー色のアイス! あれもチャレンジしてみようぜ?」
「クレープもアイスも凄いな」
定番のクレープや食べたことのないアイスを、一緒に堪能!
でも、あとちょっと何か欲しそうな宇宙に、結生は提案を。
「あ、折角だからガレットを食べよう」
勿論、すぐに頷く宇宙。
一度食べてみたかったし……結生と一緒なら、きっと凄く美味いと思うから。
●
雑貨屋や洋服店、アクセサリーショップ……色々なお店に、ドキドキわくわく。
原宿の街を歩くのは【星空芸能館】の面々。
その目的は。
「あ、このペンダント♪ 青い石がついていて、すっごく綺麗♪」
「たしか5月3日の誕生花はアヤメだよね♪」
きょろきょろ店内を見回したさやかは、透き通った青色の人工石のペンダントを。
くるみが選んだのは、紗矢の誕生花・アヤメがあしらわれたコサージュ。
そう、まずは、紗矢のプレゼント選びの為のお買い物!
智恵理は、ふりふりガーリーな小物が売っているピンクな店で、ふりふりガーリーなマルチポーチを購入!
えりなも、ツインスターのボタンとレースアップのサイドが可愛い、サロペットスカートを選んで。
マサムネが買ったのは、可愛いうさぎさんぬいぐるみ。
「今後の勉学に励めるようにと考えてみたが……」
柄じゃねーわなぁ、と呟くファルケのは、持ちやすさ重視の少し値の張るシャープペンシル。
そんな皆のプレゼントと、ファルケの完成度40%な『原宿甘味どころマップ』を覗き見しながらも。
自分用に買ったクレープをもぐもぐしつつ心桜が選んだのは、瓶にリボンをかけた、深い藍色のマニュキア。
そして買い物の後は――えりなが予約した、パンケーキの美味しいカフェへ!
「みんなで甘いものとかいいよな。オレも甘いのすっげー大好き!」
「わたしも甘い物は大好きだ……!」
同意し歓喜する紗矢に、そういや紗矢っちも甘いの好きだよなーとマサムネは瞳を細めて。
「バースデーパンケーキってよいのう!」
バースデーケーキならぬ、バースデーパンケーキが!
「パンケーキ、みんなで一緒に食べようね♪」
「わらわのも一口どうぞ。代わりにみなさまの一口もらうのじゃ♪」
さやかと心桜も、甘いパンケーキに心躍らせて。
「ほな、バースデーパーティー開幕ー」
智恵理の言うように、パーティーのはじまり!
最初はやはり、ファルケの音痴なお祝いの歌から……?
「へ、今回は伴奏のみにしてくれ? やれやれ、仕方ないな」
いえ、今日は伴奏のみです!
そして、それぞれ選んだプレゼントを紗矢へ。
「紗矢さん、お誕生日おめでと~ですよ~♪」
「ありがとう、嬉しい……! さすが、みんなセンスがいいな」
くるみからコサージュを受け取り、皆から順に祝いの品を貰いつつ感心しながらも、笑顔を宿す紗矢。
そんな紗矢に、どうぞ♪ とえりなもプレゼントを渡してから。
「折角のお誕生日ですもん。皆で喜びを感じたいですよね♪」
美味しいもの食べれば、みんなで幸せな笑顔。
楽しい、ハッピーパンケーキパーティーのひとときを!
【井の頭3-6】の皆も、クラスメイトで仲良く原宿へ。
賑やかな人混みの中、まずは洋服店へ。今年で高校三年、ちょっぴり大人っぽく決めたいよね……!?
「清和くん、こーゆーのどう?」
「折角だからおしゃれなシャツでも……っておいっ!」
ましろが清和に勧めたのは――ヘンな柄物のTシャツ!?
さらに、ビシッと突っ込まれたにも関わらず。
「和志くんとペアルックとか、仲良しですてきだと思うんだよ」
ましろは和志に、ヘン柄Tシャツペアルックをプッシュ!
いえいえ。
「清和にはこっちのほうがいいんじゃねぇか?」
黒猫っぽい着ぐるみ寝巻きの方が、清和にはオススメ??
そんな和志に、よいしょっと、とさり気に荷物を押し付けながら。
「やっぱり食べ物はクレープとか、オシャレチックなものが定番なのかな」
清和は皆と店を出て。次に楽しむのは、スイーツ!
「ほら、ましろ、チョコとバニラのパンダのソフトクリームがあるよ」
タージの声に、それは是非行かねば! と、ましろはパンダソフトに一直線!
そして、ましろの荷物をさり気なく持ってあげるタージの、欲しいものはというと。
「僕は、おしゃれでホップな魔法の箒が欲しいんだけど、さすがに売ってないかな~」
いえ、和志の言うように、近くの小物屋で箒にデコレートできるものを買えば、それっぽいものはできるかもですけど。
もういっそ……みんな仲良く、お揃いのヘン柄Tシャツでいいんじゃないかな!
原宿といえば、若者の街!
「モテないことに定評のある俺としちゃ女の子と原宿とかテンション爆上げ!」
そしてやはり、クレープは外せない!
そんなテンション爆上げな【ジンジャーエール部】の面々は、まずは作戦会議を。
「……おお、零冶凄いの……。どれもとても美味しそーなの」
「誘った以上、これくらいしとかないとな」
友達とのお出かけにふるふるする澪も驚くほど、澪リクエストのクレープの店を、有名無名関係なくリストアップしてきた零冶は。
穴場を狙うか、行列に敢えて並ぶか。
「迷うくらいなら、全部行くか」
いっそ、全制覇狙!?
「惣菜系もいいけど、やっぱクレープは甘系だな」
「惣菜系はお持ち帰り隊。レアチーズは外せない」
折角の機会、買ったクレープは複数両手持ちで!
でもさらに、他の味も気になるところだけど。
「京……一口、ほしいの」
「わぁいこちらもどうぞ」
澪と京の交渉成立! 互いのクレープを、仲良くほわんと交換こ。
そしてさすが太っ腹な、新九郎先輩!
「お財布事情が心配だったらこの先輩が出してやんよ」
これで、安心してゴチになれます……?
「……体重の事は考えたら負けですー」
食べた分歩けばいいんです、ええ。
そんな、色々な味のクレープを頬張りつつお出かけを楽しむ姿を。
「へい、皆~。Say cheese?」
新九郎や京は、ぱしゃりと、カメラに収めていって。
最後の記念撮影は勿論――楽しく全員集合で、cheese!
作者:志稲愛海 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2015年5月18日
難度:簡単
参加:46人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 10/キャラが大事にされていた 6
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