●渡りの日
携帯の呼び出しを切り、それは忌々しげに舌打ちした。
「くそっ……。もう本部は応答なしか」
「如何致しましょう、スバルさま」
不安そうに目の前の女に問われ、面倒そうに手を振る。
「撤収だ。持てる物だけ持って札幌へ向かう。それ以外は破棄しろ」
頷いた二人の女性が、書類や資金などをすぐさま整理し始める。側付きの男が小さな声でスバルに囁いた。
「構成員たちはどうします?」
「置いていく。お前は車の手配を」
「はい!」
男が駆けだした。
せっかくの詐欺の拠点を捨てさせるのだ、いい状況とは思えない。ハルファスからの鞍替えを考えるべきだろうか。考え込む異形――黒い鳥の頭をした男は、悪魔だった。
●道は空ならず
少し気温の下がった午後のこと。教室に入ると埜楼・玄乃(中学生エクスブレイン・dn0167)が窓を開けて教卓へ戻ってきたところだった。
「呼びたててすまない。ハルファスの勢力に動きがあったことは耳にしているだろうか」
安土城怪人をはじめとする他ダークネス組織の勢力拡大に伴い、現在ハルファス勢力は北へ拠点を移し、戦力を結集しようとしているらしい。
北――北海道ではアンデッド迷宮事件やらSKN六六六のアリエル・シャボリーヌ、六六六人衆の斬新コーポレーション社長など、騒ぎに事欠かない。そこで戦力が集まる前に、ソロモンの悪魔を叩いてしまおうというわけである。
「標的の黒いワンボックスカーが移動するルートを予測できた。夜、人通りの少ないところで迎撃して貰いたい」
但し、と玄乃は付け加えた。いきなりの奇襲は推奨しない。バリケードなどを築いて足止めし、車から下ろして欲しいと言うわけだ。
紛れ込んだ一般人だったら大変だし、車が無事なら悪魔に車で逃走される可能性もある。
「通りかかる時間はわかっているし、道路を封鎖しておけば取り逃がす心配はない。それに予測では、正面から戦っても彼らには十分勝利できる」
ハルファス配下はソロモンの悪魔の中でも、個体戦闘力が低いタイプが多い。
黒い鳥の頭をした悪魔・スバルも例にもれず、サイキックは魔法使いのものだけだ。
二人の女性強化一般人はヴェノムゲイル、二人の男性強化一般人はレッドストライクで攻撃してくる。
場所は車がすれ違うのがやっとの、谷底の細い山道。バリケードを築いてしまえば、周囲は深い森で車が道を逸れることはできない。包囲して叩くだけだ。
「ソロモンの悪魔といえば、配下に事件をやらせて自分は隠れていることがほとんどだ。今回はいいチャンスだから、逃さず灼滅してしまってくれ」
タチが悪いもんだ、と呟いて、玄乃は眉を寄せた。
参加者 | |
---|---|
十七夜・狭霧(ロルフフィーダー・d00576) |
玄鳥・一浄(風戯ゑ・d00882) |
空井・玉(野良猫・d03686) |
月原・煌介(月梟の夜・d07908) |
リデル・アルムウェン(蒼翠の水晶・d25400) |
比良坂・柩(がしゃどくろ・d27049) |
池鯉鮒・美優(愛しい人へ・d31118) |
努力・星希(中学生デモノイドヒューマン・d33649) |
●悪魔を訪う黄昏
日が落ちれば谷はひと息に暗くなる。
玄乃の予測を書き込み、地図を頭に入れたリデル・アルムウェン(蒼翠の水晶・d25400)は森を迷いなく歩いていた。敵に遠くから視認されないよう、カーブの先にバリケードを築いて皆で伏せている。
更にその先、バリケードの外にリデルは担いできた自動車を下ろした。可能性の話の通り、一般人が先に走ってきたのだ。ドライバーは池鯉鮒・美優(愛しい人へ・d31118)が眠らせて森へ保護してある。
道端では持ち場を離れられない玄鳥・一浄(風戯ゑ・d00882)が、作業員の格好でもの思わしげに目を伏せた。
「新し巣へ飛び立って貰う、訳には行かへんからねぇ」
バリケードは倒木や岩を中心に、一般人が車での通行は出来ないように積み上げてある。ダークネスと強化一般人ならば撤去もできるだろう、という加減のバリケードなら、車を降りるかもしれない。
一浄の相方として、双眼鏡を覗き道の彼方を監視しているのは月原・煌介(月梟の夜・d07908)。ライトが近づいてきたら仲間に警戒を促すため、首からハンズフリーでスマホを提げている。
そんな二人を眺めながら、暗い森に潜む十七夜・狭霧(ロルフフィーダー・d00576)が首を捻った。
「何かダークネスの皆さんが北海道に集まっているみたいっすけれど、あの地に何か在ったりするんすかねー?」
「ハルファスも落ち目ってことなのかな」
比良坂・柩(がしゃどくろ・d27049)がばっさりと悪魔の首魁のひとりを斬って捨てる。彼らが北海道で何をしようと企んでいるのかは知らないけれど、普段巣穴に隠れて出てこない『鼠』を駆除する良い機会だ。
(「ここでボクが癒しを得るための糧になって貰うとしよう」)
それは灼滅者ならば絶対に必要なもの。
「ま、大人しく行かせる心算なんて毛頭ないし。二度と飛べぬ様に翼を折ってあげないと」
愛機クオリアに跨ったまま、空井・玉(野良猫・d03686)は闇の向こうに視線を投げた。人の命を大事にする方がダークネスとしては異端だろう、と思う。他より厭らしい手口が多いとは思うが、ソロモンの悪魔許すまじと、特別嫌う程でもない。
他の仲間よりも道に近い木立の陰で、努力・星希(中学生デモノイドヒューマン・d33649)はため息をつく。初の依頼参加でもあるが、敵か否か、判別の一翼を担うのはちょっとしたプレッシャーだ。
『来た、っすよ』
森に潜む仲間たちに、携帯から煌介の囁きが聞こえたのはその時だった。
半欠けの月がのぼる夜空の下を、黒いワンボックスカーが走ってくる。
●夜半の闇から
運転席にも助手席にも、スーツの男の姿があった。懐中電灯を手にした一浄と鉄条網を下ろした煌介の姿を見て、後部座席へ何事か話しかけている。後部座席の両側に女性がいるのはわかるが、中央はよく見えない。
目を細めて見定めた玉は、スーツの男が普通の人間でないことを確信した。一般人の対応は仲間に一任していた柩もそっと距離を詰め出す。あとはスバルが車中にいるかどうかだ。
「すんまへん、地滑りの撤去中でして迂回路の説明を」
ライトを手にした一浄が柔和に声をかけた時、もう星希は車の後背についていた。DSKノーズは扱いの難しいESPだ――『残虐な殺害』を相手がしていれば匂うが、善行をつむことで『業』は減り、匂いも弱くなる――が、今回は有効に働いた。
はっきりと感じる、強い業の匂い。
仲間へ合図を送る。あらかじめ決めておいたその合図で、全員が作戦決行を悟った。
一浄と煌介が車を挟むように運転席側と助手席側に分かれて初めて、窓を開けながら男が訝しげな表情になる。構わず近づいて、一浄は笑顔で声をかけた。
「スバルはん、ですか」
男が愕然とした表情になるのと同時、車内から鋭い声がとぶ。
「退け、灼滅者だ!!」
ダークネスが『戦うつもり』で人間の前に立つことはない。勝負になりえないからだ。
警戒すべき状況ならば最初から人間かそれ以外かを『見た』であろうが、今回は地滑りを思わせる状況を作り上げた灼滅者の周到さ故に、不審を抱くのが遅れた。
時既に遅し。
「見つけたよ、ソロモンの悪魔!」
力を解き放った星希が、続いて狭霧が、玉が、柩が一斉に車のタイヤをパンクさせる。衝撃で揺れる車の中で罵声があがった。
「何故、くそっ!」
「さっさと出てきなよ。今日は見たいテレビがあるんだ、早くしないと始まってしまうじゃないか」
嘯く柩の異形化した腕が後部ドアにかかった。めしゃっと音をたてて爪がめりこみドアを剥ぎ取る。驚きの表情の女の腕を掴むと、車から引き摺り出しがてら放り出した。
「きゃああっ!」
「スバル様、こちらへ!」
反対側のドアを開け、もう一人の女が黒いスーツの人物を庇って飛び出す。冠羽から目の周りまでが黒く、鈍色の嘴をもつ頭部。間違いなく予測にあったスバルの姿だ。
灼滅者の包囲に抗えず、車を降りた二人の男が曲がった鉄パイプを手にスバルの元へやってくる。柩に引き摺り出された女も転がるように合流した。
「すんまへんが、お縄頂戴して下さいな」
どこまでも柔らかい物腰で一浄が微笑む。
カケスの黒い瞳が隙を探したが、美優が倒木を持ち上げて車の退路を塞いでいた。もはや車で逃走は見込めない。縋るように己を見る下僕たちへ悪魔は大きく嘴を開いた。
「活路を拓け! 灼滅者ごときに後れをとるな!」
「はい!」
戦場の音が漏れぬよう遮断しながら、煌介がぽつり呟く。
「さて、悪魔の烏に梟……鳥類同士、喧嘩と行くっすかね」
●宵口の決戦
カードを解放しいつもの藍染の羽織姿へと戻って、一浄がふわりと袖を翻した。
「いや、着慣れんもんて似合わへんね」
飄々と微笑みわずかに傾けた頭の横を、男の振りかざした鉄パイプがかすめて過ぎる。
もう一人が振り下ろした鉄パイプを難なく受け止めて流しながら、リデルはスバルを注視していた。黒い瞳にバベルの鎖を集中し始めている点は要注意だ。
二人の女が巻きあげる毒の風を一気に突っ切り、灼滅者たちが反撃を始める。
「狭霧!」
狭霧はきょとんとして一浄を見返した。とはいえ、既に身体は意を汲んで反射的に動いている。誰に対しても丁寧な物腰の一浄らしからぬ、恐らくは無意識の呼び方が嬉しくて、笑みがこぼれ。
二人は鉄パイプを手にした男へ挟撃を仕掛けた。わずかに遅れたリデルが強化一般人たちの身体に原罪の紋章を刻みこみ、苦痛の怒声があがる。リデルに寄り添うリリィの霊障波が離れた女へとんだ。
「全く……お互い烏と梟には良い迷惑、すね」
なんとも複雑な光を瞳に湛えて煌介が呟く。決定的に違うとはいえ、自らと悪魔のスバルが表裏一体の存在だと、否応無く再確認してしまって。
「烏ではないわ!」
スバルの否定を聞き流しながら、白梟の風切羽を模した巨大な槍の穂先から庇い手の女へ氷弾を撃ちこむ。
「唯……人の『悩む』自由、を巧みに奪うお前達は、何か違うと思うから……止める」
「札幌くんだりまで荷物持ちとは、ご苦労な事だね三下クン」
跨るクオリアを疾走させ、玉がやれやれと言いたげに『D.D.C』を振り上げた。落書きのついた標識が青く輝き、衝撃と共にスバルの注意を玉へと引き寄せる。素直に悪魔は冠羽を逆立てた。
「三下などでもない!」
いかにも三下らしい反応をするスバルへ、容赦なく柩の放つ裁きの光条が突き刺さる。続いたクオリアの掃射で男が一人倒れ、スバルの牽制のため、ためらいながら美優がオーラキャノンを放った。
「それじゃ行こうか、ケリュケイオン」
宝珠をくわえた翼ある二匹の蛇の長杖を手にとり、星希は黄色い光を宿した。ソロモンの悪魔ならば魔術こそが本領。前衛を支援しなくてはならない。
「命が惜しくばそこをどけ!」
カケスが腕を掲げると、そこに輝く魔法陣が展開された。目を射るような輝きと同じ、氷結の魔法が前衛を襲う。
するり、凍りつく地面を跳ねた狭霧が滑らかに退き、スバルを庇うように位置どる女を目標に定めた。狭霧を抱く巨大な骸骨の姿をした影が滲み出ると、その手足の如く湧き出た狐のような影が女めがけて疾り呑みこむ。
「……!」
くぐもった悲鳴に眉を逆立て、男がリデルを追って突出した。戦いやすい開けた場所へ誘導するリデルの動きに気付かぬまま。
「捕まえられるかな?」
「なめた口を!」
振り下ろす鉄パイプを紙一重でかわし、リデルが影を操る。絡みつき絞めあげた影が離れた瞬間、とどめとばかりリリィの霊撃が襲いかかった。
●宵闇に消える
2分の集中砲火で強化一般人が倒されると、スバルは即座に退路を探し始めた。
不利を悟れば逃走するというなら、逃がさないまでのこと。事前に地形を頭に叩きこんだリデルの牽制とリリィのフォロー、徹底した仲間の包囲がものを言う。
「貫け、妖月妃」
閃く白銀の火線。煌介の氷弾を受けてスバルがたたらを踏んだ。
「集まられたら面倒ぽいから、ここで少しでも削っとく!」
星希が掲げた指輪から放った魔弾も命中し、傷ついた仲間を美優が招く夜霧が癒して気配を打ち消していく。クオリアのタイヤでわざと砂塵を巻き上げ、玉が悪魔を煽った。
「灼滅者如きから尻尾巻いて逃げるような雑魚を、どこの誰が受け入れてくれるって?」
一見楽しそうだがあくまで逃走防止のため。身一つで逃げられても困る。
「黙れ!」
悪魔が挑発に乗った。逃れようとしていた足を止め悪魔の腕が上がり、また虚空に魔法陣を描く――その寸前、がくんと動きが止まった。わずかな一瞬、悪魔を蝕んだのは灼滅者が仕掛けた麻痺だった。
「馬鹿な!」
無論、その隙を逃す灼滅者ではない。
「運の尽き、っすね」
「渡る燕は幸運を呼ぶて言うのにねぇ。お顔は、少うし似てはるけど」
容赦なく追いすがる狭霧が呟けば、一浄も苦笑まじりに挟撃の位置をとる。左右を押さえられ一瞬動きが止まったスバルに、玉が金と銀の灯りの灯るジランドールを突きつけた。二股の魔槍を思わせる燭台の先から紅蓮の炎が迸るや、黒い羽毛をこぼすスーツの上から炎がまわる。
「ぐあああっ!」
身悶える悪魔にクオリアが激突し火花を散らした。すかさずリデルの放った影が食らいつき呑みこむと、なんとかまろび出たスバルを白いドレスの裾を翻したリリィの放った霊撃が打ち据える。
「覚悟はいいよね?」
悲鳴も出ないスバルの背後で唸りをあげたのは、問いかける柩のバベルブレイカーの駆動音。振り返るより早く、回転する杭が身体を捩じ切ろうと食い込んだ。十分な距離をとり、星希の『天狗風奇譚』が語られる。
「血の如き朝焼けの風には、時に魔性が宿る……」
轟、と風がうなった。生々しく赤い――鮮やかすぎる朝焼けが連れてくる妖。乙女の血を求める魔性が起こす風はスバルの全身を切り裂き、血を巻きあげて吹きすさぶ。
星希にひとひらの桜の花びらを残して魔性の風が去ると、スバルはよろけながら唸った。
「灼滅者如きに……この私が」
美優は悲しい思いで見ていた。
人を騙し、不幸にしてきた悪魔。己が仲間とした者すら見捨て、今なお逃げ惑う悪魔を前にすれば彼女にもわかる。戦って灼滅することでしか解決できない。それでも。
(「胸が、苦しい」)
足元から滑り出た影が鋭利に尖り、スバルの身体をざっくりと刻む。それでも悪魔は逃走を諦めず、時折動かなくなる足を叱咤して跳び退った。戦慣れない美優の側を仲間が駆け抜けていく。
「都合悪なったらトンズラなんて甘いでっせ」
おっとりとした語り口とは正反対に、闇をかすめ退路に飛び込んだ一浄が『祟り狐奇譚』を囁く。闇のそこここから幻のように湧き出る漆黒の狐に喰いつかれ、スバルが苦鳴をあげてたたらを踏んだ。襲うトラウマに怯え、身を巻く炎に為す術もない。
月が雲に翳り、再び光が戻ると同時。
音もなく飛来し奪う梟の狩りそのまま、懐に飛び込んだ煌介の『Lunatic Ulchabhan』の穂先、銀の鉤爪がスバルを串刺しにした。びきりと音をたて、氷が身体を蝕んでいく。
「こんな……ところ、で」
喘いだスバルの身体は、次の瞬間弾けて黒い羽根となって散った。それも闇にまぎれ、形を失って消えていく。呆気ない最期だった。
●暁を想い
ふらついた美優がへたりこんだ。初めての戦いと依頼完遂に緊張の糸が切れたのだ。
「お疲れさんどす」
一浄が笑いかける。なんとか笑い返して美優は立ち上がった。彼らの車に悪魔の動きの手掛かりがないか気になっていたのだ。星希はバリケードの撤去を始めている煌介に気付いて駆けだした。
「あ、撤去お手伝いします!」
「……感謝」
表情こそほとんど変わらないものの、瞳が嬉しそうな色を湛える。他の仲間も続き、ほどなく道を塞いでいた倒木や石は撤去された。眠らせた一般人を車に乗せ直し、道の脇の小さな空き地に停めておく。
一方車内の捜索は、残念ながら空振りになった。ハルファスについて、あるいは北海道に集まる理由、何でもいい。けれど車内には詐欺のための顧客名簿や末端構成員名簿、収支の帳簿や資金しかなかったのだ。
一行は気落ちする美優を慰めながら撤収となった。スバルたちの車を目立ちにくい場所に置き、処理を終えると先頭切って元気に星希が歩きだす。
「お仕事終了! ベジ丼食べて帰ろう!」
「ベジ丼か、いいっすね」
「ヘルシーだね」
一浄と並んだ菜食主義の狭霧と、クオリアを徐行させながら玉が続く。肩をすくめた柩が続き、苦笑しながらリデルがリリィと歩を進めて、気遣わしげな煌介を背に美優は戦場を振り返った。
騙り、惑わす黒い鳥は地に墜ちた。
けれどそれもわずかに一羽。今どれほどの悪魔が北へ渡らんとしているのか。
明けぬ夜はないけれど――まだ闇深く。
作者:六堂ぱるな |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2015年6月12日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 7/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
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