現実じゃ素直になれないから

    作者:飛翔優

    ●意地っ張りな二人の絆
    「……」
     満開の桜。
     風に誘われ舞い散る桜吹雪。
     抱かれるように佇む少女を少年は……土屋冬馬は、複雑な表情で見つめていた。
     校庭の端でいつも自分たちを見守ってくれている、桜の大樹。その下で告白し結ばれたなら、その二人は永遠に結ばれる……そんな噂があっただろうか?
     けれど、少女が誰を待っているのかわからない。
     だから冬馬は踏み出せない。
     少女の……幼なじみの亜弥の心を知るために、こうして夢の中に入ったはずなのに……。
     ――分からずとも問題ない、変えてしまえばいいじゃないか。
    「……うるせぇ」
     浮かんできた誘惑を、冬馬は強い言葉で打ち消した。
     進むことも戻ることもできないまま、冬馬は亜弥の夢の中で佇み続ける。
     いつまでたっても答えは出ない、あやふやな心。夢に入るために使った力の誘惑は強く、甘く……。

    ●夕暮れ時の教室にて
     灼滅者たちを出迎えた倉科・葉月(高校生エクスブレイン・dn0020)は、いつもどおりの笑みを浮かべたまま説明を開始した。
    「土屋冬馬さんという名前の高校一年生男子が、闇堕ちしてシャドウになろうとしている……そんな事件が発生しようとしています」
     本来、闇堕ちしたならばダークネスとしての意識を持ち、人としての意識は掻き消える。しかし、冬馬は闇堕ちしながらも人としての意識を保っており、ダークネスになりきっていない状態なのだ。
    「もし、冬馬さんが灼滅者としての素養を持つのであれば、救いだしてきてください。しかし……」
     完全なダークネスになってしまうようならば、灼滅を。
     続いて……と、地図を取り出し一軒家を指し示した。
    「皆さんが赴く当日の夕刻、冬馬さんは幼なじみである亜弥さんの家に……いえ、うたた寝している亜弥さんのソウルボード内にいます。というのも……」
     土屋冬馬、高校一年生男子。明るく調子が良いが、やる時は歯を食いしばってやる男。基本的に人当たりは良いが、幼なじみである亜弥に対してだけはどことなくきつくあたっている。
     幼なじみの亜弥は高校一年生女子。冬馬同様明るく、誠実な女の子。基本的に人当たりは良いが、冬馬に対してはどことなくきつくあたっている様子。
    「互いに意地を張り合ってるだけ、いつ二人がくっつくか……と、周りから楽しみにされている、そんな関係みたいですけどね」
     実際、冬馬は悩んでいた。
     確かに亜弥の事は好き。けれど、顔を合わせるとついつい意地を張ってしまう。何より、亜弥には幸せになってほしい。それが、自分でいいのか。というか亜弥は誰が好きなんだ……と。
    「あるいはそれが巡り巡って、シャドウという闇を呼び起こしたのかもしれません」
     そして、冬馬はシャドウの力を使って亜弥のソウルボードへと突入した。
     ソウルボード内は、桜吹雪に満ちる学校。
     亜弥はその学校の端にある、桜大樹の下。告白し結ばれれば、永遠の絆となる……そう呼ばれている場所に佇んでいる。まるで、誰かを待っているかのように。
    「誰を待っているのか……自分ではないのではないか、そんな想いで、冬馬さんは亜弥さんを眺めているようで……」
     今はまだ、それだけで済んでいる。しかしいつ、冬馬が誘惑に負けてしまうか……更にシャドウの力を使い、取り返しの付かない事をしてしまうかわからない。
    「幸い、そうなる前に……冬馬さんが悩んでいるところに突入する事ができます。ですので、まずは説得を行ってください」
     そして、説得の成否に関わらず戦闘になる。
     冬馬のシャドウとしての力量は、八人ならば倒せる程度。
     妨害能力に秀でており、トラウナックル、影縛り。そして、複数人の防具を砕く影水面蹴りを用いて来る。
    「以上で説明を終了します」
     地図などを手渡し、締めくくりへと移行した。
    「実際に亜弥さんがどう感じているのかと言えば……きっと、待っているのでしょう。誰なのかは……言わなくてもわかりますよね? ですのでどうか、彼女のためにも……全力での救済を。何よりも無事に帰ってきて下さいね? 約束ですよ?」


    参加者
    橘・樹月(ヴァイスガーデン・d00641)
    ギィ・ラフィット(カラブラン・d01039)
    天城・桜子(淡墨桜・d01394)
    錠之内・琴弓(色無き芽吹き・d01730)
    霧島・絶奈(胞霧城塞のアヴァロン・d03009)
    葦原・統弥(黒曜の刃・d21438)
    高坂・透(だいたい寝てる・d24957)
    ディートリッヒ・オステンゴート(狂焔の戦場信仰・d26431)

    ■リプレイ

    ●あなたを想うから
     まばゆいほどに晴れた空、薄靄のように舞い散る桜吹雪。人気のない校庭、放課後を示したまま動いていない校舎の時計。
     亜弥の降り立った灼滅者たちは、季節を巻き戻したような光景の中から二人の人間を探しだした。
     一人は、桜大樹の下にたたずんでいる少女、亜弥。
     もう一人は、亜弥を見つめたまま玄関口から動けない少年、土屋冬馬。
     仲間に目配せした後、高坂・透(だいたい寝てる・d24957)が歩み寄る。
    「桜、綺麗だねぇ」
    「っ!」
     声をかけられるとは思っていなかったのだろう。
     肩をびくつかせ振り向いてきた冬馬に対し、透は微笑みかけていく。
    「あの桜には、何か曰くがあるのかい?」
    「……」
     敵意がないことは伝わったのだろう。冬馬は視線をそらしながら、口を開いた。
    「よくある話だ。あの下で告白し、受けてもらえたら叶う……そんな、他愛のない話……」
    「では、彼女も?」
     視線をたどりながら、透は尋ねた。
     冬馬は俯き、瞳を伏せる。
    「ああ、多分な」
     自信のなさの現れか、はたまた勇気が出せないだけか。
    「君は告白しないの?」
    「告白? 亜弥に? まさか!」
     おどけた調子で首を振るも、笑顔はとても弱々しい。
     だから、葦原・統弥(黒曜の刃・d21438)が引き継ぐために歩み寄った。
    「なら、君はどうしたいんだい?」
    「……え?」
     新たな登場人物を前に、戸惑う冬馬。
     優しく微笑みかけながら、統弥は満開の桜を見つめていく。
    「僕にも好きな娘がいてね、彼女を幸せにしたいと思っている。でも、本当のところ、僕が彼女に幸せにしてもらっている」
     冬馬は、自分が亜弥を幸せにできるのかと悩んでいる。けれど……。
    「好きな娘を幸せにする、というのは男の驕りだと思う。幸せは共有するものだ。だから土屋君は自分がどうしたいのかを決めて、亜弥さんに言葉で告げないといけないよ」
     思いは全て、言葉の通り。
     本心は亜弥と幸せになりたいであるはずだと向き直り、瞳を真っ直ぐに見つめていく。
     再び、冬馬は俯いた。
     視線を逸らしたまま、口を開いた。
    「けどよ、それはやっぱり互いのことあってだろ。あいつは……ええと、まあ、俺じゃなくても相手を幸せにしてくとは思うが、俺はどうだ? こんなところまで来ちまったけど……俺は……」
     愛するが故に迷い、ためらい、時には誤った方法に手を染める。
     今もそう、ギリギリで耐えている。
     だから、霧島・絶奈(胞霧城塞のアヴァロン・d03009)は語りかけるのだ。
    「力を使って無理矢理……というわけではなさそうですね」
    「当たり前だ!」
     怒声が響く。
     強い視線も受け止めながら、絶奈は続けていく。
    「なら、訪ねます。亜弥さんの幸せを願える貴方の気持ちは偽物なのでしょうか?」
     誰しもが真実を知りたいと願いながら、知ることを畏れている。
     冬馬もそう。あるいは、真実が残酷かもしれないから。
     けれど……。
    「貴方は誘惑に抗っていたんですからそんな訳ないですよね。そして、その気持ちはきっと届いていると思います」
     冬馬が、亜弥と過ごしてきたこれまでのこと、今のこと。落ち着いて眺めてみれば……。
    「だって、好いていなければ互いにきつく当たり合いながら共に歩んで来る事なんてない筈。仮にお友達だったとしても、彼女の幸せを願えた自分を誇ればいいじゃないですか」
     互いに、あと一歩を踏み出せていないだけ。
     ならば、踏み出すのは……。
    「後は、貴方が一歩を踏み出すだけですよ。女性をいつまでも待たせちゃ駄目ですよ」
     男である、冬馬の役目。
     既に、真実は間近に迫っているのだから……。
    「……けど」
     力ない返事ののち、冬馬は俯き沈黙した。
     言葉を探し始めた。
     けれど――。

    ●踏み出せない想い
    「亜弥さんは桜の下で想い人を待っている。それなら、待ち人が自分かどうか、行って確かめてくればいいじゃないっすか」
     ――方向性はそちらではないと、ギィ・ラフィット(カラブラン・d01039)が語り出した。
    「……え?」
    「ここは所詮夢の中。仮にここで振られてもも、亜弥さんはそのことに気付かず、これまで通りの関係を続けられるっすよ」
     冬馬が装い続ける限り、全て夢のできごととして終えることができる。
     たとえ、どんな結末を迎えたとしても。
    「でも、一つ考えてみてくださいな。誰にでも優しい亜弥さんが冬馬さんだけにとる態度。それって、冬馬さんが亜弥さんに向ける態度とどこか似てやしやせんか?」
     意地っ張りな二人。
     意地を張り合いながら、同じ道を歩いてきた二人。
    「冬馬さんは、亜弥さんをどう思ってるんでやしたっけ?」
     ならばきっと、想いも……。
    「俺は……」
     冬馬は言いかけて、押し黙る。
     拳を固く握っていく。
     一向に一歩を踏み出す様子のない男を前に、天城・桜子(淡墨桜・d01394)が呆れた調子で肩をすくめていく。
    「喧嘩するほどなんとやら。好きな子ほどなんとやら」
     意識を己へと向けさせた上で、続けていく。
    「待ってたらどうするの、アンタを。待ちぼうけさせる気?」
     亜弥の下に、未だに誰かが訪れる気配はない。
    「……自分の気持ちはさ。自分がわかるでしょ、誰より一番」
     亜弥もまた一歩を踏み出すことができないでいるのか、あるいは来て欲しいのか。
    「私は心配してないけど。心配なら、彼女が誰かの隣に立つのが嫌なら、格好良く連れ出しちゃいなさいよ、ドラマみたいに!」
     あるいは、ただ偶然来ていないだけかもしれない。
     それでも、伝えなければ始まらない。
     今、冬馬が動かなければ、二人の関係はいつものまま。進むことも戻ることもできず、立ち止まったまま。
     亜弥もきっと、桜大樹の下で待ち続ける、誰かを。
     冬馬は亜弥へと視線を向けた。
     歩き出す気配はなく、ただ、足を震わせている。
     橘・樹月(ヴァイスガーデン・d00641)は深いため息を吐き出した。
    「大体、彼女の気持ちを知りたくて、こんな所まで来たのでしょう?」
    「……ああ」
    「だったら、さっさと確かめにいったらどうなんです?」
     いつまでたっても煮え切らない、二人の関係。
     いつまでたっても動き出さない、目の前の男。
     募るのは、苛立ち。
    「そもそも人間なんて、言葉にされないと真意に気付けない生物なんですよ」
     言葉にしなければ、正しい形では伝わらない。
     想い合うだけでは伝わらない。想いも、真意も。
    「……けど……」
     なおも、冬馬は足踏みし続ける。
     拳を握りしめたまま、体中を震わせたまま。
    「……」
     樹月は瞳を細め、歩き出した。
     背後へと回り込み、足を振り上げ――。

     ――蹴り飛ばそうとした殺那、乾いた音が響いた。
     冬馬の頬を張った錠之内・琴弓(色無き芽吹き・d01730)が、呆けた風に瞳を開いている冬馬に詰め寄っていく。
    「何の為に彼女の夢に来たの? 彼女の思いを知りたかったんでしょ?」
     瞳の端を光らせながら、半ば怒鳴りつけるかのような勢いで。
    「自分が幸せに出来ないんじゃないかって、心配するなら、間違ってるよ! 女の子だって、幸せにして欲しいんじゃないよ。好きな人と一緒に幸せになりたいの。その辺、男の子は、カッコつけすぎなんだよ」
     語るうちに言葉が早くなってしまうのは、畳みかけるようになっていくのは、共感に似た感情を抱いたからだろうか?
    「好きなら好きって、はっきり言ってよ。それだけで、幸せになれる子だっているんだよ」
     言って欲しいと、ここにはいない誰かに叫ぶ。
     伝えて欲しいと、目の前にいる男に願う。
     全てはそれから、伝えることから。
    「……」
     怒涛のように流れこんできた言葉を処理しきれていないのか、固まる冬馬。
     今まで静観していたディートリッヒ・オステンゴート(狂焔の戦場信仰・d26431)が彼の肩に手を乗せ、亜弥を眺めながら語りかけていく。
    「これは俺の友人の言ですが、己を誇れない人間は他者に愛してくれという資格はないそうです」
     冬馬が踏み出せないのは、己に対する自信のなさ。
    「ですがソレ以上に、己を愛してくれる相手の事を考えていないそうです」
     あるいは、恐怖。
     振られてしまうかもしれない、今の関係を壊してしまうかもしれないという、恐怖。
    「ですからその……ああ、亜弥さんですか。彼女が貴方を愛していたなら、貴方はまずなにより、彼女に謝りなさい」
     今の冬馬は、自分のことしか考えていない。
     亜弥のことも考えてみて欲しいと、心の整理を促した。
     冬馬は俯いた後、周囲を見回していく。
     視線を亜弥へ向けて、口を開いた。
    「そう……だよな。俺は、正直怖かった。でも、踏み出さなきゃ何もわからない。どこにもいけない。俺も、あいつも……だから……」
     決意を口にした時、体が闇に包まれる。
     灼滅者たちは距離を取り、武装。
     顕現したシャドウを倒し冬馬を救い出すため、大地を蹴り――。

    ●光りあふれる世界に闇はいらない
    「少年少女の話にはハッピーエンドがお似合いです。無粋なシャドウにはここで消えてもらう」
     峻厳な瞳でシャドウを睨みつけ、統弥は拳に雷を宿す。
     大地を蹴り懐へと入り込み、土手っ腹へと打ち込んだ。
     体をくの字に追っていくシャドウに、影が差す。
     ギィが、背丈ほどの刀身を持つ刀を大上段から振り下ろした!
    「はっ、ひたすらに斬り続けて、冬馬さんを吐き出させてやるっすよ」
     影に阻まれたならすぐさま引き、刃に炎を走らせた上で横になぐ。
     横一文字の斬撃を刻み炎に包んだ時、一枚の帯がシャドウの胸元を押しやった。
     担い手たる桜子は帯を引き戻しながら、元気な声で言い放つ!
    「ここでしくじったら台無しよねー。気合入れていくわよ!」
     気合十分、準備も万端。
     万全の体制で臨んでいる灼滅者たちに対し、シャドウの動きは鈍い。
     冬馬が抑えつけてくれているからだろうと、一気呵成に攻め込んだ。
     どんどん
     勢いのない反撃なら己の治療だけで十分だと、琴弓は風を招いていく。
    「誰一人として倒れさせはしないんだよ。冬馬くんと亜弥ちゃんのためにも!」
     故に、透のナノナノ・なのはしゃぼん玉を放っていく。
     後を追い、透は炎に染めた右足を振りかぶった。
    「さ、そろそろ終わらせよう」
     しゃぼん玉によろめくシャドウを、空中へと蹴り上げる。
     地面に激突する前に、ピアノ線のように細い鋼糸がシャドウの体を縛り上げた。
    「あまり面倒かけないでくださいね。ま、これさえ乗り越えてしまえば面倒もないのでしょうが」
    「……」
     紡がれていく言葉を聞きながら、絶奈が踏み込んでいく。
     真っ直ぐに杭を突き出し、中心を貫いていく。
    「人の恋路に水を差す無粋なダークネスは滅びればいいのです」
    「今だ、ファルケ」
     直後、ディートリッヒのライドキャリバー・ファルケが鋼のボディをぶちかました。
     杭から開放され鋼糸からも逃れ吹っ飛んでいくシャドウを、ディートリッヒは蹴りあげる。
    「これにて終幕、ですね」
     空中にて闇が抜け、あるべき姿へと戻っていく冬馬。
     抱きとめながら、ディートリッヒは肩をすくめていく。
     まずは介抱をしなければと、玄関口へと向かっていく……。

    ●桜大樹の伝説
     程なくして、冬馬は目覚めた。
     状況を理解するなり感謝の言葉を紡ぎ始めた冬馬の背中を、統弥は軽く叩いていく。
    「恥を覚悟で前進するのは男の役目です。大丈夫、君達なら乗り越えると信じてます」
    「さ、行って来なさい。遅いと彼女を横取りしちゃうぞ」
     ギィが冗談めかした調子で煽ったなら、冬馬は深く頷いていく。
    「ああ、言ってくる。本当に、ありがとな」
     立ち上がり、桜大樹の下に向かって歩き出していく冬馬。
     灼滅者たちが見守る中、二人は出会った。
     しばしの沈黙の後、繰り広げられたのは口論……いつもの喧嘩だろうか?
     ひと通り言葉を交わし終えたと感じた時、不意に、冬馬が抱きついた。
     頬を染めながらも、亜弥は嫌がる様子を見せていない。
     全ては決したと、樹月が肩をすくめていく。
    「素直じゃないのも困りもの、ですよね」
    「ほんと、悩む必要などなかったでしょうに」
     ディートリッヒもまた小さな息を吐き、瞳を細めていく。
     隣では、桜子が腰に手を当てていく。
    「ったく、まだろっこしいんだから。誰がどうみたってお似合いでしょうに。……」
     瞳を細め、ため息ひとつ。
    「……いいな。恋してみたいわ」
    「……」
     同様に羨ましいと思ったのか、透もまた眩そうに目を伏せた。
     一方、琴弓は若干顔を暗くする。
     これから、冬馬には学園の誘いも行わなくてはならない。
     せっかく結ばれた二人を、引き離さなくてはならないかもしれない。
    「……?」
    「……」
     肩に重さを感じて振り向けば、絶奈が小さく頷いた。
     絶奈もまた、言いづらいのは同じ。
     でも、言わなければならないと、真っ直ぐに冬馬を見つめていく。
     ……きっと、大丈夫。
     結ばれた二人なら、距離という壁も乗り越えていけるはず。
     その前に、彼にはもうひとつ乗り越えなくてはならない壁があるのだけれど。
     それは、現実。
     もう一度、想いを伝えること。
     大丈夫。もう、わかっているのだから。探る必要などないのだから。
     一歩踏み出せば光が見える。二人の幸せという名の、まばゆい光が

    作者:飛翔優 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2015年5月28日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 8/キャラが大事にされていた 0
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