武蔵坂学園の修学旅行は、毎年6月に行われます。
今年の修学旅行は、6月23日から6月26日までの4日間。
この日程で、小学6年生・中学2年生・高校2年生の生徒達が、一斉に旅立つのです。
また、大学に進学したばかりの大学1年生が、同じ学部の仲間などと親睦を深める為の親睦旅行も、同じ日程・スケジュールで行われます。
修学旅行の行き先は沖縄です。
沖縄そばを食べたり、美ら海水族館を観光したり、マリンスポーツや沖縄離島巡りなど、沖縄ならではの楽しみが満載です。
さあ、あなたも、修学旅行で楽しい思い出を作りましょう!
「この修学旅行のしおりによると、三日目は起床後終日自由行動となっているのでね……私はここに行ってみようと思うのだよ」
冊子と一緒に持った観光用のガイドブックを他者へ見えるよう広げながら座本・はるひ(大学生エクスブレイン・dn0088)は記事の一点を指さした。
「この、瀬底ビーチに」
ドヤ顔をしたはるひ曰く、このビーチは本島屈指の透明度を誇るそうで、太陽が沈むと辺り一面が金色にそまるらしい。
「むろん、売りは夕暮れ時だけではない。透き通る水の中を泳ぐのも良いだろうし、浜辺でビーチバレーに興じてみるのも良いだろう」
ビーチには海の家もあり、パラソルやチェアのレンタルも行われている。
「マリンメニューに興味があるならバナナボートに乗ってみるのも良いとは思うがね、チェアに身体を横たえかき氷や焼きそばでも頂きながら小学せ……透き通る海を眺めるのも一興か」
若干問題発言が飛び出しかけたが、そこはこのエクスブレインだからで諦めて貰うしかないと思われる。
「こんな事もあろうかと水着も用意しておいたのでね」
おへその拳一個分ぐらい上までジッパーを下げた競泳水着姿でガイドブックを脇に抱えたはるひは腕を組んで胸を反らす。
「新しい水着ですか?」
「ああ、少々サイズが合わなくなったのでね。流行を追いつつ先日購入したばかりなのだよ」
ビーチでもないのに水着姿という問題点をさらっと流して倉槌・緋那(大学生ダンピール・dn0005)が尋ねたのは、はるひに気を遣ったからか。
「流石に君達の身体能力にはついて行けないが、泳がなくては水着を用意した意味もない」
だから、全力で楽しませて頂く、とはるひは宣言し。
「と、まぁ色々言ったが、短く纏めるなら『海水浴に行くが一緒に行かないか』とそう言うことだな」
長い前ふりを自らの短い誘い文句一つで片づけると、一つ頷く。
「一人でのんびりするのも良いが、大勢で騒ぐのもまた楽しいと思うのでね」
呼びかけは君達とおそらく緋那へ向けてのもの。
「そうですね。では、ご一緒させて貰いましょう」
「了解した。ならば、せっかくだ多人数で楽しめるゆなプランも考えておくとしよう」
緋那の返答にテンションが一段階高くなったように思えたはるひは、再び脇に挟んでいたガイドブックを開くと睨めっこを開始するのだった。
●午前中
「「これが、海……」」
声は、重なった。
「晴れ渡る蒼穹、煌めく砂の白と、澄んだ水の青色……美しいものですね……」
「何処までも広くて……蒼くて。呑み込まれてしまいそう……」
ナイと葎、揃って立ちつくす二人には表情の変化という差異こそあったが、どちらも初めて来た「海」にはある種の衝撃があったのだろう。
「日差しも思ったより強いですね……。ふふ、日焼けてしてしまいそう」
「葎、早くいきましょう……」
空を見上げた葎が口の端を綻ばせれば、無表情ながら待ちきれないといった様子でナイは横を見て促す。
「そうですね、では」
「……あ」
差し出したと言うよりも一方が握る形で手は繋がれ、寄せては返す波へ近寄ろうとした時、後方で踏みしめられた砂が鳴った。
「沖縄の海はやっぱり暑いのね!」
ツインテールを揺らしつつ、あずさは帽子がありがたいとつばに手を添え目を細めた。通りすがりの一般人が帽子を二度見して行くが、気にしない。あずさにとって自分の帽子は何処であってもテンガロンハットだったから。
「海だ! よっしゃー!! 思いっきり楽しもうぜ!!」
もっとも、テンションが高ければ太陽の眩しさなどものともしないと言うのか、歓声を上げるなり砂浜へ飛び出して行く者もいたりはする。
「やはり沖縄まで来た以上、海・水・浴! を楽しまなければなりませんね!」
大きめの胸を強調するかの様に濃紺のビキニ姿で腕を組んだ鶉は言い放ち。
「わぁ、結構人多いね……隅っこでひっそりと泳いでいようかな」
一般客も合わさって賑やかなビーチを見回したエールは人気の少なそうな場所を探し始める。
「やー、海って広いんっすねー」
大地がやって来たのは、立ち去ったエールと入れ違いだった。
「へぇ、海は初めてなんだ?」
「おいら学園に来る迄は栃木から出た事なかったっすし、学園に来てからも海に行く事はなかったっすから」
「沖縄と言えば青い海、白い砂浜デスね! ミラの水着姿、見せてあげるデース!」
「ふん、水着は露出度が高ければいいってものではないのだ! 見よ! 我がスタイリッシュな水着を!」
同胞である恵に応じつつ苦笑する向こうでは、激しく動いたら鏡餅(比喩)が零れ出しそうな赤いチューブトップのミラへハイレグワンピース姿の真紀奈が対抗心らしきモノを燃やしている。
「ちょっと小さくなったかなあ……恥ずかしい……」
自信満々な約二名と自分の身体に目を落としもじもじする涼はある意味対照的だった。まぁ、葛の花色のビキニに包まれたもっちあ(名詞)はかなり良い勝負の様な気もするが、チャイナビキニに身を包む麻菜にとって目の前の光景はため息を誘うのに十分だったらしい。
「ワタシは最年少アルからな……ミラや桜花とかと比べるとワタシのお餅はまだまだヨ」
「……え? 幼児体型とアンバランスだと? ぶ、無礼な!」
「いや、どういう聞き違いアル?」
くるっと振り返った真紀奈へは一応三角座りで膝を抱えたままツッコみ。
「って、麻菜ちゃんも6年生なのにその存在感があれば充分だよ、一個頂戴っ」
麻菜へは暴走した桃子が襲いかかる。
「うおっ、女子の比率高くね……? いや、そんなことはどうでもいい!」
そんな女子の団体と出くわし足が止まってしまったレイジは頭を振ると首を巡らせ。
「お、居た」
「ん?」
丁度目的の人物の片方、座本・はるひ(大学生エクスブレイン・dn0088)を見つけた直後だった。
「水着よく似合ってるっすね! よかったら一緒に泳ぎませんか?」
「あ、はるひー、一緒に遊ばない?」
「おはようございます。はるひさんも一緒に泳ぎませんか?」
自分以外が口にした言葉が重なったのは。
「「え?」」
「あ、本当にはるひちゃんだ、やっほー♪ 一緒にあそぼ~」
「ふむ、これは嬉しいお誘いだが、どうしたものか」
桜花と鶉は顔を見合わせ、桃子に手を振られたはるひは首を傾げ。
「おはよう、一緒に泳いでいいかしら」
「おはようございます。そうですね、私でよろしければ」
気を利かせたのかはるひの側から離れた緋那はあずさに誘われ、挨拶に続く形で口元を綻ばせた。
●気をつけよう
「ビーチパラソル、この辺でいい?」
「うん、大丈夫だと思うよ」
パラソルを肩に問う弟の朔夜へ頷いたのは、ビスチェ風の青いビキニに身を包んだ陽和。
「あ」
設置作業が進むすぐ目と鼻の先で海面が盛り上がり。
「……染みますね……これが海水……」
「大丈夫ですか?」
顔を出したナイを葎が覗き込めば。
「……溺れてる訳ではなさそうやな」
「海はいいね」
女性が溺れれば助けようと水着の女性を堪能していた球児は浜辺に戻ろうとし。
「そこの人、あたしと素潜りか游ぎで勝負しない?!」
「へ?」
声をかけられ、振り返るとそこにいたのは、赤いビキニに身を包んだ愛梨。
「キミが勝ったら、なんでも言うこときいてあげる。あたしが勝ったら、あたしの彼氏になる、というのはどう?」
「逆ナンやて?」
球児としてこの展開はアリなのかナシなのか。
「いやー強い日差しっすね。それでこそ沖縄なのかもしれないっすけど」
「そ、そうだね」
一方、砂浜を行くのは、菜々と式の二人。前を向く菜々に対してややそっぽを向く形で式が鼻の辺りに手を当てている理由は、隣の恋人が勇気を出してビキニを着てきたことでお察しである。
「へー、きれいっすね」
「その……、可愛すぎて直視出来ない」
海と恋人、言葉が示すものは違っても、それこそが男女の差か。
「さ、サンオイル塗ろうか? 肌焼けちゃうし」
「やはり、パラソルを借りてきて正解でしたね」
ただ、それでは終わらないと話を変えた式の言に、空凛はパラソルの設置状況を確認し。
「では、設置も終わったみたいですし」
「……まず準備体操」
泳ぎましょうかと続けようとしたところで、陽和が主張し。
「……ああ、準備体操だね。って、陽和、そんなに強引に引っ張らないで」
「陽和は元気ですね~」
義弟を連行して行く陽和の姿をおっとりと眺めつつ、でもと続けて空凛も後を追う。
「せっかく3人揃って海来たんですし、こんな綺麗な海、泳がないともったいないですよね~」
花柄のキャミソール型水着に身を包んだ背中が浜辺から波打ち際に消え。
「いやー、都古と一緒にこうして海に来れて良かったぜ」
「わたしも、涼介くんと、一緒に来れて……嬉しい」
入れ替わりに現れた涼介が横を向けば、俯いたまま都古はポツリと漏らし、視線で足下の砂を撫でる、ただ。
「その……ビキニ似合ってるな。すっごい可愛い……と思うぜ」
都古がどこか不安げだったのは、涼介がそう褒めるまで。
「せっかくだから海入ろうぜ」
「うん」
照れつつも微笑み、見つめられるまま涼介へ誘われて頷きを返し。
「ほら……、大丈夫だろ?」
「ん……涼介くんが、一緒だから……大丈夫」
と仲良く手を繋いで海に入っていった二人が居るかと思えば。
「落ち着かないですね……」
ポツリと漏らしたのは、飛鳥。吐息の理由は、遊びに来た【餅屋】の仲間で自分だけが男だからか。
「ん……♪」
「え? 水着? ダイビングスーツですけど……変ですか? いや、水着は落ち着かないので……あ、この格好でも海は、その……」
「え? あ」
偶然目のあった朱鷺の視線を見て質問されてるとでも思ったのだろう、おどおどしつつ弁解すれば、困惑した朱鷺は手元を見て固まった。海だから愛用のタブレットが無いのだ。
「ん……頑張る……」
こうなったらボディランゲージでと意気込み、身振り手振りで意思を伝えようと試みる、朱鷺。
「え? あ、ちょ」
橙色のチューブビキニから零れ出しそうな勢いで揺れる朱鷺の胸に飛鳥は嫌な予感を覚えたが、遅かった。
「みんな、こんなところまで来てモッチア的なとらぶるはな……え?」
桜花が仲間を見回して、釘を刺そうとした瞬間。
「きゃー!?」
「あ、ご、ごめんなさ……わわわ、ごごごごめんなさいっ!!」
最初に始めたのは、桜餅だった。
「ちょっと何やって……ってうにゃぁぁ?!」
「って、東屋さんまで!? あぁぁぁっ」
「……って、早速桜花と涼までがモッチアなとらぶるアル? これは混ざったもの勝ちアルか?」
起こった連鎖にガタッと立ち上がった麻菜は飛び込む姿勢に移行し。
「ワタシも混ざるアルー!」
「ちょ、ちょっと麻菜待」
制止の声が上がりかけたが、言われた側が従うとは限らない。
「ちょっ、貴様、いったい何を……!! あ」
「みゃぁぁっ」
「オウ! グレイト! これがオウカの言うモッチアとらぶるデスか」
ミラの声が上がった直後、画的にこれ以上は拙いとでも言うかのように、近くのパラソルが倒れ。
「ってそんなに乱暴されると、外れちゃうっ……!?」
「もっちあもっちあで親交を深めるデスよ!」
絡み合う少女達を隠した。
●お昼
「沖縄のっ! うーみーだー!!」
砂浜に楓の声が響いた。
「まぁ、叫びたくなる気持ちも多少はわかるかな」
テンションが高いという意味では同様のレイチェルはドット柄のタンキニにホットパンツを組み合わせた楓の背中を眺めて呟き。
「お昼にしたのは正解だったかもしれませんわね」
昼食を取る為、売店などの方へ足を運んだか若干広くなった砂浜を眺めつつ、ベリザリオは口を開いた。
「確かにそうかもね。あれ? 球児は?」
「午前中からこっちに居るようでしたから、そろそろ合流しに来るのでは?」
ベリザリオに応じつつ、遥が一人姿が足りないことに気付き首を巡らせれば、【医学部】の誰かが答え。
「お、ここに居ったか」
「ねね、ビーチバレーしよ! 本格的じゃないやつ!」
話題の主の登場に合わせたかのようにビーチボールを膨らませつつ楓が提案する。
「良いですわね、ビーチバレーで身体を慣らしてから泳ぎに行くというのも……そうですわ、ビーチバレーにペナルティをつけたら盛り上がりそうですの!」
ボールを落とした方は後からアイスをおごるのはいかがとベリザリオが提案し。
「罰ゲームも面白いね! 楽しければそれでよし!!」
あっさり提案が通ったのは、そう賛成に表を投じた者以外にも賛同者が居たからだろう。
「さて、チーム分けはどうなるのかですね。楓ちゃんと一緒だといいね」
始まる組み分けの中、斬火は側の楓へ話しかけるも、敵なら敵でも良いとは思っていた。
「折角の縁ですし、これから共に学んでいく仲間なのですからね」
それが、フラグになったか、ただの偶然か。
「よーし、いっくよー!」
ビーチボールを高く打ち上げる楓と対峙することになったのは、奈々と斬火。
「うふふ、こうなってしまっては仕方ありませんね」
「落としたらアイス奢りだからね」
「落としたらアイス奢り……? それは尚の事落とせませんね!」
奈々の言葉に怪しく笑んでいた斬火が表情を引き締める。
「よろしくね?」
「こちらこそ」
遥へ応じて見せたのは、人数あわせで誘われる形になった、はるひ。
「行きますよ」
「えっ、あ、また私?」
「クラスでこういう旅行も楽しいね」
クラスメートが狙われて焦る様を横目で見て奈々は口元を綻ばせると、さりげなくモノキニの位置を調整し。
「な」
「ちゃんと見てないとダメよ♪」
思わず目を奪われた男性陣へ悪戯っぽくウィンクをしてみせる。そんなこともあってだろうか。
「あ、あかんっ」
やはりというか何というか一人目の敗者は午前中にも体力を使って疲弊していた誰かだった。
「っ」
砂まみれになりつつもボールを拾う者が居れば。
「ほら、いったよ」
「ふ、任された」
ペアのサポートに徹す者も居て。
「あ」
戦いのさなか、お腹を鳴らしたのは、誰だったか。
「海の家で食事したり、ビーチでのんびり一休みするのもいいかもね」
「せやな、終わったらめし食おうぜ。俺の負けやし、おごるで?」
「そういえばそんな話もあったっけ。じゃ、ご馳走様?」
勝負が一段落したところで【医学部】一行は海の家方面へと歩き出し。
「朔夜、あれも後でしたいですね~。きっと楽しいです~」
「そうだね、ボールはどうしよう? ああ、二人は座ってて。お昼も三人分僕買ってくるから」
「あ、ありがとう。相変わらず良く気が回りますね」
その様子を眺めていた陽和に応じた朔夜は、立とうとする空凛を制しやはり海の家の方へと去る。
「動いたらおなかすくわね! 売店で焼きそばとかあるかしら?」
呟きつつ同じ方へ歩むのは、あずさ。
「……誰、触ってくるの……そこ、胸っ!」
と焦って振り向けば義姉が真後ろに居て。
「油断大敵ですよ~?」
「こんにゃろー何するのよー!」
逃げる鶉を追いかけ回して今に至ったのだが。
「なにっ、この掴みやすさは? むしろ、大きすぎて掌にあふれるじゃないっ! ねたましー、ぎゅー」
「ひにゃぁぁぁっ!?」
「え?」
上がる悲鳴に目を向けると、バナナボートの上にあったのは、一つの混沌。
「ひゃぁっ! ひ、雛見正気か?! な、何故艦上で揉む?!」
「流行ってるのかしら、ああ言うの」
尚も続く狂乱へ遠い目をしても仕方は無かった。
「何でみんなしてあたしを埋め」
陸は陸で別の混沌があったのだから。
●夕暮れ
「やっぱり沖縄の夕陽は綺麗だよね」
金色とそれを切り取る幾つかの影。そんな影の一つを作り出しながら、七波は真琴の横に座ったまま呟いた。
「一面が金色にって本当だったのですねぇ」
普段見る夕日を赤と称すなら、その太陽は白。大きな太陽が沈みかかる西の空は、真琴の言葉通りの色合いで。
「この水着、どうですか?」
この時間ならと上着を脱いでいた真琴は、唐突に切り出した。
「うん、真琴さん、すごくかわいい。お持ち帰りしたいぐらい」
だと言うのに、殆ど間をおかずの答えが返ってきたのは、夕日を眺めつつも隣にいる人の姿にドキドキしていたからか。
「え」
「あ」
幸いにも、いつも見る夕日と色合いは違えど、太陽の光は赤みを帯びている。
「顔が赤いのは夕日のせいです」
答えた方も問うた方も顔の色を誤魔化せたかは定かでないけれど。
「沖縄に来たのは初めてじゃねーけど……こんなにドキドキしながらいるのは初めて、だな」
ははと笑った涼介は不意に立ち止まると、都古を抱きしめ唇を奪った。
「大好きだぜ」
「ありがとう……わたしも、大好き」
夕日以外の理由で顔を赤くする二人組は一つではなかったのだ。
「ちょっと名残惜しい気もするっすね」
とだけ、海を背景に菜々は呟き。
「綺麗だなぁ」
義姉達と寄り添い、パラソルの下で夕日を眺め、朔夜も感嘆の声を上げる。
「あの夕日に向かって全力ダッシュだー!」
走り出した誰かは海へ消えて行き。
「さて、帰ろうかな。お土産のスプーンも買えたし」
逆に陸へ上がってきたエールはそのまま立ち去り。
「戦いの日々もそれはそれで、ですが。やはり、青春しなければ!」
「青春なのかしら?」
そこに残るのは黄昏、鶉の呟きにあずさは首を傾げた。
作者:聖山葵 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2015年6月25日
難度:簡単
参加:34人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 7/キャラが大事にされていた 2
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