武蔵坂学園の修学旅行は、毎年6月に行われます。
今年の修学旅行は、6月23日から6月26日までの4日間。
この日程で、小学6年生・中学2年生・高校2年生の生徒達が、一斉に旅立つのです。
また、大学に進学したばかりの大学1年生が、同じ学部の仲間などと親睦を深める為の親睦旅行も、同じ日程・スケジュールで行われます。
修学旅行の行き先は沖縄です。
沖縄そばを食べたり、美ら海水族館を観光したり、マリンスポーツや沖縄離島巡りなど、沖縄ならではの楽しみが満載です。
さあ、あなたも、修学旅行で楽しい思い出を作りましょう!
「……やっぱり修学旅行に廃墟巡りの時間とかはないんだね」
修学旅行のしおりを眺めながら、榛原・七月(廃墟と悪戯・dn0228)が呟いた。お前は修学旅行を何だと思ってるんだ。
「そんなわけで海底遺跡行こうと思うんだけど」
どういうわけだ。という突っ込みはさておき、三日目の自由行動で行ける与那国島には、実際に海底遺跡と呼ばれるスポットがある。それは、周囲数百メートルに及ぶ巨大な一枚岩。人が切り出したような直角の岩壁、平面の岩、階段状の岩場、排水溝のような溝などを備えた、遺跡のように見える地形。尤も、1986年の発見以来、人工物か自然地形かの結論は未だに出ていない。
「海底に沈んだ遺跡だとしたらロマンがあるし、自然にできたものだったとしても、それはそれで自然スゲーってなるし」
淡々と語る七月。どっちにしても、廃墟マニア的に遺跡という単語には興味をそそられるらしい。無表情ながらに、その目には微かな輝きが浮かんでいた。
「君も行く?」
小首を傾げ、七月は問うてくる。『海底遺跡』にはダイビングで気軽に行けるのだ。初心者でもインストラクターが丁寧に教えてくれるので安心。器材なども向こうに揃っているため、特別な用意は必要ない。
『遺跡』の見所は様々。いかにも遺跡然とした、直角に切り出された垂直の岩や、階段状の地形はもちろん、人一人がやっと通り抜けられる大きさの、巨石で出来た城門、その城門をくぐった先にある、2枚の石版を合わせたかのような二枚岩やカメを思わせる星型の岩、人工説の根拠ともなっている、等間隔に並んだクサビ痕のような穴などなど。
「ヨナグニブルー」と呼ばれる紺碧の海そのものや、そこで泳ぐ魚達も魅力のひとつ。水中カメラを持って行って、遺跡で記念撮影をするのも良いかもしれない。
紺碧の海に沈む神秘とロマンを求めて。
さぁ、与那国の海に飛び込もう!
●海底遺跡へ
海底遺跡探索をすると聞いて、ぜひ同行したいと、真は与那国の海にやってきた。海底遺跡は色々な想像が出来て好きだし、軍人気質の彼としては、今後あるかもしれない海底での戦闘に備え、慣れておきたい気持ちもある。いざ。真はマスクをつけ、紺碧の海に飛び込んだ。
「へぇ、海底遺跡とはね。海中探索なんてなかなか出来るもんじゃねーや」
「ねー、海底遺跡なんてロマンある。ふふ、楽しみ」
治胡の呟きに、七は笑って相槌を打つ。いざ海中へ。入るのはやっぱり城門から。巨石に囲まれた門は狭く、一人が通るのがやっと。抜けられただけでちょっと達成感。
(「こういう時は細い七が羨ましい」)
するりと城門を潜る七をじっと眺めながら、治胡は思う。その視線を感じ……
(「胸どうせないわよ!」)
無駄に電波キャッチして、七はぷんぷんと怒ったように腰に手を当てて胸を逸らす。
(「……へ? 胸? そんなコト気にすんのか」)
同じく電波キャッチした治胡は、目をパチクリ。怒るなよー、なんて口の中で言いつつ、つい笑ってしまう。本気で怒ってるわけではないことぐらい、分かるから。あたしこそ治胡が羨ましいわ、と七も笑い返した。
門を抜けた後は、二人で順番に見所を回っていく。紺碧の海の中に聳え立つ巨石群は、まさに神秘の光景。
(「ほんとこんなものが海の中とか不思議だわ。どこの世界に迷い込んだか考えちゃう」)
(「当たり前だが青一色ってだけで違う世界みてーだぜ。あまり見ない魚もいるし、眺めてるだけで楽しいモンだ」)
うっかり新発見とか出来たりしないだろうかと、二人で細かく見て回った後、
(「写真も撮っとくか。2人でのんびりするのも初めてだし、記念に」)
と治胡は水中カメラを指差す。いい具合に魚達もやってきている。勿論、と頷いて、七は並んでシャッターを切った。
(「ふふ、いい記念になるわ」)
と微笑んで。
「廃墟とか好きなんだ? 一緒に回ろっ♪」
果恋は同じクラスの七月に声をかける。
「ん。ありがと。じゃご一緒しようか」
頷いた彼の表情は変わらず。でも遺跡にワクワクしてることは瞳の煌きから読み取れる。でももう少し表情筋鍛えた方がいいよなんてくすぐってみたり、そしたらやり返されたり。ちょっかい出したり出されたりしながら、それでも遺跡を回っているうちにそんなことも忘れてしまう。
(「わ~、すごいっ……!」)
好奇心に任せて、とにかく回れるだけ遺跡を見て回って。
(「これが人工的な建物だったら、ここにトイレがあったりしてっ!」)
なんて推理も楽しんでみる。実際、排水溝のような溝などもあるのだ。廃墟マニアとしての矜持があるのか、真剣にぺたぺたと壁を触って遺跡をガン見している七月に、果恋は
(「何か変わったものでも発見できたら面白いよね!」)
と笑いかけた。
「沖縄! 神秘! みんなで探索楽しみだ~!」
【smomo】のメンバーと一緒に。織兎はワクワクと船から身を乗り出して海を覗き込む。海綺麗だな~、と呟きながら。
「沖縄はまだ、行ったことがなかったのですけれど。こうして皆さんとご一緒できるの、すごく嬉しいですし、とても楽しみ、です」
真雛も微笑む。真雛をはじめ、ダイビングが初めてというメンバーも多かったが、インストラクターさんにしっかり教わったし、皆も一緒だし、きっと大丈夫なはず。いざ、遺跡ポイントへ。着いた後は一人ずつ順番に城門を潜っていく。慌てたら危ない、と仙は皆がいるか確認しながらゆっくり進んでいった。全員で門を潜り抜けたその先には、メインテラス。青い海の中、上から差し込む太陽光に照らされた其処には。古代の神殿を思わせる、荘厳な階段状の地形が広がっていた。
(「おお、……凄い。壮大だな」)
乙彦は言葉の代わりに息を吐く。
(「わぁ……! すごい、すごいです! こんなにも壮大な景色が海のなかにあるなんて!」)
真雛も感動しきりだ。海のなかにある遺構というのも神秘的だが、こうも見事な遺跡だと手放しで称賛したくなる。感動が溢れて、ミユなど思わず泳ぐのを忘れてしまいそうなほどだった。遠くを見れば壮大で、近くを見れば生き物の気配がする。とても綺麗、来て良かった、ずっと見ていたい……そんな気持ちで、ミユは皆と顔を見合わせ頷く。乙彦も目配せしながら「凄いな」と目で訴え、頷き返した。真雛も話せない代わりに、身振り手振りを使ってこの感動を表現しようとする。すぐに言葉で表現できないのがもどかしい。それは仙も思うところだったが、アイコンタクトを飛ばして頷き合うだけでも楽しかった。
メインテラスの階段は、実際に見てみると人がまたげないほど大きい。1mはあるだろうか。しげしげと眺めながら、水中じゃなかったらこんなに好き勝手に見られないなと思う。写真ではまっさらに見えた壁面も、実際には細かな藻など、色々なものが付着していて、生きている。そういったことが分かるのも、ダイビングの醍醐味だろう。織兎も何かないか、と壁を触ってみたり、覗き込んでみたり。その内に何か固い道具を打ちつけたような凹凸など見つけて、皆に両手両足でジェスチャーを送ってみる。……傍からはじたばたしてるようにも見えたが。そうこうしてるうちに近くを魚が横切り、織兎はおおおーっと目を見張る。仙も思わず魚達に手を伸ばした。小さな魚まで鮮やかで、ここが南の海なのだと実感する。餌で魚を集めたりはできないのが少々残念だ。綺麗な魚達や、紺碧の海なども楽しみながら、一通り探索を終えた後。
(「そうだ、記念に集合写真を撮るんだったな」)
乙彦は水中カメラを取り出す。遺跡と魚たちを背景に、皆と並んで。
(「榛原、撮影をお願い出来るか?」)
近くにいた七月にカメラを差し出す。勿論、と七月は頷き、カメラを構えた。
(「皆様のお陰で、とても素敵な思い出になりましたね」)
真雛は微笑む。
(「うん、みんなで来れてるのが嬉しいんだよ」)
織兎も笑って。撮ってもらった後、ミユは手振りで伝えて交代して、七月達もパシャリ。七月と一緒に回っていた果恋も、記念撮影は望むところ。持ってきた防水デジカメで撮影に臨む。
(「海の中がこんなに楽しいなんて知らなかったです。とっても素敵な思い出が出来ました」)
帰り際、思い出を切り取ったカメラを手に、ミユは口元を綻ばせた。
(「この写真を見れば、いつだって楽しい時間を思い出せるな」)
乙彦も思う。大切な青春の1ページを胸に、いざ地上へ。
「フォゥ♪」
ウェットスーツを着て、ラウラはガウリーと共に海に飛び込む。スーツ類は慣れているし、運動も得意だ。最初さえ慣れてしまえば、後は感覚でいけるとガウリーも思う。二人で並んで、人工物のような地形を泳いで回って。無理しない程度に泳いだ後、二人は一度海面に出た。
「プァッ。フフ、スゴい光景デスよ~♪」
ラウラは息を弾ませながら、笑ってガウリーに話しかける。
「不思議な海底だな。人工物……ともいいきれないが、天然にしては出来すぎだろ」
「エエ。誰かが沈めた様な気もしますネ……!」
真剣に頷いて、また二人で一緒に潜っては、再び海面に戻って感想を交し合う。その繰り返し。不思議な荘厳さにドキドキし、また探索にもワクワクする……一方で、ガウリーは別の眺めにも目を惹かれていた。
「いい眺めだよな。まあ、俺的にはすぐ目の前にもいい眺めがあるけどな?」
何度目かに海面に出た時、ついそんな感想が漏れる。その視線はラウラのある部分に釘付け。
「ン? ガウリー、海面から底が見えマスカ?」
首を傾げていたラウラも、視線に気がつき……
「ふぇ? ……キャアアッ!?」
咄嗟にガウリーに抱きつく。濡れたウェットスーツが肌に張り付き、ラウラの魅惑的なボディラインがクッキリ浮かび上がっていた。
「見ないでクダサイ~!? ガウリー、エッチですヨ!」
「お、おい待てっ、しがみつくな溺れるっ!?」
慌てながらも、ガウリーは彼女を抱き返して支える。
「全くモウ……♪」
なんて口では言いつつ、ラウラは頬を染めて彼の腕に抱かれていた。
(「海底遺跡かぁ。水中で残るなんてロマンだねぇ。久しぶりにアモウと一緒だし、楽しも」)
舞はそう思いつつ、アモウと一緒に水中呼吸を使って、道具なしの海の散歩を楽しむ。ヨナグニブルーと呼ばれる透き通った海の青さや、途中見かけたウミガメとの併走など、海のバカンスも楽しみつつ、アモウは悪戯心を出して舞を後ろから抱きしめた。振り向く舞に、そのままキスをする。
(「甘えん坊めw」)
舞は嬉しそうにアモウの髪を撫で、手を繋ぐと、満足するまで海底遺跡の周りを遊泳する。
(「ふふ、海も景色もきれいだけど、そんな背景にしてる舞が一番綺麗だね♪」)
そんなことを思いつつ、アモウは笑ってシャッターを切る。南の海での、修学旅行の思い出作り。十分堪能できそうだ。
●海底に沈む謎
「神秘の海底遺跡! 何だかテンションあがっちゃいますよね!」
アリスは【不思議学級】の皆と一緒に、ワクワクと海を覗き込む。ダイビング初めてなのが不安だが、皆と一緒ならきっと大丈夫。一方、同じく初体験の霙は緊張を隠せない。そんな彼女に、つばさは話し掛けた。
「世の中便利でね。水中で会話できるダイビング機材があるっていうからそれを借りていこう」
情報収集力が高い彼女らしい。尤も、その機材を使うには少々コツがいるようだが。海中で少しでも会話ができるのは心強い。3人分借りてきた機材を身につけ、一行は海の中へ。いざ見てみると、海底に横たわる巨大な岩石群に圧倒され、霙は思わずアリスとつばさの手を握り締めようとする。
「与那国島海底地形。遺跡なのか、自然の地形なのか、分からなくてね。そう、呼ばれてるんだって」
ゆっくりと話すつばさの解説を聞きながら、二枚岩や続くメインテラスを視察。
「……人工物なのか、何か別の現象によって生じたものなのか……解明されて、無いんだよね」
「すごい不思議なところがいっぱいで、色々気になっちゃいますね」
うんうんと頷きながら、いつしかアリスは水中カメラを手にずんずん進んでいた。気になるのは垂直の岩や階段。
「いったい、誰が、作ったんでしょう?」
漏らした疑問に、つばさは元気よく手を挙げて答える。
「つばさちゃんは、ミステリーハンターだから、都市伝説になりそうな、新説を唱えてみよう! 神秘の海底遺跡、その正体は……日本神話に登場する、『天の磐船(あめのいわふね)』ッ!」
「天の磐船?」
「巨大な岩でつくられた、神の乗り物、宇宙船だよ? まあ、軍艦島が発進しちゃう世の中だからねー、十分ありえるよ?」
そう言って笑う。真偽のほどは定かではないが、そんなこともあるかもしれないと思わせるだけの神秘さがここにはあった。霙は拝所と呼ばれる窪みにも入ってみる。この中は潮の流れもなく、聞こえるのは自分の発するエアー音のみ。目を閉じていると自分が泡になって、消えてしまいそう……そんな想像に駆られ、急に怖くなって急いで二人の所に戻った。
アリスは水中カメラを手に二人を手招き。
「霙さん、つばささん、一緒に写真、撮りましょうよ!! 女の子三人仲良く自撮りとか、修学旅行って感じですよね♪」
「うんうん。世界、七不思議発見♪」
つばさも笑って答える。3人は並んで、遺跡の前でシャッターを切った。
海底遺跡、という名前だけで楽しい、と【武蔵坂HC】のメンバーは探索を前に盛り上がる。そんな中、好弥はキリっと面を上げた。
「海底遺跡ですね。やはり水棲人類は存在したのでしょうか? 謎に迫ります!」
「好弥ちゃん、水棲人類ってなに~? 人魚みたいな? ふむふむ……まあ、わたしって人魚みたいにカワイイしそう勘違いするのも仕方ない……ってそういう話じゃないの!?」
問いかけつつ、織姫は一人でノリツッコミ。
「その水棲人類は海底人か何かか? いたら、確かに海底遺跡も作れそうだけども……」
尋ねる飛将に、
「水棲人類は読んで字のごとし水の中に住んでる人類ですね。私もあったことないので詳しくはちょっと……」
と好弥は返す。別に水棲人類が作ったわけじゃない? でも
「ふんぐ……」
何か言いかけて、言い淀んだ。言っちゃダメ? 来る? 危ない? 口を押さえて、周囲を見回す彼女に首を傾げつつ、
「ここでやばいなら、今度聞かせてくれないかな」
と飛将は言う。都市伝説の匂いもするし。何にしても、ダイビングで向かうのだ。男として燃える、と改めて海に視線を向ける。織姫もワクワクと準備しながら、
(「そういえばこの間、地獄合宿でダイビングしたような気が……」)
ふと先日のことを思い出した。あれはダイビングというより、素潜りだったが。ともあれ。
「ダイビングですか。まさか私が水棲人類に挑戦しなくてはならないとか盲点でした」
機材を手に、好弥は呟く。
「金魚鉢ヘルムとかニンジャタケヅツとか……いらない? はい……前が見えないですー、え? ゴーグルだから眼を開けても大丈夫? はい……」
インストラクターさんから突っ込みという名の指導を受けつつ、注意事項などもよく聞いて。
「出発―!」
皆で海にダイブ!
(「わー海中も凄く透き通ってて綺麗~♪ お魚さんも一杯遺跡の周りにいるんだねぇ」)
夏奈は感嘆のため息をつきながら、はぐれないように遺跡に向かう。
(「すごいよな。これ。本当に誰が作ったんだろう」)
飛将はかなりはしゃぎ、遺跡の壁面に触れていた。実物を見ると本当に大きい。近づくと垂直に切り立った壁しか見えないほどだ。自然に出来たという説と、人が作ったという説があると聞いたけれど、どっちにしても。
『こんな大きなのどうやって出来たのか気になる~!』
夏奈がそう書いたボードを見せれば、織姫は
『じゃあ、わたしは第三の説! 神様が作ったとか! どうかな!?』
と書いて返す。
『神様が作ったなら神秘的でそれもいいかも~』
と夏奈も返し、二人で笑い合った。
記念撮影も忘れない。
『何か写るかもしれないじゃないですか! 海のお化けは魚のお化け♪』
そうボードを掲げてみせる好弥に、
『何か写るって、まさかそんなことないよね……? あわわ……怖いのやだよー!?』
と夏奈は少々ビクビク。
『まさか、何も出るわけないだろ。幽霊とか、……あ、後ろ!』
指差し、飛将が掲げたボードに、思わず振り向いて。
『なんだ~ただのサ……じょーだんじょーだん。こんな安全なとこに居るわけないじゃない♪』
織姫はニコニコとそう返す。遺跡を背後に1枚、飛将も撮ってもらい、全員一通り写真を撮ったところで海上へ。
「すご~く楽しかったね~♪♪」
水面から顔を出し、笑顔で織姫は言う。
灼滅者達の思い出と、ロマンを乗せて。海底遺跡は、いつまでも其処に。
作者:ライ麦 |
重傷:なし 死亡:なし 闇堕ち:なし |
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種類:
公開:2015年6月25日
難度:簡単
参加:20人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 5/キャラが大事にされていた 1
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