魔法少女ぷえるちゃん、ほんとに現わる☆

    作者:空白革命


     みんなの魔法少女、ぷえちゃ~んだよ♪ キャハッ☆
     あのねあのね~、ぷえるはブエル様のところで魔法少女のお勉強をしてたんだけど、いつのまにかいなくなっちゃったの。エーン(>□<)! それで今度はハルファス様のところでお勉強させてもらえることになったんだぁ(・▽・)。やったね☆
     でもでもぉ~、そのハルファス様から拠点をお引っ越しするお知らせが来たの! そんなぁー! ぷえるちゃん、ど~なっちゃうの~?
     これから一緒にお勉強してるカワイイ女の子たちと一緒にお引っ越しするんだよ。
     がんばろ~♪ お~☆ (>▽<)
     

    「……いじょうだよ」
     野々宮・迷宵(中学生エクスブレイン・dn0203)は虚空を見ながらそう言った。
     なんでも、ハルファス勢力が安土城怪人やらなんやらにボコされーの交通標識パクられーのゴクマゴクぽしゃりーのしてたらなんか日本の半分くらいからハブられることになってしゃーないから北へいこうランラランって話らしいよ。すきっぷー。
     そのあおりでファルハス派のソロモンの悪魔も移動することになるので、これに乗じてボコしておこう。
     
    「ぷえるちゃんはね~、専用のぷえるちゃんバスでお引っ越しするんだ~。でも女の子はおなかがすいちゃうもんね。途中にあるスイーツショップで休憩するの。そこを狙ってやっつけるんだよ~♪ わぁ~、カンタン! らくちんだね、えへへ☆」
     戦うことになるのは~、ぷえるちゃんとお友達だよ~。
     お友達は五人くらいいるんだけど、みんな強化一般人なの。ぷえるちゃんと一緒にお勉強したら魔法少女になれたんだ♪ すっご~い☆
    「みんなでちからをあわせて~、ぷえるちゃんをやっつけちゃお~! えいえいおー♪」


    参加者
    水月・鏡花(鏡写しの双月・d00750)
    アレクサンダー・ガーシュウィン(カツヲライダータタキ・d07392)
    マサムネ・ディケンズ(乙女座ラプソディ・d21200)
    天原・京香(信じるものを守る少女・d24476)
    大夏・彩(皆の笑顔を護れるならば・d25988)
    狼森・紅輝(群れの温もり知らぬオオカミ・d31598)
    南野・まひる(猫と猫と猫と猫と猫と猫と猫と・d33257)
    バニラ・ラビィ(少女は語らず道化を騙る・d33276)

    ■リプレイ

    ●女の子にケガさせたらダメ! だから服だけ切れちゃうよ☆ ……じゃあ死体は全裸だね。
    「ぷえるちゃん? 実在したの? 例の都市伝説とは違うものよね。違うものだと言って。言ってくれてもいいじゃない……!」
     水月・鏡花(鏡写しの双月・d00750)が自販機に向かってキレていた。
     約半年前に魔法少女ぷえるちゃんの噂っていうのがありましてですね。それはもう阿鼻☆叫喚の地獄☆絵図だったんだよ。
    「もし一緒だとしたらなぜ私またここにいるの? なんで来ちゃったかなー私!」
     それこそ半年前と似たようなことを言って同じ自販機にキレる天原・京香(信じるものを守る少女・d24476)。
     あっ、この作中京香と鏡花が入れ違った部分があるとしたらそれは魔法少女のしわざだよ☆ もしくはわざとだよ☆
     二人の苦労をあんま知らない大夏・彩(皆の笑顔を護れるならば・d25988)は、服が破れるダメージ描写くらいよくあるよねって顔でお空を見ていた。
    「服破りってBSがあるくらいだし……あれ? でも服破りは服を破るわけじゃ無いんだよね。というか、服破りとは関係なく服は破れるんだよね? じゃあ……あれ……? わたしたちって今まで……」
    「シントウケイじゃあるまいし、服が無傷で肉体や内臓器官だけが損傷を受けるなんてことはないしなあ」
    「文章は絵ではないから、言及されないかぎり見えていないのと同じことなんだよな。すごいな」
     腕組みしてうんうん頷くマサムネ・ディケンズ(乙女座ラプソディ・d21200)と狼森・紅輝(群れの温もり知らぬオオカミ・d31598)。
     余談だが、入浴シーンでもアニメは規制されるのに小説は規制されないのはそういう理由があるそうな。あと漫画は静止画だからそのワンカットさえ映らなければ乳さらしてても平気っていう。
     ただし昨今は想像で補完できるので教育上不適切っていう、視点を完全に間違えた規制運動が以下略。
    「まあ、いいさ。紅輝、"夜刀"と共に、舞い踊るぜ!」
    「ああ、手抜かずにキリっとシメさせてもらうぜ!」
     二人そろってきりっとした顔で現場へ突入。
     現場では、ドキドキッ☆ジジイだらけのスイーツ大会が開催されていた。
    「「またか!」」

    「はい撮影はいりまーす。一枚ずついってみようかー、ポーズと目線いいか。こうだ、こう!」
     アレクサンダー・ガーシュウィン(カツヲライダータタキ・d07392)がカメラ構えてぷえるちゃんを斜め下から撮影していた。
    「も~、スカートの中のぞこうとしちゃ、だーめ☆」
     両手でスカートをおさえつつ肘で胸を圧迫し、谷間を作りつつ前屈みになるというあざとさの極み(ヒートアクション)……を、アレクサンダーがやっていた。
     ぷえるちゃんがやってくれると思った? ねえ思った?
     ……やってるよ!
    「っていうかなんで都市伝説じゃないの!? 吸収できないじゃん! できないじゃん!」
     スイーツばか喰いする南野・まひる(猫と猫と猫と猫と猫と猫と猫と・d33257)。
    『他人の服を破るときは、自分の服も破られている。ということですねわかります』
     ばってんマスクの下からスイーツもりもり喰うバニラ・ラビィ(少女は語らず道化を騙る・d33276)。
     ひたすら草餅しか食わないジジイ。カウンターの奥で重そうな煙草吸ってるババア。『ポケットウォッチ零式』とかいうパチもん掴まされてビキビキきてるガキ。ぷえるちゃんまたいるってよという噂をどこからともなくかぎつけてきた田中氏と山口氏(メンズブラ派)。こいつらまたいるのかよという目でにらむ京香。
     そんな中で、ぷえるちゃんとお友達が一糸乱れぬ動きで振り返った。
     ファイティングポーズから手首だけ外に向け、両肘で乳をはさみながら腰だけで振り返る熟練したやつである。
    「あーっ! 灼滅者だ! ぷえるちゃんたちを邪魔しにきたのね! もー、許さないんだから☆」
     さあ戦闘開始だ(出刃包丁を作業机に突き立てながら)!

    ●ぷえるちゃんは皆のものだから~、そんなに触っちゃダメなんだよ☆ ……こいつ誰からいくら貰ってるのかな。
    「はじけるチーズケーキの香り、キュアマサムネ☆ ふええ、はずかしいよう!」
     フリルふりふりになったマサムネが親指と人差し指と小指を立てて目の横でキラ☆ってやった。
     関係ないけど下野声がついた時点でこの宿命にはあったよね彼。イラストがつく日もそう遠くないよね……って思ったらもうバニーやってたわ。超えてたわ。
    「でたな~、敵の魔法少女! やっつけちゃうんだから!」
     ぷえるちゃんとお友達が魔法のステッキをしゃらんらした途端、マサムネが全裸になった。
     あっ間違えたマサムネが半裸になった。
     ちゃんとレースのブラとブルーストライプのパンティはいてたわ。
    「なお悪いわ!」
    「下着を上下合わせろよな!」
    「ドゥフフしかし上下の下着が合っていないのもまたリアルですしドゥフフ」
     四方八方からカメラ撮影を始める田中、山口、アレクサンダー。
    「いやお前はお前で何してんだよ」
    「んーいいよいい脱ぎっぷりだ。テーブル腰掛けてみようか」
    「続けんな! あと何の撮影なんだよ! 何ステージの撮影なんだよ!」
     憤るマサムネに、アレクサンダーはそっと耳打ちした。
    「しっ。俺たちがダークネスと灼滅者の戦いをしているということを隠すんだ。この戦いを知れば、彼らにも迷惑がかかる……あと、胸を腕で隠すポーズをとってくれ」
    「うるせえよ!」
    「そこ~☆ ぷえるちゃんたちを無視しちゃだーめ♪」
     お友達が魔法のビームを発射。
     アレクサンダーはそれを振り向きラリアットではじき飛ばし、カウンター気味に紅輝が飛び出していった。
    「まずはお友達からだ。シャドウサーキット!」
     紅輝が強く地面を踏みつけた途端に彼の影が変形。巨大な狼を象った影がお友達へと飛びかかる。
    「きゃ~ん☆」
     鋭い牙がお友達の服をあちこち切り裂き、更に細いロープ状に変形してお友達の肉体(にくたい)へと巻き付いた。
    「ああんっ、だめ、くるしいよ~!」
     何でか知らんけど両手を後ろで縛られ、内股になりつつ乳の上下を縛ることでボディラインを強調する例の縛り方になっていた。
     親指を立てる田中氏、山口氏、そしてアレクサンダー。
    「いいぞ、そのポーズだ! あえて腰をねじれ!」
     その後ろからジジイがスライドアウト。
    「ワシはダンキチスタイルもアリじゃと思う」
     その後ろからババアがスライドアウト。
    「ヒモ物とするなら吊るすとうい選択肢もある」
     その後ろからガキがスライドアウト。
    「五百円だからって騙された。店は忽然と消えてるし、誰に訴えればいいのかわからねえ」
     そのまた後ろからラビィがスライドアウト。
    『今からこの店は未成年の立ち入りが禁止されマス』
     余談だけど、ラビィの名前がもしラヴィと表記されていたら魔法少女のしわざだよ☆ もしくは今ヘッドホンで聴いてる音楽のせいだよ☆
     ハンドタオルをびしばし振り回し、縛られたお友達を叩き続けるラビィ。
     一度叩かれれば一枚。二度叩かれれば二枚。胸元の部分だけが切り裂かれていく。
     三度目で下着が見えるがホックが前にあるせいで一度では切れない。だからもう一度と叩けば反動がかかって激しく外れ飛びそして――!
    『からの、キャンドルサービス』
     翳した蝋燭をぶおーっと吹きつけ、お友達を炎に包んだ。
     人間だったら大火傷である。皮膚は焼け落ち肉は乱れ骨と組織が露出するグロテスクな――。
    「きゃーんっ☆ あっつーい☆」
     なんかしらんけど服だけ灰になった。肌はこんがり小麦色になっていた。ちなみにかすり傷ひとつなかった。
     あったなあこういう漫画。
    「よくもお友達を~、もう許さないんだから☆」
     ぷえるちゃんがステッキを振り回し、激しいビームを発射。
    「あぶない!」
     ラビィたちを庇うべく、両手を広げて立ち塞がるピッコロスタイルの彩。
     そんな彩を激しいビームが直撃した。
     痛みに叫ぶ彩。
     前半分だけ綺麗に脱げる服。
     下着の色は白。
     確か戦闘前くらいにフリフリのコスチュームで横ピースしてた筈だけど、その様子をアレクサンダーたちに激写されてたはずだけど、もうその衣装は帰ってこないんだ……帰ってこないんだよ……!
     ちなみに、このひたすら間やること無かった霊犬シロちゃんとか翼猫じゃじゃ丸くんとかぐれいとさんとかは、ジジイに混じってひたっすらスイーツ食らっていた。カツオバイク……じゃなくてスキップジャックはカメラの台になっていた。
    「よくも仲間を……許さないよ! 絶許(ぜつゆる)だよ!」
     よっこいしょと言って斧を担ぎ上げるまひる。
     対して、ぷえるちゃんがその倍くらいデカい斧を担ぎ上げた。
    「まじかるあっくす~♪ 先制攻撃~☆」
    「ぐれゐとばーりあ!」
    「ニ゛ャア゛アアアアア!」
     近くのテーブルから翼猫・ざ・ぐれゐとをひっつかんで斧をガードするまひる。
     白目を剥いて気絶するぐれゐとさん。
    「甘いよ。私には最強の盾があるんだよ」
    「最強の盾全裸で気絶してますけど」
    「追撃~☆」
     横降りのアックスアタック。
    「絆バーリア!」
    「ぎゃあああああああああ!」
     まひるは近くで撮影していたアレクサンダーをひっつかんでガード。
     赤褌を残して全部ふっとぶアレクさん。
     ガタッと椅子から立ち上がるババア。
    「私には、仲間との絆があるんだよ」
    「その絆がババアが長年忘れていた欲望を復活させてますけど」
     ババアが『あといちまい! あっといっちまい!』と手拍子を始める中、京香と鏡花は乾いた目をしていた。
    「どことなくこうなる予感はしてたわ」
    「奇遇ね、私もよ」
     鏡花は槍を構え、京香は黄金の機関銃(前とえらく違う)を構えた。
    「それでも全力で」
    「倒す!」
     京香は機関銃のレバーを押し込んだまま右へ左へと掃射。
     鏡花は槍から魔力の雷を発生させ、石弓の矢のごとく発射させた。
    「Herausschiessen Blitz des Urteils!」
    「「きゃーん☆」」
     次々に下着だけになって昏倒する魔法少女のお友達。
     その全てを蹴散らした後、二人はふと思った。
     今日、まだ全然脱がされてない。
     反動がこわい。

    ●アタシがあと五十年若かったら……フフフ(ババア語録より)
     マサムネは思った。確か戦闘前に『Vivere est militare(生きることは戦いだ)』とかロボット呼びそうな勢いで叫んでたが、本当の戦いはこれからなんじゃあなかろうか。
     ババアがスナック経営時代に購入していたっちゅうカラオケセットの横に立ち、マイクを握るマサムネ。
     そう、ここが男のみせ所。
    「それでは聞いてください――『ぷえーる☆マジック』!」

     『ぷえーる☆マジック』
     歌:マサムネとジジイコーラス隊
     詞:いつもの人
     舞:武蔵坂灼滅者の皆さんウィズぷえるちゃん
     撮影:アレクサンダーとカツオバイク
     撮影協力:店のババア

     (ラビィと着ぐるみ集団がきゅーぴーポーズでてんてん跳ねる。ぱらぱらした踊りを開始)
     ダメージで脱げること、隠すもの何にしよう。
     純粋なエロ描写。チラリズムも混ぜなくちゃ。
     (盆踊りを始めるジジイズ。中央で槍を突き立てくるくる回る鏡花)
     BS重ねて服破り。ダメージも積み上げ全裸。重傷は写真流出?
     ネット社会に流れる奇跡。
     (天井をぐるぐる周回するウィングキャットコンビ。ヒモでぶら下がる霊犬シロ。それを抱っこして八の字回転させるぷえるちゃん)
     露出をおさえて隠すとか。
     味方を盾に逃げるとか。
     エロいだけじゃ人気になれないの?
     (カツオバイクを盾にビームを避け続けるまひる)
     だけれど絶対に、絶対にやだ! やだやだ!
     (置いてあった巨大斧を持ち上げようとしてひっくりかえる京香。ベルトで隠そうと取り出したのが男性用ズボンベルト二本だけで顔面蒼白になる彩。そんな彼女たちを押し流していくまひるの動物百鬼夜行。すべて流れていった後に、仁王立ちの赤褌アレクサンダーがジジイと共にダンス開始)
     ねえ、あげようか? エロ描写? ほら挿絵にしてあげる。
     そんなトコ、あげるから、申請待っていますわ。
     (鏡に向かって魔法少女ポーズをとる京香。その瞬間ビームの流れ弾が直撃。半裸になったと同時に田中山口の高速撮影会が開催。ガトリングガンをぶん投げる京香)
     (小指立ててマイクを握るマサムネ。その後ろを全裸のジジイたちが電車ごっこのフォームで通り過ぎていく。最後尾にくっつくぷえるちゃん。その後ろを影業狼をつれて追いかける紅輝)
    「まて! お前には魔法少女として足りないものがある! 正義の心なんてきれい事じゃない、それは……」
     (たちどまる紅輝。効果線つきカメラ目線の顔アップ)
    「マスコットだ!」
    「「ぷえる兵のことかあああああああああああ!」」
     たった一撃が足りなくて、規制主義者みたく意地はって。
     エロいところなんて見せないわ。
     (再び標的にされたまひるがラビィを盾にし、ラビィはラビィで鏡花の後ろに回り込む)
     完璧に!
     (脱衣ビームが鏡花に直撃。一気に薄着に)
     脱がすの!
     (更に直撃。いきなり下着に)
     ひとりだけ、でもでも!
     (更に直撃。衣服という衣服が吹っ飛んでいき、満身創痍の田中山口がカメラを激写。そこらの椅子やテーブルを投げつける鏡花)
     ねえ、気づいてるんでしょ? わかってるんでしょ?
     逃げるだけ無駄なこと。
     (もうヤケだとばかりに乳と股下に男性用ズボンベルトを一本ずつ巻いてベリーダンスを始める彩。同じ格好で同じ踊りをするぷえるちゃん)
     モラルとか、常識とか、そういうのもこの際ナシで。
     (マサムネを中心にガイナ立ちするアレクさんと紅輝。その後ろで踊り出すもはや一般人のお友達)
     (ネコを両手で掴んで振り回すまひる。口元に血がついたうさぎ着ぐるみでポージングするラビィ。床にさした槍の周りでダンスする鏡花と京香)
     あざとくて!
     (ぷえるちゃんの周囲で吹き出す炎)
     こびこびな!
     (ぷえるちゃんの周囲に降り注ぐ氷や鰹だしのビーム)
     そんなぷえる魔法少女!
     (うっすらとかすんでいきながら天にのぼっていくぷえるちゃん。円を描いて踊るマサムネたち。ジジイたち。近所のみなさん。隣にあるオカマバーの屈強なオネエたちと商店街の皆さん。下校中の小学生。カメラがどんどん引いていき、町の全景を映す)
     イェイイェイ☆

     ――こうして、魔法少女ぷえるちゃんは武蔵坂学園灼滅者によって討伐されたのだった! おしまい!

    作者:空白革命 重傷:なし
    死亡:なし
    闇堕ち:なし
    種類:
    公開:2015年6月9日
    難度:普通
    参加:8人
    結果:成功!
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