●中津川栗きんとん怪人マロニーソーン
中津川栗きんとん。
おせち料理に使われるものとは違い、粘り気がなく、茶巾絞りで栗の形をしている和菓子。
愛しすぎたが故だろう。岐阜県で活動を開始した怪人が一体。
「クーリクリクリクリクリ! 中津川栗きんとんこそ元祖トン! 岐阜県加茂郡八百津町の栗きんとんは元祖などではないトン! だから、ここでも中津川栗きんとんを売るといいんだトン!」
名を、中津川栗きんとん怪人マロニーソーン!
茶巾絞りで作られた栗きんとんの頭に、猿が人型になったような身体と栗色の棍を持つ怪人は、中津川栗きんとんこそが元祖だという信条の元、もう一つの発祥と言われている岐阜県賀茂郡八百津町を栗きんとんの元祖と掲げる店に襲撃をかけては、中津川栗きんとんを売るよう強要する……という活動を行っていた。
元祖を中津川栗きんとんに統一すること。それこそが魅力を伝える一歩だと、ゆくゆくは世界征服に繋がるのだと信じて……。
「……どちらも美味しければいいと思うのだけど……」
大型デパートの休憩用ソファで一息つきつつ、メモを眺めていた日輪・日暈(汝は人狼なりや・d27431)。中津川栗きんとん怪人と記されている項目を前にため息を吐いた後、立ち上がった。
「知らせよう、何かあっても困る」
エクスブレインへと伝えるため。真実ならば解決策を導かなくてはならないのだから……。
●夕暮れ時の教室にて
「それでは葉月、後をよろしく頼むよ」
「はい、日暈さんありがとうございました! それでは早速、説明を始めさせていただきますね」
倉科・葉月(高校生エクスブレイン・dn0020)は日暈に頭を下げたあと、灼滅者たちへと向き直った。
「岐阜県でご当地怪人、中津川栗きんとん怪人マロニーソーンが活動していることが発覚しました」
本来、ダークネスにはバベルの鎖による予知能力があるため、接触は困難。しかし、エクスブレインの導きに従えば、その予知をかいくぐり迫ることができるのだ。
「とはいえ、ダークネスは強敵。色々とあるご当地怪人といえど、です。ですのでどうか、全力での行動をお願いします」
続いて……と、地図を取り出し岐阜県内の商店街。片隅にある和菓子屋を指し示した。
「皆さんの赴く当日のお昼すぎ、マロニーソーンはこの商店街の和菓子屋さんにやって来ます」
目的は、中津川栗きんとんこそが元祖であると示す。
というのも、栗きんとんには中津川市が元祖という説と八百津町が元祖という説、二つの説が存在する。それが我慢ならないのか、怪人は八百津の説は偽りだと……中津川が元祖でなければ行けないと、各地の和菓子屋などを巡る。どちらの説を取っているかを訪ね、八百津ならば中津川が元祖だというふうに考えなおせと強要する……拒否するならば大暴れする、と言った活動を行っているのだ。
「ですので、この和菓子屋さんの前で待ち構えて下さい。そうすれば、問題なく出会えると思います」
見た目も、茶巾絞りで作られた栗きんとんの頭に猿を人間にしたような身体、栗色の棍を持つ……と言った特徴を持つため、見間違えることはないだろう。
後は戦いを挑めば良い、という流れになる。
敵戦力はマロニーソーンの他、栗の帽子をかぶっている配下が二名。
マロニーソーンの力量は、配下がいる状態で灼滅者たち八人と五分。
攻撃面に秀でており、加護を砕く中津川栗きんとん如意棒、複数人を次々と攻撃する中津川栗きんとん分身。そして、自らの傷を癒やし守りを固める中津川栗きんとん雲。
一方、配下二名は防衛役。加護を砕く中津川栗きんとんタックルと、威圧を与える中津川栗きんとん頭突きを仕掛けてくる。
「以上で説明を終了します」
地図などを手渡し、締めくくりへと移行した。
「中津川の栗きんとん。茶巾とも呼ばれる、甘く美味しい和菓子。魅力あふれるものではあります。しかし、このような形で暴れて良いものではありません。どうか、全力での戦いを。何よりも無事に帰ってきてくださいね? 約束ですよ?」
参加者 | |
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天城・優希那(の鬼神変は肉球ぱんち・d07243) |
木場・幸谷(純情賛火・d22599) |
不破・和正(悪滅断罪エドゲイン・d23309) |
日輪・日暈(汝は人狼なりや・d27431) |
日輪・こころ(汝は人狼なりや・d27477) |
日輪・義和(汝は人狼なりや・d27914) |
絢藤・さくら(桜の下に埋めた愛・d34031) |
八蘇上・乃麻(木俣の宿りし者・d34109) |
●どっちが元祖?
穏やかな時間が流れるお昼すぎ。優しい甘さに満ち溢れた、岐阜県内の和菓子屋さん。
購入した和菓子をレストスペースで食していた灼滅者たちは、気配を感じガラス戸の向こう側へと視線を向けていく。
人波をかき分け近づいてくる、茶巾絞りで作られた栗きんとんの頭に猿を人間にしたような体を持ち、栗色の棍を携えている怪人……中津川栗きんとん怪人マロニーソーン。および、栗の帽子をかぶっている配下二名が歩いてくるのを発見した。
天城・優希那(の鬼神変は肉球ぱんち・d07243)が外に出て、栗きんとんを食べながら声を上げていく。
「やっぱり八百津町の栗きんとんおいしいのです~♪」
「トン!?」
驚きの声を上げ、立ち止まっていくマロニーソーン。
すかさず木場・幸谷(純情賛火・d22599)が距離を詰め、笑顔で一気にまくし立てる。
「いよう怪人! 我はウマい菓子を求めてさすらう伝説の男子高校生なりッ! さぁさ、お前も自慢の一品を差し出してくれなさーいっ!」
「と、トン!?」
戸惑うマロニーソーンに、にっこり笑顔を向けていく幸谷。
さらに畳みかけるのだと、続いて不破・和正(悪滅断罪エドゲイン・d23309)が店の中からやって来た。
「いやー栗きんとんうまいなー。やっぱ茶巾は最高だぜ。あ、そこの怪人、お茶買ってきてくれないか?」
手を軽く叩いた後、怪人の視線を店の隣にある自動販売機へと誘導する。
「……」
三者三様な態度を前に理解が追いつかないのだろう。マロニーソーンは視界を巡らせ、しきりに小首をかしげていた。
故に優希那が再び歩み寄り、尋ねていく。
「そういえば、中津川が本場だという話もあるようで……実は、今まで食べたことないのですよね。ですから、比べてみたくても比べられないのです。一度記念に中津川の栗きんとんも食べてみたいのですー」
「……と、トン! そ、そうだトン! それなら……」
つとめて冷静なだと装いながら、茶巾タイプの栗きんとんを取り出していくマロニーソーン。
手渡され、食べる優希那。
ふんわりとした食感の後に広がる、栗の香り。優しい甘みが調和して、全てで楽しませてくれていた。
「ふわぁ、おいしいのです~! 作り方のコツとか教えていただけませんかねぇ? おじいちゃんとおばあちゃんに作ってあげたいのです~」
優希那は眼をキラキラさせながら、マロニーソーンにねだって行く。
「クーリクリクリクリ! もちろん教えてやるんだトン!」
マロニーソーンは上機嫌。丁寧に、作り方を説明した。
さなかに栗きんとんを受け取った絢藤・さくら(桜の下に埋めた愛・d34031)は、傍らに立つビハインドの神父さまと視線を交わしていく。
「お美味しいほうが元祖でいいですよね、神父さま」
ならばやはり中津川! との声が聞こえてきた気がしたが、気にせず楊枝をつまみ栗きんとんを切り分けた。
「あ、そのままじゃ食べられませんよね。神父さま、はい、あーんです」
さくらは神父さまといちゃつきながら、栗きんとんを楽しんだ。
傍らでは他の仲間に混じり、八蘇上・乃麻(木俣の宿りし者・d34109)も中津川と八百津、両方の栗きんとんを楽しんでいく。
「ん~っ、こっちの栗きんとんもうまいわぁ。なんや、どっちもうまいやん。八百津なんて気にせんと、自分らも好きに元祖名乗ったらええやんか。何が不満なんよ?」
「クーリクリクリクリ、偽物は駆逐しなければならないトン!」
説明が終わったのか、即座に反応してきたマロニーソーン。
さなかには、人払いが終わったとの報告も入ってきた。
和正は仲間に目配せした後、改めてマロニーソーンへと向き直る。
「どっちが元祖だとか中津川が何県だとか知った事か! そんな事より川越にも老舗の和菓子屋さんが沢山あるのを知らないのか!」
「トン!? やぶから棒に何だトン!?」
疑問には答えず、武装。
「今からここが埼玉県川越市……すなわち地獄の一丁目だ!」
鞘の中を滑らせるように妖刀を引き抜いて、切っ先をマロニーソーンへと向けていく。
傍らで跳ねまわる幸谷もまた、笑顔の挑発を開始した。
「や、これでお前が八百津きんとんの否定より、中津川きんとん褒め称えるのに力入れるタイプだったらちょっぴし応援したんだけどなー?」
反応を待たずに武装。
炎のごときオーラを吹き上がらせた。
「ちなみに俺は菓子に等しく愛を降り注がせたい系男子なんでどっちでも!」
「……」
宣戦布告と受け取ったのだろう。マロニーソーンもまた距離を取り、配下二名に手振りで指示を出していく。
「そういうことなら仕方ないトン! この、中津川栗きんとん怪人マロニーソーン様が、お前たちに栗きんとんの素晴らしさを叩き込んでやるんだトン!」
……こうして、栗きんとんを巡るた戦いは開幕した。
昼下がりの商店街。穏やかな時間に満ちていた和菓子屋の前で……。
●対決! 栗きんとん軍団!
開幕の音頭を取ったのは、優希那。
「そ、そこです!」
指輪から放たれた弾丸が、右側配下の体に吸い込まれていく。
直後、大気が凍てついた。
「さ、早々に終わらせて栗きんとんを楽しみましょう」
担い手たる日輪・こころ(汝は人狼なりや・d27477)は、視線で右側配下を示しながら腰を落としていく。
攻撃が右側配下へと集う中、幸谷の放つ炎の足が体の中心へとクリーンヒット。
「おっと、一人目撃破! だね」
街灯に叩きつけられ気絶していくさまを横目に、軽快なフットワークで次の配下へと向き直る。
防衛役を多く配置したからだろう、被害の分散に成功していた。
故に乃麻ひとりだけでも大部分を治療することができている。
万全の体勢は状況の安定に繋がり、早々に配下の撃破に成功した。
マロニーソーンへとなだれ込んでいく灼滅者たち。
「まだまだ、これからが本番トン! 中津川栗きんとん如意棒」
迎え討たんと振り下ろされた如意棒を、日輪・日暈(汝は人狼なりや・d27431)は漆黒の影狼に噛み付かせて受け止めた。
振り払わんとするマロニーソーンとの力比べに持ち込みながら、語っていく。
「正直、俺はどっちが元祖でも大して気にならないんだけどさ」
事実、どちらが元祖であるかが今に影響することは少ない。
よしもあしくも、気にしている者は少ない。
「君たちご当地怪人は、無理に押し付けるから、印象悪くなるんだよ」
だからこそ、無理に押し付ければ不評に繋がる。
「主張の押し付けは良くない、だから君はここで倒れろ、中津川栗きんとんの名誉の為に」
糾弾を終えると共に押し返し、螺旋刺突を仕掛けていく。
マロニーソーンは如意棒で弾き、距離を取った。
「まだまだ、中津川栗きんとんのために倒れる訳にはいかないトン! 今一度行くぞ、中津川栗きんとん如意棒!」
跳躍し、大上段から振り下ろされた如意棒を、日輪・義和(汝は人狼なりや・d27914)が盾領域を広げて受け止めた。
力で押し合うついでににらみ合いながら、静かな声音で告げていく。
「起源だとか、元祖だとか。肩書きに拘るのがよく分からないな。逸品としてここにある。それの何が不満なんだ?」
「もちろん、今あることも大切トン! でも、それにいたるまでの歴史も大切なんだトン!」
どんな食べ物にも、積み重ねられてきた歴史がある。
積み重ねられてきた歴史がなければ、その逸品は存在しない。そう、マロニーソーンは着地し飛び退りながら語っていた。
「……ふん」
視線で追いかけながら、義和は肩をすくめていく。
「まあいい……来い、日輪の金狼が相手になろう」
猛追し、盾突撃をかましていく。
視線を己にひきつけた殺那……。
「後ろががら空き、だな」
背後へと回りこんでいた和正が、マロニーソーンの背中に人たち浴びせニヤリと笑う。
直後に神父さまが操る霊障が、マロニーソーンを揺さぶった。
「トン!?」
息つく暇も与えぬと、さくらが影から飛び出し小太刀を振るう。
脇腹に深い傷跡を刻んだ上で離脱し、霧の中に紛れて扇を広げた。
霧の中、扇で口元を隠し微笑むさくら。
マロニーソーンは視線を向けた後、懐に手を入れていく。
「なんの、この程度! いくぞ、中津川栗きんとん分身!」
何かがばらまかれたなら、無数の分身が灼滅者たちの間に出現した。
分身はマロニーソーンが動き出すとともに拳を、蹴りを放ち、前衛陣を攻撃し始めていく……。
分身による打撃も、如意棒による一撃も、乃麻は後方から観察。
一人が深く傷ついていると感じたなら、光で照らし癒していく。
複数人がまとめて傷ついたと感じたなら、風を招いてさらっていく。
変わらず支え続けていくのだと、治療の力を用い続けた。
傍らに立つ優希那は、少々慌てた様子ながらも虚空に浮かべた魔力の矢を放っていく。
マロニーソーンをかすめ地面に突き刺さった魔力の矢が粉塵を上げていく中、神父さまは再び霊障を放つ。
揺さぶられ身動きがとれなくなったマロニーソーンの懐に、さくらが素早く踏み込んだ。
「さて、そろそろ終わらせてしまいましょう。楽しい時間を過ごすために」
「トン……」
脇腹をえぐられ、よろめくマロニーソーン。
こらえきれなくなったのか、指笛を吹いていく。
「来い! 中津川栗きんとん雲!」
どこからともなく現れた金斗雲が、マロニーソーンの体を包んでいく。
諸共吹き飛ばさんと、こころが虚空を蹴りあげた!
金斗雲を吹き飛ばした上で、腕を狼のものへと変えていく。
「どちらも美味しいのだけど。周りに迷惑をかけないほうが元祖でいいんじゃないかしら?」
「元祖は中津川トン! 何があっても揺るがないんだトン!」
「ま、それはともかく」
反論を切って捨てた上で、仲間たちに視線を送りながら跳躍。
勢いのままに爪を振り下ろし、マロニーソーンに三本傷を刻んでいく。
マロニーソーンの視線が、こころへと――。
「おおっと、相手はこっちだぜ? お前の愛が本物なら、俺の屍を踏み越えて行けーッ! ま、残念ながら俺の菓子への平等愛はそうそう崩せないけどなー、はっはー!」
――向きかけた時、背後に回りこんでいた幸谷がにやりと笑いながら炎の剣を振り下ろした。
背中に熱き斬撃を浴び、膝をついていくマロニーソーン。
すかさず和正が刃を下に向けたまま踏み込んで、立ち止まる。
一呼吸分の間をおいた後、切り上げた!
「さあ、フィナーレの時間だ。辞世の句の容易はできたかい?」
「トン……」
「……まぁ、君はアレだ。にゃかつがわ君に謝ってこい」
義和が苦しげな声を漏らすマロニーソーンに詰め寄って、拳を連打。
最後の一撃で、遥かな空へと打ち上げた。
その身体を、暗き影が包んでいく。
「ま、反省するんだね。それから、ご馳走様」
担い手たる日暈は恭しく一礼。
顔を上げたなら、晴れていく影の中心で立ち上がろうとしているマロニーソーンの姿があった。
すでに、殺気はない。
戦意も、恐らくない。
程なくして消滅してしまうのだろう。
だから、乃麻は悲しげな調子で告げた。
「お菓子は、そんな風に目ぇ吊り上げて食べるもんちゃうよ。食べる人が幸せにならな、作った人がかわいそうや……」
「えぅ、栗きんとん貰ったのにごめんなさいですよぅ……」
優希那も泣きそうな顔で思いを伝え、マロニーソーンの死に様を見つめていく。
「……トン」
立ち上がると共に、マロニーソーンは空を仰いだ。
「それでも……中津川栗きんとんが元祖だ……トン。だから、ぜひ中津川栗きんとんももう一度……」
言葉を途切れさせるとともに倒れ、爆散。
栗の香りだけを残し、この世界から消滅した。
●笑顔あふれる世界
各々の治療や元配下たちの介抱など、事後処理を終えた灼滅者たち。
「……それでは、改めて買い物でもするか」
義和は、毎度変なことして裏目に出ているよな……と思い抱きながら、仲間たちを活気を取り戻した和菓子屋へと導いた。
いち早く買い物を終えた日暈とこころは、レストスペースに向き合う形で腰掛けた。
日暈は栗きんとんに楊枝を差し込み、切り分けていく。
「俺が食べたことあるのって、中津川の栗きんとんなんだよね」
慣れた手つきで、こころの口に切り分けた栗きんとんを差し出していく。
こころは肩をすくめた。
「別に一匹で食べられるのよ、小さな狼じゃないのだもの。ヒガサがそうしたいなら頂くけど」
微笑み、一口でパクり。
「美味しい? そうだ、栗きんとんをボロボロにしてお餅と食べる、栗粉餅っていう和菓子もあるんだよ、一緒に食べにいかない?」
「それもいいわねー」
何気ない会話を交わす二人。
一方、店内では乃麻が会計を行っていた。
「クラスの友達と、部活と、あと下宿先用に頼むわぁ。みんな喜んでくれるかなー」
一緒に食べることになるだろう友人たちの顔を、光景を思い浮かべ、幸せそうな笑顔を浮かべていく乃麻。
幸せは店員へ、店内中へ伝播して、優しく穏やかな雰囲気が和菓子屋を包み込んでいく。
穏やかな雰囲気の中、幸せな笑顔とともに、食べるお菓子。
最高のスパイスは、楽しく食べること。自然と紡ぎ出せたのなら……永久に残る思い出として、心に刻まれていくことだろう。
作者:飛翔優 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2015年6月4日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 3/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 1
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