白紙の紋章

    作者:baron

    ●色の無い館
    「あら、この御屋敷、新しく売りに出たのかしら?」
    「そうだなあ。直したばかりなのか? 壁も建物も塗り分けて無いし……。表札も無しか」
     夫婦連れのプチセレブが、軽井沢の一角で足を止めた。
     正直、別荘なんて買うレベルではないのだが、ついつい興味が惹かれてしまう。
     その建物は壁も含めて白木ベースで、特に色は塗られておらず、庭や池など特徴的な部分には……小規模な装飾が設置できるスペースもある。
    「空いてるみたいだし、寄ってみない? 買うのは無理だけど、今流行りのレンタル・シェアなら年に一・二カ月くらいはいけるわよ」
    「そりゃまあそうだけど……。その場合は、何人か仲間を見つけないといけないぞ。休みに社長や取引先と顔なんて合わせたくないし……」
     建設途中で何もない別荘であるが、自分の好みで新しい区画が作れるのは面白そうだった。
     数か所の空白があるので、数人で季節ごとのシェアをするとしても、十分に楽しめる。
     そう思って夫婦は、別荘に足を踏み入れた。
     そこが危険極まりない、地獄への第一歩だとは知らずに。

     そして中に一人で佇む……。案内人らしき人物に声を掛ける。
     夫婦は知らない事であったが、地獄への案内人でもあった。
    「すいません。この御屋敷って売りに出ているんですか? もしそうならどこの不動産屋が……」
    『売りに出てると言うよりは……。住人募集をしておりますね。ルールは簡単、ボクが気に居る人たちかどうか。お代は命で結構、気にいっても……。気に食わなくてもね」
     案内人らしき人物は、振り向くとピエロのような仮面を付けていた。
     そして勘違いに気が付く。
     一人で佇んでなどいない。足元に数人の人間が倒れており、その中心に笑って立っていたのだ。
     少年とも少女ともつかぬ声で、嘲笑いながら、夫婦に声を掛けた。
    ●過去の栄華を求める悪鬼
    「この辺りで人が行方不明に立ってるってことは、ブレイズゲートっぽいな」
    「失踪だけならまだしも、それが噂以上に成ってないんだから、尚更ね」
     灼滅者が探索の途中で仲間と出会った。
     最初に別れて、吸血鬼……それも過去の栄光を繰り返そうとする、危険な奴を探していたのに。
     ここで再びであったと言う事は、ここしばらくの事件を起こす怪しい奴や、怪しい噂を求めて、今回の犯人の居住区画が絞れてきたという事である。
    「サイキックアブソーバー事件から漏れた奴だっけ?」
    「そうなんじゃない? 封印されなかったのか、それとも単にその昔の奴が復活したのか……。まあ微妙なレベルだったんでしょ」
    「それでも俺達よりは格上だ。侮るなよ」
     そして暫く探すうちに、とある別荘に辿りついた。
     そこは色のない別荘であり、特徴的な建物の無い御屋敷であり……。
     表札は白紙、紋章を示す枠の中央も何も書かれてはいなかった。

     誰かの悲鳴を聞き付けて、一同は即座に行動を始める。


    参加者
    一恋・知恵(命乞いのアッシュ・d25080)
    斎倉・かじり(筋金入りの怠けもん・d25086)
    ディートリッヒ・オステンゴート(狂焔の戦場信仰・d26431)
    吉武・治衛(陽光は秋霖に降り注ぐ・d27741)
    フェイ・ユン(侠華・d29900)
    吉武・智秋(秋霖の先に陽光を望む・d32156)
    御伽・百々(人造百鬼夜行・d33264)
    皆城・朔夜(夜に咲く・d33838)

    ■リプレイ


    「悪趣味ピエロのお家にしては、ビジュアル普通だよねー」
     一恋・知恵(命乞いのアッシュ・d25080)は敵と周囲を見比べながら呟いた。
     白いコーディネイトの装束、白で統一されたかのような屋敷。
     そこまでは趣味とも言えるが……。
     ただピエロめいた仮面だけが、違和感を醸し出している。
    『ピエロというよりは、ジョーカーのイメージなですけどねえ。……やぁ。ボクはブランカ・真白。君達も、ボクのお友達になりませんかぁ?』
    「そ? でも君と友達はゴメンだよね、仮面のセンスないし、趣味もダサいし、ついでに態度が気に食わないし」
     その呟きに敵……ピエロの仮面が答えるが、知恵は即座に切り返した。
     もちろん、君はここで倒すから、大人しく往生しなよね……と付け加える事も忘れずに。
    『それでは、みぃなさんはいかがですぅ? ボクと一緒にずっと遊びましょおぉ』
    「ちゅうか何が真白だ。吸血鬼が考えることアレだろ? 腹ン中真っ黒じゃねえか!」
    「っていうかさ、ブランカと真白って意味被ってんのよアンタ!」
     それでもめげずに勧誘して来る的に、斎倉・かじり(筋金入りの怠けもん・d25086)と皆城・朔夜(夜に咲く・d33838)はツッコミを入れた。
     その反応を全身で受け止めて、真白と名乗った吸血鬼は嬉しそうに身を揺すった。
    『おおぅ! ボクのボケに対してこんなに激しいツッコミを入れてくれるなんて!』
    「ボケって自覚あっったのかよ! ぼっちは墓地で寝てろや!!」
    「アンタもギャグで張り合わなくていいから! だいたい、お友達作りたいなら相応の態度ってもんがあるでしょうが! こんなに下僕つくっといて信用されると思ってんの?」
     かじりによるギャグの切り返し!
     ますます嬉しそうな真白の反応を見て、朔夜はそれ以上のギャグパートを停止させた。
     そして下僕……いや、血を吸われて洗脳された一般人を見て怒りを再確認する。
     悪い吸血鬼はいねーがー? 悪い子しか居ないってさ。


    「やれやれ。……ということは、君と友達になるってのは、死体になるかそれとも、血を吸われて従順にならなきゃいけないってことなのかな?」
    『ボクより強い吸血鬼が居るなら、ボクの御主人さまというのはどうでしょぉ? 虐げるのも虐げられるのも、けっこう楽しいですよ?』
     吉武・治衛(陽光は秋霖に降り注ぐ・d27741)はダークネス特有の底知れない不気味さを感じつつも、自らを奮い立たせて前に立った。
     隣には仲間達が居る、後ろには大切な家族が居る。
     ならば、男がここで逃げ出すわけにも、震えて立ち竦むわけにもいかない!
     まして震える手が、彼の背中を掴んでいるのだから!
    「どちらにしても、お断りだね。妹の前で無様な姿は見せられない!」
    「ん……そういう友達には……なれないの」
     治衛は妹の吉武・智秋(秋霖の先に陽光を望む・d32156)がシャツを掴んで居るのを感じて、胸を叩くように拳を握りしめた。
     悪を遮る壁の様にそそり立つ兄の雄姿を垣間見て、智秋は感じた恐怖を、はにかんだ笑顔に変換する。
     それは子供のころに見た夢、大切なモノの為に理不尽に立ち向かう姿だ。
    「背中は、任せて」
    「ああ、まかせた。此処で被害は終わらせるぞ」
     吉武兄妹の言葉に、他の灼滅者達も頷いた。
     仮に、真白という吸血鬼の言葉に嘘が無かろうとも、人々を傷つけるダークネスを放置してはおけない。
     四方に散って半包囲するように、仲間達は陣形を展開する。
    「また後でねーいっちばーん!」
    「うん……。また、ね」
     そしてフェイ・ユン(侠華・d29900)は真っ先に走りだす事で、引っ込み思案な智秋に激励。
     元気はつらつ、火の玉少女は真白を守ろうとする壁役の足元へスライディングを掛けた。
     壁役を引きはがせば戦い易いはず。

     しかし、そこは死への入り口。
     予想進路には、血の刃が断頭台の如く!
    『お互い残念ですねぃ。まずは、貴女から……おっと』
    「させません! お行きなさいフォルケ!」
     ディートリッヒ・オステンゴート(狂焔の戦場信仰・d26431)はサバモンボールを掲げると、真白とフェイの交差地点に放り投げる。
     導かれるようにキャリバーがカバーリングに入り、仲間の代わりに引き裂かれた!
    「無事ですか? このまま予定通り仕掛けますよ」
    「ありがと! カタキは打ってあげるからねっ! でいやー!」
     そしてキャリバーが転がる影で、ディートリッヒの蹴りがフェイと前後して壁役に決まる。
     炎の列蹴がクロスした後、二人は飛びずさって距離を空けた。
     その時ディートリッヒはふと、血の刃を構成するスペードのカードが目にする。
    「トランプのスートを見るとシャドウのような感じもしましたが、やはりヴァンパイアですか」
    「……にしても、このブランカの使うカードの図柄、どこかで見たような? 剣のカードはスペードの意匠の原案。もしや……」
     ディートリッヒが血剣の中核と成るカードの話題を口にしたことで、御伽・百々(人造百鬼夜行・d33264)もトランプに目を向けた。
     そこに描かれた空白の紋章には、何やら覚えがある。
     確か以前に……。それも吸血鬼の……。
    「他のカードの力を引き出せるか? もう何例か見れば、少しは掴めるやもしれん」
    「何を気にしてるかしらないけど、いーよ? とりあえず囲んでガンガン攻め立てれば、そのうち何か使うでしょ」
     百々の頼みを聞いた訳でもないが、知恵は周囲に糸を張り巡らせる。
     ピン! と張った糸が、網が周囲を封じ始めた。


    「君はここで倒すから、大人しく往生しなよね」
    『いえいえ。遠慮しておきますよ。それに、その威力ならまだまだ……うおっと』
     知恵が引き絞る糸に囲まれながら、真白は笑っていたが……。
     糸が到達するまでに、その半ばから燃え広がり始めた。
    『炎の糸ですかぁ?』
    「かじり君ナイス!」
    「十字架はねえが、炎ならたんとあるでよ!」
     知恵の糸は吸血鬼とその配下を切り刻む手前で燃え盛り、周囲を赤く塗装する。
     それは、かじりが長期戦を踏まえて施していた力だった。
     現時点ではそれほど意味は無くとも、これから何度も力を奮う度に、大きな効果を発揮する事だろう。
    「仲間ちゅうんはな、協力し合って最大の力を出す! ……同じ血を吸うヒルでさえ人の役に立てるってのに、害しか無いとか何? 虫にも劣るわンなもん」
    『え~。お役に立てますよぉ。老いも病も無い世界ですぅ。ま、いささか退屈ですけどねェ』
     かじりは油断なく身構えながら、脳裏に2つの力を思い描く。
     1つは攻撃用、もう一つは長丁場に備えての回復だ。
    「代わり映えの無い人生なんぞ気色悪いわ! 怪我はこっちで引き受ける! さっさと引導渡してやろうぜ!」
    「そうせさてもらう。……これだけ踏み込めれば!」
     かじりが怪我を見越して回復に集中し始めた時、炎の鳥が現れる。
     その軌道を縫って飛ぶように、治衛は哀れな被害者たちの中に踏み込んだ。
     乱戦になり、敵集団5人の内の1人が迫るが恐れることなく大いなる力を振るう!
     灼滅者一人一人は、この真白という吸血鬼に劣る。ゆえに怪我を負うのは仕方あるまい、だが、人は補い合うことができる!
     もう一歩踏み込んで、剛力による真空で風の刃を作り上げた!
    「いっけー!」
    「まずは一体追い詰めるわよ。何が相手だろうと、ブッ飛ばすだけよね。簡単!」
     治衛の振るった真空の刃は、途中で聖なる力を引き起こして真価を発揮する。
     その動きに合わせて朔夜も踏み込んで、アッパー気味にカチ上げて、動きを止めた所にストレートをもう一発!

    「さすがに練習試合とかとは違うわね。囲みあってたら前衛以外でも普通に食らうか。大丈夫?」
     朔夜が二手三手と連撃に移行する中で、時折、曲乗りしているキャリバーに庇わせた。
     彼女は真近とあってカバーに成功するが、他のメンツはそうもいかない。
    「っ痛。それはなんとかするさ。こういう時に後ろを守るのが中衛の役目だ」
    「直ぐに治療するね。他の人の傷を終わらせたら、ホントに直ぐだから」
     治衛の傷は位置もあってか、そう多くも深くも無い。
     メディックを担当する智秋は兄の傷に申し訳なさそうな顔をしつつも、連打を受けた仲間の傷を祈るように癒し続ける。
     早く、はやく、速く。
     一刻も早く治療を終えて、そしたら心おきなく兄の治療に移るために少女は祈る。


    「やはりそうか。その紋章……いや、図案はハートではなく杯。そして……ゴブレットら四名と同じ物か?」
    『そぉですよぅ。僕の使うカードは、……っていうか、僕らの紋章はぁ、トランプじゃなくて、いちおー小アルカナなんですよねぇ」
     血の杯を使う吸血鬼が持つカードは、中央にハートにも似た紋章を持っている。
     先ほどのスペードの剣と見比べ、百々はなんとなくとした推測を形に固めて行く。
     こうやって物語りを紡ぐ彼女は、悪しき物語りの思いを解く為の鍵を探り始めた。
    「この敵は奴らの力を借りているのか? それとも支配していたのか? 嫌という手も答えてもらおうぞ!」
    『アハハ。こんな事しなくても、僕はお答えしちゃいまァす。もっともー、だけど断るというのも好きなんでぇ、よく覚えて無いという真実を口にしてみたり?』
     百々が問いかけと共に放つ指輪の魔力や、帯を伸ばして作る刃を吸血鬼はクルクルと絡め取る。
     その瞬間に弾けてもう一度結集し、避けることを許さず束縛し始めた。
    「何か気が付いたのですか? トランプではなく小アルカナとおっしゃってましたが」
    「そら、いつぞやの折りに、この辺りで倒した吸血鬼の少女よ。たしかに赤い杯を持っておったわ」
     ああ、そういえばそんな事も……。ディートリッヒはそう呟きながら、百々の解説が終わるまでキャリバーに立てておいた。
     敵の攻撃でボコボコになるのを横目で見ながら(何気に酷い)、話を聞き終わったところで、拳の連打で最後の手下を沈める。
     吸収能力や、敵の回復が入ったので長引いたが、仲間達の攻撃の前には保たなかったようだ。
     吸血鬼である真白本人を残すのみである。
    「それでは白紙の屋敷共々、焼き払わせていただきます」
    『なーんか物騒ですねェ』
     そしてディートリッヒはキャリバーに捕まりながら、スライディングを敢行!
    「ええ、ヴァンパイアは火葬に処すのが最もふさわしいですから。さあ、ラッシュです」
     ディートリッヒは敵が避けに掛った所でキャリバー手放し軌道を変更!
    「はいはーい。MM特攻スライディング部隊出動! なーんちゃって!」
     蹴り飛ばして炎が上がった所に、フェイが突っ込んで同じようにスライディング!
    「往復でもっかい行くよー! ピエロっていうのは、もっと人を楽しませるものだって聞いたよ!」
     更に腰を捻ってブレイクダンス気味にもう一発!
     ただしこれは物理力ではなく、サイキック重視の一撃である。
    「そうだよね、似合ってないよね、楽しくないよね。ってことでー、穂麦ちゃん、仮面狙って!」
     知恵はビハインドに声をかけつつ、自らは正面に回った。
     二人で一人の挟撃態勢、使うのは聖なる光! いまだ、目だ、目を狙えとばかりに解き放つ!
    『なんとお! これは覆面剥ぎデスマッチではっ』
    「やっかましいー。その素顔を拝ませてもらうよ! スクープじゃないのが残念だけど」
     光と霊力のツープラトンアタック!
     流石に一撃食らいじゃ仮面は剥げないが、それで知恵が諦めたりはしない!
    「頭か、頭が弱点なんやな!? クマゴロウ! 頭だ、いったれファイヤー!」
     かじりは知恵の様子になんとなく納得して、霊犬に炎を纏わせる。
     灼熱の翼を手に入れた事で、わんこはファイヤークマゴロウとなった!
    「ちびっと強化してるのが面倒いわね。きっちり剥いどきたいんだけど」
    「それは俺がやっておくよ。暫く妹を任せます」
     そして朔夜がどうしようかと思案した時、治衛が飛び出して周囲の壁に爪を突き立てる。
     指に負荷が掛ったと思った瞬間に、壁が弾けて鬼の力が襲いかかった。
     剛力の拳が敵の腹に炸裂したのを見て、朔夜は楽しそうに包囲網に加わることにした。


    「メインディッシュと行きましょうかね!」
     朔夜の放つ裏拳が唸り、血の剣で防がれた瞬間に、反動で回し蹴り!
     そのままキャリバーを滑らせる事で場所を明け、次なる仲間の攻撃を呼び寄せた。
    「貴様らと屋敷の謎のついて話してもらうぞ!」
    『見ての、通りですよぉ』
     百々がメスを片手に切り掛り、防ぐはずの血の剣は絡めたESPで束縛。
     小周りの良さも合わせて(身長の事では無い!)、懐から一気に斬り割いた!
    「訪れた者が行方不明になる屋敷の噂なぞ、真実にするわけにはいかん。 闇と滅っせよ」
    「ええと、うん……じゃなくて、はい」
    「大丈夫だって。アシストするから、ついて来て!」
     百々の声に智秋は一瞬だけ戸惑うが、フェイが誘ったことでようやく頷いた。
    「行っくよ、智秋ちゃん!」
    「……うん、頑張る……から」
     フェイは智秋の手を握って駆け出し、途中で手を離して炎の剣を握る。
     一方の智秋は一瞬だけ離れた手を心細く思いながら、キュっと握り直して手を握りしめた。
     そして手から、心の剣を伸ばして走り出す。
    「おやすみなさい、また……ね」
     風を帯びた薄黄緑の剣が通り過ぎた後、炎の剣が横薙ぎに吸い込まれていく。

     十字に切り割かれた真白はなおも……。
    『もうちょっと遊びぃ……』
    「往生際が悪い、ねっと!」
     立ちあがろうとしたところに、朔夜がトドメを刺した。
     起き上がりに合わせて空気投げ。
     パサっと砂か塩かなんかが崩れ落ちた後には、ピエロのような仮面が落ちていたと言う。
    「あー! まだ素顔を拝んでなかったのにー! もー次のピエロ居ないかな~」
    「流石に居ないと思いますよ。じゃなきゃ仲間は集めないと思う」
    「だから、友達が欲しかったの……かな。もう、寂しく、ないといいな」
     知恵と治衛の会話を耳にして、智秋はそんな風に呟いた。
     その言葉を聞いて、兄はそっと妹の指を握ってやる。もしかしたら、妹が寂しそうに思えたのかもしれない。
    「吸血鬼よけにここいらに大蒜でも植えとくか? ちょっ、それは待て」
    「先に燃やしてしまいましょう。御あつらえ向きに中身が出てますね……」
     かじりはキャリバーから中身を取り出そうとするディートリッヒを危うい所で留めた。
     サーバントって燃料で動いたっけ? とか思いつつ、ツッコミ。
     皆で苦笑しながら学園へと帰還して行った。

    作者:baron 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2015年6月11日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 1/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 2
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