
北山・菜緒(犬巫女・d24877)は、こんな噂を耳にした。
『プールに巨大イカの都市伝説が現れ、触手でえっちなことをしている』と……。
この都市伝説は都内某所の市民プールに出没しており、触手を使って手当たり次第にえっちな事をしているらしい。
そのため、触手なしでは生きられない者も、新たな世界の扉を開いてしまった者、エロスの波動に目覚めた者などで溢れかえっており、歴戦の強者であってもネコになってしまうほど。
しかも、都市伝説が吐き出す墨の中には催淫効果があるため、退治にやって来た職員ですら骨抜きにしているようである。
そう言った意味で、市民プールは無法地帯と化しており、欲望を満たすだけの場所と化している。
その事も踏まえた上で、都市伝説を倒す事が今回の目的である。
| 参加者 | |
|---|---|
![]() マルティナ・ベルクシュタイン(世界不思議ハンター・d02828) |
![]() 神虎・華夜(天覇絶葬・d06026) |
![]() マリア・リンド(ヴァルキリーフェイク・d10691) |
![]() マリナ・ガーラント(兵器少女・d11401) |
![]() 東屋・桜花(もっちもち桜少女・d17925) |
![]() 北山・菜緒(犬巫女・d24877) |
![]() 東雲・睡蓮(自然の申し子・d27400) |
![]() 采女・汐海(淫猥七不思議使い・d33562) |
●都内某所
「うわー、またしてもめっさ直球なのきた……。あざとさではこの前、見かけた馬より遥かにレベル高ぇ的な……。これも男子のアレな妄想の産物なのかしらん……。まー、エロが男の本能っつか、エロくない男なんていないっつか、こういうのも仕方ないことなのかもね……。キモいけど……」
マルティナ・ベルクシュタイン(世界不思議ハンター・d02828)は自分なりに納得しながら、都市伝説が確認されたプールの前にやって来た。
都市伝説は巨大なイカの姿をしており、一般人達を捕らえてあんな事やこんな事をしているようである。
この時点で色々と思うところはあるのだが、考えるだけ時間の無駄。
都市伝説と何度も戦っているうちに、何となくその事を学習したので、軽くスルー。
おそらく、マトモに考えたところで納得のいく答えなど出ないだろう。
「確かに、エッチな巨大イカって、またベタな相手だよねぇ。前の触手くんも結構気持ちよかったんだけど、今回はどうだろ、楽しませてくれるのかな」
マリア・リンド(ヴァルキリーフェイク・d10691)が、悶々と妄想を膨らませる。
プールに入る前から妄想全開フルスロットル状態であるためか、いつでも都市伝説に襲われて準備OKな状態になっていた。
もちろん、そう簡単に襲われるつもりはないのだが、そんな気持ちに反して体は受け入れ体制に入っている。
「もういい加減、触手とかスライムとか変態とかの都市伝説はおなかいっぱいだってばー! ……はぁ、酷い目にあわないうちにさっさと片付けよう。またフラグ立てた音がするけどね……」
東屋・桜花(もっちもち桜少女・d17925)も、げんなりとした表情を浮かべた。
だが、都市伝説として生み出されるという事は、それだけ噂が広まりやすく、需要があるという事だろう。
そう言った意味で、都市伝説を灼滅するよりも先に、噂を広めた一般人達をどうにかした方がいいような気もするのだが、あえて口にはしなかった。
「……と言うか、プールは、えっちなことをする所じゃないです!」
北山・菜緒(犬巫女・d24877)が、思わずツッコミを入れる。
そもそもプールは泳ぐ所であって、如何わしい事をする場所ではない。
しかし、都市伝説が現れた事によって、プールは如何わしい場所。よい子は近づく事さえ許されない場所と化している。
これではプール本来の役割を果たす事が出来ず、間違った印象を一般人達に植え付けてしまう事は確実だった。
「確かに、色々とやべぇ気配がプンプンするんだおっ! でも、こーいう時こそ、落ち着いて冷静に行動しろって誰かが言ってた気がするんだおっ!」
マリナ・ガーラント(兵器少女・d11401)が大きく深呼吸をした後、仲間達と共にプールに入っていく。
そこでマリナが目撃したのは、巨大なイカ(都市伝説)に襲われる女性達の姿であった。
女性達はすっかり都市伝説の虜になっており、全裸に近い恰好で甘い声を響かせていた。
今のところ都市伝説はマリナ達の存在に気づいていない。
だが、室内に漂う濃厚な匂いのせいで、頭がクラクラして倒れそうになった。
「……イカ焼き…食べたい……」
それを目の当たりにした東雲・睡蓮(自然の申し子・d27400)が、ゴクリと唾を飲み込んだ。
都市伝説の身体はプリプリのムッチムチ。
しかも、イイ感じで食べ頃間満載なので、一口ぐらいは食べてもバチが当たらないような気がする。
「どちらにしても、乙女の敵ね。早く終らせて、泳ぎたいわ」
神虎・華夜(天覇絶葬・d06026)が、面倒臭そうに溜息をもらす。
ある意味、男達の欲望が具現化した存在。
それならば、微塵も躊躇う必要はない。
都市伝説を灼滅するのみ。ただ、それだけである。
「せっかくだから、退治して私の七不思議の一つに加えようかな」
そう言って采女・汐海(淫猥七不思議使い・d33562)が大胆なビキニ姿で、都市伝説に視線を送るのであった。
●お約束の展開
「……お義姉ちゃんが、言ってた……こうゆう、依頼は……しばらく、惨状を……見ている、べきだと……ただ、イカスミ、だけは……譲れない……」
睡蓮が色々と察した様子で、パスタを構える。
その間も都市伝説があんな事や、こんな事。
自らの欲望を満たすため、ドロドロの粘液を撒き散らし、やりたい放題であった。
「よし、権三郎さん、ここは任せたの……」
そんな中、マルティナが霊犬の権三郎さんを嗾ける。
しかし、当の権三郎さんは『はっ!? 何、言ってるの、この人!?』と言わんばかりに二度見した。
「権三郎さん、よく聞くの。このままだと、マルティナがあのエロエロ触手に狙われて、あーれーな展開になっちゃうよ……。ご主人がぐへへな展開に巻き込まれるのはヤだよね……? うん、ヤに決まってるよね……?」
マルティナが真剣な表情を浮かべる。
(「う、それは確かに……」)
権三郎さんも、何となく納得。
だが、何か引っかかる。
まるで喉の奥に小骨が刺さったような感覚。
「つまりは『権三郎さんシールド』でガンバってことで。なお、権三郎さんがエロエロな姿になっても当局は一切関知しないの……」
その正体を知る事無く、権三郎さんはマルティナの身代わりとなって、都市伝説の餌食になった。
都市伝説は未知なる獲物の感触に酔いしれつつ、触手をクネらせ、あんな事や、こんな事。
権三郎さんが思わず前足で顔を隠したくなるほど、恥ずかしい事をした。
「……分かっているわよね?」
華夜が霊犬の荒火神命に視線を送る。
この状況で『分からない』とは言えない。
荒火神命も覚悟を決めた様子で、都市伝説に突っ込んでいく。
それを迎え撃つようにして、都市伝説が催淫効果のある墨を、びゅびゅっと吐きかけた。
「危ない! ひゃんっ!?」
すぐさま、菜緒が霊犬のハガネを守って、全身に墨を浴びる。
その横で睡蓮が墨をパスタに絡めて、迷わず堪能。
全身にも浴びて、もうメロメロ。
菜緒も目をとろんとさせてへたり込み、都市伝説の触手で、えっちな事をされ放題!
「随分と好き勝手にやっているけど、もうお終い。あ、ペットになってくれるなら助けてあげてもいいよ~?」
マリアが水着姿で、含みのある笑みを浮かべる。
これには都市伝説の腹を立て、『ふざけるなっ!』と言わんばかりに、細長い触手を伸ばしてきた。
「……聞く耳持たず、か。まぁ、触手モンスターって、逆に私達をペットにしたいものだろうから仕方ないね。でも、そう虜に出来るかな?」
マリアがやれやれと言わんばかりに、都市伝説の触手を避けていく。
それと同時に都市伝説が吸盤に潜ませていた無数の触手を伸ばし、あっという間マリアの動きを封じ込めた。
「行くよ、サクラサイクロン!」
次の瞬間、桜花がライドキャリバーのサクラサイクロンに跨って、都市伝説めがけて突撃をする。
しかし、運悪く都市伝説のイカッ腹に突っ込んでしまい、その弾力で放り出されたところで触手に捕まった。
「にゃー?! 触手が服の中にっ?! やだ、どこ這ってるの?! 胸を弄るな、コラ?!」
桜花が必死に抵抗するものの、吸盤が胸に吸い付き腰砕け。
まるで何かの証の如くクッキリと跡がついてしまったため、色々な意味で涙目になった。
「あ、そんなところにまで入ってきちゃうなんて……! そんな引っ張ったら食い込んで擦れて……」
同様に汐海も都市伝説にガンガン攻められ、全身どっぷり粘液まみれ。
ふたりとも水着の隙間から触手に入り込まれ、身体の奥底まで濃厚な粘液を注ぎ込まれていた。
「ふぁぁ……やぁんっ♪」
一方、菜緒は都市伝説の触手で、真っ赤なビキニを脱がされ、立派な胸の膨らみを先端まで露わにされた挙句、その胸をたっぷり触手に揉まれても気持ち良さそうに喘いでいた。
大量の墨を全身に浴びた睡蓮もウットリとした表情を浮かべ、桜餅の香りのする桜花を襲って胸にむしゃぶりついた。
しかも、傍にあった都市伝説の触手を掴んで、あんな事やこんな事までやりたい放題。
そこにマリアも加わって、余計に歯止めが利かなくなった。
「……な、何も見てないんだおっ!」
それを目の当たりにしたマリナが、恥ずかしそうに両手で顔を隠す。
だが、実際には指を広げてその隙間からしっかり覗き込んでおり、色々な意味でドキドキモード。
都市伝説はそんなマリナの身体に触手を絡ませ、まわりに見せつけるようにして逆さ吊り。
幸いワンピースの下にスクール水着を着ていたため、恥ずかしくないと思っていたが、都市伝説の触手は水着のラインに沿って、さらなる奥地を目指していった。
「そ、それは駄目なんだおおおおお!?」
予想外の出来事に驚き、必死に抵抗したものの、スクール水着が剥ぎ取られ、かろうじて都市伝説の触手で局部を隠しているような状態。
「うぅ……汚れちゃったんだお……もう、お嫁に行けないんだお……」
マリナは魂の抜けた表情を浮かべて、わずかに瞳を潤ませた。
●エロスの権化
「さて……、そろそろかな? 権三郎さんも、大変な事になっちゃっているし……」
マルティナが色々と察した様子で身構えた。
権三郎さんは都市伝説の触手に襲われ、霊犬にあるまじき表情を浮かべている。
「こ、このままでは大変な事に……でも、負けません……っ!」
菜緒が全身墨まみれになりながら、最後の力を振り絞って、都市伝説の触手に居合斬りを放つ。
都市伝説は悲鳴にも似た鳴き声を響かせ、真っ白でどろりとした血を噴水の如く撒き散らした。
それに合わせて、ハガネも都市伝説に噛みつき、菜緒を援護!
「もう、ゆるさねーんだおっ!」
次の瞬間、マリナが【触手注意・催淫注意】の標識を振り上げ、都市伝説に攻撃!
既に酷い目に遭ってしまった後なので、色々な意味で手遅れな気もするのだが、怒りで我を忘れているためか、細かい事は気にしていない。
「キャハハハハ!!」
続いて睡蓮が狂ったように笑い声を響かせ、都市伝説にグラインドファイアを放つ。
それと同時に都市伝説の身体が炎に包まれ、こんがりと焼けた身体に睡蓮がかぷっと噛みついた。
「ああん、もぉ、何でほんと毎回こんな目に……イカなら大人しくイカ焼きにでもなっちゃええええ。全力のご当地ビームで焼きつくすっっっ!」
桜花も何となく我に返って、ご当地ビーム!
その一撃を食らった都市伝説がケモノのような鳴き声を響かせ、溶けるようにして消滅した。
「……皆……お疲れ様……? ……どうしたの……顔、真っ赤に、して……?」
睡蓮が妙にツヤツヤとした顔で、不思議そうに首を傾げる。
その途端、まわりにいた女性達が一斉に悲鳴を上げた。
どうやら、都市伝説の催眠が解けてしまったらしく、ほとんど裸のままプールに入っていた自分自身に驚いているようだった。
「は、恥ずかしい……」
そこでようやく菜緒が、自分の姿に気づく。
しかし、既に沢山の一般人に見られた後。
その事を考えるだけで、顔が真っ赤になって、しゃがみ込んだまま、身動きが取れなくなった。
「えっちなのはいけねーんだおっ!」
すかさず、マリナがドヤ顔でびしっと宣言!
まるで自分はまったく被害に遭っていないような口ぶりだが、実際には水着が布切れと化し、髪の毛は乱れて真っ白な血に染まっていた。
「でも、無害だから倒さなくてもよかった気もするけど……」
汐海が少し残念そうにする。
「やっぱり、こんなペット欲しいなぁ……」
その横でマリアも、ションボリ。
だからと言って、触手の取り置きが出来る訳ではないため、こればかりは諦めるしかないだろう。
「この様子だと……蛸もいるのかしら? まだ増えそうな予感はするけど、今はプールを楽しみましょ」
そう言って華夜が仲間達を見つめて、ニコリと微笑んだ。
| 作者:ゆうきつかさ |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
![]() 公開:2015年5月31日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 2
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