●浜松うなぎ怪人ムシャウナギャー
安土城怪人の誘いを受け、馳せ参じた浜松うなぎ怪人ムシャウナギャー。
膝をついてかしずいていたムシャウナギャーの耳に、飛び込んできたのは城を授けるという言葉。
「ぎ? 安土城怪人殿、それは真でござるのかぎ? 某に、城を下さるとおっしゃるのでござるぎ?」
場所を移動し、静岡県浜松市の浜名湖。
そのほとりに君臨するは、城。
中心にたなびくは浜松うなぎの旗、かしずくは浜松うなぎのペナント怪人たち。
「これは……某、感涙いたしましたぎ! 必ずしや、この御恩に答えて見せますぎ!」
ムシャウナギャーは誓いながら口走る、これからのことを。
この城と配下があれば、効率よく浜松うなぎに染めていくことができる。ゆくゆくは世界征服へと繋がると!
状況を用意されたムシャウナギャーが取る策は……。
●夕暮れ時の教室にて
灼滅者たちを出迎えた倉科・葉月(高校生エクスブレイン・dn0020)は、いつも通りの笑顔で口を開いた。
「小牧長久手の戦いで勝利した安土城怪人が、東海地方と近畿地方の制圧に乗り出したみたいです」
策は、東海地方と近畿地方に城を作り、その地のご当地怪人を城主として傘下に加える……といったもの。
城という拠点を得たご当地怪人は、今まで以上に活発に世界征服に乗り出してくるのは間違いない。
「城が拠点化する前に、城主となったご当地怪人を灼滅してきて欲しいんです」
そう前置きした上で、地図を開いていく。
場所は静岡県浜名市、浜名湖の湖畔。
「城を渡された怪人は、浜松うなぎ怪人ムシャウナギャー。鰻を人型にしたような姿に鎧甲冑を着こみ、刀を携えているご当地怪人……ですね」
ムシャウナギャーは一国一城の主となり、少しパワーアップしている。もっとも……。
「城の中心にはご当地怪人の旗が翻っており、この旗を引きずり下ろすと、ご当地怪人のパワーアップはなくなるようです」
正面から戦っても勝つことはできる相手。しかし、城に忍び込んで旗を引きずり落としてから戦えば、より有利に戦えるだろう。
「幸い、人員が足りないのか見張りはいません。その代わり、玄関口など要所要所に侵入者を知らせる罠がしかけられています。ですので、まずは塀から庭へと侵入し、門のそばにある蔵に向かうと良いかと思います。そこには罠がありませんし、天井裏を匍匐前進などで進んでいけば、城にたどり着けるので」
後は天井裏や廊下などをこっそり進み、上を目指す。城の中心、最上階の屋根の上で、旗は翻っているからだ。
そうして引きずり下ろすにせよ、正面から挑むにせよ、戦いは免れない。
敵戦力はムシャウナギャーの他、ペナント怪人が三体。
ムシャウナギャーの力量は、パワーアップ状態ならば一人でも八人を相手取れる、旗を引きずり降ろせばペナント怪人三体と一緒なら八人を相手取れる程度。
攻撃面に特化しており、うなぎ剣術を用いて来る。一の剣・打ち払いは加護を砕き、ニの剣・なぎ払いは防具ごと複数人を切り裂く。三の剣・逆流波は自らの守りを固めながら放たれる飛ぶ斬撃。そして、前者三種の技を全て使用した場合に解禁される奥義・鰻は絶大な威力を誇る。
「しかし、奥義・鰻は一度使用したら再び一・ニ・三の剣を使わないと使ってこないみたいですね」
一方、配下であるペナント怪人三体は防衛役。柔軟に体を動かし身を固め、傷を癒やしながら、加護を砕く突進、威圧する頭突きを仕掛けてくる。
「以上で説明を終了します」
地図などを手渡し、締めくくりへと移行した。
「城と配下をもらったご当地怪人は、安土城怪人にとても感謝しておます。いざ戦いがはじまれば、安土城怪人のために一生懸命戦うことでしょう。……安土城怪人の人心掌握術は、かなり高いレベルなのかもしれませんね」
故に、これ以上の拡大は防いだほうが良い。
「どうか、全力での戦いを。何よりも無事に帰ってきてくださいね? 約束ですよ?」
参加者 | |
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藤枝・丹(六連の星・d02142) |
成瀬・圭(エモーションマキシマイザ・d04536) |
木元・明莉(楽天日和・d14267) |
黒芭・うらり(高校生ご当地ヒーロー・d15602) |
内山・弥太郎(覇山への道・d15775) |
アルクレイン・ゼノサキス(黄昏の天使長・d15939) |
空本・朔羅(うぃず師匠・d17395) |
ヴォルペ・コーダ(宝物庫の番犬・d22289) |
●侵入浜松鰻城
緑が艶やかに輝く静岡県浜松市の浜名湖。
湖畔にそびえ立つ浜松うなぎ城に、近づく影が八つ分。
灼滅者たちは周囲を警戒しながら塀を乗り越え、庭へと侵入。背の低い木々の間に紛れながら門近くへと向かい、城へと繋がっている蔵に到達した。
蔵の中、少しだけ緊張を解くことができる空間で、成瀬・圭(エモーションマキシマイザ・d04536)は天井を見つめながら肩を落とす。
「天井裏とかクモとかいそうだよなァ……。オレ虫ダメなんだ、我慢すっけどよ……」
侵入口は、天井裏。
比較的新しい物件とはいえ、内部事情はいかなるものか。
「とっとと終わらせてシャワーと行きたいもんだぜ」
愚痴っていてもしかたがないと、灼滅者たちは縄などを用いて天井裏への侵入を開始する。
天井裏を淡いライトで照らしながら、匍匐前進の要領で進んでいく灼滅者たち。一部窮屈そうにしている者がいたものの、概ね滞りなく進むことができていた。
時折耳を済ませるが、何かが居る気配はしない。
あるいは今回の敵、浜松うなぎ怪人ムシャウナギャーも三体のペナント怪人たちも一箇所に集まっているのか、はたまたたまたま別の場所を歩いているだけか……いずれにせよ、情報通り見張りのような存在はいない。
ゆうゆうと腕を、膝を動かす中、藤枝・丹(六連の星・d02142)は思い抱いていく。
怪人名、浜松うなぎ怪人ムシャウナギャー。
聞いているとふざけているのかと首を傾げたくなるけれど、あれで本気だし侮れない相手。
「……油断せず慎重かつ迅速に、旗頂こう」
抑えた声音で呟くとともに、制止を促し止まって行く。
前方をライトで照らし、行き止まりであることを指し示した。
「……」
一度降りなければならないだろうと、丹は仲間たちと頷き合う。
天井板を一つ一つ確かめ、行き止まりに近い場所にずらせるものを発見。少しだけ持ち上げ、廊下の様子をうかがっていく。
姿は伺えない。
気配もない。
灼滅者たちは縄を用いて、廊下へと降り立った。
縄を回収すると共に、進路を確認。前方後方を警戒しながら、階段に向かって歩き出す。
足音を殺して歩く中、先頭に位置するアルクレイン・ゼノサキス(黄昏の天使長・d15939)は小さな声で語り出した。
「しかし何故、こうも斜め上の行動なのでしょう……普通にうな重とかを売ってくれていれば、広めてもらっても構わないんですけどねぇ……灼滅するしかないのでしょうね」
さまざまな反応がもたらされていく中、階段を登って行く。
次の階へ行くには別の階段を登らなければならないみたいだと、再び廊下を進み――。
「待って」
曲がり角にさしかかろうとした段階で、アルクレインが制止をかけた。
職人技が伺える内側の壁に身を寄せながら、曲がり角の向こう側をうかがっていく。
一体のペナント怪人が、こちら側へ向かって歩いてきた。
「あの部屋に」
落ち着いた調子で、アルクレインは十歩分ほど戻った場所にある部屋を指し示す。
灼滅者たちは急ぎ足で舞い戻り、部屋へと入った。
何かを作ろうとしているのか木材を主とした建材が収められている部屋で息を殺しながら、廊下の様子をうかがった。
「さーて、どうするムシャウナギャー様はどうするペナね……ま、ついていくだけなのペナけど……」
気付かず、通り過ぎていった様子。
安堵の息を吐いた後、黒芭・うらり(高校生ご当地ヒーロー・d15602)は天井を指し示す。
「落ち着いていけば大丈夫そうだね。でも、万が一ってこともあるし……一旦、天井裏を進もっか」
天井裏を進み、再び階段へ。
階段を登り、廊下を進み……そんなことを繰り返した果て、ついに最上階へと突入した。
吹き抜けになっており、涼しい風が吹き抜けていく最上階。
ムシャウナギャーを強化する旗のある場所へと繋がる重要な場所である以上、油断はできない。
灼滅者たちは壁にピッタリと背を付け、カニ歩きで進んでいく。
「待ってっす」
さなか、空本・朔羅(うぃず師匠・d17395)が制止した。
「あそこ……」
目を凝らせば、壁に小さな隙間ができている。
床の中央部にもまた、四角形を描くような切れ目が入っていた。
「……罠っすね。注意して進むっす」
壁と中央部の隙間に足を伸ばし、恐る恐る……と言った調子で進んでいく。
全員クリアし、安堵の息。
進軍を再開し、曲がり角を曲がったなら……。
「……! あれは……!」
行く先に、上階へと繋がる……屋上部分へと繋がる階段があった。
急くことはなく、されど歩みは早め、灼滅者たちは階段を目指し歩いて行く。
さなか、木元・明莉(楽天日和・d14267)が呟いた。
「さすがに、旗を下ろし始めたら気づくかねぇ」
「せめて旗を降ろすまで、気づかないことを願うしかないですね」
白狼の姿で進む内山・弥太郎(覇山への道・d15775)は小さく瞳を細め、階段に足を踏み入れた。
最後尾に位置するヴォルペ・コーダ(宝物庫の番犬・d22289)は、後方を警戒しながら階段を登り始めていく。
スパイ映画みたいでドキドキしていた。
今もそう。いつ、相手に気づかれるかわからない。
「……ま、それでも時間を稼げば大丈夫だろ」
眩い陽射しが目に飛び込んできた時、ヴォルペは背を向けた。
階段下へと意識を向け、バベルブレイカーを構えていく。
「それじゃ、旗を降ろすのは任せた。おにーさんは……あいつらに備えとく」
最上階か、あるいは旗か……いずれにせよ、階下から慌ただしい喧騒が聞こえてきた。
ムシャウナギャーたちのものだろうと、ヴォルペはサングラス越しに階段下を見つめていく。
喧騒は、どんどん近づいていく。
どんどん大きくなっていく。
「いったいどんな無礼者でござるのかぎ! 安土城怪人殿に頂いた某の城に攻め込んだのはぎ!」
やがて、階段下に見えてきた。
うなぎを人型にしたような姿に甲冑を着こみ、刀を携えているご当地怪人と、その配下たる山体のペナント怪人が!
「貴様ら! 一体そこで何をしてるでござるぎ!」
「……よぉ」
返事には答えず、ヴォルペは屋上へと視線を送る。
「遅かったな」
すでに、旗はない。
「ぎ! こ、この脱力感はそのせいだったでござるぎ!?」
「それじゃ、始めようか」
愕然とするムシャウナギャーに構わず、ヴォルペは高々と飛び上がる。
先頭に位置するペナント怪人めがけ、炎のかかと落としをぶち込んだ!
鈍い音が響いた時、浜名湖を巡る戦いが開幕する……!
●襲撃! 浜松うなぎ軍団
「うなぎ剣術がナンボのもんじゃコラァ! このジェノサイドマサムネの錆にしたらァ!」
釘バットを掲げ、圭は跳躍。
階段下へ落ちるとともにバットを振り下ろし、先頭に位置するペナント怪人の横を掠めさせ――。
「――そこだオラァ!」
――すぐさま身を起こし、肥大化した腕を撃ち込んだ。
ペナント怪人がよろめく中、バックステップを踏んでいく。
「てめーがここに居座ると、ろくでもないことが起こりそうなんでな。退いて貰うぜ、この城から!」
「そのようなわけには行かないでござるぎ! ここは某の、安土城怪人殿から頂いた大切な城なのでござるぎ!」
「喰らいなさい! マグロビンタ!」
意識が圭へ向いているうちにムシャウナギャーの横に回り込んだうらりは、領域を広げた盾をぶちかました。
揺らぐことなく、ムシャウナギャーは腰を落とす。
刀を抜き――。
「なんの……うなぎ剣術一の剣・打ち払い!」
――放たれた打ち払いを、うらりは盾で防いでいく。
力比べへと持ち込むために身を寄せながら、告げていく。
「うな重、美味しいから好きだよ。うなぎも、基本的に川の生き物だけど水産物だし」
「っ! それは、よかったでござるぎ!」
「でも!」
喜びを打ち消すかのように、弾きあった。
「ご当地怪人の好き勝手は許せない! 覚悟して!」
「はっ、やってみるといいでござるぎ! 某が貴様らに、うなぎの何たるかを教えてあげるでござる義!」
ムシャウナギャーから改めての攻撃宣言が語られていく中、霊犬の黒潮号はうらりの治療へと回っていく。
うらりは朔羅と力を合わせ、ムシャウナギャーを抑えていく。
彼女たちが抑えているうちにペナント怪人を打ち倒すのだと、霊犬のサイゾーが先頭に位置する配下に斬魔刀を浴びせかけた。
よろめく中、弥太郎は青い剣を構えていく。
「まずはあなたから、ですね」
素早く踏み込み、横に振るった。
深く切り裂かれたのか、そのペナント怪人は膝をつく。
立ち上がることは許さぬと、丹が帯を放った。
「……一人目、だね」
帯に貫かれたペナント怪人が、壁にたたきつけられて消滅していく。
ヴォルペはサングラスを軽く持ち上げ、右のペナント怪人へと向き直った。
「舞台が城なら刀持って殺陣でもするべきなんだろうが、おにーさんはイタリア生まれですね。無粋なのは目を瞑ってくれよな」
言い放ちながら跳躍し、槍による螺旋刺突を繰り出した。
右肩を貫かれ、よろめきながらも、ペナント怪人は床を蹴る。
体当たりを丹へとかましていく……。
灼滅者たちが攻撃を意識した構成で挑んだこと。
防衛役二人がムシャウナギャーを抑えたこと。
何よりも弱体化したことが影響したのだろう。さほどピンチに陥ることなく、二体目のペナント怪人撃破に成功。
残る一体は……。
「まだペナ! この体当たりを食らうペナ!」
やぶれかぶれといった調子で、体当たりをかましてきた。
すかさず間に割り込んだ弥太郎が、炎の足で蹴り返す!
弾かれよろめくペナント怪人。
すぐさま姿勢を取り戻し、弥太郎は踏み込んだ。
「これで……!」
獣化した左腕を突き出し、貫く。
己の腕の中で消えていくペナント怪人を感じながら、ムシャうなギャーへと向き直った。
「さあ、後はムシャウナギャー、あなただけです。覚悟して下さい」
「なんの……まだ、某は負けてないでござるぎ!」
配下を失ってなお、刀を振り回していくムシャウナギャー。
アルクレインはムシャウナギャー周囲の大気を凍てつかせながら、言い放つ。
「もっと、もっと、普通にご当地名物を広められないんですか!! もっと、平和的に普通に広めてくれていれば、違う道も有ったかもしれないと言うのに……」
「こういう方法が一番でござるぎ! 素晴らしいうなぎを食べてもらうには、こういう方法が! だから、邪魔はさせないのでござるぎ!」
聞く耳持たず、駆けるムシャウナギャー。
丹が立ちふさがる形で光り輝く剣を構え……打ち合った。
身を寄せ鍔迫り合いへと持ち込みながら、語っていく。
「うなぎが美味いのには同意するっす。俺も財布が許すならもっと食べたいっす」
「ウーナウナウナウナウナ! そうでござるぎ! うなぎは美味しいんでござるぎ!」
「ただ……世界征服とか言う頓珍漢は全力でお断り。残念だけど、同じ旗の下には集えないっす」
言葉を終えると共に弾き合い、互いに距離を取り合った。
ならばとばかりに、ムシャウナギャーは切っ先を下へと向けていく。
「なら、これはどうでござるぎ! うなぎ剣術三の剣・逆流波!」
一瞬制止した後に刀を振るい放たれた、地を這う衝撃波。
明莉は足にオーラを集め、受け止めていく。
二歩分ほど後退した後、鉄塊の如き刀を握り直した。
うなぎは好物。
浜松もまた、好きな武将の発祥の地でもある。
他にも大凧祭りに、東海最大の鍾乳洞、竜ヶ岩洞……様々な見どころのある場所だ。
「……色んなスポットも、ご当地愛を名乗るなら忘れてほしくないよなぁ」
愚痴にも似た言葉を発しながら飛び上がり、刀を高く振り上げる。
体重を載せて振り下ろし、ムシャウナギャーの刀と打ち合った!
「っ!」
「ぎ……」
勢いに、重さに押されたか、ムシャウナギャーが膝をついた。
すかさず、朔羅のナノナノ・師匠が噛み付いていく!
「ちょ、師匠、待って! お腹空いたからってウナギャーに噛みつこうとせんで! そんなん食べたらお腹痛くなるっすよ!」
お城がうなぎでできていなかったことに腹を立てている様子の師匠。
とがめながらも止められず、朔羅は困った顔をしながらビームを放つ。
ビームに打ち据えられたムシャウナギャーが身をのけぞらせていく中、ヴォルペが飛び上がった。
「うな重食べたい」
のけぞるムシャウナギャーの喉元にキックを打ち込み、反対側へと抜けていく。
咳き込みながらも、頭をふらつかせながらも、ムシャウナギャーは立ち上がった。
「ぎ……ぎ、まだ、この程度で負けたりは……! 見よ! うなぎ剣術奥義・鰻!」
ゆらりゆらりと揺れながら、放たれる一の剣・打ち払い、ニの剣・なぎ払い、三の剣・逆流波!
全ての斬撃が一体となって迫り来る奥義の中心に、圭は魔力を込めた釘バットをフルスイング!
「! ……その奥義、目に焼き付けて覚えておいてやるぜ。あばよ!」
振りぬくとともに魔力を爆発させ、ムシャウナギャーをふっ飛ばした。
壁にたたきつけられたムシャウナギャーは、着地とともに天を仰ぐ。
「ぐ……無念……せっかく城を頂いたのに……このようなところで敗れるとは……は、浜松うなぎに、栄光あれでござるぎ! ……」
言葉を途切れさせると共に倒れ伏し、爆散。
後には何も残さず、この世界から消滅した。
●うなぎへ馳せる思い
屋上へ繋がる階段で、治療などの事後処理を終えた灼滅者たち。
明莉が勢い良く立ち上がり、階段のある方角を指し示す。
「それじゃ、帰りにうなぎでも食べて帰ろうか。名店を知っているんだ♪」
「うなぎ!」
明るい提案に、朔羅が目を輝かせて賛同した。
否を唱える者もいない。
代わりに……。
「その前に、ちょっと探索していかない? 気になることがあって……」
うらりは語る。
仮にムシャウナギャーが浜松うなぎを広めようとしていたなら、飼育されているうなぎが居るかもしれないと。
「この後、このお城がどうなるかもわかりませんしね。了解です、手伝いましょう」
アルクレインが了承し、残る灼滅者たちも同意の意を示していく。
目指すは浜松市のうなぎ。
そのためにも、憂いは全て断つ。
心ゆくまで浜松のうなぎを堪能するために……。
作者:飛翔優 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2015年6月11日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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