モヒカン軍団を殲滅せよ

    作者:のらむ


     山奥に撃ち捨てられた廃学校。この場所について、とある噂が流れていた。
    『なんかモヒカン頭のヒャッハーな連中が、夜な夜な学校で騒ぎまくっている』と。
     普通ならお前何言ってんのそんな訳ないじゃん、で済む話であるが、この噂は都市伝説として実体化してしまっていた。
    「ヒャッハー!! 好き勝手に暴れ回ってやるぜぇ!!」
     釘バットや巨大ハンマーなど、原始的な武器で暴れ回るモヒカン。
    「俺たちに逆らう奴は全員皆殺しだぜー!」
     火炎放射器やガトリングガンなど、やたらゴツイ武器で暴れ回るモヒカン。
    「邪魔する奴は全員轢き殺しちまうぜヒャッハー!」
     毒々しい色の改造バイクを乗り回しながら剣や斧等の刃物を振りまくるモヒカン。
     そして彼らを統率するキングモヒカンも、この学校に身を潜めているという。
     速やかに雑魚モヒカンどもを討伐し、親玉であるキングモヒカンを討伐せよ!


    「時が……来たようだな……!」
     エクスブレインの神崎・ヤマトがカッと目を見開き、灼滅者達の方を向いた。
    「サイキックアブソーバーからの情報によると、とある山奥にある廃学校に、モヒカン軍団の都市伝説が夜な夜な出現しているらしい!! そんな訳で現場へ向かい、奴らを灼滅するんだ!!」
     ヤマトの説明によると、この学校には多数のモヒカンがいるが、そのモヒカンをある程度倒した時点でボスであるキングモヒカンが姿を現すらしい。
    「出現したキングモヒカンを倒せば、他のモヒカンも自動的に消滅し、灼滅完了となる! 皆で協力し、キングモヒカンを倒すんだ!」
     そしてヤマトは、この学校自体のざっくりとした説明を行う。
    「何の変哲もない三階建ての校舎だな。そこそこの広さのグラウンドもあって、その片隅には体育館もある。かなり雑に放置されたらしいから、中には当時の物品が散乱しているだろう。まあ特に支障はないだろうがな」
     そこまでの説明を終え、ヤマトは制服をバサッと翻した。
    「説明は以上……いや、まだあったな。実はこの都市伝説、滅茶苦茶弱い。どうやっても負けることなんて無いだろうから、皆好きな様に恰好つけて戦うんだ!! モヒカン毟るなよ! じゃあ、行ってこい!!」


    参加者
    珠瀬・九十九(藍色ナインテイル・d02846)
    月詠・千尋(ソウルダイバー・d04249)
    村瀬・一樹(ユニオの花守・d04275)
    冴凪・翼(猛虎添翼・d05699)
    居木・久良(ロケットハート・d18214)
    黒姫・識珂(エクストラブライブ・d23386)
    スペチアリヌイ・アフタマート(ペネトレイトアビスウォーター・d25565)
    ドール・ドールズ(ドール・d27288)

    ■リプレイ


     とある日の深夜。モヒカン共がヒャッハーしているという廃学校に、8人の灼滅者達は訪れていた。
     そしてその校門から堂々と姿を現しその学校に踏み入ったのは、居木・久良(ロケットハート・d18214)だった。
     武器も持たずに姿を現した久良を、5人のモヒカンどもは早速取り囲む。
    「ヘイヘイヘーイ、ちょっと待てよ兄ちゃん。ここは俺達の縄張りだ。死ぬ覚悟は出来てるんだろうなぁ?」
     へらへらと笑うモヒカン達を、久良はじっと見返す。
    「モヒカンだろうと、相手には敬意を払うべきだってオレは思うんだ。……先に抜かせてやる。でも、オレの方が早いよ」
    「だったらお望み通り殺してやるよ!」
     そしてモヒカンたちが武器を振りかぶった次の瞬間、5発の銃声が響き渡る。
     リボルバーを抜いた久良が一瞬にして、ファニングでモヒカンどもの額を撃ち抜いたのだ。
     そのまま校舎内に突入した久良は、手近な教室内に襲撃を仕掛け、炎の蹴りを放った。
    「てめぇ一体だベシッ!」
    「灼滅者だよ」
     襲撃を受けたモヒカンたちは久良に銃弾を撃ち放つが、久良は机の上を飛び跳ねながら、銃弾の間を潜り抜ける。 
    「これで終わりだ!」
     そして久良が無数の拳を放つと、モヒカンどもは一瞬にして壁に叩きつけられ、消滅したのだった。
    「モヒカン人形、沢山壊していいのでしょう? ウフフ、楽しいお遊戯になりそうね」
     一方、廃校舎の窓の外に佇むドール・ドールズ(ドール・d27288)は頭をグイッと取り外し、小脇に抱えていた。
     そして自分の頭を思いっきり振りかぶると、校舎の窓目がけて思いきりぶん投げた。全身が人形のドールの荒業である。
     窓をぶち割りながら突如として現れたドールの首に、モヒカンどもはギョッと目を見開く。
    「ギャー!!」
    「首だー!」
    「ウワー!!」
    「ヌガー!!」
     モヒカン共がビビりまくっている隙にドールの身体は窓から侵入し、自分の首をグイッと元の場所に取り付けていた。
    「こんばんは、モヒカン人形さん。折角だから、楽しみましょう?」
    「何だこいつ訳分かんねえぞ! とりあえずやっちまえ!」
     モヒカン共はドールに向けて一斉に釘バットを振り降ろすが、ドールは自分の身体を不自然な方向に折り曲げながら、これをスッと回避する。
    「『楽団人形の宴』……静かに聞いて頂戴ね」
     そしてドールが怪談を語ると、ドールの足元に楽器を持った無数の人形が現れ、精神を蝕む音楽を奏でていく。
    「グオオオ……」
     モヒカン共は頭を押さえながら、バタバタと床に倒れ伏していくのだった。
    「数だけは多いですわ……ですが流石に名言されるだけあって、相当弱いですわね」 
     ガンナイフの二挺持ちで校舎内を駆けあがって行くのは、珠瀬・九十九(藍色ナインテイル・d02846)。
     九十九は目の前に飛び出すモヒカンどもを至近距離から撃ち抜き、あるいはナイフで首元を掻っ切りながら、スゴイ勢いで屋上に向かっていた。
    「……ふふっ、このペースならば撃墜数トップは頂きでしょうか?」
     そして九十九が屋上に続く扉を開け放つと、そこには大量のモヒカン共が待ち構えていた。
    「な……てめぇ一体だ」
    「あら、これは中々大漁ですわね」
     九十九は赤いモヒカンの言葉を遮り弓を構えると、天に向けて大量の矢を放った。
     次の瞬間、大量の矢が雨の様に降り注ぎ、モヒカンのモヒカンを突き破り次々と頭に突き刺さっていった。
    「ウギャー! 何しやがんだこの野郎!! 人の話は最後まで聞け!!」
    「え? 何でしょうか? 騒音が酷くて何にも聞こえませんわ」
     奇跡的に生き残った赤モヒカンの火炎放射を難なく避わした九十九は再び大量の矢を放ち、赤モヒカンの身体をハリネズミの様にして消滅させた。
    「屋上のモヒカン達は一掃しましたし……ここからならグラウンドの敵は狙いやすそうですわね」
     九十九は静かになった屋上から、グラウンドのモヒカンたちを狙撃していくのだった。
    「あー……これは確かに放っておいたら迷惑そうだなあ……紳士的に、消毒しちゃわないとね」
     体育館の中で武器を振り回しながら馬鹿騒ぎしているモヒカン共を眺め、村瀬・一樹(ユニオの花守・d04275)は呟いた。
    「……ん? おいお前ら、お客さんだぜ! もてなしてやりな!!」
    「ヒャッハー!!」
     ゴツイ武器で襲い掛かるモヒカンどもの動きを冷静に眺めながら、一樹は取り出した青薔薇のレイピア『Blueed Roses』を指揮棒の様に振るう。
    「……うーん、お客をもてなすなら、もっと丁寧にやった方がいいんじゃないかな? こんな風に」
     そして放たれた五線譜のベルトがモヒカン共を纏めて絡め取り、一瞬にして動きを封じた。
    「締めはダンスと洒落込もうか!」
     一樹はそのまま縛られたモヒカン共に突撃すると、情熱的なダンスと共にモヒカンどもを地面に叩き伏せていった。
    「ヌオオオオ!!」
     気合で一樹の攻撃を耐えきった最後のモヒカンが、大剣を構え一樹に突撃する。
    「中々やるね!」
     即座に一樹は紳士的な回転のこぎりを紳士的に構え、紳士的に振り降ろした。
     ギュィィィィィィィン!!
     紳士的な轟音と共に放たれた斬撃はモヒカンの身体を両断し、そのまま消滅させた。
    「……あはっ! やっぱこういうのは良いよねぇ!」
     笑顔を浮かべながらそう言った一樹はもちろん紳士的だったが、返り血も浴びてたしなんか恐かった。


     校舎や体育館で戦いを繰り広げる灼滅者もいたが、広いグランドでド派手に戦っている灼滅者もいた。
     中でも一際目立ったのは、全身を竜の姿へと変えたスペチアリヌイ・アフタマート(ペネトレイトアビスウォーター・d25565)だった。
    「モヒカンって禿げじゃよね? とりあえず削げばいいかの♪ 中途半端ゆえ綺麗に失くすのじゃよー♪」
    「そうね、モヒカンだがキンカンだか知らないけど、片っ端から吹っ飛ばしてやるわよ、ヌイ!」
     スペチアリヌイの隣に立つ黒姫・識珂(エクストラブライブ・d23386)がそう言って、殲術道具を構える。
    「ヒャッハー! てめえら2人斬り殺してやるぜー!」
     バイクモヒカン共が2人に突撃するが、スペチアリヌイは全身に纏った水流の様なオーラを口元に集束させていく。
    「水って圧をかけて噴出すれば凶器にもなるのじゃよ? 色々と吹っ飛べばよいゆえ?」
     スペチアリヌイが放った水のブレスが、モヒカンの頭のモヒカンを消滅させた。
    「俺のアイデンティティーがー!!」
    「喧しいわよあんた」
     識珂はつるつるになったモヒカンの頭部に跳び蹴りを放つと、地面に勢いよく埋めた。
    「オラオラ、識珂サマのお通りよっ! 道を開けなさい!」
     そのまま識珂は片腕を異形化させながらモヒカンの群れに突っ込み、殴り飛ばすは首根っこ掴んで地面に引き倒すはで、とても絶好調だった。
    「ヌイ、あたしについてきなさいよっ!」
    「分かったよシキちゃん!」
     識珂の後ろに付いていくスペチアリヌイは不意にモヒカン共の中央に躍り出た。
    「シキちゃん、合わせてね! ……尻尾アタック! ぺちんぺちーん!」
     スペチアリヌイが竜の尻尾を思いきり地面に叩きつけると、放たれた衝撃波がモヒカン共の身体を吹き飛ばし、空中に打ち上げた。
    「仕方ないわね……吹っ飛ばしてやるわ!」
     識珂は地を蹴り跳び上がると、浮いたモヒカンどもに暴風を纏わせた回し蹴りを放つ。
     その蹴りをまともに喰らったモヒカンどもは物凄い勢いで校舎の壁に叩きつけられていった。
    「ナイスコンビネーションだよシキちゃん!」
    「まああたしがいれば当然ね! ただしモヒカン撃破数1位は私がもらうわ!」
     そんな感じでスペチアリヌイと識珂は、仲よくモヒカンどもを薙ぎ倒していくのだった。
    「もの凄い数のモヒカンだ、何故にここまで群れる……よし、全員丸坊主だ」
     ため息混じりに呟いた月詠・千尋(ソウルダイバー・d04249)は、グラウンドのモヒカン集団に突撃した。
    「……えーい、こうなりゃヤケだ、ヒャッハーッ!!」
     千尋はモヒカンの群れの間を駆け巡りながら、モヒカンの頭のモヒカンを次々と糸で刈り取っていく。
    「な……オレのモヒカンが……」
    「もうおしまいだ……」
    「絶望的だ……」
     モヒカンと共に戦意まで喪失した元モヒカン共が、武器を手落とし膝を付く。
    「何故そうなる……まあいいや、隙があるにも程があるよ!」
     そして千尋は元モヒカン共に躊躇なく猟犬の影を放つと、一気に喰らい尽くした。
    「撃墜王の称号はボクが貰うよ!」
     段々調子が上がってきた千尋を、次なるモヒカン集団が取り囲む。
     角材やら斧やらを一斉に振り降ろすモヒカン共だが、千尋は華麗なステップで戦場を舞い、攻撃を回避していく。
     そして躍動感溢れる回避行動を取る度、躍動感溢れる動きで良く揺れる千尋の胸。
     その躍動感にモヒカン共が一瞬目を奪われた。多分回避じゃなくて胸の方の躍動感だと思うよ。
    「フフッ、そんなに余所見してていいのかい? お代は貰うよ!」
     次の瞬間、千尋が放った5本の糸によって結界が構築され、モヒカン共は纏めて消滅していった。
    「さて、そろそろキングも出て来るかな?」
     千尋はそう呟き、再び戦場に駆け出していったのだった。
    「バイクは最高だぜヒャッハー!」
     グラウンドをバイクで駆け巡るデカモヒカン。その前方に、『止まれ』と書かれた赤標識を構えた冴凪・翼(猛虎添翼・d05699)が立ち塞がった。
    「此処は通行止めだ、交通ルールはお守りくださーい?」
    「なんだアイツ、轢き殺しちまえ!」
     そのまま突っ込んでくるデカモヒカンに、翼は軽くため息を吐く。
    「……忠告はしたぜ? 聞かねぇってんなら、、無理やり止められても文句は言えねぇよなぁ」
     そして翼は思いきり標識を振り上げ、向かってきたバイクにぶち当てて転倒させた。
    「何しやがるてめぇ!」
     デカモヒカンはそのまま斧を振るうが、翼はバク転でこれを回避し、そのまま足でデカモヒカンの頭を掴み上げた。
    「残念でした、その程度じゃ当たんねぇよ、っと」
     そのままデカモヒカンを後方に投げ飛ばした翼は華麗に着地し、トン、と軽く足を踏み鳴らす。
     そして放たれた影の鎖が、デカモヒカンの全身に絡みつき、縛り上げた。
    「そのままじっとしてろよ? モヒカンだらけじゃ個性ないだろうし、俺が頭をすっきりさせてやるぜ?」
     翼は影の鎖を通して炎を放ち、モヒカンの頭を燃やしていく。
    「ウギャーー!! てめぇ絶対許さねぇ!」
    「別に許さなくてもいいぜ? ……これで終わりだからな!!」
     トドメに翼が放った炎の拳がデカモヒカンの鳩尾に突き刺さり、そのまま燃え尽きていった。
    「……よし、それじゃあ次のモヒカンを……ん?」
     翼がデカモヒカンを討伐したその時、廃校中に地響きが起こり始めた。
     そしてグラウンドの中央に大きなひび割れが出現したかと思うと、そこから巨大なモヒカンが姿を現す。
    「てめぇらは調子に乗り過ぎた……この俺様、キングモヒカン様が、てめぇらを直々に葬ってやるぜ、ヒャッハー!!」
     そう、ついにキングモヒカンが出現したのである。


     そしていい感じにグラウンドの中央に集合した灼滅者達と、相対するキングモヒカン(推定5メートル)。
    「ククククク……死ねや糞ガキ共!! ヒャッハーー!!」
     キングモヒカンは超デカいガトリングガンから、無数の弾丸を灼滅者達にばら撒く。
    「ここまで分かりやすい奴は嫌いじゃないぜ? ……さぁ、楽しい喧嘩といこうじゃねぇか……!」
     翼は放たれた弾丸を弾き返しながら飛び掛かり、キングモヒカンの顔面に炎の拳を叩きつけた。
    「へぇ、これは刈り甲斐がありそうだねぇ、行くよッ!!」
     千尋は無数の糸をキングモヒカンの全身に張り巡らせ、一気に引き裂いた。
    「超スーパーブレス!!」
     スペチアリヌイが放った極太のブレスが、キングモヒカンの肩と取り付けれらていたトゲトゲのアーマーを削り取った。
    「ク……流石に俺様の部下を狩りまくった奴らだぜ……だが最強は俺様だ! ヒャッハー!!」
     キングモヒカンの火炎放射器から放たれた巨大な爆炎が灼滅者達に襲いかかる。
    「甘いわね……そんなのじゃあ効かないわよ。攻撃ってのは……こうやるのよ!!」
     識珂がキングモヒカンの鳩尾に鋭い炎の蹴りを叩きこみ、大きくその体勢を崩した。
    「打合せも何もしてないけど……多分こんな感じで合ってるよね?」
     一樹は回転のこぎりを凄い勢いで振りまくり、キングモヒカンの全身をズタズタに斬りまくった。
    「受けて見なさい、我が全霊の拳を!!」
     九十九が鬼の拳を振るうと、痛烈な一撃がキングモヒカンの顔面に突き刺さった。
    「大きなモヒカン人形……壊し甲斐がありそうね」
     ドールが語った『拷問の殺戮人形奇譚』が、キングモヒカンの全身に憑りつき精神を傷付けた。
    「悪いけどアンタを倒さないといけない。そうしないとここは静かにならないからね……あんたに敬意を表して、全力でやらせてもらう」
    「クッ……モヒカンの力を舐めるんじゃねえぜぇ!!」
     キングモヒカンは再び強烈な弾丸をばら撒いていく。
     しかしその攻撃を避けきった久良は、静かにリボルバーの銃口を向ける。
    「これで最後にしよう、キング」
     放たれた一発の弾丸が、モヒカンの頭部を撃ち抜いた。
    「グオオ…………モヒカンは永遠に不滅だぜ、ヒャッハー!!!!」
     キングモヒカンの身体はゆっくりと地面に倒れ、そして掻き消えていった。
     キングモヒカンの最期を見届けた雑魚モヒカン共も、次の瞬間全て消滅し、廃学校には静寂が訪れた。
     こうして騒がしいモヒカン退治は幕を閉じたのだった。


     モヒカン撃墜王結果発表!!
     今回の戦いで最もモヒカン共を狩ったのは……珠瀬・九十九! 君だ!
     単純な火力では他にやや劣るものの、そもそも紙装甲のモヒカンが相手だった事が上手く作用した。また、他人が弱らせたモヒカンも躊躇なく狩るやや腹黒い戦闘スタイルも功を制した!
     おめでとう、モヒカンキラーの称号は君の物だ!!
     そんな訳で灼滅者達は帰還する。
     久良は今回の戦いを楽しめた様だったし、翼も全力の喧嘩が出来て満足そうであった。
     惜しくも優勝を逃した一樹は少し悔しそうだったが、ドールはそもそも撃墜数をあまり気にしていない様だった。
     識珂とスペチアリヌイは帰り際も相変わらず仲好さそうにしていたよ。
     そして帰り際、千尋は何となくグラウンドを振り返ると、そこに拡がっていたモヒカン(毛)の残骸に何とも言えぬ哀愁を感じたのだった。
     
     こうして戦いは終わり、灼滅者達はモヒカンのいない(もしかしたらいるかもしれないけど)学園の日常へ帰還する。
     次に戦うのは何の都市伝説か。もしくはダークネスか。モヒカンか。
     それは分からないが、今は力を蓄え、次なる戦いに備えるとしよう!!

    作者:のらむ 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2015年6月7日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
    得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 6
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