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「ぐっ……! なんでだよ……ルージュ3連続の後はノワール……確率的に考えてそうだろっ……! いや、そもそも50%を引けない事がおかしい……俺は強運のはずだろっ……その辺のぼんくらなんかとか違う……強運の元に生まれたはずだろっ!」
地下カジノの一角、ルーレットの席で頭を抱え、何やらぶつぶつと呟く男。彼は手持ちのチップを全て使い切っていた。
「ま、待て……次は絶対に……誰か、チップを貸してくれ! 3倍にして返すから!」
やがて、黒服を纏った二人の店員がやってきて、彼の腕を掴み席を立たせる。チップを失った者が連れて行かれる場所は一つ。別室である。
「……以上が、貴方がチップに換金された器物損壊の一部始終です。当然のことながら、これが公開されれば貴方は逮捕される事になるでしょう」
「待ってくれ……必ず返す、次の勝負で……」
別室では、スクリーン上に映る自らの犯罪行為。その動かぬ証拠を突き付けられる。
このカジノでは、自らの犯した犯罪行為をチップとして勝負を打つのだ。
「ふむ、では……新たな罪をメダルに換金されてはいかがですか?」
「えっ?」
「今回の犯罪を超える罪を提出して頂ければ、この証拠をお返しし、差額のチップを新たにお渡し致します」
「本当か! ……解った……次は大勝ちしてやる……やってやるよ!」
目を血走らせた男は、新たなるチップを得るべく、更なる犯罪行為へと手を染めるのであった。
●
「我が校の、鈍・脇差(ある雨の日の暗殺者・d17382)がもたらした新たな情報ですわ。札幌で六六六人衆、斬新京一郎が地下カジノを運営している様ですの」
有朱・絵梨佳(中学生エクスブレイン・dn0043)の説明によれば、地下カジノに普通があるのかどうかはさておき、そのカジノも普通ではなく、斬新なものだと言う。
「自らの犯罪をチップに換えて遊ぶ……チップが無くなれば、犯罪行為を公開されてしまうけれど、より重い犯罪を犯せば証拠は返却され、更にチップを受け取ることが出来る……と言う事の様ですわね」
「博打に勝ちたいと言う想いと、逮捕されたくないと言う想いが、更なる犯罪に駆り立てる訳か。えげつないやり口だな」
眉をひそめつつ言うのは、三笠・舞以(鬼才・dn0074)。
「そのまま犯罪者強化一般人として、或いは闇堕ちさせ、自らの手駒に加えるつもりなのかも知れませんわね」
このカジノを潰すのが今回の任務だ。その為には客としてカジノへ潜入し、支配人である六六六人衆と、黒服を纏ったアンデッド達を灼滅する事になるだろう。
「支配人は九条という男のダークネス、KOすれば灼滅する事が出来ますわ。加えて、配下の黒服4人はアンデッドの特殊メイクをした店員と見せかけ、実際アンデッドですわね」
九条は殺人鬼に似たサイキックを使い、また武器としてトランプを投げて戦う。これは手裏剣甲に似た性能を持つと言う。
アンデッドの方は引掻く、噛みつくといった原始的な攻撃方法のみで、さほど強敵ではない。
「客達は、いざ戦闘が始まれば勝手に逃げて行くし、敵も客に危害を加える気はないから、特に気にする必要はありませんわ」
それでももしこちらの主導で客を退去させる場合は、この様なカジノに立ち入らない様に一言釘を刺しても良いかも知れない。
このカジノは、例えば好きな子の持ち物を盗むなどした小学生や、出来心で盗撮をした高校生等、未成年も入店していると言う。
「しかし次から次へと、よくもまぁ斬新な商売を始めるものですわね。しかも今回はアンデッドまで配下に加えて……札幌地下鉄のノーライフキング事件と何か関係があるのかしら? とにもかくにも、重犯罪に手を染める一般人が出る前に、カジノを潰して下さいまし」
そう言うと、絵梨佳は灼滅者達を送り出すのだった。
参加者 | |
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平・等(眼鏡眼鏡眼鏡眼鏡眼鏡眼鏡眼鏡・d00650) |
二階堂・空(大学生シャドウハンター・d05690) |
皇樹・桜(桜光の剣聖・d06215) |
穹・恒汰(本日晴天につき・d11264) |
ルコ・アルカーク(騙り葉紡ぎ・d11729) |
杠・嵐(花に嵐・d15801) |
湊元・ひかる(コワレモノ・d22533) |
白星・夜奈(夢思切るヂェーヴァチカ・d25044) |
●
北海道最大の都市、札幌。
その繁華街の一角……一見何の変哲も無い雑居ビルの地下に、斬新なカジノが存在する事を知る者は限られている。
若気の至りや、やんちゃという言葉でギリギリ片付けられる程度の迷惑行為から、法に触れるれっきとした犯罪行為まで、様々な罪とその証拠映像をチップに交換し、ゲームを行うのがこのカジノのシステムだ。
「……いいですか?」
「はい、こちらがチップとなります。ご確認下さい」
小中学生と思しき少年が、スマホで撮影した自らの罪をカウンターに提出し、チップを受け取っている。慣れた様子で、初めての来店では無さそうだ。
「お次の方、どうぞ」
(「くっくっく、犯罪に駆り立てるためにずいぶんとコスいマネしてるじゃないか」)
平・等(眼鏡眼鏡眼鏡眼鏡眼鏡眼鏡眼鏡・d00650)は、住居への不法侵入(&その庭で体操)を撮影したデジカメを提出しつつ、楽しげに笑う。
このカジノで遊び始めたが最後、法の手を逃れる為により重い犯罪行為に手を染めるしかなくなるのは必定だろう。
「結構です。チップをご確認下さい」
映像を確認した店員がチップを差し出す。
(「ギャンブルと犯罪を組み合わせるとは……なんだか映画にできそうな内容さね」)
続いて、信号無視をチップに換金する二階堂・空(大学生シャドウハンター・d05690)。
その後も灼滅者達は、特に咎められる事なくチップを受け取りカジノ内に入場してゆく。
「……ふむ」
と、これまで流れ作業の様にチップを交換していた店員だったが、ルコ・アルカーク(騙り葉紡ぎ・d11729)とイブの提出した動画を見て、眉をピクリと反応させる。
「ルコ、わたくしと一緒に悪いコトしましょう。……不純異性交遊じゃないですよ。何期待したんです馬鹿。これです」
そんなイブの誘いで始まった映像は、停車してある誰かのバイクを盗んで、湘南と思しき海沿いの道を疾走する内容。アメリカのロードムービーかドラマのワンシーンの様だが、かなりの罪である。
「初夏の思い出作りです」
「結構です、チップをお受け取り下さい」
悪びれる様子もなく笑顔で言うルコへ、店員は多めのチップを差し出す。
「よっしゃぁぁ! 来たぁーっ!」
「クソっ! なんでだよぉ……!」
一行がチップを手に入場したカジノ内は、異様な熱気と興奮に満たされていた。
「悪い事をして賭け事って最悪……」
純真な皇樹・桜(桜光の剣聖・d06215)にとっては、歓喜する者も悲嘆に暮れる者も、このカジノにいる人々は全て軽蔑の対象なのかも知れない。
(「……居心地が悪い場所、ですね」)
喧騒の中だからか、どす黒い陰謀を生み出す場所だからだろうか、湊元・ひかる(コワレモノ・d22533)もまた、帽子をぎゅっと抱く様にして、この場の空気に耐える。
大きなカジノではなく客の数もさほど多くは無い為、初来店の灼滅者達が余り目立てば、支配人である九条に警戒心を抱かせる危険もある。
(「ざんしんっていうよりか……とっても、むかつく。はやく、つぶす」)
ダークネスに唯一の家族を殺された過去を持つ白星・夜奈(夢思切るヂェーヴァチカ・d25044)も、今すぐ暴れ出したい気持ちを抑えつつ、息を潜めて客達の中に紛れる。
「いいぞ! ギャンブルとは運否天賦でやるものではない。ラックマネージメントが勝敗を分けるのだよ!」
一方、既にそんな客達と一体化しているのは三笠・舞以(鬼才・dn0074)。任務ゆえの演技……のはずである。
「どしたのオジサン、負けてんじゃん?」
「う、うるさいな。ここからだ!」
「じゃ、あたしもやろうかな。簡単そうだし」
杠・嵐(花に嵐・d15801)もカジノ初体験とは思えないなじみっぷりで、ブラックジャックのテーブルにつく先客と軽口を叩く余裕さえ見せる。
「お菓子と交換出来るんだ……」
他方、穹・恒汰(本日晴天につき・d11264)は、景品交換所に並ぶ無数のお菓子に思わず目を惹かれる。廃墟への落書きと交換したチップでは、ガムや煎餅にも届きそうに無いが。
とにもかくにも、灼滅者一行は斬新カジノでの遊戯を始める。
●
「兄さん、そんなんじゃこの台はダメよ。運が向いてきた頃にはチップが無くなっちゃうんだから」
「やっぱりそうかぁ……おば、お姉さんは常連さん?」
「えぇまぁ、最近ね」
「俺は偶然だけどどうやってここを知ったんだい?」
空が手持ちのチップを数えていると、馴れ馴れしく話しかけて来たのは中年の女性。ここぞとばかり、空は探りを入れる。
「駅前のゲームセンターでね、メダルゲームをやってたのよ。そしたら、もっと楽しい所があるからって」
「なるほど、同じ様なものか」
どうやら、町に居るごく普通の人間を無作為に勧誘しているらしい。
「コール」
「コールだ」
「レイズ。……オレと勝負するかい?」
その頃、ポーカーのテーブルでどよめきが起こる。等が手持ちのチップを全て上乗せしたのだ。
「ショーダウン」
「スリーカードだ」
「おおっ……」
オープンされたのは、ジャックのスリーカード。そこそこに強い手ではあるが……。
「フルハウスです」
「惜しかったなぁ、坊主」
ディーラー側は、それを上回る役。隣の席の中年男が同情しつつ声を掛けてくる。
「おいおい、イカサマしてんじゃないのか!?」
等はチップが回収されるのを見るや、テーブルを叩きながら起ち上がる。
「うん、今のはイカサマだよ。間違いない」
これに調子を合わせ、ディーラーを指差して言う桜。
「おい、イカサマだってよ……」
「本当か?」
他の客達も顔を見合わせ、ざわめき始める。
「道理で全然勝てないと思いました」
「汚い事しやがって」
すかさずこれに便乗し、更に焚き付けるイブとルコ。
「ほんとだよ、これも全然出ないじゃん! 絞りすぎだよ!」
スロットマシーンの前では、こちらもチップを全てすった恒汰が声を上げ始める。決してゲームに負けたのが悔しいからではなく、作戦の為の演技である……多分。
店内はいつしか、カジノ側に対する不信感やクレームなど、怒号に満たされ始める。
――チャリン、チャリーン。
「おい姉ちゃん、どこ見て歩いてんだよ!」
「す、すみま……」
「すまんで済んだら警察いらねぇだろうがよぉ!」
さて、皆がメダルをすって騒ぎを起こしている頃、ひかるは全く意図せず強面の男性にぶつかって別の騒動を巻きおこしていた。なかなかの不幸属性である。
「皆様、ご安心下さい。当カジノには一切の不正は御座いません。安心してご遊戯をお続け下さい」
そんな館内放送が流れると共に、騒ぎの元である灼滅者達の所に黒服が寄ってきて、別室へと強制連行し始める。開店以来初めての大きなトラブルに、店側も相当混乱している様子が見て取れる。
「ヤベ、負けないといけないんだっけ……じゃあこれ全部」
一方、これまでの勝負で妙に膨らんでいたチップを全てベットする嵐。手持ちのメダルを使い果たし、皆の後を追う。
●
「お客様、困りますねぇ。悔し紛れにあの様なでまかせを口にされては」
刑事ドラマの取調室のような部屋へ連れて行かれた一行。その前に現れたのは、神経質そうなスーツの男。
「お客様から巻き上げておいて、ずいぶんとスカしてるじゃないか」
「巻き上げる? これは心外な。それにチップが無くなったのなら、また新たな、より重い罪を持ってきて頂ければ、差分のチップをお渡し致しますよ」
等の言葉に、演技じみた様子で肩を竦めて言う男。
「ギャンブルに犯罪、どっちも人を闇堕ちへと誘うには持って来いってことか。人の心の弱さをよく知ってるね、ははは」
「……お褒めにあずかり光栄です」
笑う空の言葉に、やや怪訝そうな表情を浮かべながらも、慇懃な態度を崩す事は無い。
「あんたが九条だな?」
「そうですが……なぜ私の名前を」
嵐の問い掛けに、ますます怪訝そうな表情を浮かべ答える九条。だが――
「遊びに、来たよ」
――ヒュッ!
黒服のアンデッドによる拘束をすり抜け、チェーンソー剣を抜刀する嵐。高速で回転する刃は、ほぼ無防備な九条の肩口を深々と切り裂く。
「ぐ、あぁぁーっ!? き、貴様ら……まさか」
「さあ、狩りの時間だ!」
桜は桜光の聖槍をその手に握ると、桜色に輝くその穂先でもってアンデッドの胸部を貫く。
「やっと、つぶせる」
長らくの我慢から解放され、安堵する様にシールドを展開する夜奈。と同時に、彼女の祖父である軍服姿のビハインドも、顔を覆う包帯を解き放つ。
「ぐっ、このカジノを潰そうと言うのか……そうはさせん! お前達、片付けろ!」
「普通のカジノならともかく、あのインチキサングラスの傘下だと思うとなんかムカつくので」
九条の言葉に軽口で応じつつ、ルコは縛霊手の祭壇を起動し、結界を広げてゆく。
「ア゛ァァァー!」
「イチ、そっち頼んだぞ、オレはこっち!」
恒汰の声に応えて、掴みかかってくるアンデッドの顔面に肉球パンチを繰り出すイチ。恒汰自身もアンデッドの死角を突くように回り込み、鋭利な影による斬撃を見舞う。
「ガァァーッ!」
「何やってるんです。もう。怪我なんてさせませんからね」
イブもまた、ビハインドと共に彼らの戦いを支援する。
「くそっ……ここでは不利か。外で戦うぞ!」
――バンッ。
狭い取調室内での戦闘は旗色が悪いと見て、カジノ内へ逃げ出す九条。
大事な客である一般人に危害を加えるとは考えにくいが、それでも相手はダークネス。追い詰められれば、予想外の行動に出ない保証は無い。
「姉ちゃん良く見たら可愛いじゃねぇか、ちょっと俺とデートしてくれたら水に流しても良いんだけどなぁ?」
「い、いえ……そう言う訳には……」
と、カジノ内ではいまだにひかるがガラの悪い男に絡まれ続けていた。
――ガシャンッ!
「きゃーっ!?」
「な、なんだ? なんの騒ぎだ……?」
「が、ガサ入れ……かも」
「ガサ入れ? マジか、ヤバイぞ!」
「ガサ入れだ! 逃げろ!」
ひかるのとっさの一言で、客達は一斉に出口目掛けて走り出す。
「そうだ、この店はもうダメだ。そもそも悪事を働いてチップに交換するなんて仕組み自体、店側に利益の無い胡散臭い話だ」
と、逃げ出す客達に言葉をかける舞以。
ものの数分もしないうち、カジノ内は灼滅者とダークネス達だけになってしまった。
「いいぞ湊元、後は奴らを片付けるだけだ」
「は、はい……」
ひかるは意図せぬ展開にやや困惑しつつも、オーラの法陣を展開して仲間達の手傷を治癒してゆく。
「俺はこのカジノから成り上がるんだ……お前達如きに、邪魔されてたまるか!」
「一般人をそそのかして犯罪者に仕立て上げられちゃ、困るんだよ」
両手に持った白妙ノ耀を連射しつつ言う空。一見乱れ打ちの様に見えて、放たれた弾丸は柱やスロットマシーンに跳弾してアンデッドを正確に捉えてゆく。
「くっ……コイツら」
「よそみ」
――バッ!
「ぐあぁっ!」
悪化してゆく旗色に、ギリリと歯ぎしりをする九条だが、その一瞬の隙を突く様にシールドを叩きつける夜奈。元々感情を表わさない彼女だが、戦闘時は輪を掛けて冷徹にダークネスを攻め立てる。
「トドメだ、イチ!」
「オォォォ……!」
ルーレット台の傍で、イチの魔法と恒汰の放った影が同時に黒服を捉える。断末魔の呻きを上げながら、崩れ落ちてゆくアンデッド。
「ア゛ァァ……」
――バシュッ!
「さぁどうする? これで残るはアンタ独りだ」
嵐は、這いずるようにして尚も向かって来る最後のアンデッドに、視線を向ける事も無くマテリアルロッドを叩き込みつつ問う。
「ぐぐっ……俺のカジノを……」
「そっちもご立腹か? 遊びを奪われたオレの怒りを見せてやるぜ!」
「ほざけっ!」
得物であるカードに怒りを篭め、投げつける九条。だが、等はポーカーテーブルを蹴って跳躍。これを回避しながら一気に間合いへ飛び込み、闘気を纏わせた無数の拳を叩き込む。
「ぐはぁぁっ!」
吹き飛んだ九条は、数台のスロットマシーンに叩きつけられ、大きくよろめく。
「もう終わりか? 殺し甲斐がないな」
「く、うぅ……」
「ちなみに、逃がしはしませんので。男なら潔く前のめりで死んでくれ」
表情を変えぬまま、蒼炎風の天輪を放つ桜。これに呼応する様に、ルコはカジノのフロアを疾走し、白熱を帯びたエアシューズによって回し蹴りを見舞う。
「が、はっ……!」
血を吐き、突っ伏す九条。
カジノを利用して罪人を量産しようと目論んだ支配人は、その野望と共に滅びたのだ。
●
「皆、怪我は大丈夫かな♪」
「うん、へいき」
「一般人の皆さんも……大丈夫の様でしたね」
戦いも終わり、機嫌も大分回復した様子の桜。同じく普段通りに戻った夜奈と、ひかるが答える。
「しかし、相変わらず迷惑な事を考える連中だぜ」
やれやれと眼鏡のズレを直しつつ、荒れた店内を見回す等。
「このお菓子、少しなら貰って行っても大丈夫だよね」
景品交換所の菓子を物色し始める恒汰。
「俺いい子だから悪いことなんて分かんなくてな。今度ばかりは、ワルの知り合いが居て助かったな」
「そうですか。悪い男はモテるそうですから、少しは勉強してみては?」
と、笑顔で憎まれ口を叩き合うルコとイブ。
「さて……長居は無用だな、引き揚げるとしよう」
「落書きも消しておかないとな」
「うむ、お天道様は見ていると言うからな」
空の言葉に頷きつつ、思い出したように言う嵐。舞以もうんうんと数回頷きつつ言う。
かくして、一般人を犯罪に誘うカジノの一つを壊滅させた灼滅者達。それが例え氷山の一角であったとしても、斬新社長の思惑を潰し、人々を闇から救い出した事に変わりは無い。
新たなる戦いに備え、一行は凱旋の途についたのであった。
作者:小茄 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2015年5月31日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 6/感動した 1/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 3
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